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#911 [Mr.RabbIts!]
 

どくりと心臓が大きく脈打つのを感じながら、その瞳に吸い込まれそうになる。
 
「…し、死んじゃうぅうぅぅ〜〜〜!!」
 
次の瞬間晴樹のその魅力的な瞳から、涙がブワッとこぼれた。
その様子に呆然としていたが、晴樹は目の前で泣き続ける。
 

⏰:09/12/24 00:16 📱:P906i 🆔:LwpoyhqA


#912 [Mr.RabbIts!]
 

切り傷を発見し心配したのは確かに旬だったが、こんなに大泣きするほどでも無い傷だ。
いまだ泣き続ける晴樹に、旬はあきれたように口を開いた。
 
「…こんなもんじゃ、死なねーよ」
 
そう言葉をかけるが、晴樹は嗚咽混じりに言い返してくる。
 

⏰:09/12/24 00:19 📱:P906i 🆔:LwpoyhqA


#913 [Mr.RabbIts!]
 

「だっ、て…血いっぱ、出てるし…きっ、傷だっていっぱいあるっ、もん〜…ぅえっ」
 
涙をふくこともなく、肩を震わせ泣く晴樹に胸が痛んだ。
 
「泣くなよ…」
 
無意識に晴樹にむかって腕が伸びる。
指先で晴樹の頬にふれると、体がびくんっとはねた。 

⏰:09/12/24 00:23 📱:P906i 🆔:LwpoyhqA


#914 [Mr.RabbIts!]
 

それにもかまわず、旬は親指で晴樹の頬を流れる涙をぬぐった。
 
「死なせねーから、安心しろ…保健室行くぞ」
 
行っている途中で我にかえり恥ずかしくなった旬は、語尾を濁しながら立ち上がった。
 

⏰:09/12/24 00:27 📱:P906i 🆔:LwpoyhqA


#915 [Mr.RabbIts!]
 

それでも立ち上がった旬をみつめたまま、晴樹は動かない。
 
「…おい」
 
あきれながらもどうした?と声をかけると、晴樹はうつむいてしまった。
 
「…た、立てない」
「………は?」
 

⏰:10/01/03 17:18 📱:P906i 🆔:iUsBjV0s


#916 [Mr.RabbIts!]
 

短く聞き返すと恥ずかしそうに目をそらし、晴樹は答える。
 
「だっ、だから!腰が抜けて立てないって!!」
「…………プッ」
 
ムキになって返す晴樹も、その言った内容もどうしようもなく可愛いと感じ、思わずふきだしてしまった。
 

⏰:10/01/03 17:22 📱:P906i 🆔:iUsBjV0s


#917 [Mr.RabbIts!]
 

「うっ…笑うことないじゃんかぁ!」
「いや、笑ってない。ククッ」
「笑ってるー!!」
 
すねてまた泣き出しそうな晴樹に、旬ははいはいと言いながらなだめると手を差し伸べた。
 

⏰:10/02/06 16:56 📱:P906i 🆔:Ju6Lzueg


#918 [Mr.RabbIts!]
 

「?」
 
まだ涙を目に浮かべたまま、差し出された手をじっと見て不思議そうに首をかしげる晴樹に、旬は空いている方の手で頭をかいた。
 
「はっ…早く掴めよ!」
「えっ、あ…う、うん」
 
晴樹は旬の強い口調にビクビクしながら差し出された手を掴むと、強い力で体を引き上げられた。
 

⏰:10/02/07 15:50 📱:P906i 🆔:e55Kqklo


#919 [Mr.RabbIts!]
 

「う、わあっ?!」
 
勢いあまって旬の胸に飛び込んだが、旬によってすぐに引き剥がされた。
 
「っほ、保健室行くぞ!」
「あ、ありがと…」
 
旬の優しさが嬉しくてトロンとした目で旬を見つめると、旬は晴樹の手を握ったまま耳を赤く染め保健室へと導いてくれた。
 

⏰:10/02/07 15:55 📱:P906i 🆔:e55Kqklo


#920 [Mr.RabbIts!]
 

「旬くん!」
「…なんだよ」
 
何となくばつが悪そうにふり向く旬に、晴樹はニコニコと微笑む。
 
「なに…」
「俺たち、もう友達だよね!」
「…はっ?」
 
思ってもいなかったことを問いかけられ、思わず聞き返す。
 
「違うの…?」
 
そう言って悲しそうに表情を曇らせる晴樹に、旬はハッとする。
 

⏰:10/02/07 15:59 📱:P906i 🆔:e55Kqklo


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