*柴日記*
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#140 [向日葵]
「柴も家族じゃん!」

すると美嘉が呼んだので、私は「また後で」と言ってから私は席に帰って行った。

******************

変わってこちらは越が去った後の神田一家。

皆も元の場所に帰ろうと歩いていた。

「残念ね、柴」

柴の隣で桜が面白くてたまらないと言った風に呟く。その呟きが柴の耳にしっかり入ると、柴は眉を寄せ、口を尖らせて桜を睨む。

桜はその視線に気づき、にまぁと笑う。

⏰:08/04/03 01:54 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#141 [向日葵]
「さっきお姉ちゃんに、「好き」って言ってもらいたかったんでしょっ。」

「無理無理。越姉はにっぶいんだから。S級に」

何故分かったんだ、なんてのは愚問だから聞かない。
それにしたって柴は桜は愚か10歳である空にまで気持ちがバレてしまっているのだ。
その事実に、少し苦い思いをした。

「柴、お姉ちゃんはね、迫らなきゃきって気付かないよ。柴の気持ちだけでなく、自分の気持ちにだって疎そうだもん」

越はしっかりしてそうでホワホワしていると、家族は称する。

⏰:08/04/03 02:01 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#142 [向日葵]
しっかりしている面ではどちらかと言えば桜の方が上なのだ。

小さな石を見つけた柴は足で転がして行く。

「そりゃもどかしい時はあるけど……迫っちゃったら100%越の行動はおかしくなると思う」

そりゃあれだけの鈍感だから気付いた時にはロボットかってくらいギクシャクしてそうだし、顔は真っ赤っかになるそうだし……。

そんな光景が安易に目に浮かぶ。

「だから……仕方ない……」

⏰:08/04/03 02:07 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#143 [向日葵]
>>142

※訂正

×なるそうだし
○なりそうだし

⏰:08/04/03 02:08 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#144 [向日葵]
「でもいざって時は襲うぐらいの勢いでいきそう、柴なら」

それには「心外だ」と言うようにため息を吐く。

「あのな柴、あんまりうかうかしてたら他の奴に横取りされちまうぞ」

10歳のくせにえらくませてるから、対等に喋ってしまう。

そして柴は密かに「何故励まされてるんだろう……」と思っていた。

柴は校舎を見上げる。

自分も確かにこんな校舎に通っていた。
こんなに古びてはいないけれど、それは確かに学舎だった筈と柴は回想にふけり始めていた。

⏰:08/04/03 02:13 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#145 [向日葵]
>>141

※訂正

×きって気付かない
○きっと気付かない

⏰:08/04/03 10:21 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#146 [向日葵]
立派な白亜の校舎だった。
校門にはいつも送迎の車が何台も並んでいた。
車の種類もそれぞれに。

清楚な恰好をした女の子達。振る舞いは紳士のように優雅な男の子達。
毎日男女関係なく喋っていては、笑いの堪えないその建物の中。

柴は「いや……」と小さく頭を振る。

あれは建物なんて立派なものなんかじゃない。
あれは、ただの箱だ。

自分の家の地位や財産の自慢ばかりしている奴らが詰まっている、何も生まれやしないただの箱。

⏰:08/04/04 02:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#147 [向日葵]
笑う顔の下に、沢山の陰謀が隠されているのを知ってる柴は、その輪の中には入らず、いつも外から蔑んだ目で人々を見ていた。

そしていつも疑問に思っていた。

――何を生き甲斐としているのだろうと……。

「しばちゃん……」

呼ばれたので回想から帰ってくれば、苺が心配そうに柴を見つめていた。

自分のより遥かに大きい柴の手を、弱々しくギュッと両手で握りしめ、虚ろな柴の顔を覗き込む。

そんな苺に、柴は頬をゆるめた。

⏰:08/04/04 02:07 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#148 [向日葵]
「何もないよ、苺」

そう言いながら苺を抱き上げる。

自分は今、求めていたものの中にある。

しかし柴はある女性の名前を心の中で呟いた。
早代の事だ。

自分のせいで、酷い目にあっていた早代。
あの後、彼女がどうなってしまったかは出ていった柴は知らない。

幸せであって欲しいと願う。

ただ、あの家で暮らして、幸せを感じるかなんて、柴には分からなかった。

⏰:08/04/04 02:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#149 [向日葵]
―――――――……

お昼前の恒例種目。

それは応援合戦。
もとい、集団創作ダンス。

一番良かった応援には賞状がもらえる。
なのでどのクラスも気合い充分。
始まる前は円陣を組んだりとモチベーションを高めているクラスもいた。

もちろん、私達B組もその中の1つ。

「おっしゃーB組ぃ!いくぞぉぉ!!」

「オォ――――ッッ!!」

⏰:08/04/04 02:16 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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