あいつはあの子のことが好き。
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#835 [みぉり]
………だけど、それが"好き"とは結び付けられない
話をする時も普通の友達な感じだし……
私のその気持ちをわかってか今泉さんは真剣な眼差しのまま
恭「……でも好きだってことはまだ信じ切れてないよね?」
と少し哀しげに言う
あ「……っ!!………はい」
:08/03/10 00:36
:N905i
:7mEijueI
#836 [みぉり]
その瞳にうそは答えられなくて素直に答えると
今泉さんはいつもみたいににっこり笑ってカメラを肩にかけて私の隣に座った
二人とも目線はフェンスの奥まっすぐ前に広がる陸上部の練習風景に自然とうつる
今泉さんのいる右側の体半分が心なしか緊張している
なんだか話せなくて黙っていると今泉さんが切り出した
:08/03/10 00:45
:N905i
:7mEijueI
#837 [みぉり]
恭「俺が……瀬戸さんが誰にも話していない秘密を知ってたら………信じてくれる?」
あ「え?」
隣を見るが今泉さんはまっすぐ前を見据えたまま…
恭「…信じて……もらいたいんだ」
あ「っ!!」
その横顔がものすごく哀しげでつらそうで…
私は初めて……
"気持ちを信じないこと"で傷ついている人の顔を見た
…こんなに苦しめてたんだ
:08/03/10 00:55
:N905i
:7mEijueI
#838 [みぉり]
その表情に、思わず目をそらしたかったけど……それはしてはいけないんだ
だってこんな顔をさせたのは私のせいだから…
だから目をそらしてはだめ
自分に言い聞かせてぐっと見つめる
でも…私だけの秘密って……何だろう
考えても……思いつかない
:08/03/10 01:50
:N905i
:7mEijueI
#839 [みぉり]
あ「…あの、秘密ってなんですか……?」
今泉さんから目をそらさないで聞く
恭「瀬戸さんが俺の気持ちを信じるって約束してくれるなら言いますよ」
今泉さんは相変わらず前を向いたまま言う
その声はなんだか、思い詰めた感じさえする
私は一度目を瞑ってから、自分自身に言い聞かせる
:08/03/10 01:54
:N905i
:7mEijueI
#840 [みぉり]
あの時から…ずっと"好き"を信じられないできた
でも今泉さんはそんな私にもまっすぐ気持ちを向けてくれた
あんなにつらい顔をさせてしまうくらい、私の"信じない"気持ちで苦しめて…
いつまでも……このままじゃだめだよ
:08/03/10 01:58
:N905i
:7mEijueI
#841 [みぉり]
……本当は信じてみたい
それはずっと心のどこかで抱いてきたから……
だから
私は目を開いて
あ「……信じます」
はっきり告げた
:08/03/10 02:00
:N905i
:7mEijueI
#842 [みぉり]
すると、今泉さんは静かに私の方を向いてにっこり…少し寂しげに笑った
恭「……好きな人の好きなものくらい知ってる………それが秘密」
あ「?どういう……?」
意味がわからず聞き返す私に今泉さんはゆっくり視線を移す
私もそれにつられるように視線を移すと……その先には………
恭「好きな人の好きな人くらい………わかっちゃうんだ」
:08/03/10 02:07
:N905i
:7mEijueI
#843 [みぉり]
そう言った今泉さんの目の先には"真野篤"の姿があった
あ「うそ………なん…で…」
私は……驚きのあまり…言葉がでない
どうして?誰にも言ってなかったのに…
あ「なんで………知ってるの…?」
やっと出した言葉に今泉さんは
:08/03/10 02:12
:N905i
:7mEijueI
#844 [みぉり]
恭「好きだから」
今泉さんの声のトーンがぐっと低くなった
私の心臓はうるさいくらいドキドキしていて
目の前にいる今泉さんもきっと私がすごく動揺していることをわかってる
今泉さんは私に視線を戻して
恭「ずっと好きだったから…好きな人が誰を好きかなんて……いやでも気付くんだよ」
呟くように言って…悲しそうに笑った
:08/03/10 02:22
:N905i
:7mEijueI
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