摂食障害U
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#501 []
「先にご飯にするか」

「…あ、うん」

ふたりで近くの
ファミレスに向かう

―…言いたい。
我慢だよね、我慢。

「おーぃ?」

ゆうさんに呼ばれて
はっとする。

⏰:11/01/19 01:49 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#502 []
「好きなもの頼み」

うちはドリアを注文した

「…あのね、」

「どうしたー?」

「今日馨と会ったんだ」

「……………」

ふたりの間に
長くて苦しくなるような
沈黙が流れる。

⏰:11/01/19 01:51 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#503 []
「そっか、」

ゆうさんは怒鳴ることも
嘆くこともなかった。

それが余計に辛かった。

ごめんなさい…と

家路に着き、
ゆうさんは開いたままの
ノートパソコンをパタン
と閉じ開くことはなかった

ゆうさんの近くにいき
「…ごめんなさい」
ともう一度謝った。

⏰:11/01/19 01:54 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#504 []
「…いいよ
でも、祐子わかってるよな?」

「うん…別れます」

「ごめんな」

「うちが悪いから謝らないで」

…その日はゆうさんの
膝の上で泣きじゃくった

別れる…仕方ないこと

⏰:11/01/19 01:55 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#505 []
その日ゆうさんの
腕の中で眠りについた。

大きくて安心する。

ついさっきまで
うちの、うちだけの
温もりだったんだよね。

明日バイバイしたら…
連絡取れるかな。

どうなるんだろう、
そんなことを考えてる
うちに眠りについていた

⏰:11/01/19 03:39 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#506 []
朝、身支度をするうちは
ゆうさんにお願いをした

「一度だけギュッと
抱き締めて下さい」

ゆうさんは…一瞬躊躇い
力一杯抱き締めてくれた

「ありがとう」

別れていても
多分戻るだろう、
なんて思っていた。

⏰:11/01/19 03:42 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#507 []
新幹線に乗る間も
帰ってからも
まるで恋人同士だった。

:ありがとう
楽しかったよ
また付き合えるように、うち頑張るからね

:うん、俺も待ってるから帰って来いよ。
今日友達と飲みに行ったら、また写メ送るな〜

:ありがとう、大好き

:俺も祐子大好き。

⏰:11/01/19 03:45 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#508 []
うちは、安心していた。

本当馬鹿で愚か者だ。

これは今も昔も変わらず


帰宅したうちは
最近掲示板内で絡んでいる
ゆうさんと同じ
性同一性障害の方に
帰宅したことを書き込んだ

⏰:11/01/19 03:49 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#509 []
相手は、山ちゃん。

山ちゃんは3年間
片思いしてる。

お互い恋愛相談をし合っていた。

[ただいま〜
帰って来たよ。
色々別れたけど、
今もラブラブな感じ。
そっちは進展あった?]

[大丈夫?進展なし]

山ちゃんはクールだった

気は合うことも合わない
こともない感じだった。

⏰:11/01/19 03:53 📱:P02B 🆔:j23chxdE


#510 []
それから何日間は
ゆうさんと普通にメール

付き合ってるの?
って言われるような内容

ある日うちは
[山ちゃん今大丈夫?
電話したいんだけど]

と書き込んだ。

今思えばメール
もしたことなく、
いきなり電話したい!
なんてよく言えたなと思う

⏰:11/01/20 00:55 📱:P02B 🆔:6q8lclwA


#511 []
常識知らずのうちは夜中
に電話したいと申し出た

[大丈夫
でもちょっと待って]

と言われ15分程待ち
その間にサブアドを作った

[これにメールして?]

[了解]

すぐに山ちゃんから
メールがきた。

:はじめまして

:番号教えて

山ちゃんに教えてもらった
番号にかける

⏰:11/01/20 00:58 📱:P02B 🆔:6q8lclwA


#512 []
電話は出た瞬間切られた

え?ぇ、切られた?
と、思っていたら
山ちゃんからかかってきた

「何で切ったの?」

「別に」

「お金かかるから?」

「…」

「うちの話しだから
かけ直すよ!」

⏰:11/01/20 01:00 📱:P02B 🆔:6q8lclwA


#513 []
「いや、良いから」

「ごめん。いつも山ちゃんからかけるの?」

「うん」

うちは度肝を抜いた。
山ちゃん…と(笑)


山ちゃんにうちの
馨からゆうさんに至る
恋愛を隅々まで話した。

うん、うん。
とずっと聞いてくれる

⏰:11/01/20 01:02 📱:P02B 🆔:6q8lclwA


#514 []
そして勝手なうちは
話疲れて寝てしまった

初めて電話した相手と
電話中寝るなんて…

山ちゃんはうちの寝息を
ずっと聞いていたらしい

その日を境に
山ちゃんとメール、電話
毎日するようになった

⏰:11/01/20 01:04 📱:P02B 🆔:6q8lclwA


#515 []
ゆうさんとの電話を終え
夜中に山ちゃんと電話

まるで昔の馨だよ。

山ちゃんはうちから
電話がかかってくるの
毎日毎日待ってたって。

⏰:11/02/10 02:48 📱:P02B 🆔:YR3KcPac


#516 []
ゆうさんと話して
好きだな、って
戻りたいな、って
ずっと考えてた。

なのに山ちゃんとの
電話では当時流行った
「あいしてるゲーム」
をしていた。

うち弱くてすぐ
笑ってたっけ。

そんな…ある日

⏰:11/02/10 02:50 📱:P02B 🆔:YR3KcPac


#517 []
ゆうさんとの共通の友人
と電話をしていたうち

「…あ〜やっぱり好き」

「戻れば?」

「んー無理。自信ない」

と嘆いていた。

その夜ゆうさんに

⏰:11/02/10 02:52 📱:P02B 🆔:YR3KcPac


#518 []
「戻りたい
馨のことで俺を責めて
祐子が楽になるなら
責めていいから
もう一度付き合いたい」

‥嘘。告白された。

どうしよう、
でも頭のどこかで
山ちゃんの存在があった

「…ごめんなさい」

うちはゆーさんを振った

⏰:11/03/02 02:22 📱:P02B 🆔:UjtOPvjA


#519 []
その後うちは
共通の友人に折り返し
連絡を入れた

「好きって言われた」と

「良かったじゃん
付き合うの?」

「振ったよ
今は時期じゃない」

とか適当な言葉並べて


それからもゆーさんと
連絡をとっていた

コクられた日から
5日も経ってないある日

うちは伝えた。

⏰:11/03/02 02:45 📱:P02B 🆔:UjtOPvjA


#520 []
自分の気持ちを。

「やっぱり戻りたい」


でも…
ゆーさんの気持ちは違った

「ごめんな」と。


うちは後悔した。
この5日間に何が
あったんだろう…。


答えのわからない疑問に
何度も悩み考えた。

⏰:11/03/06 16:50 📱:P02B 🆔:dcRarqmU


#521 []
毎日好きと伝え
「ありがとう」と
「ごめんな」で返されていた


あの時
オッケーしていたら、
って自分を憎んだ。


振られても
朝のモーニングコール
はかけ続けた。


うちの精一杯のわがまま

⏰:11/03/06 16:54 📱:P02B 🆔:dcRarqmU


#522 []
どうしたら戻れるの?
どうしたら好きになってもらえる?


考えた結果
答えはひとつしかなかった


…会いに行くこと。


それだけだ。
会いに行こう。


うちは思い立ったら
即行動したい派なので
二人で暮らしている
おばあちゃんに頼んだ

⏰:11/03/06 16:56 📱:P02B 🆔:dcRarqmU


#523 []
「欲しい服があるから
お金前借りさせて欲しい」

毎月のお小遣いを
前借りすることにした。


欲しい服なんてない。
真っ赤な嘘。


ごめんなさい、
おばあちゃん。


手にしたお金を大切に
引き出しに入れた。


週末を待ち望みながら。

⏰:11/03/06 16:58 📱:P02B 🆔:dcRarqmU


#524 []
週末の金曜日
学校が終わるとうちは
仲の良い友人と
駅のトイレにいた。


制服から
私服に替えるために。


「いよいよだ」
と不意に呟く。


制服が入り余計に
膨らみを増したかばんに
心浮かれながら
切符を買いに行く。


友人と改札前で分かれ
エスカレーターで
ホームに向かった。


ずっとどきどきしていた


山ちゃんにも
ゆーさんとこに行くことを伝えた

⏰:11/03/06 17:06 📱:P02B 🆔:dcRarqmU


#525 []
うちは数日前の出来事を
回想させていた。

…―

朝、学校の最寄り駅の
トイレで髪の毛を
直していたとき

携帯が鳴った。

メールだった、
相手は みなと

みなと は、ゆーさんと
うちの共通の知人だった

⏰:11/03/14 03:35 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#526 []
うちが電話相談していた
「マツ」

今メールをしてきた
「みなと」

それから「ゆーさん」は
うちと付き合う前、
つまり馨と付き合ってた時からの知り合いで、

うちはゆーさんと
付き合ってから
ふたりを紹介してもらった

⏰:11/03/14 03:39 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#527 []
みなとからのメールは

今、うちがいるトイレから
15分の場所にいる。

内容だった。


えぇぇー?

みなとの住んでるとこは
ゆーさんの近く…

何で来たのだろう、

⏰:11/03/14 03:41 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#528 []
彼女に会いに来た
と、言うわけだった。

うちは慌てて
みなとに会いに行った。

これが初対面なのに、
あまり緊張もなく…


ただ言われたのが


「もうゆーさんと
付き合うのは無理だろ」

「諦めたほうがいい」

だった。

みなとは元々ストレート
に物を言う子だったから
うちは楽だった。

⏰:11/03/14 03:43 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#529 []
「はぁ…」

席に着き大きなため息。

うちの頭は真っ白。
ただ、伝えなきゃ…

ゆーさんにメールをした


今から行きます、と。


迷惑なんて重々承知だ。

⏰:11/03/14 03:45 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#530 []
自分の気持ちに嘘は
絶対付きたくないから。

思うがまま進みたいから


ゆーさんはびっくり
していたが、
渋々 了解 してくれた。


次は、母親だ。
謝りの連絡を入れた。

⏰:11/03/14 03:47 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#531 []
:ごめんなさい
東京行ってます。
日曜帰ります。


と、

うちはつくづく
親不孝者である。


母から電話があり、
事情を説明した。

⏰:11/03/14 23:21 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#532 []
今更帰れないし、
引き返せない…

母からもゆーさんに
謝罪の連絡を入れた。


最後は…
うちが今でもなお
「兄さん」と慕っている
「きょう」への連絡。

兄さんもゆーさんに
紹介された人である。

⏰:11/03/14 23:23 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#533 []
ただ「マツ」「みなと」
と違うのは

付き合ってたとき
紹介された人と

別れてから
紹介された人である。


今でも覚えている。


うちが家族で
ラーメンを食べてたとき
突如携帯が鳴り出した。

⏰:11/03/14 23:26 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#534 []
画面を見ると
「ゆーさん」と表示。

慌ててトイレに駆け込み
折り返し電話をかけた。


もしたしたら…
戻れるんじゃないか?


と、言う少しばかりの
期待を膨らませながら。


「…もしもし」

⏰:11/03/14 23:28 📱:P02B 🆔:vVYpziFo


#535 []
「あ、もしもし祐子?」

「は…い」

緊張で声が震えるのが
自分でもわかる。

「紹介した人がいる」

…え?

あ…紹介。

うちには拒否権がなく
紹介された「兄さん」と
メールをするようになった

⏰:11/03/15 02:34 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#536 []
それから毎日兄さんと
メールをし、
話を聞いてもらった。

気さくで物腰が柔らかく
本当の妹のように
可愛がってくれた。

兄さんに東京に行くと
伝えると
ゆーさんの最寄り駅まで
連れていってあげる
と申し出てくれたのだ。

⏰:11/03/15 02:36 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#537 []
:今東京向かってるから7時くらいに着きます。


兄さんからすぐに
了解 と返事が来た。


ゆーさんと別れて
5キロ体重が落ちた。


本当にゆーさんが
大好きで
やっぱりもう一度
やり直したかった。

⏰:11/03/15 02:38 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#538 []
髪の毛をアイロンしたり
化粧を念入りにしたり


不細工なりに
精一杯頑張った。


‥―次は東京。


新幹線のアナウンスが
流れ
再び緊張が走った。


‥どきどき。
本当に…会えるんだ。

⏰:11/03/15 02:40 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#539 []
東京に着き、
今回は迷子にならず
改札まで行けた。


改札口すぐに
兄さんらしき人がいた。


ペコッと頭を下げる。


「初めまして」


「初めまして」


兄さんのハスキーボイス
が胸をくすぐる。

⏰:11/03/15 02:42 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#540 []
「行こっか…」


うちは兄さんに
連れられゆーさんの
最寄り駅まで行った。


ゆーさんはバイトで
入れ違いだったから
鍵をポストに入れて
くれていた。


…ずっとずっと
高鳴る胸の鼓動。


久しぶりに
ゆーさんの部屋に
足を踏み入れた。

⏰:11/03/15 02:44 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#541 []
「彼女」としてではなく
「元カノ」として。


散らばった机の上に
うちが以前ゆーさんに
郵送したストラップが
外され置かれていた。


何かその瞬間悟った。


あ…うち
完全脈ないじゃん。

⏰:11/03/15 02:46 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#542 []
兄さんと話し込んでると
もう10時になった。


「俺、そろそろ
帰らなきゃだわ…
祐子ちゃん大丈夫?」


「うん、大丈夫
本当にありがとう」


兄さんは帰って、
うちはボーッと
時間を潰していた。

⏰:11/03/15 02:48 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#543 []
11時を回っただろうか

ピーンポーン…―


ゆーさんが帰ってきた。


うちは慌てて鍵を開けた


「お、おかえりなさい」

「ただいま」


ゆーさんは疲れたのか
そのままベットに行った

⏰:11/03/15 02:49 📱:P02B 🆔:S9Dwuw3k


#544 []
バイトで賄いを頂いた
みたいだった。

「お腹空いてる?」

「ううん、大丈夫
ゆーさんはもう寝る?」

「うん、寝るわ」

うちは電気を消すね、と
言った。


―…っ、ばったーん

⏰:11/03/31 02:49 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#545 []
「だ、大丈夫?」

「立ちくらみだから
ゆーさんに振られて
ご飯が食べれなくなったの」

と冗談半分で言った。

「そっか、ごめんな」

⏰:11/03/31 02:52 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#546 []
「なーんてね、冗談冗談
でもおっぱいめっちゃ
ちっちゃくなったよ〜」

「まじー?どれどれ」

ゆーさんは起き上がり
ベットにもたれている
うちのおっぱいを
後ろから触ろうとした。

「だーめ!」

⏰:11/03/31 02:54 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#547 []
「うちら、付き合ってないよ
そう言うのは嫌だ」

「‥セフレ、みたいな?」

「嫌だ」



「‥じゃあさ、
より戻そっか。裕子」

⏰:11/03/31 02:56 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#548 []
…―
うちが馨と会ったことを
打ち明けた夜
ゆーさんは静かに泣いた
ことを思い出した。


絶対泣かない人って
思ってた人が泣く、
泣く重さを知った。


うちは…二つ返事で
「うん」と言った。

⏰:11/03/31 07:24 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#549 []
幸せで、
付き合ったころと
同じように抱いてくれた


きっと…
うちの思い込みだった
んだろうけど。


ゆーさんは次の日の夜
サークルの飲み会があると
出ていった。


「終電までには帰るから
待っててな?
何かあったら連絡して」

⏰:11/03/31 07:26 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#550 []
仕方がない。

うちがアポなしで
会いに来たのだから。


でもきっと昔の
ゆーさんなら
行かなかったのかも…
しれなかった。


うちはゆーさんが出かけ
気を紛らわすために
徹底的に掃除をした。

⏰:11/03/31 07:28 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#551 []
無心で掃除をしていて
時間に全く気がつかなかった

…もうすぐ11時半。


帰れるのかな?


嫌な予感がよぎった。


そんなとき携帯が鳴る。
ゆーさんからだった。

⏰:11/03/31 07:30 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#552 []
:ごめん。帰れそうにない。本当にごめんな。明日朝一で帰るから。


うちは、
了解。楽しんでね。

と、送信した。


ベットに寝転び天井を見る

⏰:11/03/31 07:32 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#553 []
昨日は狭く感じたのに
今日は広い。

昨日は時計の音なんて
気にならなかったのに
今日はチクタクチクタク
頭に切り刻まれていく。


涙が溢れないわけが
なかった。


寂しい…とかもある、
それと同時に
いや、それ以上に
恐怖を感じた。


都会で彼氏のアパートに
ひとり。


本当に怖かった。

⏰:11/03/31 07:34 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#554 []
今なら大丈夫かもしれない

当時のうちは
怖くて眠れずにいた。


携帯を手に取り
電話をかけた。


…金曜日うちを駅まで
見送ってくれた友人だ。


「…もしもし」

⏰:11/03/31 07:36 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#555 []
友人、エリコの声を聞き
余計に泣いてしまった。

事の経緯を説明し、
エリコは宥めてくれた。


当時エリコもうちも
失恋をして
慰め合っていた。

⏰:11/03/31 07:37 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#556 []
エリコとの電話を終え
気持ち的に楽になり
寝ないまま朝を迎えた。


7時頃ゆーさんから
着信があった。


「今最寄りに着いたから
もうすぐ帰るよ」


うちは嬉しくて
ベランダでゆーさんを
待っていた。

⏰:11/03/31 07:39 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#557 []
ゆーさんの姿が見えて
「おかえり」と手を振った


やっぱり
うちはこの人が大好き


そう感じた。


ゆーさんが帰って来て
うちは思いっきり
抱き締めた。

⏰:11/03/31 07:40 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#558 []
明日、学校だから
帰らなきゃいけない。


もっと一緒が良かった。


でも…仕方ないよね。


東京駅までゆーさんは
送ってくれ
うちは電車でゆーさんの
肩を借りて寝ていた。


幸せ…
このまま時間止まって。

⏰:11/03/31 07:42 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#559 []
そんな願いは届くはずもなく、
うちはゆーさんとの
週末を後にした。


これが現在までゆーさん
に会う最後だと
気付かず浮かれていた。

⏰:11/03/31 07:44 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#560 []
帰宅して、うちは
山ちゃんに連絡をいれた


「ゆーさんと戻れたから
もう、連絡取れない」と


山ちゃんは
「わかった。幸せにね」

と、柔らかく言った。

⏰:11/03/31 07:45 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#561 []
うちはまた甘い時間が
始まるって思っていた。


…けど、現実は違って


ゆーさんは
うちに気持ちがないこと


馨と付き合って
嫌でも身に付けた
‘嫌な勘’が働いた。

⏰:11/03/31 07:47 📱:P02B 🆔:KwO0Edjs


#562 []
『好き』の返しは
『ありがとう』になった


うちも数ヶ月前
馨に対しそうだった様に


次第に『好き』が
タブーになっていた。

⏰:11/04/02 15:15 📱:P02B 🆔:IlxooZVE


#563 []
以前付き合ってた頃は
女友達を泊まらせること
女友達と2人で遊ぶこと


なかったのに…。


嫌だ、と言っても
何もないから大丈夫、
と言われると
もう何も言えなかった。


…大丈夫、だよね。

⏰:11/04/02 15:17 📱:P02B 🆔:IlxooZVE


#564 []
山ちゃんとは連絡を
取っていなかったが、

山ちゃんと以前絡んだ
トピに嘆いていた。


ほんとはわかってる
うちのこと好きじゃないことも
あの夜のためだけに
付き合ったことも…。


こんな内容を
一週間程綴っていた。

⏰:11/04/02 15:21 📱:P02B 🆔:IlxooZVE


#565 []
一方的に書いていたが
書くことで
気持ちが落ち着いていた


そんなとき


朝、山ちゃんから
メールがきた。


:トピ見たけど大丈夫?

⏰:11/04/02 15:24 📱:P02B 🆔:IlxooZVE


#566 []
今でも覚えてる。

朝、改札に入る前見た
このメール。


うちは、あの電話後
すぐにアドレス、番号
消したから…


メールが来たのは
心底驚いた。

⏰:11/04/09 22:07 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#567 []
返そうか
返さずにいるか

迷った。


末、うちはメールを
作った。

⏰:11/04/09 22:08 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#568 []
:トピ見てたんだ。
大丈夫、じゃないかも…


と、送った。


それから特別連絡を
取るわけでもなく


数日が経った時、


ゆーさんが友人と
立てていたトピに

⏰:11/04/09 22:10 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#569 []
馨がゆーさんの家に
置いたぬいぐるみの画像が
アップされていた。


…この、ぬいぐるみ。


うちが馨の家に
お泊まりするたびに
涎まみれにして
馨が洗濯をしていた
ぬいぐるみだ…。

⏰:11/04/09 22:12 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#570 []
ゆーさんと初めて
電話をしたとき

そのぬいぐるみで

盛り上がったのだ。


考えてみると、


ゆーさんからすれば
彼女の馨からもらった
ぬいぐるみに
馨の彼女であるうちの
涎がびちょびちょに
付いていると考えると

⏰:11/04/09 22:14 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#571 []
申し訳なくなった。

あかの他人の
涎付き(洗濯したとは言え)
ぬいぐるみを…
と、考えると、…。


そのぬいぐるみが
何であるの?


棄ててなかったんだ、

⏰:11/04/09 22:16 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#572 []
捨てなくても良い、
クローゼットに
放り込んでくれれば
良いじゃない、

何でいちいち出すの?


と、怒りで
即座にゆーさんに
メールを送った。

⏰:11/04/09 22:18 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#573 []
:トピ見たけど、どういうこと?

それからすぐに
返事が来た。


:別れよう、ごめん。


と。


うちは思考が止まった。

…携帯を持つ手が震え、
心臓が早くなるのがわかった。

⏰:11/04/09 22:19 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#574 []
段々理解を取り戻し

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。

で頭は埋め尽くされた。


リビングに居たうちは
2階にかけあがり
ゆーさんに電話をした。


「別れたくない。
ぬいぐるみとか
どうでもいいから
離れたくない、お願い」


うちは懇願した
けど、

⏰:11/04/09 22:26 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#575 []
ゆーさんの決意は
固まっていたみたいで

ごめん

の一点張りだった。


うちは、
あんなに大好きで
息ができなくなる程
悩み、苦しんだ馨を


忘れるくらい

⏰:11/04/09 22:27 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#576 []
ゆーさんを
大好きになっていた。


付き合ったのは
ほんの数ヵ月だけど

髪の毛を染めたことも
未来の話をしたことも
電話を毎日したことも
ご飯を食べた日のことも
DVDを観たことも


全部全部
鮮明に覚えていた。

⏰:11/04/09 22:29 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#577 []
うちの馬鹿な行動が
事の発端であり、
撒いた種である。

後悔して
自分を恨んだ。


うちはそれから
毎日付き合いたいと
お願いしたが
振られ続けた。


わかっていたのに、
より戻った時点で
好きじゃないことも

⏰:11/04/09 22:32 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#578 []
なのに、
いざ現実になると
受け止められなかった。


別れても、
朝8時の電話はしてたが


振られて数週間後、


もう電話を止めてほしい


と頼まれた。

⏰:11/04/09 22:34 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#579 []
その前日、

打ち上げで酔っぱらった
うちは
ゆーさんに電話をかけた


無意識で、
ゆーさんにかけるなんて
思わず


うちはゆーさん本人に


失恋話をしていた。

⏰:11/04/09 22:36 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#580 []
その次の日、
アドレスも番号も
全部消した。


ゆーさんと 消す
約束をしたから…。


脱力感から抜けずに
放心していた。


うちを元気付けようと
兄さんは連絡をくれ
よく話を聞いてくれた。

⏰:11/04/09 22:38 📱:P02B 🆔:cQBF1u/2


#581 []
山ちゃんも
心配してくれた。


引きずったまま
数ヵ月が経ち


紅葉の季節になった頃、


うちは兄さんと夜中
電話をしていた。

⏰:11/04/20 22:26 📱:P02B 🆔:YoKgKUhM


#582 []
その時初めて聞かされた
事実、

うちがゆーさんに
会いに行き
より戻った数日後

⏰:11/04/20 22:28 📱:P02B 🆔:YoKgKUhM


#583 []
女友達がお泊まり
したあの日、


2人は関係を持ってた


と、言うこと。


全身の力が抜けそうになったが、


もう別れてるんだ。

⏰:11/04/20 22:29 📱:P02B 🆔:YoKgKUhM


#584 []
と、頭に叩き込ませた。


泣くうちに兄さんは


「祐子ちゃんのこと好きだよ。付き合いたい」

と、言ってくれた。

⏰:11/04/20 22:31 📱:P02B 🆔:YoKgKUhM


#585 []
兄さんのことは
好きだった
それは兄さんとして、
だったかもしれない。


けど‥


誰とも付き合うとか
そういう気持ちになれなかった。

⏰:11/04/20 22:32 📱:P02B 🆔:YoKgKUhM


#586 []
この夜が過ぎてからも


お互い‘好き’の話題に
触れなかったが、


相変わらず仲良く


互いにプレゼントを
送り合ったり


手紙を送り合ったり、

⏰:11/04/20 22:34 📱:P02B 🆔:YoKgKUhM


#587 []
本当の妹のように
可愛がってもらった。


その年の冬、


うちは山ちゃんと
付き合うことになった。

⏰:11/04/20 22:35 📱:P02B 🆔:YoKgKUhM


#588 []
以前から‘好き’と
言われていたが
受け流していたうち。


そんなうちから
『付き合って』と
申し出た。


それから幸せな日が続き
春に会う約束を交わし
毎日笑って過ごしていた

⏰:11/04/25 23:21 📱:P02B 🆔:PXdSGZUs


#589 []
その数ヵ月後、
うちも山ちゃんも無事に
高校を卒業した。


うちは卒業旅行とし、
友人と海外旅行に行った

⏰:11/04/25 23:23 📱:P02B 🆔:PXdSGZUs


#590 []
卒業旅行先でナンパされ
着いていったのもあり、

少し山ちゃんとの
関係に溝は入ったが

順調に恋を育み、


4月になりお互い
入学式を迎えることに


山ちゃんもうちも
近畿圏内だ。

⏰:11/04/27 12:24 📱:P02B 🆔:RpPw.yb6


#591 []
山ちゃんがひとりで
暮らしてるアパートに
入り浸る日が増え、

次第にお互い
学校が疎かになった。


とは言え、私はバイトを
していたから
週に数回は家に帰ると言う
生活を繰り返していた。

⏰:11/06/03 18:00 📱:P02B 🆔:qtBraItc


#592 []
朝新幹線を使って帰り
バイトに行くこともあった


それでも、山ちゃんと
居たら楽しかったし


何より落ち着いた。


そんな平凡な日々が続き
山ちゃんの誕生日の
季節がやってきた。

⏰:11/06/12 23:41 📱:P02B 🆔:rUm9q3Js


#593 []
数ヵ月前から旅行会社に
行き申し込みを済ませた


自分にとってはかなり
背伸びをした旅行だった


山ちゃんの思考は、
『新幹線は
グリーン車以外嫌』
だったみたいで
価値観のズレも生じた。

⏰:11/08/05 01:21 📱:P02B 🆔:3wSnTPJA


#594 []
最初は別々に乗ろう、
とまで言っていたが

最終的に山ちゃんの
誕生日だから

グリーン車を予約した。


旅行日の前日
山ちゃんの好きな
ブランドに行き
アクセサリーを買った、

⏰:11/08/05 01:23 📱:P02B 🆔:3wSnTPJA


#595 []
一時間ほど悩み漸く
選んだ指輪。


大事に鞄に入れ、
誕生日の夜に渡した。


手紙と一緒渡すと
山ちゃんは泣いて
喜んでくれた。


うちは嬉しくて、
抱き締めた腕を離さなかった。

⏰:11/08/05 01:24 📱:P02B 🆔:3wSnTPJA


#596 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age

⏰:22/10/02 01:16 📱:Android 🆔:Ltpo.xA.


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