*柴日記*
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#828 [○○&◆.x/9qDRof2]
でも今は見渡しても駄菓子屋も本屋も古びた団地もなく、コンクリートのビルや綺麗な高層マンションがそびえ立っていた。

⏰:22/10/04 17:23 📱:Android 🆔:☆☆☆


#829 [○○&◆.x/9qDRof2]
その中でこの廃れた公園だけは昔と何一つ変わらずに、まるでここだけ世界が違うように佇んでいた。
⏰:10/12/17 22:08 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6

⏰:22/10/04 17:23 📱:Android 🆔:☆☆☆


#830 [○○&◆.x/9qDRof2]
#4 [不発花火]
でも、昔はたくさんの子供達やその母親で賑わっていた公園も、今ではしんと静まり返っている。


ただ、ブランコの音がギィギィと鳴り響いている。

⏰:22/10/04 17:23 📱:Android 🆔:☆☆☆


#831 [○○&◆.x/9qDRof2]
君は変わらないな」

ブランコを囲む鉄柵に座る僕の横で無言のまま小さくブランコを漕ぎ続ける君に僕は話し掛けた。

十何年という長い時間は、僕を大人にするのは充分すぎる程だった。

⏰:22/10/04 17:23 📱:Android 🆔:☆☆☆


#832 [○○&◆.x/9qDRof2]
⏰:10/12/17 22:08 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6

#5 [不発花火]
大人になった僕は、小さい頃の面影なんてない程に成長していた。

顎髭なんか生やしているし、似合わないスーツだって毎日のように着ている。

昔のようにTシャツと短パンで駆け回ることもなくなった。

⏰:22/10/04 17:24 📱:Android 🆔:☆☆☆


#833 [○○&◆.x/9qDRof2]
でも君は何一つ変わらず幼いままだ。

どれ程の時間が経ったのだろうか。

僕は君が亡くなってから、一体何年この公園に足を運ばなくなったのだろうか。


「おじさん、誰?」

⏰:22/10/04 17:24 📱:Android 🆔:☆☆☆


#834 [○○&◆.x/9qDRof2]
まだ声変わりをしていない、高らかな少年の声。
何も知らない、君の声。

「僕は君の友達だよ」

懐かしさから涙が零れそうになるのを必死で耐えながら、言葉を紡ぐ。

君は気付いてくれるだろうか。

⏰:22/10/04 17:24 📱:Android 🆔:☆☆☆


#835 [○○&◆.x/9qDRof2]
⏰:10/12/17 22:09 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6

#6 [不発花火]
「でも、僕はおじさんを知らないよ?」
「僕は君をずっと昔から知ってるよ」

ブランコを漕ぐのを止め、僕の目を見透かえながら君はきょとん、とした顔をしている。

⏰:22/10/04 17:24 📱:Android 🆔:☆☆☆


#836 [○○&◆.x/9qDRof2]
「僕の、友達…?」

そう、人見知りで泣き虫な君の、たった一人の友達だったんだ。

笑って頷くと君は嬉しそうに、けれど恥ずかしそうに再びブランコを漕ぎ出した。

「じゃあ…ブランコを押してくれる?」

⏰:22/10/04 17:24 📱:Android 🆔:☆☆☆


#837 [○○&◆.x/9qDRof2]
「…もちろんだよ」

僕は鉄柵から立ち上がり、緩くブランコを漕ぐ君の細い背中を優しく押していく。
⏰:10/12/17 22:09 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6

⏰:22/10/04 17:25 📱:Android 🆔:☆☆☆


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