・・恋愛模様・・
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#621 [みい]
「っざけんなや!!あんとき…圭介がどないな思いしたか知っとんのか!?!?」
ひろ君がお母さんの胸倉を掴む。私は思わず小さく声を上げてもた。
ひろ君のお母さんは何も言わんと俯いたまま。
その時、今まで静かやった圭介さんが初めて口を開いた。
「弘樹くん、離しなさい」
無表情やけど…いつもどおりの優しい声。
:08/05/02 23:42
:SH905i
:pbtkPDwE
#622 [みい]
「…出てけ。はよ出てけっ!!!」
「弘樹っ!!!!」
尚お母さんに食らいつくひろ君に、圭介さんが今度は低い声で怒鳴った。
ひろ君は驚いたんか、圭介さんの方を見る。
「手を離しなさい!!」
ひろ君はゆっくり手を引っ込めると、私を素通りして2階に上がっていってもた。
三人だけしかおれへん、静かになるお店中。
:08/05/02 23:44
:SH905i
:pbtkPDwE
#623 [みい]
:08/05/02 23:47
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:pbtkPDwE
#624 [みい]
私はお母さんに頭を下げてから、ひろ君の後を追って階段を駆け上がった。
ひろ君の部屋のドアをノックするけど…返事があれへん。
「ひろ君…?入るよ?」
遠慮がちにドアを開けると、暗い部屋の中に壁にもたれて座っとるひろ君がいた。
「…怖い思いさせて悪かったな」
私は首を横に振った。
:08/05/03 14:29
:SH905i
:/9A/g3iE
#625 [みい]
暗いからひろ君が今どうゆう表情なんか分からへん。
私はそっとひろ君の正面にしゃがんだ。
「なんで…あいつは、圭介は幸せになれんのや……」
そう呟くひろ君の声が、肩が震えとる。
「あのババア、今更…。遅過ぎるっちゅーねん…」
:08/05/03 14:29
:SH905i
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#626 [みい]
「圭介は…俺ら親子の問題に巻き込まれてもうてるだけや…。あいつを解放してやりたい…」
両手で頭をぐしゃぐしゃと掻きながら、ひろ君はぽつり、ぽつりと言葉を吐き出す。
「せやけど結局、圭介を縛りつけとんのは俺の存在や。」
ふっ…と悲しげに笑うひろ君が、暗い中で復活した視力によって私の目に映る。
:08/05/03 14:30
:SH905i
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#627 [みい]
「俺…生まれてけえへん方がよかったんかもしれんな。」
嘲るような口調とは裏腹に、俯いたひろ君の目から一粒の涙がこぼれ落ちたんを私は見逃さへんかった。
「…そんなことない」
私がいきなり声を発したから、ひろ君はかすれた声で、え?と聞き返す。
:08/05/03 14:31
:SH905i
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#628 [みい]
「そんなことないよ?ひろ君おらんかったら…私はどうしたらええの?」
今となっては…この人がおらん世界なんて考えられやん。
「私は…ひろ君に出会えてほんまに幸せ。ううん、私だけちゃう。きっとそんな風に思ってくれとる人、いっぱいおるよ?」
涙に濡れたひろ君の目を見つめて、言葉を紡いだ。わかってほしいから…。
:08/05/03 14:32
:SH905i
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#629 [みい]
「それに…圭介さんは絶対ひろ君のことそないひどい風に思てない。」
「なんで言い切れるん?」
少しトゲのある感じに聞き返されたさかいひるんだけど、それでも私は尖った彼の目から視線を反らさずに答えた。
「圭介さんがひろ君のこと見るときの目、いつも優しいやん…。あの目だけで十分分かるやろ…?」
私の言葉を聞くと、ひろ君は悲しげに笑って私から目を反らした。
:08/05/03 14:33
:SH905i
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#630 [みい]
「圭介は優しいから拒絶できひんだけや。俺について無駄に責任感じとるさかい…」
「ちゃうっっ!!」
私は思わずひろ君をぎゅっと抱きしめた。
「圭介さんはそないな義理だけでひろ君のこと養ってるんとちゃうよ?ちゃんとひろ君に愛情もくれとるやろ?」
お願いやから…分かって…?
:08/05/03 14:33
:SH905i
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