*柴日記*
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#333 [向日葵]
:08/05/27 23:50
:SO903i
:☆☆☆
#334 [向日葵]
すいません逆でした

233がアンカー、319が感想板です
:08/05/27 23:51
:SO903i
:☆☆☆
#335 [向日葵]
「必要としてくれているなら、それに答えようと思ったんです……」
必要……と口の中で椿が言った事を繰り返した。
柴は私を必要としてくれているのだろうか……。
好きになっても、いいのだろうか……。
悩んでいると、立川君が立ち上がった。
「おトイレお借りしてもいいですか?」
「あ、ウン。出た所にあるから。分かるかな」
「分からなかったらまた戻ってきます」
:08/06/04 23:44
:SO903i
:☆☆☆
#336 [向日葵]
扉が静かに閉まる。
立川君がいなくなって少しホッとすると思ってしまっては失礼だろうか。
でもなんとなく落ち着かない気分でいた。
「そういえば美嘉、どうして椿の婚約者は最低なの?」
「話せば長くなるのよ」
腕を組んでウンウンと頷く美嘉を見ながら、「最低」の烙印を婚約者に押された椿は苦笑いしていた。
同い年の椿ですら、既に決断して、自分の運命を受け止めようとしている。
自分を信じようとしている。
:08/06/04 23:48
:SO903i
:☆☆☆
#337 [向日葵]
私もいい加減くよくよしてないで、しっかり決めた事を実行しないと……。
深呼吸を静かにして、決意を固める。
そこへ立川君が帰ってきた。
「ケーキを食べ終えたら、そろそろお邪魔させて頂きましょうか」
立川君が言った。
「あ、私なら気にしないで。重病って訳でもないんだから」
「でも、休息をとられた方が、お体もよくなるのが早いですよ……」
椿の言葉に一同が頷く。
3対1ならば勝てる筈もなく、それ以上は何も言わなかった。
:08/06/04 23:52
:SO903i
:☆☆☆
#338 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・
「じゃあ、早く良くなってね」
「ウン。ありがとう」
美嘉と椿は迎えの車で一緒に帰って行っていった。
車が見えなくなるまで手を振ってから、まだそばにいる立川君を振り返る。
「立川君も、わざわざありがとう。もうちゃんと学校行けるから」
そう言っても、立川君の表情は、はれなかった。
心配してくれているのか、私の言葉を信用してないか分からない。
ただ眉を寄せて私をじっと見つめる。
:08/06/06 23:38
:SO903i
:☆☆☆
#339 [向日葵]
居心地が悪くなって、微妙に後退りし始めた時、手首を掴まれた。
びくりと体が震える。
何事かと立川君を見ても、先ほどと表情は変わっていなかった。
「な……何……?」
恐る恐る尋ねる。
「……神田さんにとって、神田さんの好きな人は本当に必要なのですか?」
さっきの椿との話だ。
その事なら、私も話があった。
唇をキュッとしめて、姿勢を正した。
「立川君……。私は柴が好きなのを勘違いだなんて思えない」
:08/06/06 23:42
:SO903i
:☆☆☆
#340 [向日葵]
立川君は眉間のしわを更に深めた。
「柴が好き。普通女の子って守ってもらうのが憧れかもしれない。でも私は、柴が抱えている闇や悲しみをまるごと包んで守ってあげたいの。……家族以外で、そう思った人は、初めてなの……」
「ならそれは、家族愛ではないので……」
「違うのっ」
立川君の言葉を遮り、否定する。
家族みたいな、親愛の情だけで、ここまで柴を想う事はない。
:08/06/06 23:48
:SO903i
:☆☆☆
#341 [向日葵]
さらさらの綺麗な茶色い髪や、神秘的で魅惑的なグレーの瞳。
甘える仕草、無邪気な笑顔、時々見せる苦しそうな、寂しそうな顔。
泣いたあの時の弱々しさ。
全てが、いとおしい……。
「私は立川君を好きにはなれない……。だって立川君を見ても、胸が苦しくなるような痛みは伴わないもの……っ」
手首を握る立川君の手の力が強まる。
あまりの力に顔をしかめた。
「ずっと……貴方だけだったのに……」
:08/06/06 23:53
:SO903i
:☆☆☆
#342 [向日葵]
「立川君……?」
「どうしても……僕は駄目なのですか……っ!」
背中に痛みが走る。
壁に押し付けられたのだ。
目の前にいるのは誰……?あのクールな立川君はどこに?優しい立川君は?
この人は……誰……?
「ずっとずっと好きだったのに、どうして僕じゃいけないんですかっ!」
恐い……っ。
「ご、ごめんなさ……」
「何故選んでくれないんですっ!」
そう言われた時、小さい頃の自分を思い出した。
:08/06/06 23:57
:SO903i
:☆☆☆
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