危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#610 [東脂ヤ転
[らしくない・・・らしくないぞ・・・俺・・・!!]

俺は必死に自分に言い聞かせながら皿を片付ける。
端から見れば痛々しく映るかもしれない。
こんな俺は。

ふと顔を上げると、カーテンからは溢れる程の日光が射し込んでいる。

「・・・そうだ、出掛けよ」

俺は急にそう思い立つと、急いで着替えに部屋に戻った。

こんな所に一人で居るからダメなんだよ。そうだ外に出よう。
そしたら何か変わるかもしれない・・・。


なーんて、まるでどっかの乙女みたいな考えに俺が苦笑したのは言うまでもない。

⏰:08/06/02 08:39 📱:W52P 🆔:.GyN4aPs


#611 [東脂ヤ転
「・・・・・・ハァ」

家からそう離れていないカフェで、俺はいつもより少し多めに砂糖が入ったコーヒーを飲んでいた。
只今午前11時。店に入ったのが9時だからかれこれ2時間程度、俺はずっとこうしている。

「あ"ーー頭イタぁーー」

前に垂れてきた長い前髪をかきあげながら、俺はうなだれる。

[明の奴・・・調子狂うこと言いやがって・・・一体何やねん!!]

俺はまた溜め息をつくと冷めたコーヒーを一気に飲み干した。

⏰:08/06/02 08:50 📱:W52P 🆔:.GyN4aPs


#612 [我輩は匿名である]
>>1-100

⏰:08/06/02 18:07 📱:W51H 🆔:TbG/Yd8A


#613 [東脂ヤ転
アンカーありがとうございます(ρv-)o。+'*・。,*
***********「イッチー!!もう一杯!!」
俺は近くのカウンター越しにサンドイッチを作っている子に声を掛けた。

「圭ちゃん飲み過ぎちゃいます?」

深めに被った帽子から覗く大きな瞳が、俺のことを心配そうに見つめ返す。

「飲み過ぎって、俺が飲んでるのコーヒーやぁん」

「カフェインも取り過ぎは良くないですって」

都心で関西弁全開な言葉を交わしていることが何か凄く可笑しくて、俺は思わず笑ってしまった。

⏰:08/06/04 14:41 📱:W52P 🆔:lHjWF9hA


#614 [東脂ヤ転
「俺が関西弁やからて、イッチーまで合わせることないんやで〜
イッチーはもう標準語喋れるんやろ?」

俺が笑いながらそう言うと、イッチーも笑って俺を見た。

「こっちの方が楽ですもん。それに圭ちゃんと標準語で話すとか、考えられへん!!」

イッチーはそう言って笑うとまた手元に目線を落とした。

俺は相変わらず変な敬語交りで喋るイッチーが可愛くて、しばらくその姿を見つめていた。

⏰:08/06/05 08:38 📱:W52P 🆔:tmWuc2p6


#615 [東脂ヤ転
早乙女 壱(サオトメ イチ)。
静の店の元従業員で、今はこのカフェのオーナーをやっている。

同じ関西出身でよく面倒を見てやっていた事もあり、その付き合いは今も続いている。

サラサラの短髪にいつも決まって野球帽。
長身で爽やかな風貌の、俺より2歳年下の可愛い後輩。

明とは大違いで言うこと無しのイケメンなのに、一度も抱きたいと思ったことは無い。

その理由はきっと、イッチーが静に少し似ているからだと思う。

⏰:08/06/06 09:59 📱:W52P 🆔:HGVBkB5M


#616 [我輩は匿名である]
面白い

⏰:08/06/09 12:01 📱:F703i 🆔:BkKUwbvU


#617 [東脂ヤ転
「イッチーってさぁ、ほんまに静に似とるよねぇ」

俺は固くなった身体をほぐすように、大きく伸びをした。
その様子を見つめながらイッチーは微笑して手を止める。

「俺はちっとも静さんみたいな大人ちゃいますよ」

俺は笑ってイッチーの方を向く。

「静が大人ぁ〜!?アイツは今も昔も子供やで!」

そう言って空いたカップをカウンターまで持って行く。

[大体あんなワガママで、独占欲の強い大人見た事ないわ!!]

俺はイッチーが注いでくれるコーヒーを横目に、そんな事を思った。

⏰:08/06/10 16:02 📱:W52P 🆔:WOiJr.Uc


#618 [東脂ヤ転
「圭ちゃんみたいな人を未だに雇ってるだけで十分"大人"やと思いますわ」

「・・・みたいな人!!??それどういう意味やねん!?」

俺はイッチーからの意外な言葉に反応して、コーヒーをこぼしそうになる。
イッチーは楽しそうに笑うと俺の近くのイスに腰掛けた。

「圭ちゃん未だ男遊び激しいんでしょ?」

突然イッチーの声色が変わったのに驚いて顔を上げると、さっきとは違う真面目な眼をしていた。

⏰:08/06/10 22:41 📱:W52P 🆔:WOiJr.Uc


#619 [東脂ヤ転
俺はそんな眼を前にして思わず目を逸らした。

「また明さん怒らしたから、ウチの店に来たんでしょ?」

イッチーは相変わらず俺を見つめながら、尚的確な問いをぶつけてくる。その度に静によく似た黒髪が揺れるのを、俺は気にしていた。

「明さんはもどかしいやろなぁ・・・」

しかしイッチーが不意にそんな事を言い出したので、俺は思わず顔を上げた。

⏰:08/06/11 00:51 📱:W52P 🆔:vTGc.C5A


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