あいつはあの子のことが好き。
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#721 [みぉり]
凪「・・・・ごめん、ごめん俺のせいで・・・・」



・・・・凪?



私は肩を揺する手を離して凪の寝言に耳を傾けた




有希に・・・・何を謝ってるの・・・・?

⏰:08/03/04 01:26 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#722 [みぉり]
凪「俺の・・・せいなんだ」


そう言う凪の目じりにはうっすら涙がにじんでいるように見えた


私はなんだか見ていられなくって・・・・・凪の耳元に顔をよせて


スゥー・・・・


あ「なーぎーーーーーーー!!!!!!!!おっきろ〜〜〜〜〜!!!!」


凪「うっわわわわわわっ!!!!!」



ガシャン・・・ッガタガタッ


大きな声で叫ぶと途端に目覚めた凪は椅子から転がり落ちた

⏰:08/03/04 01:30 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#723 [みぉり]
凪「あっ・・・あかりぃ??」

あ「お目覚めになりまして??(笑)」


私が声をかけると寝ぼけ眼の凪は目を擦りながら

立ち上がると転んだ拍子に打ったらしい腰を抑えて擦る

⏰:08/03/04 01:36 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#724 [みぉり]
凪「あれぇ・・・いつのまに寝てたんだ俺ぇ・・・?」


あ「そんなの知らないよ(笑)・・・・なんか嫌な夢でもみたの?」


凪「・・・・・え」


あ「・・・・なんども謝ってたよ?おれのせいでごめんって・・・・」


私は凪の顔色をこっそりうかがうように見ると

凪ははっと真剣な顔つきで口元を覆うように右手を添えている

⏰:08/03/04 01:42 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#725 [みぉり]
凪「・・・・他になんかいってた?」


真剣な顔つきのまま私を見つめる凪


いつものへらっとした凪と180度違う様子に戸惑いながらも私は"ううん、それだけ"と答えた


凪は"そっか"と呟くとすぐにいつもの凪に戻って"帰ろう"とカバンを持って教室を出た

⏰:08/03/04 01:46 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#726 [みぉり]
・・・・・・本当は"有希"っていってたけど



その言葉はなんだか言い出せなくて飲み込んだまま

凪の出て行った扉を見つめて・・・・その後を追った

⏰:08/03/04 01:56 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#727 [みぉり]
その帰り道は・・・二人ともなぜだか無言で


私はこの前の有希との帰り道を思い出して複雑な気持ちだった




あの帰り道の後・・・・話を聞いて有希の気持ちを知った


有希の力になりたいと思いながらも・・・・結局何も出来ないんだって無力な自分と


"好き"に対する感情の変化で戸惑いを抱き続けてるだけ

⏰:08/03/04 02:14 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#728 [みぉり]
情けないなぁ〜・・・・




心底そう思いながら凪と並んで歩く


大きな十字路で凪とは道を別れて一人で歩きながら


今日は顔を合わせなかった有希を思い出した

⏰:08/03/04 02:26 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#729 [みぉり]
・・・・有希は凪が好き


もし、凪が有希のその気持ちを信じなかったら・・・



有希はもちろん・・・すごく傷つくし、私も悲しい・・・な



・・・・でも悲しいって思う私だって今までずっと"好き"を信じないで来た

⏰:08/03/04 02:31 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#730 [みぉり]
きっと・・・これまで私はそうやって人をたくさん傷つけた


その私が・・・・本当の意味で・・・


人を"好きになる"気持ちをわかってるのかな



・・・・・・"真野篤"を好きって言い切ってもいいのかなぁ

⏰:08/03/04 02:34 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#731 [みぉり]
そんなことが頭の中をぐるぐると駆け巡る


あ「うー・・・またわけわかんなくなってきた」




・・・・・今泉さん


私のこと"何年も想ったりしない"って・・・・


一体いつからなの・・・?

⏰:08/03/04 02:40 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#732 [みぉり]
いつから・・・・好きでいてくれてるんだろう




考えたって答えのわかるわけのないことばかり考えて気づけば家についていた




はぁ・・・・きちんと本人に聞くのが一番なのに



恋愛ごとは苦手なんだよねぇ

⏰:08/03/04 02:42 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#733 [みぉり]
・・・・・今が"好き"に向き合ういい時期なのかもしれないな




私は大きく息を吸い込むと玄関の扉をあけた


あ「ただいまー」

⏰:08/03/04 02:49 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#734 [みぉり]
━━――──……‥
恭平Side

〜♪〜〜〜♪


暗室で作業をしていた俺の携帯が突然鳴り出す


画面表示を確認しないでそれを手に取った



ピッ・・・・


恭「はい・・・・」


『あ、今泉くん???私ー・・・・』

⏰:08/03/04 02:54 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#735 [みぉり]
その声に片手で作業しようとしていた動きが止まる









恭「・・・・・・・・・・相原」


俺は電話の主の名前を呟いて、ソファに四肢を投げ出すように座り込んだ

⏰:08/03/04 02:57 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#736 [みぉり]
『わかってくれてよかった』


電話先から嬉しそうな声が聞こえる・・・・が俺にとっては耳障りこの上ない


恭「なんですか・・・・・・・お前とはもう終わりだっつただろ」



俺はイライラしながら現像されて浮かび上がった写真の1枚を手にとって話す



『そ・・・うなんだけど・・・・ねぇ、突然どうして』

⏰:08/03/04 03:55 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#737 [みぉり]
恭「・・・・・・・・お前には関係ない」



瀬戸が詩集を真剣に読んでいる写真をみつめて静かに言い放った



恭「それに・・・・元からそういう契約だったろ」


『それは・・・・そうだけど・・・でも突然すぎるよ』


恭「突然でもなんでもない、元々お前からの提案だったろ・・・"俺の好きなタイミングでおしまいにする"」


『・・・・・ん、そうだね。・・・・ちょうど潮時なのかもね』



電話先の声がややトーンを落として寂しげに呟く

⏰:08/03/04 04:02 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#738 [みぉり]
俺はほんの一瞬だけ"相原"に申し訳なさがこみ上げた



・・・・でもこの関係を作ったのはこの女で、お互いに割り切った関係でいた


俺はそう思い直して再び電話先に強い口調で続ける



恭「とにかく・・・・終りだから・・・・・お前も彼氏にばれるとまずいでしょ」

⏰:08/03/04 04:08 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#739 [みぉり]
そう言うと"相原"は黙ってしまった



俺は半ばイライラしながらも瀬戸の写真を見つめて気を紛らわす




『・・・・うん、・・・ちょっと気づいてるっぽいし』


恭「そ・・・まぁ、がんばれよ・・・じゃあ」



俺はそういって電話を切ろうとボタンに指をかけた

⏰:08/03/04 04:12 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#740 [みぉり]
『ちょっと待ってっ・・・・・今日図書室にいたでしょ?』



!!!!



俺は思わず言葉につまる


恭「っ・・・・・なんで知ってるんだよ」



『・・・・・たまたま行ったら・・・頬杖ついて寝てるのみた』

⏰:08/03/04 04:15 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#741 [みぉり]
タイミングが悪い・・・・・それならきっと



向かいにいたあいつにも気づいただろう


俺のその気持ちを読んだのか・・・・"相原"は言葉を続ける



『向かいにいた子・・・・あの子・・・今泉くんの・・・?』



・・・・たぶん、"彼女"か"好きな子"そんなことを言いたいのだろう

⏰:08/03/04 04:22 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#742 [みぉり]
恭「・・・・・・コンテストのモデル」


『え?コンテストって・・・・今度の?』


恭「あぁ・・・・・凪の友達でイメージに合ったから頼んだ」



俺はなんで"相原"にこんな説明してんだって思いながらも話すと


電話先の声は"へぇ〜そうなんだ"と呟いて納得しているようだった



これで本当に最後だ・・・・そう思って"じゃあ"と声をかけると"ばいばい"そう聞こえたので俺は静かに電話を切った

⏰:08/03/04 04:34 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#743 [みぉり]
ピッ・・・・


携帯を閉じてそのままソファにぽんと放り投げて


起き上がり、途中だった現像作業に戻る



現像するための液体につけると1枚ずつ・・・・瀬戸の写真が浮かび上がってくる





なんで詩を読んでるだけなのに・・・・・こんなにコロコロ表情変わるんだか

⏰:08/03/04 04:42 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#744 [みぉり]
はっとしている顔、真剣な顔、涙ぐんでいる顔



・・・・・・満面の笑顔



1枚ずつゆっくりとその表情を見つめながら、張り巡らせたテグスに洗濯ばさみで写真を挟んで吊るしていく




・・・・ふぅ、コレで終りかな

⏰:08/03/04 05:09 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#745 [みぉり]
吊るし終わった写真を見回すと後片付けをして暗室に鍵を掛けた



ガチャ・・・・



廊下は真っ暗で、ふと腕時計を見てみれば9時をしめしていた




やべー・・・・校門しまってんな・・・・きっと



遅くまで残りすぎたとやや後悔をしながらも玄関へと急いだー・・・

⏰:08/03/04 05:12 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#746 [みぉり]
━━――──……‥
あかりside

⏰:08/03/04 05:20 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#747 [みぉり]
ブーッ・・・・ブーッ・・・・

ピッ・・・・


今泉さんからだ。


なんとなく予想はしていたので昨日みたいに


変に考えないようにメールを読む

⏰:08/03/04 05:25 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#748 [みぉり]
----------------------
Date 4/15 21:49
From 今泉恭平
Sub  無題

今日も一日お疲れ様でした。
瀬戸さんもリラックスして撮影ができるようになったみたいで・・・
俺としては嬉しい限りです(^^)
では明日は教室で・・・おやすみなさい

    ----END----


ピッ・・・ピッ・・・

メールを読んで、今日の撮影を思い返す

⏰:08/03/04 05:30 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#749 [みぉり]
・・・・・・・確かにシャッター音も気にならなくなったかも


まぁ、本を読んでたからかもしれないけど(苦笑)


そんなことを思いながらも返信の文面を打つ


ピッ・・・ピッ・・・

----------------------
Date 4/15 22:02
To  今泉恭平
Sub  無題

お疲れ様です☆
今日は久しぶりの図書室で・・・なんだか新鮮な気持ちでした
撮影もあまり緊張しなくなったので少しはお役に立ててるみたいで嬉しいです(^▽^)
また明日、よろしくお願いします
おやすみなさい

    ----END----

ピッ・・・

【送信完了】

⏰:08/03/04 05:43 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#750 [みぉり]
よしっ!!
明日も撮影がんばろうっ!!


私は明日の用意を・・・・時間割に"選択"の文字に気を止めつつも


眠りについた

⏰:08/03/04 06:26 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#751 [みぉり]
学校へと向かう道の途中ー・・・・


いつもよりも早めの時間に歩いていると道の先にひとつの後姿を見つけた




・・・・たぶん、凪っぽい



そんな風に思いながらなんとなく声をかけられずに後ろを歩く

⏰:08/03/04 06:33 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#752 [みぉり]
でも、ほんの少し歩くスピードをあげて凪との距離をつめてあることに気づいた



・・・・・肩からカメラ・・・・提げてる・・・?



凪の左肩には、今泉さんが使っているものと似た感じのカメラがその動きに合わせて揺れているのが見える





凪・・・・幽霊部員やめたのかな・・・


それとも、今泉さんと同じコンテストに出るのかなぁ

⏰:08/03/04 06:36 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#753 [みぉり]
あれこれ考えていると・・・・凪が学校へ向かう道と反対の路地へと入っていくのが見えた




・・・・・・どこ行くんだろう




こういう時に限って私の妙な好奇心がうずく





後つけちゃお(笑)

⏰:08/03/04 06:38 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#754 [みぉり]
凪はスタスタと入り組んだ路地を進んでいく



どこに行くのかなぁ



後をつけてるのがばれないように、でも凪を見失わないようにしながら歩く



いくつかの路地を抜けて、いくつかの角をまがると凪はある場所へと入っていく


………………公園?

⏰:08/03/04 08:44 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#755 [みぉり]
早朝の公園には人の姿はほとんどないが、晴天のため遊具のカラフルな色彩がより一層映えてなんだか懐かしい気持ちになる



私は公園に入らずこっそり凪の様子を伺う



凪はブランコに近づいて肩に掛けていたカメラをしっかり構えて写真を撮り始めた

⏰:08/03/04 08:51 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#756 [みぉり]
写真撮ってる……



それがコンテスト用なのか、単なる趣味写真としてなのかわからなかったけど…



こんな朝早くから撮りに来てるくらいだから…



幽霊部員でなくなったことだけは確かみたい


凪は次々に遊具を撮っていく


シーソー、砂場、ジャングルジム……


私はじっとその様子を見つめた

⏰:08/03/04 09:58 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#757 [みぉり]
凪のすぐ近くにある時計台の時刻はもうすぐ7:50になろうとしていた



やばっ…そろそろ行かなきゃ遅刻しちゃう



そんなことを考えながらソワソワするものの公園から凪がでてくる様子はない




もー…時間わかってるのかなぁ

⏰:08/03/04 10:04 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#758 [みぉり]
でも…もし今凪がここを出てきたら鉢合わせしちゃう

…………先にいこ


まだ撮影をしている凪をチラリと見てから静かに学校へ向けて歩きだした


さっきと同じ道をさかのぼり歩いて通学路へと戻る


道中出会う友達に挨拶しながら学校へ行った

⏰:08/03/04 10:10 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#759 [みぉり]
教室についてすぐに予鈴がなって石田先生が入ってきたー……と同時に後ろの扉から


凪「ーっセーフっ!!!」


凪が勢いよく滑り込んできた


その肩にはさっきまで持っていたカメラはない


………どこかに置いてきたのかな?

⏰:08/03/04 10:14 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#760 [みぉり]
凪「危なかったぁ〜…」

あ「ギリギリだっね(笑)」 


隣に腰を下ろした凪に笑いながら声をかけた


凪「あー…寝坊しちゃったよぅ(笑)」


凪はにへっと笑いながら目線を前に向ける



…………朝見ちゃったけど(笑)

⏰:08/03/04 10:18 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


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