俺の部屋が…《R18》
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#109 [我輩は匿名である]
上を向いたままの吉田さんの目から、涙が流れてしまった。

「いえ。吉田さんこそ、こんな僕に、ありがとうだなんて言ってくれて、ありがとうございます」

「ははっ。何それ」

彼女の笑い声は、やっぱり震えていた。

⏰:08/01/19 10:30 📱:PC 🆔:C4gmiZ9A


#110 [我輩は匿名である]
吉田さんが、どんな裏切り行為をしたのかは知らない。

僕には知らなくていいことなのだろう。

今、僕にできるのは、吉田さんを生かすこと。

こんな重大な使命、生まれて初めてかもしれない。

こんな僕でも、人様の役に立てるんだね…。

⏰:08/01/19 10:33 📱:PC 🆔:C4gmiZ9A


#111 [我輩は匿名である]
〜〜〜〜〜

監禁生活3週目に入った。

「山田くん、山田くん」

「…ん。はい?」

朝、僕を揺すぶって起こしてきた吉田さん。

「おはよう」

「おはようございます。どうかしました?」

「あ…えっと…」

⏰:08/01/19 10:35 📱:PC 🆔:C4gmiZ9A


#112 [我輩は匿名である]
なんだか様子がおかしい。

「体調でも悪いんですか?」

「あ、えっと…実は…生理になっちゃったの」

「…へ?」

「ナプキンとかある?」

照れ笑いしてる吉田さん。

こんな表情を見るのは初めてだった。

⏰:08/01/19 10:36 📱:PC 🆔:C4gmiZ9A


#113 [我輩は匿名である]
「あ、はい。母のがあるはずです」

「じゃあ1枚だけもらえないかな?」

「わかりました」

基本的に、家族の私有物を吉田さんは使わなかった。

特に消耗品。

急に減ると怪しまれるよ、と言って夜のコンビニなどで購入していた。

お金は、なぜか戸木田くんが監禁初日に5万円くれた。

⏰:08/01/19 10:38 📱:PC 🆔:C4gmiZ9A


#114 [我輩は匿名である]
そのお金で、いるものを揃える。

今回のナプキンなんて、母しか使わないのに、一気に減るとさすがの母も怪しがる。

「…これ」

「ありがとね」

一枚だけ拝借し、僕は早速コンビニに買いに行った。

⏰:08/01/19 10:40 📱:PC 🆔:C4gmiZ9A


#115 [我輩は匿名である]
家に帰ると、吉田さんは部屋の掃除をしてくれていた。

「あ、おかえりなさい」

「…ただいま。これ買ってきました」

「ごめんね。ありがと」

ここ最近、吉田さんは家事を手伝ってくれる。

僕はしなくていいと言っているのに、彼女はすると聞かない。

だから甘える事にした。

⏰:08/01/19 10:42 📱:PC 🆔:C4gmiZ9A


#116 [我輩は匿名である]
ナプキンを部屋の隅に置く。

そこは、吉田さんのスペース。

3種類しかない下着や、僕が貸しているジャージを置いている。

「暑いね〜」

「すみません、冷房なくて」

「アハハ。その言葉聞き飽きたよ」

⏰:08/01/19 10:44 📱:PC 🆔:C4gmiZ9A


#117 [我輩は匿名である]
窓からの風を堪能し、くつろいでいると今日も客が来た。

「おはよー」

久田くんが煙草を吸いながら入ってきた。

いつの間にか置かれている灰皿で火を消すと、さっそく吉田さんに飛びついた。

「やっ!…待って…」

「あ?なんだよ」

⏰:08/01/19 10:47 📱:PC 🆔:C4gmiZ9A


#118 [我輩は匿名である]
「生理になっちゃったの…」

「はぁ?使えねぇやつだな!」

不機嫌になる久田くん。

「…ごめんなさい。布団汚すと、山田くんに悪いし…」

「だったらフェラしろ」

「…はい」

⏰:08/01/19 10:48 📱:PC 🆔:C4gmiZ9A


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