*柴日記*
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#475 [向日葵]
「しばちゃんずっとここにいるのー!?」

突然入ってきた苺の声に、私と柴は勢いよく離れる。

「よかったぁー!いちごね、しばちゃんがいなくてずーっとさびしかったのーっ」

そんな私達の空気を知らず、苺は無邪気に立ち上がった柴の足に抱きつく。
そしてエヘヘと笑う。

「ごめんお姉ちゃん」

両手を顔の前に合わせながら、桜がリビングへと入ってくる。

そんな桜を引っ張って部屋の隅へ連れて行く。

「もしかしてずっと隠れてたなんて言わないよね」

⏰:08/08/10 11:20 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#476 [向日葵]
小声で問う。

「いや、それは無い……よ?」

「桜、人の目見て話そうか」

「別に邪魔するつもりはなかったのーっ。苺が勝手にトタタターって……」

「しかし柴も面白いよな」

間に空がニョッキリと出てきて喋りだす。

「面白い?」

「越姉鈍いからさ、気持ちが通じる前も肩すかし、通じても肩すかし。こりゃ越姉のファーストキス奪うのはまだまだ先になりそうだなー」

10歳が生意気な……。

⏰:08/08/10 11:25 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#477 [向日葵]
「ま、私達のいる所では、イチャイチャ出来ないと思った方がいいかもね」

イチャイチャって……。

ちらりと苺と遊んでいる柴を見る。

何はともあれ、柴がまたこの家にいる。
それが私は嬉しい。
また皆で生活を共に出来るのが嬉しい。

柴、おかえりなさい……。

⏰:08/08/10 11:27 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#478 [向日葵]
―*最終ページ*―

柴を見つけた日から思えば、随分寒くなったね。
柴、あのね、私、ありきたりな事を言うけど、柴と出会ったのは運命な気がしてならないんだ……。

(神田家・長女・越談)



ゆーきやコンコン、あーられやコンコン……って歌詞の続きには、いーぬはよーろこーびにーわかーけまーわり……ってあるのに、どういう訳か、うちの犬は、寒さに弱い。

「越ー……」

いつものように、ご飯の用意をしていれば、柴がくっついてきた。

⏰:08/08/10 11:37 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#479 [向日葵]
「何よ柴。寒いならコタツに入ってなよ」

「どっちにしろ寒いんだもーん……」

それでも私にくっついてるよりはあったかいと思うんだけど……。

「空ー苺ー。柴が寒いらしいから一緒に遊んでおあげっ!」

「いいぞー!」

「わぁいしばちゃん!なにしてあそぶー!?」

私が言った途端、空と苺は柴に駆け寄り引っ張っていく。
苺に至っては、柴の足にくっついたまま行く。

ふぅと一息ついて、今晩の夕食であるシチューの用意をまた始める。

⏰:08/08/10 11:43 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#480 [向日葵]
「なんかさ」

「わ!さ、桜、おかえり……」

突然出てきた桜に私は跳び跳ねた。

「な、何?」

「普段すぎるよね。柴。いつも通りお姉ちゃんに甘えてるし。私はもっとそれなりの場面に遭遇するとか思ってたのに」

それなり……?

確かに皆の前では柴はいつも通りだ。
皆の前では……ね……。

――――――――…………

ご飯を食べ終え、空と苺と桜は2階へと上がる。
柴はソファーでテレビを見ていて、私は後片付けをしている。

⏰:08/08/10 11:48 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#481 [向日葵]
冬なのでお湯で洗い物をしている。
温かいお湯が手に当たる度ホヤーと和む。

と、急に後ろに気配を感じる。
振り向こうとする前に抱き締められる。

柴だ。

いつもの甘えるみたいな抱き締め方じゃなくて、ギュッと体を押しつけるみたいにする……。

そうなのだ。
柴は2人きりになると、急に大胆さを増す。
そんな事に慣れてない私は、いつも胸がドキドキする。

「し、柴、寒いんでしょ?コタツに……」

⏰:08/08/10 11:54 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#482 [向日葵]
「越の方があったかいよ。なんで?」

クスリと笑った時の吐息が、軽く耳にかかる。

絶対柴はSだ……っ。
自分でMだとか言ってたけどぜーったい、ぜー……ったいSだ……っ!

「こ、子供体温だからじゃない……?」

「じゃあなんで顔が赤いの?」

指先で私の顔を柴の方に向ける。
柔らかい笑みなのに、滲み出ている意地悪オーラ。

いつもの柴らしくないから、私は戸惑ってばかりだ。

⏰:08/08/10 11:59 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#483 [向日葵]
「や、だ……柴……。私今片付けしてるの……っ!」

毅然と言ってみるも、そんな私の態度すら楽しいのか、柴はクスクス笑う。

皆さぁぁん!
ここに隠れドSがいまぁぁぁす!!

柴はこめかみにキスすると、またソファーへと戻って行った。

柴が行ってしまってから、私はお湯で洗っていたのを水に変えて洗い始めた。

この頃いつ心臓が破裂するのかと、心配でなりません。
こんな時、どう対処すればいいんだろう……。

誰か分かる人いないかなぁ……。

⏰:08/08/10 12:05 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#484 [向日葵]
―――――――…………

「どうすればいい……ですか……?」

学校の昼休み。
相談をしてみたのは椿。

椿は大きな目を更に大きく開いてパチパチ瞬きさせる。

「私は、上手く説明出来ないですよ……」

「第一椿のフィアンセは越んとこと違って純粋なんて言葉なさそうだしねー」

横から入ってくる美嘉を、椿と2人でなだめる。

「別に相手のペースに合わせなくても、越ちゃんのペースでお付き合いなさったらいいんじゃないんですか……?」

⏰:08/08/13 00:16 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


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