─乱日々U─
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#354 [(^^)]
壁にもたれながら今日の一時間目にある世界史の教科書を開く。


美香「わっかんない。」


教科書の内容もだけど、気持ちも。
つい口にしてしまうほど。


「あぁ、残念。
担当科目じゃねえか。笑」


いきなり声がしたのと、聞かれていたことに驚き声が聞こえた方を見ると、そこにはケンちゃんがいた。


美香「んもうっ!!!びっくりさせないでよー!!!
こっそりきて盗み聞きなんて悪趣味!!!」


ケン「っはあ!?
こっそりなんてしてねえよ!!!
普通に入ってきたさ!!!!!
でもお前なんか深刻な顔しながら考え事でもしてたのか、全然気づかねえもん!!」

⏰:11/08/19 02:37 📱:PC/0 🆔:HyaUOdWk


#355 [(^^)]
悪趣味なんてひでぇーなーなんてぼやきながらも、隣に座り込む。


美香「ご、ごめん。笑
マジで気づかなかったー。
うちらいっつも驚かすか驚かせるかしてんね。笑」


ケン「おう、大体な。笑
んで、あんな深刻そうになにを考えてたんだ?」


美香「…。
見てわかんないの?
勉強してんじゃん!!!!」


どう言ったらいいのかわからずとっさにごまかした。


ケン「ふぅーん。
深刻そうなわりにはあんま集中してる顔してなかったから、またなんかあったのかと思った。
担当じゃねえけど、見せてみろよ。」

⏰:11/08/19 02:43 📱:PC/0 🆔:HyaUOdWk


#356 [(^^)]
なんでわかるんだろ。笑


美香「あ、なんだ、盗み見してたのか。笑
もういい、なにがわかんないかもわかんないし。」


ケン「おい!!笑
でもまあ、盗み見は否定しないけどね。
お前が教科書開いてる姿なんて貴重過ぎて思わず目に焼き付けたったわ。笑」


美香「なんだと。」


教科書を閉じタバコに火を付けると、既にタバコをくわえてるケンちゃんが教科書を開いた。


ケン「付箋の貼ってあるところが範囲か。
…ふーん。
書き込みとか線引きとかしてんじゃん。
覚えるだけになってんじゃん。」

⏰:11/08/19 02:48 📱:PC/0 🆔:HyaUOdWk


#357 [(^^)]
美香「我らが達也君が教えてくれたんだけどさ、私教科書に線とか引くと、もうそれだけで勉強した気になっちゃうからさ、覚えれない。
しかも文長いし、単語覚えてもどれがどうとかわかんないし。笑」


ケン「典型的な勉強しない奴だなお前は。笑」


そういいながら、ポケットからペンを取り出しなにかを書き込んでいる。


タバコをくわえながら、煙で目を細める横顔に少しときめく。


美香「ケンちゃんあかん。
それ卑怯だわー。」


なにが、と視線をこっちに向ける。

⏰:11/08/19 02:53 📱:PC/0 🆔:HyaUOdWk


#358 [(^^)]
美香「ほらそれ!
男の人がタバコくわえながらさ、目細めたりするしぐさ、ちょっと弱いのよねー。
んで視線だけこっち向けられたり。
卑怯だわー。
3割り増しだ。笑」


ケン「ぶっ笑。
ちょ、マジで??笑」


なぜか小ばかにしたように笑われる。


美香「なんだよ、変??」


ケン「いや。笑
お前って結構定番好きなのな。笑
んで、分かりやすい奴。笑」


ケラケラ笑いながら言われ、ちょっとイラっとした。

⏰:11/08/19 02:57 📱:PC/0 🆔:HyaUOdWk


#359 [(^^)]
美香「うるさいばか!!」


恥ずかしくなってケンちゃんの膝をポンっと叩き睨んでやった。


ケン「おぉ、そんな怒るな。笑
俺そんなカッコよかったか。そうかそうか。」


にやっとしながら調子に乗るケンちゃん。


美香「しぐさがね!!
3割り増しして、トータル5ぐらいしかイケメン度ないんだから!笑
だいたい、分かりやすいってなんだよお。」


ケン「…少なっ!!!
んー…、なんか顔が女だったから、あぁほんとに好きなんだって思って。笑」

⏰:11/08/19 18:17 📱:PC/0 🆔:HyaUOdWk


#360 [(^^)]
顔が女?
好きなんだと思って?


…なんか心がこそばゆい。


ケン「さっきの深刻そうな顔もどぉーせなんかまた考え事してたんだろ。
言いたくないなら言わなくていいけど、お前がああいう顔してるときはだいたいあいつらにも言えないことが多い!」


俺の統計上だとかなんとか言いつつタバコの灰を捨ててこっちを見る。
意外と真面目な顔つきでドキッとした。


美香「…なんでケンちゃんはなんでも分かるのでしょうか。
みんなは分かんないのに、ケンちゃんにはバレバレだねえー。」


タバコを深く吸って、眩しさに目を細めながら空を見上げてゆっくり煙を吐く。

⏰:11/08/19 18:26 📱:PC/0 🆔:HyaUOdWk


#361 [(^^)]
ケン「おっ。
なるほど、確かにその横顔いいね!笑」


美香「女がそう言われても嬉しくない!!
さっきから、真面目なのかふざけてんのかわかんないよもう!!笑」


話を聞くと言ったくせに話を変えるし、よくわからない。


ケン「だってなんか真面目に喋ってると、余計なことまで言っちゃいそうでよ。笑
実はちょっとごまかしてる、テンション。笑」


美香「一言多いのはいっつもじゃん。笑」


ケン「まあな。笑」


教科書に書き込みながら、二人ともタバコを消して少し沈黙。

⏰:11/08/19 18:32 📱:PC/0 🆔:HyaUOdWk


#362 [(^^)]
静かで、なんか変な空気。


でも苦痛じゃない。


ケンちゃん「よし、これでどうだ。」


そういうと書き込んでいた教科書を見せてきた。


美香「どうせ間に合わないし、覚えれないと思います先生。笑」


なんていいながら覗き込むように教科書を見る。


ケン「いや、これなら赤点は免れると思う。」


うん、確かにほんとに大事なところだけに印と、この出来事はここに関連する、みたいな矢印とかが書いてあって、少し集中したら多少は覚えられそう。

⏰:11/08/19 19:30 📱:PC/0 🆔:HyaUOdWk


#363 [(^^)]
ケン「まず、テーマになってることを覚えてから、それに関連する細かい出来事を覚えるんだ。
そしたらテストの問題とか見ればこれはこのことに関しての問題だって分かるはずだから、あとは誤字脱字がないように覚えるだけ。
マークしてあるのは、ほんとに大事なところだけだから絶対出る!!」


美香「うわー、マジだ。
なんかいけそう!30点!!」


ケン「まぁ単位や平常点も少ないだろうからほんとはもっと取ったほうがいいんだけど、とりあえず30点あれば夏季追試はないしな。
達也が引いた線とか書き込みを覚えれば50以上は取れるけど…お前は俺のがいいだろ。」


見るだけで覚えれる!!!
なんて自信満々の様子。


俺のがいいだろ。


その言葉がまた心をこそぐる。

⏰:11/08/19 19:36 📱:PC/0 🆔:HyaUOdWk


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