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#21 [Mr.RabbIts!]
           

行くよーとか言って歩き出した金髪だが、俺が付いてこないのを見て足を止めた。
           
「行かないの?」
           
俯いていた顔を覗き込まれ焦る。
           
「っ行くわけねーだろ!」           
「…え、何で?」
           
は?コイツの頭は正常に機能してんのか?
何が悲しくて初対面で、
しかも男相手に
『可愛い顔してる』だの
『運命感じちゃったー』だの
ぬかす奴に付いてかなきゃなんねーんだっつーの。
           
「アンタ、頭だいじょーぶ?」
           
それだけ俺が返すと
金髪は不思議そうに俺に問いかけてきた。
           
「君こそ、大丈夫?」
           

⏰:08/01/13 20:38 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#22 [Mr.RabbIts!]
           

はあ?何が。と言おうとした時、金髪の大きな両手が俺の頬を包んだ。
           
「…すごく、辛そうな瞳してる。」
           
『君こそ、大丈夫?』
           
―大丈夫なワケ無い。
今までの俺の人生は散々なモノだった。
           
大丈夫じゃなかった。
だから―…
           
「大丈夫なんだよ」
           
俺は金髪の青い瞳を真っ直ぐに見た。
           
「これから、大丈夫になるんだ。…自分のチカラで」           
「……付いておいで」
           
金髪は優しく微笑み、俺の頬から手を離すと今度は俺の手を握り二人で歩き出した。

           

⏰:08/01/13 20:46 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#23 [Mr.RabbIts!]
           

俺は素直に付いていく事にした。
コイツ悪い奴には見えねーし、それに…初めて『大丈夫?』なんて聞いてくれる奴に会った。
           
俺が大丈夫じゃ無い事、今にも崩れ落ちてしまいそうな事、理解してくれる奴なんか居ないって思ってた。
           
「…でもさ、」
           
「ん?」
           
急に言葉を発した俺の方を振り向く金髪。
ソイツの青い瞳に呑み込まれ無いように、キッと威嚇して素早く繋いでいた手を離した。
           
「これは絶対流されてる!」
           
自分に言い聞かせるように叫んで金髪の前をズカズカ歩く。
           
「ちょ、え?何??」
           
急に手を離された金髪はカナリ不満そうだ。

           

⏰:08/01/13 21:31 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#24 [Mr.RabbIts!]
           

暫く歩いてようやく目的の場所に辿り着いたようだ。           
「…こ、こ?」
           
「うん。ココー!」
           
二人の目の前にはマンション。
…やっぱりすぐ隣に居るコイツの先程からの行動で、少し身構えている自分が居るワケで…。
           
「やっぱ、帰るわ!俺」
           
と言い、今来た道を引き返そうとしたが金髪に腕を掴まれ、ビクリと体が反応しその場から動けなくなった。
           

⏰:08/01/13 22:15 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#25 [Mr.RabbIts!]
           

「帰るって、何処に?」
           
その質問がチクリ、と胸に刺さった。
俺に帰る場所など、無い。           
「別に。関係無いだろ?」
           
目を反らして答えた俺を不満に思ったのか、腕を引っ張られ奴と向かい合う形にされてしまった。
           
「帰る場所無いんでしょ?」
           
「……………。」
           
「そんな重たそうな鞄もってさ、ブラブラしてたら怖いお兄さん達に絡まれるよ?」
           
お見通しってワケか。
コイツが俺に声掛けたのは、
煙草吸ってたからでも、
ビビビッときたワケでも無くて…
           
「さっきから何を勘違いしてるか分かんないけど、俺コイビト居るからね?」
           
その言葉に不意を突かれて軽く赤面してしまった。
           
「じゃあ、行こっか」
           
そんな柔らかい笑顔で言われたら、俺はもう黙って頷く事しか出来なかった。

           

⏰:08/01/13 22:25 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#26 [Mr.RabbIts!]
           

「ねえ、オレに逢わなかったらこれからどうする気だったの?」
           
エレベーターで部屋に向かっている時、ふいに問いかけられた。
           
「…何日もかけて、どっか遠くに行くつもりだった。」
「…そっか。」
           
優しく微笑んだコイツを見て少し気持ちがふっ、と軽くなった気がする。
           

⏰:08/01/19 09:35 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#27 [Mr.RabbIts!]
           

今、俺の目の前に居る男は俺にとって全く未知の生物だ。
           
ついさっき出会ったばかりなのに、今まで人に心を許した事の無い俺が少しずつだが、この男に心を許しつつある。
           
―ヤバいな。俺ってこんなに単純だったっけ?
           
また気を張り直したところで、目的の扉に辿り着いたらしい。

           

⏰:08/01/19 09:42 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#28 [Mr.RabbIts!]
           

すっと顔を上げて扉を見ると、銀色に光るアルミ製のプレートにルームナンバーと
           
AKIRA.KOHSAKA
           
「…こうさか、あきら?」           
この男の名前なのだろうと呟いたが、予想外の返事を笑顔で返された。
           
「あぁ、うん。諒の部屋にみんな集合する事になってるから」
           

⏰:08/01/19 14:48 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#29 [Mr.RabbIts!]
           

は?みんなって何??と聞く前に、目の前のは開かれた。
           
「あきらー、来たよー♪」
           
元気に入っていく金髪に続いて、戸惑いながらも部屋に足を踏み入れる。

           

⏰:08/01/19 15:11 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


#30 [Mr.RabbIts!]
           

×訂正です
           
『目の前のは〜…』

『目の前の扉は〜…』
です
           

⏰:08/01/19 15:14 📱:P704i 🆔:AjWvMlvQ


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