*柴日記*
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#316 [向日葵]
美嘉からだ。

<体大丈夫?今日の帰りお見舞い行くね!あ、立川君が心配してたよ。お見舞いには立川君も連れて行くと思うから!>

「た、立川君が……」

[貴方が好きです]

大きなため息をついた。
私の周りにいる人は、気まずい人ばかりだ……。
しかも立川君は、諦めないとか言ってたし……。
私どうなっちゃうんだろう……なんかグダグダだなぁ……。

「越。朝飯出来たよ」

「あ、ハイ!」

⏰:08/05/11 23:43 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#317 [向日葵]
とにかく今は柴だ。
柴の事に集中しよう……っ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

柴はサンドイッチを作ってくれていた。
間にはさんだ新鮮な野菜が美味しくて、ついさっきまで気まずかった事を忘れた。

「美味しい?」

「すっごく!」

そう言うと、柴は優しく微笑んだ。
なんだかホッとする。

「柴は食べないの?」

「食べたからいいよ」

⏰:08/05/11 23:47 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#318 [向日葵]
私の正面に座る。
じっと食べてる姿を見るので、食べずらい。

「あ、あんまり見ないで」

「幸せそうに食べるから嬉しいんだ。だから見てたいだけ。気にしないで」

気にするって。

「誰かに喜んでもらえるなんて、味わった事今まで無かったから……」

サンドイッチを食べる手を止めた。
あまりに柴が寂しげに笑うから、どうしていいかが分からなくなってしまった。

⏰:08/05/11 23:51 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#319 [向日葵]
感想板が新しくなりました
良ければ覗いてください


bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3624/

⏰:08/05/16 19:45 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#320 [向日葵]
言葉のレパートリーが少ない自分がとても歯がゆくなる。
もっともっと、安心させて、悲しい顔なんてしてほしくないのに……。

「あ、あの、お昼は私が作るから!」

気を紛らす為に話題を作る。
それで十分だったのか、うつむいていた柴は私の方を見ると柔らかく微笑んだ。

それを見て、私もつられて微笑んだ。
そして、決意をしたのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ぐーたらしていると時間が過ぎるのが早かった。

⏰:08/05/16 23:43 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#321 [向日葵]
ほのぼのと柴と過ごしていると、気づけば学校が終わる時間になっていた。

「ねぇ柴。これから友達が3人来るんだ。だからしばらく私は部屋にこもるね」

「ふーん。お菓子でも買ってこようか?」

「来てからでいいよ。ありがとう」

部屋を少し片付けようと階段を上る。
部屋に入って散らかっている机の上の教科書を綺麗に並べ、乱れている布団を整えた。

空気の入れかえにと、窓を少し開ければ、心地よい風がカーテンを揺らした。

⏰:08/05/16 23:47 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#322 [向日葵]
もう秋か……。
制服も衣替えだなー……。

とか考えていると、チャイムが鳴った。

開けた窓から下を見れば、予想通り美嘉と椿、それに立川君がいた。

美嘉が誰よりも早く窓から顔を出していた私に気づく。

「やっほ越!」

美嘉の声に気づいた他の2人も、美嘉と同じように手を振る。

「ちょっと待ってて!」

階段を駆け降りる。

⏰:08/05/16 23:51 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#323 [向日葵]
下まで降りようとすると、柴が腕を組んで壁に背を預けていた。
降りてくる私を一睨みする。

「何でアイツ、いるの?」

アイツとは多分立川君の事だろう。
下までとりあえず降りる。

「だって友達だもん。当たり前でしょ?」

「越は少し、いや大分鈍すぎるよ。アイツの気持ちくらい分かるでしょ?」

気持ちを分かるって何なんだと、私の中に疑問が浮かんだ。

⏰:08/05/21 23:30 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#324 [向日葵]
その人の気持ちを100%分かるなんて不可能な話。
少しでも分かりたいと思えって聞いてみても、その人は闇を持っていて話してくれる気配なんとない。
傷つけるのが怖くて、でも甘えて欲しい。
それでも無理矢理聞かないのは、精一杯の自分なりの気遣いだ。

聞くな、いつか話す、でも気持ちを知れ。

そんなの無理だよ。柴。

「柴だって……私の気持ち分かってなんかない……っ」

そう言うと、柴は目を少し見開いた。

⏰:08/05/21 23:35 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#325 [向日葵]
それに構わず、私は玄関に向かった。

ドアを開けて、皆を招く。

「いらっしゃい。わざわざありがとう」

「お体……大丈夫ですか……?」

「ありがとう椿。もう大分良くなったから大丈夫だよ。」

自分の部屋に入れる為、また階段を上ろうとした時にはそこに柴はいなかった。

小さくため息をつく。

また気まずくなっちゃったなぁ……。

⏰:08/05/21 23:38 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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