*柴日記*
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#45 [我輩は匿名である]
美嘉と椿はため息を吐く。と、美嘉は私の肩に手を置いて考え深く頷く。

「いい……それでこそ越だ」

「いやだから何が」

その後も聞いても、2人も笑顔で交して、何も教えてくれなかった。

そういえば……もし仕事が長引いてしまえば柴が拗ねる。

でも苺がいるからいいかなぁ……。

実は苺の保育園には柴が迎えに行ってるのだ。
その前まで送迎バスだったけど、迎えに来てくれるという事で、苺もすごく喜んでいる。だから誰よりも早く柴になついた。

⏰:08/03/23 02:44 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#46 [我輩は匿名である]
苺の遊び相手になってれば、時間なんて忘れてしまうだろう。

連絡しようか迷いながら開いていた携帯を閉めて、またポケットへ戻す。

柴が来てから、家がより明るくなったなぁ……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

結局休み時間だけでは間に合わず、放課後に作業が延びてしまった。

今やってる作業は、体育大会の保護者向けパンフレット。

折れ線に従ってただ折るだけ。

こんなの先生か機械かに任せてやって欲しいものだ。
なんでよりにもよって生徒、しかも学級委員がやるかなぁ……。

⏰:08/03/23 02:46 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#47 [我輩は匿名である]
「終わらないね。そういえば立川君部活大丈夫?」

立川君は剣道部の主将で大会でよく優勝してる強い人なのだ。
そんな人が、ほのぼのと(かどうかは分からないけど)パンフレットを作ってていいんだろうか。

「部活より学校行事の方を優先するよう顧問の先生から言われてますから。大丈夫ですよ」

薄く笑う立川君。
美男子の笑いはやっぱり綺麗だと思う。

こんなのを見て、女の子達は卒倒したり悶えたりするんだろうなぁ……。私にはイマイチ理解出来ないけど……。

と、その時携帯のバイブが鳴った。

⏰:08/03/23 02:47 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#48 [向日葵]
開いてみたい所だけど、先生が見回りみたいに来たら大変だから放っておく。

「携帯、出なくていいんですか?」

「大丈夫大丈夫。すぐに終わると思うしっ」

そう言いながら、携帯は鳴り続ける。
どうやら電話らしい。

「あの……やっぱり出た方が……」

「……や、大、丈夫、だと……」

と気まずくなる私の心配をよそに、携帯はようやく鳴り終わった。

なんとなくホッとする。

「本当に良かったんですか?」

「いいのいいのっ。さぁ!早く終らせてしまお!」

⏰:08/03/23 02:49 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#49 [向日葵]
頑張ってやったた甲斐あって、その後20分程やると全て終わった。

「お疲れっしたー!立川君部活行って大丈夫だよ」

「え、でもこれ職員室に……」

「だって立川君、本当は早く部活行きたいんでしょ?ならいいって!」

申し訳なさそうに私にお礼を言うと、鞄を持ってドアの所まで足を運ぶ。

「神田さんは良い人ですね」

「え?そんな事ないよー」

誉められるとやっぱり嬉しい。私はでへへと笑いながら頭をかいた。

「そんな所も、俺は好きですよ」

⏰:08/03/23 02:56 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#50 [向日葵]
それだけ言って立川君は早々と行ってしまった。

え……好き……?
い、いっやー美男子にそんな事言われちゃったら……照れるなぁー!

立川君!私も君が好きだよ!
ってかクラスみーんな大好きだぁ!

好意をもたれる事は嬉しいのでルンルン気分で職員室にパンフレットを運び、鼻歌なんか歌いながら下駄箱へ向かった。

さぁて、今日の晩御飯何しよっかなー。

「あ、おねーちゃぁん!」

「へ?」

⏰:08/03/23 03:00 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#51 [向日葵]
前方を見れば、門の所からパタパタと走って来る苺を発見。
そのまま私の足に抱きつく。

「おかえりぃー!」

「ただいまー!……って和んでる場合じゃない……。苺ぉ、どうしてここにいんの?」

苺を抱き上げながら校門を通り過ぎようとした時、横から声がした。

「一緒に来たからだよ」

そこにいたのは不機嫌丸出しの柴だった。
壁に背を預けて腕組みしてる。

⏰:08/03/23 03:03 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#52 [向日葵]
「柴ぁ!どうしたのこんなとこまで!」

「“どうしたの”……じゃなぁい!今何時だと思ってんの!?」

学校の時計を見ればもう5時だ。
どうやら柴が言いたいのは4時半に帰ると言いながら何故帰ってないのか!……と言う事だ。

「だって仕事があったんだもん。仕方ないでしょー?」

「しばちゃんね、ずーっとおねえちゃんまだかなーっていってたのぉ!」

柴は黙って私が抱き上げてた苺を自分が抱くと、スタスタ足早に帰宅方向へ歩いて行ってしまった。

私も急いで追いかける。

やっぱり連絡しておくんだったなー。

⏰:08/03/23 03:09 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#53 [向日葵]
「柴、ごめんね。すぐ終わると思って……」

謝ると、柴は足の速度を落とした。
少しホッとして、私は柴の横を歩く。
チラリと柴の顔を見れば、やっぱりまだどこか拗ねていた。

「電話だってしたのに……」

ボソリと文句を言う柴。

「うんごめんね。でもね柴、校則じゃ携帯は禁止されてるから簡単には出せないの。柴も高校時代があったなら分かってくれるよね?」

軽くため息をつきながら、柴は小さく「うん」と言った。
柴は言えば分かってくれる素直さを持っているから嬉しい。

⏰:08/03/23 03:15 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#54 [向日葵]
たまにワガママの度が過ぎてる時もあるけど……。

それでも不服そうな彼は、眉を寄せて灰色の目を細める。

そういえば……。

「柴の瞳はなんで灰色なの?両親どちらか外国の人?」

少しずり落ちた苺を抱え直しながら柴は「いや」と答えた。

「おばあちゃんがそうなんだ。だからクォーター」

「へーカッコイイねー。どこの国?」

「知らない」

うんそんな予感した……。

⏰:08/03/23 03:20 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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