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#941 [
Mr.RabbIts!
]
「えっ鍵忘れたの?」
「違う違う」
そこでまた愉快そうにふふふっと笑う龍に、晴樹はますますわからなくなる。
「俺も最初そう思って声かけたんだけど…」
その場面を思い出しているのか、龍はかなり間をとって話す。
:10/02/10 13:57
:P906i
:SvGD6TpQ
#942 [
Mr.RabbIts!
]
『なんだよ。鍵忘れたのか?』
そう玄関でうろついている直樹の背中に声をかけると、仏頂面がこちらを向いた。
『…ちげぇよ』
『は?じゃ、なにしてんの』
龍の問いかけに直樹は言いずらそうに口をもごもごと動かすだけだった。
:10/02/10 14:01
:P906i
:SvGD6TpQ
#943 [
Mr.RabbIts!
]
『…なに』
龍がもう一度呆れながらも訊くと、直樹は小さい声でぽつりぽつりと話し出した。
『晴樹が、まだ帰って来てない』
『…まぁ、今日は普通に授業があるだろうからな』
平然とした答えを龍は返すが、直樹は納得していないらしかった。
:10/02/10 14:04
:P906i
:SvGD6TpQ
#944 [
Mr.RabbIts!
]
『またあの孝志ってやつと一緒なのか?』
『いや、それは知らないけど』
『『…………』』
沈黙の間も直樹は落ち着きが無く、塀の向こうを覗いたりしきりに携帯を開いたり閉じたりを繰り返している。
:10/02/10 14:14
:P906i
:SvGD6TpQ
#945 [
Mr.RabbIts!
]
そんな直樹のあからさまな態度に龍はふき出した。
『なんだよ?』
いきなり笑い出した龍を直樹は怪訝そうに見た。
『そんなに心配なら迎えに行けば?』
『………………。』
龍は返ってくる微妙な反応に思わず眉を寄せる。
:10/02/13 23:43
:P906i
:77UtS9cA
#946 [
Mr.RabbIts!
]
『まさか…まだ仲直りしてないのか?』
『…………。』
無言の肯定とみなしていいほど、直樹はしゅんとしょげてしまった。
『はぁー…お前たち兄弟はほんとに世話がやける』
『龍、頼む!』
自分の顔の前で龍を拝むように両手を合わせる直樹が、何を言いたいかなんて龍には察しがついていた。
:10/02/14 23:37
:P906i
:mzMASib2
#947 [
Mr.RabbIts!
]
「…ってわけで今、俺は直樹に頼まれた通り晴樹を迎えに来たわけ」
「…なんだ、それ…」
晴樹は龍が説明してくれた内容で、直樹がまだ孝志のことを良く思っていないということがわかり、眉間のシワを深くした。
「何だよ。せっかく旬くんのおかげで仲直り出来そうだったのに…」
そう呟く晴樹に龍は苦笑した。
:10/02/14 23:42
:P906i
:mzMASib2
#948 [
Mr.RabbIts!
]
「まぁ、直樹の気持ちもわかってやってくれないか?あいつはお前が大事だからこそ、心配してるんだぞ?」
「…わかってるよ」
そんなこと、知ってる。
だけど素直になれないのは、直樹も晴樹も同じで。
そんな晴樹の頭を龍はやさしく撫でる。
:10/02/20 15:35
:P906i
:GR3rUl/U
#949 [
Mr.RabbIts!
]
「直樹だって意地張ってるだけなんだって。友だちのこと悪く言われて腹立つのはしょうがないけど、あいつだってわかってくれるよ」
龍にそう微笑みかけられ、晴樹はちらりと孝志をみた。
「お前の兄貴が過保護だってことはわかったよ。俺だってガキじゃねーし、もう突っ掛かったりしないぜ?」
無表情にたんたんと言ってのけた後、孝志はにひっと笑った。
:10/02/27 15:48
:P906i
:i.lHtAQA
#950 [
Mr.RabbIts!
]
「孝志ぃー…」
晴樹が孝志の言葉に感嘆していると、龍も孝志を優しい目差しでみていた。
「いい友だちが出来たな。晴樹」
「龍さん…うん!」
友だちを、孝志をほめられたのがうれしくて自然と笑顔になる。
:10/02/27 15:52
:P906i
:i.lHtAQA
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