あなただけを…
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#101 [みゅ]
 



「んっ,…ん?」

突然腹部に違和感が。。

…えっ?まさか?





そのまさかだった

⏰:08/04/15 21:43 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#102 [みゅ]
 

私の服の中によしくんの手が
侵入しようとしていた

「見られたらどーするんよ」

と抗議してもやっぱり効果なし…

「そんときはそんときやろ♪」

…なんか,楽しそう。。汗


⏰:08/04/16 09:27 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#103 [みゅ]
 

他の3人は私が今どーゆー
状況にあるかなんてことは
知らないので,呑気に
世間話に花を咲かせていた。

…ホッとしたような〜
気付いて欲しいような〜

なんて思ってる間にも
よしくんの手は胸元へと
向かっていく。

と,そのとき

「もう6時やん!帰らな!」

⏰:08/04/16 10:24 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#104 [みゅ]
 

愛が叫んだ。

それと同時によしくんの
手の侵入もとまり,
部屋に明かりがついた。

「じゃあ送ってくよ」

と言いながら炭川さんが
立ち上がり,みんな
それに続いた。

「おじゃましましたー!」
と,知らない人に挨拶して
その家を後にした

⏰:08/04/16 15:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#105 [みゅ]
 




駅から私の家は愛や葵の家とは
別方向だったので
私,よしくん。
炭川さん,愛,葵というふうに
別れて帰った


⏰:08/04/16 15:17 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#106 [みゅ]
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

家に帰ってから
葵からメールがきた。

『今日は来てくれてありがと♪
たすかったー!2人とか緊張
しすぎてまだ無理やわ。汗
やから今度も谷口先輩
連れて5人とかであそんでな☆』

…えっ?今度もですか?

それは微妙…
とか思いながらも

『うん!もちろん!』

と返信してしまうのが
私の性格…

⏰:08/04/16 15:24 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#107 [みゅ]
 

ちなみに〜
谷口先輩=よしくんである。

私がこの時愛と遊んで
いなければ…

後悔するのはもっと先の
話である

⏰:08/04/16 15:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#108 [みゅ]
 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

半月ほど何もなく平和に
過ぎていっていた。

そんなある日衝撃的な話を聞いた

それは葵からで,泣きそうに
なりながら話す彼女に
私は声をかけれなかった。

⏰:08/04/16 22:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#109 [みゅ]
 





「炭川さん,彼女できたって…」





⏰:08/04/16 22:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#110 [みゅ]
 

「えっ,ど…,え?」

あまりに突然だったので
言葉がでなかった。汗

「なんか,電車で一目惚れ
した人に告白したんやって!
30の人やで?ありえんっ…」

と,葵は怒りをぶちまけた。

この日私は葵の話を聞いて
あげることしかできなかった

⏰:08/04/17 15:58 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#111 [みゅ]
 

とりあえず家に帰ってすぐ
よしくんにメールした。

『炭川さん彼女出来たって
聞いた?なんでなん?』

すると,返事はすぐきた

『らしいな!俺もさっき聞いた!
詳しく聞いたらまたメールする』

そこで,私はおとなしくよしくん
からの連絡を待つことにした。

⏰:08/04/17 16:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#112 [みゅ]
 

しばらくしてからきた
連絡の内容をまとめると

葵と会う前から好きだった人
電車で一目惚れ
相手は12歳年上
炭川さんから告白

と,ゆーことだった

⏰:08/04/18 11:32 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#113 [みゅ]
ちょっとパソコンから…

⏰:08/04/18 18:17 📱:PC 🆔:CWndRrUs


#114 [みゅ]
 

私はすぐに葵にメールした。
すると思っていたより元気そうに

『彼女できててもメールは
しててくれてるみたいやし
彼女と別れるまで待ってみるわ』

と,言っていた。


…葵は強いな。。。

⏰:08/04/18 18:23 📱:PC 🆔:CWndRrUs


#115 [みゅ]

私は改めて葵を尊敬すると共に
恋する女の子って強いなぁ
っと実感していた。

そして,炭川さんがに
腹がたった。
葵が炭川さんの事好きなのを
知っていたはずなのに…

何を考えているのだろう。

⏰:08/04/18 18:40 📱:PC 🆔:CWndRrUs


#116 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

それからは特に何もなく
私とよしくんの関係も順調
だったし,葵も炭川さんとの
メールは続いていた。

そして12月も半ばとなり,
最大のイベント…
クリスマスを迎えようと
していた。

⏰:08/04/18 18:40 📱:PC 🆔:CWndRrUs


#117 [みゅ]

私とよしくんは付き合う前から
幼馴染という関係で毎年一緒に
クリスマスも過ごしていた。

多分,今年も一緒は一緒だが
皆ですごすことになるだろう…

そう思い私はクリスマスには
特に何も期待していなかった。

⏰:08/04/18 20:13 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#118 [みゅ]

まあ,一緒に過ごせるし…
そんな考えだった。


プレゼントは何かしなくちゃ。
とは思っていた

でも,恋愛経験がほぼゼロの私
には何がいいのかなんて全く
わからなかった。
プレゼントなんてもちろん
したことなかったから…

⏰:08/04/18 20:20 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#119 [みゅ]

色んな人に相談したりした。
アクセサリー,服,香水など…

正直私はあまりお洒落に
興味があった方ではないので
アクセサリーや服を買う
勇気がなかった。

気に入ってもらえなかったら…
と思ってしまうのである。

⏰:08/04/18 20:28 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#120 [みゅ]

結局…失敗もないだろうと
いうことでクッキーにした。

今思えば質素なクリスマス
プレゼントだと思うが…

そのときの私には精一杯だった。


⏰:08/04/18 20:35 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#121 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
クリスマス1週間前

久々によしくんが私の家にきた。

「お邪魔しまーす!!」

「そんな元気よく言っても
誰もおらんからなー。笑」

「あっ,そーなん!?損したー」

なんてふざけたりして。

⏰:08/04/18 20:47 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#122 [みゅ]

たいしてすることもなかったし
2人で私の勉強机に落書きした。

『ずっと一緒にいようね』

なんて書いたりして…笑
バカップル満開で
相合傘も書いた♪笑

幸せなひととき。

⏰:08/04/18 21:31 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#123 [みゅ]

まだ,付き合い始めて
1ヶ月ちょっと。

これくらいいいよね♪笑



でも,幸せな時間は
あっという間に過ぎ去って
いってしまうもの…

⏰:08/04/18 22:01 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#124 [みゅ]

すぐによしくんが帰る時間に
なってしまった。

寂しい別れ際…

「あのさ,ちょっと早いけど。
多分,クリスマス2人じゃ
会えないからさ。
こんなもんやけど。汗」

と言って,クッキーに手紙を
添えた物を渡した。

⏰:08/04/18 22:31 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#125 [みゅ]

「えっ,ほんまにくれるん?」

「もちろんやん!!でもほんまに
形とかぐちゃぐちゃやねん。汗
こんなんでごめんな。」

私が謝るとよしくんは笑顔で…

「いや,めっちゃ嬉しいねんけど!
ほんまありがとう!!
食べんとおいとこっかな♪」

⏰:08/04/18 22:49 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#126 [みゅ]

「せっかくやからちゃんと
たべてや〜!!笑」

なんていいながらも
よしくんの言葉がものすごく
嬉しかった。

こんな風にこっちが恥ずかしく
なりそうなこともさらっと
言ってくれるとこ…

好きだなぁって実感した。

⏰:08/04/18 22:53 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#127 [みゅ]

「その袋の中に手紙も入ってる
からまたゆっくり読んでな!!」

「わかった。ほんまありがとう♪
じゃあ,またメールするわ!!」

と,よしくんは帰っていった。

寂しくなった部屋に1人でいると

〜♪
メールがきた。

『我慢できんくて電車で
クッキーたべっちゃった♪
おいしかったよ☆』

よしくんからだった。

⏰:08/04/18 23:05 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#128 [みゅ]

このメールが嬉しくて嬉しくて

本当に幸せで幸せで

よしくんのことが好きで好きで

しかたがなかった。


⏰:08/04/18 23:07 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#129 [みゅ]
 

読んで下さってる方
誤字多すぎてすいません

⏰:08/04/19 00:06 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#130 [みゅ]
<Font="-1">
その夜,よしくんから
メールがきた。

『次の日曜なんかある?いつも
地元やから遠出してみよ♪』

確かにずっと地元でしか
遊んでいない。
私たちは学生でお互いバイトも
していない。
私なんかお小遣いは月に
3千円…

</Font>

⏰:08/04/19 10:43 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#131 [みゅ]

タグミス。汗

⏰:08/04/19 10:47 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#132 [みゅ]

1回遊びに行くとすぐに
なくなってしまう。

だからずっとデートは地元
かどちらかの家だった。

『暇だよ♪どっかいきたーい!!』

と返信して,遠出ってどこかなぁ
っとわくわくしながら
考えていた。

⏰:08/04/19 10:51 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#133 [みゅ]

〜♪
返事きた!!と思い,わくわく
しながらメールをひらくと…






『でも俺あんま金ないから…
ハーバーでいい?』


がくっ

⏰:08/04/19 10:57 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#134 [みゅ]

…結局金ないんかい!!

と思ったけど,正直私も
なかったし2人でハーバーに
行ったこともなかったので

『いいよ〜☆じゃあ楽しみに
してるね♪』

とメールを返しこの日は
そのまま眠りについた。

⏰:08/04/19 11:00 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#135 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

そして待ちにまった日曜日

私は約束した電車に乗り
よしくんが乗ってくるのを
待っていた。

…こんな風にどっか行くの
初めてだし,なんか変に
緊張してきた。。

私が電車にのった駅から
よしくんが乗ってくる駅までは
6駅ある。時間にして約15分。

⏰:08/04/19 11:08 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#136 [みゅ]





15分がものすごく長く感じる。





⏰:08/04/19 11:16 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#137 [みゅ]

私は15分を妄想に費やし
時間が経つのを待った。

幸い,私の激しい被害妄想
のおかげで時間はあっという間
に過ぎていきよしくんが
電車に乗ってきた。

「おはよ〜」

⏰:08/04/19 11:25 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#138 [みゅ]

「おはよ♪」

…いつもよりちょっと,,,
かっこいいかも。笑
恥ずかしいから絶対
言わないけど。

なんて思いながら
私たちはハーバーへむかった。

⏰:08/04/19 11:28 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#139 [みゅ]

ハーバーは日曜という事
もあり,人であふれていた。

「すごい人やな〜。
迷子なりそう」

と,私が言うと

「美月方向音痴やもんな!笑
はぐれたあかんで。」

と手を握ってくれた。

そんな些細なことでも
幸せだと感じる

⏰:08/04/19 11:36 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#140 [みゅ]

わたし達は何をするとかいう
目的は全くなかったので
とりあえずモザイクへむかった。

そこで初めての
プリクラをとることに…

あの狭い中に2人で入るのが
あんなにも緊張するなんて
思ってもみなかったけど。

「ちゅーしてるのとろな♪」

⏰:08/04/19 11:53 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#141 [みゅ]

…えっ。

「絶対いや〜」

そんな恥ずかしい事
できるわけないじゃん。

「え〜。とろうよ〜」

なんて言ってるけどもう無視。

3,2…

ぐいっ。

⏰:08/04/19 12:04 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#142 [みゅ]

ちゅっ













ぱしゃ!!


⏰:08/04/19 12:54 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#143 [有輝]
きたー
眠たいながらも
少しづつ
読むわっ

⏰:08/04/19 13:00 📱:SH903i 🆔:KNJ8wkvk


#144 [みゅ]

…えっ


画面を見てから恨めしい目で
よしくんを見る

すると,よしくんは
ニヤニヤしながら

「美月が無視するから
悪いねんで〜」


⏰:08/04/19 13:02 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#145 [みゅ]
 

有輝

気付かんかったー
ありがと
下手くそやけどよろしく

⏰:08/04/19 13:48 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#146 [みゅ]

「も〜!!」

なんて怒ってみた。

でも,実は嬉しかったり…笑

まあ,そんなこんなで
プリクラ機を後にし,
ゲーセンへ向かった。

⏰:08/04/20 12:56 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#147 [みゅ]

ゲーセンに入ってすぐ

「これめっちゃ可愛い〜♪」

と私が見つけたのはUFO
キャッチャーのミッキー
のキーホルダー。

…欲しいなぁ〜と
眺めていると,,,

「俺こーゆーの得意やから
とったるわ!!」

⏰:08/04/20 13:14 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#148 [みゅ]

「えっ,ほんまに??」

「当たり前やん!!
ちょっと鞄もっといて♪」

そういうと100円を入れ
一発でミッキーを掴んだ。


でも…

⏰:08/04/20 13:26 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#149 [みゅ]

ミッキーがUFOキャッチャーの
掴むところにひっかかり
もちあがったくせに
落ちてこなかった。

「こんなことあるねんなぁ〜」

とかいいながら,
いまだにぶらさがっている
ミッキーを2人で眺める。

「あっ,すいません!!」

ちょうど店員さんが通りかかった
のでとってもらった。

⏰:08/04/20 13:33 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#150 [みゅ]

こうしてミッキーはたったの
100円で私の物に…

「ほんまに得意やねんなぁ!!
ちょっと尊敬するわ。笑」

と私がいうと

「こんなんで尊敬されてもな〜」

とかいいながら顔は
嬉しそうに微笑んでいた。

⏰:08/04/20 13:37 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#151 [みゅ]

次に私が見つけたのは
ナイトメアのキーホルダー。

「ナイトメアもメジャーに
なってんなぁ〜」

すると横からよしくんが

「こーゆーやつはうまくいったら
2つはとれるわ」

といいつつ100円をいれていた。

⏰:08/04/20 13:41 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#152 [みゅ]

すると本当にキーホルダー
が2つもちあがっていく。

私がぽけーとみてる間に
簡単にとってしまった。

のだが…

おちてきたのは1つだけ。
もう1つはおちてくるはずの
枠にひっかかってしまっていた。

「またかよ〜」

⏰:08/04/20 13:46 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#153 [みゅ]

また,さっきと同じ
店員さんに取ってもらう。

無事に2つ手に入ったので
1つずつわけっこした。

「ちょっと俺今日調子
いいんかもしれん♪」

「調子乗ったら痛い目
みるで〜!!笑」


「あっ,スティッチ発見♪」


⏰:08/04/20 13:49 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#154 [みゅ]

よしくんが見つけたスティッチは
うさぎの着ぐるみをかぶって
いてものすごく可愛かった。

「今の俺やったらいけるかも。」

と言っていたのだが…


1回目は失敗だった。

「あ〜あ,残念!!笑」

⏰:08/04/20 13:52 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#155 [みゅ]

「ちょっと待って!!
もう1回だけ!!」

そういいながら100円を費やす。

3回目くらいでようやく
もちあがったのだが…


⏰:08/04/20 13:55 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#156 [みゅ]

今日はそういう日なのだろう。

やはりひっかかって
すんなりと落ちては
きてくれなかった。

「…ぷっ」

思わず2人で顔をみあわして笑う

その後,結局また店員さんの
お世話になったのだが
何故か3回とも同じ
店員さんだったので
みんなで苦笑いだった。

⏰:08/04/20 13:59 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#157 [みゅ]

キーホルダーも手に入り
満足してゲーセンをでた。

「どこいく〜??」

「俺三ノ宮行きたいねんけど…
いってもいい??」

「いいよ♪」

ということで三ノ宮に
いくことに。


⏰:08/04/20 14:15 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#158 [みゅ]

三ノ宮もやはり…

人,人,人でビル,ビル,ビル
って感じだった。

…なんかすごい威圧感。

よしくんはそんなこと気にも
せずにどんどん歩いていく。

…来慣れてるんだろうな。

⏰:08/04/20 14:18 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#159 [みゅ]

そして,アクセサリーばかり
売っている店にはいった。

すると突然よしくんが…

「あのさ,クリスマスの
プレゼント。どーしようか
悩んだんやけど美月が
どんなん好きかわからんくって…
美月が欲しいもの選んで??」

と申し訳なさそうな顔で
言った。

⏰:08/04/20 14:26 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#160 [みゅ]

「そんなん全然いいのに!!
ってか美月なんてクッキー
やで??こんな高い物
選ばれへんって。汗」

と言うと

「クッキーおいしかったし
気持ちこもってるやん♪
俺はそんなんできひんから。
そんなめちゃくちゃ高いのは
さすがに無理やけど…
ある程度やったら大丈夫。」

⏰:08/04/20 14:29 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#161 [みゅ]

「ほんまにいいん??」

「うん!!ってか選んで
くれないと困るから。」

ということで私は素直に
よしくんの言葉に甘える
ことにした。

けど,ここで私の欠点が
顔をだす。

⏰:08/04/20 15:00 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#162 [みゅ]

私は極度の優柔不断だった。

「これ可愛いなぁ〜。
でもこっちも…」

なんて悩み続けること
30分。。

しびれをきらしたよしくんが

「じゃあ,この2つから
選んで?」

とネックレスを2つ
もってきてくれた。

⏰:08/04/20 15:07 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#163 [みゅ]

どっちも可愛かったが
ここでまた悩んでは
だめだと思い,

「じゃあ〜,こっち!!」

と,うっすらピンク
がかっている方を指さした。

「わかった!!じゃあ,待ってて」

⏰:08/04/20 15:14 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#164 [みゅ]

そういってよしくんはレジ
へむかっていった。

…いくらやったんやろ??
ほんとによかったんかなぁ??

ちょっと不安になる。

あんなに口癖のように
「お金がない〜」って
言っていたから。

⏰:08/04/20 15:18 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#165 [みゅ]

そんな私の不安を知らず
会計を済ませて戻ってきた
よしくんは早速私に
ネックレスをつけてくれた。

そして,若干照れながら

「学校行く時も寝る時も
絶対はずさんといてな。
ずっとつけてて。」

と言ってくれた。

⏰:08/04/20 15:24 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#166 [みゅ]

「うん。ずっとつけとく!!」

…ほんとにありがとう。

この日の帰り道は
お互いなんだか照れくさくて
会話がぎこちなかった。

でも,2人の間には
暖かい空気が流れていた。

⏰:08/04/20 22:16 📱:PC 🆔:MwdI6vlk


#167 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

クリスマスはやはり例年通り
4家族ほどが集まって
プレゼント交換をしたりして
わいわいすごした。

私とよしくんはいつもより
少し距離を置き誰にも
関係がばれないように
していた。

⏰:08/04/20 22:28 📱:PC 🆔:MwdI6vlk


#168 [みゅ]

この日,メールで葵は炭川さんが
彼女とクリスマスを過ごしている
ことをかなり嘆いていた。

しかし,

「炭川さんに,まだ諦め
ませんからってメール
おくった!!」

と,言っていた。
まだまだ気持ちは
かわらないらしい…

強いなぁ〜

⏰:08/04/20 22:34 📱:PC 🆔:MwdI6vlk


#169 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

その後,学校も冬休みを向かえて
年越しシーズンとなってきた。

私の家族は年末によしくん家族と
長野までスキーしに行くことに
なっていた。

年越しもそこでする予定
になっていた。

⏰:08/04/20 22:46 📱:PC 🆔:MwdI6vlk


#170 [みゅ]

夜の10時頃に高速前で
待ち合わせをして出発。

もちろん車は別々。

まあ夜だからすぐ寝るし
一緒でも意味ないけど…

朝起きてスキー場で
会うのが楽しみだった。

⏰:08/04/21 21:23 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#171 [みゅ]

途中私の寝ている間に
ちょっとずつ休憩をとり

私が起こされた頃には
もう着く直前だった。

急いでパンなどを食べ
スキーウェアを着る。

⏰:08/04/21 21:32 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#172 [みゅ]

なんやかんや準備して
結局子供達だけ先に
すべりにいくことに…

ちなみに子供達とは
私,よしくん,
のぶちゃん(よしくんの弟)
のり(私の5つ下の弟)
の4人である。

⏰:08/04/21 21:52 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#173 [みゅ]

たいていいつも遊ぶと
なったらこの4人で
遊んでいる。

しかし,私の弟の
のりはよしくんのことが
かなり好きらしく
いつもべったりだった。

だから,2人組になるとしたら
私はのぶちゃんとなるのが
いつものパターンだった。

⏰:08/04/21 22:00 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#174 [みゅ]

小さい時からずっと
そうだった。
なのにいまさらよしくんと
2人になれるはずもなく

リフトにのるのもやはり
よしくんの隣には
当たり前のようにのりがいた。


⏰:08/04/21 22:02 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#175 [みゅ]

結局この日,私がよしくんと
2人きりになるときは
1度もなく,私達の泊まる
ペンションに戻ることに
なってしまった。

ペンションでは
谷口家と森川家の部屋は
向かい合わせになっていた。
 

⏰:08/04/21 22:14 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#176 [みゅ]

みんなくたくただったので
とりあえず風呂に入り,
部屋でごろごろしていた。

しばらくすると

「そろそろご飯たべよか〜」

と,美樹おばちゃんの声。

「は〜い」

とお母さんが返事をし,
みんなのそのそと重たい体
をひきずって食堂へむかった。

⏰:08/04/22 17:47 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#177 [みゅ]

食堂では私とよしくんは
向かい合わせに座った。

ご飯を食べている間
みんなに気付かれないように
目を合わせたり,
足を絡ませてみたり…

顔が赤くなってないか
だけが心配だったけど。笑

⏰:08/04/22 17:52 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#178 [みゅ]

ご飯を食べ終わった後
今日が12月31日だったことも
あり,みんな部屋に戻らずに
K-1をみていたのだが…

朝から晩までスキーを
していたのでカウントダウン
するまえに,順番にダウン
していってしまった。

⏰:08/04/22 17:58 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#179 [みゅ]

私も結局ダウンし,部屋に
戻って爆睡してしまった。

朝起きるとよしくんからの
メールが5件ほど…

開いてみると

『夜中こっそり部屋でれる?』

『おーい!!ねちゃったの?』

などなど。
そして最後が…

⏰:08/04/22 18:00 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#180 [みゅ]

『下のところでまってるから。』

…やばっ!!汗
早く返事しなきゃ!!
でも,もう朝だし意味ないかなぁ
なんて悩みながらとりあえず

『ごめん,寝てた。もしかして
待っててくれてた?』

と送ってみた。

⏰:08/04/22 18:03 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#181 [みゅ]

が…


もちろん返事はなかった。

…よしくんに会うの怖いなぁ。

そう思っていても時間は
とまってくれない。

すぐに朝食の時間に
なってしまった。

⏰:08/04/22 18:05 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#182 [みゅ]

…怒ってるんだろうなぁ。

そう思いながら朝食の席につく。

しかし,私の心配をよそに
いつもと変わらない様子で
よしくんは,


「おはよう♪」

と挨拶してくれた。

でも,目だけは…
悲しそうな…
寂しそうな…
なんともいえない目をしていた。

⏰:08/04/22 18:23 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#183 [みゅ]

このとき,私は

よしくんにもうこんな顔は
絶対にしてほしくないし
させちゃだめだ。
そう思った。

そして今日も長くハードな
1日がはじまった。

⏰:08/04/22 18:25 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#184 [みゅ]

言い忘れていたが,正直
私はスキーがかなり下手だ。

びびりなのでスピードが
でるのが怖くて常に八の字
でないとすべれない。

よしくんはそんな私とは正反対。
今まで出会ってきた人たちの中で
ダントツで上手だった。

⏰:08/04/22 18:29 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#185 [みゅ]

のぶちゃんもよしくんほど
とはいかないがなかなか
上手だった。

のりはまだ小学生なので
怖いものしらず。
よしくんについていくのが
楽しいらしく,私とは
比べ物にならないほどの
スピードで上達していた。

⏰:08/04/22 18:31 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#186 [みゅ]

これでおわかりのように
4人のなかで一番へたくそ
なのはもちろん私である。

しかも,とろい。汗

滑っているときはだいたい
心優しいのぶちゃんが
私がちゃんとついてきているか
確認しながら滑ってくれていた。

⏰:08/04/22 18:33 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#187 [みゅ]

しかし,よしくん的にはそれが
気に食わなかったらしい…

昨日とは違い今日は突然

「俺が美月に教えたるから
先行ってていいで。」

と,2人を追い払った。

…明らかに怪しいでしょー

って思ったけど。。。
まあいっか。

⏰:08/04/22 18:36 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#188 [みゅ]

のり達に続きリフトに乗る。
私達が乗ったリフトには
カバーのようなものが
ついていてた。

「み〜つ〜き♪」

と,よしくんに呼ばれて
顔を向けると…

⏰:08/04/24 21:21 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#189 [みゅ]

ちゅ〜…

そして唇が離れた後に

「やっと2人になれたな♪」

そして…

「今日また夜メールするから
今日は起きといてな。」

「頑張る…。汗
昨日はほんまごめんな。」

⏰:08/04/24 21:27 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#190 [みゅ]

こんな会話をしていると
すぐに頂上までついてしまった。

上ではのり達も待って
くれていた。

「いこか〜」

とのよしくんの一声で
みんな滑りはじめる。

でもやはり,私が足を引っ張る…

⏰:08/04/24 21:33 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#191 [みゅ]

それを気にして,
またいつものように
のぶちゃんが待ってくれる。

が,今日はやはり

「俺が美月教えたるから
お前はのり見とけ!!」

と,よしくんが追い払う。

⏰:08/04/24 21:37 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#192 [みゅ]

「わかった〜
じゃあ,下で待ってるわ〜」

と,言いながらのぶちゃんは
先に滑っていったのり
の後を追っていった。

私は正直よしくんと2人
で滑りたくない…

⏰:08/04/24 21:39 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#193 [みゅ]

だって…

劣等感はんぱない…笑

でもこの日のよしくんは
根気よく私の相手をしてくれた。

「美月も頑張ってうまくなって
来年は2人でスキー旅行
いこ〜や♪」

何度もこういいながら…

⏰:08/04/24 21:43 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#194 [みゅ]

そして,今日も夕方まで
なんとか滑りきり
ペンションに戻った。

昨日より疲れはましだった
のでご飯も昨日より
元気よくたべた。笑

⏰:08/04/24 21:53 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#195 [みゅ]

そして,ご飯が食べ終わり
みんなでぞろぞろと部屋に
引き返そうとしていた時

…ぐっ

後ろからよしくんに服を
引っ張られる。

そして目で合図された。

…ゆっくり1番最後まで残って

⏰:08/04/24 22:02 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#196 [みゅ]

合図された通り階段を
とろとろのぼる…

そして,みんなが先に
行ったのを確認すると

本日2回目!!笑

ちゅっ

すると…

⏰:08/04/24 22:13 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#197 [みゅ]
 

「「あっ」」

何故か階段の下に隠れている
のりと目が合う。

…みられたっ

3人ともが一瞬思考停止
したあと突然

⏰:08/04/24 23:07 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#198 [みゅ]

「ラブシーンや!!」

と思い出したかのように
のりがニヤニヤしながら
叫びだした。

「ちょっ,しー!!怒」

とよしくんがのりをだまらせて
いる間に,私は恥ずかしさの
あまりに2人を残してその場から
逃げ出してしまった。

…どーしよ。ばれちゃった。汗

⏰:08/04/25 16:56 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#199 [みゅ]

…やばいよ〜泣

2人を残しとりあえず部屋
に戻ってきたのはいいものの
さっきのことが頭から離れず,
思わず布団に突っ伏した。

…これからのりにどんな顔して
接したらいいんだろ?

⏰:08/04/25 17:00 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#200 [みゅ]

しばらくするとニヤニヤ
したままののりが
アイスを片手に戻ってきた。

…買収されたのかな。笑

親に言うつもりはなさそう
だったのでとりあえずは
安心しても大丈夫…だよね?

⏰:08/04/25 17:02 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#201 [みゅ]

でもちょっと不安だったので
逃げたことの謝罪とともに
メールでよしくんに
聞いてみることにした。

『さっきは思わずにげちゃった。
ごめんね。んで,のりは
どうなったん?』

すると返事はすぐにきた。

『とりあえずアイスで誰にも
言わない約束はさせといたから!!
あいつ結構口堅いから
大丈夫やとは思うけど…』

⏰:08/04/25 17:07 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


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