*柴日記*
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#890 [○○&◆.x/9qDRof2]
「こいつ、やっちゃっていいの?」
「うん。いいよ」
それに答えたのは.......間違いない、ひとみだ!どういうことだ?なぜひとみがぼくを?
:22/10/04 17:44
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#891 [○○&◆.x/9qDRof2]
「ずっと付きまとわれててさ。キモいんだよね」
ぼくはもうお前に付きまとうつもりは無い!だが、男の足が倒れているぼくのみぞおちを強打したため、声にはならなかった。痛みをこらえて目を開けると、視線の先には嫌悪感に満ちたひとみの顔があった。
:22/10/04 17:44
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#892 [○○&◆.x/9qDRof2]
視界の端を棒のようなものが通りすぎると、すぐに頭に痛みを感じた。何かが弾けるような感覚の後、ぼくは意識を失った。
:22/10/04 17:44
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#893 [○○&◆.x/9qDRof2]
現実を遮断する直前に聞いたのは、ひとみの声だった。
「ストーカーだったなんて、幻滅した.......好きだったのに」
:22/10/04 17:44
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#894 [○○&◆.x/9qDRof2]
卒業
もうこの学校に先輩はいない。先輩は少しだけ春の木漏れ日が差し込んだ先週の金曜日、わたしの通う高校を卒業した。もうこの学校に先輩はいない。朝わざとぎりぎりに学校に登校しても、昼休みに売店に行っても、移動教室の時友達に無理を言って遠回りしてみても。
:22/10/04 17:45
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#895 [○○&◆.x/9qDRof2]
もう先輩を見つけることはできない。
あと二年早く生まれたかった。なんどその言葉を口にしただろう。所詮、わたしは後輩。たまに挨拶をするのがわたしの精一杯の自己表現。だけど先輩は、少しだけめんどくさそうな顔をして頭を下げてくれる。
:22/10/04 17:45
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#896 [○○&◆.x/9qDRof2]
それだけで一日中幸せになれた。名前を呼んでくれた日など一生忘れないと思った。もちろん、いまでも覚えている。
だけど。そんな先輩はこの学校を卒業してしまった。
:22/10/04 17:45
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#897 [○○&◆.x/9qDRof2]
いまでも、朝学校に来れば、まず先輩の姿を探してしまう。売店へ行くと先輩はいないと頭では分かっているのに、目が勝手に先輩を探してしまう。こころが勝手に今日もパンを買ってるんじゃないかと期待してしまう。
:22/10/04 17:45
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#898 [○○&◆.x/9qDRof2]
廊下ですれ違うことは二度とないのに、先輩を一目見ようと遠回りしてしまう。先輩とは、一年しか同じ学校に通っていないけど、その学校の至る所に先輩の思い出が隠れている。
:22/10/04 17:45
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#899 [○○&◆.x/9qDRof2]
それでも。わたしはこの恋を終わらせるつもりはない。確かに想いは届かないだろう。だけど、わたしが先輩に恋した時間は永久にわたしのこころの中に残るから。
:22/10/04 17:46
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