･ﾟ*･love story ..から始まった恋:･ﾟ'★たまに⑱

prologue
･:*:･ﾟ'★,｡･:*:･ﾟ'☆

ねぇ…
どうして恋人達は手をつなぐんだと思う？

あづはネ
コレから過ごす
永い時間を迷子にならないようにだと思うんだ

.

結婚して…３年。
あづさは亮二との結婚生活はずっと続くと思っていた。

…あの日
彼に出逢うまでは…

亮二と買い物に行った帰りの車の中で突然の雨に気づいた。

『洗濯物干したままだよぉ！早く帰ろぉ。』

家に着いたあづさは慌てて洗濯物を取り込んだ。

『あｧ～ｯｯ！』

悲鳴に近いあづさの声が響いた。
買ったばかりの携帯を踏んでしまったのだ。

急いで携帯を見てみたが…画面が割れてしまっていた

『どうした？』

驚いた亮二にあづさは

『携帯がぁ～(泣)』

年明け早々‥
ツイてないと思いつつ
２人は仕方なく携帯会社に向かった。
修理に日にちがかかるらしく代わりの携帯を渡された

『ねぇ②この携帯、犬を育てるゲームがついてるよっ♪』

携帯のゲームをしながら嬉しそうに話すあづさに

『さっきまでヘコんでたくせに…』
と、亮二は笑った。

数日後…
『もぅ携帯このままでいーかもぉ』

修理が終わり
携帯を返す頃…携帯の中で育てていた犬と離れるのが名残惜しくなっていたのだ。

修理が終わり、戻ってきた携帯を手にスグに犬を育てるゲームのサイトを探して入会した。

そのゲームは…
犬を育てたり、散歩に行って、そこで知り合った人とゲーム内でメールができたりするという内容だった。

そこで彼と出逢った…

ゲームの中で犬の散歩へ行った。

雪景色の中で彼と出逢って…メールを始めた。

ゲーム内のメールは１６文字と限られてた…

【あづです！ヨロシクねぇ♪】

【翔やで♪仲良くしてやぁ～！】

都内に住むあづさには関西弁が新鮮だった。

【今日も頑張ってやぁ！】

【うん!翔も頑張ってネ♪】

そんな他愛のない１６文字のメールを何度も交わした…。

彼からのメールが届いてないかと…何度もサイトへ行って確認した。

今、思えば…この頃から彼に恋をしていたのかもしれない。

互いに１６文字だけでは物足りなく感じるようになっていた。

そして…彼がアドレスを教えてくれた。

毎日、１６文字のメールをしていたのに…
直接のメールはなんだか緊張した。

【お疲れ様ぁ～♪あづだよっ！】

１６文字以内だし…

彼から返事がきた！

空メだし…(笑)

その日から朝も昼休みも夜もメールした。

彼の名前は芹澤翔
大阪住みで年齢はあづさの一つ上の25歳。
身長175㌢
血液型はＡ型
好きな色は赤！
セロリが嫌い…
彼のいろんなコトを聞いた。

そして…あづさもいろんなコトを話した。

結婚しているということ以外のことを…

毎日…メールだけなのにどんどん彼に惹かれてった。

顔も知らない…
声を聴いたこともない彼を好きになってた。

そんなコト…あるワケがないと思いながらも
確かに好きになっていた

.

【なぁ…あづ、写メ交換せーへん？】

あづは彼のそんなメールに戸惑った

もしかしたら…嫌われるかもしれない。
彼が想像と全く違ったらどうしよう。

そんなコトを考えて不安になっていたのだ

写メを送った…

.

【あづぅ！めっちゃ可愛ぇやん！】

嫌われなかったぁ…
とホッとしたが、
そのメールに添付してある彼の写真を見るのにまたスグにドキドキした。

EXILEのAtsushi似でカッコいい！

これがあづさの第一印象だった‥。

その日から二人の距離は急速に縮まった…

.

【四六時中…あづの事を考えてんで♪】

【待ち受けあづやで！ツレに彼女や言うて見せたってん！】

【あづもいつも翔の写メ見てるんだよぉ♪】

毎日…メールをした

お互い気持ちは募っていくばかりだった…

.

夜中…２時

亮二に見つからないように寒い部屋で毛布をかぶりながら
いつものようにメールをしていた

【あづ…しゃべらへん？声聴きたいねん。】

電話なんかしたら、亮二が起きてきてしまうかもしれない。
そんな不安もあったけど…彼の声を聴きたいのは同じ気持ちだった。

.

初めての電話…

『あづ？』

『うん…なんか緊張するねぇ』

『ほんまやで！自分の女の声も知らんとなぁ』

彼の何気ない言葉にときめいていた。

.

それからも…時間が許す限り、彼とメールをしていた。

【今日の昼は社員食堂でカレーやで】
【今日は…っていつもぢゃんっ(笑)】

【あづネ、友達と飲みに行ってくるね♪】
【男は居らんやろなぁ！飲みすぎたらアカンで】

時間が合う時は充電が切れてしまう程…電話もした。

.

笑えたコト…
腹の立ったコト…
時には真面目に仕事への姿勢、価値観を論じた。

あづさは亮二との生活の中で彼との恋を夢みるようになっていた…。

逢いたい…
大阪←→東京

結婚しているあづさには遠い距離に感じた…。

.

【あづ、そろそろ逢えへん？なんも怖いことないで。あづがええって言うてくれたら東京まで行くしやな！】

携帯ゲームで知り合ったけど…怖いなんて思わなかった。

彼と一緒に居る所を誰かに見られたら…

でも…逢いたい気持ちは抑えきれなかった。

.

【ぢゃ…あづが大阪に行くよ】

【ほな！カラダひとつで来いや。こっちでずっと…あづくらい食わせたるわぁ】

【帰るって…】

彼と逢うコトになった…

亮二には高校時代からの親友、めぐみと大阪に行くと告げた。

もちろん…めぐみにもアリバイ証言を頼んだ。

.

めぐみは何も聞かずに
『もぉ！あづはぁ～。』と笑っただけで承諾してくれた。

もし…
この時にめぐみが何か聞いてきてたら…彼に逢いに行くと答えただろう

それを聞いためぐみが
不倫はダメだと叱ってくれたら…
彼とは逢わなかったのかもしれない

そんなコトを後になって何度も思った…

だけど…この時は彼に逢える嬉しさでいっぱいだったんだ

あづさは初めて彼と逢う為の大阪に向かう新幹線の中…
彼とのメールを繰り返し読み返していた。

窓の外には少し桜が見える季節になっていた

あづさは流れる景色を見ながら考えていた

.

金曜日だから彼はまだ仕事中だろう。
駅で時間をつぶそう…

そんな時…彼からメールがきた。

【あづ。大丈夫かぁ？あづが着く頃には迎えに行ってるからな】

あづさの心に亮二はいなかった…。

ただ…彼に逢える。それだけが嬉しかった。

.

新幹線が新大阪に着いてしまった…。

ドキドキが止まらない

毎日メールをして
彼が起きた時から寝るまで知ってるのに…

瞳を閉じれば…
彼の顔が浮かぶ程…何度も写メで見た

そんな彼がホームに立っている。

何て声をかけていいのか…とまどってしまう。

.

彼はあづさを見つけて、ゆっくり近づいてきた。

『あづ』

右手であづさの頭を持ち唇にキスをしてきた…

みんなに見られてる
と思いながらも…
そんな強引な彼にドキドキしていた

思ってたより大きな手
暖かい温もり…
携帯の中の彼が今…目の前にいる
泣いてしまいそうだ…

.

『あづ‥思ったよりちっこいなぁ(笑)』

175㌢―153㌢
あづさは彼の右手に抱きしめられていた

.

そして‥
彼は黙ってしまっているあづさの顔を心配そうに覗き込みながら

『どぉしたん？逢いたかったんやで‥見たらイヤんなったんか？』

『‥ち、違うのっ！緊張しちゃって…イ、イヤになんかなるわけない』

『かみまくりやな(笑)』

彼の笑顔で少し緊張が和らいだ…

.

もぅ…
心すべて彼に奪われた瞬間だったのかも…

.

『あづ！ラーメン好きやろ？うまいラーメン屋があんねん！』

まるで何度も逢った事があるかのような口調だ

それも毎日のメールで彼もあづさの事をよく知っていたから不思議はなかった。

あづさも運転してる彼の横顔を見ながら…
さっきの緊張はウソのように笑いながら話しをしていた

.

『なんで一人やけ、ずっと顔見とんねん！俺もあづを見たいわ！』

『翔！あぶないって！前見て運転してよぉ』

…二人は自然に手をつないでいた。

.

『あづ…会わせたいヤツがおるんやケドええ？』

『わかった！シンちゃんでしょっ♪』

シンちゃんは彼の大親友だ。メールでも時々、シンちゃんの名前は聞いていたのだ…

.

『はぢめまして！翔からいつもあづちゃんの話しは聞いてるで！こいつ、あづちゃんにベタ惚れやでっ』

『うっさいわ！イランこと言うなや！』

『ほんとぉ？あづも翔にベタ惚れなんだよぉ』

『お前もイランこと言うなって…』

少し照れてる彼が可愛かった(笑)
そして‥
彼の親友に【彼女】として紹介されたのが嬉しかった

.

夜‥彼の部屋に行った。

彼の部屋は2DKでキレイに片付いてた。

あづさはあまりにもキレイに片付いていたので…

ホントは彼女いるのかなぁ？
と考えていた

.

そんなあづさに彼は

『あづが来るから一週間前から掃除したんやで！このままココに住んだらえぇんちゃう？』

『住まないしぃ～』

『なんでやねん！』

不安な気持ちをアっという間に消してくれる‥
そんな彼の傍はとても心地よかった。

.

ふたりはソファで並んでテレビを観た…

関東とは違う番組にあづさはハシャいでいた

どちらからともなく…
唇を重ねた

『あづ、一緒に風呂はいるか？』

彼の問いにあづさは小さく首を振った。

.

『ほな、先行くな。』

あづさの頭をポンッと叩いてソファを立った

そして…
彼は驚くほど早くシャワーを済ましてでてきた

『翔…めちゃめちゃ早くない？』

『あぁ～。あづが居らんくなってんやないかと思って(笑)あづはゆっくりでえぇで』

『(笑)ありがと。ぢゃ…シャワー借りるね』

.

シャワーを浴びて‥
部屋に戻るとソファに彼の姿はなかった。

隣の部屋へ行くと
彼が片手にビールを持ちながら、ベッドに座って待っていた‥

『あづ…こっち来いや』

『うん…』

彼はベッドに歩み寄ったあづさの手を引き寄せ抱きしめた。

.

『すきやで』

唇を重ね…舌を絡めた

彼は右手であづさの乳房を揉んだ。

『んっ…恥ずかしいよ』

『あづを俺のもんにしたいんや…アカンか？』

『うぅん…ダメぢゃないよ‥あづの全部、翔のものにして‥』

亮二の顔も浮かばないほど‥彼だけを見ていた。

.

彼のたくましい腕に抱かれて‥
初めて女としての悦びを知った気がした。

.

朝‥目が覚めて少し照れ笑いをした。

彼がベッドに横たわり‥煙草を吸いながらあづさの顔を見ていたのだ。

『あづ…おはよぉ』

『何、見とんねん！』

『(笑)偽関西人っ！』

彼はあづさの髪を撫でながらキスをした。

Marlboroの匂い…

.

この日…
時間が許す限り何度もお互いを求めあった…。

離ればなれになっても、お互いを忘れないように何度もキスをして…
いつまでも抱き合った

.

楽しい時間は過ぎるのは早く…
あづさは東京行きの新幹線に乗っていた。

『また逢えるって。泣いたらアカンって』

彼は泣きじゃくるあづさを抱きしめながら優しく言った…

.

あづさはそんな風にあまりにも泣きすぎてしまった事が恥ずかしくて…彼にメールできずにいた。

そして…亮二の待つ家にどんな顔で帰れば良いのかわからずにいた…

東京駅から乗り換え
亮二の待つ家に帰った

亮二はもう既に眠っていた…。
ホッとした。

あづさは彼の温もりを思いだしながら眠りについた。

.

後に彼は

『あの別れ際…泣きじゃくるあづを連れて帰って監禁したろぉかと思ったんやで(笑)』

と笑っていた…。

『犯罪者にならなくて良かったぢゃん！』

少しおどけてみせた…

.

早く彼に結婚してるコトを言わなければ…

そう思いながらも
切り出せないまま時は過ぎた。

毎日のメールは欠かさなかった。
そして‥何度か彼に抱かれた。

【あづ…もぅこっちに来ぃひん？俺はあづが傍に居ってくれるだけでえぇねんで】

最近‥
彼からのこんなメールが増えた。

.

あづさは悩んでいた‥

もぉ‥ダメだ。
彼は嘘をついてたあづを許すだろうか‥。
もし…
彼が許してくれても今みたいにウマくやっていけるだろうか‥。

この頃‥
知らず知らずにKiroroの《もう少し》を口ずさんでた‥

もぅ少し…
ねぇ…もぅ少し
あなたの側にいさせてよ

.

あづさは彼との別れを決意した‥。

それでも…
どぅしても切り出せないでいた‥

もぅこのまま彼の前から消えてしまおう。

逃げる事しか出来なかった…。

彼からのメールも電話も受信拒否をした…。

.

受信拒否をしても着信履歴には番号が残った
履歴は彼の名前でいっぱいになっていた。

胸が張り裂けてしまいそうだった

短い恋だったケド…
本当に大好きだったから
こんな別れはいけない。

着信拒否を解除した。

.

～♪
One Night Crnival

彼からの着信だ…。

少し酔って電話してくると…彼はよくこの歌をうたっていた。

電話にでた瞬間に彼はうたいだした…

『また歌ってるぅ(笑)』

『せやで～。angel。俺んとこ来ぃひん？恋してるでぇ。』

そんなコトを思い出していた

.

…着信音が切れた

留守電のマークだ。

『もしもし…芹澤やけど、突然なにが起きたんかわからへんよ。話しがしたいねん…』

いつもと少し違う声。
いつもは『俺や！』って電話してくるのに…

いつもと違う…
あづさは…
当たり前だった毎日はもぅ戻らないんだと実感した。

.

深呼吸をして…
　　彼に電話した‥

優しい声‥

『どないしたん？俺のコト嫌いになったんか？』

嫌いになれたら‥
遊びだったら‥
こんな苦しい想いしないよ‥

あづさはそんな気持ちを言葉に出来ずに黙り込んでいた。

.

>>1-10
>>11-20
>>21-30
>>31-40
>>41-50

『あづ？他に好きなヤツできたんか？』

『違うの…そんなんぢゃナイの。』

『ほな、どないしたん？言うてや？』

『翔に言わなきゃいけないコトがあるの…』

泣いちゃいけない…。
酷いコトをしたのはあづなんだから…
泣いちゃいけない。

大きく深呼吸した‥

.

この時の電話を何度、後悔したことか…。

もっと…
素直になれてたら…

もし…
時が戻るなら…

ただ一言…
『うん』と言っただろう

.

あづさはゆっくり深呼吸をした。
そして…彼にホントの事を伝えた。

『最初に言わなきゃいけなかったんだけど…』

『ん？』

『あづ…結婚してるの。ごめんなさい。』

『はっ？！』

.

『…隠してて、ごめんなさい』

彼は溜め息混じりの声でゆっくり…

『あづ…俺がイヤになったんやったら、そぉ～言えや。いらん嘘つかんでえぇねんで？』

彼は信じなかった…
あづさは震える声で…
もう一度、嘘ではない事を説明し別れを告げた。

.

『あづ？俺を好きやったんも嘘なんか？』

『嘘ぢゃない！』

『…そっか』

少しの沈黙の後に彼は続けた…

『ほな、別れる理由がわからへんわ。そいつと別れて俺んとこ来いや！』

.

『そんなのムリだよ…』

あづさは彼の言葉に戸惑った…

怒られて…
嫌われると思っていたからだ。

.

『なぁ…あづ。この先俺達は何年生きるんかな？50年やとするやん？それを全部あづと生きていけるんやったら…一年や二年待つコトなんか、かまへんで…。』

もぅ涙を堪えることはできなかった…

『あづ…泣くなって。ずっとあづの傍に居るで。てか、傍に居ってや』

.

『…翔‥‥あづね‥』

外で車のエンジン音が聞こえた‥
亮二の車だ。

あづさは言いかけた言葉をのみこんだ‥

『あづ？』

『‥やっぱりムリだよ。翔とは…ダメなんだよ』

あづさは一方的に電話を切った。

.

泣き顔を見られたら、
亮二になにがあったのか聞かれる…

あづさは急いでシャワーを浴びた‥

『ただいま！あづ？シャワー？』

『おかえりっ！うん！シャワぁー。ごめんね』

『ゆっくりでいいよ！』

.

あづさは亮二に気付かれないようにシャワーの中で声を殺して泣いた。

もう夏も終わりに近づいてた‥暑い日だった‥

.

少し半袖では肌寒くなってきた頃…
彼とあづさは連絡をとらなくなっていた…。

『あづ♪たまには飲みに行こうよっ！』

めぐみからの久々の誘いだった。

彼と逢う時は
いつもアリバイを頼んでいた‥
そんなコトがなくなったので気にかけてくれていたようだった。

.

亮二はこんな時
いつも快く送り出してくれる。

新横浜で‥
高校時代の話で盛り上がった。

少しハシャギすぎたのかめぐみが酔っ払ってしまったので‥
めぐみの彼に連絡をした

待ってる間に終電がなくなってしまった…。

.

めぐみの彼が送ってくれると言ってくれたが…
めぐみ達の家とあづさの家は反対方向だ‥

あづさは調子の悪くなっためぐみを気遣い「タクシーで帰るから大丈夫だよ。」と断った。

タクシーなんかで東京まで帰ったら‥
いくらかかるんだろ？
やっぱり、始発を待って帰ろう

あづさは一人で駅の方へ向かった…。

.

『ちょいちょい、こんな所でなにしてん？一人なん？危ないで？』

久々の関西弁に驚いて振り返った…。

年は40位だろうか‥

『コーヒー飲むか？』

あづさはうなずき近づいた。

貰ったコーヒーを手に少し話をした。
その人は始発の新幹線で神戸に帰るらしい。

.

始発までの時間潰しにと二人は一緒に待つことにした‥

その人の名前は
内藤孝志

出張で横浜に来ていて、終電で帰るはずが飲み過ぎて帰れなかったのだと笑って話していた

.

お酒がはいっていたからなのか‥
関西弁に彼を重ねてしまったのか‥

『夜にこんな所に居るんは冷えるなぁ。』

出会ったばかりの孝志とあづさはホテルに入ってしまった…。

.

ホテルに入ると
孝志はいきなり後ろからあづさを抱きしめた‥

『あづさちゃん、カラダが冷たくなってるやん。俺が温めたるな』

あづさの首にキスをしながら孝志は言った。

その手は既にあづさのブラウスのボタンを外し‥ブラの上から乳房を揉んでいた。

『い、イヤっ‥ちょっと‥待って‥』

.

左手であづさを強く押さえながらブラの中に右手を入れ‥
乳首をころがしながら‥

『待てへんよ…あづさちゃんのおっぱい大きいなぁ。ホラ！乳首堅ぁなってきてるやん』

あづさを押さえていた左手はあづさのスカートをめくり太ももを撫でていた…。

.

『ねぇ‥シャワーだけでも‥』

言いかけたあづさをベッドに押し倒した。

『シャワーな！後でゆっくり洗ったるわ！今は俺が舐めてキレイにしたるで‥』

孝志はあづさの下着を脱がし‥
秘部に顔をうずめ
舌をのばした

.

━ビクッ‥━

『//あっ‥イヤ』

『イヤな事ないやろ？』

━ﾍﾟﾛｯﾍﾟﾛﾍﾟﾛっ‥ｸﾁｭｯ‥ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ━

『ほら‥こんなに濡れてきてるやん。あづさちゃんはいやらいなぁ』

クリを指で擦りながら舐め続けた

『‥ンッ‥だめっ』

.

━ｸﾁｭｸﾁｭ‥ﾚﾛﾚﾛｯ‥ﾁｭﾊﾟｯﾁｭｯｸﾁｭ‥━

部屋には、いやらしい音が響いていた…

『ほら‥あづさちゃん。もう入れて欲しくてヒクヒクいうてるで！』

孝志はあづさの脚のを広げたまま間に座り…
自分でゴムをつけながら言った。

.

『このいやらしくヨダレたらしとるマンマンに今‥ぶち込んだるでな』

『ちが‥ﾝｯ‥//ﾊｧ‥』

孝志は脚を閉じようとするあづさの脚を持ち肉棒を突っ込んだ‥

『あづさちゃん‥キツぅ‥ええで！あづさちゃんの気持ちええわぁ』

孝志は激しく奥まで突き上げた‥。

.

『‥イｯ‥イクッ』

孝志は力尽きて‥
寝てしまった。

あづさはそっとシャワーを浴びて‥
一人ホテルを出た

まだ始発には時間があった。

.

駅で孝志に会いたくないと思ったあづさは横浜アリーナの階段に座っていた…。

何故こんなコトをしてしまったのだろう…
彼の愛してくれたカラダを汚してしまった…

後悔し‥泣いた。

.

この時から‥
心は壊れていったのかもしれない

逢いたい‥
今すぐ彼に逢いたい…
抱きしめてほしぃ‥

あづさはもぅ逢う事もない彼の幻を追いかけ‥
愛されるコトを夢見るようになっていた…。

素直に彼に連絡をとることも出来ず…

どうするコトもできないまま‥

.

あづさはまた携帯ゲームで犬を育てていた…

彼と出逢ったゲーム‥

もしかしたら‥
また彼と‥

あづさは散歩中に知り合った何人かの人と
16文字のメールのやりとりをしていた

あの時の彼とのトキメキを求めていたのか…

.

携帯の中に
居るはずのない彼を求めていたのか…

彼を忘れさせてくれる誰かを求めていたのか…

愛したかったのか…
愛されたかったのか…

あづさはただ携帯の中をさまよっていた

.

この頃の彼の話を
ずっと後になってから
シンちゃんに聞いた…

子供の頃から
彼を知っているが…
あんな彼は
見た事がなかった。
そばで見ているのが辛かったと話してくれた

.

『アイツなぁ、ホンマにあづちゃんが好きやってんで‥カラオケで、よぉなんとかって曲歌ってたんやで』

タバコに火をつけながらシンちゃんは続けた

『聴いてるコッチが恥ずいねんけど‥ツッコまれへんかってん(笑)』

彼には内緒だと‥
笑いながら教えてくれた

.

なんとかって曲は‥
それから少したってからシンちゃんが思い出して教えてくれた

.

あづさは…
携帯ゲームで知り合った一人と直接メールをするコトにした…。

彼と同じ大阪住みの弘和だ。

175㌢…関西弁…

彼と重ねていたのかもしれない。

.

毎日のメール

【あづ♪おはよぉ。大好きやで。】

【あづもだよっ♪】

あづさは「好き」という言葉に感情を持たなくなっていたのかもしれない‥

そんなメールをし始めてから１ヶ月くらいが経った頃…
弘和と会う約束をした。

.

彼と過ごした大阪で会うのは抵抗があったので
中間位と思われる静岡で会う約束をした。

あづさは仕事が終わるとそのまま新幹線こだまに乗った。

亮二には職場の人の家に泊まりに行くコトにしてあった‥

.

弘和は途中、かなりの渋滞にあったらしく
7時間近くかけて大阪から車で来た。

彼より痩せていて…
メガネの奥の瞳は優しい感じがした。

もう日付も変わりそうな時間だったので‥
コンビニでお酒と食べ物を買ってホテルにはいった…。

他愛のない話しをして笑いあった…

.

急に黙った弘和はあづさにキスをした。

ソファに横たわるように…そっとあづさの胸に手をあてた。

服の上から胸を触り…
ネットリとしたキスをしてきた…

あづさの服を脱がし‥
ブラをずらした‥。

大きな乳房と乳首が見えた‥。
弘和は乳首を口に含み‥舌でころがした。

.

『‥ｱｧﾝｯ‥』

あづさからいやらしい吐息がこぼれた‥

弘和はあづさの下着の中に手を入れて‥
クリを触った。

『ﾊｧ‥ﾝｯ‥ｱｧｯ‥ﾝｯ//』

濡れているあづさの秘部に指を入れた。

.

『あづ‥スゴいで‥グチャグチャやで』

その指を出し入れしながら、乳首を軽く噛んだ‥

『//ﾋｬｧ‥ｯ‥//ｯﾝｯ‥ｱｯﾝｯ‥ﾊｧ‥ｱｯ‥ｱｯﾝｯ//』

『もう我慢できひん』

息を荒くした弘和は細い腕であづさを抱き上げた
.

『ちょっと‥おろして。重たいでしょ！』

『大丈夫やで』

弘和はそぉ言うとベッドにあづさを下ろしキスをした。

.

『ちゃんとゴムつけるから心配せんでええよ』

弘和はゴムをつけ‥
ゆっくりあづさの中に入ってきた

あづさの中でイった弘和は‥そのままあづさを抱きしめた

そのまま眠りについてしまった

.

━ｸﾁｭｸﾁｭ‥ﾚﾛﾚﾛｯ‥ﾁｭﾊﾟｯﾁｭｯｸﾁｭ‥━

『…ンｯｯ‥イヤｯ』

あづさはヘンな感覚で目を覚ました

弘和は眠っていたあづさの秘部に顔をうずめ‥
いやらしく舐めていた

『あづは寝ててもえぇで(笑)あづのいやらしいお汁が飲みたいねん』

.

━‥ﾚﾛﾚﾛｯ‥ﾁｭﾊﾟｯﾁｭｯｸﾁｭ‥ﾚﾛﾚﾛｯ‥━

あづさの脚を開き‥
舐め続ける‥

『ﾊｧ‥ﾝｯ‥ダメｯ‥ｱｧｯ‥ﾝｯ//ヤメて‥』

『あづのいやらしいトコよく見してや』

部屋の灯りをつけ‥
あづさの脚を開いた。

.

『イヤだｧｧ‥』

『大丈夫やで‥ホラいやらしくて‥キレイやで』

あづさの中に指二本を入れ‥
ゆっくり出し入れした

.

指だけでイってしまったあづさに‥

『一人だけイったらアカンやん』

また、ゴムをつけ‥
あづさを突き上げた

激しく突きながら‥
両手で胸を揉んだ。

『ﾝｯ‥ｲﾀｲｯ‥//ｧｧﾝ‥』

弘和はヤメル事をせず‥
更に激しく突き上げた

.

その後も弘和との関係はしばらく続いた‥

そこに愛があったのかと聞かれたら‥
《なかった》と答えるだろう。

心の穴を埋めてほしかっただけだった‥。

いつしか‥
弘和はあづさとの結婚を望むようになっていた。

.

あづさは弘和から離れる事を決めたが‥
愛してくれる誰かを失うのが寂しかった。

あづさは弘和の代わりに愛してくれる誰かを携帯の２ショットサイトで探すようになっていた…

あの日の彼の温もりを忘れたくて…
偽りの愛を求めていたのか…

.

２ショットサイトで
【しょう】というハンネの男性と出会った。

名前にひかれただけだった‥

本名は准一
あづさの３歳年下だ。

数回のメールだけで会うコトにした。

.

ＪＲ川崎駅で待ち合わせをした。

『あづさ？来てくれたんだぁ～。』

改札をでたら‥すぐに准一が声をかけてきた。

『どうする？いきなりホテルじゃ…ね？映画でも行こうか？』

あづさはうなづいた‥

.

平日の昼間だったので
映画館は空いていた。

映画が始まると‥

准一はあづさの背中に左手を回し‥
指先であづさの乳房を触りはじめた。

准一は自分の顔を見るあづさに悪戯っぽく笑ってみせた。

.

『もぅ‥』

そんな笑顔に気を許したあづさは抵抗もせず‥
身をゆだねた。

指先だけで触っていた准一だったが‥
次第に大胆に触るようになってきた

服の裾をめくり‥
ブラの上から乳房を揉みだした。

右手はスカートをめくり太ももを撫でていた

.

あづさは少しカラダを動かす程度で強い抵抗はしなかった。

准一の左手はあづさの乳首を摘み‥
右手は下着をずらし‥秘部へとのびてきた。

中指でクリを刺激しながら‥

『あづさぁ‥もっと脚開いてよ』

少し息の荒い准一に興奮したあづさは言われるがまま‥脚を開いた

.

准一はあづさの濡れた割れ目を人差し指でなぞった…。

そしてクリを爪でコリコリと刺激した

あづさは下唇を噛み…
声を出すのを我慢した。

『あづさのその顔、可愛いよ』

耳元で准一が言った…。

ふと
彼を思い出した…

.

『准一。すごい濡れちゃったから…トイレ行ってくるね』

小声で言ったあづさを無視して准一は手を止めず…
指を中に入れてきた。

あづさはいやらしい息をこぼした。

あづさの中で准一の指は動きを激しくした。

.

『待ってｯｯ…』

准一の腕を押さえた。

准一は指を抜きながら
『続きは後でね…』
と笑った。

あづさは…
『後でね‥』
とトイレへ行った…

.

>>1-20
>>21-40
>>41-60
>>61-80
>>81-100

このまま准一とホテルに行くのだろう…

手を洗い…
ふっと顔をあげると
鏡の中の自分と目があった。

《帰ろう》

あづさはそう決めて
そのまま映画館を出ようと扉に向かった

『あづさ』

後ろから准一が声をかけてきた。

.

『准一、ごめん。やっぱり帰る』

『なんで？さっきの？調子にのっちゃって、ごめん』

准一は慌てて、
あづさに謝った。

.

『ち‥違うの。旦那が早退してくるって言うからごめんね』

『えっ?!ヤバいじゃん!早く帰らないと！』

准一は何度もまた会おうと言いながら
駅まで送ってくれた。

『また今度‥ごめんね』

この日から准一とは‥
連絡をとらなくなっていた。

.

弘和とも准一とも
全く連絡をとらなくなったあづさは…

また
携帯の中をさまよった

関西弁すきな子居るかな？仲良くなって会いましょう！既婚.39》

こんな書き込みだったろうか…あづさは達哉と出会った。

.

達哉は関西出身の都内に住んでる営業マンだった

亮二の手前…そんなに泊まりで出掛ける訳にもいかないあづさに達哉は都合が良かった。

互いに結婚は求めず…夜はメールもしない…割り切った関係だった。

彼と別れた夏がまた終わろうとしていた…。

.

達哉とは平日の昼間や土曜日の午前中に会う事が多かった…。

達哉が仕事の合間に会うときはホテルの近くのコンビニで待ち合わせをして、
電話をしながら別々に買い物をし…
達哉の後ろを少し離れてホテルまで歩いた。

.

達哉は部屋に入るとスグに舐めるようなキスをしてきた…。

『あづさ、可愛がったるからな！』

立ったまま、あづさを壁に押し付けて‥首筋を舐める。

『ﾝｯ‥達哉っ‥』

慣れた手つきであづさの服を脱がし‥胸、乳首、お腹‥ゆっくり‥じっとりと舐めた。

.

達哉とはそんな感じで
月に２回くらいのペースで会った‥。

達哉もあづさもお互いに家庭があるので‥
踏み込まない今の関係がラクだった

メールや会った時に愛の言葉をささやいた‥
だけど、ＳｅＸだけを楽しむ関係だった‥

.

達哉との関係を続けて‥もうすぐ一年になる。

達哉とあづさはお互いに時間が合わず、前程は会わなくなっていた。

.

彼と別れて二度目の夏の始まりの土曜日の夕方‥

━ガタッΣガタガタ━

都内には珍しく大きな地震だった。

あづさはただ恐くて動けなかった‥。

彼と一緒にいた時に地震があった事を思い出した‥あの腕に抱きしめられ守られてた時を‥

.

電話が鳴った‥

着信音で亮二だとスグにわかった。

『りょぉ～。めちゃめちゃ恐かったぁ～。』

『あづ？大丈夫だった？まだ予震があるかもしれないから気を付けろよ』

亮二は優しかった…
カラダの関係がなくなってから３年…変わらず優しかった…。

.

テレビのニュースは地震で持ちきりだった‥
幸いにも亡くなった方はいなかったようだ‥。

再び電話が鳴った‥。

知らない番号だった。

普段なら絶対にでなかっただろうが‥地震の後だったので、あづさは気になり電話にでた‥。

.

『‥はい』

『あづちゃん？』

『…‥はい』

『俺や。シンやよ!』

電話は彼の友達のシンちゃんだった‥。

.

あづさはシンちゃんからの突然の電話に戸惑いを隠せなかった

『えっ‥な‥えっ？』

あまりにもビックリして言葉が全くでてこなかった‥。

『今な、テレビ見たんやけど‥地震、大丈夫やったん？』

『あっ‥うん。ありがとう‥あの‥』

.

言葉に詰まるあづさにシンちゃんは、途中‥彼に声をかけながら続けた‥

『ごめんな。いきなりビックリしたやろ？《翔、あづちゃん、大丈夫やて。》もぅな、翔がうっさいねん！あづ！あづ！言うてな(笑)』

《いらんコト言うなや》

彼の声だ。
何度も忘れようと思った‥でも忘れたコトなんてなかった‥。

.

受話器の向こうに彼がいる‥。
あづさは電話を持つ手が震えてるのが自分でもわかった‥。

シンちゃんは少し意地悪な口調で‥
『コイツ、今でもあづちゃんにベタ惚れやで！』

《おいっ！いらんコト言わんでえぇねん！ちょい貸せや！》

彼はシンちゃんから電話を取り上げた‥。

.

電話の向こうの彼も少し緊張しているようだ。

『そぉいうこっちゃ！』

その一言に
あづさは溢れる涙も
溢れる彼への気持ちも止められなかった…。

『翔‥』

『もぅえぇやろ？俺んトコこいや』

.

《もぅ‥恥ずいわっ！ちょい煙草、買いに行ってくるで！終わったら電話してや！━バタンッ━》

シンちゃんの大きな声とドアが閉まる音が聞こえた‥。

.

少しの沈黙の後‥
　彼が切り出した

『あれから二年やで…』

『俺な、長い残りの人生‥あづと一緒に生きてけるんやったら一年や二年かまへんって思うてたんよ。せやけど‥長かったわ！』

.

『あ、あづは‥もぅ…ダメだと思ってた』

『アホか！ダメになんてせぇへんわ…』

彼が離れていた間…同じ気持ちでいてくれた。

誰にも言えず…彼への気持ちを殺してきた二年…あづさは‥自分のしてきたコトを悔やんだ…。

.

なんで…
あんな事をしてしまっていたのだろう

素直にメールをしていれば…あんな事しなかったのかもしれない

汚れたあづさは‥
もう‥彼に愛される資格はない

涙がとまらない

.

『ごめん‥翔‥あづはやっぱり翔のトコには行けないよ‥』

『なんでや？』

『あづ‥他の人と‥』

『言わんでええ！俺かて‥。せやけど、それでもあづやなきゃアカンかってん‥！あづもやろ？』
.

『ちがうの…あづはもうダメなの。翔に…』

涙で声がつまる

『あづ？あづには俺が居らんとアカンやろ』

彼は少し笑った

.

泣きじゃくるあづさに彼は続けた…

『あづ‥逢いたいねん。今すぐにあづに触れたいねん。』

『…うん』

あづさが泣き止むまで
彼は優しく話し掛けてくれていた。

落ち着いたあづさは…
次の週末に大阪に行く約束をした。

.

『そぉ言えば！シンちゃん、電話待ってるんぢゃない？』

『せやな‥てか、電話って‥これ‥アイツの携帯やんな‥』

『だよねー(笑)』

もぅ‥彼から離れない。

あづさにもう迷いはなかった‥。

.

あづさは翌日…
幼稚園時代からの友達〔美羽〕の家にいた。

『あーちゃん。チビ達ウルサくてごめんね』

美羽は仲間内で一番に結婚して半年前に３人目の子供が産まれたばかりのあづさの心友だ‥。

『ぜんぜんだよっ！大きくなったよねー♪』

『あーちゃんも早く産みなよっ！』

『‥うん』

.

少し…間をあけた返事を不思議に思った美羽は

『あーちゃん？どうしたの？旦那さんと喧嘩でもしたの？』

と、あづさの顔を覗き込んだ。

『ぅうん…』
　首を横に振り…

あづさは美羽に彼との事を話した‥。

美羽は時々‥驚いた表情をしたり、涙を浮かべながら‥あづさの話を黙って聞いていた‥。

.

『あーちゃん。私はもう生きて行く道を見つけたと思ってるんだ‥子供達の成長を見守ってくって…』

あづさの話しを聞き終わった美羽は‥ゆっくり話しだした。

『だから‥いつもココにいるから、あーちゃんが歩く事に疲れたり、迷った時はココにおいで‥』
.

『なーんて！クサかったぁ？』

舌をペロッとだして、美羽は笑った。

子供の頃から見慣れた笑顔は…
　あづさの宝物だ。

『クサすぎっ』

あづさは泣きながら笑った‥。

.

『みゅぅ‥ありがと‥』

二人で泣いた‥

『あぁー！ばぁー！ばぁー！ママとあーちゃん泣いてるよぉ』

叫びだしたチビに二人で笑った‥。

.

あづさは彼と逢う前に
達哉との関係を終わらせたかった。

【達哉、ごめん。もぅ‥この関係を終わりにしたいの。】

あづさは達哉にメールをした。
返事は【会って話しがしたい】とのことだった。
.

あづさは達哉と会う事に少し抵抗を感じたが…
彼と逢う前にハッキリしておきたかったので
達哉と会う事にした。

早めの夏休みをとっていた達哉はゴルフの練習だと嘘をついて、あづさとの待ち合わせ場所にやってきた‥。

あづさは車でホテルに向かう達哉に話しをしたいだけだと伝えた。

.

達哉は人気のない道に車を停めた。

運転席と助手席では誰かに顔を見られる可能性があるからと‥
後部座席で話しをすることにした‥。

達哉はあづさの腰に左手を廻し‥右手であづさの太股をなでた。

.

『なんで？別れなきゃアカンの？』

『好きな人がいるの』

『‥で？』

『だから別れたいの』

達哉は少しカラダを離すあづさに

『お互いに結婚しているのに今更…』

と言いながら…スカートの中に強引に手をいれた
.

『イヤっ‥///』

『あづさ‥イヤやないやん！』

達哉は嫌がるあづさ下着の上からクリを擦り‥

『ホラ‥シットリしてきたやんか。いやらしいなぁ‥』

『‥ダメっ！お願い‥やめて‥』

.

達哉はそんなあづさの声を無視し‥
指の動きを止めようとしなかった

Ｔシャツをめくり‥ブラをずらした。

『お願い…やめて』

泣き出したあづさに達哉は我に返り謝り
車で駅まで送ってくれた
.

駅の少し手前で車を停めた達哉は‥

『さっきはごめんやで。あづさ、その好きなヤツとどないするつもりなん？』

『どうなるか…まだわかんないケド自分に嘘はつくのはやめよぅと思ってるんだ。』

.

割り切った関係だったが‥何度もカラダを重ねた二人。
互いに情がないワケではなかった‥。

『あづさに会えて良かったと思っとるんやで‥幸せになるんやで』

『ぅん』

.

『なぁ、最後にキスもアカン？』

『ごめん‥』

『誰かに見られらアカンで‥早よ行きっ！』

あづさは車を降り
　駅へと向かった…。

達哉がクラクションを鳴らした

あづさは…
振り返らなかった。

達哉と二度と会うことはなかった‥。

.

彼に逢う当日…
あづさは東京６時発の新幹線に乗った。

あまりに朝早いので、
亮二もさすがに不快な顔をしていた‥。

それでも‥
一分でも一秒でも早く彼に逢いたかった‥。

.

夜勤明けの彼に悪いかな…と思いながら

【８時半に新大阪に着きます】

メールをした‥。
スグに返事がきた‥。

【ホームで待ってるで】

彼に逢える‥。
　　胸が高鳴る‥。

.

初めて彼と逢った時より緊張していた‥。

あづさは京都を過ぎ‥
左手にダイハツの大きな工場が見える頃‥
既にドアの前にいた。

彼には車両も伝えてある

もうすぐ逢える‥。

.

新幹線が新大阪のホームに入っていった‥。

ドアの向こうに彼を見つけた。
これから乗る人達がたくさん居る中、彼だけが見えた…。

相変わらずの坊主にあごひげ‥日に焼けた肌にシルバーのアクセサリーが似合う‥。

彼もあづさを見付け‥ドアの前で待った

.

　
━ドアが開いた━

その瞬間、あづさは彼の腕に抱かれた‥。

『‥あづ』

彼はアザができそうな程‥強く‥強くあづさを抱きしめた。

.

彼は少しカラダを離し‥両手であづさの頬を押さえて、唇を重ねた。
舌を絡め‥
長いキスをした‥。

後に‥
この時の話しになった二人は周囲の人達には、
どれだけバカな奴らに見えただろぅ‥と笑った

.

　
だけど‥
この時はいつまでもホームで抱き合っていた‥

掴んでないと‥
夢のように消えてしまいそうに思えたから…

.

>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200

あづさは煙草を吸いながら運転している彼の横顔を見ていた。

何度も何度も夢で見た彼の横顔…

あづさは彼の頬にそっと触れてみた‥。

.

『ん？どないしたん？』

『夢なんぢゃないかと思って‥』

『(笑)あほか‥！これが夢やったら死ぬまで寝とるわ！』

そぉ言いながら‥
彼は左手であづさを引き寄せた‥。

.

　
その彼の力強さと‥
　　Marlboroの匂い‥

…夢じゃない。

あづさは今がココにあることを実感した

新大阪の駅から…
どこにも寄らずに彼の部屋に行った。

.

久々の彼の部屋は
あの頃のままだった。

『暑いやろ？今、エアコンいれたからな』

『うん。ありがとぅ』

『あづ‥一緒に風呂入らへん？』

あまりに突然の彼の言葉に驚いた。

『えっ？まぢ？』

.

彼と一緒にお風呂に入るコトになった‥。
あづさは久しぶり過ぎて‥緊張していた。

それを誤魔化すように‥

『頭洗ってあげる！坊主もシャンプーで洗うんだもんね(笑)』

あづさは風呂椅子に座る彼の後ろに立った‥。

.

『それじゃ、あづが見えんやん！』

彼はあづさの方へカラダを向け、自分の足の間にあづさを挟んだ‥

『ちょっと‥近すぎっ！恥ずかしいよぉ』

『えぇやん！眺めもえぇで(笑)』

.

彼はあづさを抱きしめ‥腰からへそにむかって、何度もキスをした

　━ビクッ━

彼の唇がカラダに触れる度に‥
あづさのカラダは反応してしまう‥。

『こそばゆい？(笑)あづ‥頭洗ってくれるんちゃうん？』

『‥いぢわるぅ』

.

抱きしめられてるあづさの脚に‥
彼の熱くて硬いモノがあたる‥。

『あづ‥たまらんくらいあづが欲しくなっとるのわかるやろ？』

『うん‥』

『あづは？』

そぉ言うと彼はあづさの内股を撫でた‥。

.

『あづも翔が欲しいよ』

『ほんま？』

彼は手を上のほうへやり、あづさの敏感な部分を指で触った…。

.

　
『‥ｱｯ』

『ホンマや。トロトロやんか』

　━ｸﾁｭｯ‥ｸﾁｬﾇﾁｬ‥━

『し..翔‥ﾝｯ‥』

『ベッド行くか？』

あづさは黙ってうなずいた‥。

.

ベッドは彼の匂いがした

まだ‥午前中だ。
部屋は陽射しがあたって明るい。

『なんか‥めちゃめちゃ恥ずかしい』

そぉ言いながら布団に潜り込むあづさを彼は布団の上から抱きしめた‥。
.

布団をめくり‥
あづさの顔を出してキスをした

『あづの全部見たいねん。コレが夢やないんやったら‥あづの全部に触らせてや』

彼はキスをしたまま‥
更に布団をめくり‥胸を触ってきた。

あづさは彼の背中に手を廻した‥。

.

彼は‥首筋を舐めるよぅにキスをしてきた

『ﾝ‥ｯ』

乳房を揉み
乳首を指でコリコリしながら、彼はまたキスをしてきた。
舌を絡め‥
いやらしい音がする。

彼の大きな手はあづさの秘部に伸びていた‥。

.

クリを擦ったり、摘んだり‥あづさは唇をふさがれたまま溜め息のような息を漏らした。

彼の指があづさの中にはいってきた。

『‥ﾝｯ‥ｱｯ‥ﾝ』

彼の背中に廻した指に力がはいった…。

『あづ‥かわええで。もっと、いやらしい声で鳴いてや‥』

彼は指をあづさの感じるトコロを刺激しながら激しく動かした‥。

.

『ｱｯ‥ﾊｧｯ‥ﾝｯ‥』

『もうアカン！ゴムつけるで待っててや』

ゴムに伸ばす彼の手をあづさは止めた‥。

『翔との間になにもいらない‥翔を感じたい‥翔に感じて‥ｱｯ‥//』

あづさの言葉を最後まで聞かずに彼はあづさの中に入ってきた‥

.

『‥ｯｸ‥あづ、えぇよ‥ﾊｧ‥あづ‥あづん中、最高やで…』

『ｱｯ///‥ﾝｯ‥いぃっっ‥翔ｯ‥ｱｯ‥』

二人は一つになったまま抱きしめ合った‥

『あづ‥もぅ何処にも行かんといてや』

『うん‥何処にも行かないよ』

彼はあづさの中でイった‥

.

夜勤明けの彼は‥
そのままあづさの隣で眠りについてしまった

そんな彼の頬を軽く撫でながら、あづさは想っていた‥

誰だっけ？
《恋はするものぢゃない。‥落ちるものだ》
　　　って言ったの‥
こんな恥ずかしい事を言えるのはみゅぅかなぁ？

あづは落ちたんだ‥。

この人に‥

.

帰ったら亮二との事
ちゃんとしよう‥。

あづさの腰に廻したままの彼の手をどけて

『シャワー借りるね』

小声で言って、シャワーを浴びた‥。

.

『なんで起こさへんかったん？もぉー夜やんかぁ！』

『ごめんね‥気持ちよさそうだったから‥なんか用事あった？』

『あづとの時間‥無駄にしたくなかってん‥』

少しフテくされた彼が可愛いかった‥。

.

『少しもムダぢゃなかったよぉ。あづ、寝てる翔にいっぱいチューしちゃったもん♪』

『そんなんずるいやん』
彼はあづさに何度もキスをしてきた‥

『きゃーっ(笑)やめてよぉ～』

このまま時が止まればいいのに‥

.

━ピンポーン━

ガチャガチャッ‥

チャイムとドアを開けようとする音がする‥。

あづさは不安そうな顔で彼を見た‥。

『翔っ！オイって！』

ドアを叩きながら誰かが叫んでいる‥。

.

『シン？これ、シンやで‥。』

あづさにそぉ言うと
彼はドアを開けた‥。

シンちゃんは
今日、彼があづさと逢えたのか気になって‥
何度も電話をしたが
でないので、寝過ごしてるんじゃないかと心配して、部屋まで来てくれたらしい。

.

『なんやねん‥』

二人の姿を見て…
シンちゃんは力が抜けたようだった

その日は朝まで三人で飲んで騒いだ…。

『お前らで腹いっぱいやで帰るわ！』

シンちゃんは朝早く帰って行った…。

夜には離れ離れになる二人を気遣ってくれたようだ…。

.

彼は、後片付けをしているあづさを後ろから抱きしめ…

少し申し訳なさそうに…
『ごめんなぁ。残りの時間はあづの好きに使おなぁー』

『あづもシンちゃんと過ごせて、めちゃめちゃ楽しかったよ。でも‥ちょっと眠いかもぉ』

『…せやな』

.

背中にピッタリと彼がくっつき包み込まれるようにあづさは後ろから抱きしめられ…
二人はスプーンを重ねるようにベッドにいた‥

彼はあづさの耳を舐めながら、Ｔシャツに手を入れて‥強めに乳房を揉み始めた‥

.

　
『ｱｯ///翔っ‥。ｲﾀｯ‥ｯﾝ‥ｱｧ‥ｯﾝ』

『あづに触れるとコイツが元気になっちゃうねん。ホラ！』

あづさのお尻に硬いモノをあてながら言った‥。

彼は少し乱暴にあづさを愛撫すると‥ベッドの上に四つん這いにさせた。
.

　
『あづ‥おねだりしてや。何が欲しいん？』

『いぢわるぅ‥』

彼はあづさの入り口に肉棒をあて‥溢れる蜜でいやらしい音をたて‥

『言わんとあげへんで』

『‥もぅ‥ｯﾝ//翔の大きいの欲しぃ‥』

彼は後ろから、一気にあづさの奥を突いた‥。

.

いつもより激しかった‥

彼は動けなくなる程、感じてしまったあづさの背中に優しくキスをした‥

二人は少しだけ眠った‥

彼の言ってたように
なんだか眠る時間がもったいなく思えた‥

.

二人で夕飯の買い物に行った。
こんな日常的な事が嬉しくてたまらなかった。

彼のリクエストでハンバーグを作って…
少し早めに夕飯をすませた。

そして‥
また愛し合った‥。
.

　
『さっきもシたのにぃ』

そぉ言うあづさに‥

『惚れた女、抱くの二年振りなんやで？ホンマやったら朝から晩まで抱きたいくらいや！』

彼はあづさのカラダ中にキスマークを付けた。

『同居人に指一本触れさせたらアカンで！』

.

帰りの新幹線のホーム

彼は泣き出したあづさに部屋の合い鍵を渡しながら‥

『はよぉ帰ってきぃや』

出発のギリギリまで
繋いだ手を離さなかった‥。

あづさは亮二の待つ家に帰って行った…

.

終電で帰ったあづさが家に着いたのは、日付がかわってからだった‥。

眠っている亮二を見て‥

(明日‥別れてほしいと言おう‥)

あづさは決めていた‥。
.

次の日
亮二が帰ってきた。

片手にはあづさの好きなアイスクリーム屋さんの袋を持っていた。

『おみやげぇ～』

『あっ‥ありがとぉ』

あづさはなんだかタイミングを逃して、切り出せなかった‥。

.

だけど‥
この時に切り出せなかったのは、本当はタイミングだけではなかったのかもしれない｡

.

亮二を嫌いになったワケではなかった‥。

両親の事も気になった。

娘の離婚をどぉ思うだろうか‥大阪へ行くことをどぉ思うのか‥。

彼しか知らない大阪であづさはやっていけるのだろうか‥。

不安ばかりが心をよぎって、切り出せなかったのかもしれない‥。

.

あづさは亮二に嘘をついて、何度か彼の元へ行った。

交通費は彼が半分出してくれた‥。

彼は
離れ離れになる日には、必ずあづさのカラダ中に濃いキスマークをつけた。

.

服から見える首筋は舐めるようなキスをして‥
乳首を舌で転がしてから両方の乳房に痛い程吸いついた‥。

お腹も横腹にも‥。
そして溢れる蜜を舐めながら‥時々、クリを噛んだ‥。

あづさの股を大きく広げると太股にも幾つもキスマークをつけた‥

.

バックで肉棒をあづさの中に入れたまま‥
乳房を揉みながら背中にもキスマークをつけた。

『俺のもんや』

あづさは心もカラダも彼に奪われたまま‥

それでも一歩も進めず‥亮二の待つ家に帰るしかなかった‥。

また、夏が終わる‥

.

金曜日の夜中‥
あづさの携帯が鳴った

あづさは亮二が起きなかったかを確認しながら電話をとった‥。

『俺んトコこないか？』

受話器の向こうで彼が
《One Night Carnival》を歌っている。
久々に酔っ払っているようだった‥。

.

　
『あづぅ～！！逢いたいねん！俺、もぅアカンねん。』

そぉ言いながら彼の声が遠くなっていった‥。

『もしもし？翔？もしもぉーし？』

大きな声は出せないが
あづさは彼を呼んだ。

『あづちゃん？こんな時間にごめんなぁ。』

シンちゃんだ‥

.

　
『翔な、なんか悪酔いしてしもぉたみたいやねん。ちゃんと部屋まで送るで、心配せんでえぇよ』

土曜日の朝‥亮二をいつものように５時に起こした。

『昨日の夜中、電話なかった？』

.

『あっ！めぐだった！いきなりだけど‥今日と明日で地方のライブに行かないかって‥一緒に行く予定の子がダメになっちゃったんだって！』

少し早口で嘘をついた‥

『俺は明日も仕事だから良いよ！行ってきな！』

亮二は疑いもせずに承諾してくれた‥。

.

あづさは亮二を送り出してから、急いで大阪に向かった‥。

いつもは強気な彼だから心配だったのだ‥。

彼の部屋に着いたあづさは合い鍵を持っているが‥チャイムを鳴らした。
.

　
　　━ガチャッ━

出てきたのはシンちゃんだった。

『あ‥あづちゃん？！どないしたん？』

『来ちゃったの…』

シンちゃんは彼より少し背が高くて…
イカツイ彼とは違って優しそうな感じがする。

『翔‥死んでるで(笑)』
.

シンちゃんと二人で話しをするのは初めてだ‥。

『翔な、あづちゃんと会うてから‥めっさ変わったんやで！前はすぐキレててんけどな(笑)』

シンちゃんはあづさの知らない彼の話しを沢山してくれた‥。

.

　
『なぁ。もし‥あの携帯ゲームで知り合ったんが俺やったら‥翔と俺ん立場は逆やったかな？』

シンちゃんは突然…
そんな質問をしてきた

『んー。たぶん…それでも翔に逢ったら好きになっちゃってたかも…』

そぉ言ったあづさに…

『アホらしい(笑)翔もそぉ言うてたわ！』

…と優しい笑顔を見せてくれた。

.

　
『翔が起きて、あづちゃんを見た時の顔…めっさ見たいねんけど帰るわ』

引き止めるあづさに‥

『アカンって！翔‥俺が居ったらあづちゃんに襲いかかれないやん(笑)』

と言って‥頭をポンと叩いて帰って行った

.

　
『あづッ！』

いきなり彼に呼ばれたあづさは‥
《なんでいるのがわかったのだろう》
と思いながら…彼の寝ている部屋へ行った

『なぁに？』

ただ‥あづさを呼んでみただけの彼は
ドアから顔を出したあづさを見て‥驚いて起き上がった。

.

　
『な‥な、な‥』

『ナナぢゃないよ(笑)あづだよっ！』

『わかっとるわ！ちゃうねん！』

『翔(笑)正座だよ‥』

彼はあまりにも驚いて‥ベッドに正座していた。
.

彼はなんだかブツブツ言いながら‥
ベッドに腰掛けた。

あづさはスグに彼の膝の上に向かい合うようにして座り‥
両手を彼の首に廻してチュッとキスをした。

『てか‥お前！なにしてんねん？』

『チューッ』

あづさはそぉ言ってまたキスをした‥。

.

　
『あほか！そんなん聞いてるんとちゃうわ！』

彼はあづさをギュッと抱きしめた‥。

『あのネ、翔があづに逢いたいって泣いてる気がしたから“どこでもドア”で来てみましたぁ』

.

いたずらっぽく笑うあづさの腰を押さえ
振り落とすフリをしながら‥

『そんなモンあるんやったら、はよぉ出しとけや！(笑)』

あづさを抱き起こし‥
二人は舌を絡ませた‥

.

>>1-100
>>101-200
>>201-300

『ホンマに逢いたかってん‥』

あづさは彼の頬に両手をあて‥鼻にキスをしながら‥
『聞いたから知ってる』

　‥唇にキスをした

不思議そうな顔をする彼に昨夜から今までの事を話した。

彼は少し照れくさそうだった‥

.

それを誤魔化すように

『ほな、折角やから‥可愛がったらんとな‥』

あづさを押さえ込み‥
強引に服を脱がし、ブラだけにした‥。

ブラをずらし、乳房を出した。

『あづ‥自分でイヂってみせてや』

あづさは彼の膝の上で‥乳首を自分の指でコリコリし始めた‥。

.

　
『オメコもイヂってや』

『いやだっ…恥ずかしいもん』

『こぉーやるんやで』

彼はあづさのスカートの中に手を入れて敏感な部分を下着の上からさすりだした‥

『ｱｯ‥ンﾝｯ‥』

『あづ‥湿ってきたで』
.

下着の横から指を入れて‥あづさのクリを刺激した。

いやらしい音がする…

『‥ダメっ』

膝の上から降りようとするあづさを押さえ込み‥親指をあづさの中に入れた‥

.

　
『ﾊｧｯﾝ‥//ｲｲ‥ｯ//ｱｯ‥ｱｧﾝｯ‥イっちゃう‥』

彼はあづさの悶える顔を見ながら‥指を激しく動かした。

『ホラ！あづ‥自分で入れてみ！』

彼はさっきより少しベッドの奥へ座り直し‥
反り返った肉棒をだしながら言った‥。

.

あづさは左手を彼の肩の上に置き‥
右手で自分の中に導いた

『ｱｯ‥//すごい‥』

『あづもトロトロで凄いで‥。』

あづさの腰を持ち‥
　激しく突き上げた。

.

『あづの感じてる顔‥可愛ええで。俺以外に見せたらアカンで‥』

『ｳﾝｯ///‥ﾊｧ‥ｱｧﾝ‥あづ‥//翔しか欲しくないｯﾝ‥ｱｯ‥ｱｧﾝ』

力の抜けたあづさを抱き締め‥

『あづ‥またイっちゃったんか？まだまだイかせたるで』

.

今度はあづさをベッドに腰を掛けさせ‥
彼は立ったままあづさの脚を持ち上げた。

力が入らなくなってるあづさはベッドに倒れた。

彼はそんなあづさの中に容赦なく突っ込んだ‥。
.

激しく腰を動かし‥
奥までグイグイッと突き上げた‥。

『ﾊｧ‥ｯﾝ///翔っ‥すごい‥ﾝｯ‥ｱｧﾝ』

彼の枕を抱き締めながら‥あづさは彼を感じた。

『あづ‥中でええ？』

『‥ぅんｯﾝ』

あづさの中で彼がビクビクッと動いた‥。
熱いモノがあづさの太股へ流れ出た‥。

.

　
『あづ‥いつ帰るん？』

彼はあづさの顔を覗き込んできた‥。

『明日の最終で‥』

『明後日にしたらえぇやん。俺、夜勤やから15時くらいまで一緒に居れるんやで』

『ムリだよぉ‥』

『“どこでもドア”は置いてってや(笑)』

.

二人でラーメンを食べに行った。
帰りにコンビニでビールを買って‥何本かDVDを借りてきた。

何気ない会話を楽しんだり

二人は離れ離れになる時間ギリギリまで愛し合っていた‥。

.

　
『そろそろ‥支度しなくちゃっ』

起き上がろうとするあづさを抱き寄せて‥

『もぅちょいだけ‥えぇやろ？』

彼が珍しく引き止めた

.

あづさはたまたま目についた砂時計に手を伸ばし、ひっくり返した‥

『ぢゃー、この砂が落ちるまでね(笑)』

と、次の瞬間‥

　━ガシャンッ━

彼は砂時計をドアの方へ投げつけた‥。

砂時計は割れて砂が零れ落ちた‥。

『もう砂は落ちひんで』

.

彼は強引にキスをして‥あづさを求めた‥。

あづさの目から涙が溢れ出した

『あづ？ごめんやで‥痛かったんか？』

気遣う彼にあづさは‥

『ちがうの‥ホントはいつもこんな風に引き止めて欲しかったの‥』

涙が止まらなかった‥
ずっと‥我慢していた感情が抑えられなかった‥
.

　
『翔は…っ…旦那とのコト‥ﾋｯｸ…何も言わないし…あづ‥』

彼は言葉に詰まるあづさの顔を自分の胸に抱き寄せた‥

『俺な、らしくないねんけど怖かってん‥』

彼は離婚を急かしたら、追い詰めることになるんじゃないかと‥
あづさがまた自分の前から消えてしまうんじゃないかと思っていた事を話してくれた‥

.

『‥ﾋｯｸ…ごめん…ﾋｯｸ‥ごめんね‥』

彼は‥泣きじゃくり、うまく話せないあづさの話しを抱き寄せたまま‥頭を撫でながら聞いてくれていた‥。

大阪での生活に不安がある事‥バツイチで翔の両親に受け入れてもらえるのか‥
なにより翔が受け入れてくれるのか‥

彼の負担になったら‥彼に嫌われたら‥と思って言葉に出来なかった想いを伝えた‥

.

彼は両手で顔を覆ったあづさの頬に何度も優しくキスをして

『俺があづにベタ惚れやて知ってるやろ？』

うなずくあづさに‥

『守ったる‥毎日笑わせたるで‥』

『恥ずいで‥よぉ言われへんねんけど‥‥愛してるで‥』

.

あづさは彼の腕の中で声を出して泣いた‥。

出逢ってから初めて聴いた“愛してる”だった‥

あづさは彼がいつだって愛してくれている事‥本当はわかっていた。
だから言葉なんていらないと思ってた‥。

だけど‥やっぱり言って欲しかったんだ‥。

これで前に進める‥。

二人はお互いの素直な気持ちを話した‥。

.

　

『ねぇ、翔？』

『ん？』

『掃除機‥あっちの部屋だよ‥』

『‥‥‥』

二人でドアの前のガラスの破片と砂を片付けた‥
.

>>1-100
>>101-200
>>201-300

彼とシンちゃんは
ちっちゃい頃から仲良しで、今も同じ会社の同じ部署にいるらしい。

毎日、シンちゃんの車で通勤していると聞いた事がある。

シンちゃんは‥
出勤前に当たり前のように彼とあづさを乗せて新大阪に向かってくれていた。

.

　
『あづちゃん！どぉやった？顔みした瞬間に襲われたやろ？(笑)』

シンちゃんは後部座席のあづさを見た。

『ううん…平気だったよ！それよりぃ～、びっくりしてベッドに正座してた(笑)』

『あづ！イランこと言わんでえぇねん！シン！前見て運転せぇ！』

新大阪に着いた‥。

.

　
『俺は車に居るわ。あづちゃん‥気ぃ付けて帰るんやで！』

『なんでやねん！お前も来いや！』

ホームへ誘う彼にシンちゃんは

『ホームでチュウでもされたらかなわんわぁ』

と笑いながら煙草に火をつけた‥

.

　
『せぇへんわ！』

彼とあづさは二人でホームへ向かった‥

『あづ‥はよぉ一緒になろうな』

二人は長いキスをした‥

『シンには内緒やで(笑)』

.

ねぇ‥翔

恋人達はなんで手をつなぐんだと思う？

あづはね‥
一緒に歩く‥永い時を迷子にならないように手をつなぐんだと思うんだ‥

せやな。
あづは方向音痴やからなぁ‥一生、この手離さへんよ

.

おじぃちゃん、おばぁちゃんになっても手をつないで歩いてくれる？

当たり前やん‥
毎日抱いたるわ(笑)

あづさは亮二の帰りを待ちながら‥彼を思い出していた‥。

今夜‥亮二と話す決心をしていた‥。

.

あづさの電話が鳴った

彼からだ‥

『もしもし？』

『俺や！あづ‥一人で大丈夫かぁ？俺が行ったろか？』

あづさを心配して‥
仕事中にもかかわらず電話をくれたのだ‥。

『ありがとう‥あづは大丈夫だよ。翔がいつだって傍にいてくれるから』

あづさは亮二に彼の事を話すつもりはなかった‥
ﾟ

離婚経験のある先輩に
『彼がいることは言わない方が良いよ。』
と、言われたからだ‥

離婚は恋人同士が別れるようにはいかない‥

慰謝料の問題や話しがこじれたら裁判をしなければならないし‥。
裁判になったら‥一年以上かかる場合も少なくないらしい。

あづさ達夫婦は、もう何年も性行為をしていないので‥それを理由に別れた方が良いとアドバイスをもらった‥。

.

亮二が帰って来た‥

いつものようにご飯を食べ終わって
テレビを観ていた亮二にあづさは話しがあることを伝えた‥

亮二はなんだか‥
あづさの話したい内容がわかったようだった。

『亮二‥別れたいの‥』

その一言を言っただけで‥あづさの胸は張り裂けそうな程、苦しくなっていた‥

.

　
『どうして？』

そぉ聞いてきた亮二の顔は‥もぅ涙で見えなくなっていた。

『ﾋｯｸ‥亮二は‥ｳｯ‥あづをもぅ‥ﾋｯｸ‥女として見てないでしょ？』

『そんな事ないよ。あづを抱けなかったことは悪かったと思ってる。』

.

　
『ぢゃ‥ﾋｯｸ‥なんで？‥抱かなかったの？』

その問いに亮二は答えなかった‥

あづさもそれ以上は聞かなかった。

.

少しの沈黙の後

あづさが再び口を開いた

ただ‥
このまま夫婦でいるより、お互いに別々にやり直した方が良いのではないかと‥。

話し合いを始めてから何時間も経ったが話は進まないままだった。

翌日は亮二もあづさも仕事が休みだったので‥
話し合いは翌日にすることにした。

.

結局、翌日も話しは進まないまま…
亮二との話し合いを始めて１ヶ月近くたった。

あづさは何度か実家に帰ろうかと悩んだが‥
亮二と生活をしながらの話し合いを選んだ。

亮二にも…
どれだけツラい思いをさせただろう

それでもあづさの気持ちは揺るがなかった

.

　
『あづの気持ちが、そんなに決まっているのなら離婚しよう』

突然、亮二が言い出した

『幸せにしてあげれなかったケド‥これがあづの幸せに繋がるなら‥』

初めて‥亮二の涙を見た

あづさは胸が苦しくなった‥。

.

本当に亮二との生活が終わってしまうんだ‥。

こんな時‥
不思議な程、楽しかったことしか思い出せない。

あづさは
亮二を裏切って…
自分で決めて言い出した事なのに
涙がとまらない自分が許せなかった。

.

そして…
そんなあづさの頭を撫でてくれる亮二が愛おしかった。

【この人と出会えてよかった…】

『亮二…今までありがとうございました。』

亮二はそぉ言うあづさの涙を拭い微笑んだ…

二人は皮肉なコトに11月22日‥良い夫婦の日に離婚届を出した。

.

あづさは実家に帰っていた。

一番上の姉も半年前に離婚して‥二人の子供を連れて帰ってきていた

母は
『にぎやかになったわねぇ』と笑ってくれたが‥
父は不機嫌なままだった

両親にまだ彼の話しはしていなかった‥。

.

　
『一週間くらい、旅行に行ってくる』

あづさは家族にそぉ言って大阪に向かった‥。

早く‥彼のあのたくましい腕に抱きしめて欲しかった。

.

あづさは新幹線の窓から流れる景色を見ていた‥

本当にコレで良かったのだろうか‥
離婚して良かったのか…

二年前のあの時に離婚すれば良かったのか‥
そぅすれば、他の誰かに抱かれるコトはなかったのかも‥

彼と出逢わなければ良かったのか‥

いろんな想いが頭をよぎった‥。

.

ホームに彼の姿を見つけた

『翔ッ！』

あづさは彼の胸に飛び込んで、泣いてしまった。

『あづ‥よしよし‥』

彼はあづさを抱きしめて
頭を撫でてくれた。

.

　
何故、あんなにも涙が零れてしまったのか‥
あづさにもわからなかった。

ただ‥
彼の腕の中は温かくて‥

この先、ずっと…
この腕に抱きしめられたいと願っていた

.

こんなに長い時間を彼と一緒に過ごせるのは
初めてだった‥

『あづ。このまま一緒に暮らさへん？』

『まだ…親に翔の事、話してないんだ。どこで知り合ったのか聞かれても‥‥』

『携帯でって言うたら‥出会い系やと思われるやろうしやなぁ』

.

あづさ達の出逢いは
携帯のゲームで決して、出会い系ではない。

だけど世間では‥
携帯で出会って、事件に巻き込まれる事も少なくない‥

両親に理解してもらえるのか不安で…
何て言って良いかわからなかった‥

.

　
『運命や！って言うたらえぇんちゃう？』

何故か得意気な彼にあづさは吹き出した‥。

彼となら‥この先に何があっても大丈夫。

新幹線の中での想いは消えていた‥

.

大阪に着いた土曜日は二人で買い物に行った。

色違いの歯ブラシを買った。
あづさは今まで使い捨ての歯ブラシを使っていたからだ‥。

２つ並んだ歯ブラシが

あづさをたまらなく幸せな気持ちにさせてくれた

.

あづさの居る一週間
　彼は日勤だった。

朝、彼のアパートの前までシンちゃんが迎えに来てくれる。

あづさは二人分のお弁当を作って‥
二人を見送った。

そして‥三人分の夕食を支度して帰りを待った。

.

　
『ただいまぁ～♪おかえりのチュウはぁ？』

『おいっ！なんでいつもお前が先に入んねん！』

シンちゃんはいつも彼より先に『ただいま』を言いたいらしく‥急いで帰ってきた。

.

あづさはシンちゃんと居る時の彼が大好きで‥

こんな穏やかな気持ちも長いコトなかったような気がする‥。

彼といる時も‥
亮二といる時も‥
常に罪悪感を感じていたからだ。

.

>>1-100
>>101-200
>>201-300

『ただいまぁ～』

二人が帰ってきた‥。

『お疲れ様ぁ。今日は遅かったね。』

シンちゃんがお弁当箱を出しながら‥

『あづちゃん、いつもありがとな。コレお土産やで！』

とプリンを買って来てくれた‥。

.

彼は喜ぶあづさを見て‥
『シン！ずっこいわぁ！いつ買うたん？』

『あん時や』

『あぁ～』
彼は小さく答えた‥。

『どの時？』
と聞くあづさの言葉を無視して‥二人はご飯を食べ始めた‥

『シカトぉ？』

少しフテくされたあづさを見て、二人は大笑いしていた

.

シンちゃんはいつも
『朝、早いで‥』
と早々に引き上げる。
気を遣ってくれてるみたいだった。

シンちゃんが帰った後は二人でお風呂に入った‥

狭いバスタブであづさは彼の脚の上に座り、
彼はそんなあづさを後ろから抱きしめた‥。

そのまま、その日にあった事を話したり‥愛し合ったりした。

.

ベッドの中でいつも裸で抱き合った。

彼はゆっくりあづさの中に入ったり出たりして‥あづさの感じる姿を眺める。

『あづ‥ほら！丸見えやで‥可愛えぇで‥』

『ﾝｯ‥ダメ‥見ないで』

あづさは何度もイかされて‥気を失うように眠りについた

.

夜中に目が覚めたあづさは冷蔵庫から水を取り出した‥。

何か違和感を感じて、
左手を見たら‥薬指にシルバーの指輪があった…。

あづさが眠った後に彼がしてくれたのだとスグにわかった…

あづさは急いで寝ている彼の所に行った…

.

　
『翔っ！ありがとぉ～！めっちゃ嬉しい！』

彼は少しだけ起きて…
あづさに手を伸ばし、
自分の胸に引き寄せて抱きしめた…。

『あづぅ。うっさいねん！寝ぇや！』

『うにぃ～。苦しいっ』

.

あづさはこの時…
彼の左手の薬指にも指輪がある事に気付いて
眠る彼の隣で声を殺して泣いた。

嬉しかったんだ…。

ぶっきらぼうで優しい彼の腕の中で
あづさは眠りについた

.

朝、彼を起こす時間…

『翔っ！時間だよっ』

『あづぅ～チュウしてやぁ～』

『もぅっ！』

そぉ言いながら軽いキスをしたあづさの頭を押さえて舌を絡めてきた…

『指輪…はずしたらアカンで』

『うん…』

.

二人はシンちゃんが迎えにくるまでに何十回もキスをした‥。

シンちゃんが迎えにきた

あづさはシンちゃんに駆け寄り
『シンちゃん！おはよぉ～。昨日はプリンご馳走様でした』

『うまかったやろ？こん時やで！』

シンちゃんはあづさの左手を差しながら‥意地悪そうな笑顔で言った。

.

彼の買い物を待たされてる時に、買ってきてくれたらしい

あづさは二人の乗った車を見送り‥
部屋に戻ろうとしたその時に車は突然バックしてきた…。

『今日は夕飯いらんで！飲み行こぉや』

車は再び走り出した‥

.

彼とシンちゃんが帰って来てから、歩いて15分位の居酒屋へ行った。

居酒屋に入ると彼達と同じ職場の後輩が何人かいた

日勤の週末はココで飲むことが多いらしい…。

『翔さんの彼女さんですかぁ？』

あづさは何だかその響きに照れてしまった…。

.

みんながかなりお酒がまわってきた頃…
彼がトイレに行った。

近くにいた後輩二人があづさに話しかけてきた‥。

少し話すと‥

『あづささんって‥ゆきさんに似てるわぁ～』

.

　
『えっ？ゆきさん？』

と聞くあづさと同時に
もう一人の後輩が‥

『ゆきさんって誰やったっけ？』

『せやから‥ほら！翔さんの‥』

突然‥あづさは後ろから誰かの右腕で顔を覆われた

.

　
『イランこと言わんでえぇ！』

右頬にあたる二の腕の感触も左耳をふさぐ手の感触も‥彼じゃない‥

シンちゃんだ‥

シンちゃんからは聞いたコトもないような怒った口調だった‥

.

　
《ゆき？翔の元カノ？その人に似てるからあづなのかな‥》

『あづ？平気か？』

トイレから戻って来た彼は‥少し元気がなくなったあづさを気遣った‥。

『一瞬…酔った気がしただけ…大丈夫っ！』

あづさは笑ってみせた…
.

部屋に帰ったあづさは
〔ゆき〕が気になって…
口数が減ってしまっていた。

『ゆきに似ている』
と言われたコトが…あづさを不安にした。

彼はソファに座っているあづさの隣に座り…
足を開き右足をあづさの背中とソファの間に入れ、自分の股の所にあづさを引き寄せ座らせた…。
.

　
『あづ？』

『ねぇ…翔はあづのドコがスキなの？』

カラダを彼の方に向けて聞いた…。

『この…めっさガン見しよる目もスキやで』

あづさのまぶたにキスをしながら言った‥。

.

　
『他には‥？』

『このぺちゃんこの鼻』

今度は鼻にキスをした‥

『‥ぺちゃんこぢゃないもんっ！他には‥』

彼はあづさの頭に手を置いて‥

『なんやねん！お前、全身にキスさす気やろ？』

と‥あづさの唇にキスをした。

.

　
『まるごとあづがスキやで？』

『‥うん』

彼は左足をあづさの膝の上に乗せ‥両足であづさを挟んだ。

『シンから聞いたで。あづの思うてるコト言えや‥』

.

あづさはゆっくり深呼吸をして、彼を見た。

『ゆきさんって‥？』

『知らん！』

『だって‥あづ、似てるって言われたよ‥』

『ゆき‥ちゃうわ！由美や。元カノやで』

彼はあづさの頭を持って
軽く揺すりながら言った

.

>>1-100
>>101-200
>>201-300

あづさは彼から目をそらした…。

彼はあづさの頭に置いた手に力を入れ、あづさの顔を自分の方へ向けた

あづさは…
『似てる？』
と小さい声で尋ねた。

『似とらん…と思うで。あんま思い出すコトもなかったしやなぁ～』

彼は少し考えた…。

.

あづさは彼の左足を膝から落とし…
彼の股の間でソファに正座した。

『ダメッ！』

突然…大きな声を出したあづさに彼はビックリしたようだった‥。

.

　
『なんやねん！！』

『今‥由美を思い出してたでしょっ！』

『(笑)あほか‥お前が言うたから思い出そぉしてんやんかぁ！せやけど‥あづの憎たらしい笑い顔しか浮かばなかってん』

あづさは両手で彼の顔に触れながら唇にキスをした…。

.

彼はあづさの頭を押さえて舌を絡めた…。

『翔がほしぃ…』

あづさはキスをしながら
彼を求めた。

『あづ‥服脱いでや‥』

あづさは彼に見られながら服を脱いだ‥。

『ブラもや‥』

.

ブラジャーをはずすと‥

『あづの乳首‥吸いたいわぁ。ここまで持ってこいや‥』

あづさは膝立ちして‥
彼の口元に乳首を運んだ

『ﾊｧｯ‥』

彼は乳首を口に含み、舌でころがした…。

.

彼はもう片方の胸を揉み…乳首を摘んだ。

『…ﾝｯ‥翔っ』

あづさは彼の頭に抱きついていた‥。

彼は乳首を吸ったり、甘噛みしたまま…
左手であづさの背中を撫でた。
右手でズボンのボタンを外し‥腰から手を入れお尻を撫でた‥。

.

　
『あづ‥座ったまんまズボン脱げや』

あづさは彼と向かい合ったままソファに座り
足を彼に向けてズボンを脱いだ‥。

『あづ、めっちゃいやらしいなぁ‥そのまんまパンツも脱いでや』

あづさは言われるままに脱いだ‥。

.

彼はあづさの左足を右足で押さえ‥
あづさの右足を左足でソファの下に落とした‥

『あづ‥丸見えやで』

脚を開かされて‥
　　彼に見られてる
それだけであづさは濡れてきてしまっていた

『あづ‥自分で開きながら‥舐めてくださいやろ？言うてみぃ』

.

あづさは指で花ビラを開き‥小さい声で‥

『舐めてください‥』

『オォ‥っ。あづ‥めっちゃ可愛えぇで！』

彼はあづさの開いた部分を舐めだした‥

『あづさ‥凄いぐちょぐちょやで…。俺までビンビンや‥』

『ﾝｯ‥翔‥あづがお口でシてあげる…』

.

あづさはソファの下に膝まついて、彼のズボンをおろした。

大きくて硬い彼のモノがでてきた‥

あづさは先っぽをペロペロっと舐めて‥
裏筋をツゥーと舌でなぞった‥

『あづ‥』

━ﾊｸﾞｯ‥ﾍﾟﾛｯ‥ｸﾁｭｯ‥ﾍﾟﾛﾍﾟﾛｯ‥ﾁｭﾊﾟｯ━

あづさは彼の太い肉棒を口にほおばりながら‥
いやらしい音をたてて舐めながら彼を見た…。

.

　
『アカン…あづ‥めっちゃいやらしいわ…そんなん顔で見られたらイってしまうわ‥』

あづさを引き寄せ‥

『あづ‥乗ってや』

あづさはソファに座る彼の上に乗り‥自分の中に彼のモノを導いた‥。

.

　
━ﾇﾌﾟｯ‥ｸﾁｬ‥ｸﾁｬ━

あづさは彼の上で腰を動かした‥

それに合わせて彼もあづさを突き上げる

『ﾝｯ‥翔ｯｯ//あｯ‥イイｯ‥ﾝｯ//』

彼はあづさの奥まで突きながら‥首筋にキスマークを付けた。

.

いつもは服で隠れるトコにしか付けないのに‥
もぅ誰にも隠さないでいいんだ。
　全て‥彼のモノ

　━ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ━

あづさはイってしまった

彼は動きを止め‥

『あづ‥大丈夫か？』

『‥うん』

.

彼はまた‥あづさを激しく突き上げた。

『ホラ‥あづ‥』

あづさはもぅ自分で腰を動かせず‥
彼にしがみついてた。

『翔ッ‥すごいよぉ‥あづ‥また‥ｯﾝ//』

『あづは感じやすいねんなぁ‥えぇで‥あづ、イケや！ホラ‥あづん中‥デカいチンポで掻き回してるで‥』

.

　
『ダメッ‥///あッ‥ﾝｯ‥ﾋｬｧ‥ｯ//イイっ‥』

『あづ‥イケや‥ホラ』

『ﾝｯ‥翔と‥ｱｯ‥イきたいっ‥』

『アカン…まだや‥あづが壊れるまで突いたる』

.

彼にしがみつくあづさの手に力が入らなくなった頃‥
あづさの中で彼のモノが《ﾋﾞｸｯﾋﾞｸｯ》と動いた‥。

彼は力の抜けたあづさをそのまま抱きしめ‥

耳元で言った‥

『結婚しよう』

.

あづさはカラダを少し起こして
彼を見ながら‥

『こんなタイミング‥ズルいっ‥』

『(笑)せやろ？俺にトロトロやもんな！』

『‥もぅ』

うつむくあづさに彼は続けた‥

『本気やで‥』

.

あづさは溢れ出しそうな涙を我慢して…
下唇を噛みながら
《コクリ》とうなづいた‥。

『泣くなや』

『泣いてないもんｯ』

離婚したばかりのあづさはまだ暫くは籍を入れられない。

だけど春には一緒に暮らす約束をした‥。

.

土曜日の夕方‥
シンちゃんがきた。

『あづちゃ～ん。腹減ったわぁ。』

『カレーだよぉ。』

『シン！ちょい遠慮しろやぁ！』

『怒るなやぁ。明日は遠慮するわな(笑)』

.

夕飯を食べ終わって‥
シンちゃんの誘いでカラオケに行く事にした。

彼が着替えてる間

『シンちゃん。昨日はありがとう』

『いきなし後ろからゴメンやで(笑)アイツ等めっさシバイといたわ』

シンちゃんの笑顔は優しかった。

.

カラオケで昨日の後輩達も合流することになった‥

『夕べはすんませんでした‥』

シンちゃんに怒られた
後輩達は彼とあづさに頭をさげてきた‥。

『気にせんでえぇで！あっ！ココはお前等のおごりやで(笑)』

彼のこぉいうトコが‥
たまらなく好きだ。

.

彼もシンちゃんもかなり歌がうまくて‥
あづさは歌うのに抵抗を感じる程だった。

少し‥古い曲が流れた

浜田省吾の曲だ‥

彼が歌いだした。
あづさは画面の歌詞を目で追っていた‥。

曲が終わりに近づいた頃‥急にみんなが騒ぎ出した。

.

フッと彼を見ると‥
彼はあづさの方を見ながら歌っていた。

みんなの『恥ずいわ！』などの冷やかしの声を無視して歌ってた‥。

あづさも恥ずかしかったケド‥
今でも彼の歌声が耳に残ってる。

.

日曜日は‥
彼の腕の中で過ごした。

明日また離れ離れだ‥。

‥お父さんもお母さんも心配してるかな？
彼のコトちゃんと話そう

チビ達にお土産‥買って帰らなきゃなぁ。

彼に後ろから抱きしめられたあづさはそんな事を考えながら‥また眠ろうとした。

.

あづさの閉じかけた瞳に自分の左手が見えた…

その手の上には
彼の大きな手が重ねられていた。

この大きな手
‥離さない。

あづさは眠りにおちた‥

.

>>1-100
>>101-200
>>201-300

あづさは‥
《仕事に行く前にホームまで送る》と言ってくれた彼に
《仕事に行くギリギリまで抱き締めて欲しい》と断った‥。

『帰ってきてもあづは居らんねんなぁ‥浮気したらアカンで！』

彼は後ろからあづさを抱きしめた。

.

　
『翔以外欲しくならないように‥このカラダ仕込まれてますから‥。』

あづさは彼に寄りかかりながら‥悪戯っぽく笑った。

『今‥誘ったやろ？』

彼は首筋にキスをして‥
あづさを愛撫し始めた。

二人は‥時間ギリギリまで愛し合った

.

年末‥
あづさは彼の仕事納めに合わせて休みをとって、大阪に向かった‥。

父には付き合ってる人がいるコトだけ伝えた。

少し不機嫌になった‥

母にはすべて話した
今回も大阪に行くコトを素直に伝えた‥。

最初は少し戸惑っていたようだった。

あづさは彼のトコへ向かう新幹線の中で母の事を思い出していた‥。

.

今年のクリスマスは姉の子供がいるからと
ツリーの飾り付けをすることになった時のコトだった。

母が何かを思い出したらしく笑い出した。

『あづさ、覚えてるかな？(笑)』

『なぁに？』

『あづさは気が短くて、泣き虫でねぇ(笑)』

と笑いながら続けた‥

.

小さい頃‥
ツリーに電球を飾る時に
こんがらがってると、あづさはすぐに切ろうとして‥お姉ちゃん達に怒られて泣いていたらしい

.

そして母はあづさをジッと見ながら‥

『赤い糸は‥ちゃんとほどけたんだね。』

あづさは涙が溢れそうになった‥。

『‥うん。』

母に認められた気がして嬉しかった‥。

新幹線はもうすぐ新大阪に着く‥。

.

彼は仕事だったので
一人で彼の家へ向かった

途中、三人分の夕飯の材料を買った。
彼とシンちゃんのリクエストでコロッケを作る事になっていた。

部屋に入るとテーブルに置き手紙があった‥

　　【おかえり】

あづさは彼の書いた手紙を抱きしめながら

『ただいま‥』

.

階段を駆け上がってくる彼の足音がした。

『おかえりぃ』

待てずにあづさはドアを開けた‥。

『ただいま』

彼はあづさを抱きしめ
キスをした。

こんな時‥
シンちゃんはさり気なく二人の時間を作ってくれる。

.

　
『あづちゃん！腹へったぁ～！』

少し遅れてシンちゃんが帰って来た。

『おかえりぃ！シンちゃん！コロッケ作って待ってたよぉ』

『翔をやろ？(笑)』

『ついでにシンちゃんも(笑)』

三人で夕飯を食べた‥

.

あづさが大阪にいる間に雪が降った。

『どこも行く気がせんなぁ～。』

夏男の彼は雪が好きじゃない‥。

『シンちゃん呼んで鍋しようか？』

『あづ！天才っ！シンに電話するわ』

シンちゃんの着うたがドアの向こうで聞こえた‥
.

　　━ガチャッ━

ドアが開いた‥

『あづちゃん！鍋しようや！材料、買うてきたでぇ～。で？電話…なんや？』

彼とあづさは顔を見合わせて大笑いした

『シンちゃん！天才っ』

シンちゃんご自慢の鶏団子鍋を食べた。

その日はシンちゃんも泊まった。

.

　
『あづちゃん‥はよぉこっち住みや。三人で住んだらえぇやん！』

シンちゃんのこの一言で彼とシンちゃんのプロレスが始まった。

『もぉ！でかいのが二人で危ないでしょっ！』

こんな二人がたまらなく愛おしいかった‥。

その日の雪は少しだけ‥積もった。

雪嫌いな彼と雪だるまを作った‥。

.

　

　ちっちゃい雪だるま

.

　大阪←→東京

切ないくらい遠い
二人の距離を感じないように…毎日メールをする約束をした。

『またすぐ来るね』

彼の手を両手で握って
泣きそうなあづさに

『来るんやなくて、帰るやろ？』

あづさの手を強く握った

.

あづさが東京に帰ってすぐだった。

彼が電話でテレくさそうに言った‥。

『あづ‥ほら‥あれや‥バレンタインにな‥欲しいもんあんやけど‥』

『なぁに？』

『‥…』

『なによぉ～。言ってよぉ。あんま高いもんはやめてよぉ(笑)』

.

少しの沈黙の後に

『あづや。あづの毎日が欲しいねん。』

あづさの大阪行きは…
桜の咲くのを待たずに行くことになった。

携帯を壊してしまったあの日と同じ日の出来事だった…。

.

あづさの大阪行きの噂を聞いた〔一樹〕から
【久々に飲もうよ】
と誘いのメールがあった

一樹は…職場結婚だった亮二とあづさの後輩だ。

あづさは一樹と男女関係はなく二人で飲みに行くほど仲が良かった。

彼に遅くならないなら‥と許可をもらって飲みに行くことにした。

.

会うのは一年振りくらいだった‥。

居酒屋で飲みながら
一樹の近況や昔話をした

２杯目を飲み終わった頃

『あーちゃん大変だったみたいだね？聞いてびっくりしたよ！』

『うん‥連絡しなくてゴメンね』

『大阪行くんだって？あれはさすがにな‥。やっぱり‥こっちに居たくないよね？』

.

なにか会話が噛み合ってないような気がしたあづさは‥一樹にどう知っているのか聞いてみた。

一樹から出た言葉は想像もしなかった事だった…

亮二は既に再婚をしていたらしい‥。
３歳になる男の子がいて、その子は亮二の子供だという

.

今、思えば‥
亮二があづさを抱かなくなったのは、その子の命が芽生えた頃だ‥。

離婚の時に抱かなくなった理由を言わなかったのは‥こぉいう理由だったんだ。

彼に出逢うまで…
何の不満もないと思ってた結婚生活が壊れていた事を知った

少し笑えて‥
　　少し泣けた‥

.

あづさの携帯が鳴った

【あづ、まだ飲んでるんか？】

彼からのメールだ。

一樹に彼が心配してるから帰ると告げた‥。

一樹は
『らしくないじゃん(笑)』
と笑いながら駅まで送ってくれた。

.

もう大阪行きまで
日にちがなくなっていたあづさは友達や前の職場の方へ挨拶に行く日々を送っていた。

離婚の時に相談にのってもらった先輩に挨拶に行った。

『あづさ…ホントに大阪に行っちゃうんだぁ。寂しくなるじゃん！』

『はい。ホントいろいろとありがとうございましたぁ。』

.

先輩は
彼氏がいた事が亮二にバレると‥
離婚してから何年かは慰謝料の請求ができるから気をつけるようにと忠告してくれた…。

あづさは先輩に亮二の子供の事を話した…。

.

あづさと彼が出逢う前から夫婦間で性行為がなく…
その原因が旦那の浮気だったら慰謝料をもらえるハズだ！

と言ってくれたが…

あづさはもうそんなことはどうでも良かった…。

.

亮二があづさを抱かなかった理由はわからないままだが…
亮二はあづさが離婚を切り出さなければ、あづさと生活を共にするつもりだった事だけはわかっていた。

あづさが亮二との生活より…彼との生活を選んだんだ。

自分で決めた…
　　それでいい…。

.

先輩に…
『あづさ、少し変わったね。今のあづさのがスキだよ』
と…言ってもらえた。

『ありがとうございました！』

あづさはもう一度…頭を下げた

.

刻一刻とあづさの大阪行きの日は近づいていた。

彼と一緒に居れる喜びと
新しい生活への不安‥。

あづさの心は少しだけ揺れていた‥。

【あづ！今日は何の日か覚えてるやろ？】

彼からのメールに大切なコトを忘れていた事を思い出した。

.

二人が携帯ゲームで出逢った日だった‥

気持ちはあの頃より
彼で溢れている。
この気持ちを彼は受け止めてくれる。

大丈夫。
彼となら‥

【これからも‥ずっと一緒にいてね。】

【あたりまえや】

.

大阪へ行く前日…
父はまだ許してくれていなかった。

彼が何度か挨拶に来ると言ってくれたが
父は頑なに拒否をした。

『大丈夫よ。あづさは心配しないで幸せになりなさい。』

母は優しい笑顔を見せてくれた。

.

出発当日…

父に挨拶をしなければ
そぉ思うだけで胸が痛くなった。

父はあづさに背を向けたままだった。

その背中は…
すべて許してくれているような気がした。

‥涙で声がつまる

『おと…ぅさん…ごめんね…』

.

あづさはそれ以上
言葉が出てこなかった。

ただ…泣きじゃくった

『あーちゃん、はい。』

今年、幼稚園に上がる姉の子供【裕弥】がティッシュの箱を持ってきてくれた…。

『ありがとう』

『あーちゃん…大丈夫だよ！ゆうが一緒にジィジにごめんねしてあげる』
.

　
『裕弥‥ジィジは怒ってないよ』

父は裕弥とあづさの頭をポンと叩いた…

『あづさ、謝らなくていい。今度は大丈夫なんだな？』

あづさは泣きながら何度もうなずいた…。

『今度は随分…遠いな。大丈夫か？』

あづさは…ただうなづく事しかできなかった。

.

父の優しい目には涙が溢れそうだった…。

『あづさが幸せになってくれるなら…お父さんはそれでいい』

『あ…りが…とぅ』

裕弥は二人のやり取りをキョトンとした顔で見ていた

.

　
『おいッ！せっちゃん！あづさは一人で新幹線に乗るのか？』

父の大きな声が聞こえた。父は今だに母の事を〔せっちゃん〕と呼んでいる。

『新大阪の駅に翔ｻﾝが迎えに来てくれるらしいわよ…』

そぉ答える母に父はブツブツと怒っていた…。

.

一人じゃ危ないんじゃないか…
荷物は重くないのか…

あづさを心配してくれているみたいだ。

姉の〔あさみ〕は
『お父さん、あづがいなくなるの寂しくてしょーがないんだよ』

涙を溜めて…
　　　笑った。

『あさちゃん…』

.

その時、誰かがチャイムを鳴らした。

あづさが開けたドアの先には…
初めて見るスーツ姿の彼がいた。

『ちょｯ‥えっ？翔？』

驚くあづさに
彼は緊張気味に‥

『挨拶に来たで』

あづさも緊張してきてしまった。

.

チャイムを聞いた母が出てきたので紹介した。

『よく来てくれたわね。あがって！』

リビングに向かう途中
彼が小声で言った…

『どんな格好したらえぇんかわからんくて…どぉやろ？』

『…ヤクザみたいでいいんぢゃない(笑)』

『アカンやん…』

.

父は無意味に片付けをしたり、裕弥を探したりと‥なかなか彼の前に座ろうとしなかった。

彼はソファに座り、固まっていた。

母が時間ないんだから…と父を無理矢理、座らせた。

この日の父も彼も忘れられない…

.

>>001-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

父が座ると…
彼はいきなり立ち上がり自己紹介をした。

あづさはどうして良いのかわからずに‥
彼の隣に座って動けなくなっていた。

『そんなに緊張しないで…座って』

母はスゴい。
こんなに重い空気の中で微笑んでいる。

.

思えば…
いつだって母はあづさの気持ちを察してくれた。

喧嘩もいっぱいした。
素直に謝れない時も許してくれた。
いつだって…味方でいてくれた。

この時も‥緊張で話せなくなったあづさに気付いてくれてたんだ。

少し雑談をした…

.

　
突然…
彼が床にひざまついた

『あづさｻﾝを幸せにします。遠くてスミマセン。あづさｻﾝをください』

父に頭をさげた。

あづさは彼の隣に膝をついて座った。

父は一度、母の顔を見て
口を開いた。

.

　
『我がままな甘えん坊に育ててしまいました…。…娘をお願いします。』

と、彼に深々と頭をさげた…。

あづさは涙が溢れて止まらなかった。

母もあづさ達に背中を向けて泣いていた…。

裕弥は大好きなバァバが泣いていたので…
泣き出した。

.

　
『あーちゃん、明日は帰ってくる？』

新幹線を待つホームで裕弥が尋ねた。

彼は裕弥を抱き上げて

『明日は帰ってこんよ。あーちゃんはお兄ちゃんちの子になったんやで』

『だめぇ～』

みんなで笑った…。

.

新幹線に乗る直前…
母はあづさを抱きしめた

懐かしい感触…
とても温かかった…。

『あづさ、なにかあったら‥お母さんスグに飛んでいくからね。心配いらないからね。』

母はあづさの溢れる涙を手で拭いながら言った。

『…ぅん』

二人は新幹線に乗って
みんなが見えなくなるまで手を振り続けた。

.

彼とあづさは席についた…

『翔…』

『なんや？』

『挨拶に来てくれてありがとう』

『男やからな…筋は通さんとな』

そぉ言いながら、スーツのポケットをゴソゴソした…。

.

『あづ…コレな死ぬまで俺のモンって印や』

プラチナの指輪…
内側に青い文字で
【Love&Peace】と彫ってあった。
その横に二人のイニシャルが彫ってある。

彼はあづさのシルバーの指輪を外し…
その指輪をはめた。

そっと唇を重ねた。
二人だけの結婚式…

新大阪のホームでシンちゃんを見つけた…。

.

　
『シンちゃーん！』

『おぉ！あづちゃん！ホンマに来たんやぁ♪』

シンちゃんは車で迎えにきてくれていた。

シンちゃんのおごりで焼き肉を食べて…
彼の部屋でいつものように三人で過ごした。

.

彼は帰るシンちゃんを見送って、ドアの鍵をかけたあづさを後ろから抱きしめた…。

『あづ…欲しぃんや』

『待ってよぉ…ベッド行こうよぉ』

『アカン…待てんわ』

彼はあづさのスカートの中に手を入れた…。

『ﾝｯ…///』

あづさは声をころした…

.

ドアの向こうに誰か通ったら声が聞こえてしまうからだ。

彼はそんなあづさの耳元で…

『あづ、蜜が溢れてるやんか…舐めたろぉか？』

と、下着の横から指を入れクリを擦った。

『ﾝｯ…ｲﾔｯ…///』

『脚…開けや』

.

そぉ言いながら彼は下着を脱がし…
あづさのスカートの中に頭を入れ…
いやらしい音をたてながら舐め始めた。

『あぁ…我慢できひん』

彼は立ったままのあづさの後ろから太くて硬い肉棒を突っ込んだ…。

『ｬｧ…ｱｧﾝ//…ﾝｯ…/』

『ホラっ！あづ…もっと声だせや』

彼は激しくあづさを突いた…。
.

彼はイきそうになるあづさに…

『まだやで…』
と言って、
　肉棒を抜いた。

あづさの背中を壁に付け唇を重ねた。

あづさは彼の首に手を回し…舌を絡めた。

『あづ…たまらんわ』

彼はあづさの片足をを持ち上げ…
再び、肉棒で突き上げた

.

あづさの甘い声が響く

『あづ…あづのオメコに何が入ってるん？聞かせてや』

『んっ…///ｯ…』

『ほら！誰の何が入ってるん？』

そぉ言いながら…
激しく突き上げた。

.

　
『翔ｯﾝ…///あづ…もぅダメッ…』

『あづ…ちゃんと言わんとヤメルで？あづん中何が掻き回してるんや？』
『ﾝｯ…し‥翔のが入ってるｯ///』

『俺のなんや？』

『翔の硬くて…ﾝｯ//ぶっといチンポ…あづん中に…ｱｯ…あぁ‥んっ』

彼はあづさの言葉に興奮したらしく‥
奥深くまで突き上げた。
.

　
『もぅ‥イっちゃう//』
彼は‥
足がガクガクして力の抜けたあづさを抱きしめたまま突き上げた。

『あづ…すきやで』

彼は肉棒を抜いて、あづさにキスをした…。

あづさの太股に熱いモノが流れ出た…。

『明日は日曜やし…寝かせへんで』

彼はベッドまであづさを抱きかかえた…。

.

二人の生活が始まって
間もない頃…
彼が名古屋に１ヶ月の出張になってしまった。

『ちゃんとお利口にしてるんやで！』

あづさは実家に帰ろうか悩んだが…
二人の部屋で留守番することにした。

.

　
『あづくらい、俺が食わせたる』

と働く事に反対気味だった彼を説得して
あづさは仕事を決めて働きだした。

彼が出張中もシンちゃんが日勤の週は朝、お弁当だけは渡していた。

だけど‥お弁当箱を返しに来なくていいように使い捨てのお弁当箱にした。

.

彼のいない間に一度だけ…シンちゃんが酔っ払って、部屋を訪ねて来たことがあった。

ドアを開けたあづさを何も言わずに抱きしめて…帰って行ったのだ。

次の日にシンちゃんに聞いてみたが覚えてなかった…。

.

彼と週末だけ大阪に帰るか話し合ったが‥
交通費がかかるから１ヶ月我慢することにした…

彼とは毎日、メールをしていた

【あづ…どぉや？仕事キツゥないんか？】

【俺の居らん間におイタしたらあかんで！】

.

　

【翔に逢いたいよぉ】

【翔以外なんて‥欲しくないよぉ】

やっぱり、メールだけでは寂しくて溜まらなかった‥。

残り一週間。

結局‥待てずに週末
あづさは名古屋まで逢いに行くことにした。

.

　

>>001-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

.

　
『ホンマに来よった(笑)来週には帰るんやで？』

彼は新幹線から降りたあづさの頭をポンッと叩きながら‥笑った。

『だって‥あづ…翔に逢いたかったんだもん』

少しフテたあづさに

『俺も…あづにめっさ逢いたかってんで』

　とキスをした…。

.

　
『あづ…今んでビンビンになってもぅたわ』

彼はあづさの耳元で言いながら‥ペロッと耳を舐めた。

『ｱｯ…//もぉ～！こんなトコでなにするのよぉ』

『感じてたやん(笑)はよぉホテル行こぉや』

.

少し戸惑うあづさの頬に手をあてながら…

『ほな…ココでシてもえぇんやな？』

『もぉ～！目がマヂだしっ(笑)』

彼はあづさを連れて…
ホテルに向かった。

『翔ぅ。ホテル…初めてじゃない？』

『せやな…興奮してきたわ(笑)』

.

いつも彼の部屋で愛し合っていた二人は初めてホテルに行った。

『あづ！この鏡張りがえぇんちゃう♪』

『いやぁ。恥ずかしいもんっ！お風呂広いのがいいよぉ』

『そんなん…ココじゃわからんよ。』

彼はボタンを押さずにフロントで『風呂の広い部屋』と言って鍵を受け取った…。

.

部屋に向かうエレベーターの中で彼はあづさにキスをした。

左手をあづさの服の中に入れ…胸を揉んだ。

唇を噛むあづさの耳元で

『あづのその顔…スキやで！今日は我慢せんで、いっぱい声だすんやで』

彼はうなずくあづさに舌を絡めた…。

エレベーターが開いた

.

これから帰るカップルがいた。

　‥見られた。

だけど…
全く動じない彼の腕の中は、守られているようだった。

あづさは鍵を開ける彼に‥
『見られちゃったね』

と少し照れ笑いをした

彼は‥
『かまへんやん』
とあづさの頭にコツッ頭をぶつけた

.

　
『翔っ！見て見て♪お風呂めっちゃ広いよぉ』

『お前が言うたんやろ』

前にシンちゃんから聞いた事がある…。

翔はナンパに誘っても…
『なんで俺が女の機嫌とらなぁアカンねん』
と言って、誘いに応じないって。

.

今だって…
決して、あづさの機嫌をとろうとしてるのではない

サラリとあづさの望みを叶える…。

あづさはそんな彼のぶっきらぼうな優しさが大好きだ…。

.

　
『あづ…こいや』

彼はベッドに横たわりながら言った…。

『翔ぉ』

あづさは彼の上に重なるように抱きついた…

『ちゃんとお利口にしとったん？』

彼はあづさを強く抱きしめながら…言った。

.

『調べて…』

あづさは彼の下唇を軽く噛んだ。

彼はいきなり…
あづさの右腕に自分のカラダを乗せた。
そして…あづさのカラダの下から回した左手で
あづさの左手首を強く掴んだ。

身動きがとれなくなったあづさにキスをしながら…
右手で服を捲り上げた

『じっくり調べたるで』

.

彼はブラジャーのフックを外しあづさの乳房を露わにした。

『俺のシルシ…消えてんやんなぁ』

彼はいつもあづさの左胸にキスマークをつける。

三週間前…出張に行く前日に付けたシルシは消えていた。

彼は少し痛いくらいにあづさの乳房を吸った…。
.

『俺んやで』

『翔のだよ…あづの全部…翔のものだよ』

彼はあづさのスカートを捲り、下着を剥ぎ取り
いきなり指をいれた。

『ｱｯ//ちょ…//ンッ…ｱｯｱｧﾝ…』

彼の長い指は…
あづさの敏感な部分だけを刺激する

.

　
『ココやろ？』

いつもは声を殺しているあづさの喘ぎ声に彼は…

『あづの鳴き声…かわえぇで…ホラ！もっと鳴いてや…』

あづさにネットリとしたキスをしながら…
指を激しく動かした。

.

　

　━ﾋﾞｸｯ‥ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ━

あづさのカラダが小さく痙攣した‥。

『あづ…もぅイったん？まだ指だけやで(笑)』

彼はまだあづさの中を指で掻き回していた…。

『翔…ダメっ//ﾝｯ‥ﾁｮ…ｱｯ…ちょっと待って…』
.

身動きをとれずに
もがくあづさに彼は再び指を激しく出し入れした。

『あづの鳴き声…たまらんわ。今日は許さへんで何度もイカせたるわ…』

あづさを再びイカせた彼はベッドから起き‥
服を脱いだ。

彼の反り上がった肉棒の先は少し光っていた…。

.

　
『あづ…このデカいんが欲しいんやろ？』

『ぅん…』

彼はあづさの両脚を持ち上げ…ゆっくりとあづさの中に入った。

『あづ…キツい…』

ゆっくりとあづさの奥を突きながら…

『あづん中にぶっといチンポ入っとるの丸見えやで…触ってみ』

あづさは言われるままに彼の肉棒に手をあてた…
.

あづさの愛液でヌルヌルになった彼の硬い肉棒はあづさの中を入ったり出たりしていた…

『アカン…』

彼はあづさに覆い被さって…腰を激しく動かし出した。

あづさは彼にしがみつきながら…ぶっとい肉棒で奥を突かれる度にイヤラシい声をだした…。

.

あづさの首からあごを舐めた彼は…また舌を絡めた。

『もぅイっちゃう…』

『イっちゃうんか？ホラ！あづ…イけや…』

あづさはまた絶頂に達した…。

『翔…ﾝｯ//ダメっ…』

あづさの言葉など聞かずに…彼は深く突いてきた

.

　
『ダメッ///…ｱｧﾝｯ…』

あづさはカラダを上にズラして…
彼のモノを抜こうとした。

彼はそんなあづさの頭を両手で押さえて…
抜くことを許さなかった。

彼のたくましい腕に包み込まれて…
あづさは気が遠くなるほどの快感を知った…。

.

広いお風呂に二人で入った…。

バスタブの中で彼の膝に座ったあづさは…

彼のいない間に始めた仕事のコト
酔っ払ったシンちゃんのコト
彼に逢えなくて寂しかったコト

いろんなコトを話した。

.

彼はあづさの髪をなでたり…
胸を触ったり…
頬やおでこにキスをしながら、あづさの話をきいていた。

毎日のメールで話していた内容だったけど…
彼は聞いてくれていた。

.

翌日、少しだけ観光をした。

手をつないで歩く‥

それだけで幸せだった。

『翔。あづが来ちゃったから…無駄遣いしちゃったね。ゴメンね。』

『アホか？あづと一緒に居る為の金に無駄なんてないんやで…。』

彼はあづさの頭に手を置いて…顔を覗き込んだ
.

　
『金曜の晩には帰るでな、もぅちょいお利口にしてるんやで』

あづさは顔を覗き込んできている彼にキスをした

新幹線のホームで彼に見送られるのは何度目だろう…

もぅ今までとは違って、胸が張り裂けそうな寂しさはなかった…。

彼との生活を実感した‥
.

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

帰りの新幹線…

あづさは窓際の席に座っていた。

京都を出てすぐに隣の席に外人の男の人が座ってきた。
そして通路にもう一人…男の人が立った。

あづさは何か嫌な予感がしたが…
二人は談笑していたので大丈夫だろうと窓の外を見ていた…。

.

隣に座った外人が…
いきなり、あづさの太股を触ってきた。

何か言っているが…
あづさは英語が苦手で、何を言ってるのか…
全くわからなかった。

その手はあづさの秘部へと向かってきた…。

こんな時…情けないケド怖くて声を出せない

心の中で何度も彼の名前を呼んだ…。

.

車掌さんが来てくれるかもしれない‥

なんで…スカートにしてしまったんだろう。

いろんなコトを考えた…

意地でも脚を開かないあづさにイライラしたようで…無理やり脚を広げた。

その姿を通路の男は笑いながら見ている…。

.

その外人はパンツの横から指を入れようとした。

いつもはあっという間の
京都←→新大阪
スゴく長く感じた…。

新大阪で降りる乗客が準備しだした時…
あづさは強引に通路に出た。

.

あづさは急いでドアの所まで行った。

二人の外人はあづさの後をついてきて…
他の乗客に見えない様にドアの前のあづさの後ろに立った…。

一人が後ろから抱きつき…胸を揉みだした。

左手で乳首をコリコリと摘みながら…右手をスカートの中に手を入れた。

.

新幹線は新大阪のホームにはいって行った。

スピードが落ちて…
停まる直前…ホームにいるシンちゃんを通り過ぎた。

帰りが遅くなった彼がシンちゃんに連絡してくれていた。

だけど‥その時のあづさはシンちゃんが何故ココにいるかよりも（助かった…）という思いでいっぱいだった。

.

　
『シンちゃんｯｯ！』

ドアが開いて…
すぐに走り寄ったあづさの雰囲気と
その後ろを何か言いながら追ってきた外人二人にシンちゃんは全部を察してくれた…。

シンちゃんはあづさを抱きしめながら…
英語で何か言った。

.

何て言ったのかは
　わからなかった‥

『あづちゃん、もぅ大丈夫やで。』

『ありがと‥』

安心したあづさの目には涙が溢れそうだった。

シンちゃんは両手であづさを抱きしめたまま‥
落ち着くのを待っていてくれた。
彼にシンちゃんと会えた事を連絡し…
部屋まで送ってもらった

.

彼が帰ってくる前日のコトだった

あづさは眠ろうとベッドに入ったその時に‥

━ピンポーン━

チャイムが鳴った。

（イヤだなぁ。こんな時間に誰だろぉ？）

あづさはソッと窓穴を覗いた。

『シンちゃん？』

そこにはシンちゃんがいた…。

.

　
『どぉしたの？』

あづさはドアを開けた…

『ちょっとえぇ？水くれへん？』

シンちゃんはかなり酔っているみたいだった…。

あづさはソファに座ったシンちゃんに水を持っていった。

.

シンちゃんはいきなりあづさを抱き寄せた。

『ちょっとぉ…シンちゃん？』

『ちょっとやけ…』

あづさはシンちゃんを突き放すコトも抱きしめるコトも出来ずに…
　ただ立っていた。

シンちゃんの熱い息が胸元にかかる…。

.

　
『忘れてや…』

シンちゃんはそぉ言って帰っていった…。

その後もシンちゃんは何もなかったように今まで通りだった…。
あづさも普段通りに接した

彼には…
　言わなかった。

.

三人は今までと変わらない関係だった。

きっと…
あの夜シンちゃんは酔っていただけだ。

毎日が幸せだった…。

あづさは販売の仕事も順調にいっていて…
大阪での生活も慣れてきた

.

販売の仕事で誰かと出会う可能性もあるのでは‥と心配する彼は

『あづぅ。仕事どない？あづ目当ての野郎とか居るんちゃう？』

あづさは、そんな彼にいぢわるっぽく…

『いるっ！あづのいる日は…ほとんど毎日来るお客さんがふたりっ！』

.

　
『えっ？ほんま？どない奴やねん！俺がどついたるわ！』

あづさの腕を掴み、怒る彼に…

『翔とシンちゃん(笑)』

『ほんまや(笑)』

彼は夜勤の週は出勤前に飲み物を買いに…
日勤の週は時間が合えば帰宅途中にあづさを迎えに来てくれていた。

.

こんなに愛されて‥

こんなに誰かを愛するコトがあっただろうか‥

これが最後の恋になればいいのに‥

二人は‥
あづさの胸の【彼のモノ】のシルシは薄くなる事もなく
　愛し合っていた。

.

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

５月にはいって…
彼と二人で白浜に旅行に行った。

泊まった旅館の仲居さんは、よく喋る人だった。

『新婚さん？お似合いですね』

彼と顔を見合わせて笑った。
社交辞令だろうが嬉しかった。

.

夕飯を食べて…
　温泉にはいった。

部屋に戻ると浴衣姿の彼が待っていた。
その姿にドキドキした…。

『翔…カッコいい』

『惚れ直したやろ？』

彼はうなづくあづさを布団に寝かせた…。

あづさの髪を撫でながらおでこにキスをした。

『全部…あづんやで』

.

あづさは両手で彼の頬に触れた…
二人はゆっくり唇を重ねた

彼はそのままゆっくり首筋を舐めながら…あづさの浴衣に手を入れた。

『ﾝｯ‥//翔っ‥』

『あづ‥声だしたらアカンで‥』

彼は浴衣から乳房を出し‥硬くなった乳首を舌でころがした。

.

あづさの浴衣の帯を取ると…その帯であづさの両手首を縛った。

『翔っ‥』

『興奮するやろ？』

『しないもんっ！』

彼は下着の上からクリを擦りながら‥

『下のお口は正直やで？キスしたるな』

彼は下着の上から何度もキスをしてきた‥。

.

あづさの下着を脱がせて指で弄りだした。

『ｱｯ‥ﾝｯ//』

彼は浴衣を脱ぎながら‥あづさの脚を開いた。

そして‥
あづさの中にはいってきた

『あづ‥えぇで‥。あづん中‥柔かくて最高や』

両手を縛られたあづさは‥いつもと違う感覚に更に感じていた。

.

　
『あづ、上乗れや！上手にするんやで』

上に乗ったあづさは彼が感じるように腰を動かした‥。

『上手やで…』

あづさの胸を下から揉みながら‥彼は腰を動き出した。

『あッ‥//動いちゃダメっ‥』

.

彼の上に力つきたように倒れ込んだあづさの中は彼でいっぱいになっていた‥。

『ｱﾝｯ‥//』

彼のモノはあづさの中でビクっビクっと動いていた

『あづ‥すきやで』

『あづも‥翔がスキ』

裸のまま…二人は抱き合って眠った。

翌日はアドベンチャーワールドに行った…。
シンちゃんとお店にお土産を買って帰った…。
.

もうすぐ…
亮二と離婚して半年。

彼との間に入籍の話しはでてなかった。

彼の両親に会った時…
反対された様子もなかったが、あづさは少しだけ不安だった。

自分からは‥
切り出せなかった。

そんな頃‥
彼とシンちゃんは九州に二週間の出張に行く事が決まった。

.

　
『翔、靴下とか買っといた方がよくない？』

『まだ、えぇんちゃう』

『間際になって、忘れたらいやだもんっ』

そんなあづさの一言で二人は買い物に行く事になった。

.

　
いつものように…
彼の隣で…
いつものように…
笑っていた…。

『あっ！危ないっ！』

あづさの言葉と同時に
彼はハンドルをきった…

.

信号を待っていたのか…数人の女の人達が歩道にいた。
その中から…
小さな男の子が飛び出してきたのだ。

『あづっ！』

彼は左手であづさを押さえた

そして‥
車は壁に激突した‥。

想像以上のエアバックの衝撃と‥
彼の力強い手の感触を感じながら‥あづさは気を失った。
.

　
『ほらっ！パンダだよぉ～。』

あづさは腕の中に赤ちゃんを抱いていた…。

彼はそんなあづさの肩を抱きながら…

『寝とるやん(笑)』

と‥赤ちゃんの顔をのぞき込んでいた。

あづさは彼と旅行で行ったアドベンチャーワールドの夢を見ていた‥。

.

あづさが目を開けると‥
そこは病室だった。

ベッドの横には泣きそうな顔をした彼がいた。

『翔…大丈夫？』

彼の頬を触ろうとしたあづさの腕には点滴の管がついていた…。

『あづさ！』

声の方を見ると…
東京からかけつけた母が泣きはらした顔をしていた

.

　
『お母さん？なんで？あづ…どれくらい寝てたの？』

あづさは一度、目を覚ましたが…薬でもう一度眠らされていた。

彼にその時の事を覚えてないか問われたが…
あづさは記憶になかった

彼があづさの手を握り…ゆっくり話し出した。

.

　
『あづ‥ごめんな‥俺がもっと気ぃ付けて運転しとったら‥』

『翔のせいぢゃないよ』

彼は首を振り‥
またゆっくり続けた‥

『あづん中に赤ちゃんが居ったんやて‥』

彼は言葉を詰まらせた…

あづさは瞳を閉じた‥

.

彼の言葉を最後まで聞かなくてもわかった。

お腹の中の赤ちゃんは…
もぅいないこと…

さっきまで夢の中で抱いていた我が子を
この手で抱いてあげれないという事…

あづさは声をだして泣いた

.

どれくらいの時間…
　泣いていただろう。

彼はその間…ずっとあづさの髪を撫でていた。

ずっと、彼の後ろにいた母が彼に代わりあづさの横に座った。

『あづさ…』

『ぉ…お母さんっ…』

あづさはまた泣いてしまった。

.

母はあづさの手を握りしめ…もう片方の手であづさの手をさすった。

夢の中の赤ちゃんと同じように温かかった…。

この時の母は…
近所に買い物中に携帯で彼からの連絡を受け
そのまま家に帰らず大阪に来たらしく…
新幹線に乗るには不似合いなサンダルのままだった。

.

あづさは…彼から聞く前に看護婦さんから赤ちゃんのことを聞いていた事を思い出した。

興奮状態になったあづさは…すぐに薬で眠らされたのだった。

『ぉか…さん…。あづね…夢ん中で…赤ちゃんに会ったんだ…』

.

彼はかすり傷程度で
特に異常がなかったので帰る事になった。

あづさは２日程
様子をみる為に入院することになった。

母は本来、付き添いの泊まりは許されないが
個室だったこともあって、特例として泊まらせてもらえる事になった。

看護婦さんが簡易ベッドを持って来てくれて…
あづさのベッドの横で眠ることにした。

.

『お母さん…寝た？』

『起きてるよ…どうしたの？のど渇いた？』

『うぅん。』

母は体をあづさの方へ向けた…。

『家…大丈夫なの？』

『お姉ちゃんいるから大丈夫だよ。お父さん、明日来るって…』

『靴…持ってきてって言った？(笑)』

『…言った(笑)』
.

お母さん
この時…あづ、ホントは赤ちゃんの話をしたかったんだ。

ケド‥
お母さんを困らせるだけの気がして…
言えなかったの。

『あづは大丈夫だから‥心配しないで…』

目一杯の強がりだった。

彼にも…母にも…
本当の気持ちは言えなかった‥。

.

翌日…
面会時間を無視して父と彼が来てくれた。

面会時間には彼の両親が来てくれた。

あづさの両親と彼の両親が会うのは…
これが初めてだった。

病室だったので‥
少し、話をしただけで
『また‥日を改めて』
というコトになった…。

.

心配する父と母に‥
『大丈夫だから』
と笑顔を見せ、帰ってもらった。

あづさの両親をシンちゃんが車で新大阪まで送ってくれてる間…
彼とあづさは病室に二人きりだった。

.

彼はベッドに座ってるあづさを抱きしめた…。

『あづ‥ごめんなぁ』

『あづこそ‥ごめんなさい。あづが気付いてれば良かったのに‥』

彼と愛し合う時‥
いつもあづさの中に出していたのに
新しい生活を始めたせいか‥生理不順になってしまっていたので妊娠を疑わなかったのだ。

.

どうして気付かなかったのか‥胸が苦しかった。

今更、悔やんでも‥
涙が溢れ出るのを止める事はできなかった。

『翔‥あの飛び出して来た子は平気だったの？』

警察の対応は全て彼がしていてくれていた。

.

　
『おらんのや…』

『えっ？』

その親子も…
近くにいた母親の知り合いらしき女性達も…
すぐにその場から立ち去ってしまったらしい。

あづさは言葉にできない怒りをおぼえた…。

.

あづさは退院して彼との生活をおくっていた。

今までと違うのは…
ＳＥＸをしてない事と、テレビで赤ちゃんの話題になったりするとチャンネルを変える事ぐらいだった。

病院の先生に
『すぐにでも妊娠しても平気ですよ』
と言われていたが‥
彼をまだ受け入れる気持ちにはなれなかった。

そして‥彼もあづさを求めてこなかった。

.

彼は九州への出張を断ると言ってくれたが…
あづさはそれを断った。

彼が出張に行く前日‥

『あづ‥かなり痩せたんちゃう？』

『もうすぐ夏だから‥ダイエット！』

『そんなんせんでえぇ。俺はあづのまんまがえぇねんで？』

.

あづさは彼に気付かれないように心掛けていたが…
食べ物が受け付けられなくなっていたのだ。

事故から５㌔ほど痩せていた‥。

彼とシンちゃんは２週間の出張にでかけた。

.

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

彼がいない間…
あづさは食事をする事が少なくなり
仕事は行っても早退しなければならない程に体力は落ちていた。

彼とは毎日メールしていた

【あづ、ちゃんと食うとるか？体調はどぉや？】
【元気だよぉ！シンちゃん一緒だからって遊びすぎないでよっ！】

元気を装った…。

.

彼が出張に行ってから…
一週間。

東京の母が遊びに来るというので新大阪まで迎えに行くつもりだったが…体調が悪く家で待っていることにした。

　━ピンポーン━

ドアを開けたあづさを見て…母は驚いたようだった。

そして…
声を出して泣いた。

.

あづさは彼がいない一週間で更に５㌔ちかく痩せてしまっていたのだ…。

『あづさ…ごめん‥ね。お‥母さん‥』

『ダイエット失敗しちゃったみたいで‥』

あづさは泣く母に笑ってみせた。

『バカっ！強がらなくていい‥』

母は力強く‥
あづさを抱きしめた。

.

あづさは我慢していた感情が抑えられなかった。

『あの母親が勝手に子供の手を離したんだよぉ。あづは‥そんなバカな親のせいで‥翔の‥…』

あづさは言葉に詰まりながら続けた‥。

『抱いてあげることもできなかった‥あづだったら‥手は離さない‥』

.

母はあづさの手を両手で握りながら‥
あづさの話しを聞いた。

『‥翔が…事故でも誰かを殺さなくて良かったって…思ってる…。でも…なんで？あの子ぢやなくて…あづの…』

あづさは赤ちゃんを失った事が悲しくて…
赤ちゃんに申し訳なくて胸が苦しかった‥。

.

なのに…
心のドコかで
彼が無事だっただけで良かったと思ってたり
あの子が赤ちゃんの代わりにと思う反面‥
彼が事故でも誰かの命を奪う事にならなくて良かった

そんな風に考える自分が許せなかった。

母は握っていた手に力を入れた‥。

.

　
『あづさ…そんなに自分を責めないで。お母さんね、決して赤ちゃんの命を軽く思ってるワケじゃないんだよ…』

ここまで話すと…
母は涙をポロポロの流した

『でも…やっぱり…あづさが無事で良かったと思ってる。あづさの事故の連絡をもらった時、胸が押しつぶされそうだったんだから‥』

.

母はだだ‥泣きながら頷くあづさを抱きしめた。

昔より小さく感じた母だけど‥変わらぬ大きな愛に気持ちが少しだけ癒されてく気がした。

『お母さんもあづさの手を絶対に離したりしないから‥帰ろ？』

あづさは首を振りソファーに座った。
母はそんなあづさにお茶を入れ、あづさの荷物をまとめた。

その夜…
あづさは東京に帰った。.

帰ると‥
あづさの部屋はそのままになっていた。

『少し横になれば？』

姉がベッドを準備をしてくれていた。

『ありがとう。』

ベッドに入り‥目を閉じた

布団はお日様の匂いがして‥何故か涙があふれた。

.

あづさは実家に帰ってから少しずつ体調も戻っていた

『あづぅ、胸ちっちゃくなったんじゃない？翔ｸﾝ泣くねぇ』

意地悪っぽく言う姉に
裕弥は怒りながら

『ママっ！あーちゃんね泣いちゃうでしょ！あーちゃん、いぢめたらダメなんだからね！』

『ゆぅ～。ママに似ないで優しいねぇ』

.

甥っ子の裕弥は可愛かった

(もしかしたら…あづの子もこんな感じだったのかなぁ)

そんな事を思ったりもした

だけど…裕弥は裕弥。
可愛い甥っ子だ。
一緒に生活をしながら…
あづさは少しずつ気持ちの整理もついてきた。

.

だけど…
『実家に帰って来てるなら会おうよ』と言う美羽の誘いをあづさはなかなか受けられないでいた。

子供がいる美羽が羨ましく…妬ましかったのかもしれない。

忙しい彼は時間ができればメールをくれた。

.

受信メール

From 翔

　――――――――
あづ

夕べは遅くまで残業してて、シンと寮に帰ったらバタンキュ～やってん

せやからメールできんかってん。ごめんな

出張がな、一週間伸びてもぉたんよ。
業務命令やからな…
堪忍やで

.

　
体調はどないや？

そばに居ってやれんくてホンマごめんな。

帰ったら
スグに籍入れよな

ホンマに早よぉ、あづを抱きしめたいねんで。

あづ…もぅちょい待っててな。

俺の腕ん中で幸せにしたるでな

.

送信メール

To　翔

　――――――――

もぅ！
寂しかったんだからぁ

なんてネ。

今日も一日お疲れ様でした

あづはかなり元気になったよっ
強がりぢゃなくて！
だから心配しないで。

.

　
１週間ね。わかったぁ。
ちゃんとお利口ｻﾝしてるね

翔、あのね‥傍にいなくても離れててもね…
めっちゃめちゃ翔を想ってるよッ

早く逢いたいね

翔にギュッってしてほしいよぉ

翔の腕の中なら…
もぅ何も怖くないね

.

彼の出張の最終日

彼へ送ったメールの返事はなかった。

仕事中だったり
誰かと一緒に居たら…
と考えてあづさは電話も出来ずにいた。

(シンちゃんのアドレスも聞いとけば良かったな…。また二人で飲んでるのかも…)

眠るには普段よりかなり早い時間だったが
あづさはフテ寝した…。

.

翌朝…
あづさは何かに守られているような…
深い安心感に包まれていた

『し…翔っッ！？』

目を開けると…
彼があづさの隣で眠っていた。

『あづぅ』

彼は寝ぼけながらあづさを抱きしめた…。

.

彼は出張先から
そのまま東京のあづさの実家に来ていたのだ。

唯一、起きていた姉があづさの部屋に通したらしい

『もぉ、マジでビックリしたぁ(笑)』

彼は笑うあづさのＴシャツに手を入れながら…

『一秒でも早よ、あづに触れたかってん…』

.

彼の大きな手はあづさの腰から胸へと…

『あっ！』

『翔？どぉしたの？』

『…夕べ、あづの親御さんに挨拶してへんやんかぁ。玄関から出直した方がええんちゃう？』

『もぅ遅いかも…(笑)』
.

　
『なんでや？』

『スパイの足音が近づいてきた…』

　　━ガチャ━

『あーちゃん♪』

裕弥はベッドの彼を見るなり…振り返り母のもとへ走り出した。

『ばぁーッ！』

『…ほんまや(笑)』

２人で笑った。

.

彼は辛子明太子などの九州のお土産をたくさん持ってきてくれていた。

裕弥は九州限定の大きなプリッツにご機嫌だった。

彼とあづさは姉の車を借りて江ノ島に行く事にした。

彼の運転する車に乗るのは事故以来…初めてだった。

.

　
『あづ？大丈夫か？』

気遣う彼はあづさの手をしっかり握った…。

『うん』

あづさは手を握り返しながら笑った。

江ノ島に着いて…
二人は海を見ながら話していた。

.

　
『あづ…ホンマは後悔してるんちゃう？』

『何を？』

『俺とのコトや…』

『翔が後悔してるんぢゃないの？あづは…』

彼のそんな質問に泣きそうになったあづさは黙った…。

.

　
『俺は後悔なんてせぇへんよ。欲しくてたまらんかったあづやで？』

『あづだって…後悔なんてしてないよ！なんでそんなコト聞くのよぉ』

『ほな、良かったわ(笑)後悔しとっても…あづを手放す気ぃなんてあらへんし…(笑)』

.

彼はあづさを見て‥
ふと視線を地面にうつした

『せやけど…俺と居って、あづがシンドイんやったら…』

あづさは彼の言葉をかき消すように…

『翔がいてくれなかったら…翔がそばにいてくれなきゃ……。もぅ翔のアホ…』

.

　
『あほちゃうわ！あづ…最後まで言うてや。聞きたいねん。』

彼はあづさを抱き寄せながら言った。

『あづ…翔がいてくれなきゃダメなんだもん…。翔…愛してる。』

あづさは彼の服をギュッと握りながら小さな声で言った。

いつか‥この場所に子供を連れて来よう。

彼と見た海はキレイだった…。

.

二人は寄り添いながら
少し話した。

『翔‥お土産、シンちゃんでしょ？(笑)』

『なんでわかんねん？』

『わかるよぉ(笑)』

今ネ、
《愛してる》って言葉にしなくても愛されてるのもわかるよ‥。

翔にこの気持ちが伝わってるのもわかるよ‥

.

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

彼とあづさはホテルへ行った。

『あづ…』

彼はあづさを抱きしめキスをして、そのままベッドへと横たわらせた。

唇を重ね舌を絡めた
Marlboroの匂い…
大好きな彼の匂い…

彼は優しく愛撫した。

首筋に舐めるようなキスをして…胸にいつものように【彼のモノ】のシルシをつけた。

.

硬くなったあづさの乳首を舌でころがしながら…
少し濡れている秘部に手を触れた。

『あづ…ホンマにすきやねんで…』

あづさの溢れでた蜜を指に付けクリを擦った。

『あづん中…入るで？ええか？』

彼はうなずくあづさの中にゆっくりと入ってきた
.

いつもは壊れそうなくらい激しく突いてくる彼は優しく…愛おしむようにゆっくりあづさを愛した。

何度もキスをした

彼はあづさの感じている顔を見ながら…
奥まで突き上げた。

あづさが何度目か…
イキそうになった時
彼は激しく突き出した。

そして…
あづさの中でイった…。
.

翔、あの時なんで犬ゲームしてたの？
似合わないじゃん(笑)

あづと逢う為やったんちゃう？

適当なんだからぁ～。

ホンマやで(笑)
あづはなんで俺とメールしたん？

.

わかんないっ(笑)
翔は運命って信じる？

あづと逢うて…信じれるよぉになったなぁ。

あづも！
でも…翔と離れ離れだった時もコレが運命なのかなぁって思ってた

アホか！
俺は…拉致ったる気やったで(笑)

.

ニュースの見出しは間違いなく【携帯で出逢った美女拉致監禁】だね(笑)

誰が美女やねん！！

翔…赤ちゃんも運命だったのかなぁ。

あれは神様のミスやろ？
あづ…夢ん中に俺も居ったんやんなぁ？

.

うん…
一緒に笑ってた…

おおきに。
あづんおかげで俺も逢えててんな…。

あづだけがツラかったんぢゃないのに…
ごめんね。

彼は黙ってあづさを抱きしめた…。

.

そして唇を重ね…
カラダ中にキスをした

カラダを重ね、一つになったまま彼は耳元で…

愛してんで

翔‥あづから離れないでね

当たり前やん

あづさは彼のたくましい腕に抱きしめられたまま絶頂をむかえた。

.

家までの帰りに美羽の家へ寄った。

『あーちゃん！』

美羽は両手を広げて
あづさに抱きついた。

『みゅぅ…ごめんね』

『なにがよっ！散らかってるけどあがって！』

美羽はあづさが自分と会わなかった理由を察していたみたいだった。

.

彼を紹介した。

『はじめまして。あーちゃんから話はいつも聞いてたんですよぉ！』

美羽は笑顔でレモンティーをだしてくれた。

美羽の三人の子供は人見知りせず、彼の膝の上ではしゃいでた。
彼も優しい顔をしていた

胸が少しだけ痛くて…
胸が少し温かくなった

.

　
『あーちゃん…いつ大阪に帰っちゃうの？』

その質問は彼もしたかったらしく…あづさの顔をジッと見ていた。

『翔がね、明後日の月曜日まで休みだから…翔と一緒に月曜日には帰るつもり』

美羽に答えながら…
彼の顔を見た。

.

　
『みゅぅちゃんも遊び来てや！』

そぉ言った彼に美羽は
『遠いもんっ！』と笑った

帰り際…美羽は彼に

『あーちゃんをヨロシクお願いしますね‥』

少し涙ぐみながら言った

.

日曜日の夜

家族揃って夕飯を食べた

裕弥は彼とあづさの間ではしゃいでいた。

夕食後…
父と彼はお酒を飲みながら話をしていた。

彼の仕事の事…。
出張が多いことを父は気にしていた。

.

大阪であづさはやっていけるのか…
あづさの離婚経験を彼の御両親はどう思っているのか

彼は父の質問に誠実に答えていた。

父は…
『今回の事もあって、出来ることなら…あづさはこっちで生活させたいと思っていたんだ。』

.

黙る彼に父は続けた

『だけどな…翔君が来てからのあづさの笑顔がな可愛いんだ。親バカだろ？(笑)』

父はそぉ言うと…
　笑いながら母に

『せっちゃん！親は損だな(笑)』

と…グラスに残ったお酒を飲み干した。

.

『あづ…あづさサンは絶対に幸せにします。泣かすコトもあると思います。せやけど…笑顔は曇らせません。』

真っ直ぐな彼の視線の先には…笑いながらうなずく父がいた。

同じ家に居たのに‥
二人の事を反対していた
父はこの夕飯の時まで、
彼と会わないようにしていたって母が教えてくれた。

.

>>1-50
>>50-100
>>100-150
>>150-200
>>200-250
>>250-300
>>300-350
>>350-400
>>400-450
>>450-500

部屋に戻った彼は…

『明日…籍入れよ』

ポケットから少しグチャグチャになった紙を取り出した。

彼の名前と‥
保証人の欄にシンちゃんの名前の書いてある婚姻届だった。

『あづのオヤジさんにサインして貰って…明日、出しに行こうや』

たった一枚の紙だけど…
嬉しかった。
.

あづさは彼の見守る中…
サインをした。

『翔…戸籍抄本持ってきたぁ？』

『ん？なんやそれ…』

『…翔は本籍地がこっちぢゃないから…戸籍抄本がないとダメなんだよ』

『ほな…アカンやん』

『明日…あづの戸籍抄本だけもらって来ようよ』

『せやな…帰ったらスグに行こな』

.

　
『うん。ねぇ…翔。昨日、みゅぅに言われた時も思ったんだけど…あづは大阪に帰るんだね。』

『ん？？』

『だからぁ～！あづは大阪に【行く】んぢゃなくて【帰る】んだね。』

『せやで…』

.

　
『あづの居場所はこっちじゃなくなったんだね。寂しいような…嬉しいような…』

『ちゃうで！あづの居場所はココや…』

彼はあづさを抱きしめた

彼の腕の中…
あづさの居場所…

.

『このまま…あづを押し倒したいんやけど…来るやんな(笑)』

『来るね(笑)』

　　━ガチャ━

ドタバタと走る音が止まったと同時にあづさの部屋のドアが開いた。

『あーちゃんっ！ゆう、あーちゃんとしょおと寝んねするぅ！』

.

　
『明日、幼稚園やろ？早よぉ寝んと起きられへんでぇ。』

彼は裕弥を抱き上げた。

そして、あづさの狭いベッドで三人で眠った。

裕弥のカラダの上で
二人は手をつないだ。

『翔‥子供って温かいんだね。』

『せやな。』

.

翌日…
区役所に寄ってから大阪に帰った。

狭いベッドで裕弥を潰さないように気を付けていた二人は新幹線で爆睡した。

新大阪の駅から直接、役所に行った。

今日…あづさは

【芹澤あづさ】
　　　になりました。

.

　
『あづちゃーん！おかえりぃ！』

シンちゃんが仕事から帰ってきた。

『シンちゃん！ただいまぁ！ってか…おかえりぃ(笑)』

『ただいま(笑)あづちゃんの好きなプリン買うてきたで！』

.

　
『ありがとぉ。ねぇ、シンちゃん…今日、あづ…どっか違くない？』

『…‥』

シンちゃんはクルクル回るあづさを真剣に見ていた。

『答えられへんかったら、うちの嫁は飯喰わせてくれへんで！』

彼が笑いながら…シンちゃんに言った。

.

　
『えっ？嫁？籍入れたん？ホンマ？』

『うん(笑)』

『ホンマに？うわｯ！おめでとう』

この夜…
三人でお祝いした。

いつもと同じように過ごした夜だったけど
なにかが違う気がした
忘れられない夜だった

.

休みの日も三人で出掛ける事が多かった。

三人で梅田のゲームセンターに行った時のコトだった

『あづ…ちょっとトイレ行ってくる！』

『気ぃつけや…』

『はぁ～い。』

あづさがトイレに行って…彼とシンちゃんの元に戻ろうとした時

.

　
『あづやん！あづやんなぁ？なんでぇ？』

突然、男があづさの腕を掴んできた。
ビックリして顔を見ると弘和だった。

『いきなし連絡とれへんかってん…心配したんやで？なにしてん？』

突然の弘和との再会にあづさは驚いて言葉がでてこなかった…。

.

弘和はあづさの腕を掴んだまま…

『ちょい喋ろぉや…』

弘和が言い終わるか終わらないうちに…
あづさの視界は彼の背中でさえぎられた。

『なにしとんねん！』

彼は今にも殴りかかりそうな勢いだった…。

弘和はスグにあづさの腕を離して、その場を立ち去った。

.

　
『今のなんや？』

彼は少し怒った口調であづさに聞いた。

『前に少しだけ付き合ってた人…』

彼は何も言わなかった…

その後は特に何もなかったようにゲームをしたりショッピングをして…
三人でご飯を食べて帰った…。

.

　
『翔…シャワーはぁ？』

『あとでええわ』

『ぢゃぁ、先いい？』

『ええよ』

家に帰ったあづさはシャワーを浴びていた。
少しするとドアが開いた

『どぉしたの？』

.

あづさの問いに彼は無言で…服のまま入ってきた

『翔？濡れちゃうよ…』

彼はシャワーを止め…
あづさを抱きかかえて
お風呂場をでた。

『ちょ…ちょっとぉ…なによぉ…』

　　━ドサッ━

びしょびしょのままのあづさをソファにおろした

.

あづさは何が起こってるのかわからず…
呆然としていた。

　　━カチャ━

彼はベルトを外し…
濡れた服を全部脱いだ。

『翔…？』

彼はあづさの上に覆い被さってきた…。

『ちょ…と…翔…ヤメテよぉ』

.

いつもと違う彼に
少し戸惑っていた…。

『あづ…言うこと聞かなアカンやん…』

彼はベルトであづさの両手の自由を奪った。

『ねぇ…どぉしたの？』

『あづは俺んや…』

彼はそぉ言うと…
あづさをソファの上で四つん這いにした。

.

昼間の弘和のコトを気にしていたようだ…

彼は太くて硬くなった肉棒に唾液をつけて
まだ濡れていないあづさを挿してきた…。

『痛いっ…翔…ッ』

『スグよくなるで…』

少し冷たく言い放い
彼は腰を動かし続けた

『…アッ…///ﾝｯ』

あづさの痛みは快感へと変わっていった…。
.

　
　━ｸﾁｭ…ﾇﾁｬﾇﾁｬ━

イヤラシい音が部屋に響く

彼はあづさの奥を突いたまま…動きを止め、胸を鷲掴みした。

『…ﾝｯ//翔…ﾔﾒﾃ…』

『アカン…やめへんで！あづ…誰んや？このイヤラシい体は誰んや？』

胸を痛いくらいに揉みながら…彼は言った。
.

　
『…ﾊｧ…ﾝｯ//翔の…』

『せや…俺んや』

彼はまた腰を動かし始め…激しくあづさの奥を突いた。

『ｱｯ…ﾀﾞﾒ///…ｯﾝ』

『あづ…勝手にイったらアカンやんか…』

彼はイってしまったあづさから肉棒を抜き…
ソファに座った。

.

　
『あづ…こっち来いや』

あづさを向かい合わせに膝に座らせた…。

そして…
彼はあづさにベルトで手首を縛られたままの両手を自分の首に回すように命じた。

あづさのカラダを少し浮かせて…
また肉棒を挿した。

.

唇を噛み…声を我慢するあづさに

『あづのその顔…その顔な…めっちゃイヤラシくて好きやで』

恥ずかしくても…
彼の首に回した手のせいで…目をそらす事しか出来なかった

『あづ…俺を見てや』

.

うつむくあづさの顔を両手で上に向けた…。

『ホラ！俺に見られながら突かれてるんやで…』

彼はあづさの顔を押さえたまま…激しく突いた

『あづ…そんなイヤラシい顔…アイツん前でもしたんか？』

『…ｱｯ…//ﾝｯ…し‥てない…ﾊｧ///ﾝﾝ‥』

.

彼に唇をふさがれた

激しいキス‥

『あづ…俺のチンポ好きか？』

『すき…//ｱｯ…ｱｯ…ﾝ』

彼は更に激しくあづさを突き上げた。

彼はあづさを床に横たわらせた。

あづさの脚を持ち上げ…大きく広げた。

.

　
『イヤっ…//恥ずかしいよぉ///』

『あづのオメコ…ピクピクして可愛ええで…何が欲しいんや？』

『もぉ…いぢわる…ﾔﾒﾃよぉ///』

『俺のチンポはあづん中…掻き回したい言うて破裂しそうやで…』

『あづ…翔が欲しい…』
.

　
『何が欲しぃん？ちゃんと言わへんとやらんで』

『あづ…翔の…チンポ…欲しぃの…』

彼はあづさを深く突いた

彼の激しい息づかいを聞きながら…
あづさの意識は遠くなっていった…。

.

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600

　
『あづ､ホラっ!アカンで』

気を失いそうなあづさを彼は容赦なく突いた。

『ｱｯ…ｱｯ…』

太い肉棒で深く突かれる度にあづさのイヤラシい声が響いた。

『イくっ…ｳｯ…』

彼は肉棒を抜いて
あづさのお腹の上に白いモノを出した。

.

あづさは寝返りをうつことも出来ない程、感じて動けなくなってしまっていた。

彼はそんなあづさのお腹をティッシュで拭いて‥

手首のベルトを外しながら

『大丈夫か？』

うなずくあづさに愛おしそうにキスをした…。

.

　
『もぉ‥跡になってるぢゃん』

あづさの手首にはベルトの跡が残っていた。

『あぁ‥ホンマや‥ごめんやで』

あづさの手首を撫でながら申し訳なさそうに言った。

.

　
『あづ、一緒に風呂入るか？』

『うん。あづ、動けないから抱っこしてっ』

『‥‥イヤや。あづ、重たいやん(笑)』

ちょっとフクレたあづさを抱きかかえながら…

『今、どんだけ体力使うた思うとんねん！』

二人は唇を重ねた…。

.

そして…
ゆっくり時間をかけて
お互いのカラダを洗った。

ベッドに入り‥
彼は自分の腕枕で眠りそうなあづさのおでこにキスをした。

『ん？』

目を開けたあづさに

『さっき…痛かったやろ？かんにんな…。』

髪を撫でながら優しく言った。
.

　
『ねぇ…翔‥なんで外だったの？』

あづさはいつも中でイク彼が外で出した事が気になっていた‥。

『好きやねんで‥いつもＳＥＸが好きやからあづを抱いてんちゃうで‥。せやけど‥さっきんは‥あづを束縛したかってん。嫉妬や‥。せやから‥今んで妊娠させたくなかったてん』

いつもより
少し小さめな声で‥
いつもより
少し早口で言った…。
.

あづさは体を起こし…
彼に腕枕をした。

そっと…
彼のおでこにキスをした

『いらない心配させちゃってごめんね』

おでこに…まぶたに…
頬にキスをした…。

『さっきネ…痛かったケドね、翔があづを好きだって思ってくれてるのわかったよ。』

.

彼はあづさの名前を呼びながら、ギュッと抱きしめてきた。
彼の息づかいを首筋に感じていた。

『あづは…翔と初めて新大阪のホームで逢った時から‥全部‥翔のモノだよぉ。』

彼は布団に潜り込み…
あづさのＴシャツの中に頭を入れた…。

背中を撫でながら
乳首をペロペロと舐め始めた…。

.

　
『ﾝｯ…翔‥』

あづさは彼の頭を抱きしめた‥。

彼は先程と違い‥
　　優しく愛撫した‥。

『あづ…すきやで』

『ﾝｯ…あづも…翔がだいすき…』

彼は背中を撫でていた手でズボンと下着を脱がしながら…お尻を触った。

.

乳首を舌で転がしながら…お尻の方からあづさのクリを触った。

『ｱｯ…』

あづさのカラダはビクッと動いた。

既に蜜が溢れている入り口を指でワザと音がでるように弄った‥。

.

ジラされてるあづさの息づかいは荒くなっていた

　━ﾇﾌﾟｯ‥ｸﾁｭ━

彼の指が入ってきた瞬間‥あづさからイヤラシい吐息がこぼれた。

彼は乳首を口に含んだまま‥指を入れたり出したりとあづさを絶頂へと導いた。

.

そして…
まだピクピクと痙攣したままのあづさの中へとゆっくりと入ってきた。

『あづのオメコがチンポに吸いついて来よるで』

彼は激しく腰を動かし始めた…。

あづさは…
時々、イクのを我慢する彼の顔がすきで
彼と一つになってるこの瞬間がだいすきだった。

彼はあづさの中に白いモノを出した…。
.

翌日…
夕飯を食べに来たシンちゃんがあづさの手首のあざに気付いた。

『ドＳの翔が相手やとあづちゃんも可哀想やな』

『うっさいねん！』

彼はさすがに恥ずかしがっていた…

.

それから何日か経った頃…あづさは一人で梅田で買い物をして、家までの電車に乗っていた。

平日の昼間だからか…
かなり空いていた。

あづさは座らず
ドアの所に立って、流れる景色を見ていた…。

.

その時…

『あづ！』

誰かがあづさのカカトに左足をピッタリと付け…
背中に左手を回し…
手すりに掴まりながらドアに寄りかかった。

ドアに押さえつけるようにあづさの自由を奪った人の顔を見ると
…弘和だった。

.

　
『今…あづを梅田で見掛けたんよ。今日は一人みたいやなぁ』

弘和はあづさを見掛けてつけてきたのだ…。

『ちょっと…動けないから離れてよ。』

.

弘和はあづさの上着の胸の所のボタンを外しながら…

『久しぶりなんやから…えぇやん。』

『ヤメテよ！』

他の乗客からはあづさのカラダは死角だ…。

気付いたとしても…
名前を呼びながら近づいてきた男だ…。
ただイチャイチャしてるように見えているのか…

.

　
『こないだの彼氏にどんな風に、あづを抱いたか言うたってえぇんやで』

弘和はあづさの耳元で小声で言った。

弘和と初めて会った時の眼鏡の奥の優しい目は消えていた…。

『あの時は…いきなり連絡とらなくなってゴメンね…。』

あづさは２人だけにしか聞こえないような声で言った

.

弘和はボタンを外した所から手を入れてきた…。

『えぇねんで…。またこぉやって、あづに触れれるんやからな(笑)』

人差し指と中指をブラの中に入れて…あづさの乳首を挟んだ…。

あづさは弘和の右手を押さえた。

.

　
『ヤメテ…こんなの…ただの痴漢ぢゃん』

『捕まっても…彼女やって言うで…あづが裸で寝とる写メも持っとるし…せや！彼氏にも見せたろか？』

あづさは…
弘和を押さえてた手の力が抜けた。

.

　
『あづ…電車ん中やから興奮するんちゃう？』

あづさの乳首を親指と中指で挟み…
人差し指でコリコリとしながら小声で続けた。

『乳首…硬くなってきたんちゃう？』

弘和は胸を揉んだり…
乳首を摘んだりとあづさのカラダを触るのを止める気配はない…。

.

　
『お願い…ヤメテよ』

弘和は上着から手を出した

『我慢できひんやろ？』

あづさのスカートの中に手を入れてきた…。

『…ちがう』

弘和は泣きそうなあづさを無視して…
下着の上から割れ目を触り始めた…。

.

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600

弘和は右手であづさの割れ目をさすりながら…

『あづぅ！元気やったん？今、どこに居んねん』

…と少し大きめな声で言った。

知り合いだというコトをアピールしてるようだ。

.

あづさは写真が気になって…黙ったままうつむいていた。

弘和はクリを人差し指でカリカリと刺激した…。

『あづ…もぅ湿ってきてるやん…俺もビンビンやで。突っ込んだろか？』

あづさの耳元で…
弘和は荒い息遣いで言いながら…下着の中に指を入れてきた。

.

あづさは弘和の腕を掴み
『やめて…』
小さい声で言った。

弘和の手は止まらない…

気持ちが良いわけではないのに…
それでもあづさは濡れてきてしまっていた

弘和はあづさの蜜を指に付けてクリを擦った…。
.

　
『あづ…ホテル行こぉや。溢れてるお汁…舐めてキレイにしたるで』

首を振るあづさの入り口に指をやり…
第一関節だけを入れて…クチュクチュと弄りながら、左手を腰にまわしてきた…。

.

次の駅は今までと違い…
あづさ達側のドアが開く

弘和は下着の中から手を出して…
あづさの蜜が付いている人差し指を舐めた

ドアが開いた

あづさは電車を降りた

そして…
弘和も降りた。

.

　
『ほな…行こか？』

当たり前のように…
あづさの腰に手をまわしてきた。

『ホントにそんな写真あるの？あるなら見せてよっ！』

あづさは弘和の手を振り払った。

『ホンマやて…』

.

弘和の取り出した携帯は…あの頃のまま機種変もしていなかった。

その画面にはあづさが裸で眠っている姿が映っていた

『いつも見てたんやで』

あづさは弘和の手から携帯を奪った。

『なにすんねん！』

　　━バキッ━

あづさは弘和の携帯を逆に折って壊した。
.

　
『私はあんたなんかに抱かれない！』

あづさの言動に腹を立てた弘和は乱暴にあづさの腕を掴んだ。

『来いや！』

『いやっ』

『彼氏に言うで…えぇんか？来いって』

次の電車が到着するらしく
人も増えてきたホームでモメていたので駅員が声をかけてきた。
.

　
『痴漢なんですっ』

弘和は
『ちゃうやろ！もぅええわ！』
と来た電車に飛び乗った

あづさはタクシーで家に帰り…
シャワーを浴びた

またこんな事があったらと…不安なあづさの顔は曇っていた。
.

『ただいまぁ～』

彼とシンちゃんが帰ってきた。

『おかえりぃ』

あづさは普通を装った。

『ん？どないしたん？』

彼はあづさの顔を見ると心配そうに言った…。

.

　
『翔っ…』

あづさは彼に抱きついた

『どないしたん？作業着やで汚れるで？』

あづさの頭を撫でながら彼は優しい声で問いかけてきた…。

.

あづさは、一人で梅田に買い物に行った帰りの電車で弘和に会った事を伝えた。
痴漢されたことは言わず…つけられていたコトだけを話した。

彼の表情が少し強張った

『あづ！そいつの家わかるんか？』

あづさから弘和の家を聞いた彼は…

『シン…行くで』

作業着のまま…部屋を出て行った
.

　
『あづちゃんはお留守番しててや…』

あづさの頭をポンと叩いてシンちゃんも当然のように…彼と一緒に部屋をあとにした。

あづさはソファで２人の帰りをジーっと待つしかなかった…。

.

２人の帰りを待つ間…
あづさは考えていた。

ちゃんと隠さずに全部を話した方が良かったんじゃないかと…
弘和は何を言い出すだろう
今日のコト…
電車でのコト話すかも…

彼はどぉするだろう。

待っていた時間は…
　とても長く感じた。

.

　
『ただいまぁ』

彼とシンちゃんが帰ってきた。

『‥おかえりなさい』

『そない顔してどないしたん？』

彼はあづさの頬をペシペシッと叩いた。

『心配せんでえぇねんで。大丈夫や。』
.

彼に続けて…シンちゃんが笑いながら

『せやで！あんだけされてんねんから…二度とあづちゃんに近寄らんやろぉ～』

『あんだけって…？』

あづさの問いに
彼はシンちゃんと顔を見合わせて笑いながら…

『あづは知らんでえぇねん！』

.

　
『もぉっ！シンちゃん…あんだけって？』

『俺もあづちゃんは知らんでえぇ思うで…』

あづさは二人の顔を交互に見ながら…

『何か言ってた…？』

『俺はずっと車ん中で待っといただけやから…』
とシンちゃんは答えてトイレに行った…。
.

三人でいる時もシンちゃんはさり気なく彼とあづさを二人にしてくれる…

『言うてたで。』

『…なんて？』

『…携帯、ぶっ壊された言うてたわ(笑)』

彼はあづさの言葉を待たずに抱きしめた。

.

　
『もぉ忘れたらえぇ。いつも守ったる…』

彼は電車での事を聞いたのかもしれない…。
だけど…あづさには何も言わなかった。

『翔…ありがとぉ。』

彼の作業着をギュッと握った。

唇を重ねて…
　　舌を絡めた

.

　
　━ドンドンッ━

『出てもえぇ？』

シンちゃんがトイレのドアを叩きながら叫んだ…

『アホかっ！後、一時間は我慢せぇや！』

『できるかっ！』

シンちゃんがトイレから出てきた…。

.

　
『シンちゃん…ありがとぉ。』

『俺はなんもせぇへんかってんで(笑)』

あづさは二人の優しさに泣きそうになった…。

『オイッ！あづを泣かすなや(笑)』

彼はシンちゃんをパシッと叩いた…。

それから…
三人で遅めの夕飯を食べた
.

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600

グラスを持つ彼の拳が赤く腫れていた。

『翔…大丈夫？』

『大丈夫やで』

彼はその手を握って開いてとあづさに見せた。

それを見ていたシンちゃんが笑いだした

『あづちゃん！コイツな、昔…喧嘩しとって拳な骨折したんやで(笑)』

『うっさいわ！あれはお前が弱いからやろ！』

どうやら…
二人は昔、かなりやんちゃだったらしい

昔話で盛り上がった

昔…暴走族が載っている某雑誌によく載っていたという話になった…。

『まぢでぇ？あづも学生の頃…毎月買ってたんだよぉ！一回だけ載った事もあるし…』

『ホンマに？まだ取っといてあるで！』

彼は押し入れに昔の雑誌を探しに行った。

.

テーブルに二人になった時‥シンちゃんが小さい声で言った。

『あづちゃん…さっきのな、心配せんかて大丈夫やで。アイツかてアホちゃうで手加減しとったわ』

『ぅん…ありがとぉ』

シンちゃんは優しい瞳で微笑んでくれた

.

　
『あったで！』

彼はテーブルの上に十数冊の雑誌を置いた。

『きゃーっ！懐かしい』

『コレが翔と俺やでぇ』

シンちゃんの指差した先には…今とあまり変わらない顔立ちの若い二人がいた。

『あづ…二人のこと覚えてる。』

.

あづさは雑誌を見て
確かに…
二人を見ていた事を思い出した。

.

　

　　―＊―＊―＊―

　　≪数年前≫

『ねぇ、あーちゃん…これ今度うちらが載る雑誌でしょ？あっ！この大阪の二人カッコいくない？』

あづさの部屋で美羽が雑誌を見ながら騒いでた。

.

　
『うん！その雑誌だよぉ！ねぇ、どの人？見して！』

あづさは美羽から雑誌をスッと奪った。

そこには生意気そうな男の子が二人写っていた

『あぁ～。マヂでかっこいーかも』

.

　
『でしょｯ！ねぇ会えないかなぁ？』

『でたっ！みゅぅの夢みがち(笑)会えるワケないよ。大阪って書いてあるもん。』

『マヂでぇ？遠いね。あーちゃんはどっちがいい？』

『ん～？どっちかな？』

　　―＊―＊―＊―
.

　
『あづが載っとるンあったかぁ？』

『えっ？あ～あった！』

『どれや？』

『これっ！このページ』

あづさは自分の載ってるページを広げて見せた

.

彼とシンちゃんは雑誌の中にあづさを見つけ

　同時に…

『うわっ！ホンマや。』

『うわっ！って何よぉ』

『ヤンキーやん…』

『二人に言われたくないんですけどぉ～』

時間が経つのを忘れて…
三人は盛り上がった
.

次の日、休みだから泊まっていくように勧めたがシンちゃんは帰って行った。

シンちゃんが帰った後…

彼は昔の雑誌のあづさと今のあづさの顔を見比べながら…

『変わるもんやなぁ』

『そぉ？翔とシンちゃんは変わんないね(笑)』

『そんなコトないやろ』
.

あづさは彼の顔をマジマジと見ながら

『翔ってさぁ…(笑)本当に犬ゲーム似合わないよねぇ』

『……。俺かて癒されたい時があんねん‥』

彼はあづさの両方のほっぺをつねった。

ベッドに入った後も二人は話し続けた…。

.

こんな前に‥
大阪と東京と離れていた二人が同じ雑誌に載っていた偶然に興奮がさめずにいた。

『偶然やないで。運命なんや』

と彼は得意気に言っていた

.

翔‥あづね‥
この時、翔に言わなかったんだけど‥
二人をハッキリ覚えてたんだよ。

翔とシンちゃん。雑誌で
《十年後‥二人はどうしてる？》
って質問に
《変わらん。十年後も百年後も俺等はずっとツレや‥》
って答えてたでしょ？

それを見て‥みゅぅと

『うちらもね』

そぉ誓ったんだよ。
.

それから‥
みゅぅの質問にあづは翔を指差してたんだよ。

不思議だね。

あのね、赤い糸なんて
恥ずかしいケド‥
少し信じちゃった。

だって…
この小指の先に翔がいてくれたから…

.

その後…
弘和とは会うこともなく穏やかな日が戻った頃だった

『あづ…話しがあんねんけどええ？』

ちょっと改まって彼が言った。

.

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600

.

『なぁに？』

あづさは彼の座るソファの隣に座って、彼の顔を覗きこんだ。

『ボーナスなんやけど…全部、使うてもええか？足りひんやろぉから貯金も…。』

『それは構わないけど…そんなに何に使うの？車でも買うの？』

.

彼はあづさの頬に手をあてながら…

『ウェディングドレス着せたる』

あづさは下を向き…首を振った。

『なんでや？』

頬にあてていた手で２回ポンポンとあづさの頬を叩きながら言った。

.

　
『いーよ。だって…あづ２回目だし‥そんな式なんて‥もったいない‥』

『あづ‥前ん時、式挙げてないやん！』

『そぉだけど‥』

『あづにウェディングドレス着せたれんの世界中で俺やけなんやから‥』

.

　
『でも‥』

『あづの親御さんにも見せてあげたいねん‥てか、俺が見たいねん。ワガママ聞いてや』

嬉しかった‥。

子供の頃から夢見たウェディングドレスを大好きな彼の隣で着れる‥。

お父さんとお母さんも喜ぶかも‥。

.

　
『翔‥ありがとぉ‥』

『泣くなや‥。』

彼はあづさを抱き寄せてキスをした‥。

『愛してんで‥』

.

休みの日に
二人で式場へ行った。

予算内でギリギリ足りるか足りないかだった。

『あづ‥写真だけでいいよぉ。』

『あかん！挙げる言うたら挙げるんや！』

.

　
あづさは正直‥
式を挙げる事を不安に感じていた。

経済的な事‥
自分は再婚だという事

遠すぎて、地元の友達を呼べない事‥

彼とあづさの出逢いのきっかけが携帯電話のゲームだった事‥。

考えれば考える程‥
不安になってしまった。

.

そんな時にあづさの携帯が鳴った。

お父さんからメールだった。

【翔君から聞いたぞ。あづの花嫁姿、楽しみにしてるからな。】

短い文だったが‥
お父さんがどれだけ喜んでいるのか分かった。

だって‥
お父さんからのメールは初めてだったから。

.

　
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600

.

翌日―
彼はあづさを置いて
自分の実家に行った。

お金を借りる為だ。
そんな風に誰かに頭を下げる事が大嫌いな彼なのに‥

あづさは彼にそんな思いをさせてまで、式を挙げる意味はあるのか‥

せめて‥
もっと慎ましい式にすれば良いのに‥

彼の帰りを待つ間
あづさはずっとそんな事を考えていた。

.

　
彼が帰ってきた。

『借金はできひんかったわ…せやけど、お祝いや言うてコレ‥』

あづさは手渡された封筒の中身をみた。

それは‥彼名義の貯金通帳だった。

彼のご両親が彼の為に
積み立ててきた大切なお金。

.

あづさは通帳を封筒にしまい、両手で彼に渡しながら言った。

『翔‥こんな大切なお金を使ってまで派手な式を挙げなくても良いんぢゃないかな？』

『なんでやねん！一生に一度やねんで？』

『翔の気持ちは嬉しいケド‥そんなに大きな式場でやっても‥あづは友達だって呼べないし‥』

.

　
『なんでや？そんなん呼んだったらええやん！』

『そんな事言ったって‥遠すぎるからムリだよ。交通費だっていくらかかるか知ってるでしょ？』

初めての夫婦喧嘩だ‥。

『ほな‥勝手にせぇ！』

彼は部屋を出て行った‥

.

彼はきっと‥
シンちゃんの所だ。

こんな時、あづさには行く宛もない

ただ‥ただ部屋で彼の帰りを待つしかなかった。

あづさは彼の帰りを待ちながら、ソファで眠ってしまっていた。

.

朝方
あづさはいつものMarlboroの匂いに包まれて目を覚ました。

『翔‥あのネ‥』

彼は、何かを言いかけたあづさの口を何も言わずに唇でふさいだ。

舌を絡める‥

少しお酒の匂いがした

.

彼は何も言わないまま
あづさのＴシャツを捲りあげ、乳房を揉んだ。

親指と人差し指で乳首を摘んだまま
唇‥頬‥耳‥首筋にキスをした。

そして‥
もう片方の手でズボンを脱がし、下着に手を入れた。

ピクッっと‥あづさのカラダが反応した。

.

乳首を摘んでいた手で
あづさを抱きしめ‥
乳首を口に含み、強く吸い付いた。

たまらず声を出すあづさの秘部に指を入れ、中を掻き回した。

彼の息が荒くなる‥

.

脚に彼の硬いモノがあたる
あづさは彼の肉棒をさすりながら

『翔のほしぃの‥』

『これか？』

彼はズボンとパンツを脱ぎ‥反り返ったモノを見せながら言った。

.

　
『‥ぅん』

『えぇで‥』

ググッとあづさの中へと入ってきた。

あづさの首筋‥あご‥頬を舐めながらゆっくり‥
そして‥段々と激しく突き上げた。

二人は抱きしめあったまま絶頂に達した‥。

.

　
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600

.

彼はあづさをギュッと抱きしめたまま‥

『あづ‥式なんやけど好きにさせてくれへん？』

『こんな時にずるーい！良いよってしか言えないぢゃん』

『せやろ？トロトロんのあづはダメって言えへんねんな(笑)』

『もぉ～っ！』

翔‥ホントはね
『翔に任せる』って言おうと思ってたんだよ‥。
.

次の日
彼は式場と日時を決めて帰ってきた。

休憩中に電話して、帰りに式場へ行き即決してきたらしい。

『えっ？来年？』

驚くあづさに彼は少し得意気な感じで

『ちゃうで！来月や！』

たまたま‥キャンセルがでたと言われ、来月に決めてきたらしい。

.

　
彼が決めてきたのは
当初‥彼が言ってたような派手な感じはなくアットホームな雰囲気の式場だった。

そこにお金をかけずに
あづさの友人を少しでも多く呼べるようにと交通費に予算を多く取ってくれていた。

二人の両親はあまりにも急だったので、驚いていたが
《あんた達らしい》と笑いながら承諾してくれた。

.

　
招待状の返信を待つ時間がなかったので‥
友人達には電話で伝えた

みんな快く承諾してくれた

.

　
『あづ‥幸せか？』

突然…彼が聞いてきた。

『うん。翔がいてくれるから‥めっちゃめちゃ幸せだょ。翔は？』

『こんな‥穏やかな気持ちになったんは初めてや。あづがココに居るからやろぉな。』

あづさを抱き寄せた‥。

.

　
『翔‥ありがとぉ』

両手で彼の頬に触れ
キスをした。

『誘ったやろ？(笑)』

『ちがうぅ～っ(笑)』

二人は愛し合った‥

.

土曜日‥
彼とシンちゃんと三人であづさのドレスを選びに行く事になっていた。

前日、飲みすぎた彼はシンちゃんが迎えに来ても起きずにいた。

『オイって‥。起きひんやったら、あづちゃんと二人で行ってくるで！』

シンちゃんが彼を蹴っ飛ばしながら起こしたが‥

『うっさいわ！勝手に行ったらええやん』

彼は起きる様子は全くなかった‥。
.

　
『あづちゃん。もぅ行こぉや！』

シンちゃんは戸惑うあづさを無理やり外へ連れ出した

『後ろに乗ってや』

シンちゃんはあづさにそぉ言いながら‥
運転席に乗り込んだ。

あづさは言われた通りに後部座席に座った。

.

　
シンちゃんがエンジンをかけたと同時に車内に音楽が流れた。

『あづちゃん‥』

『なぁに？』

『あの夜‥ごめんな』

『えっ？』

あの夜のコト‥
シンちゃんは酔っ払っていて、覚えてないと思っていたので驚いたあづさは言葉に詰まった‥。

.

　
『ずっと謝らなぁアカン思うとったんやけど‥切り出せへんかってん』

『酔っ払って‥覚えてないと思ってた』

『かなり酔っとったンやけど覚えとるよ‥。あづちゃんがもし‥少しでも受け入れてくれそうやったら‥』

シンちゃんは振り返ってあづさを見ながら‥

.

　
『好きやってん』

あづさは言葉が見つからなかった。

『せやけど‥一番大切なツレの嫁やしな。ホンマにごめんやで。』

『うぅん。気にしてないから‥大丈夫。』

『気にしてや(笑)ホンマに好きやってんから』

.

少し困った顔をしたあづさにシンちゃんは優しい声で

『翔と居る時のあづちゃんが好きやねんで』

目を伏せるあづさに‥

『あづちゃんと居る時の翔が好きなんかなぁ(笑)』

『ありがとぉ』

『結婚式‥盛り上げたるでな(笑)』

.

少しの沈黙の後‥

『家ン中で待っといたらアイツ起きひんねん(笑)』

こんな時‥
彼とシンちゃんが長い時間を共有してきてる事を実感する。

車を停めたまま少し話しをしていると
シンちゃんの携帯が鳴った

『翔！早よぉ来いや！下に居るで！』

シンちゃんの言ってた通り彼が起きてきた。

.

彼もそんなシンちゃんの行動をわかっているようだ。

きっと‥
シンちゃんのあづさへの気持ちもわかっていたのだろう

彼が助手席に乗り込んで謝った。

シンちゃんは怒りながら車をだした。

あづさはそんな二人のやりとりを流れる歌を聞きながら見ていた‥

シンちゃんのお気に入り

《ツレの唄》
.

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700

.

二人に選んでもらったドレスに決めた。

打ち合わせを数回した。

全て彼に任せていたので‥あづさは横にいるだけで良かった。

二人の出逢ったきっかけを聞かれた。
彼は《携帯のゲーム》だと隠すコトなく答えた。
.

会社の上司や身内も出席してくれるのだから‥
《友人の紹介》
《趣味を通じて》
と言葉を変えて紹介した方が良いんじゃないかという提案に‥

『そんなんかまへん！出逢ったんは携帯ん中やてキチンと言うてや。』

二人が出逢ったことに間違いはないと‥
恥るコトは何もない‥
運命だったんだと‥

そぉ言われたようで嬉しかった。

.

結婚式の一週間前‥
あづさは両親への手紙を書けずにいた。

想いが溢れすぎて‥

『あづ‥手紙まだ書けへんの？』

『うん‥うまく書けないんだもん』

『そん時に思うたコト言えばええやん！俺が隣に居るんやから心配せんでええねんで』

『うん。ありがとぉ』

あづさは手紙を書く手をとめた。
.

あづさは一つだけ気になる事があった。

亮二のことだ。

亮二も新しい生活を始めているし‥
もぅあづさと関わりたくないかもしれない‥。

だけど‥
彼との事を隠したまま離婚したという事が気になっていた。

.

彼と出逢って恋に落ちたことを亮二言わなかったコトに‥というより

誰にも隠すコトのない彼へ後ろめたさを感じていたのかもしれない‥。

自分の気持ちをラクにしたいだけなのかも‥

そんな想いの中‥
亮二へ電話する事を決めた。

.

亮二の休憩時間を狙って電話をした‥。

携帯から削除してあったが、迷わず指は動いた。

『もしもし？あづ？どうした？』

番号であづさだとわかった亮二は驚いたように電話にでた。

『あづ‥大阪にいるんだって？』

話しをうまく切り出せないあづさに亮二の方が切り出してくれた‥。

.

　
『うん…結婚したんだ』

『あぁ。知ってる(笑)‥おめでとう』

『ありがとぉ。』

あづさは大きく深呼吸して‥ゆっくり話し出した。

亮二と結婚していた頃に彼と出逢っていたコト‥

一度は別れたが‥
二年の歳月を越え‥再び付き合いだしたコト。
それが離婚の原因だったと伝えた。
.

　
『ちゃんと話してくれてありがとう。あづ‥今、幸せなんだろ？』

『うん‥』

『即答かよ！(笑)ちょっとは気を遣って考えるフリしろよぉ！』

『あっ‥ごめん(笑)』

少し話をして‥
電話を切った。

.

彼と生きていく事を選んだ事は後悔していない。

だけど‥
亮二と生きてきた事も後悔していない。

もぅ、誰にも後ろめたさを感じないで良い‥

三日後に結婚式を控えた
青空の日のコトだった‥。

.

仕事から帰ってきた彼に亮二へ電話した事を話した。

彼は小さく二回うなづいただけで‥
何も言わなかった。

シンちゃんは結婚式で唄う歌を練習するからとカラオケに行っていたので‥珍しく２人っきりの夕飯だった。

.

　
『シンちゃんがいないの‥寂しいね(笑)』

『せやなぁ。呼んでへんのに‥いつも居るやんなぁ(笑)』

二人きりの夕飯はひさしぶりでヘンな感じだった

食事が終わり
洗い物をしているあづさを彼は後ろから抱きしめながら‥胸を揉んだ。

『アッ‥//翔‥』

『欲しいんや』

.