･ﾟ*･love story ..から始まった恋:･ﾟ'★たまに⑱

金曜日の夜中‥
あづさの携帯が鳴った

あづさは亮二が起きなかったかを確認しながら電話をとった‥。

『俺んトコこないか？』

受話器の向こうで彼が
《One Night Carnival》を歌っている。
久々に酔っ払っているようだった‥。

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『あづぅ～！！逢いたいねん！俺、もぅアカンねん。』

そぉ言いながら彼の声が遠くなっていった‥。

『もしもし？翔？もしもぉーし？』

大きな声は出せないが
あづさは彼を呼んだ。

『あづちゃん？こんな時間にごめんなぁ。』

シンちゃんだ‥

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『翔な、なんか悪酔いしてしもぉたみたいやねん。ちゃんと部屋まで送るで、心配せんでえぇよ』

土曜日の朝‥亮二をいつものように５時に起こした。

『昨日の夜中、電話なかった？』

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『あっ！めぐだった！いきなりだけど‥今日と明日で地方のライブに行かないかって‥一緒に行く予定の子がダメになっちゃったんだって！』

少し早口で嘘をついた‥

『俺は明日も仕事だから良いよ！行ってきな！』

亮二は疑いもせずに承諾してくれた‥。

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あづさは亮二を送り出してから、急いで大阪に向かった‥。

いつもは強気な彼だから心配だったのだ‥。

彼の部屋に着いたあづさは合い鍵を持っているが‥チャイムを鳴らした。
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　　━ガチャッ━

出てきたのはシンちゃんだった。

『あ‥あづちゃん？！どないしたん？』

『来ちゃったの…』

シンちゃんは彼より少し背が高くて…
イカツイ彼とは違って優しそうな感じがする。

『翔‥死んでるで(笑)』
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シンちゃんと二人で話しをするのは初めてだ‥。

『翔な、あづちゃんと会うてから‥めっさ変わったんやで！前はすぐキレててんけどな(笑)』

シンちゃんはあづさの知らない彼の話しを沢山してくれた‥。

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『なぁ。もし‥あの携帯ゲームで知り合ったんが俺やったら‥翔と俺ん立場は逆やったかな？』

シンちゃんは突然…
そんな質問をしてきた

『んー。たぶん…それでも翔に逢ったら好きになっちゃってたかも…』

そぉ言ったあづさに…

『アホらしい(笑)翔もそぉ言うてたわ！』

…と優しい笑顔を見せてくれた。

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『翔が起きて、あづちゃんを見た時の顔…めっさ見たいねんけど帰るわ』

引き止めるあづさに‥

『アカンって！翔‥俺が居ったらあづちゃんに襲いかかれないやん(笑)』

と言って‥頭をポンと叩いて帰って行った

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『あづッ！』

いきなり彼に呼ばれたあづさは‥
《なんでいるのがわかったのだろう》
と思いながら…彼の寝ている部屋へ行った

『なぁに？』

ただ‥あづさを呼んでみただけの彼は
ドアから顔を出したあづさを見て‥驚いて起き上がった。

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