*柴日記*
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#244 [向日葵]
本当に友達思いだなー……。こんなに良くしてもらうなんて私は幸せ者だぁ……。
そんな立川君に、私は元気が出た。
「ありがとう!立川君。本当に本当に大丈夫だから!」
にっこり笑えば、立川君は頬を緩めて少し微笑んだ。私は立川君に何かあれば、全力で助けようと心に誓う。
と、その時、教室のドアがいきなり勢いよく開いた。
「越っ!」
「柴ぁ!?ちょ、何勝手に入ってるの!」
:08/04/20 02:43
:SO903i
:☆☆☆
#245 [向日葵]
戸口には、2本の傘を片手に柴が立っている。
傘を持ってきたせいで、床にポタポタと滴を落とし、びしゃびしゃにしてしまっていた。
柴は視界に私にしかいれてなかったらしく、立川君を見ると、失礼なぐらい嫌な顔をする。
「今日は何もしてないよ、?」
それでも柴は機嫌を直してはくれなかった。
眉を寄せたまま私と立川君を交互に見つめる。
「どうしてアイツが?」とでも言ってるみたいに私の目に射るような視線を送る。
:08/04/20 02:56
:SO903i
:☆☆☆
#246 [向日葵]
※訂正
×私にしか
○私しか
×「今日は何もしてないよ、?」
○「今日は柴が心配するような事何もしてないよ?」
スイマセン


間違ってる上セリフ抜けまくりでした


:08/04/20 03:03
:SO903i
:☆☆☆
#247 [向日葵]
体育祭では柴は私を心配してはいけないのかと聞いてきたから安心させるように言っても、柴は何故か立川君が気にくわないらしく、私と一緒にいるのが嫌らしい。
「はぁ……立川君、私帰るね……」
半ば脱力しながら私はカバンを持ち、柴の背中を押しながら立川君に言う。
「ハイ。さようなら。また明日」
「うん。じゃあ」
立川君は柴より大人だと思う……。
ってか柴が子供すぎと言うか……。
:08/04/20 03:07
:SO903i
:☆☆☆
#248 [向日葵]
柴と2人になってしまえば、朝の椿の言った事を思い出した。
雨の降る中、傘をさして、時々ちらりと柴を見る。
柴は雨が傘に落ちる音を楽しんでる。
まるでト○ロ……。
これなら……と、私は話題を持ち出す。
「柴、野々垣 椿ちゃんって知ってる?」
「……。あー、聞いた事あるかも。思い出せないけど」
柴の顔が、少し緊張しているのが分かった。
そんな様子に気づいていながら、私はまた言う。
:08/04/22 00:02
:SO903i
:☆☆☆
#249 [向日葵]
「椿……がね……柴の事知ってるんだ」
柴が歩みを止めた。
それに気づいた私は2、3歩進んでしまってから止まり、柴を振り返った。
柴の、いつもの柔和な空気が無くなっている。
無機質な顔で、私をじっと見つめていた。
灰色のあの瞳が、ひどく冷たく見えた。
「柴……。柴は、柴じゃないんだね……。やま……」
「やめてくれない?」
私の言葉を遮って、柴は言った。
:08/04/22 00:06
:SO903i
:☆☆☆
#250 [向日葵]
「越はそれを知って何か得する?そう思わないなら口には出さないで。今ここにいる間は、俺は“柴”だから」
「損得なんて考えてないよ。ただ、柴の色んな事を知りたいだけで……」
「色んな事?知ってどうするの?俺にあの家から出て行けとでも言うつもり?」
「違う柴……っ!」
言葉を発する度、柴は私の言葉を遮って自分の過去を否定する。
そんな柴を初めて見たから、私は少し怖くなった。
:08/04/22 00:10
:SO903i
:☆☆☆
#251 [向日葵]
「俺は、過去の俺が嫌い。環境が嫌い。だから忘れたい。なのにどうして思い出したくない事をいちいち聞いてくるの?」
「それは……」
「好奇心?家族じゃない人間には何を聞いてもいいと思ってる?」
私はその言葉に鋭い痛みを感じた。
好奇心?
違うよ柴。
家族じゃない?
そんな訳ないでしょう……。
家族だと思ってるから聞いてるし、過去の事を打ち明けて心を今より開いてくれたら嬉しいって……。
ただそう思っただけ……。
:08/04/22 00:14
:SO903i
:☆☆☆
#252 [向日葵]
でも柴がそう思ってしまったのは、私の自己中心的な考えのせいで……。
でもなんだか……すごく突き離された感じがして……。
辛いよ……柴……。
私は傘で顔を隠した。
じゃないと、泣いてしまいそうだから……。
「ごめんなさい……。もう聞かないから……」
私は回れ右をして足を進めた。
無意識に、足が早くなる。足元をチラッと見れば、いつの間にか隣に柴が歩いていた。
:08/04/22 00:17
:SO903i
:☆☆☆
#253 [向日葵]
柴は、私にとてもなついてくれてたから、勘違いしていたんだ。
好奇心……。
あながち外れてないかも。
柴の事、私だけが全部知っておきたかった。
家族の誰よりも理解してあげたかった。
柴を誰よりも……独占しておきたかったんだ……。
どっちが子供……。
まるっきり子供なのは、他の人の心の傷を無理矢理開こうとし……私だったんだ……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あ、お姉ちゃんお帰り」
:08/04/22 00:20
:SO903i
:☆☆☆
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