･ﾟ*･love story ..から始まった恋:･ﾟ'★たまに⑱

受話器の向こうに彼がいる‥。
あづさは電話を持つ手が震えてるのが自分でもわかった‥。

シンちゃんは少し意地悪な口調で‥
『コイツ、今でもあづちゃんにベタ惚れやで！』

《おいっ！いらんコト言わんでえぇねん！ちょい貸せや！》

彼はシンちゃんから電話を取り上げた‥。

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電話の向こうの彼も少し緊張しているようだ。

『そぉいうこっちゃ！』

その一言に
あづさは溢れる涙も
溢れる彼への気持ちも止められなかった…。

『翔‥』

『もぅえぇやろ？俺んトコこいや』

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《もぅ‥恥ずいわっ！ちょい煙草、買いに行ってくるで！終わったら電話してや！━バタンッ━》

シンちゃんの大きな声とドアが閉まる音が聞こえた‥。

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少しの沈黙の後‥
　彼が切り出した

『あれから二年やで…』

『俺な、長い残りの人生‥あづと一緒に生きてけるんやったら一年や二年かまへんって思うてたんよ。せやけど‥長かったわ！』

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『あ、あづは‥もぅ…ダメだと思ってた』

『アホか！ダメになんてせぇへんわ…』

彼が離れていた間…同じ気持ちでいてくれた。

誰にも言えず…彼への気持ちを殺してきた二年…あづさは‥自分のしてきたコトを悔やんだ…。

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なんで…
あんな事をしてしまっていたのだろう

素直にメールをしていれば…あんな事しなかったのかもしれない

汚れたあづさは‥
もう‥彼に愛される資格はない

涙がとまらない

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『ごめん‥翔‥あづはやっぱり翔のトコには行けないよ‥』

『なんでや？』

『あづ‥他の人と‥』

『言わんでええ！俺かて‥。せやけど、それでもあづやなきゃアカンかってん‥！あづもやろ？』
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『ちがうの…あづはもうダメなの。翔に…』

涙で声がつまる

『あづ？あづには俺が居らんとアカンやろ』

彼は少し笑った

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泣きじゃくるあづさに彼は続けた…

『あづ‥逢いたいねん。今すぐにあづに触れたいねん。』

『…うん』

あづさが泣き止むまで
彼は優しく話し掛けてくれていた。

落ち着いたあづさは…
次の週末に大阪に行く約束をした。

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『そぉ言えば！シンちゃん、電話待ってるんぢゃない？』

『せやな‥てか、電話って‥これ‥アイツの携帯やんな‥』

『だよねー(笑)』

もぅ‥彼から離れない。

あづさにもう迷いはなかった‥。

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