摂食障害U
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#101 [
]
すぐに切りウチも
寝ることにした
あー…もうすぐ学校か。
夏休み早かったな‥、
馨に会えたことが
一番大きな出来事だった
そしてウチは眠りに付いた
朝起きてまた食べる
:08/03/16 03:03
:SO903i
:IpsEQgOw
#102 [
]
おばあちゃんはウチを
止めたりしない
昔みたいに否定も肯定も
しなくなった
干渉されないのは楽だが
どことなく寂しかった
お母さんは家に帰った
明日から二学期が始まる
:08/03/16 04:40
:SO903i
:IpsEQgOw
#103 [
]
高校生活の半分が
終わったのかと改めて
思うと人生は早いな
と犇々(ひしひし)と
感じていた
中学時代の元カレを
正直未だに思い出す
ときはあるが馨と言う
存在が少しずつ
消していってくれる
やはり元カレの存在は
思ったより大きく
簡単には消えない‥
:08/03/16 04:43
:SO903i
:IpsEQgOw
#104 [
]
でも馨が言ってくれた
「お前は忘れようと
しなくていい
俺が忘れさせるから」
この言葉がどれほど
ウチに力をくれたか‥
ふと思うとウチは
三年間"摂食障害"と
向き合ってきた
短いのかもしれない
浅いのかもしれない
:08/03/16 04:45
:SO903i
:IpsEQgOw
#105 [
]
ウチ何かまだまだ甘く
ウチより苦しんでる人は
何億人といる…―
ウチはまだまだ長い
この道を抜けきれない
もっと強くならなきゃ
もっと強くならなきゃ
:08/03/16 04:51
:SO903i
:IpsEQgOw
#106 [
]
強くなってどうするの?
そう聞かれても
答えはでないだろう
どうするのかわからない
だけど、闘う強さ
逃げない強さ、
立ち向かう強さ…
色んな強さがある
今はウチがほしい強さは
自分に負けない強さだ
:08/03/16 05:45
:SO903i
:IpsEQgOw
#107 [
]
まだ時間はかかるだろう
だがウチはいつか
終わりがあると思う
ウチが終わりを
作るんだ、と思う
二学期、いいこと
あるといいな…―
その日いつもより早く
就寝した。
:08/03/16 05:57
:SO903i
:IpsEQgOw
#108 [
]
「あぁー…今日から
二学期かぁ‥」
ウチは朝ごはんを食べ
いつものように
電車に乗り込む
休み明けのせいか
殆(ほとん)どの人が
眠そうだった
五月病とか言うし、
休み明けはやっぱり
だるいなぁ…。
:08/03/16 06:01
:SO903i
:IpsEQgOw
#109 [
]
でも馨からのおはよう
メールを見ると
そんな気は吹っ飛ぶ

:おはよう
今日から二学期頑張ろうな

:おはよ〜
うん。頑張ろうね
学校頑張って。
少しのやり取りが幸せ
学校に着き久々にみんな
とお喋りに花を咲かす
:08/03/16 06:03
:SO903i
:IpsEQgOw
#110 [
]
始業式が始まり校長が
夏休みの話や二学期の
抱負などを話す
それから教室に戻り、
ホームルームがあり
二学期最初の学校は
すぐに終わった
「祐子帰りご飯
食べて帰らない?」
:08/03/16 20:12
:SO903i
:IpsEQgOw
#111 [
]
高二で同じクラスになり
仲良くなった知香
に誘われた
知香はあっさりした
性格で何よりスタイルが
抜群に良い
手足が長く顔もお人形
さんみたいに小さい
「行きたい〜」
「はいはい
何食べたい〜?」
:08/03/17 03:45
:SO903i
:XCOECKyA
#112 [
]
「バイキング行きたい」
「いいよ」
「知香の奢り?」
ウチは笑いながら聞く
「しゃあないな〜」
「やったぁー」
ウチは知香とバイキング
に向かった
食べたい、たべたい
:08/03/17 03:52
:SO903i
:XCOECKyA
#113 [
]
バイキングに行き
理性なんかぶっとび
食べたいだけ食べる
そんなウチを知香は
知ってるから何も
言わなかった
食べたら、吐けばいい
ずっとそう思ってたから
:08/03/18 08:46
:SO903i
:ykodlkZg
#114 [
]
食べ終え、トイレに
行こうとするウチを
知香は止めた
「…え?」
「あかんよ」
ただそれだけを言い
お金を支払う
ウチはわかってた。
:08/03/18 08:47
:SO903i
:ykodlkZg
#115 [
]
知香が何が言いたいのか
知香は優しいから
わかってくれてるから
いつもウチがわからない
ようでわかるように
言ってくれる
「わかった」
そう言うと知香は
笑いながら
「偉い」
と言ってくれた
:08/03/18 09:32
:SO903i
:ykodlkZg
#116 [
]
知香はバイトだから
早めに分かれた
二学期は一学期より
内容は濃いが随分
早く経つように思えた
10月の末に馨に会い、
馨の誕生日に馨と
同じようにここで
知り合った友人の
四人で逢ったりした
時は流れ、寒い寒い
季節がやってきた
:08/03/18 09:35
:SO903i
:ykodlkZg
#117 [
]
街を歩くとカップルは
寒そうに寄り添いながら
みんな足早に去っていく
そんな寒い風が吹き
少しでも陽が射すと
暖かく感じるこの時期
ウチは馨と喧嘩をした
ウチの中で忘れられない
ことが起きるとは
まだ全然知る由もなく…
:08/03/18 09:40
:SO903i
:ykodlkZg
#118 [
]
理由は忘れたが馨の
スランプか何かだった
んだろう…―
ウチはなるべく
怒らせないように、
怒らせないように、
慎重に喋っていたが
馨はそんな思いとは
裏腹にいつもイライラ
していた
わかってるよ
疲れてることぐらい
:08/03/18 23:43
:SO903i
:ykodlkZg
#119 [
]
わかってるよ
ウチの相手をするのが
ダルいことぐらい
我儘で短気で
性格の悪いウチと
絡むの疲れるの
わかるけど…
けどさ…、
ウチだって我慢してる
もう、本当意味
わかんないよ。
そう思った瞬間、
今まで溜めてきた全部を
馨に言った
:08/03/18 23:45
:SO903i
:ykodlkZg
#120 [
]
喧嘩にならない…
…、はずがなかった
馨は電話を切りウチも
かけ直すことはなく
当たるものがない…
またやってしまった
冷却スプレーを手にし、
腕に何分も噴きかけた
:08/03/18 23:48
:SO903i
:ykodlkZg
#121 [
]
何か嫌な予感がした
予感だけなら良かった
なのに…―
ウチは赤く腫れ上がった
傷を見て小さく笑った
落ち着きを取り戻し
もう一度馨に電話する
「はい」
:08/03/18 23:52
:SO903i
:ykodlkZg
#122 [
]
「ごめんね」
「自分もごめん
ちょっと言い過ぎた」
あんなに大喧嘩したのに
すぐに仲直りして
台風が過ぎ去った後の
晴天みたいだね
馨は今イライラしてる
理由を話してくれた
:08/03/18 23:54
:SO903i
:ykodlkZg
#123 [
]
「ったぁ…」
途中何回か手の傷が
痛み声を発する
馨は何も聞かなかった
そして話を続けた
ウチは「うん、うん」
と頷きながら話を聞く
「…あのさぁ」
馨が突如話を変えた
:08/03/18 23:56
:SO903i
:ykodlkZg
#124 [
]
「何…?」
「お前また
自傷行為した…?」
その質問に胸が少し痛む
少しだけね、
ほんの少しだけ
「…し、してないよ」
「わかるから
何で嘘付くの?
痛い…んやろ?」
:08/03/18 23:58
:SO903i
:ykodlkZg
#125 [
]
「さっきから痛い…
って言うてんの聞こえる」
「…あ、ごめん」
痛い…って言わない
でもたまらなく痛い。
イタイイタイイタイイタイ
イタイイタイ‥―イタイヨ…
:08/03/19 02:17
:SO903i
:WZSOmJ8c
#126 [
]
今までにない痛み
馨と電話を切った後も
痛みを和らげるために
腕を力強く握った
「ったぃ…」
でも次の日になると
痛みはなくなり
ウチは気にしなかった
普段通り学校に行った
:08/03/20 02:42
:SO903i
:eFcvFKEk
#127 [
]
学校に行くと巻いていた
包帯が膿(う)みはじめ
保健室に行く…―
保健室の先生は
ウチの傷を何度も見た
やめなさい何て
言わないが
凄く凄く心配してくれた
「せんせぇ〜…」
先生はわかってた
:08/03/20 02:51
:SO903i
:eFcvFKEk
#128 [
]
だから他の人には
見えない場所に
連れて行かれ丁寧に
消毒してくれた
「ありがとう
ございましたぁ」
保健室を出た
それから2週間は
保健室には行かずたまに
自分で腕を消毒したり
する程度だった
:08/03/20 02:54
:SO903i
:eFcvFKEk
#129 [
]
だがある日何となく
包帯を巻き直して
もらおうと思い保健室
に向かった
ガチャ…―
「せーんせっ」
ウチが巻いていた包帯を
取りガーゼをゆっくり
外していく…―
「佐野さん…?
‥病院に行った?」
:08/03/20 03:03
:SO903i
:eFcvFKEk
#130 [
]
「行ってないよ?」
「これ病院行った
ほうがいいと思うの
保健室じゃできることが
限られてるから…」
ウチは自分の腕を
まじまじと見た
…―明らかに変色し
腐ってきてる
「わかった…」
ウチはその日お母さん
と病院に行くことにした
:08/03/20 03:06
:SO903i
:eFcvFKEk
#131 [
]
最寄り駅で待ち合わせ
をし病院に向かう
皮膚科ではなく、
…外科で診てもらう
ことになった
外科専門の病院だった
ためかなりの人で
数時間待っていた
「佐野さん…―
佐野祐子さん待合室
までどうぞー‥」
:08/03/20 03:08
:SO903i
:eFcvFKEk
#132 [
]
「祐子?起きて」
お母さんに起こされ
待合室に向かう
「こんにちわ」
先生はウチの腕を見るなり、腐ってるねと言った
あー…はい
腐ってますよね
:08/03/20 03:10
:SO903i
:eFcvFKEk
#133 [
]
ウチの腕腐ってるよね
「じゃあこの腐ってる
部分を切るから
麻酔するからね〜」
「え?麻酔嫌だ、嫌」
我儘を言うウチ
「じゃあ麻酔なしで
いく〜?
かなり痛いけどね」
「それも嫌だ」
:08/03/20 03:12
:SO903i
:eFcvFKEk
#134 [
]
「じゃあどうすんの?
このまま腐るの待つ?
俺にはどうでもいいよ」
どうでもいい…?
あー、人のことだしね
でも腹が立った
ウチ馬鹿だからさ。
空気読めなくて、叫んだ
「じゃあいいって
あんたみたいな医者に
診てもらわなくていい」
:08/03/20 03:14
:SO903i
:eFcvFKEk
#135 [
]
「じゃあ消毒だけでも」
看護師さんに言われるが
「嫌、いいって。触るな」
そう言い放ち外に出た
携帯を片手に馨に電話をする
「祐子?どした?」
「…ぁのさ…、」
ウチは一部始終全部話す
:08/03/20 03:16
:SO903i
:eFcvFKEk
#136 [
]
馨の声を聞くと
何か涙が止まらなくて
「それは先生も悪い
けど祐子も悪いな
ちゃんと診てもらい?
他の先生でもいいじゃん」
「ぅ…ぅん、わかった」
ウチはもう一度病院に
戻り違う先生に診てもらった
:08/03/20 03:17
:SO903i
:eFcvFKEk
#137 [
]
後々聞いた話ウチが最初
に診てもらった先生は
評判が悪く苦情が
よくきていたそうだ
「じゃあ…座って」
ウチは違う【田井先生】
に診てもらうことになる
腕を見られた
「この変色してる部分
きるよ?」
:08/03/20 03:19
:SO903i
:eFcvFKEk
#138 [
]
「…まじですか?」
「当たり前
さっき診てもらった先生
と変わらないよ〜
じゃあ麻酔するから」
ウチは渋々麻酔を
打たれた
「痛い…」
傷口に麻酔を打たれ
痛みはあるが最初だけ
:08/03/20 03:21
:SO903i
:eFcvFKEk
#139 [
]
ベットの上に寝かされ
変色した部分をきられる
ずっとお母さんが
手を握ってくれていた
その優しさと母に
対する申し訳なさが
込み上げてきて
涙が止まらなかった
お母さん、ごめんね
こんな娘なのに
いつも隣にいてくれて
ありがとう…―
:08/03/20 03:27
:SO903i
:eFcvFKEk
#140 [
]
ハサミにより傷口が
ジョキジョキ切られる
先生がゆっくり切っていく
お母さんはその光景を
見れずにいたのか
目をギュッと瞑っていた
痛みは感じないが
見るからに痛そうだ
:08/03/20 03:31
:SO903i
:eFcvFKEk
#141 [
]
変色した部分が切られ
再び椅子に座る
看護師さんに消毒された
「えー…一応傷口は
切ったんですが穴が
開いたままなのと
再び腐らないように
するため手術しなくては
いけないですね」
「…手術ですか…?」
:08/03/20 03:33
:SO903i
:eFcvFKEk
#142 [まり]
更新して欲しい


:08/03/21 16:16
:D904i
:38HGmAKY
#143 [さと
]
頑張ってください


:08/04/01 02:09
:P902i
:3nit4dQQ
#144 [花梨]
待ってます

:08/04/01 11:42
:N904i
:Vja0dLEY
#145 [里奈]
質問なんですけど‥
すごく胃が痛くなる時
ありましたか?
:08/04/02 17:58
:SH903i
:x7Pflxzk
#146 [我輩は匿名である]
うっざ
:08/04/02 19:27
:SO905i
:MN57iqz2
#147 [我輩は匿名である]
>>146そうゆう事書いてる
あんたのがうざいからね
:08/04/03 15:40
:F902iS
:8oFRxOdM
#148 [
]
携帯のデータが全て
消えてしまいました…
本当は手術したときの
腕の写メを貼ったほうが
リアリティがありいいかと
思い撮ってたんですが
データが全て消えてしまい
貼れなくなりました。
言葉でうまく伝えれるか
わかりませんが頑張って
伝えていきますが、言葉が
乏しかったり、足りなかったら
教えてください。
:08/04/05 04:02
:P901iTV
:6oofW/6U
#149 [
]
:08/04/05 04:04
:P901iTV
:6oofW/6U
#150 [
]
「手術って言っても
簡単な手術ねー」
ウチとお母さんは医師
から簡単な説明を受ける
とりあえず縫うと言う
形になるようだ。
穴のあいた皮膚の周りの
腕の肉を寄せ集め縫い合わせる
:08/04/05 04:11
:D902i
:IxmPlE36
#151 [
]
うまく皮膚と肉が
合うかわからないため
肉が寄せ集められなかったら他の腕の肉を切り
移植すると言われた
その日は軽い説明だけで
明日にまた来ることになった
帰り道お母さんと
ふたり歩いた
お母さんの背中をただ
みつめたままゆっくり
ゆっくりふたりで歩く
:08/04/05 04:15
:D902i
:IxmPlE36
#152 [
]
お母さんはウチを
攻めることなく黙った
ままだった…―
ふいにお母さんが
後ろを向き
「何かおいしいもの
食べに行こっか」と
笑顔で話しかけてきた
ウチも笑顔で頷き
ふたりでの飲食店に
向かった
何なんだろう
お母さんって‥
:08/04/05 04:21
:D902i
:IxmPlE36
#153 [
]
こんなにもお母さんを
傷つけて、裏切って
なのに、なのに‥―
何でウチを嫌い
にならないの?
うざくならないの?
嫌にならないの?
むかつかないの?
「ねぇ?何でお母さんはウチを嫌いにならないの?」
:08/04/05 04:24
:D902i
:IxmPlE36
#154 [
]
飲食店で頼んだ
唐揚げを頬張りながら
お母さんに尋ねた
「前にも聞いてきたね
何で嫌いにならないんだろうねー」
「何それーっ」
ふたりで食事を堪能し
ウチは家路についた
:08/04/05 04:30
:D902i
:IxmPlE36
#155 [
]
その日は早く就寝し
次の日は学校を休んだ
平日の午前中という
こともあり昨日より
大分空いていた。
「佐野さーん
佐野祐子さん」
看護師さんに呼ばれ
ウチは診察室に入る
:08/04/08 23:56
:D902i
:9O0WZp/g
#156 [
]
軽い治療を受け、
手術日が決まった
一週間後だ。
病院を終え馨に報告
馨は何度も何度も
「行けなくてごめん」
と謝ってくれた。
その気持ちが嬉しいよ
:08/04/08 23:58
:D902i
:9O0WZp/g
#157 [
]
手術のことを保健室の
先生に報告すると、
その日は先生からの
強制勧告で早退させて
くれると言ってくれた
手術は午後からのため
午前中に保健室に行き
体温を計り熱はないが
先生が偽りの体温を
書いてくれ早退できた
「頑張ってね」
先生にそう言われ
何か心が軽くなった
:08/04/09 00:02
:D902i
:HgTRFdKs
#158 [
]
電車に乗り空腹と闘う
簡単な手術だが麻酔を
打つため昼食を食べる
こと飲料を飲むことを
堅く禁じられていた
鳴り響くお腹の音
病院に着くと馨から
電話が鳴った
「頑張れよー」
:08/04/09 00:16
:D902i
:HgTRFdKs
#159 [
]
「ありがとう」
一番聞きたかった声
遠いけど近くにある
手術前に注射を打ち
服を着替える
看護師さんに着いて
手術室に向かう
何かほんとにドラマ
のような感じだった
:08/04/09 00:20
:D902i
:HgTRFdKs
#160 [
]
中央にあるベッドを
寝かされ腕を固定される
横目でチラッと腕を
見ると穴がありそこから
皮膚が抉(えぐ)れていた
目を背けてしまいそうな
そんな腕だった
:08/04/09 00:25
:D902i
:HgTRFdKs
#161 [
]
血圧等を計り午後一時頃
手術は開始された
移植することなく、
手術は淡々と行われ
医師はウチの腕を手術
しながら助手の看護師
とお喋りに花を咲かせていた
さすがにいい気は
しなかったが‥
:08/04/09 00:28
:D902i
:HgTRFdKs
#162 [
]
何も言わず天井に
つけてある電気を
ジッと見ていた
途中麻酔が切れて
もの凄い痛みが走った
が一時間もしないうち
に手術は終わった
包帯でぐるぐる巻きに
なった腕をみて
何かそこだけ異世界
な感じがした
:08/04/09 00:30
:D902i
:HgTRFdKs
#163 [
]
お母さんが迎えに
来てくれていた
すぐに会計を済まし
薬をもらい帰った
抜糸は約二週間後
になった
だがこの二週間の間に
馨と凄い大喧嘩をした
否(いや)、ウチが
全て悪いのだ…―
:08/04/09 00:33
:D902i
:HgTRFdKs
#164 [
]
それから二、三日ほど
経ったある満月の夜
いつもと変わらずウチ
と馨は電話をした
はじめは他愛のない話
だが、ウチは
言ってしまったんだ
墓場までもっていく
つもりだった秘密を。
「言ってないことがある」
:08/04/09 02:07
:D902i
:HgTRFdKs
#165 [
]
言った後に後悔した
まさしく後の祭りだ
「え?何なに?」
「なーんてね。ないよ」
「あるんだろ、言えよ」
どうしよう、どうしよ
誤魔化せないよ‥。
:08/04/09 02:09
:D902i
:HgTRFdKs
#166 [
]
嘘をついてもバレる
ウチは窮地に立たされた
「あのさ‥一度浮気した」
「は‥?いつ」
「つき合った当初…」
:08/04/09 02:11
:D902i
:HgTRFdKs
#167 [
]
「まじ…か。最低だな」
「ごめんなさい
ほんとにごめんなさい」
何度も謝った
謝っても仕方ないのに
だけど謝るしかできなくて
そんなウチに馨は一言
「…ごめん。別れよう」
ウチは頭が真っ白になった
:08/04/09 02:14
:D902i
:HgTRFdKs
#168 [
]
状況理解するのに
少し時間がかかった
「え‥やだ。やだよ…」
「やだって言っても
お前がしたことだろ」
「やだ‥別れたくない」
何か体が宙に浮くような変な感覚になった
:08/04/09 02:17
:D902i
:HgTRFdKs
#169 [
]
やだやだやだやだ…
ただそれだけが
頭中を駆け巡る
馨‥、やだよ。
「じゃあ時間頂戴」
「やだ‥今決めて」
「お前少しは言うこと聞け」
:08/04/09 02:20
:D902i
:HgTRFdKs
#170 [
]
確かに‥そうだよね
ウチは泣く泣く了承した
『距離を置いた』
何か電話を切り終え
脱力感の余りうまく
立てない
あーあ‥ウチが悪い
:08/04/09 02:26
:D902i
:HgTRFdKs
#171 [
]
純粋で綺麗な心を
もっている馨を
傷つけてしまった‥
ウチは携帯を握りしめ
電気を消し泣いた。
泣きたいのは馨。
ウチが泣いてどうする
なのに…涙が止まらない
:08/04/09 02:30
:D902i
:HgTRFdKs
#172 [
]
何か凄い脱力感に
襲われ立つことも
できずにただ焦点を
ずっとみていた
夢かな?
これって夢だよね?
潜在意識の中自分に
問いかける
だが、朝になり
薄暗い部屋に身震い
する自分がいて
現実なんだ。
そう強く実感した
:08/04/09 06:24
:D902i
:HgTRFdKs
#173 [
]
いつもなら馨から
おはようのメールが
来るが今日はこない
わかってるが、
認めたくなかった
しかし、お昼休みに
携帯を開くと馨から
一通のメールがきていた
:08/04/09 06:26
:D902i
:HgTRFdKs
#174 [
]
「やっぱり距離置きたくない」
ウチがそのメールを
見ると同時に、
馨から電話が鳴る
ウチは教室にある時計
をチラッと見、トイレ
に猛ダッシュした
そして電話をかけ直す
:08/04/09 14:14
:D902i
:HgTRFdKs
#175 [
]
「もしもし‥?」
何か毎日声聞いてる
けど、この緊張感。
「あ‥メール
見てくれた?」
「うん‥」
ウチは再確認した。
メールのこと本当?と。
:08/04/09 14:18
:D902i
:HgTRFdKs
#176 [
]
「ほんとだよ」
いつもの優しい馨の
声が返ってくる
ウチは嬉しくて。
言葉にならなかった
と、同時にこの人を
傷付けちゃいけない
そう心に誓った。
:08/04/09 14:19
:D902i
:HgTRFdKs
#177 [
]
それから抜糸をする日
が近づいていく中、
嘔吐もまた激しくなっていた
ただの理屈になるが
自傷行為をしない分
吐く量、吐く回数は
数倍に増えたと思う
やめたいのに‥。
いつになったら、
やめれるのだろうか
:08/04/09 14:22
:D902i
:HgTRFdKs
#178 [
]
そんな中抜糸の
日が訪れた
痛くないと聞いて
いたから平然としてる
ウチを見てお母さんは
何か言いたげにしてた
「‥何か?」
「あんた手のタコ
ひどくなってるよ」
ウチの手のひらを見て
お母さんはポツリと呟く
:08/04/09 14:32
:D902i
:HgTRFdKs
#179 [
]
お母さんはオブラート
に包み遠回しに言って
くれたがウチにはわかる
“タコ”とは
“吐きダコ”のこと
あなた吐いてるの?
って聞きたかったのだ
「うん」
お母さんを見ずに言った
:08/04/09 14:34
:D902i
:HgTRFdKs
#180 [
]
少し母が小さく見えた
「佐野祐子さん」
いつものように看護師
に呼ばれ診察室に入り
先生に包帯をめくられ
傷跡が露わになった
痛々しいが痛みはない
はさみみたいなもので
糸をきっていく
:08/04/09 14:37
:D902i
:HgTRFdKs
#181 [
]
全て取られ消毒をしてもらい病院を後にする
短いようで長かった
治療がやっと終わった
また様子を見せに来なさい。
と、言われたがウチは
それ以来病院に行っていない
だからだろうが傷跡は
今も赤いまま残っている
ずっと消えない
:08/04/09 14:40
:D902i
:HgTRFdKs
#182 [
]
だからかウチは
もうすぐ来る夏が
ほんとに嫌いだ
苦手、そう言った
ほうが正しいかな‥
中学以来の傷が今も
消えずに残って
新しくできた傷も
消えないだろう
不自然に長袖を着るが
不意に腕まくりをする
:08/04/10 00:07
:D902i
:gz4HvFg.
#183 [
]
自意識過剰かも
しれないが腕に
視線を感じる
誰が悪いわけでもなく
ウチ自身が蒔いた種。
慣れるとは言えやはり
視線は今も痛い
「どうしたの?」
そう聞かれても何と
言っていいのか
言葉に困る
:08/04/10 00:10
:D902i
:gz4HvFg.
#184 [
]
機転が利かないところ
頭の回転が悪いところ
それはウチの能力の
なさを象徴してるが‥
「どうしたの?」
「ちょっとね」
何て何度言っただろう
これから先生きていく
上で今よりもっと
後悔をするだろう。
:08/04/10 00:13
:D902i
:gz4HvFg.
#185 [
]
それと同時に吐き続け
ひどくなっていく自分
やめれない、そのことを馨に正直に伝えた
「じゃあ祐子のために
じゃなく自分のために
やめてくれよ」
そう言われた
馨のため‥
そして続けて馨は言う
:08/04/10 00:19
:D902i
:gz4HvFg.
#186 [
]
「祐子が苦しんだり
してるとこ見たくない
それに考えたくない
簡単には治らないと思うけどお前には自分がいるんだからゆっくり治していけばいいから。な?」
愛する人から
そう言われ
肩にのし掛かった錘が
なくなり凄く楽になった
だが闘いはここからだ
:08/04/10 00:22
:D902i
:gz4HvFg.
#187 [
]
いくら吐きたくても
我慢しなければいけない
簡単なようで難しい
頭では吐かないって
言ってるのに中々
行動と一致しない。
:08/04/10 00:24
:D902i
:gz4HvFg.
#188 [
]
吐かない…
吐かなかったら太るよ
もう頭も体も麻痺してる
ウチはまた下剤に
手を出してしまった
吐かない分出さなきゃ
薬局に下剤を
買いに行き家に着き
十錠を一気にのむ
:08/04/10 00:31
:D902i
:gz4HvFg.
#189 [
]
飲んですぐには出ない
ぎゅるぎゅる…―と
お腹が鳴る程度だ
だが、夜中寝ていると
激しい便意に襲われ
目を覚ましトイレに行く
学校に行っても便を
したいわけじゃないが
便意が増していく
そのたびにトイレに行く
体が気持ち悪くなってもそれから一週間以上は下剤を多量服用していた
:08/04/10 00:34
:D902i
:gz4HvFg.
#190 [
]
でも、下剤は寝ている
間に便意がくるため
夜型のウチはあまり
でなくただ気持ち悪く
なり吐き気がするだけ
そんな中それから
春休み直前になった
ウチは吐くのをやめた
ウチは下剤もやめた
全くしていない。
:08/04/10 00:37
:D902i
:gz4HvFg.
#191 [
]
ただ一言馨に言われた
「ウチ最近吐いてないし、下剤も服用してないんよ」
そう言ったら馨は
「祐子、頑張ったじゃん
ほんと頑張ったな」
“頑張ったな”
その言葉がウチを
変えてくれたのだ。
:08/04/10 00:39
:D902i
:gz4HvFg.
#192 [
]
誰かにわかって
ほしかった
誰かに認めて
もらいたかった
そして助けを求めた
長い長いトンネル。
先が真っ暗で出口
なんてどこにあるか
わからない
だけど今ほんの少し
明かりが見えたよ
:08/04/10 00:45
:D902i
:gz4HvFg.
#193 [
]
周りの人全てに
感謝している
でもまだまだウチは
闘っている
ただ、痩せたい。
その一新から始めた
ダイエット
綺麗になりたくて、
可愛くなりたくて、
始めた
:08/04/10 00:48
:D902i
:gz4HvFg.
#194 [
]
ただ安易な気持ち
だったが
ただ‥痩せたいが
エスカレートした
でもそれがあるから
今のウチがいるんだ
今生きてることに
感謝しながら
毎日を懸命に生きる
馨とは馨が元カノと
浮気二股をしていて
別れの危機もあったが
好きだから
もう一度信じると決めた
:08/04/10 19:21
:D902i
:gz4HvFg.
#195 [
]
愛しているから
耐えれるのだ
辛いけど苦しいけど
だけど頑張る
好きだからぎりぎり
まで頑張ろう
そう決めたから‥
もうすぐ馨に半年
振りに逢えるのだ
:08/04/10 19:23
:D902i
:gz4HvFg.
#196 [
]
正直今の自分を
馨に見せたくない
だけど彼を信じて
ウチは逢う決意をした
怖いけど逃げたいけど
トンネルの出口
向かって今はただ進む
この“摂食障害”に
なりウチははじめて
思うことがある
:08/04/10 19:27
:D902i
:gz4HvFg.
#197 [
]
ウチは人生という
長い峠にトンネルが
あったんだ、
ということ
その峠には壁もあり
塀もあり時には
外敵もくるのだ。
まだまだ人生なんて
語る歳じゃないが
そう考えた
そしてはじめて思った
“自分について”
:08/04/10 20:47
:D902i
:gz4HvFg.
#198 [
]
自分て何なんだろう
と思ったとき
自分て必死なんだ
ただ生きるために
と思った
生きること
それは
人と愛し合い
人と支え合い
人と助け合い
人と尊重し合う
それから
笑い、泣き、
喜び、悲しむ
こと
:08/04/10 20:52
:D902i
:gz4HvFg.
#199 [
]
生きていれば、
困難がある
生きていれば、
辛くもなり
生きてることに
投げたしたくもなる
でも生きている
それは、きっと
大事な人がいるから
:08/04/10 20:55
:D902i
:gz4HvFg.
#200 [
]
ウチは今も大事な人
のために生きている
多分これから先も
ずっと、ずーっと
ほんとにほんとに
自分が嫌いで
醜くて、汚くて
嫌だった
でもそれが自分だから
:08/04/10 20:58
:D902i
:gz4HvFg.
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