あいつはあの子のことが好き。
最新 最初 🆕
#201 [みぉり]
私の言葉が聞こえなかったのか目の前のこの人は、無言のまま…






私はまた再び口を開き


あ「お願い…はなして…ッ」



今度はさっきよりもはっきりと、少し涙声だったかもしれないけどそう言った。

⏰:08/02/12 21:51 📱:N904i 🆔:pZBVbIBo


#202 [みぉり]
途端、体から重みがなくなった。


体が…動く…?



バッ…

私は体をすぐに起こし、自由になった両手で自分を抱き締めた。






?「…ッごめん…」

⏰:08/02/12 22:06 📱:N904i 🆔:pZBVbIBo


#203 [みぉり]
今まで私を組み敷いていたその人は

私から離れ、そう呟くと暗幕の向こう側







ー…光の明るい空間へ通じる方へと姿を消した。

⏰:08/02/12 22:09 📱:N904i 🆔:pZBVbIBo


#204 [みぉり]
バタンッ


扉が閉まる音と同時に安堵感に包まれる。



よかっ…た




私は気持ちを落ち着かせながら、まだ少し震える自身をきつく抱き締めた

⏰:08/02/12 22:16 📱:N904i 🆔:pZBVbIBo


#205 [みぉり]
いつまでもここにいたくない…




私は落ち着きを取り戻すとすっかり暗やみに慣れた目で扉へと向かう。



コンッ…


扉のある暗幕の前で何かが足にあたったのを感じた



なに?

⏰:08/02/12 22:19 📱:N904i 🆔:pZBVbIBo


#206 [我輩は匿名である]
チャリ・・・



拾い上げたそれは暗やみで何かははっきりわからない。


私はマスターキーを閉まっている胸ポケットにしまうと




暗幕をかきわけて外へでた。

⏰:08/02/12 22:55 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#207 [我輩は匿名である]
バタン・・・



扉を閉めて大きなため息を吐いた。



ふと腕時計に視線を落とすと時間は7:47



時間的にこの暗室にいたのは30分程度



でも私にはもっともっと長い時間だったように感じてならなかった。

⏰:08/02/12 22:58 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#208 [みぉり]
すいません!!
206と207は私です((( ;゚Д゚)))
パソコンからの更新で名前入力忘れました!

⏰:08/02/12 23:00 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#209 [みぉり]
207から






なんだったの一体・・・・。



暗室をあとに、私は教室に向かう気持ちになれず


屋上へ向かった。

⏰:08/02/12 23:03 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#210 [みぉり]
屋上の扉を前に、再びマスターキーを取り出そうと


胸ポケットに手を入れて違和感。





ん?
鍵が・・・・ふたつ??

⏰:08/02/12 23:08 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#211 [みぉり]
取り出してみると、私の右手には2つの鍵があった。

1つは水玉のキーカバーのついた私の鍵。


もう1つはー・・・



同じような形をしてはいるけど、私の持っているマスターキーに比べるとその刃先はシンプル



たぶん、どこか1つの部屋だけを空けられる鍵

⏰:08/02/12 23:16 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#212 [みぉり]
あの人が落として行ったんだ・・・・と思う


だって私が暗室に入ったときには何もなかったし。




トントントン・・・・



はっ((( ;゚Д゚)))

誰かが階段を上ってくる足音が聞こえ、私はあわてて鍵をあけて屋上にあがり、鍵をかけた

⏰:08/02/12 23:20 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#213 [みぉり]
足音は屋上までは上がらずに4階でとまった。




ほっと胸をなでおろし、ゆっくりと高く張り巡らされたフェンスの近くへ足を運ぶ



いい天気だなぁ〜・・・



さっきの暗やみから一変、視界一面に広がる青空に目を細める

⏰:08/02/12 23:30 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#214 [みぉり]
フェンスの近くに立つと、そこからさっきまで見ていたグラウンドが見えた。



そこにもう真野篤の姿はない。




あ「・・・・っ・・・ふぇっ」

⏰:08/02/12 23:40 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#215 [みぉり]
 
 
 
 
なんで泣いてるのかよくわからない


でもなんだか、堪えていたものが一気にこみ上げてくる


私はフェンスを背に、しゃがみこんで泣きじゃくった

⏰:08/02/12 23:43 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#216 [みぉり]
 
 
 
ただ・・・・キスをされただけ・・・・

たったそれだけなのに・・・



なんでかすごくすごく、悔しい気持ちで仕方なかった

⏰:08/02/12 23:47 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#217 [みぉり]
ばかばかあかりの大バカっ!!


なんで開いてたからって入っちゃったの!!



なんでつまづいちゃうのよっ!!




自分のバカさ加減にも腹が立って更に私の涙を溢れさせる。

⏰:08/02/12 23:49 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#218 [みぉり]
 
 
 
 
キーンコーンカーンコーン・・・

ぁ・・・予鈴だ・・・


本鈴までは5分ほどある


教室・・・カバン置いてるから多分大丈夫だろうけど・・・

さすがに2日続けて遅刻はまずいよね。



私は涙をぬぐうと屋上をあとにした。

⏰:08/02/12 23:56 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#219 [みぉり]
教室へと向かう廊下で、誰かと話をしている凪の姿を見つけた。


私が近づいてきているのに気づいたのか凪が笑って手を振ってくる



笑えるような気分ではなかったけど、なんとか笑顔で凪に手を振り返して先に教室に入った

⏰:08/02/12 23:59 📱:PC 🆔:cAAh4maU


#220 [みぉり]
本鈴が鳴り、石田先生と凪を含め廊下に出ていた生徒たちが教室にがやがやと入ってくる


凪「おはよ!あかり〜」

あ「ん・・・おはよ」

凪「?なんだよぉ〜昨日に増して暗いぞ??」

あ「ん〜・・・ちょっと頭痛くてさ」

凪「そうなん?!・・・無理すんなよ?」

⏰:08/02/13 00:02 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#221 [みぉり]
凪が心配そうに私の顔を覗き込んで、頭をぽんぽんと撫でてくれた


あ「ありがと・・・」



そのまま朝のSHRから授業へと時間は流れていった。

⏰:08/02/13 00:05 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#222 [みぉり]
授業中・・・

ずっと頭の中にはぐるぐるぐると同じことが巡っていた



あの人は一体どこの誰なのか

なんで私なんかにキスしたのか










また私はからかわれたのか・・・

⏰:08/02/13 00:09 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#223 [みぉり]
4時間目、選択授業で誰がどの授業を取るかを決めるHR中

こっそりと有希にメールをうつ


ピッピッ・・・

----------------------
Date 4/9 11:50
To  有希
Sub  無題

有希〜・・・元気補充して(笑)
お昼一緒にいつものとこで待ってるね

   ----END----

 【送信完了】

⏰:08/02/13 00:15 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#224 [みぉり]
教室内はそれぞれの授業をどうするかで意見(いや要求?)が飛び交ってる


今の私にとってはどうでもよくて、

希望を聞かれても残りものでいいよって答え有希の返信を待った

⏰:08/02/13 00:20 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#225 [みぉり]
ブーッ…ブーッ…


ピッ・・・
【新着メール1件】

----------------------
Date 4/9 12:07
From 有希
Sub  Re:無題

お?どしたぁ?!
有希ちゃんが恋しくなったの?(笑)
あとでねっ☆

   ----END----

ありがと・・・有希

私は携帯をしまうと大きく息を吸い込んだ

⏰:08/02/13 00:44 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#226 [みぉり]
よしっ!


有希に会って話ができるというだけで

私は気持ちがすっと楽になった



石「・・・・ってことで、それぞれ選択授業は黒板にある通りだ。授業は来週からだからきちんと確認して臨むように。」




え?

いつのまにかクラス全員の選択授業が決定されていて

私の名前は世界史B"となっていた

⏰:08/02/13 00:47 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#227 [みぉり]
やがて授業終了のチャイムが鳴ってみんなバラバラにお昼へと散っていく


私はカバンからお弁当を取り出すと有希と約束の場所ー・・・







屋上へ向かった

⏰:08/02/13 00:51 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#228 [みぉり]
有「やほ〜今日は私が先だったね(笑)」

私が扉の前に行くと、すでに有希が待っていた。

私たちは周囲の物音に気を配りつつ、こっそりと屋上へ入った。



有「うわぁ〜〜〜!今日は本っっ当に天気がいいね〜」


有希は屋上へつくなり大きな声をあげて伸びをする

⏰:08/02/13 00:55 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#229 [みぉり]
有希は自分の持っている屋上の鍵で鍵をかけた。



私が持ってるのはマスターキーだけど

有希のは屋上のみの鍵・・・

入学するときに"お祝い"って凪からもらったんだって




有希にはマスターキーを持っていることを言ってない

⏰:08/02/13 00:59 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#230 [みぉり]
こっそり職員室から拝借したってこともあったから

なんか後ろめたさもあって言えないという方が正しいかも




カシャンカシャン・・・

⏰:08/02/13 01:00 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#231 [みぉり]
屋上の扉がある部分は、小さな箱のような形をして

広い屋上にぽつんと建っている。

その横には貯水タンクなどいくつか設備らしいものが並んでいる。

扉のある箱のような建物に登れるようについている鉄のはしごを登ってその上でいつもお昼を食べる

⏰:08/02/13 01:12 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#232 [みぉり]
私たちのお決まりのランチタイム



お弁当を食べ終わって有希がごろんと横になったので

私も隣に寝転がった





有「・・・・で?どしたの?」

⏰:08/02/13 01:15 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#233 [みぉり]
有希が声のトーンを変えて聞いてくる。


あ「ん・・・・・」


私が何から話そうか戸惑っていると


有「・・・・・・朝から泣いたのはそれが原因?」

あ「!?!?」

⏰:08/02/13 01:18 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#234 [みぉり]
なんでっ・・・・

私がびっくりして顔を向けると


有「だてにあかりと一緒にいたわけじゃないよ?それくらいわかる」


と言って昨日のように私にデコピンして"早く吐いちゃえ"って笑った

⏰:08/02/13 01:20 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#235 [みぉり]
それから有希に昨日のこと、今日の朝のことを話した。


有希は時々、私に質問をしながら整理し切れていない私の話を聞いてくれた。






有「へぇ〜・・・・・そんなことがあったのね」

あ「うん・・・なんだろねぇ〜・・・」

⏰:08/02/13 01:23 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#236 [みぉり]
あ「・・・・・・・また・・・さ、からかわれちゃったんだと思う」

有「・・・・・・」

有希は何も言わない。





あ「だからね・・・あーまたこんなことになっちゃってるって自己嫌悪しちゃってさ」


やばい、泣きそうだ


あ「それで、ちょっと有希に話し聞いてもらいたかったの」

⏰:08/02/13 01:27 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#237 [みぉり]
あ「相手がわからないっていうのが前とは違うんだけど・・・」

有「・・・・・・あかり、無理して明るくしなくていいから」


有希は私の頭をよしよしと撫でてくれるから、
その手があったかいから、私はまたちょっと涙が出てしまった。

⏰:08/02/13 01:30 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#238 [みぉり]
あ「ありがと有希・・・元気補充できた(笑)」

有「ならよかった(笑)あ、そろそろ予鈴なるね・・・もどろっか」

あ「うん!!」


私たちは制服についた汚れを払って、またこっそりと屋上を出た



階段を降りて3階の廊下を出ようとしたところでー・・・

?「あのっ!!・・・っ瀬戸先輩」

後輩らしい男の子に呼び止められた。

⏰:08/02/13 01:33 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#239 [みぉり]
あ「え?私??」

?「はい///」


空気を察したのか有希は

有「じゃーあかり!またね〜」

あ「あ、うん!ありがとうねっ!」

手を振ってその場を去ってしまった。


残されたのは私と後輩くんらしい子

⏰:08/02/13 01:36 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#240 [みぉり]
あ「えとー・・・」

佐「あ、1年の佐々木です!瀬戸先輩と中学が一緒で・・・///」

先週に入学したての佐々木君のブレザーは

やけにパリッとしてていかにも"新入生"という感じ

あ「あっ!そうなんだぁ!・・・・ん?でも一体どうしたの?」

佐「あのっ・・・//おれっ中学の時からずっと先輩のことが好きでーっ///」

⏰:08/02/13 01:40 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#241 [みぉり]
へぇ〜・・・・んっ?!今、私を好きっていった?!?!?!


あ「えっ?!」

佐「いやっ///あの・・・よかったら自分と付き合ってくださいっ///」


いきなりの展開にパニック


え?え?え?

⏰:08/02/13 01:42 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#242 [みぉり]
ちょっとまってーーーーーー!!!

この子が私を好き??
いやいや!!
誰かが私を好きなんてそんなのありえないって!!




あ「・・・・・それ、ほんと?」

佐「え?///はいっ!もちろんですっ///」

あ「・・・・・・・・・・ごめんなさい」

佐「・・・っ・・・・そ・・・うですか。・・・わかりました!いきなりすいませんでした。」

⏰:08/02/13 01:44 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#243 [みぉり]
佐々木君はぺこっと私にお辞儀をしてあっという間に走り去っていった。






凪「・・・・・み〜ちゃった♪」


あ「!!!!」

⏰:08/02/13 01:46 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#244 [みぉり]
この声は・・・・・凪っ


階段の死角になっていた廊下の壁から凪がひょこっと顔を出した。



あ「・・・・・覗き見なんて趣味悪いよ」

凪「何ぃっ!あいつがこんな公衆の面前で告白なんてするからっしょ」


凪は俺は悪くないもんっと口を尖らせてすねる。




はぁ〜。

⏰:08/02/13 01:49 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#245 [みぉり]
このお子様がぁっ!! 



あ「凪ぃ?さっきみたのは内緒にしてようね?」

凪「エー・・・」


エーって何よ!!
誰にしゃべるのよ!!


凪「俺はあかりファン倶楽部のやつらに報告しなきゃいけないのにぃ〜」




はぁ?
あかりファン倶楽部ぅ??

⏰:08/02/13 01:53 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#246 [みぉり]
あ「何よそれ・・・」

凪「だからぁっ!前から言ってるじゃん!お前には中学からファン倶楽部あるんだって」



あぁ〜・・・・凪ってば昔からそんなこと言ってたりするかも

⏰:08/02/13 01:54 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#247 [みぉり]
でもねぇ〜・・・・

うわぁvvv嬉しいvvv





なぁんて思う??

どうせ、そんなのは私をからかうために周りが騒いでるだけ

⏰:08/02/13 01:55 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#248 [みぉり]
凪「・・・・・お前、まぁた信じてないっしょ?」

あ「・・・ぅん。」

凪「あのね〜〜何回言ったらあかりは信じてくれるの?」

あ「だってさ?通るたびに指差してコソコソ言われてるだけなのにそのどこがファン倶楽部だっていうの?」

⏰:08/02/13 01:58 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#249 [みぉり]
凪「それはなぁっ「はいはい。もーいいから」

凪はまだ何か言いたげであったけど私は無理やり遮った。


あ「・・・・・凪、いつも言うけどね?誰かが私を好き・・・なんてそんなことはありえないんだよ。」


凪「あかりー・・・・」

⏰:08/02/13 02:00 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


#250 [みぉり]
キーンコーンカーンコーン・・・・

あ「あ、予鈴だ。先に教室行くからね」


凪を残してささっと教室へと向う。
凪は本鈴が鳴ってから先生とともに教室に入ってきた。




その日は、なんだか凪と話せないままで帰った

⏰:08/02/13 02:05 📱:PC 🆔:9WrQpxEY


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194