危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#809 [東脂ヤ転
「大体、静兄はいつもさぁ…」
そこまで言うと俺は言葉を飲み込む。ちょうど静兄がシャツを脱ぎ、その肌が露わになった時だった。
男の俺が見ても思わず「綺麗だ」と言ってしまいそうになる程、静兄の身体は美しい。
同じ男なのに俺とは全く違う造りをしているようだ。
「いつも…さ…」
頭では話を続けようとしているのに目が静兄から離せない。
そんな俺の異変に気付いたのか、いつの間にか静兄は俺の方に向き直って居た。
「何?見とれてるの?」
静兄は俺の心を見透かすような笑みでそう言う。
:08/10/13 21:40
:W52P
:WavzRs0Q
#810 [東脂ヤ転
「バ…ッ…だから…!」
静兄のその言葉で一気に現実に戻った俺は、再び近くにあった物を投げようと手を振り上げる。
しかし今度はさっきと違って、その腕をしっかりと静兄に掴まれてしまった。
更に勢い余って俺は静兄に押し倒されたような体制になってしまう。
「…鳴」
さっきまでの余裕しゃくしゃくな静兄から一転して、静兄は真剣な表情で俺を見つめる。
突然の静兄の変化に俺は急に不安になる。
「鳴…お前何かあったのか?
さっきお前、泣いてただろ…?」
静兄は真剣な眼差しで俺に訊く。
いきなり率直な質問に俺は言葉が出ず応えられない。
頭では北原のことが浮かんでいるのに。
:08/10/13 21:50
:W52P
:WavzRs0Q
#811 [東脂ヤ転
「別に…ちょっと嫌な夢見てただけだから…」
静兄の真っ直ぐな瞳から逃げるように目をそらすと、俺はとっさに嘘をついた。
今ここで北原のことを打ち明けるわけにはいかない。北原のことだ。そんなことをしたら、本気であの写真を流出しかねない。
俺は必死でいつも通り笑ってみせて静兄から身体をのける。
「っていうか…制服のまま勝手に寝ちゃっててごめん!部屋にもどるよ」
この空気に耐えられなかった俺は適当に言葉を濁し、ベッドから降りようと立ち上がった。
これ以上静兄に追究されたら隠し通せる自信が俺には無い。
:08/10/14 08:30
:W52P
:Un.tnOc6
#812 [東脂ヤ転
「じゃ…ってうわぁ…ッ!?」
部屋を出ようと足を前に踏み出したその時、突然後ろ向きに強く引っ張られ俺は再びベッドに倒れ込む。
ゆっくり顔を上げると、真顔の静兄がすぐ近くに居た。
今度は本当に押し倒されたようだ。
「着替えならここでしていけば良いよ」
静兄はそう言うと俺のシャツのボタンに手をかける。
:08/10/14 09:21
:W52P
:Un.tnOc6
#813 [東脂ヤ転
「ちょ…ダメだっ…んぁ…ッ!」
俺は静兄の手を振り払おうともがいたが、いとも簡単にその手を交わすと静兄は俺のシャツを剥ぎ取り、首もとに吸い付く。
覆い被さるようにして静兄は俺の首筋から鎖骨へ舌を這わし、その度俺の口からは情けない声が上がる。
このままじゃまた静兄のペースに飲まれる、と頭では警告しているのに身体が思うように動かない。
まるで全神経を静兄に捕らえられたようだ。
そして静兄の舌は更に下へと進み、俺が弱い部分まで到達する。
「静兄…ッほんとダメだ…って…!んあ…ッ!!」
今の静兄が止めてくれないのを知っているクセに無駄な抵抗を続ける俺。
:08/10/15 08:42
:W52P
:etgL//ik
#814 [東脂ヤ転
そんな俺のことを知り尽くしているかのような笑みを静兄は浮かべ、そのまま乳首を甘噛みしては舌で転がすように舐め上げる。
「ダメじゃなくて、気持ち良いんだろ?」
すすり泣くように喘ぐ俺を見ながら静兄は笑う。
そんな余裕の態度がいつもは嫌なのに今はそれが逆に俺を熱くさせる。
いつだってそうだ。
静兄にはかなわないと見せつけられる度、静兄のことを好きになっている自分が居る。
だから静兄は嫌なんだ。
俺がそうやって悩んでいる姿をいつも愉しそうにからかって来る。
俺はこんなに好き過ぎて辛いのに。
:08/10/15 11:54
:W52P
:etgL//ik
#815 [東脂ヤ転
「も…ヤダ…ッ…あ…ッ」
しかし、こんな時でさえ身体は正直に感じてしまう。
俺は自分のイヤらしさに情けなくて涙が滲んだ。
するとさっきまで肌を舌で弄っていた静兄は、徐に顔を上げて動きを止める。
俺は上がる息を抑えながら両腕で顔を隠した。
泣いていることを静兄に悟られたら絶対に怪しまれるだろう。
俺はあくまでもいつも通りで居なくちゃいけないんだ。いつも通り普通に、静兄の側に…。
ひたすらそんなことを考えていた俺は、その間ずっと俺を見つめる静兄に気付いて居なかった。
:08/10/17 10:28
:W52P
:GaCgF0OM
#816 [東脂ヤ転
「鳴…」
「…ッ…!!」
静兄の手が俺の腕に触れる。それだけのことなのに身体は酷く過剰に反応する。
「鳴…腕どけて」
そんな俺の心境を知ってのことなのか、静兄は俺の腕をなぞるように触れる。
「……何で…?」
俺はゆっくりそう尋ねると、よりいっそう腕に力を入れる。
その間も腕越しに静兄の視線を痛い程感じる。
:08/10/27 08:55
:W52P
:d2OJxAbY
#817 [東脂ヤ転
「こんなんじゃあ、鳴の顔がよく見えないだろ?」
静兄はそう言うと俺の髪を優しく撫でた。
そんな静兄の優しさが嬉しくて悲しくて余計に涙が溢れる。
その瞬間俺の力も抜けて、静兄にゆっくりと腕をどけさせられる。
蛍光灯の灯りに目が眩みながらも俺は焦点を静兄に合わせると、そこにはいつもと変わらぬ笑顔の静兄が居た。
静兄は俺を真っ直ぐ見つめながらその手で俺の頬に流れる涙をすくう。
「ほら…俺って泣き虫だからさ…!」
何をごまかしたいのかは分からないけれど俺は慌ててそう言い、慣れない嘘を並べた。
:08/10/27 09:20
:W52P
:d2OJxAbY
#818 [東脂ヤ転
「確かに」
小さく呟いた静兄は、無理な笑顔を作るその頬に軽くキスをした。
「鳴は本当、泣き虫だよな」
静兄の唇が触れた場所が少しずつ熱くなり、俺の胸も同時に熱くなる。
その唇も瞳も髪も全てが愛おしくて、だから守りたくて大切にしたくて。
俺は静兄の首元に手を回すと身体を起こし、自分からキスをした。
「止めないで…静兄」
俺はそれだけ言うと静兄の胸にもたれかかる。
:08/10/28 09:18
:W52P
:J0EVNoXE
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