･ﾟ*･love story ..から始まった恋:･ﾟ'★たまに⑱

このまま准一とホテルに行くのだろう…

手を洗い…
ふっと顔をあげると
鏡の中の自分と目があった。

《帰ろう》

あづさはそう決めて
そのまま映画館を出ようと扉に向かった

『あづさ』

後ろから准一が声をかけてきた。

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『准一、ごめん。やっぱり帰る』

『なんで？さっきの？調子にのっちゃって、ごめん』

准一は慌てて、
あづさに謝った。

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『ち‥違うの。旦那が早退してくるって言うからごめんね』

『えっ?!ヤバいじゃん!早く帰らないと！』

准一は何度もまた会おうと言いながら
駅まで送ってくれた。

『また今度‥ごめんね』

この日から准一とは‥
連絡をとらなくなっていた。

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弘和とも准一とも
全く連絡をとらなくなったあづさは…

また
携帯の中をさまよった

関西弁すきな子居るかな？仲良くなって会いましょう！既婚.39》

こんな書き込みだったろうか…あづさは達哉と出会った。

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達哉は関西出身の都内に住んでる営業マンだった

亮二の手前…そんなに泊まりで出掛ける訳にもいかないあづさに達哉は都合が良かった。

互いに結婚は求めず…夜はメールもしない…割り切った関係だった。

彼と別れた夏がまた終わろうとしていた…。

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達哉とは平日の昼間や土曜日の午前中に会う事が多かった…。

達哉が仕事の合間に会うときはホテルの近くのコンビニで待ち合わせをして、
電話をしながら別々に買い物をし…
達哉の後ろを少し離れてホテルまで歩いた。

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達哉は部屋に入るとスグに舐めるようなキスをしてきた…。

『あづさ、可愛がったるからな！』

立ったまま、あづさを壁に押し付けて‥首筋を舐める。

『ﾝｯ‥達哉っ‥』

慣れた手つきであづさの服を脱がし‥胸、乳首、お腹‥ゆっくり‥じっとりと舐めた。

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達哉とはそんな感じで
月に２回くらいのペースで会った‥。

達哉もあづさもお互いに家庭があるので‥
踏み込まない今の関係がラクだった

メールや会った時に愛の言葉をささやいた‥
だけど、ＳｅＸだけを楽しむ関係だった‥

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達哉との関係を続けて‥もうすぐ一年になる。

達哉とあづさはお互いに時間が合わず、前程は会わなくなっていた。

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彼と別れて二度目の夏の始まりの土曜日の夕方‥

━ガタッΣガタガタ━

都内には珍しく大きな地震だった。

あづさはただ恐くて動けなかった‥。

彼と一緒にいた時に地震があった事を思い出した‥あの腕に抱きしめられ守られてた時を‥

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