*柴日記*
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#816 [○○&◆.x/9qDRof2]
僕は鉄柵から立ち上がり、緩くブランコを漕ぐ君の細い背中を優しく押していく。
⏰:10/12/17 22:09 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6

#7 [不発花火]
「しっかり掴まってるんだよ?」

手放さないように。

「うん!もっと、もっと高く―」

あの時のように、手放さないように。

⏰:22/10/04 17:19 📱:Android 🆔:☆☆☆


#817 [○○&◆.x/9qDRof2]
僕は少し強めに背中を押すが、君はまだ満足出来ないのか『もっと、もっと』と楽しそうに笑っている。

ふと、雨が降り出した。

ポツポツと雨粒が乾いた地面に小さな染みを作り、地面の色を変えていく。

「さあ、雨が降って来たよ。お家に帰ろうか」

⏰:22/10/04 17:20 📱:Android 🆔:☆☆☆


#818 [○○&◆.x/9qDRof2]
また天気が良い日に、君に会いに行くよ。
そしたら君に謝りたいことがあるんだ。
⏰:10/12/17 22:10 📱:SH04B

⏰:22/10/04 17:20 📱:Android 🆔:☆☆☆


#819 [○○&◆.x/9qDRof2]
8 [不発花火]
「―どうして?」


君は許してくれるだろうか。


「どうして、って雨が降ってるからだよ。風邪を引いてしまうだろ?」


僕からは君の顔は見えない。
僕の心臓は急激に早く鼓動を刻み始めた。

声は震えていなかっただろうか。


「あの時は雨が振ってても、もっと強く背中を押してくれたのにね?」

⏰:22/10/04 17:20 📱:Android 🆔:☆☆☆


#820 [○○&◆.x/9qDRof2]
ぐるり、と180度君の顔が僕の方を向く。

人間では、有り得ない向きで君は僕の顔を見ている。

「ひっ」

つい嗚咽が漏れてしまい、慌てて手で口を塞ぐ。

⏰:22/10/04 17:20 📱:Android 🆔:☆☆☆


#821 [○○&◆.x/9qDRof2]
心臓の音が煩い程に鳴っている。
⏰:10/12/17 22:10 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6

#9 [不発花火]
「どうして僕を置いてったの?」
「僕はまだ生きていたのに」
「どうして?」

⏰:22/10/04 17:20 📱:Android 🆔:☆☆☆


#822 [○○&◆.x/9qDRof2]
君は僕を許してくれるだろうか。

「ごめ、ごめん…本当にごめん…怖かったんだ…責められるのが」


『君を殺した』と責められるのが。

⏰:22/10/04 17:21 📱:Android 🆔:☆☆☆


#823 [○○&◆.x/9qDRof2]
あの日たまたま雨が振っていて、僕はブランコを漕ぐ君の背中をいつものように押していたんだ。

ほんの少しの雨だったから、構わず親友である君と遊んでたんだ。

君を喜ばせたくて、雨粒がキラキラと宝石のように綺麗だったから、いつもより強く背中を押していたんだ。
⏰:10/12/17 22:11 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6

#10 [不発花火]
『立ったら、きっともっと楽しいよ』

その言葉で立ち上がった君の背中を僕が強く押した瞬間、雨で濡れた鉄で出来た手摺りから君は手を離してしまい、君の小さな体は宙を舞った。

高く飛んだ君の体は地面に強く叩き付けられ、しばらくビクビクと痙攣し、血を吐き出した後ピクリとも動かなくなった。

僕は怖くなってしまい、逃げ出してしまった。

「違、違う…助けたかったんだ…本当だよ…ごめん、ごめんよ…」

「嘘だ」

⏰:22/10/04 17:21 📱:Android 🆔:☆☆☆


#824 [○○&◆.x/9qDRof2]
無表情な君からは、何も感じられなかった。

怒りも悲しみも何も感じられない、君。

僕はただそれに恐怖を感じるしかなかった。

⏰:22/10/04 17:21 📱:Android 🆔:☆☆☆


#825 [○○&◆.x/9qDRof2]
ギィギィ、と錆びた音が廃れた公園に響き渡る。

僕の横でブランコを漕ぐのは、あの時と何一つ変わらない君。

⏰:22/10/04 17:22 📱:Android 🆔:☆☆☆


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