*柴日記*
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#450 [向日葵]
祐子が真剣な表情で話しているのに対し、柴の表情は柔らかいものだった。
「祐子さんさえ許してくれるなら、俺はずっと越のそばにいて、離れろって言われても離れないよ」
その言葉に納得した祐子は、頬を緩める。
そして柴が越を追うのを、ただ静かに見送っていた。
「ねえおかあさん」
「ん?」
「おねえちゃん、しばちゃんのおよめさんになったらいいのにねぇっ!」
苺の言葉に、一同唖然とする。
そんな事は知らず、苺は満面の笑みで更に続ける。
:08/07/28 00:25
:SO906i
:☆☆☆
#451 [向日葵]
「そしたらいちご、おねえちゃんとしばちゃんとずーっといっしょだよ!」
その言葉に、祐子は外だという事も忘れ、盛大に笑った。
「そうだねぇ」
苺を抱き上げ、穏やかな目で、2人が行った方を見つめた。
「どちらにせよ、あの2人は一緒にいた方が落ち着くよ……」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「新幹線に乗る前に、そこのコンビニでお菓子買っちゃおう!」
駅の近くにあるコンビニを指差しながら美嘉が言った。
そしてさりげなく私の手を引っ張る。
:08/07/28 00:29
:SO906i
:☆☆☆
#452 [向日葵]
「どうしたの?美嘉」
椿の婚約者が嫌いなら、椿の近くにいて妨害するかと思っていたので、美嘉の行動を疑問に感じた。
すると美嘉は拗ねているように口を尖らせながら頬を膨らませた。
「だってね越、前みたいな雰囲気じゃないの、あの2人」
私はちらりと後ろを向く。
椿の婚約者と名乗る、葵 要君と言う人は、同い年なのに大人びていて、爽やかな人だ。
素直な意見を車の中で小声で美嘉に告げると、「騙されちゃダメ!」って怒ったくせに……。
:08/07/31 00:38
:SO906i
:☆☆☆
#453 [向日葵]
「人はいつまでも一緒じゃないよ。それに、椿が幸せそうなら、尚一層いいじゃないっ」
と言ってから、私は自分の言葉を口の中で反芻させた。
何、軽く言ってるの私……。
人事みたいに……。
自分は今それで悩んでる最中のくせに……。
「最悪……」
「え?なんて越」
「え?あ、ううん。なんでも……」
と言いかけると、車のタイヤが軋む音が聞こえた。
「ん?」と思っただけで、さほど気にしなかった私は、コンビニへと歩いて行く。
「……あっ!越ちゃん……っ!」
少し離れた椿が珍しく叫んだ。
ぼんやりしながら振り向けば、それと同時に強く腕を引かれた。
:08/07/31 00:48
:SO906i
:☆☆☆
#454 [向日葵]
「良かった……いた……」
うそ…………っ。
「柴……っ!」
掴まれた腕を引き寄せられて、力強く抱き締められば、恥ずかしくて突き放すより、柴かどうか確かめるようにその胸に寄りかかる。
まるで時が止まったようだった。
まだ何が起こってるか上手く整理出来ていない。
「間に合った……」
耳元で苦しげに呟かれれば、泣きたくなった。
そして肩を掴まれ、私を解放すると、急にまた腕を掴んで走り出した。
:08/07/31 00:56
:SO906i
:☆☆☆
#455 [向日葵]
私は今の状況に頭がついて行かなくて、引っ張られるがままに足を進めた。
どうすればと、美嘉達を振り返るも、美嘉達も驚いたようにポカンと私達を見つめるだけだった。
――――――――…………
何分走っただろう。
着いたのは、遊具も何もなく、ただベンチと砂場だけがある公園だった。
柴も私も、まだ息は整っていない。
信じられない……。
柴なの……?
柴が今、ここに、私のそばに、いるの……?
「し……ば……」
:08/07/31 01:04
:SO906i
:☆☆☆
#456 [向日葵]
柴がこちらを見る。
日が当たって、綺麗な茶色い髪の毛が更に輝く。
こちらに向けている神秘的な灰色の瞳。
あの時の、雲とは大違いな灰色。
「ハア……何……?どうかした……?」
「どうして……どうして柴がここに……?それより、本当に、柴……?」
「何言ってんの……どう見ても俺でしょ……」
だって柴は2、3日後に帰るって言ってたし、それ以前になんで私の場所が分かったのだろう……。
:08/07/31 01:14
:SO906i
:☆☆☆
#457 [向日葵]
恐る恐る、柴に手を伸ばす。
指先でそっと頬を撫でる。
柴はじっとしていた。
ここにいる……。
「なんで……どうしてここに……」
「越が変な勘違いしてるみたいだったから」
「勘違い……?」
「何を考えるの?越は、何の答えを出すつもり?」
柴は少し怒ったような顔をして私に詰め寄る。
何のって……。
そんな事、1から説明しちゃったら……告白になっちゃうじゃない……っ。
:08/07/31 01:28
:SO906i
:☆☆☆
#458 [向日葵]
私の顔が赤くなる。
そりゃ言うって決めてたけど、今言う準備出来てない
どうしようとうつ向けば、柴が訝しげな顔をした。
「言えない事?」
「そ、そうじゃなくて……」
「じゃあ言って」
「や、あの……そんな簡単には、えと……」
少し顔を上げれば、柴の顔が不機嫌になっていた。
「……越は、もう俺なんかいらない?」
「え?何言って……」
:08/07/31 01:35
:SO906i
:☆☆☆
#459 [向日葵]
「越が考えたいって事は、俺に出ていくように言うのをどうやって言おうか考えるって事じゃないの!?」
柴は今度は悲しそうな顔をした。
もちろん今柴が言った事は、近いけれど間違っている。
もし柴が私の家にいたいと言うなら、それをわざわざ追い出そうなんて事はしない。
「あのね、し……っ」
私は息を呑んだ。
急に、力一杯抱き締められた。
痛いぐらいに、私の体が締めつけられる。
でも、うるさいぐらい胸が高鳴る。
「俺は越が好き。だから越が望むなら出ていくけど……でも、俺の気持ちは無視なの……?」
:08/07/31 01:41
:SO906i
:☆☆☆
#460 [向日葵]
「ち、違うの柴……っ」
柴の胸を少し押して、柴と距離を取る。
依然、まだ柴の腕の中。
「違う?だってあのメール……」
「だから、柴の勘違いなのっ。あぁ、ごめん。言葉足らずだったね」
顔が更に赤くなる。
この距離で言うのは恥ずかしいけど、今言うしかない。
「柴がね、幸せに暮らしてくれるなら、それでいいって思ったの。柴が1番に望むものを、私や、お母さん達は尊重しようって。……でも」
柴を求める私は、それを許さなかった。
去って行ってしまったあの日の柴の背中を思い出せば、涙が出そうだ。
:08/08/02 00:15
:SO906i
:☆☆☆
#461 [向日葵]
「柴が私の前からいなくなっちゃうと思ったら嫌だって思っちゃった、行かないで、そばにいてって思っちゃったの……っ。そんなの決めるのは、私じゃないのに……っ」
「越……」
「だから、反省も兼ねて、色々考えたかっただけ……。だから柴、間違えないで……。私の心の半分以上は、柴が私の隣にいる事を望んでいるの……」
柴は目を見開いて数回瞬きした。
私は言ってしまった安心感と恥ずかしさで胸がドキドキ鳴って、涙目になってしまった。
すると柴は眩しいくらいの笑顔を私に向けた。
「ハハッ!やったー!!それって越は俺が好きって事だよね!」
:08/08/02 00:21
:SO906i
:☆☆☆
#462 [向日葵]
「え、あの……っ」
柴は私の顔を大きな手で包み、覗き込む。
「もう違うだなんて言わないでよね。そばにいてほしいって思ったって事は、そういう事でしょ?」
どこか得意気な柴の顔。
だから意地悪したい気分になったけど、そんな場合じゃなかった。
柴が私の目をじっとみつめる。
これは……、この雰囲気は……知ってる……っ!
どうしようっ!
私、キスなんてした事ないのに……っ!
「あ、あの、えと、し、柴っ!ま、待って……っ!」
:08/08/02 00:26
:SO906i
:☆☆☆
#463 [向日葵]
無言の「待った無し」の雰囲気に、どうすることも出来なくてギュッと目を瞑る。
柴が近づいてくる気配がする。
もう……っ、心臓壊れそう……っっ!!
すると小さく吐息のような笑い声が聞こえた。
と思えば、柔らかなものが私の鼻に少しだけ触れた。
目を開けて、ぱちくりと瞬きをすれば、柴が柔らかく微笑んでいる。
「緊張しすぎ。でも越には早いみたいだから」
私の鼻をトントンと指先で叩く。
「そこで我慢するよ」
:08/08/02 00:31
:SO906i
:☆☆☆
#464 [向日葵]
自分の鼻をおさえながら、私は肺が空になるくらい息を吐く。
ようやく柴の腕から解放されて、代わりに優しく私の手を包んだ。
「帰ろっか。色々話したいから歩いて帰ろう。そんなに遠くないだろうし」
「うん。……ねえ柴。どうして急に帰ってきたの?」
柴は眉を寄せる。
「あんなメール送ってくるからだよ。何か決めちゃうんだと思えば、決めちゃう前に阻止しなきゃって思ったの」
「あ……なるほど」
んー……。私文章力ないのかなぁー……。
:08/08/02 00:36
:SO906i
:☆☆☆
#465 [向日葵]
柴をちらりと見る。
柴はこちらを向いたままだった。それだけで胸が苦しい。
「お……お父さんと大丈夫で良かったね!心配してたんだー。柴がもしイジメられてたりしたらどうしようって」
恥ずかしさを紛らわそうとすれば、早口になった。
柴は一層笑みを深くする。
「話をする前ね、すっごく恐かった。でもね、越の声が聞こえたんだ。そしたら胸の中が軽くなって勇気が出た」
柴は握っている手に少し力を入れる。
「それくらい特別だよ。越は」
柴がここまで自分を好いてくれるのが嬉しい。
私は柴に笑顔を向ける。
:08/08/02 00:43
:SO906i
:☆☆☆
#466 [向日葵]
「ありがとうっ。柴っ」
柴は急にニヤリと笑う。
どうしたのかと私は首を傾ける。
「祐子さんがね、越を寂しくしないようにって俺に言ったんだ。だから悪いけどね越、俺は絶対越から離れたりしないからね」
「大袈裟……っ」
私は笑う。
柴も笑う。
幸せ。
2人一緒だからもっと幸せ。
柴は私を必要としてくれて、その必要は、柴の幸せと繋がっていて、そしてその柴の幸せは私に繋がっている。
:08/08/02 00:49
:SO906i
:☆☆☆
#467 [向日葵]
帰ろう。
皆が待ってるあの家へ。
全てが始まったあの家へ。
これからずっと一緒に住むあの家へ。
温かい、あの家へ……。
――――――――…………
「おかえりなさいっ!」
家へ戻って来ると、笑顔で皆が玄関に勢ぞろいしていた。
「ただいま。ってか、すっごく短い旅行だよ」
「せっかくお土産期待してたのにぃー」
ちゃかす桜と顔を見合わせてアハハと笑う。
:08/08/02 00:53
:SO906i
:☆☆☆
#468 [向日葵]
「さて柴、色々話てもらうかな。リビングにやって来な。桜、空と苺連れて2階にいて」
桜はお母さんの指示に、従う。
私は柴とリビングへ向かった。
柴はさりげなく私の手を握る。
どうしたのかと柴を見れば、苦笑いを浮かべて耳元でこそこそ話す。
「1発くらい、殴り飛ばされそうで恐い……」
それにクスリと笑う。
「ま、ヤバイと思ったら歯を食い縛ったらいいよ」
リビングにある机をはさんで、お母さんと向かい合わせになる。
お母さんはタバコを1本取り出すと火をつけ、ふぅ……と煙を吐く。
:08/08/09 02:02
:SO906i
:☆☆☆
#469 [向日葵]
「柴。まずアンタの事を喋れる範囲で喋りな。帰って来たって事は、越のそばにいるんだろ?なら自分の娘を預ける相手が、どんな奴か知っておく必要があるからね」
「……ハイ」
柴は淡々と話し出した。
自分は本当は伊勢屋 大和と言って、何故あの場所にいたのか。
この4〜5日間何をやっていたのか。
お母さんは相づちを打ちながら柴の話に耳を傾ける。
「これで全部です」
「なるほどね……」
タバコをギュッと灰皿に押し潰し、最後に吸い込んだ煙を吐く。
:08/08/09 02:08
:SO906i
:☆☆☆
#470 [向日葵]
「柴、アンタは越のそばにいるってあたしに言ったけどさ、越の事本当に大切に出来る?中途半端な思いなんだったら、帰れって言うよ」
「越が俺をいらないって言わない限り、俺はいつも越の隣にいます」
そういえば、なんで柴は今お母さんに敬語なんだろう。
そう思いながら、隣にいると宣言してくれた柴を嬉しく感じていた。
「じゃ、越。今度はアンタが柴に話す番だよ」
そう言うと、お母さんは立ち上がって、桜達がいる2階へと行った。
:08/08/09 02:13
:SO906i
:☆☆☆
#471 [向日葵]
「越が俺に何を話すの?」
「……。柴は自分に闇があるって前に言ったよね」
柴はこくりと頷く。
「……私にもあるの。深い深い場所に、ずっと巣くってる小さな闇が」
それは、小さい頃。
親に捨てられた、ほんの少しの記憶。
「ただただ、その捨てられる時の事しか覚えてないけれど、私はあの瞬間で、小さいながら色々な事思った。」
自分が捨てられてしまうのは、お母さん達にとって自分はいらない存在で、どうして振り向いて、最後に手を降ってはくれないんだろうとか、そこまで嫌われていたのに、私はどうして気づかなかったのかとか……。
:08/08/09 02:20
:SO906i
:☆☆☆
#472 [向日葵]
「お母さんやお父さんは私がいて幸せな時あったかな……とか……」
考えれば考える程、闇は私の中の光を食べていった。
そんな時、今のお母さんが私を見つけてくれた。
暮らしているうちに、この人は私がいて幸せなんだって思えるようになったけれど、同時に恐かった。
嫌いになられたらどうしようって……。
「お母さんはそんな気持ちになってる私に気づいてくれたの。そしたら……」
[越。あたしは絶対嫌いになんかならないよ。だからね、もっと壁を越えてあたし達に甘えな。それが迷惑だなんて、思わないからさ]
:08/08/09 02:27
:SO906i
:☆☆☆
#473 [向日葵]
お父さんも、優しく笑って頷く。
[君は自分が嫌いなんだね。でもまずは自分を好きになろう。越、君のこの名はね、色んな試練の壁を乗り越えれる子になって欲しいからつけたんだ]
だからね、辛い事にぶち当たっても、頑張って行こう。
越1人でじゃなくて、家族で……。
その言葉が、どれだけ嬉しかったか。
当時の私は、緊張の糸が切れたように泣いた。
「だからね、柴の事も、仕方ないって思ったの。例え今は辛くても、きっと越えられる。ただ、時間がかかるけどって……」
:08/08/09 02:33
:SO906i
:☆☆☆
#474 [向日葵]
「越……」
柴は座ったまま私を抱き締める。
柴の体温に、私は身を任せる。
「どこにも行かない。越のそばに、ずっといる……。だから、越の中の光を、見失わないで……」
うん。もう大丈夫。
だって私は、柴という光を見つけた。
柴が、そばにいてくれるなら、私は光を失う事はもう無い。
「ありがとう……柴……」
見つめあう。
綺麗な灰色の瞳には、私が映っている。
今度は緊張しない。
そう思いながら、近づいてくる唇を受けとめようとした。
:08/08/10 11:15
:SO906i
:☆☆☆
#475 [向日葵]
「しばちゃんずっとここにいるのー!?」
突然入ってきた苺の声に、私と柴は勢いよく離れる。
「よかったぁー!いちごね、しばちゃんがいなくてずーっとさびしかったのーっ」
そんな私達の空気を知らず、苺は無邪気に立ち上がった柴の足に抱きつく。
そしてエヘヘと笑う。
「ごめんお姉ちゃん」
両手を顔の前に合わせながら、桜がリビングへと入ってくる。
そんな桜を引っ張って部屋の隅へ連れて行く。
「もしかしてずっと隠れてたなんて言わないよね」
:08/08/10 11:20
:SO906i
:☆☆☆
#476 [向日葵]
小声で問う。
「いや、それは無い……よ?」
「桜、人の目見て話そうか」
「別に邪魔するつもりはなかったのーっ。苺が勝手にトタタターって……」
「しかし柴も面白いよな」
間に空がニョッキリと出てきて喋りだす。
「面白い?」
「越姉鈍いからさ、気持ちが通じる前も肩すかし、通じても肩すかし。こりゃ越姉のファーストキス奪うのはまだまだ先になりそうだなー」
10歳が生意気な……。
:08/08/10 11:25
:SO906i
:☆☆☆
#477 [向日葵]
「ま、私達のいる所では、イチャイチャ出来ないと思った方がいいかもね」
イチャイチャって……。
ちらりと苺と遊んでいる柴を見る。
何はともあれ、柴がまたこの家にいる。
それが私は嬉しい。
また皆で生活を共に出来るのが嬉しい。
柴、おかえりなさい……。
:08/08/10 11:27
:SO906i
:☆☆☆
#478 [向日葵]
―*最終ページ*―
柴を見つけた日から思えば、随分寒くなったね。
柴、あのね、私、ありきたりな事を言うけど、柴と出会ったのは運命な気がしてならないんだ……。
(神田家・長女・越談)
ゆーきやコンコン、あーられやコンコン……って歌詞の続きには、いーぬはよーろこーびにーわかーけまーわり……ってあるのに、どういう訳か、うちの犬は、寒さに弱い。
「越ー……」
いつものように、ご飯の用意をしていれば、柴がくっついてきた。
:08/08/10 11:37
:SO906i
:☆☆☆
#479 [向日葵]
「何よ柴。寒いならコタツに入ってなよ」
「どっちにしろ寒いんだもーん……」
それでも私にくっついてるよりはあったかいと思うんだけど……。
「空ー苺ー。柴が寒いらしいから一緒に遊んでおあげっ!」
「いいぞー!」
「わぁいしばちゃん!なにしてあそぶー!?」
私が言った途端、空と苺は柴に駆け寄り引っ張っていく。
苺に至っては、柴の足にくっついたまま行く。
ふぅと一息ついて、今晩の夕食であるシチューの用意をまた始める。
:08/08/10 11:43
:SO906i
:☆☆☆
#480 [向日葵]
「なんかさ」
「わ!さ、桜、おかえり……」
突然出てきた桜に私は跳び跳ねた。
「な、何?」
「普段すぎるよね。柴。いつも通りお姉ちゃんに甘えてるし。私はもっとそれなりの場面に遭遇するとか思ってたのに」
それなり……?
確かに皆の前では柴はいつも通りだ。
皆の前では……ね……。
――――――――…………
ご飯を食べ終え、空と苺と桜は2階へと上がる。
柴はソファーでテレビを見ていて、私は後片付けをしている。
:08/08/10 11:48
:SO906i
:☆☆☆
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