摂食障害U
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#501 []
「先にご飯にするか」

「…あ、うん」

ふたりで近くの
ファミレスに向かう

―…言いたい。
我慢だよね、我慢。

「おーぃ?」

ゆうさんに呼ばれて
はっとする。

⏰:11/01/19 01:49 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#502 []
「好きなもの頼み」

うちはドリアを注文した

「…あのね、」

「どうしたー?」

「今日馨と会ったんだ」

「……………」

ふたりの間に
長くて苦しくなるような
沈黙が流れる。

⏰:11/01/19 01:51 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#503 []
「そっか、」

ゆうさんは怒鳴ることも
嘆くこともなかった。

それが余計に辛かった。

ごめんなさい…と

家路に着き、
ゆうさんは開いたままの
ノートパソコンをパタン
と閉じ開くことはなかった

ゆうさんの近くにいき
「…ごめんなさい」
ともう一度謝った。

⏰:11/01/19 01:54 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#504 []
「…いいよ
でも、祐子わかってるよな?」

「うん…別れます」

「ごめんな」

「うちが悪いから謝らないで」

…その日はゆうさんの
膝の上で泣きじゃくった

別れる…仕方ないこと

⏰:11/01/19 01:55 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#505 []
その日ゆうさんの
腕の中で眠りについた。

大きくて安心する。

ついさっきまで
うちの、うちだけの
温もりだったんだよね。

明日バイバイしたら…
連絡取れるかな。

どうなるんだろう、
そんなことを考えてる
うちに眠りについていた

⏰:11/01/19 03:39 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#506 []
朝、身支度をするうちは
ゆうさんにお願いをした

「一度だけギュッと
抱き締めて下さい」

ゆうさんは…一瞬躊躇い
力一杯抱き締めてくれた

「ありがとう」

別れていても
多分戻るだろう、
なんて思っていた。

⏰:11/01/19 03:42 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#507 []
新幹線に乗る間も
帰ってからも
まるで恋人同士だった。

:ありがとう
楽しかったよ
また付き合えるように、うち頑張るからね

:うん、俺も待ってるから帰って来いよ。
今日友達と飲みに行ったら、また写メ送るな〜

:ありがとう、大好き

:俺も祐子大好き。

⏰:11/01/19 03:45 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#508 []
うちは、安心していた。

本当馬鹿で愚か者だ。

これは今も昔も変わらず


帰宅したうちは
最近掲示板内で絡んでいる
ゆうさんと同じ
性同一性障害の方に
帰宅したことを書き込んだ

⏰:11/01/19 03:49 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#509 []
相手は、山ちゃん。

山ちゃんは3年間
片思いしてる。

お互い恋愛相談をし合っていた。

[ただいま〜
帰って来たよ。
色々別れたけど、
今もラブラブな感じ。
そっちは進展あった?]

[大丈夫?進展なし]

山ちゃんはクールだった

気は合うことも合わない
こともない感じだった。

⏰:11/01/19 03:53 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#510 []
それから何日間は
ゆうさんと普通にメール

付き合ってるの?
って言われるような内容

ある日うちは
[山ちゃん今大丈夫?
電話したいんだけど]

と書き込んだ。

今思えばメール
もしたことなく、
いきなり電話したい!
なんてよく言えたなと思う

⏰:11/01/20 00:55 📱:P02B 🆔:6q8lclwA


#511 []
常識知らずのうちは夜中
に電話したいと申し出た

[大丈夫
でもちょっと待って]

と言われ15分程待ち
その間にサブアドを作った

[これにメールして?]

[了解]

すぐに山ちゃんから
メールがきた。

:はじめまして

:番号教えて

山ちゃんに教えてもらった
番号にかける

⏰:11/01/20 00:58 📱:P02B 🆔:6q8lclwA


#512 []
電話は出た瞬間切られた

え?ぇ、切られた?
と、思っていたら
山ちゃんからかかってきた

「何で切ったの?」

「別に」

「お金かかるから?」

「…」

「うちの話しだから
かけ直すよ!」

⏰:11/01/20 01:00 📱:P02B 🆔:6q8lclwA


#513 []
「いや、良いから」

「ごめん。いつも山ちゃんからかけるの?」

「うん」

うちは度肝を抜いた。
山ちゃん…と(笑)


山ちゃんにうちの
馨からゆうさんに至る
恋愛を隅々まで話した。

うん、うん。
とずっと聞いてくれる

⏰:11/01/20 01:02 📱:P02B 🆔:6q8lclwA


#514 []
そして勝手なうちは
話疲れて寝てしまった

初めて電話した相手と
電話中寝るなんて…

山ちゃんはうちの寝息を
ずっと聞いていたらしい

その日を境に
山ちゃんとメール、電話
毎日するようになった

⏰:11/01/20 01:04 📱:P02B 🆔:6q8lclwA


#515 []
ゆうさんとの電話を終え
夜中に山ちゃんと電話

まるで昔の馨だよ。

山ちゃんはうちから
電話がかかってくるの
毎日毎日待ってたって。

⏰:11/02/10 02:48 📱:P02B 🆔:YR3KcPac


#516 []
ゆうさんと話して
好きだな、って
戻りたいな、って
ずっと考えてた。

なのに山ちゃんとの
電話では当時流行った
「あいしてるゲーム」
をしていた。

うち弱くてすぐ
笑ってたっけ。

そんな…ある日

⏰:11/02/10 02:50 📱:P02B 🆔:YR3KcPac


#517 []
ゆうさんとの共通の友人
と電話をしていたうち

「…あ〜やっぱり好き」

「戻れば?」

「んー無理。自信ない」

と嘆いていた。

その夜ゆうさんに

⏰:11/02/10 02:52 📱:P02B 🆔:YR3KcPac


#518 []
「戻りたい
馨のことで俺を責めて
祐子が楽になるなら
責めていいから
もう一度付き合いたい」

‥嘘。告白された。

どうしよう、
でも頭のどこかで
山ちゃんの存在があった

「…ごめんなさい」

うちはゆーさんを振った

⏰:11/03/02 02:22 📱:P02B 🆔:UjtOPvjA


#519 []
その後うちは
共通の友人に折り返し
連絡を入れた

「好きって言われた」と

「良かったじゃん
付き合うの?」

「振ったよ
今は時期じゃない」

とか適当な言葉並べて


それからもゆーさんと
連絡をとっていた

コクられた日から
5日も経ってないある日

うちは伝えた。

⏰:11/03/02 02:45 📱:P02B 🆔:UjtOPvjA


#520 []
自分の気持ちを。

「やっぱり戻りたい」


でも…
ゆーさんの気持ちは違った

「ごめんな」と。


うちは後悔した。
この5日間に何が
あったんだろう…。


答えのわからない疑問に
何度も悩み考えた。

⏰:11/03/06 16:50 📱:P02B 🆔:dcRarqmU


#521 []
毎日好きと伝え
「ありがとう」と
「ごめんな」で返されていた


あの時
オッケーしていたら、
って自分を憎んだ。


振られても
朝のモーニングコール
はかけ続けた。


うちの精一杯のわがまま

⏰:11/03/06 16:54 📱:P02B 🆔:dcRarqmU


#522 []
どうしたら戻れるの?
どうしたら好きになってもらえる?


考えた結果
答えはひとつしかなかった


…会いに行くこと。


それだけだ。
会いに行こう。


うちは思い立ったら
即行動したい派なので
二人で暮らしている
おばあちゃんに頼んだ

⏰:11/03/06 16:56 📱:P02B 🆔:dcRarqmU


#523 []
「欲しい服があるから
お金前借りさせて欲しい」

毎月のお小遣いを
前借りすることにした。


欲しい服なんてない。
真っ赤な嘘。


ごめんなさい、
おばあちゃん。


手にしたお金を大切に
引き出しに入れた。


週末を待ち望みながら。

⏰:11/03/06 16:58 📱:P02B 🆔:dcRarqmU


#524 []
週末の金曜日
学校が終わるとうちは
仲の良い友人と
駅のトイレにいた。


制服から
私服に替えるために。


「いよいよだ」
と不意に呟く。


制服が入り余計に
膨らみを増したかばんに
心浮かれながら
切符を買いに行く。


友人と改札前で分かれ
エスカレーターで
ホームに向かった。


ずっとどきどきしていた


山ちゃんにも
ゆーさんとこに行くことを伝えた

⏰:11/03/06 17:06 📱:P02B 🆔:dcRarqmU


#525 []
うちは数日前の出来事を
回想させていた。

…―

朝、学校の最寄り駅の
トイレで髪の毛を
直していたとき

携帯が鳴った。

メールだった、
相手は みなと

みなと は、ゆーさんと
うちの共通の知人だった

⏰:11/03/14 03:35 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#526 []
うちが電話相談していた
「マツ」

今メールをしてきた
「みなと」

それから「ゆーさん」は
うちと付き合う前、
つまり馨と付き合ってた時からの知り合いで、

うちはゆーさんと
付き合ってから
ふたりを紹介してもらった

⏰:11/03/14 03:39 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#527 []
みなとからのメールは

今、うちがいるトイレから
15分の場所にいる。

内容だった。


えぇぇー?

みなとの住んでるとこは
ゆーさんの近く…

何で来たのだろう、

⏰:11/03/14 03:41 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#528 []
彼女に会いに来た
と、言うわけだった。

うちは慌てて
みなとに会いに行った。

これが初対面なのに、
あまり緊張もなく…


ただ言われたのが


「もうゆーさんと
付き合うのは無理だろ」

「諦めたほうがいい」

だった。

みなとは元々ストレート
に物を言う子だったから
うちは楽だった。

⏰:11/03/14 03:43 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#529 []
「はぁ…」

席に着き大きなため息。

うちの頭は真っ白。
ただ、伝えなきゃ…

ゆーさんにメールをした


今から行きます、と。


迷惑なんて重々承知だ。

⏰:11/03/14 03:45 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#530 []
自分の気持ちに嘘は
絶対付きたくないから。

思うがまま進みたいから


ゆーさんはびっくり
していたが、
渋々 了解 してくれた。


次は、母親だ。
謝りの連絡を入れた。

⏰:11/03/14 03:47 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#531 []
:ごめんなさい
東京行ってます。
日曜帰ります。


と、

うちはつくづく
親不孝者である。


母から電話があり、
事情を説明した。

⏰:11/03/14 23:21 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#532 []
今更帰れないし、
引き返せない…

母からもゆーさんに
謝罪の連絡を入れた。


最後は…
うちが今でもなお
「兄さん」と慕っている
「きょう」への連絡。

兄さんもゆーさんに
紹介された人である。

⏰:11/03/14 23:23 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#533 []
ただ「マツ」「みなと」
と違うのは

付き合ってたとき
紹介された人と

別れてから
紹介された人である。


今でも覚えている。


うちが家族で
ラーメンを食べてたとき
突如携帯が鳴り出した。

⏰:11/03/14 23:26 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#534 []
画面を見ると
「ゆーさん」と表示。

慌ててトイレに駆け込み
折り返し電話をかけた。


もしたしたら…
戻れるんじゃないか?


と、言う少しばかりの
期待を膨らませながら。


「…もしもし」

⏰:11/03/14 23:28 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#535 []
「あ、もしもし祐子?」

「は…い」

緊張で声が震えるのが
自分でもわかる。

「紹介した人がいる」

…え?

あ…紹介。

うちには拒否権がなく
紹介された「兄さん」と
メールをするようになった

⏰:11/03/15 02:34 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#536 []
それから毎日兄さんと
メールをし、
話を聞いてもらった。

気さくで物腰が柔らかく
本当の妹のように
可愛がってくれた。

兄さんに東京に行くと
伝えると
ゆーさんの最寄り駅まで
連れていってあげる
と申し出てくれたのだ。

⏰:11/03/15 02:36 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#537 []
:今東京向かってるから7時くらいに着きます。


兄さんからすぐに
了解 と返事が来た。


ゆーさんと別れて
5キロ体重が落ちた。


本当にゆーさんが
大好きで
やっぱりもう一度
やり直したかった。

⏰:11/03/15 02:38 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#538 []
髪の毛をアイロンしたり
化粧を念入りにしたり


不細工なりに
精一杯頑張った。


‥―次は東京。


新幹線のアナウンスが
流れ
再び緊張が走った。


‥どきどき。
本当に…会えるんだ。

⏰:11/03/15 02:40 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#539 []
東京に着き、
今回は迷子にならず
改札まで行けた。


改札口すぐに
兄さんらしき人がいた。


ペコッと頭を下げる。


「初めまして」


「初めまして」


兄さんのハスキーボイス
が胸をくすぐる。

⏰:11/03/15 02:42 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#540 []
「行こっか…」


うちは兄さんに
連れられゆーさんの
最寄り駅まで行った。


ゆーさんはバイトで
入れ違いだったから
鍵をポストに入れて
くれていた。


…ずっとずっと
高鳴る胸の鼓動。


久しぶりに
ゆーさんの部屋に
足を踏み入れた。

⏰:11/03/15 02:44 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#541 []
「彼女」としてではなく
「元カノ」として。


散らばった机の上に
うちが以前ゆーさんに
郵送したストラップが
外され置かれていた。


何かその瞬間悟った。


あ…うち
完全脈ないじゃん。

⏰:11/03/15 02:46 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#542 []
兄さんと話し込んでると
もう10時になった。


「俺、そろそろ
帰らなきゃだわ…
祐子ちゃん大丈夫?」


「うん、大丈夫
本当にありがとう」


兄さんは帰って、
うちはボーッと
時間を潰していた。

⏰:11/03/15 02:48 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#543 []
11時を回っただろうか

ピーンポーン…―


ゆーさんが帰ってきた。


うちは慌てて鍵を開けた


「お、おかえりなさい」

「ただいま」


ゆーさんは疲れたのか
そのままベットに行った

⏰:11/03/15 02:49 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#544 []
バイトで賄いを頂いた
みたいだった。

「お腹空いてる?」

「ううん、大丈夫
ゆーさんはもう寝る?」

「うん、寝るわ」

うちは電気を消すね、と
言った。


―…っ、ばったーん

⏰:11/03/31 02:49 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#545 []
「だ、大丈夫?」

「立ちくらみだから
ゆーさんに振られて
ご飯が食べれなくなったの」

と冗談半分で言った。

「そっか、ごめんな」

⏰:11/03/31 02:52 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#546 []
「なーんてね、冗談冗談
でもおっぱいめっちゃ
ちっちゃくなったよ〜」

「まじー?どれどれ」

ゆーさんは起き上がり
ベットにもたれている
うちのおっぱいを
後ろから触ろうとした。

「だーめ!」

⏰:11/03/31 02:54 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#547 []
「うちら、付き合ってないよ
そう言うのは嫌だ」

「‥セフレ、みたいな?」

「嫌だ」



「‥じゃあさ、
より戻そっか。裕子」

⏰:11/03/31 02:56 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#548 []
…―
うちが馨と会ったことを
打ち明けた夜
ゆーさんは静かに泣いた
ことを思い出した。


絶対泣かない人って
思ってた人が泣く、
泣く重さを知った。


うちは…二つ返事で
「うん」と言った。

⏰:11/03/31 07:24 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#549 []
幸せで、
付き合ったころと
同じように抱いてくれた


きっと…
うちの思い込みだった
んだろうけど。


ゆーさんは次の日の夜
サークルの飲み会があると
出ていった。


「終電までには帰るから
待っててな?
何かあったら連絡して」

⏰:11/03/31 07:26 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#550 []
仕方がない。

うちがアポなしで
会いに来たのだから。


でもきっと昔の
ゆーさんなら
行かなかったのかも…
しれなかった。


うちはゆーさんが出かけ
気を紛らわすために
徹底的に掃除をした。

⏰:11/03/31 07:28 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


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