フォーエヴァー。>>BL
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#101 [
Mr.RabbIts!
]
「よし!リバースの新ボーカルはヒロで決定!!」
「…………は?」
ちょちょちょ、新ボーカル?ボーカルはコイツなんじゃ…
俺の視線に気付いたのか、雄琉が笑顔で説明しだした。
「俺は元々ギタリストになりたかったのに、誰もボーカルやらねーから…」
俺は雄琉の言葉に猛反発した。
:08/02/06 21:38
:P704i
:1W2TWADo
#102 [
Mr.RabbIts!
]
「何でだよ!?アンタ歌超上手いじゃん!!」
「…だって俺、鼻に掛けたような歌い方してるしー」
くっ!聞いてやがったのか…
まだ反発しようとしている俺に構わず、諒が話をまとめ出した。
「まぁまぁ。ヒロやりたくね?ボーカル」
:08/02/06 21:43
:P704i
:1W2TWADo
#103 [
Mr.RabbIts!
]
「やりたいとかやりたくないとかの問題じゃなくて!話が急過ぎんだろっ」
俺がそれだけ言うと、諒はうーんと考え混んでしまった。
「まぁ、いきなりな話だし…別に結論を急ぐ必要も無い。」
暫くしてからの諒の言葉に俺は一安心した。
:08/02/07 21:20
:P704i
:7wh60Cv6
#104 [
Mr.RabbIts!
]
「よかったー。また脅されんのかと思った」
俺がへらっと笑って言うと、諒が真剣な眼差しを俺に向けた。
「無理強いなんかしたら、良い曲なんか出来ない。…お前が気持ち良く歌えないと、誰の心にも響かない」
凄く諒が格好良く見えた。
:08/02/07 21:23
:P704i
:7wh60Cv6
#105 [
Mr.RabbIts!
]
「でも、ヒロは手放せない人材だから別だけど」
…この男、表と裏の差が激し過ぎんだろ!
俺が心の中で毒づいていると、雄琉も帰るらしくスタジオから出てあちこちに散らばっている自分の荷物を集め始めた。
:08/02/08 23:35
:P704i
:ipVg9iys
#106 [
Mr.RabbIts!
]
「あれ?雄琉帰んの?てっきり泊まってくのかと思ってた」
諒が雄琉の背中に声を掛けると、こちらに背を向けたまま雄琉は答える。
「そのつもりだったんだけど、このままだと口煩いドラマーに曲書け!って急かされそうだし。今日のところは帰る」
「あ〜曲作りに専念するため、ね。じゃ!気を付けて帰れよ」
「………はい」
雄琉は諒には頭が上がらないらしい。そんな二人が可笑しくて俺はスティンと顔を見合わせ笑った。
:08/02/08 23:36
:P704i
:ipVg9iys
#107 [
Mr.RabbIts!
]
「なに笑ってんだよ」
「いっ!?」
いつの間にか荷物をまとめ終えた雄琉が俺の頬をつねった。
「な、にすんだよっ」
「ははっ馬鹿面」
…ムカッ
「このやろっ」
「いてっ」
油断して笑っていた雄琉の膝に、軽く蹴りを入れてやった。
:08/02/09 22:20
:P704i
:DhS.07go
#108 [
Mr.RabbIts!
]
「てめー…」
「わっ!来んな!!」
膝を擦っていた雄琉がいきなり俺に覆い被さってきた。
そのまま雄琉は俺の首元に腕を回し、軽く首を絞めてきた。
「っバカ!ギブギブ!!」
「うるせっ!チビのくせに!!」
:08/02/09 22:28
:P704i
:DhS.07go
#109 [
Mr.RabbIts!
]
こうやってギャーギャー喚いていると、自分も普通の人間なんだと思える。
「早く帰って曲書けよっ」
「くっ!ヒロまで…んな事ゆーなぁっ!」
言い合って笑い合える、この時間がずっと続けば、どれだけ幸せなんだろう。
俺にもそんな未来が在るのか?
コイツらと居ると期待してしまう
:08/02/09 22:33
:P704i
:DhS.07go
#110 [
Mr.RabbIts!
]
期待なんて、するモンじゃ無い。
裏切られた時、哀しいだけだから
辛くて虚しいだけだから。
それは痛いくらいに、この胸に傷として刻み込まれている。
俺は結局誰にも心を開けない、傷をさらけ出せない人間なんだ。
:08/02/09 22:38
:P704i
:DhS.07go
#111 [
Mr.RabbIts!
]
でもそれは、『若松 晴樹』という人間の話。
俺は『ヒロ』だ。
俺はまた始めるんだ。此処から。
このあたたかい場所から。
1から、じゃない。
0から、始める。
じゃあな、『若松 晴樹』
:08/02/09 22:43
:P704i
:DhS.07go
#112 [
Mr.RabbIts!
]
「また、何処かで」
なんて言ってやんない。
お前にはもう、二度と会う気は無い。
よろしくな、『ヒロ』
俺はコイツと向き合って生きてく
自分に言い聞かせる。
『俺に帰る場所はねえ
前だけ見て進め。』
:08/02/09 22:47
:P704i
:DhS.07go
#113 [
Mr.RabbIts!
]
――――――――――――
02/*はじめの一歩!
――――――――――――
「んっ、………へあ?」
小鳥がチュンチュン鳴いてる平和な空気の漂う中で俺は目覚めた。
そしていつもと違う天井が俺の視界に広がっていることで、なんとも間抜けな声を発してしまった。
:08/02/10 00:50
:P704i
:j5tw/n0.
#114 [
Mr.RabbIts!
]
なに、此処。
取り敢えずベットから体を起こして、寝起きでまだ上手く機能していない頭で考える。
昨日は朝早く家を出て、遙って金髪が変なヤツで、コウサカ アキラは腹黒で、雄琉はギタリスト目指してて―…
:08/02/10 00:56
:P704i
:j5tw/n0.
#115 [
Mr.RabbIts!
]
「ニャー」
俺がうつらうつらしていると、ベットに軽やかに上ってきたスティンが擦り寄ってきた。
「…あ、そか。俺、ヒロ」
言葉になっていないような言葉を呟いて、スティンの頭を優しく撫でる。
「つか、もう昼じゃん…」
俺の目に映った目覚まし時計は、11時を知らせていた。
:08/02/10 01:02
:P704i
:j5tw/n0.
#116 [
Mr.RabbIts!
]
「久しぶりだー、こんな寝たの」
アノ家じゃ厳しかったから、休日だって…って!だあーーっ!!
俺はもう『ヒロ』なんだっ
アノ家なんて関係無い。
一人でフツフツ考えを巡らせていると、グ〜と腹が鳴った。
いろいろ考えるのはニガテだっ
取り敢えず、諒に飯作ってもらお〜♪
:08/02/10 03:43
:P704i
:j5tw/n0.
#117 [
Mr.RabbIts!
]
「諒っ!腹へった……あ?」
リビングに入るとソファーには遙と雄琉の姿が。
「あっ!おはよー、ヒロっ」
「あ、おはよ」
遙と挨拶を交わすと、雄琉は見ている雑誌から目を離さずに俺に嫌味を吐く。
:08/02/10 03:50
:P704i
:j5tw/n0.
#118 [
Mr.RabbIts!
]
「人ん家でよくもこんなに寝てられるよなー。厚かましい」
俺は雄琉の言葉にピクリと反応すると、すぐに言い返す。
「ハッ!よく言うぜ。昨日、日が暮れるまで寝てたのは誰だよ!?」
俺の反論に雄琉は見ていた雑誌から顔を上げた。
そんな雄琉を遙が茶化す。
「ハハー。それ雄琉のコトでしょー?」
「っうるせ!馬鹿っ」
核心を突かれて面食らっている雄琉が可笑しくて、俺が笑っていると諒がリビングに入ってきた。
:08/02/10 03:55
:P704i
:j5tw/n0.
#119 [
Mr.RabbIts!
]
「あぁ、ヒロ起きた?」
「うん。…諒ぁ〜」
俺が媚びるように諒にしがみつくと、諒はどうやら解ってくれたらしい。
「オムライス、作ったから。おいで?皆も」
その諒の言葉に俺は目を輝かせ、スグにテーブルの前に座った。
諒はそんな俺を見て、クスリと笑うと「待ってて」と言い残し、キッチンへ消えていった。
:08/02/10 04:24
:P704i
:j5tw/n0.
#120 [
Mr.RabbIts!
]
遙も「やったね♪」とか言いながら俺の向かい側に座る。
オムライスの登場を待っていた俺に、雄琉が話しかけてきた。
「…おい、」
「なに?」
「ソコ、俺の席」
「………は?」
雄琉を見てみると、不満そうに俺が座っている所を指差している。
「退け」
「ヤだ」
:08/02/10 04:31
:P704i
:j5tw/n0.
#121 [
Mr.RabbIts!
]
「(ムカ)退けって!」
「(ムカ)ヤだって!!」
暫く言い合っていると諒とオムライスが登場した。
「ちょ、諒ーっ!雄琉がぁーっ」
「は!?ふざけんなっ!聞いてくれよ!!ヒロが俺の席から退かないんだっ」
諒は俺らの言い分を聞いて、うーんと何かを考え出した。
するとパッと何か閃いたようだ。
:08/02/10 04:35
:P704i
:j5tw/n0.
#122 [
Mr.RabbIts!
]
数分後…
元・雄琉の席ではスティンがちょこんと座って、キャットフードを黙々と食べていた。
「「うまぁ〜♪」」
俺も雄琉も諒のプロ級のオムライスに、すっかりご機嫌になっていた。
そんな俺らを見て、諒と遙は優しく微笑んでいた。
:08/02/10 04:39
:P704i
:j5tw/n0.
#123 [
Mr.RabbIts!
]
「そーいえばさぁ」
みんながオムライスを黙々と食べている中、遙が口を開いた。
「明後日のライブ、ヒロにも来てもらおーよ」
……ライブ?
俺が遙の言葉に動きを停止させていると、諒が話にのってきた。
「あぁ、そのつもり」
:08/02/11 14:35
:P704i
:fkEeSFVM
#124 [
Mr.RabbIts!
]
「え!?ライブすんのっ!!?行く行く!!」
俺が目を輝かせてそう言うと、諒は優しく微笑んで
「じゃあ、一番前取っといてあげる。って言っても俺らの出番最後らへんだけど」
と言ってくれた。
「サンキュー!めっちゃ楽しみ」
俺はご機嫌になり、再びオムライスをガツガツ食い出した。
:08/02/11 21:29
:P704i
:fkEeSFVM
#125 [
Mr.RabbIts!
]
「スティン〜♪」
「ンニャァ〜♪」
昼食後、俺は胡座をかいた膝に座ってきたスティンと遊んでいた。
「スティンすっかりヒロになついてるねー」
遙が戯れている俺とスティンを見て楽しそうに言うと、雄琉が口を挟んだ。
「なついたっつーか、仲間だと思われてるんじゃね?」
…ムカッ
:08/02/11 22:53
:P704i
:fkEeSFVM
#126 [
Mr.RabbIts!
]
俺が雄琉のからかいを無視して、引きつった笑顔のままスティンと遊んでいると、更に二人の会話は続いた。
雄琉の言葉を聞き、遙は雄琉に笑顔を向けて言った。
「アハハー、雄琉にはなつかないもんね。スティン」
それを不機嫌そうに聞き返す雄琉。
「は?」
それでも変わらず笑顔で遙は雄琉を茶化す。
:08/02/11 23:00
:P704i
:fkEeSFVM
#127 [
Mr.RabbIts!
]
「悔しーんでしょ?雄琉って意外と小動物とかに弱いよねー」
「…プッ」
遙のその言葉に俺は思わず吹き出してしまった。
それに気付いたのか、更に不機嫌になったであろう雄琉がこちらを睨む。
「てめー今笑っただろ」
「フ、…え?笑っ、てねえ…ククッ、よ?」
駄目だ。笑える。
:08/02/11 23:04
:P704i
:fkEeSFVM
#128 [
Mr.RabbIts!
]
「笑ってんじゃねーか!」
「だって、アンタが小動物に弱いとか…ぶふっ、まじウケる」
どんどん不機嫌になっていく雄琉に構わず俺が笑い続けていると、遙が口を開いた。
「てコトはさ、雄琉ってヒロにも弱いんじゃない?」
:08/02/11 23:10
:P704i
:fkEeSFVM
#129 [
Mr.RabbIts!
]
「「…は?」」
俺と雄琉が同時に遙を見る。
「だってさ、ヒロって小動物みたいだしー」
馬鹿にしてんのか?
誰が小動物だって?コラ。
暫く遙を睨み付けていると雄琉が口を開いた。
「…小動物ってゆーか、ただ単にちっこいだけじゃん」
…ブチっ
:08/02/11 23:15
:P704i
:fkEeSFVM
#130 [
Mr.RabbIts!
]
「てめー今なんつった!?もういっぺん言ってみろ!」
「ちっこい、チビ、短足ー」
ムカーっ!!
―ゲシッ
「いって!なにすんだよっ」
人のことをコケにした雄琉の足を思いっきり蹴ってやった。
:08/02/15 07:51
:P704i
:Q/E5Xz2c
#131 [まみ]
:08/02/15 16:57
:SH903i
:rU4hHU8g
#132 [
Mr.RabbIts!
]
:08/02/16 13:23
:P704i
:038ccKDs
#133 [
Mr.RabbIts!
]
「うるせー!ちょっと背高いからって調子ノリやがって!!」
俺は自分より(ちょっと)高い位置にある雄琉の顔を睨んだ。
すると、雄琉は見下したような目で俺を見てからフッと笑う。
「ひがんでんじゃん」
「――――ッ!!」
マジむかつく!
:08/02/16 13:37
:P704i
:038ccKDs
#134 [
Mr.RabbIts!
]
「お前なんかライブの時、歌詞ミスれ!」
「なっ!縁起でもねーこと言うなっ!!」
遙は俺らの言い合いを楽しそうに見ていたが、雄琉の言葉を聞き口を挟んだ。
「アハハ雄琉ってテンション上がってくると、いつも歌詞まちがえるもんねー」
:08/02/16 13:49
:P704i
:038ccKDs
#135 [
Mr.RabbIts!
]
「遙っ!余計なこと言うなっ」
それを聞いていた俺はニターと笑って雄琉を見た。
「フッ安心しろよ。アンタの歌なんか聴かないしー」
少し勝ち誇った気分で言ってやると、いきなり雄琉に腕を引っ張られた。
「のぁっ!なにすんだ…っ」
俺が突然のことに驚いて顔を上げると、雄琉はなぜかニヤニヤしていた。
:08/02/16 14:01
:P704i
:038ccKDs
#136 [
Mr.RabbIts!
]
「ふ〜ん。誰だっけ?俺の歌、超うめぇ!って言ってたの」
う…俺だし。
でも素直じゃないのも、俺。
「ふ、ふん!誰だかな!」
そう言って思いっきりそっぽを向いてやった。
:08/02/16 21:19
:P704i
:038ccKDs
#137 [
Mr.RabbIts!
]
「おい、遙。コイツのドコがかわいーんだよ」
「かわいーじゃん!反応とか最高にー★」
「…変人」
俺が最後にボソッと呟いた言葉に遙は軽くショックを受けたらしく「うわぁ〜ん!ヒロのばか〜!!」とかなんとか叫んでソファーに置いてあるクッションに顔を埋めて動かなくなった。
「こんなヤツなのに、あんなにベース上手いんだ…」
俺が呟いた言葉に雄琉がすぐさま反応した。
:08/02/16 21:25
:P704i
:038ccKDs
#138 [
Mr.RabbIts!
]
「…へえ、お前わかるんだ?」
「あ、うん。まぁ、前に…ってだぁーーーーっ!!」
危ねぇ…今、若松 晴樹に戻りそうになった。
俺のいきなりの叫び声に遙もクッションから顔を上げ、俺を何事かと見ている。
当然、雄琉もビックリして俺を見ている。
「や、あ、うん。その…俺、諒の手伝いしてくる!!」
俺はそれだけ言い残すと全速力で、諒が洗い物をしているであろうキッチンへと向かった。
:08/02/16 21:35
:P704i
:038ccKDs
#139 [
Mr.RabbIts!
]
「諒っ」
キッチンで洗い物をしている諒の背中に声をかけると、ゆっくり振り向いた諒はやさしく微笑んでいた。
「ヒロ、どした?」
…なんか、諒の優しさってくすぐったい。
「…べつに、」
俺がぶっきらぼうにそれだけ呟いてそっぽを向くと、諒はまたフワッと微笑んだ。
「なに?雄琉にイジメられた?」
「ッんなんじゃねーし!」
:08/02/18 03:21
:P704i
:pyBcT6fI
#140 [
Mr.RabbIts!
]
ハハッと軽く笑って、また洗い物に専念する諒の背中に俺はスススと近付いていった。
「なんか…」
「ん?」
「なんか手伝うこと…っ無い?」
俺が気恥ずかしさを精一杯抑えて言った言葉を聞いて、諒は洗剤の泡が付いたままの手で俺の頭をガシガシ掻き回した。
:08/02/18 21:50
:P704i
:pyBcT6fI
#141 [
Mr.RabbIts!
]
「わっ!バカ!!なにすんだっ」
「ヒロかわい〜☆」
「ッバカにすんなあっ!」
グーで諒の横っ腹を殴る。それでも諒は悪戯っぽい笑顔をして俺を見つめる。
…くそっ大人め
俺は何故か悔しくなって、諒の手にあったスポンジをひったくって食器をゴシゴシ擦って洗い始めた。
:08/02/18 21:56
:P704i
:pyBcT6fI
#142 [
Mr.RabbIts!
]
そんな穏やかな日々を過ごしていると、あっという間にリバースのライブ当日になってしまった。
諒たちはリハや準備があるため会場には一緒に来れなくて、俺は今一人で会場の前にいる。
「うお〜っ!すっげえドキドキしてきた…」
俺は上がりっぱなしのテンションのまま、会場の中へと足を運んだ。
:08/02/20 23:07
:P704i
:39qcczuE
#143 [
Mr.RabbIts!
]
一方、雄琉たち
待合室には、リバースの他にも出演するバンドのグループがたくさん入っていた。
その人たちと楽しそうに話している遙。
部屋の真ん中に置かれた白い長机に肘をつき、パイプ椅子に体を預けながらイヤホンから流れる今日のライブで歌う曲に、耳を傾けている雄琉。
:08/02/24 00:31
:P704i
:S2cr.OaE
#144 [
Mr.RabbIts!
]
そこに細かい最終打ち合わせから帰ってきた諒が部屋に入ってきた。
「諒、おかえりー」
「ただいま。あと二十分で始まるから」
はいよー。と返事をした遙に微笑んでから、諒は雄琉の元へ足を運んだ。
雄琉の目の前の机をコンコン、と指で軽く叩くと雄琉が諒に気付いたようで、イヤホンを片方外した。
:08/02/24 00:37
:P704i
:S2cr.OaE
#145 [
Mr.RabbIts!
]
「あと二十分で始まるから」
「りょーかい」
それだけ返して雄琉はまたイヤホンをはめ直した。
諒が遙の元へ戻ると、ペットボトルに入った水を口に含みながら、遙が訊ねてきた。
「雄琉、どーしたの?いつもライブ前は曲聴きながら寝ちゃうのに」
「…遙、アイツの眼ぇ見てきてみ」
諒の言葉に遙は?マークを頭に浮かべた。
:08/02/24 00:42
:P704i
:S2cr.OaE
#146 [
Mr.RabbIts!
]
「雄琉、カナリ気合い入ってるぞー」
諒の言葉を聞き、遙はパッと表情を明るくした。
「ヒロ・パワーだっ!」
「…ふ、ホント解りやすい奴」
こんな会話が繰り広げられているとは知らず、雄琉は今までに無いくらい真剣に自分の曲と向き合っていた。
:08/02/24 00:46
:P704i
:S2cr.OaE
#147 [
Mr.RabbIts!
]
♪〜♪♪、♪―…
もう既にライブが始まった会場は熱気に包まれていた。
みんなが叫んで腕を振り上げたり跳び跳ねたりしている中、一人浮かない顔をして一番前の列でステージを見つめているヒロ。
「…グッとこねぇし」
それどころか、今演奏しているバンドを小声で貶す始末。
「早くリバース出せよなー」
ヒロは退屈そうな呟きは、バンドのボーカルの叫びに近い歌声で掻き消された。
:08/02/24 13:17
:P704i
:S2cr.OaE
#148 [
Mr.RabbIts!
]
ヒロは退屈〜
は
ヒロの退屈〜
ですね…
ミスりました
:08/02/24 13:19
:P704i
:S2cr.OaE
#149 [
Mr.RabbIts!
]
それから約一時間近く柵に体をもたせてステージを睨んでいると、あるバンドが演奏を終えた会場はソワソワしたような変な空気に包まれた。
「………ん?」
その空気を感じ取ったヒロはステージから目を放し、客席を振り返った。
と、同時に客席が一気に静まり返り、みんなステージの一点を見つめていた。
:08/02/24 15:17
:P704i
:S2cr.OaE
#150 [
Mr.RabbIts!
]
―カツン、
ステージからの靴の音がやけに響くほどの静寂。
ヒロが急いでステージに向き直ると、すぐ近くのステージ上には
―…雄琉の姿が。
「………ッ!!」
すげぇ、圧迫感。
雄琉の登場によって会場の空気が、変わった。
:08/02/24 15:22
:P704i
:S2cr.OaE
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