あなただけを…
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#1 [みゅ]
 

実話をもとにしたフィクションです
初めて書くので読みにくい
と思いますが是非読んで下さい
感想もお願いします
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3484/

⏰:08/03/27 10:42 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#2 [みゅ]
 

森川美月 15歳




…私,恋してます!!

⏰:08/03/27 10:45 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#3 [みゅ]
 

なんやかんやで小学5年から
ずっと片思い。

もう中3の秋…
高校生になったらこの恋は
卒業しよう!!
そう心に決めていた。

⏰:08/03/27 10:47 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#4 [みゅ]
 

だって叶わぬ恋だから。


私の好きな人…


幼なじみの2つ上のお兄ちゃん。

⏰:08/03/27 10:49 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#5 [みゅ]
 

幼なじみの家族とは
本当の家族みたいに仲良し。
旅行はたいがい一緒にいくし
誕生日は必ずみんなで祝うし…


本当の兄妹みたいで…
近すぎて,叶わぬ恋。
きっと妹としか見られてない。。

⏰:08/03/27 10:54 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#6 [みゅ]
 

私の好きな人…

谷口良樹 17歳
そしてその弟
谷口信宏 16歳
そして私の3人は年子
だったこともありずっと一緒
にあそんでいた。

家は車で30分くらい離れてた。

⏰:08/03/27 11:05 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#7 [みゅ]
 

11月3日。

私の好きな人,よしくんの
学校の文化祭の日

私立の男子校で,よしくんは
ギター部だった。

文化祭は舞台でライブだと
言っていたので乗り気で
なかった友達を連れ
こっそり見にやってきたのである

⏰:08/03/27 11:17 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#8 [みゅ]
 

「美月,どの人?」

「愛,ほら,あそこの黒い服!!」

「遠すぎて全然顔わからん〜」

友達の愛と会話しながらも
…顔なんて見えなくても
やっぱかっこいいな。

なんて思ったり。

⏰:08/03/27 11:21 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#9 [みゅ]
 

「美月,愛!!」

「あっ,葵と優香!!」

「せっかくだし一緒にみよ〜」

…結局4人でみることに。


⏰:08/03/27 11:34 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#10 [みゅ]
 

「ドラムの人かっこい〜」
なーんて葵は言ってるけど
私には他の人は目に入らない。


…よしくんだけみれればいい

⏰:08/03/27 11:36 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#11 [みゅ]
 

ライブも終わり,幸せな時間
が過ぎ去ってしまった帰り道

「美月!!」

「美樹おばちゃん」

よしくん達のお母さんだ。

「今夜森川家もうちでご飯
だから乗せてってあげようか?」

⏰:08/03/27 11:46 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#12 [みゅ]
 

ということで,友達と別れて
谷口家へ…

すると,そこには

『ドラムの人だあ〜』
とか心の中で叫ぶ。

ライブの後遊びに来てたらしい

⏰:08/03/27 12:27 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#13 [みゅ]
 

その他にももう1人来ていて
ドラムの人は炭川さん
眼鏡の人は中山さん
というらしい。

2人ともとてもいい人で
一緒に人生ゲームまでした。

まさか,また会う事になる
とは全く思わずに…

⏰:08/03/27 13:18 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#14 [みゅ]
 

次の日…

「え〜,あのドラムの人と

会ったの?」

「うっ,うん。たまたまだけど」

葵…そんなに気にいってたんだ。

「美月の好きな人の友達でしょ?
お願い,アドレス聞いてきて!!」

⏰:08/03/27 13:50 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#15 [みゅ]
 

「いいよ!!」

葵は積極的だなあ。

〜その夜〜

「よしくんにメールしなきゃ」

メールする口実できたし
葵にちょっと感謝。

⏰:08/03/27 14:15 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#16 [みゅ]
 

その次の日から葵と炭川さんは
メールをし始めた。
炭川さんの話をする葵は
幸せそうで輝いていた。

積極的な葵が…


うらやましかった。

行動を起こせない自分が


もどかしかった。

⏰:08/03/27 14:40 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#17 [みゅ]
 

そして11月6日 運命の日

この日の夜,突然めったに
メールしないよしくんから
メールが届いた。






「まだ起きてる?」

⏰:08/03/27 15:34 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#18 [みゅ]
 

急いで返事を返す

「起きてるよ!!どーしたの?」






「話があるんだけど…いい?」

⏰:08/03/27 15:53 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#19 [みゅ]
 

なんかしちゃったっけ?
なんて事を考えながら

「いいよ」

と返した。




10分たっても返事がこない。
だんだん不安になってきたころ…

⏰:08/03/27 21:17 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#20 [みゅ]
 

返事が来た。

不安になりながら
メールをひらける。

友達紹介してとか言われたら
どーしようかと…

でも,そこには予想外な
事が書かれていた。

⏰:08/03/27 21:20 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#21 [みゅ]
 

「俺,美月の事どーしようもない
くらい好きなんだけど
俺らみたいな幼なじみが
付き合うとかどう思う?」

…好き?

よしくんが?

私を?

⏰:08/03/27 21:23 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#22 [ゆん☆]
頑張ってください。

⏰:08/03/27 21:26 📱:W42S 🆔:t.F5O796


#23 [みゅ]
 

頭がパニックになった。
ずっと片思いだと思ってたから

…返事かえさなきゃ

「ちょっとまだ頭が混乱
してて美月達のことは
わかんないけど幼なじみが
付き合うのはありだと思う」

と,わけのわからない返事を
かえしてしまった…

⏰:08/03/27 21:27 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#24 [みゅ]
 

すると今度は3分ほどで
返事が返ってきた

「ずっと,俺達が付き合っても
いいんかな?って思って
言えなかったけどもう
そんなんどーでもよくなる
くらい好きやねん」


…まじですかー!!

やばい,ドキドキとまんない。

⏰:08/03/27 21:35 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#25 [みゅ]
 

ゆんさん

見逃してましたー
読んでもらって嬉しいです
ありがとうございます
がんばります

⏰:08/03/27 21:41 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#26 [我輩は匿名である]
美月って私と
同じ名前

なんかうれしい

⏰:08/03/27 21:57 📱:F903i 🆔:xmns28oM


#27 [みゅ]
 

でも,私が1番悩んでる事
を言ってみることにした。
「美月もよしくんが好き。
だけど,お兄ちゃんとして
好きなのか,男の人として
好きなのかわかんない」




…私の今の正直な気持ち。

⏰:08/03/27 22:13 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#28 [みゅ]
 

匿名さん

ほんとですか?
美月って名前綺麗ですよね

⏰:08/03/27 22:21 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#29 [みゅ]
 

それでもよしくんは

「俺もにたようなこと
悩んでた。
でも,自分が抑えられない
くらい美月が好きなんだ」
って言ってくれた。

心から嬉しかった。
だから…



「美月もやっぱりよしくん
のことすきです」

⏰:08/03/27 23:18 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#30 [みゅ]
 

そしたら…
「じゃあ今からマジ告りするね。
俺と付き合ってください」




「はい,お願いします」

私はもちろんこう答えた

⏰:08/03/27 23:21 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#31 [みゅ]
 

「まじ?
ほんとに俺でいいの?」

…いまさら何言ってんだ

「当たり前じゃん」

「やったー!!
よろしくね」


こうして11月6日は
私たちの記念日になった

⏰:08/03/27 23:27 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#32 [みゅ]
 

次の日

私は学校に行ってさっそく
クラスで一緒にいる愛と
美佐に話した

すると2人は私が長い間
片思いしていたことを
知っていたのですごく
喜んでくれた。


…幸せだった

⏰:08/03/27 23:31 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#33 [みゅ]
 

「あ〜あ,とうとう美月にも
男ができちゃったかー」

と歎く美佐。

実は私たち3人共
彼氏いない歴=年齢だったんです

私は卒業したけど…笑

美佐は可愛いのになんで
できないのかな?
愛は変人だから納得だけど。笑

⏰:08/03/28 00:17 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#34 [みゅ]
 

その日はテストだったにも
関わらずテンションが
下がることはなかった。

幸せすぎたから

でも私は中3,いわゆる受験生
遊んでばかりいられない…はず

明日と明後日はオープン
ハイスクールだし。

⏰:08/03/28 00:25 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#35 [みゅ]
 

でも,オープンハイ=電車にのる

ということは帰りが
いつもより遅くても怪しくない!!

これを利用しない手はなかった

なんせ親には内緒の
付き合いだから。


⏰:08/03/28 00:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#36 [みゅ]
 

オープンハイスクールの日
正直高校見学とかどーでもいい

はやく地元に帰って会いたい




…よしくんに。

⏰:08/03/28 00:31 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#37 [みゅ]
 

私の願い通り高校見学は
予定より少し早くおわった

よしくんとの待ち合わせは
私の家の最寄り駅。

私が着いた時にはまだ
よしくんはきてなかった。

〜♪
メールが届いた
「今ついた〜」

…どーしよ,ドキドキとまんない

⏰:08/03/28 00:35 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#38 [みゅ]
 

階段を降りてきて

「やっほー♪」

そー言った彼氏として
初めて会ったよしくんは
より一層かっこよくみえて
やばかった…笑

「とっ,とりあえず公園
にでも行く?」

顔がみれなーい。

⏰:08/03/28 00:45 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#39 [みゅ]
 

初めてのデート…
とりあえず近くの公園の
ベンチに腰をおろす

なんで今まで幼なじみと
して会っていたときの
ように普通にできないのか…

沈黙の苦手な私は
ひたすらくだらない事を
しゃべり続けた

⏰:08/03/28 01:12 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#40 [みゅ]
 

2時間ほどしゃべったころ

〜♪

『今どこなの?』

お母さんだ…

「誰から?」

「お母さん…」

「じゃあそろそろかえろっか」


帰りたくないな。

⏰:08/03/28 09:19 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#41 [みゅ]
 

お母さんに
『すぐ帰る』
と返事を返し,遠回りして
家の近くまで送ってもらった

バイバイしたくない…
そのときよしくんが

「美月,明日も
高校見学だよな?」

「そーだよ。」

「じゃあ,俺明日も同じ時間に
こっちくるから明日も会おうよ」


やったー,幸せ…笑

⏰:08/03/28 09:27 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#42 [みゅ]
 

その日の夜

よしくんからのメールで

『最後バイバイするとき
ちゅーしようかと思った
けどできんかった〜』



…ちゅー?


『そーなんだ〜』

ちゅーなんて心の準備が…笑

⏰:08/03/28 10:15 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#43 [みゅ]
 

昔は,よくちゅーしてたな…


私はずっと普通だと思ってたが
谷口家と遊びに行った帰りは
毎回子供がお互いの家族全員と
おやすみとさよならのちゅーを
するのがしきたりだった

⏰:08/03/28 11:47 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#44 [みゅ]
 

物心ついたころから
そうしてきたので
当たり前だと思っていた

小学校3年くらいかな
ちゅーしなくなったの。

私が小3のときよしくんは小5
当たり前っちゃ当たり前か。

あのころはなんだか寂しかったな


なんてことを考えながら
眠りについた

⏰:08/03/28 11:53 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#45 [みゅ]
 

次の日も高校見学

本命の高校ではなかったので
ほとんど見てるふり。

でも楽しみなことがあると
時間が経つのは遅い



…まだおわんないの?

⏰:08/03/28 17:27 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#46 [みゅ]
 

やっと長かった高校見学もおわり
地元に帰ってきた

「美月〜,帰ろうか」

と声をかけてくれたのは
幼稚園からの親友の由里だ

「由里,実は…」

と事情を説明すると由里は

「まじ!!やったじゃん!!
おめでとう。じゃあ先
帰っとくね」

と言って笑顔で帰っていった

⏰:08/03/28 18:26 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#47 [みゅ]
 

みんなが喜んでくれる
ってうれしいな

とか思いつつよしくんを待つ






…おそーい。

15分ほどしてからメールがきた

『あと10分くらいでつく』

⏰:08/03/28 19:03 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#48 [みゅ]
 

まだあと10分もかかるのか…
寒いなあ〜

とか考えながら1人寂しく
待ち続けた。


しばらくして,聞き慣れた声。

「悪い,遅くなった」

⏰:08/03/28 20:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#49 [みゅ]
 

「遅いよ〜,寒かったし」

なんて言いながら昨日と
同じ公園へ移動。

「寒かった?ごめんな」

とよしくんが言ってベンチに
座った瞬間,私の肩に暖かい
何かが触れた。

隣をみるとセーターの
よしくんが微笑んでいた。
「これで大丈夫?」

⏰:08/03/28 21:00 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#50 [みゅ]
 

私の肩に触れた物は



〜よしくんの学ラン〜


私はよしくんの優しさと
気遣いに顔が真っ赤になった


「ありがとう」

としか言えなかった。

⏰:08/03/28 21:18 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#51 [みゅ]
 

ここからは昨日と同じ

相変わらず私がしゃべりまくって
親からメールがきて
遠回りして送ってもらった…




違うのは私の肩によしくんの
学ランがかかっていることだけ




⏰:08/03/28 22:57 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#52 [みゅ]
 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

次の日から私は学校に携帯を
持っていくようになった。

できるだけずっとよしくんと
連絡をとっていたいから

授業中でもかまわずメールした

くだらない話でも楽しかった

⏰:08/03/29 23:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#53 [みゅ]
 

『明日,俺学校早くおわるんだ
けど…会いにいっていい?
前に美月が言ってた川に
連れていってよ』

お昼時に突然の
よしくんからのお誘いメール。

嫌なわけないじゃん

『いいよ,明日楽しみにしてる』

私…明日,デートするんだ

…へへへ。笑

⏰:08/03/30 00:16 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#54 [みゅ]
 

授業中なのに顔がにやける


…ヘヘヘ。笑

多分正面からみてたら
気持ち悪いだろうな


でもそんなこと気にしない

だって…ねぇ。笑

⏰:08/03/30 13:57 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#55 [みゅ]
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

〜デート当日〜

約束通り私は前々から
言っていた川によしくんを
連れていってあげた。

川は特に何もないので
2人でいろんな話をした

学校であったこと
家でのこと…など

2人で行った川 [jpg/30KB]
⏰:08/03/31 10:20 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#56 [みゅ]
 

日が暮れて辺りが暗く
なってきたころ

〜♪
美月の携帯がなった

「メールだ!誰だろ?」

…よしくん?
なんで一緒にいるのにメール?

疑問に思いながらも
メールを開いてみると…

⏰:08/03/31 10:43 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#57 [みゅ]
 




『ちゅーしてもいい?』



…思わず,微笑んでしまった

⏰:08/03/31 10:45 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#58 [みゅ]
 

「なんで笑ってるん!!
…返事は?」


可愛いな〜
なんて思いながら返事を返した



『いいよ』

⏰:08/03/31 11:15 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#59 [みゅ]
 

よしくんの顔が近づいてくる


…心臓が口からでてきそう


ちゅっと優しく私の唇に
よしくんの唇が触れた

と,そのとき

「んっ」

⏰:08/03/31 11:18 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#60 [みゅ]
 

よしくんの舌が私の口に
入ってきた…

「ん〜」

初めての事なのでどーしていいか
わからず,されるがままに
しているしかなかった。



⏰:08/03/31 12:06 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#61 [みゅ]
 

唇が離れた後,2人は
照れ笑いをしながら
帰路についた。

「順番,逆になっちゃったけど…
手つなご?」

と,よしくんが私の顔を
のぞきこむ

「…うん」

多分あたし,顔真っ赤だ


⏰:08/04/02 11:10 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#62 [みゅ]
 

差し出された手を握る

するとよしくんの体温が
伝わってきた

「美月,手冷たすぎ!笑」

なんていいながら一生懸命
手を暖めてくれるよしくんが
今,何よりも愛おしい。

⏰:08/04/06 09:59 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#63 [みゅ]
 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
〜学校にて〜

「美月〜,聞いて聞いて!」

と,廊下の端から葵がすごい
勢いで走ってきた

「わかったから落ち着いて!笑
そんな焦らなくても聞くから。
どーしたの?」


⏰:08/04/06 10:23 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#64 [みゅ]
 

「今度の日曜…遊ぶことに
なっちゃった!」

「え?誰と?」

「炭川さんだよ!もう忘れたの」

…忘れてた〜
そーいえば葵,炭川さんと
メールしてたんだった

遊ぶ約束までしたんだ

⏰:08/04/06 13:12 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#65 [みゅ]
 

「まじ〜!やったね!
頑張って♪」

「ありがと♪美月と美月の
彼氏さんのおかげだよ!」

…私,役に立てたかな

このままうまくいくといいな

⏰:08/04/06 14:23 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#66 [みゅ]
 

久々に更新
誰かみてくれるかな?

⏰:08/04/11 00:17 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#67 [みゅ]
 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

そして迎えた日曜日


この日からかな…

おかしくなっちゃったの。

⏰:08/04/11 00:18 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#68 [みゅ]
 

その日私はたまたま愛と
お菓子を作る約束をして
材料を2人で買いに行く
ところだった

〜♪
…んっ,葵から電話?
珍しいなあ

なーんて思いながら電話に
でてみる

「葵,どーしたの?」

「…今から会うけど緊張
しすぎて無理!!ちょっ,
今から来て〜」

⏰:08/04/11 00:26 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#69 [みゅ]
 

「今から?愛もいるんだけど…」

「愛ならいいよ!!笑
今駅だから!!まってるね」

…ツー,ツー,ツー

私まだ行くって言って
ないのに…

と思いながらもちょっと
楽しくなってきて愛と
予定変更して駅へ向かった

⏰:08/04/12 11:42 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#70 [みゅ]
 

駅へ向かう途中
私はよしくんにメールした
炭川さんと友達だしね

『今日炭川さんと美月の友達
が会うんだって!!』




これが間違いの始まりだった

⏰:08/04/12 11:48 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#71 [みゅ]
 

私と愛が駅につくと
ちょっとお洒落した葵が
固い顔をしていた

「葵,大丈夫?」

というと声を震わせながら

「炭川さん,次の電車に
乗ってるんだって…
どーしよ?」

どーしよって…汗


⏰:08/04/12 11:52 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#72 [みゅ]
 

会うしかないでしょ〜

とか思ってたら突然
思ってもないことばが…

「あっ,そーだ!!美月1回会った
ことあるんだよね?」

…嫌な予感

「先に会って話してきてよ」

やっぱり…
ってかなんでだよ!!汗

⏰:08/04/12 11:56 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#73 [みゅ]
 

「いやいや,それは
おかしいでしょ」

って言っても葵と愛は
きいてない…

結局私が先に1人で
会いにいくことに…泣

なんでこーなるんだ。。

⏰:08/04/12 12:14 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#74 [みゅ]
 

なんてことをわいわい
やってたら炭川さんの乗ってる
電車がやってきた

「改札でたところで待ってる
ってメール来た!!美月お願い!!」

…お願いって。汗

私は観念して渋々改札に向かった

何故か私,愛,葵の順で
縦に並んで

⏰:08/04/12 13:01 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#75 [みゅ]
 

改札の近くの角で2人は
覗いて待ってると言って
そこからは1人で炭川さんの元へ

1度会っただけだが顔は
なんとか覚えていた

ってか気まずいだろ!!汗
とりあえず会釈して

「お久しぶりです」

と言うのが精一杯だった

「久しぶりだね」

覚えてくれてたんだろうか?
そう優しく言った炭川さんの
後ろに何故か見覚えのある顔が…

⏰:08/04/12 13:06 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#76 [みゅ]
 

「よしくん?なんで?」

「美月がメールくれたから♪」

…あほ

「すっちゃんと会う子
はどこ?」

すっちゃん=炭川さんなんだろう

「あの角の向こうに…」

⏰:08/04/12 14:27 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#77 [我輩は匿名である]
頑張って下さい

⏰:08/04/13 02:53 📱:F705i 🆔:☆☆☆


#78 [みゅ]
 

匿名さん

ありがとうございます
励みになります
頑張ります

⏰:08/04/13 10:46 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#79 [みゅ]
 

私は葵を角から
ひっぱりだした

「葵ちゃん?」

炭川さんが優しく声をかける

炭川さんは身長175pくらいで
眼鏡をかけていていいお兄さん
って雰囲気である


⏰:08/04/13 10:57 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#80 [みゅ]
 

「…はっ,はい」

葵が顔を赤らめながら
返事をする

2人の初対面が終わった
ところで私,愛,よしくんは
ひきあげようとした

「じゃあ,ごゆっくり♪」

すると…

「えっ,せっかくだし一緒に
いたらいいじゃん」

と炭川さん

⏰:08/04/13 11:14 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#81 [みゅ]
 

「そんな…悪いですよ」

と言って後ろをみると
葵が目で「2人にしないで」
っと訴えていた

よしくんもまんざらでも
なさそうだし…
愛はニヤニヤ楽しそうだし…

…はあ

「じゃあ5人で遊びましょうか」

…なんでこーなるんだ

⏰:08/04/13 11:25 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#82 [みゅ]
 

でも私達の地元は田舎
どこにも行く場所がなかった

「どこいきましょ?」

なーんて言ってるとよしくんが

「あっ,もっちゃん家いこか」

…もっちゃん?

なんだかわからないまま
私達は全く知らない人の家に
行くことになってしまった


⏰:08/04/13 12:08 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#83 [みゅ]
 

もっちゃんと呼ばれる人の
家によしくんと炭川さんは

「もっちゃん,入るでー」

と叫んでずかずかと入っていき
勝手に入ったくせに私達に
自分の家のように

「どうぞ。和室でいい?」

なんて言っていた

⏰:08/04/14 16:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#84 [みゅ]
 

…おーい

なんて心で思いながらも
体と口は

「おじゃましまーす」

なんていいながら入って
いってしまっていた


⏰:08/04/14 16:08 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#85 [みゅ]
 

和室に案内してもらうと
机をはさみ男と女に別れて座った

最初は軽く話しをしたり
トランプやウノをしたりしてた

そして大分馴染んできたころ
誰がいいだしたのかわからないが
電気をけし,窓を閉め
部屋を真っ暗にした
そして,

「美月」

と耳元でよしくんにささやかれ
振り返った瞬間

「んっ?!」

⏰:08/04/14 16:17 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#86 [みゅ]
 

私の唇によしくんの唇がふれた

「んっ,ちょっ,みんないるやん」

と私が囁くと

「真っ暗やからみえへんって
それに…」

「それに?」

「人おるともえるやろ♪」

…あほー(涙)

⏰:08/04/14 16:44 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#87 [はる]
めっちゃおもろい
更新頑張ってください

⏰:08/04/14 17:08 📱:SH704i 🆔:58NyXEpE


#88 [みゅ]
 

はるさん

そんなこと言ってもらえて
感激です
ありがとうございます

⏰:08/04/14 17:14 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#89 [みゅ]
 

なんて言ってると突然

「まぶしっ」

光が私達を照らした

よくみると愛が携帯で
私達を照らしていた

そして愛,葵,炭川さんの順で並び
こっちを見つめていた

「なっ,何…?」

⏰:08/04/14 17:27 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#90 [みゅ]
 

「今,なにしてたんー?笑」

「驚き方尋常じゃなかったで?」

っと,愛,葵に言われどきっとした
慌ててごまかそうと

「なんにも『ちゅー♪笑』

…ん?

⏰:08/04/14 17:51 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#91 [みゅ]
 

なにか聞こえたような…

聞こえなかったことに
したいような…

「ちゅーとか2人の
ときにしろよなー笑」

と炭川さんの声…

…やっぱり(泣)

「よしくんー

⏰:08/04/14 17:55 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#92 [みゅ]
 

「だから今度はいきなり
光当てんといてな!
次は何してるかわからんから♪」

…って何無視しとるねん!

とかつっこんでみたけど
効果はもちろんなし。

3人はニヤニヤしながら光を
消して部屋はまた暗闇に戻った

⏰:08/04/14 18:06 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#93 [ゎか]
ばりおもろいやん★笑
ニヤけたわ〜(^_^)!!

⏰:08/04/14 19:06 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#94 [みゅ]
 

ありがと
なかなかリアルやろ?笑

⏰:08/04/14 20:05 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#95 [みゅ]
 

…よしくんの隣は危険だ

そう判断した私は移動しようと
思い,立ち上がろうとした

そのとき

「うわあっ」

突然ぐいっと腕が引っ張られた


⏰:08/04/15 09:21 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#96 [みゅ]
 

「どこいくの?」

…ドキッ

「いや,ちょっと…汗」

「ふーん。」





なんか嫌な予感…。

⏰:08/04/15 16:51 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#97 [みゅ]
 

すると,突然腕を掴まれ
そのまま畳みに押し倒された。


…嫌な予感的中。

「何してんの

っと小声で抗議する。




が…


⏰:08/04/15 19:39 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#98 [ゆな]
続き気になるー!!!
楽しみにしてるんで
また更新して下さいね☆

⏰:08/04/15 20:28 📱:PC 🆔:ymVCiBEQ


#99 [みゅ]
 

ゆなさん

ありがとうございます☆
頑張ります

⏰:08/04/15 20:49 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#100 [みゅ]
 

「声だしたらみんなに
ばれちゃうよ?」

…鬼だ,悪魔だ。

そう思ったが,言い返す言葉
がなく黙っていると
それが同意の合図だと
思ったのか…

唇を塞がれた

⏰:08/04/15 20:59 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#101 [みゅ]
 



「んっ,…ん?」

突然腹部に違和感が。。

…えっ?まさか?





そのまさかだった

⏰:08/04/15 21:43 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#102 [みゅ]
 

私の服の中によしくんの手が
侵入しようとしていた

「見られたらどーするんよ」

と抗議してもやっぱり効果なし…

「そんときはそんときやろ♪」

…なんか,楽しそう。。汗


⏰:08/04/16 09:27 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#103 [みゅ]
 

他の3人は私が今どーゆー
状況にあるかなんてことは
知らないので,呑気に
世間話に花を咲かせていた。

…ホッとしたような〜
気付いて欲しいような〜

なんて思ってる間にも
よしくんの手は胸元へと
向かっていく。

と,そのとき

「もう6時やん!帰らな!」

⏰:08/04/16 10:24 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#104 [みゅ]
 

愛が叫んだ。

それと同時によしくんの
手の侵入もとまり,
部屋に明かりがついた。

「じゃあ送ってくよ」

と言いながら炭川さんが
立ち上がり,みんな
それに続いた。

「おじゃましましたー!」
と,知らない人に挨拶して
その家を後にした

⏰:08/04/16 15:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#105 [みゅ]
 




駅から私の家は愛や葵の家とは
別方向だったので
私,よしくん。
炭川さん,愛,葵というふうに
別れて帰った


⏰:08/04/16 15:17 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#106 [みゅ]
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

家に帰ってから
葵からメールがきた。

『今日は来てくれてありがと♪
たすかったー!2人とか緊張
しすぎてまだ無理やわ。汗
やから今度も谷口先輩
連れて5人とかであそんでな☆』

…えっ?今度もですか?

それは微妙…
とか思いながらも

『うん!もちろん!』

と返信してしまうのが
私の性格…

⏰:08/04/16 15:24 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#107 [みゅ]
 

ちなみに〜
谷口先輩=よしくんである。

私がこの時愛と遊んで
いなければ…

後悔するのはもっと先の
話である

⏰:08/04/16 15:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#108 [みゅ]
 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

半月ほど何もなく平和に
過ぎていっていた。

そんなある日衝撃的な話を聞いた

それは葵からで,泣きそうに
なりながら話す彼女に
私は声をかけれなかった。

⏰:08/04/16 22:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#109 [みゅ]
 





「炭川さん,彼女できたって…」





⏰:08/04/16 22:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#110 [みゅ]
 

「えっ,ど…,え?」

あまりに突然だったので
言葉がでなかった。汗

「なんか,電車で一目惚れ
した人に告白したんやって!
30の人やで?ありえんっ…」

と,葵は怒りをぶちまけた。

この日私は葵の話を聞いて
あげることしかできなかった

⏰:08/04/17 15:58 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#111 [みゅ]
 

とりあえず家に帰ってすぐ
よしくんにメールした。

『炭川さん彼女出来たって
聞いた?なんでなん?』

すると,返事はすぐきた

『らしいな!俺もさっき聞いた!
詳しく聞いたらまたメールする』

そこで,私はおとなしくよしくん
からの連絡を待つことにした。

⏰:08/04/17 16:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#112 [みゅ]
 

しばらくしてからきた
連絡の内容をまとめると

葵と会う前から好きだった人
電車で一目惚れ
相手は12歳年上
炭川さんから告白

と,ゆーことだった

⏰:08/04/18 11:32 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#113 [みゅ]
ちょっとパソコンから…

⏰:08/04/18 18:17 📱:PC 🆔:CWndRrUs


#114 [みゅ]
 

私はすぐに葵にメールした。
すると思っていたより元気そうに

『彼女できててもメールは
しててくれてるみたいやし
彼女と別れるまで待ってみるわ』

と,言っていた。


…葵は強いな。。。

⏰:08/04/18 18:23 📱:PC 🆔:CWndRrUs


#115 [みゅ]

私は改めて葵を尊敬すると共に
恋する女の子って強いなぁ
っと実感していた。

そして,炭川さんがに
腹がたった。
葵が炭川さんの事好きなのを
知っていたはずなのに…

何を考えているのだろう。

⏰:08/04/18 18:40 📱:PC 🆔:CWndRrUs


#116 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

それからは特に何もなく
私とよしくんの関係も順調
だったし,葵も炭川さんとの
メールは続いていた。

そして12月も半ばとなり,
最大のイベント…
クリスマスを迎えようと
していた。

⏰:08/04/18 18:40 📱:PC 🆔:CWndRrUs


#117 [みゅ]

私とよしくんは付き合う前から
幼馴染という関係で毎年一緒に
クリスマスも過ごしていた。

多分,今年も一緒は一緒だが
皆ですごすことになるだろう…

そう思い私はクリスマスには
特に何も期待していなかった。

⏰:08/04/18 20:13 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#118 [みゅ]

まあ,一緒に過ごせるし…
そんな考えだった。


プレゼントは何かしなくちゃ。
とは思っていた

でも,恋愛経験がほぼゼロの私
には何がいいのかなんて全く
わからなかった。
プレゼントなんてもちろん
したことなかったから…

⏰:08/04/18 20:20 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#119 [みゅ]

色んな人に相談したりした。
アクセサリー,服,香水など…

正直私はあまりお洒落に
興味があった方ではないので
アクセサリーや服を買う
勇気がなかった。

気に入ってもらえなかったら…
と思ってしまうのである。

⏰:08/04/18 20:28 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#120 [みゅ]

結局…失敗もないだろうと
いうことでクッキーにした。

今思えば質素なクリスマス
プレゼントだと思うが…

そのときの私には精一杯だった。


⏰:08/04/18 20:35 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#121 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
クリスマス1週間前

久々によしくんが私の家にきた。

「お邪魔しまーす!!」

「そんな元気よく言っても
誰もおらんからなー。笑」

「あっ,そーなん!?損したー」

なんてふざけたりして。

⏰:08/04/18 20:47 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#122 [みゅ]

たいしてすることもなかったし
2人で私の勉強机に落書きした。

『ずっと一緒にいようね』

なんて書いたりして…笑
バカップル満開で
相合傘も書いた♪笑

幸せなひととき。

⏰:08/04/18 21:31 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#123 [みゅ]

まだ,付き合い始めて
1ヶ月ちょっと。

これくらいいいよね♪笑



でも,幸せな時間は
あっという間に過ぎ去って
いってしまうもの…

⏰:08/04/18 22:01 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#124 [みゅ]

すぐによしくんが帰る時間に
なってしまった。

寂しい別れ際…

「あのさ,ちょっと早いけど。
多分,クリスマス2人じゃ
会えないからさ。
こんなもんやけど。汗」

と言って,クッキーに手紙を
添えた物を渡した。

⏰:08/04/18 22:31 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#125 [みゅ]

「えっ,ほんまにくれるん?」

「もちろんやん!!でもほんまに
形とかぐちゃぐちゃやねん。汗
こんなんでごめんな。」

私が謝るとよしくんは笑顔で…

「いや,めっちゃ嬉しいねんけど!
ほんまありがとう!!
食べんとおいとこっかな♪」

⏰:08/04/18 22:49 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#126 [みゅ]

「せっかくやからちゃんと
たべてや〜!!笑」

なんていいながらも
よしくんの言葉がものすごく
嬉しかった。

こんな風にこっちが恥ずかしく
なりそうなこともさらっと
言ってくれるとこ…

好きだなぁって実感した。

⏰:08/04/18 22:53 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#127 [みゅ]

「その袋の中に手紙も入ってる
からまたゆっくり読んでな!!」

「わかった。ほんまありがとう♪
じゃあ,またメールするわ!!」

と,よしくんは帰っていった。

寂しくなった部屋に1人でいると

〜♪
メールがきた。

『我慢できんくて電車で
クッキーたべっちゃった♪
おいしかったよ☆』

よしくんからだった。

⏰:08/04/18 23:05 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#128 [みゅ]

このメールが嬉しくて嬉しくて

本当に幸せで幸せで

よしくんのことが好きで好きで

しかたがなかった。


⏰:08/04/18 23:07 📱:PC 🆔:fDJHRSNw


#129 [みゅ]
 

読んで下さってる方
誤字多すぎてすいません

⏰:08/04/19 00:06 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#130 [みゅ]
<Font="-1">
その夜,よしくんから
メールがきた。

『次の日曜なんかある?いつも
地元やから遠出してみよ♪』

確かにずっと地元でしか
遊んでいない。
私たちは学生でお互いバイトも
していない。
私なんかお小遣いは月に
3千円…

</Font>

⏰:08/04/19 10:43 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#131 [みゅ]

タグミス。汗

⏰:08/04/19 10:47 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#132 [みゅ]

1回遊びに行くとすぐに
なくなってしまう。

だからずっとデートは地元
かどちらかの家だった。

『暇だよ♪どっかいきたーい!!』

と返信して,遠出ってどこかなぁ
っとわくわくしながら
考えていた。

⏰:08/04/19 10:51 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#133 [みゅ]

〜♪
返事きた!!と思い,わくわく
しながらメールをひらくと…






『でも俺あんま金ないから…
ハーバーでいい?』


がくっ

⏰:08/04/19 10:57 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#134 [みゅ]

…結局金ないんかい!!

と思ったけど,正直私も
なかったし2人でハーバーに
行ったこともなかったので

『いいよ〜☆じゃあ楽しみに
してるね♪』

とメールを返しこの日は
そのまま眠りについた。

⏰:08/04/19 11:00 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#135 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

そして待ちにまった日曜日

私は約束した電車に乗り
よしくんが乗ってくるのを
待っていた。

…こんな風にどっか行くの
初めてだし,なんか変に
緊張してきた。。

私が電車にのった駅から
よしくんが乗ってくる駅までは
6駅ある。時間にして約15分。

⏰:08/04/19 11:08 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#136 [みゅ]





15分がものすごく長く感じる。





⏰:08/04/19 11:16 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#137 [みゅ]

私は15分を妄想に費やし
時間が経つのを待った。

幸い,私の激しい被害妄想
のおかげで時間はあっという間
に過ぎていきよしくんが
電車に乗ってきた。

「おはよ〜」

⏰:08/04/19 11:25 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#138 [みゅ]

「おはよ♪」

…いつもよりちょっと,,,
かっこいいかも。笑
恥ずかしいから絶対
言わないけど。

なんて思いながら
私たちはハーバーへむかった。

⏰:08/04/19 11:28 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#139 [みゅ]

ハーバーは日曜という事
もあり,人であふれていた。

「すごい人やな〜。
迷子なりそう」

と,私が言うと

「美月方向音痴やもんな!笑
はぐれたあかんで。」

と手を握ってくれた。

そんな些細なことでも
幸せだと感じる

⏰:08/04/19 11:36 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#140 [みゅ]

わたし達は何をするとかいう
目的は全くなかったので
とりあえずモザイクへむかった。

そこで初めての
プリクラをとることに…

あの狭い中に2人で入るのが
あんなにも緊張するなんて
思ってもみなかったけど。

「ちゅーしてるのとろな♪」

⏰:08/04/19 11:53 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#141 [みゅ]

…えっ。

「絶対いや〜」

そんな恥ずかしい事
できるわけないじゃん。

「え〜。とろうよ〜」

なんて言ってるけどもう無視。

3,2…

ぐいっ。

⏰:08/04/19 12:04 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#142 [みゅ]

ちゅっ













ぱしゃ!!


⏰:08/04/19 12:54 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#143 [有輝]
きたー
眠たいながらも
少しづつ
読むわっ

⏰:08/04/19 13:00 📱:SH903i 🆔:KNJ8wkvk


#144 [みゅ]

…えっ


画面を見てから恨めしい目で
よしくんを見る

すると,よしくんは
ニヤニヤしながら

「美月が無視するから
悪いねんで〜」


⏰:08/04/19 13:02 📱:PC 🆔:6B/NMikY


#145 [みゅ]
 

有輝

気付かんかったー
ありがと
下手くそやけどよろしく

⏰:08/04/19 13:48 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#146 [みゅ]

「も〜!!」

なんて怒ってみた。

でも,実は嬉しかったり…笑

まあ,そんなこんなで
プリクラ機を後にし,
ゲーセンへ向かった。

⏰:08/04/20 12:56 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#147 [みゅ]

ゲーセンに入ってすぐ

「これめっちゃ可愛い〜♪」

と私が見つけたのはUFO
キャッチャーのミッキー
のキーホルダー。

…欲しいなぁ〜と
眺めていると,,,

「俺こーゆーの得意やから
とったるわ!!」

⏰:08/04/20 13:14 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#148 [みゅ]

「えっ,ほんまに??」

「当たり前やん!!
ちょっと鞄もっといて♪」

そういうと100円を入れ
一発でミッキーを掴んだ。


でも…

⏰:08/04/20 13:26 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#149 [みゅ]

ミッキーがUFOキャッチャーの
掴むところにひっかかり
もちあがったくせに
落ちてこなかった。

「こんなことあるねんなぁ〜」

とかいいながら,
いまだにぶらさがっている
ミッキーを2人で眺める。

「あっ,すいません!!」

ちょうど店員さんが通りかかった
のでとってもらった。

⏰:08/04/20 13:33 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#150 [みゅ]

こうしてミッキーはたったの
100円で私の物に…

「ほんまに得意やねんなぁ!!
ちょっと尊敬するわ。笑」

と私がいうと

「こんなんで尊敬されてもな〜」

とかいいながら顔は
嬉しそうに微笑んでいた。

⏰:08/04/20 13:37 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#151 [みゅ]

次に私が見つけたのは
ナイトメアのキーホルダー。

「ナイトメアもメジャーに
なってんなぁ〜」

すると横からよしくんが

「こーゆーやつはうまくいったら
2つはとれるわ」

といいつつ100円をいれていた。

⏰:08/04/20 13:41 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#152 [みゅ]

すると本当にキーホルダー
が2つもちあがっていく。

私がぽけーとみてる間に
簡単にとってしまった。

のだが…

おちてきたのは1つだけ。
もう1つはおちてくるはずの
枠にひっかかってしまっていた。

「またかよ〜」

⏰:08/04/20 13:46 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#153 [みゅ]

また,さっきと同じ
店員さんに取ってもらう。

無事に2つ手に入ったので
1つずつわけっこした。

「ちょっと俺今日調子
いいんかもしれん♪」

「調子乗ったら痛い目
みるで〜!!笑」


「あっ,スティッチ発見♪」


⏰:08/04/20 13:49 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#154 [みゅ]

よしくんが見つけたスティッチは
うさぎの着ぐるみをかぶって
いてものすごく可愛かった。

「今の俺やったらいけるかも。」

と言っていたのだが…


1回目は失敗だった。

「あ〜あ,残念!!笑」

⏰:08/04/20 13:52 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#155 [みゅ]

「ちょっと待って!!
もう1回だけ!!」

そういいながら100円を費やす。

3回目くらいでようやく
もちあがったのだが…


⏰:08/04/20 13:55 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#156 [みゅ]

今日はそういう日なのだろう。

やはりひっかかって
すんなりと落ちては
きてくれなかった。

「…ぷっ」

思わず2人で顔をみあわして笑う

その後,結局また店員さんの
お世話になったのだが
何故か3回とも同じ
店員さんだったので
みんなで苦笑いだった。

⏰:08/04/20 13:59 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#157 [みゅ]

キーホルダーも手に入り
満足してゲーセンをでた。

「どこいく〜??」

「俺三ノ宮行きたいねんけど…
いってもいい??」

「いいよ♪」

ということで三ノ宮に
いくことに。


⏰:08/04/20 14:15 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#158 [みゅ]

三ノ宮もやはり…

人,人,人でビル,ビル,ビル
って感じだった。

…なんかすごい威圧感。

よしくんはそんなこと気にも
せずにどんどん歩いていく。

…来慣れてるんだろうな。

⏰:08/04/20 14:18 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#159 [みゅ]

そして,アクセサリーばかり
売っている店にはいった。

すると突然よしくんが…

「あのさ,クリスマスの
プレゼント。どーしようか
悩んだんやけど美月が
どんなん好きかわからんくって…
美月が欲しいもの選んで??」

と申し訳なさそうな顔で
言った。

⏰:08/04/20 14:26 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#160 [みゅ]

「そんなん全然いいのに!!
ってか美月なんてクッキー
やで??こんな高い物
選ばれへんって。汗」

と言うと

「クッキーおいしかったし
気持ちこもってるやん♪
俺はそんなんできひんから。
そんなめちゃくちゃ高いのは
さすがに無理やけど…
ある程度やったら大丈夫。」

⏰:08/04/20 14:29 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#161 [みゅ]

「ほんまにいいん??」

「うん!!ってか選んで
くれないと困るから。」

ということで私は素直に
よしくんの言葉に甘える
ことにした。

けど,ここで私の欠点が
顔をだす。

⏰:08/04/20 15:00 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#162 [みゅ]

私は極度の優柔不断だった。

「これ可愛いなぁ〜。
でもこっちも…」

なんて悩み続けること
30分。。

しびれをきらしたよしくんが

「じゃあ,この2つから
選んで?」

とネックレスを2つ
もってきてくれた。

⏰:08/04/20 15:07 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#163 [みゅ]

どっちも可愛かったが
ここでまた悩んでは
だめだと思い,

「じゃあ〜,こっち!!」

と,うっすらピンク
がかっている方を指さした。

「わかった!!じゃあ,待ってて」

⏰:08/04/20 15:14 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#164 [みゅ]

そういってよしくんはレジ
へむかっていった。

…いくらやったんやろ??
ほんとによかったんかなぁ??

ちょっと不安になる。

あんなに口癖のように
「お金がない〜」って
言っていたから。

⏰:08/04/20 15:18 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#165 [みゅ]

そんな私の不安を知らず
会計を済ませて戻ってきた
よしくんは早速私に
ネックレスをつけてくれた。

そして,若干照れながら

「学校行く時も寝る時も
絶対はずさんといてな。
ずっとつけてて。」

と言ってくれた。

⏰:08/04/20 15:24 📱:PC 🆔:3Bfk8W9M


#166 [みゅ]

「うん。ずっとつけとく!!」

…ほんとにありがとう。

この日の帰り道は
お互いなんだか照れくさくて
会話がぎこちなかった。

でも,2人の間には
暖かい空気が流れていた。

⏰:08/04/20 22:16 📱:PC 🆔:MwdI6vlk


#167 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

クリスマスはやはり例年通り
4家族ほどが集まって
プレゼント交換をしたりして
わいわいすごした。

私とよしくんはいつもより
少し距離を置き誰にも
関係がばれないように
していた。

⏰:08/04/20 22:28 📱:PC 🆔:MwdI6vlk


#168 [みゅ]

この日,メールで葵は炭川さんが
彼女とクリスマスを過ごしている
ことをかなり嘆いていた。

しかし,

「炭川さんに,まだ諦め
ませんからってメール
おくった!!」

と,言っていた。
まだまだ気持ちは
かわらないらしい…

強いなぁ〜

⏰:08/04/20 22:34 📱:PC 🆔:MwdI6vlk


#169 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

その後,学校も冬休みを向かえて
年越しシーズンとなってきた。

私の家族は年末によしくん家族と
長野までスキーしに行くことに
なっていた。

年越しもそこでする予定
になっていた。

⏰:08/04/20 22:46 📱:PC 🆔:MwdI6vlk


#170 [みゅ]

夜の10時頃に高速前で
待ち合わせをして出発。

もちろん車は別々。

まあ夜だからすぐ寝るし
一緒でも意味ないけど…

朝起きてスキー場で
会うのが楽しみだった。

⏰:08/04/21 21:23 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#171 [みゅ]

途中私の寝ている間に
ちょっとずつ休憩をとり

私が起こされた頃には
もう着く直前だった。

急いでパンなどを食べ
スキーウェアを着る。

⏰:08/04/21 21:32 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#172 [みゅ]

なんやかんや準備して
結局子供達だけ先に
すべりにいくことに…

ちなみに子供達とは
私,よしくん,
のぶちゃん(よしくんの弟)
のり(私の5つ下の弟)
の4人である。

⏰:08/04/21 21:52 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#173 [みゅ]

たいていいつも遊ぶと
なったらこの4人で
遊んでいる。

しかし,私の弟の
のりはよしくんのことが
かなり好きらしく
いつもべったりだった。

だから,2人組になるとしたら
私はのぶちゃんとなるのが
いつものパターンだった。

⏰:08/04/21 22:00 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#174 [みゅ]

小さい時からずっと
そうだった。
なのにいまさらよしくんと
2人になれるはずもなく

リフトにのるのもやはり
よしくんの隣には
当たり前のようにのりがいた。


⏰:08/04/21 22:02 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#175 [みゅ]

結局この日,私がよしくんと
2人きりになるときは
1度もなく,私達の泊まる
ペンションに戻ることに
なってしまった。

ペンションでは
谷口家と森川家の部屋は
向かい合わせになっていた。
 

⏰:08/04/21 22:14 📱:PC 🆔:eQTlHNmQ


#176 [みゅ]

みんなくたくただったので
とりあえず風呂に入り,
部屋でごろごろしていた。

しばらくすると

「そろそろご飯たべよか〜」

と,美樹おばちゃんの声。

「は〜い」

とお母さんが返事をし,
みんなのそのそと重たい体
をひきずって食堂へむかった。

⏰:08/04/22 17:47 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#177 [みゅ]

食堂では私とよしくんは
向かい合わせに座った。

ご飯を食べている間
みんなに気付かれないように
目を合わせたり,
足を絡ませてみたり…

顔が赤くなってないか
だけが心配だったけど。笑

⏰:08/04/22 17:52 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#178 [みゅ]

ご飯を食べ終わった後
今日が12月31日だったことも
あり,みんな部屋に戻らずに
K-1をみていたのだが…

朝から晩までスキーを
していたのでカウントダウン
するまえに,順番にダウン
していってしまった。

⏰:08/04/22 17:58 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#179 [みゅ]

私も結局ダウンし,部屋に
戻って爆睡してしまった。

朝起きるとよしくんからの
メールが5件ほど…

開いてみると

『夜中こっそり部屋でれる?』

『おーい!!ねちゃったの?』

などなど。
そして最後が…

⏰:08/04/22 18:00 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#180 [みゅ]

『下のところでまってるから。』

…やばっ!!汗
早く返事しなきゃ!!
でも,もう朝だし意味ないかなぁ
なんて悩みながらとりあえず

『ごめん,寝てた。もしかして
待っててくれてた?』

と送ってみた。

⏰:08/04/22 18:03 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#181 [みゅ]

が…


もちろん返事はなかった。

…よしくんに会うの怖いなぁ。

そう思っていても時間は
とまってくれない。

すぐに朝食の時間に
なってしまった。

⏰:08/04/22 18:05 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#182 [みゅ]

…怒ってるんだろうなぁ。

そう思いながら朝食の席につく。

しかし,私の心配をよそに
いつもと変わらない様子で
よしくんは,


「おはよう♪」

と挨拶してくれた。

でも,目だけは…
悲しそうな…
寂しそうな…
なんともいえない目をしていた。

⏰:08/04/22 18:23 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#183 [みゅ]

このとき,私は

よしくんにもうこんな顔は
絶対にしてほしくないし
させちゃだめだ。
そう思った。

そして今日も長くハードな
1日がはじまった。

⏰:08/04/22 18:25 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#184 [みゅ]

言い忘れていたが,正直
私はスキーがかなり下手だ。

びびりなのでスピードが
でるのが怖くて常に八の字
でないとすべれない。

よしくんはそんな私とは正反対。
今まで出会ってきた人たちの中で
ダントツで上手だった。

⏰:08/04/22 18:29 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#185 [みゅ]

のぶちゃんもよしくんほど
とはいかないがなかなか
上手だった。

のりはまだ小学生なので
怖いものしらず。
よしくんについていくのが
楽しいらしく,私とは
比べ物にならないほどの
スピードで上達していた。

⏰:08/04/22 18:31 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#186 [みゅ]

これでおわかりのように
4人のなかで一番へたくそ
なのはもちろん私である。

しかも,とろい。汗

滑っているときはだいたい
心優しいのぶちゃんが
私がちゃんとついてきているか
確認しながら滑ってくれていた。

⏰:08/04/22 18:33 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#187 [みゅ]

しかし,よしくん的にはそれが
気に食わなかったらしい…

昨日とは違い今日は突然

「俺が美月に教えたるから
先行ってていいで。」

と,2人を追い払った。

…明らかに怪しいでしょー

って思ったけど。。。
まあいっか。

⏰:08/04/22 18:36 📱:PC 🆔:L61BUB9E


#188 [みゅ]

のり達に続きリフトに乗る。
私達が乗ったリフトには
カバーのようなものが
ついていてた。

「み〜つ〜き♪」

と,よしくんに呼ばれて
顔を向けると…

⏰:08/04/24 21:21 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#189 [みゅ]

ちゅ〜…

そして唇が離れた後に

「やっと2人になれたな♪」

そして…

「今日また夜メールするから
今日は起きといてな。」

「頑張る…。汗
昨日はほんまごめんな。」

⏰:08/04/24 21:27 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#190 [みゅ]

こんな会話をしていると
すぐに頂上までついてしまった。

上ではのり達も待って
くれていた。

「いこか〜」

とのよしくんの一声で
みんな滑りはじめる。

でもやはり,私が足を引っ張る…

⏰:08/04/24 21:33 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#191 [みゅ]

それを気にして,
またいつものように
のぶちゃんが待ってくれる。

が,今日はやはり

「俺が美月教えたるから
お前はのり見とけ!!」

と,よしくんが追い払う。

⏰:08/04/24 21:37 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#192 [みゅ]

「わかった〜
じゃあ,下で待ってるわ〜」

と,言いながらのぶちゃんは
先に滑っていったのり
の後を追っていった。

私は正直よしくんと2人
で滑りたくない…

⏰:08/04/24 21:39 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#193 [みゅ]

だって…

劣等感はんぱない…笑

でもこの日のよしくんは
根気よく私の相手をしてくれた。

「美月も頑張ってうまくなって
来年は2人でスキー旅行
いこ〜や♪」

何度もこういいながら…

⏰:08/04/24 21:43 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#194 [みゅ]

そして,今日も夕方まで
なんとか滑りきり
ペンションに戻った。

昨日より疲れはましだった
のでご飯も昨日より
元気よくたべた。笑

⏰:08/04/24 21:53 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#195 [みゅ]

そして,ご飯が食べ終わり
みんなでぞろぞろと部屋に
引き返そうとしていた時

…ぐっ

後ろからよしくんに服を
引っ張られる。

そして目で合図された。

…ゆっくり1番最後まで残って

⏰:08/04/24 22:02 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#196 [みゅ]

合図された通り階段を
とろとろのぼる…

そして,みんなが先に
行ったのを確認すると

本日2回目!!笑

ちゅっ

すると…

⏰:08/04/24 22:13 📱:PC 🆔:Z9ttr9ME


#197 [みゅ]
 

「「あっ」」

何故か階段の下に隠れている
のりと目が合う。

…みられたっ

3人ともが一瞬思考停止
したあと突然

⏰:08/04/24 23:07 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#198 [みゅ]

「ラブシーンや!!」

と思い出したかのように
のりがニヤニヤしながら
叫びだした。

「ちょっ,しー!!怒」

とよしくんがのりをだまらせて
いる間に,私は恥ずかしさの
あまりに2人を残してその場から
逃げ出してしまった。

…どーしよ。ばれちゃった。汗

⏰:08/04/25 16:56 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#199 [みゅ]

…やばいよ〜泣

2人を残しとりあえず部屋
に戻ってきたのはいいものの
さっきのことが頭から離れず,
思わず布団に突っ伏した。

…これからのりにどんな顔して
接したらいいんだろ?

⏰:08/04/25 17:00 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#200 [みゅ]

しばらくするとニヤニヤ
したままののりが
アイスを片手に戻ってきた。

…買収されたのかな。笑

親に言うつもりはなさそう
だったのでとりあえずは
安心しても大丈夫…だよね?

⏰:08/04/25 17:02 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#201 [みゅ]

でもちょっと不安だったので
逃げたことの謝罪とともに
メールでよしくんに
聞いてみることにした。

『さっきは思わずにげちゃった。
ごめんね。んで,のりは
どうなったん?』

すると返事はすぐにきた。

『とりあえずアイスで誰にも
言わない約束はさせといたから!!
あいつ結構口堅いから
大丈夫やとは思うけど…』

⏰:08/04/25 17:07 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#202 [みゅ]

…やっぱり買収されたんだ。笑
まぁ,まだ小学生だしね。
可愛いもんだな。

…なんて思っていたのだが,
意外にのりはずる賢く,その後
なにかあるたびにこのときの
話を出してきては私達を
脅しにかかってきたのであった。

⏰:08/04/25 17:52 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#203 [みゅ]

一応のりの買収にも成功し,
正月とは思えないほど
平和な1日を終え

明日のハードスケジュールに
耐えるためにみんなは
ぞくぞくと眠りに落ちていった。

そんな中,私は激しい睡魔に
襲われながらも今日こそは…
と必死に目を見開いていた。

⏰:08/04/25 17:57 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#204 [みゅ]

『俺今から下降りて待ってる
から,5分経ったら
降りてきて。』

待ちに待ったよしくんからの
メールがきてドキドキしながら
時間が過ぎるのを待つ。

でも,たったの5分なのに
こーゆー時に限って何度
時計を見ても時間が進まない…

⏰:08/04/25 17:59 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#205 [みゅ]

必死に目を見開いたまま
必死に5分耐え抜き
部屋をでていこうとした
そのとき…

「どこいくの?」

と,お母さんの声。

…やばっ

自慢じゃないけどウソつくの
めちゃくちゃ下手なんだよな〜汗

「ト,トイレ!!」

⏰:08/04/25 18:02 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#206 [みゅ]

とっさにでた,苦し紛れで
ありきたりなウソ…

「ふ〜ん。」

…いやいや,母さん。
ふ〜んって!!
興味ないなら聞くなよ!!

とかおもったけどまぁいいや。
まだ疑われてないんだし。
と,思い直しそろ〜っと
部屋をでてよしくんの
元へと向かった。

⏰:08/04/25 18:18 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#207 [みゅ]

「おまたせ…。」

…なんだろう,この感じ。
ものすごく緊張するんですけど。

しかし,よしくんは全くいつもと
変わらずに

「おう♪」

と,片手をかるくあげた。
そして…

「あのさ,ここからやったら
誰かがトイレに起きたら
声聞こえてばれてまうやん!!
やから,スキー用具置くとこの
奥にある倉庫みたいなところ
いかへん?」

⏰:08/04/25 18:26 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#208 [みゅ]

…まぁ確かにそうだな〜。
せっかくのりを抑えたのに
ここでばれたら嫌だしな〜。
と,思い

「うん♪」

と返事をした。

「じゃあいこか♪」

ということでとりあえず
音をたてないように
倉庫へ向かう。


⏰:08/04/25 18:35 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#209 [みゅ]

…ってか暗っ!!

倉庫の中は真っ暗で
すぐ側にいるはずのよしくんの
顔すらはっきりみえない…。

「ここ暗すぎん?」

と,いうと

「暗いから誰もこんなとこに
人がおるとかおもわへんやろ♪」

⏰:08/04/26 11:46 📱:PC 🆔:FeCfevSI


#210 [みゅ]




なんだかだんだん嫌な
予感がしてきた…


⏰:08/04/26 11:47 📱:PC 🆔:FeCfevSI


#211 [みゅ]

…とん,とん,とん





足音?

⏰:08/04/26 11:50 📱:PC 🆔:FeCfevSI


#212 [みゅ]

誰もこないようなところなのに
突然足音が倉庫に向かって
近付いてくる。

よしくんの顔をみると
驚きながらも顔の前に
人差し指をたて

「し〜」

っと,合図された。

⏰:08/04/26 11:53 📱:PC 🆔:FeCfevSI


#213 [我輩は匿名である]
 

あーげ

⏰:08/04/28 16:41 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#214 [みゅ]

とりあえずよしくんに従い
息を殺し,その場に
固まっていることにした。




…とん,とん,とん

⏰:08/04/28 16:57 📱:PC 🆔:EibNicz.


#215 [みゅ]

…もしも親とかだったら
どうしよう。
トイレにしたら長いからって
探しにきたりしてたら…。。。

不安が胸をよぎる。




…がらっ

⏰:08/04/28 16:59 📱:PC 🆔:EibNicz.


#216 [みゅ]

倉庫のドアが突然
開けられた。


「「あっ」」




⏰:08/04/28 17:00 📱:PC 🆔:EibNicz.


#217 [みゅ]

足音の主はペンションの
おじさんだった。

…よかった♪

よしくんの顔をみるとほっとした
ような表情をしていた。



「すいませんでした!!」


⏰:08/04/28 17:04 📱:PC 🆔:EibNicz.


#218 [みゅ]

とりあえずもう倉庫に
いるわけにもいかなく
なってしまったので,私達は
謝りながら倉庫から早足で
でていった。

「焦った〜」

「ほんまな,よかった〜
おっちゃんで!!」

⏰:08/04/28 17:07 📱:PC 🆔:EibNicz.


#219 [みゅ]

なんて笑い合いながら
とりあえず最初に
待ち合わせした場所に
戻ってきた。

「どーする?」

「もうどっこも行くとこ
ないもんなあ…。
今日はもう解散する?」

⏰:08/04/28 17:17 📱:PC 🆔:EibNicz.


#220 [みゅ]

「そーやなぁ…」

と,よしくんがちょっと
悩みながら…

「こんなこと滅多にないから
色々しようと思ってんけどな〜。
まあいっか!!笑」

「色んな事って何やねん!!笑」

「まぁ,秘密で。
じゃあ,今日はもどろっか♪」

ということでこの日は何もなく
解散することになった。

⏰:08/04/28 17:21 📱:PC 🆔:EibNicz.


#221 [みゅ]

私的にはみんなでの旅行中に
夜中にこっそり抜け出して
会えただけでもかなり満足♪

なんか,青春って感じだし…
こーゆーの憧れだったし★

ハプニングもあったけど
幸せなお正月旅行は
こんな感じで幕を閉じた
のであった。

⏰:08/04/28 17:23 📱:PC 🆔:EibNicz.


#222 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

旅行から帰ってきたら
受験生ということもあり
どこにも行くことがなく
平凡な毎日が過ぎていき
あっという間に冬休みが
終わってしまった。

⏰:08/04/28 17:29 📱:PC 🆔:EibNicz.


#223 [みゅ]

始業式の日

葵が私の元に走ってきて

「今週の土曜日,炭川さんと
約束したからちゃんと美月も
谷口先輩もあけといてな♪」

とだけ言うと私の返事も
聞かずに自分のクラスへ
走って行ってしまった。

今週の土曜かぁ…

⏰:08/04/28 17:32 📱:PC 🆔:EibNicz.


#224 [みゅ]

とりあえずよしくんに
メールしてみる。

『今週の土曜,なんか予定ある?
葵が炭川さんと遊ぶから美月らも
きてって言われたんやけど…』

と,送ると

『中山って前一緒に人生ゲーム
したやつ覚えとる?
あいつと遊ぶ約束してんねん。
でも,そっちも面白そうやし
どーしよかなぁ?』

…中山さんとか懐かしい。笑

⏰:08/04/28 17:37 📱:PC 🆔:EibNicz.


#225 [みゅ]

『あつ,かぼちゃん誘って
3:3で遊ぼうや♪』

ちなみにかぼちゃん=愛
である。
なんでかぼちゃんという
あだ名がついたかというと…

⏰:08/04/28 17:40 📱:PC 🆔:EibNicz.


#226 [みゅ]

まだみんなで遊んだことの
ないころに私がよしくんに
愛のことを

「美月の友達に鳥飼ってる子が
おるねんけど…
鳥の名前がかぼちゃとさんま
っていうねんて!!笑」

という話をしたのがきっかけで
その後,愛が話に出るたび…

⏰:08/04/28 17:44 📱:PC 🆔:EibNicz.


#227 [みゅ]

「かぼちゃとさんまの子?」

といっていたのが

「かぼちゃ?」

となり,呼び捨てはかわいそう
ということでかぼちゃちゃんが
縮んでかぼちゃんとなったのだ。

これでわかっていただけたと
思うが愛はかなりかわってる…

⏰:08/04/28 17:46 📱:PC 🆔:EibNicz.


#228 [みゅ]

『葵に聞いてみるわ!!』

と,よしくんに返事を返し
今度は私が葵のクラスまで
走っていった。

「あおい〜!!あのさ…」

と事情を説明する。

すると…

⏰:08/04/28 17:49 📱:PC 🆔:EibNicz.


#229 [みゅ]

「全然いいよ!!ってか
なんか合コンみたいやな!!笑」

…確かに。
はたからみたら合コンみたいに
見えるだろうな〜

なんて思いつつ今週の土曜は
3:3で遊ぶこととなった。

⏰:08/04/28 17:51 📱:PC 🆔:EibNicz.


#230 [みゅ]

なんやかんやですぐに
約束の土曜日に…

場所は先輩方の好意で
私達の地元のカラオケ。

受験生で中学生の私達には
かなりありがたかった。


⏰:08/04/28 17:55 📱:PC 🆔:EibNicz.


#231 [みゅ]

私だけ家が違う方向だったので
一人で待ち合わせ場所へ向かう。

10分ほどまつとみんなが
続々と集まってきた。

私とよしくんと炭川さんは
1度は全員と顔をあわせた
ことがあるので普通に

「ど〜も♪」

と、皆に挨拶した。

⏰:08/04/28 17:58 📱:PC 🆔:EibNicz.


#232 [みゅ]

他の3人は初対面なので
自己紹介などをしていた。

そして,ご対面が終わった
ところでカラオケに
入り唄うことになったのだが…


⏰:08/04/28 18:00 📱:PC 🆔:EibNicz.


#233 [みゅ]

「最初,誰がうたう…?」

初対面の人の前で歌える
度胸はみんな全くなく

ジャンケンになってしまった。

「じゃんけん…ほい!!」

と,よしくんの掛け声と
ともに皆思い思いに手を出す。

⏰:08/04/28 18:04 📱:PC 🆔:EibNicz.


#234 [みゅ]

結局よくあるパターンで
よしくんの1人負け。

ということで座ってる順
によしくんから時計まわり
で歌っていくことになった。

ちなみに私は1番最後♪

⏰:08/04/28 18:38 📱:PC 🆔:EibNicz.


#235 [みゅ]

みんなが順番に歌っていく。

葵はみんなが認めるほど
歌がうまい!!

愛は声がぶりっこのようで
若干気持ち悪い…笑

炭川さんは普通に上手。
声はちょっとくぐもった感じ。

中山さんは…選曲が変。笑
変な人とは聞いてたけど
失礼ながら雰囲気から特徴的で
愛に負けず劣らずだった。

⏰:08/04/28 18:41 📱:PC 🆔:EibNicz.


#236 [みゅ]

そして,6人で昼の12時半から
夕方6時までぶっ通しで
唄い続けカラオケをでる。

ここで誰が言い出したのか
わからないがみんなで
アドレス交換をすることになった

これが後々悲劇をうむとは
このときは誰も思っては
いなかっただろう。

⏰:08/04/28 18:59 📱:PC 🆔:EibNicz.


#237 [みゅ]

流れで私も炭川さんと
中山さんのアドレスを聞き
よしくんも葵と愛の
アドレスを聞いていた。

これで全員が全員のアドレスを
しっていることになった。

そして,

「じゃあ,また♪」

と解散していった。

⏰:08/04/28 19:02 📱:PC 🆔:EibNicz.


#238 [みゅ]

解散後,家についたころ
くらいに愛からメールがきた。

『まだわからんけど,うち
中山さん好きかもしれん!!
から,またみんなで遊ぶ機会
つくってな♪』


…早ッ!!
でもこれで丁度3:3だし
遊びやすくもなるかな★

⏰:08/04/28 19:06 📱:PC 🆔:EibNicz.


#239 [みゅ]
 




今思うとこの時から
愛は私達に嘘を
つき続けていたのかな?



⏰:08/04/30 10:28 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#240 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

それから私達はしばらく
平凡な毎日を送った。

受験生なので遊ぶ機会
は極端にへっていったが
3人とも自分の恋を
充実したものにしようと
必死だった。

⏰:08/05/01 16:52 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#241 [みゅ]

2月に入り,私立の高校受験が
近付いてきた。

しかし,私達は受験よりも
気になっていたことがあった。




バレンタインデーだ。

⏰:08/05/01 17:04 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#242 [みゅ]

試験はバレンタインの前
だったので,一応試験
優先だったけど。

愛と葵は私立専願だったし。

葵は元は県外に住んでいたので
高校はそっちにいくらしい…

…さみしくなるなぁ。



このときは本気でそう思っていた

⏰:08/05/01 17:08 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#243 [みゅ]

入試は,自分の中ではそれなりの
出来だったと思う…。

ってか思いたかった。笑

滑り止めなのに落ちたら
洒落になんないし。笑

⏰:08/05/01 17:19 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#244 [みゅ]

他の2人もそれなりのでき
だったようで,それからは
受験のことは忘れて
バレンタインの作戦を練った。

とりあえず私達みたいな
がきんちょの相手を
してくれているお礼を込めて
自分達の本命だけではなく
先輩達みんなにあげよう
ということになった。

⏰:08/05/01 17:36 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#245 [みゅ]

でも,今年のバレンタインは
平日なので私達が渡しにいくか
取りにきてもらうかしかない。

しかも,とりにきてもらうと
言っても炭川さんの家は
私達の地元とは正反対で
定期もないのでお金も時間も
かかってしまう。

さすがにそこまで図々しい
ことは頼めない…

…どーしよ。

⏰:08/05/01 17:44 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#246 [みゅ]

悩みに悩んだ末,やっぱり
渡しに行くのは私達だし…

ということで先輩達の学校まで
渡しにいくことにしたのだが。



『学校にこられるとちょっと…。
それやったらとりに行くわ!!』

と,3人共にいわれて
しまった。汗

⏰:08/05/01 17:49 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#247 [みゅ]

と,いうことで悪い気は
するがまたまた私達の地元
まで来てもらうことにした。

学校帰りそのまま来てくれる
ということだったので
3人の学ラン姿が見れる
のも密かな楽しみだった。

⏰:08/05/01 18:10 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#248 [みゅ]

〜バレンタイン当日〜

愛は何故か委員長になって
いたので委員会があった。

と,いうことで私と葵の
2人で駅まで炭川さんと
中山さんを迎えにいった。

「やっば〜!!めちゃ緊張
するんやけど…。」

と葵はめちゃめちゃ不安
そうだった。

⏰:08/05/01 18:20 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#249 [みゅ]

私はよしくんが遅れると
いうことでちょっとテンション
が低かった。

…なんでこんな日に。

葵はそんな私のことを
気にする余裕は全くないらしく
駅に近付くにつれて
しきりに鏡とにらめっこ
していた。

⏰:08/05/01 18:34 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#250 [みゅ]

10分ほど歩き,駅についた。

そこには先輩達はもう
来ていたようで
キョロキョロしながら
私達を探してくれていた。

「せんぱ〜い」

と,2人で叫びながら
走って近付く。

⏰:08/05/03 12:57 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#251 [みゅ]

「待たせてすいませんでした!!」

「いや,さっききたところだから
全然大丈夫だよ♪ところで…
かぼちゃんは?」

「それが…あの子何故か
委員長なんで,委員会が
あってまだ学校なんですよ。」

と,私が答えている間
葵は制服姿の先輩に
みとれていた。笑

⏰:08/05/03 13:00 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#252 [みゅ]

「そっか…。
じゃあ,美月ちゃん達が
通ってる学校までいこっか♪」

と,いうことでまたきた道を
戻っていくことに…。

中学へ向かう10分間は
緊張して先輩からの質問に
答えることしかできなかった。



⏰:08/05/03 13:06 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#253 [みゅ]

学校について,門の前で
4人で愛を待つ。

緊張で自然と葵は私と
先輩達は先輩達でと
いう風に別れて話す様に
なってしまっていた。

⏰:08/05/03 13:22 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#254 [みゅ]

しばらく待っていると

〜♪

私の携帯が鳴った。

『委員会終わった!!
今どこおるん〜?』

という愛からのメールだった。

『門の前おるから今から
ダッシュでこい!!』

と,返事を返し先輩達に

「かぼちゃん,もうきます♪」

とだけ報告した。

⏰:08/05/03 13:29 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#255 [みゅ]

2分ほどしてから愛が
息をきらして走ってきた。

「すっ,すいません…」

「走ってこなくても別に
よかったのに。」

と,中山さんがいうと

「でも,美月が…」

⏰:08/05/03 13:36 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#256 [みゅ]

…やべっ
と思った私は

「愛,委員会長かったな!!」

と余計なことを言いそうに
なった愛の言葉をさえぎった。

「あっ,うん。」

…セーフ♪

「ちょっ,そんなことよりさ…」

⏰:08/05/03 13:41 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#257 [みゅ]

「バレンタインわたさな!!」

と,葵。

…確かに。

ということで何故かまた
この場に本命のいない私が
先頭をきることに…

⏰:08/05/03 13:43 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#258 [みゅ]

「あのっ,先輩…」

「ん?」

「わざわざきてもらって
ありがとうございます。
これ…バレンタインなんで…」

と,しどろもどろいうと

「ありがとう♪でも,後で
谷口にしばかれそうやな〜」

⏰:08/05/03 13:47 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#259 [みゅ]

と笑いながら受け取ってくれた。

その後,愛や葵も先輩に
顔を赤らめながらチョコを
渡した。すると,

〜♪

メール?

⏰:08/05/03 13:49 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#260 [みゅ]

『もうすぐ駅つくで〜』

というよしくんからの
メールだった。

「よしくんもうすぐくるみたい
なんで私駅まで
行って来ますね♪」

と,いうと

「みんなで迎えにいって
あげようや」

ということでまたまた
駅までの道を今度は4人で
ぞろぞろと歩いた。

⏰:08/05/03 13:52 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#261 [みゅ]

もうやりきった〜という
こともあり,緊張がほどけて
会話は弾んだ。

駅につくとよしくんが

「お前らもまだおったん?笑
みんなしてこれからどっか
いくつもりなん?」

と,いってから私にこっそり

「今日2人でご飯いこうかと
思ってたのに…」

と耳打ちした。

⏰:08/05/03 13:58 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#262 [みゅ]

「せっかくきたしな〜」

と,男3人で色々と話はじめる。

なので,私達も3人で話しながら
結論がでるのを待つことに…

5分ほど別々に話していると…

⏰:08/05/03 14:01 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#263 [みゅ]

「じゃあ,またな。
美月,行くぞ!!」

「葵ちゃんとかぼちゃんも
いこっか♪」

と,どーなったのかは
よくわからないが
突然2手に別れる事になった。

「うっ,うん。じゃあ
また学校で!!」

戸惑いながら他の4人と
別れ,よしくんについていく。

⏰:08/05/04 12:35 📱:PC 🆔:46m5c2XM


#264 [みゅ]

「どーゆーことになったん?」

と聞くと

「他のみんなはせっかく
きたから4人でカラオケ
行くってさ〜」

ふ〜ん…

「じゃあ,美月らは今から
どこいくん?」

⏰:08/05/04 12:50 📱:PC 🆔:46m5c2XM


#265 [みゅ]

「だ〜か〜ら〜
ご飯いくつもりやったって
いったやろ!!」

と,呆れたように言われた。

「どこたべにいこか?」

「どこでもいいけどな〜」

2人とも優柔不断なので
話が前に進まない…

⏰:08/05/04 12:56 📱:PC 🆔:46m5c2XM


#266 [みゅ]

「じゃあ〜,じゃんけんして
俺が勝ったら回転すしで
美月が勝ったらパスタな!!」

「わかった♪」

「じゃんけんほいっ!!」

私はパー

よしくんは…



グー

⏰:08/05/05 12:03 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#267 [みゅ]

ということで私が勝ったので
パスタを食べに行くことに…

最近ほんとにお互い時間も
お金もなくて,たまに夜一緒に
ご飯を食べるとなっても
コンビニ弁当を川で食べたり
していたのでご飯を食べに行く
というのがちょっと嬉しかった。

⏰:08/05/05 12:06 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#268 [みゅ]

店に入り他愛無い話に
話を咲かせる。

1番幸せな時間。

しかし,私には門限がある

門限は9時なのでご飯を
たべていると一瞬で
返らなくてはならない時間に
なってしまう。


⏰:08/05/05 12:17 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#269 [みゅ]

でも,よしくんは毎回文句も
言わず時間通りに家まで
送ってくれる。

…優しいんだけどなぁ。

このころの私には1つ
悩み事があった。

それは…




よしくんのボディタッチが
最近エスカレートしてきたこと。

⏰:08/05/05 12:24 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#270 [みゅ]

私は中3だけど
よしくんは高2…

しかも男の子だし
私の受験のせいで会える時は
かなり限られてくる。

もう付き合いはじめて
3ヶ月半…

そろそろ我慢の限界が
きてしまったのだろう。

でも…

⏰:08/05/05 12:28 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#271 [みゅ]

私はどーしてもそれを
うけいれられなかった。

…怖い。

それがいつも頭の中にあった。

私にとっては未知の世界…
そんなところに足を
踏み入れる勇気はなかった。

それに…

よしくんには悪いが
そういうことをされている
自分が何故か汚らわしく
思えてしまっていた。

⏰:08/05/05 12:35 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#272 [みゅ]

私のまわりには経験者など
もちろんいなかった。

だから,

「どーしよ?」

と言っても

「うーん…」

とあまり参考になるアドバイス
はもらえない。

⏰:08/05/05 12:49 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#273 [みゅ]

とにかく私は毎回のように
よしくんの行為を拒否
し続け,嫌だといい続けていた。

そんな日が続いた3月の
ある日…

⏰:08/05/05 13:01 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#274 [みゅ]

何の前触れもなく
よしくんからのメールが
いきなり冷たくなった。

何を送っても

『うん』

『そーなんや』

としか返ってこなくなったのだ。

⏰:08/05/05 13:03 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#275 [みゅ]

公立高校の入試を控え,
緊張や不安で精神的に
不安定になっていた私の
癒しだったよしくんとの連絡
がそんなことになってしまい
私は半端なく落ち込んだ。

何があったのか聞いても
全然答えてくれないし
どーしていいのかも
全くわからなかった。

⏰:08/05/05 13:07 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#276 [みゅ]

そんな不安定なまま入試を
終え,自己採点では
合格してもしなくても
おかしくないような点数。

よしくんは相変わらず
冷たいまま…

精神的に少し病んでいた。


しかし,3日くらいしてから…

⏰:08/05/05 13:16 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#277 [みゅ]

突然また何の前触れもなく
よしくんが普通に戻った。

もしかしたら前よりも少し
テンションが高かったかも
しれない。

でも,相変わらず何があったのか
聞いても何も教えては
くれなかった。

…納得いかない

⏰:08/05/05 13:19 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#278 [みゅ]

…あんなに悩んで毎晩
泣いてすごしたのに
秘密なんて許せない。

そう思った私はよしくんが
酔っ払っているときに
聞き出すことにした。

「あのさ,こないだまでずっと
何か悩んでたみたいやったやん?
あれって何で悩んでたん?」

「あ〜,美月にも一応
言ってた方がいいかな〜
実はな…」

⏰:08/05/05 13:22 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#279 [みゅ]

予想通り酔っ払いのよしくんは
すらすらと何があったのかを
話してくれた。

でも,その内容はあまりに
ショックで聞かなければ
よかったかな…と後々
とても後悔した。

その内容を要約すると…

⏰:08/05/05 13:24 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#280 [みゅ]

3月に入ったある日,駅で
小学生の時の女の同級生に
であった。その人は小学生の
ころの彼女だった。
その元彼女に

「私と付き合ってくれん?」

といわれた…
でもそんときは

「そんなんどうせ冗談やろ〜」

と流したそうだ。

⏰:08/05/05 13:28 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#281 [みゅ]

でも,そのあとにその女が

「冗談やと思うんやったら
私とやってみる?」

と,言ったらしい…。

それで欲求不満で私となかなか
進まないよしくんは
とりあえず連絡先を交換し
その女に乗り換えるか
悩み続けていたんだそうだ。

⏰:08/05/05 13:32 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#282 [みゅ]

最後によしくんは

「でも,やっぱり俺は美月
じゃないとあかんなって
思ったからもう連絡先も
消したし,ちゃんと断ったで♪」

…そーゆー問題?

私はこの話を聞いている間
涙がとまらなかった。

…1週間以上も悩み続ける
ような問題だったの?
そんな程度の気持ちだったの?
結局は体が目当てなんだ。

⏰:08/05/05 13:41 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#283 [みゅ]

私は悲しくなったとともに
大きな不安に襲われた。

正直,よしくんはもてる方
ではない。
それに,男子校なので他の女の子
と関わることがほとんどない。

だから…安心しすぎていた。

⏰:08/05/08 21:58 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#284 [みゅ]

もしまた万が一今回のような
誘惑があると,私から簡単に
離れていってしまう可能性が
ないとは…言い切れない。

5年の片思いがやっと
実ったのだ。
もちろん,別れたくなんかない。

⏰:08/05/08 22:01 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#285 [みゅ]

私が少し勇気を持って前に進めば
よしくんは離れていかない
のではないか…。

私が我慢してこの幸せが
続くなら,私が我慢しよう。

そう考え,私は決心して
よしくんにメールした。

⏰:08/05/08 22:04 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#286 [みゅ]

『よしくん,もういいよ。』

『…えっ?』

『ずっと我慢させてられんし
またこんなことが
あったら嫌やし。』

『でも…。』

『美月がいいんだから
いいの!!』



⏰:08/05/08 22:09 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#287 [みゅ]

このメールの後,よしくんは
何度も謝ってくれた。

無理しなくてもいいよとも
言ってくれた。

でも,珍しく今回は
私の決意は固かった。

⏰:08/05/08 22:11 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#288 [みゅ]

3日後,私は運良く志望校
に合格した。

その高校へは私の中学から
14人中13人合格した。

みんなで喜びながら,
帰路につく。

その間,友達中に連絡
し続けた。もちろん先輩にも。

よしくんにはもちろん
1番に。親よりも先に連絡した。


⏰:08/05/08 22:19 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#289 [みゅ]

そして,家につき一段落
したところでよしくんから
メールがきた。

『明日,うちの家夕方4時
くらいから誰もいなく
なるねんけど…』

これだけでよしくんが何を
言いたいかは鈍感な私にも
察しがついた。

『いいよ…。いくわ』

⏰:08/05/08 22:41 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#290 [みゅ]

それだけ返事をした。

その後すぐに私は葵に
メールをした。

葵や愛にはよしくんとの
事は全て話していたから。

『明日,頑張ってくる!!』

すると葵は電話をかけて
きてくれた。

⏰:08/05/08 22:46 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#291 [みゅ]

「大丈夫?何も言って
あげれんけど…。
ムダ毛処理だけはちゃんと
していきや!!笑」

と,笑わせてくれた。

でも,やっぱりこの日の夜
はよく眠れなかった。


⏰:08/05/08 22:49 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#292 [みゅ]

翌日,3月22日。

この日の夕方3時すぎ

『今からいくね。』

と,メールして
よしくんの家へむかう。

⏰:08/05/08 22:51 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#293 [みゅ]

駅からよしくんの家までの
距離がいつもの倍くらいに
感じる…。

足がなかなか進まない。

いつもより時間をかけ
みなれた家にたどり着く。

「おじゃましまーす!!」

誰もいないとわかっているけど
緊張をほぐすために大きな声を
だしてよしくんの部屋に向かう。

⏰:08/05/08 22:57 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#294 [みゅ]

部屋に入るとよしくんは
ギターを弾いていた。

よしくんの部屋には昔から
何度も来た事があるので
自分の部屋のように
ソファベットに座り

「やっぱあの坂きついわ〜」

なんて平静を装う。

⏰:08/05/08 23:01 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#295 [みゅ]

態度とは裏腹に心臓は
口から出てきそうな
勢いだった。

すると,よしくんが私の隣に
座り,それと同時に2人の
唇がふれた。

「本当にいいの?」

⏰:08/05/09 18:23 📱:PC 🆔:wr3Sig2E


#296 [みゅ]
 

「まあ…そのためにきたし。
それにいまさら嫌って言っても
とまらんのちゃう?笑」

なんて笑いながら言ってみる。


本当は心臓が口から
でてきそうなのに。

強がりだからね。笑

⏰:08/05/16 00:07 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#297 [みゅ]
 




「…うん,無理。」





…とまらんのかいっ!!

⏰:08/05/21 00:13 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#298 [みゅ]
 

そのまま私達はベッドに
倒れ込み,この日初めて
1つになった。

お互い初めてだったけど…
私は心の底から

「初めてがよしくんでよかった」

と,思った。

今もそう…思ってるよ。

⏰:08/05/21 00:16 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#299 [みゅ]
 


あなただけを愛しています


そしてこれからもずっと
愛し続けます



この時は本気でそう思ったんだ

⏰:08/05/21 00:19 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#300 [ゆう§∫§]
バカ〜〜Q笑っ
なんか複雑なぁ...

あの終わり方ならまぢ泣く自信あるでG笑っ

⏰:08/05/25 19:55 📱:912SH 🆔:kVrI73KE


#301 [みゅ]
 

ゆう

ありがとう
また感想板の方にも
泣いたら報告よろしく

⏰:08/05/25 22:03 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#302 [みゅ]
 

この日,家に帰ると
とりあえず葵にメールした。

「帰ってきたよー!」

するとまた電話をかけて
きてくれた。

⏰:08/05/25 22:57 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#303 [みゅ]
 

「どーやった?」

「どーやったって言われても…。
とりあえず頑張った!笑」

「なんやねん,それ〜!」

と2人で笑いあった。

⏰:08/05/25 23:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#304 [みゅ]
 

そして,今日のことを
根掘り葉掘り聞かれた後,

「ありがとう,
勉強なったわ!笑」

と笑って電話を切った。

…あ〜あ,本当に私,よしくんと
やっちゃったんだなあ。

な〜んて,葵との電話の後
あらためて考えると
恥ずかしくなってきた。

⏰:08/05/25 23:11 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#305 [みゅ]
 

ちょっと前にきてた
よしくんからのメール…。

『とうとうやっちゃったな。
ごめんな,ありがとう。
んで,どーやった?』

…みんなどーやった?
って聞くんだよなー。

⏰:08/05/25 23:20 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#306 [みゅ]
 

正直…
必死すぎて残念ながら
あんまり覚えてない。汗

だからどーやった?って
漠然とした質問には
かなり答えづらい。

でも,これでよしくんを
繋ぎ止めれたという
勝手な安心感が得られたことは
はっきり覚えている

⏰:08/05/25 23:24 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#307 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

春休みに入り,自由になったので
私はよしくんと2人で
カラオケに行くことに…

しかし,私の近所のカラオケは
フリータイムでうまくいけば
6時間唄い放題である。

2人だと3時間も歌えば
ネタもつきてくる。

⏰:08/05/27 17:58 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#308 [みゅ]

そこでお互い1人ずつ
友達を呼ぶことにした。

よしくんは中山さんを
私は愛を呼ぶ。

というつもりだったのだが…


⏰:08/05/27 18:12 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#309 [みゅ]

愛の家はかなり特殊で
今日呼び出してしまうと
3日後,葵もいれてみんなで
遊ぶ日に遊べなくなってしまう
かもしれないらしい…。汗

だから愛を呼ぶことは
できなかった。

そこで,私は美佐を
よぶことにした。

⏰:08/05/27 18:18 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#310 [みゅ]

中山さんと美佐が順番に
やってきて,4人でカラオケ。
うたいながら話しながら
楽しい時間をすごした。

よしくんが私の隣に
座るので,必然的に
中山さんと美佐は隣に
座ることになる。

⏰:08/05/27 18:20 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#311 [みゅ]

美佐は彼氏ができたことも
なかったし,男慣れを
あまりしていないのでは…

と,少し心配だったが
中山さんの変キャラの
おかげで楽しそうだった
ので安心した。

そして,時間がきたので
解散することに。

⏰:08/05/27 18:27 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#312 [みゅ]

私が家に帰ってしばらくすると
美佐からメールがきた。

『今日誘ってくれて
ありがとう〜♪
中山さんバリいい人やった★
愛が好きになるのわかる
気がするわ!!んでさ,
美佐も中山さんと
メールしたいねんけど
アド教えてくれん?』

と,言われた。

⏰:08/05/27 18:30 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#313 [みゅ]

…やばい。

言っちゃ悪いが正直
美佐と愛を並べて
愛を選ぶひとはよっぽどの
物好き以外いないだろう。

とりあえず…

『でも,愛の好きな人やし…』

と送る。

⏰:08/05/27 18:42 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#314 [みゅ]

『でも,葵とか美月とかも
メールしてるやん!!
別に美佐やって好きなわけ
ちゃうねんからいいやん!!』

と,言われた。
反論できず葵に相談する。

⏰:08/05/27 18:46 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#315 [みゅ]

すると,

『なんで美佐誘ったん?!
美月アホやなぁ〜』

と怒られた。

『とりあえず愛に全部
話して,愛に美佐を
諦めさせてもらい!!』

といわれた。

ので,そのままとりあえず
葵に従い愛に全部話した。

⏰:08/05/27 18:53 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#316 [みゅ]

そして,美佐にも

『愛の好きな人やから
愛に聞いてみて,いいって
言ったらいいよ』

とメールした。

10分ほどしてから

『愛がいいって言ったから
中山さんのアドおしえて♪』


…えっ?

⏰:08/05/27 18:55 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#317 [みゅ]

美佐が嘘をつくとは
思えないが,急いで
愛に確認する。

すると…

『うん,いいって言った。』

と…。

⏰:08/05/27 18:59 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#318 [みゅ]

『何で?ほんまにいいん?』

と,言っても

『うん。』

としか言わない。

愛がこの調子ではしかたが
ないのでしかたなく美佐に
アドレスを教えることになった。

⏰:08/05/27 21:21 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#319 [みゅ]




このころから私達の関係は

崩れ始める




⏰:08/05/27 21:23 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#320 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

3日後,私達は炭川さんの
地元のボーリング場へと
向かっていた。

この日,よしくんは来れず
メンバーは炭川さん,中山さん
私,葵,愛,そして優花だった。

優花はよしくんの学校の
文化祭に葵ときていた子で
名字が丸山なので
あだなをまるさんという。

⏰:08/05/27 21:35 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#321 [みゅ]

まるさんが何故突然来る
ことになったのかというと

よしくん達の同級生にも
まるさんというあだ名の
人がいるらしいのだ。

そこでせっかくだから
まるさん同士のご対面を
させようという名目で
やってきたのだ。

⏰:08/05/27 21:49 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#322 [みゅ]

本当は葵や愛の好きな人が
みたかっただけらしいが…笑

男まるさんは遅れてくると
いうことだったので
6人でボーリングをし始めた。


⏰:08/05/27 21:51 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#323 [みゅ]

正直,みんな上手では
なかった。
でも,わーわー騒いでる
だけで楽しかった。

そして,男まるさんから
連絡がきたのでボーリング場を
出て,カラオケへむかう。

ここで男まるさんと合流
することになっていた。

⏰:08/05/27 21:56 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#324 [みゅ]

すると,カラオケの前に
失礼ながらみるからに
丸い男の人がたっていた。

それを見て

「門丸〜!!」

と,中山さんが叫ぶ。

「中山〜!!」

と叫びながらよってくる
ところからしてこの
門丸さんがまるさんなんだろう。

⏰:08/05/27 22:02 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#325 [みゅ]


門丸さんの第一印象は
メガネをかけているし
丸いので,体全体から
優しさがにじみでている
ような人だった。

⏰:08/05/27 22:05 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#326 [みゅ]

「男まるさんですか〜?
とりあえずアドレス
教えてください!!笑」

と,優花が早口でまくしあげる。

優花は慣れないと言葉が
聞き取れないほど早口で
みんなのムードメーカー的
存在である。

⏰:08/05/28 18:31 📱:PC 🆔:EPnOgxYQ


#327 [みゅ]

とりあえずみんなで中に
入って歌いはじめる。

門丸さんは選曲がかわってる
中山さんタイプだった。

優花は…普通。
上手じゃないけど下手じゃない。


⏰:08/05/28 18:42 📱:PC 🆔:EPnOgxYQ


#328 [みゅ]

3時間ほど歌って
解散することに…

駅まで送ってもらい
さよならをする。

そうやって別れた後
ちょっとたってから
私達はとりあえず先輩達に
メールを送る。

これが毎回の決まりだった。

⏰:08/05/30 18:07 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#329 [みゅ]

私達のために時間とお金を
さいてくれたお礼メールである。

これは好きな人とか
関係なくみんなに送る。
このときくらいしか
他の先輩とメールすることなんて
なかったし…。


⏰:08/05/30 18:14 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#330 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

次の日の朝,もう春休みなので
私は10時半くらいまで
寝ていた。
その間携帯が何度も何度も
鳴っていたのだが睡魔の方が
強かったようで
起きることはできなかった。

しばらくしてからメールを開く。
メールは美佐からだった。

⏰:08/05/30 18:18 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#331 [みゅ]

『中山さんに告白っぽい
ことしちゃった…。』

そして,その後に

『中山さんと付き合うことに
なりました。愛にはちゃんと
言ったから。』

…えっ?


⏰:08/05/30 18:20 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#332 [みゅ]

寝ぼけていた頭が冴えて
ベッドから飛び起きた。

でも,頭が冴えた割には
どうしていいのかわからず
とりあえず愛に

『美佐から聞いたけど…。
大丈夫?』

と,メールした。

⏰:08/05/30 18:23 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#333 [みゅ]

その後,よしくんと葵に

『どーしよ?中山さんと
美佐が付き合っちゃった!!』

と送った。

ほんとに頭の中は
パニックだった。

…私のせいだ

⏰:08/05/30 18:25 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#334 [みゅ]

よしくんからは

『俺も中山から聞いた!!
かぼちゃん大丈夫かな…?』

と…。

葵は結構性格のきつい子なので
かなり責められてしまった。

そして,肝心の愛は…

⏰:08/05/30 18:26 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#335 [みゅ]

落ち込んではいたが
思っていたよりは元気そうで

『さっき谷口先輩もメール
くれたわ♪優しいなぁ…。
うちはまぁ大丈夫かな。
美佐ちゃん可愛いし
しょうがないわ〜』

と,もうすでに若干立ち直り
かけているかんじだった。

⏰:08/05/30 18:29 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#336 [みゅ]

私は自分が責められるのが
嫌だったので
美佐をせめて責任転嫁した。

今思うと情けないし
最低だな…


⏰:08/05/30 18:30 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#337 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

愛の話が落ち着いたと
いうころに,私の元に
葵からの電話がかかってきた。

でてみると悩ましげな声で

「さっきなー…,炭川さんに
うちのために彼女と別れた
から付き合って欲しいって
いわれてん。」

…ん?

⏰:08/05/30 18:35 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#338 [みゅ]

炭川さんが?

彼女と別れた?

葵のために?

んで葵に告白?

頭の中で?マークが交錯する。

⏰:08/05/30 18:38 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#339 [みゅ]

最近色んなことが
ありすぎて頭がついていかない。

でも,その後すぐに
喜びがこみあげてきた。

「よかったやん!!
で,もう返事はしたん?」

テンション高めに私が言うと…


⏰:08/05/30 18:48 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#340 [みゅ]

「考えさせてください
って言った。」

と,予想外の答えが…


「何で?!あんなに好き
やったやん!!」

「だってな,タイミング
悪すぎやねん。うちもーすぐ
引っ越すやん?
やから,今はこっちの友達が
一番大事やねん。
やからちょうど気持ち
冷めてきたころやって…。」

⏰:08/05/30 18:57 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#341 [みゅ]

「そっかぁ…。」

「うちのクラスの真希
おるやん?あの子にも相談
してんけど,もしかしたら
気持ち戻るかもしれんから
付き合ってみたら?
っていわれてん。
それって先輩に失礼やんな?」


⏰:08/05/30 18:59 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#342 [みゅ]

「でもさ,うちも真希ちゃんの
いうとおりやと思うよ!!
あんなにずっと好きやったやん。
付き合ってみるべきやって!!」

…正直私は葵の気持ちは
おいといて2人に付き合って
ほしかった。

キューピッドを気取りたかった
のかもしれない…

⏰:08/05/30 19:06 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#343 [みゅ]

なんやかんやいいながら
私はいつも遊ぶ6人の
メンバーが好きだった。

愛と中山さんはうまく
いかなかったけど
ほんとは6人でずっと
仲良くやっていきたかったんだ。

⏰:08/05/30 19:08 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#344 [みゅ]

「…わかった。付き合ってみる
ことにするわ!!確かにこれから
どーなるかわからんもんな!!
ありがとう♪」

そう葵がいって電話を切った。

私は嬉しかったのでそのまま
よしくんにすぐ連絡した。

『葵,炭川さんと付き合う
ことにするって!!』

⏰:08/06/09 18:24 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#345 [みゅ]

この頃の私とよしくんは
呆れるほどにバカップル
満開だった。

ついこの間も突然よしくんから
電話がかかってきた。

とても申し訳なさそうな声で

「あんな,俺の友達が知らん
間に女の子呼んでたみたいで
今一緒に女の子もおるねん。」

「そーなんや!!
まぁ,楽しんで〜」

⏰:08/06/09 18:29 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#346 [みゅ]

私がそう言うと

「ごめんな,ほんまごめんな」

と何度も謝りながら

「絶対何にもないからな!!」

最後はそういって電話を
きった。

その前は私があげた
ストラップがちぎれてしまったと
わざわざ謝罪の電話をくれた。

⏰:08/06/09 18:31 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#347 [みゅ]


こんな些細なことでも
わざわざ電話をくれて
本気で謝罪してくれる…。

愛されてるんだなぁって思った。


⏰:08/06/09 18:34 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#348 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

葵の電話から1週間ほど
経った頃…

ちょうど私がよしくんと
2人でいたときに
葵からメールがあった。

内容は…

『炭川さんと別れたい…』

⏰:08/06/09 18:40 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#349 [みゅ]

…えっ?
まだ1週間ちょいですよ…。

なんて思いながら詳しく
話を聞く為によしくんと
葵の家へと向かった。

⏰:08/06/09 18:54 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#350 [みゅ]

葵は家の前で私達を
待ってくれていた。

「美月〜,谷口先輩〜,
わざわざすいません。」

「全然いいんやけど…。
いきなりどーしたん?」

「だってな…。」

⏰:08/06/09 18:57 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#351 [みゅ]


と,葵が話した1番の理由は
やっぱりちゃんとすきに
なれないと言う事だった。


⏰:08/06/09 19:02 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#352 [みゅ]
 

付き合い始めてから
電話やメールで「好き」
と何度も言われたらしいのだが
それがどーしても
気持ち悪かったらしい…。

それと,もう1つ理由があった。

それは…

⏰:08/06/13 23:03 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#353 [みゅ]
 

私たちも思っていたことだが
炭川さんの言ってることが
矛盾していたから。


⏰:08/06/13 23:06 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#354 [みゅ]

葵が炭川さんと付き合い
始めた直後に私は炭川さんに
メールをしてみた。

『いつから葵の事好き
だったんですかー?』

って。

そしたら…

⏰:08/06/17 18:12 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#355 [みゅ]

『初めてメールしてきて
くれたときからいい子やなぁ
っと思ってたよ。』

…んー?
それってちょっとおかしく
ないですか?

葵とメールし始めてから
彼女できたのに…


⏰:08/06/17 18:14 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#356 [みゅ]

葵本人もこのことは
聞いていたらしく…

調子のいいことばかり
言っているように感じたらしい。

それでやっぱり付き合っている
べきではないと思ったそうだ。

⏰:08/06/17 18:18 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#357 [みゅ]

「今から先輩にメールするから
一緒におってくれん?」

と,葵が不安そうだったので

「「いいよ♪」」

と,2人で返事した。

「なんて送ったらいいかな?」

「シンプルなんで
いいんちゃう?」

⏰:08/06/17 18:27 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#358 [みゅ]

と,いうことで

『別れてもらえませんか?』

と,メールした。

するとすぐに返事が…

『はぁ?』

のみだった。

⏰:08/06/17 18:37 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#359 [みゅ]

「何か怖いねんけど〜!!泣」

と,葵が泣きそうな声をだす。

私はよしくんと2人で葵を
励ましながら…
葵は先輩と何通か
メールを交わす。

しばらくして結局2人の
破局が成立した。


⏰:08/06/17 18:46 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#360 [みゅ]

「何かすっきりした〜。
ありがとう♪」

そういう葵の顔は
晴れ晴れしていた。

⏰:08/06/17 18:51 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#361 [みゅ]
 

そしてこの日の夜,私のもとに
炭川さんからメールが届いた

『今日12時くらいなったら
電話してもいいかな?』

と。

⏰:08/06/18 22:39 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#362 [みゅ]
 

炭川さんにはよしくんと
喧嘩する度に間に立って
もらっていたので
一応よしくんに渋々承諾を得て

『いいですよ』

と返事をした。

⏰:08/06/18 22:44 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#363 [みゅ]
 

そして12時ごろ,
炭川さんからの電話。

「ごめんね,いきなり…」

「いや,いつもお世話に
なってるんでこれくらい
全然いいですよ♪」

そこからはお互い今日のことは
触れずに他愛ない世間話に
花を咲かせた。

⏰:08/06/18 23:55 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#364 [みゅ]
 

2時間ほど話した後,

「ありがとう,そろそろ
ねよっか」

ということで電話を切った。

この日からちょくちょく
炭川さんから連絡が
くるようになった。

⏰:08/06/18 23:59 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#365 [みゅ]
 

私も先輩が元気になれば…
と思い励まし続けていた。

「美月ちゃん妹みたいで
かわいいわ」

「私も先輩のことお兄ちゃん
みたいやと思ってますよ」

⏰:08/06/19 00:03 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#366 [みゅ]
 

なんて会話もしながら。

もちろんよしくんは
かなり嫌がっていたが…。

⏰:08/06/19 00:07 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#367 [みゅ]
 

葵や愛には

「狙われとんちゃうん〜?」

なんていわれたりもしたけど
そんなことありえないと
思っていた。

⏰:08/06/19 23:28 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#368 [みゅ]
 



このときはそう思っていた


⏰:08/06/19 23:33 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#369 [みゅ]
 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

そんなこんなで激動の春休みを
終えた私達は高校生になった。

葵は県外へ行ってしまい,
愛とは別々の高校だったので
みんなバラバラになった。

⏰:08/06/20 00:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#370 [みゅ]
 

私は高校へは中学の部活で
一緒だった祥子と行くことに。

自分で言うのもおかしいけど
私はあまり社交的な方では
ないので,友達ができるか
すごく不安だった。

⏰:08/06/20 15:24 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#371 [みゅ]
 

祥子を頼りにしていたのだが
クラスが離れてしまい,
私は6組,祥子は5組だった。

自分のクラスに入り,指定された
席に座る。

最初は近くの席の人とかと
話したりするものだが…

⏰:08/06/20 15:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#372 [みゅ]
 

私の席は1番右の1番前。

後ろの席は眼鏡をかけた
明らかにおとなしそうな女の子。

隣の席はものすごく目つきの
悪い男の子。

斜め後ろは話しかけるなオーラを
放っている女の子。

⏰:08/06/20 15:33 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#373 [みゅ]
 

私の夢見た華の高校生活…




…おわったな。

⏰:08/06/23 23:54 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#374 [みゅ]
 

そう思ったので最初は
クラスに友達を作らず
祥子に頼りっぱなしだった。

しかし,どんどん友達を
増やしていく祥子を見て
少し焦りを感じた。

⏰:08/06/23 23:56 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#375 [みゅ]

1週間ほど経った頃
さすがにこれではダメだと思い,
意を決して未だに1人でいる
話しかけるなオーラを
放っている斜め後ろの女の子に
話し掛けてみることにした。

「中学どこやった?」

それだけで精一杯だった。

⏰:08/06/27 18:17 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#376 [みゅ]

その女の子の名前は
林野美香といい,私の想像
していたような子ではなく
すぐ仲良くなれた。

友達ができて,今までと
全く違う生活に浮かれていた
からだろうか…

このころの私とよしくんは
一般的にいう倦怠期の
ようなものになっていた。

⏰:08/06/27 18:24 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#377 [みゅ]

でも,私はあまり気にして
いなかった。
どこかに変な自信が
あったのだろう。

よしくんは私から離れて
行かないという自信が…

そして私は…
やってはいけないことをした。

⏰:08/06/27 18:32 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#378 [みゅ]

それはある日,祥子の
何気ない一言から。

「うちのクラスの山田君に
アドレス聞きたいねんけど
ついてきてくれん?」

もちろん

「いいよ♪」

と,付いて行った。

⏰:08/06/27 18:36 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#379 [みゅ]

「なー,なー,山田君!
アド教えてくれん?」

祥子がそういって山田君に
言い,2人がアドレスを
交換するのを私は見ていた。

ただ,見ているだけで
よかったのに…。

⏰:08/06/27 18:44 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#380 [みゅ]

このとき何故か私は

「ついでにうちにも
教えてー!!」

と,言ってしまったのだ。

とても軽い気持ちで。
ただの興味本位で。
よしくんへの裏切りと
わかっていながら…。

『ばれなきゃいいや。』

なんて思ったんだ。

⏰:08/06/29 14:19 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#381 [みゅ]

このころまだ倦怠期だった
私にとって,この山田君との
メールは癒しになった。

今まで同年代の男の子と
メールしたことなかった
私は,それが新鮮で…
楽しくてしかたがなかった。

⏰:08/06/29 14:22 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#382 [みゅ]

毎日毎日,授業中も…
家に帰ってからも…
朝起きてから
夜寝てしまうまでずっと
メールは続いた。

メールしない日なんて
なかった。

さすがによしくんに
罪悪感は感じていたが
やめられなかった。

⏰:08/06/29 14:24 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#383 [みゅ]

山田君にはちゃんと
私には彼氏がいることを
言っていたし,恋愛相談
したりされたりしていたので
恋愛感情は全くと
言っていいほどなかった。

友達以上恋人未満って
いうのかな…。

⏰:08/06/29 14:27 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#384 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

私は高校では祥子と
一緒にバレー部に入り
『みゆ』という
コートネームをもらった。

そんなこんなで順調な
高校生活を送っていた
のだが…。

⏰:08/06/29 14:30 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#385 [みゅ]

毎晩毎晩よしくんと電話
していると毎月の電話代
がものすごいことに
なってしまい,お互い
こっぴどくしかられて
しまった。

でも,日課になって
しまったものがそう簡単に
やめられるわけもなく…

⏰:08/06/29 14:32 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#386 [みゅ]

それでも電話をし続けた為
親の怒りが爆発。

携帯をかえることに…

2時間45分通話無料の
すぐれものである。笑


⏰:08/06/29 14:35 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#387 [みゅ]

そこで携帯を変えた直後
よしくんからアド変が…
みた瞬間恥ずかしくて
顔が赤くなりながらも
思わず笑ってしまった。

そのアドレスは…

⏰:08/06/29 14:37 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#388 [みゅ]

ローマ字で,

『美月だけずっとラブ』

…と。

⏰:08/06/29 14:38 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#389 [みゅ]

そして本文には

『美月のアドレスにも
俺の名前いれといてな!!』

と。

正直私は恥ずかしすぎて
いやだった。

⏰:08/06/29 14:40 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#390 [みゅ]

でも,私が

『イニシャルだけでいい?』

と聞くと

『いやや,ちゃんと名前で
いれてや。』

…小学生のわがままか!!笑


⏰:08/06/29 14:41 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#391 [みゅ]

しかたなく美香に
一緒に英文を考えて
もらい,

『私はよしくんにずっと
ついていきます』

的なアドレスにした。

すると,よしくんは満足
そうだった。笑

⏰:08/06/29 14:43 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#392 [みゅ]

この携帯の話で倦怠期は
ほぼ完璧になくなった。

そして,今までのように
幸せな日々が続いた。

⏰:08/06/29 14:45 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#393 [みゅ]

そして,学校のほうでは
文化祭が近づいていた。

文化祭ということで
いろいろ作業しているうちに
大分クラスにもなじむことが
でき,楽しい学校生活を
送っていた。

⏰:08/06/29 14:47 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#394 [みゅ]

あの,最初に隣の席だった
目つきの悪い男の子も
幡中君といって
話せるようになった。


⏰:08/06/29 14:48 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#395 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

文化祭の日

私は愛を文化祭に
よんでいた。
愛がくるなり美香が

「私あの子嫌い。」

と,私にこそっと耳打ち
してきた。

まあ,一般の人には物凄く
理解し難い制服の着こなし
だったので仕方がないかも
しれないが…。笑

⏰:08/06/29 14:51 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#396 [みゅ]

文化祭は特にすることも
なかったので
ぶらぶら歩きまわっておわった。

打ち上げがあったのだが
始まるまでに物凄く時間が
あったので,私は一度
愛を地元まで送ってから
打ち上げに行くことに
なっていた。

⏰:08/06/29 14:54 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#397 [みゅ]

その電車の中でも私はずっと
山田君とメールしていた。

その時,愛が突然

「美月にはさあ…谷口先輩が
いるんやから山田君との
メールやめたら?」

と,言ってきた。

⏰:08/06/29 14:55 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#398 [み]

私は

「よしくんに悪いことしてる
のはわかってるんやけど…
今,メールやめることは
できん。」

と,いってしまった。

すると,

「谷口先輩以外とそんなに
ずっとメールしてるのが
もう浮気やん!!」

と,愛がいいだしたのだ。

⏰:08/06/29 15:48 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#399 [み]

「メールしてるだけで
別に実際話したことないし
山田君もうちに彼氏いるの
知ってるねんからこんなん
浮気ちゃうわー!!」

と,私が言ってもしきりに
愛はそれが浮気だといいはる。

⏰:08/06/29 15:50 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#400 [み]

そのうち,恋愛経験もなく
他人に影響されやすく
愛のことを信用していた
私はだんだん

『私のしていることは
浮気なのか…』

と,洗脳されていった。

⏰:08/06/29 15:52 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#401 [み]

すると,愛が突然

「もう山田君に二股
かけられてもらえば?」

と,いいだした。

「どこに二股かけられてって
いっていいですよっていう
人がおるんよ!!笑」

⏰:08/06/29 15:54 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#402 [み]

なんていってる間に
1日中山田君とメールして
いたからか,私の携帯の
充電がなくなりそうになった。

そこで,愛に山田君のアドレス
を送って充電が切れたことを
伝えてもらうことに…

愛は

「ついでに二股かけられて
あげてっていっとくわ」

なんていってたけど。

⏰:08/06/29 15:57 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#403 [み]

私は愛が私とよしくんの
つきあいを応援してくれて
いるはずだと思っていた
ので冗談だと思い,
あまり相手にしていなかった。

しばらくすると山田君からの
返事が返ってきた。

⏰:08/06/29 15:58 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#404 [み]

「わかったー。いいよー。
やって!!」

…ん?

このいいよーっていうのは…?

もしかして…


⏰:08/06/29 16:00 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#405 [み]

「よかったな,美月。
山田君二股かけられて
くれるってさ。笑」

「えっ,あー,うん…。」

本気で送ってるなんて
思わなかった。

しかも…

やまだくーん!!怒

⏰:08/06/29 16:01 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#406 [みゅ]

私の上に二股という
言葉が重くのしかかる。

これで本当に私は
二股をかけていることに
なってしまったのだろうか…。

このときはこれ以上考える
ことができず,愛を送り
クラス40人中13人しか
集まらなかった
これってうちあげ?!
っという打ち上げを終えて
家に帰った。

⏰:08/06/29 16:04 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#407 [みゅ]

携帯を充電し,山田君に
確認してみる。

『あのさ,愛が言ってた
ことやねんけど…。
ほんまにいいん?』

『別にいいよ〜』

軽い返事だった。

⏰:08/06/30 16:32 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#408 [みゅ]

私は2股という言葉が
ものすごくいやで
愛に相談した。



…これが間違いだった。

⏰:08/06/30 16:34 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#409 [みゅ]

愛は私に

「うちがはたから見てて
思ったことやねんけどさ〜…
美月今まで谷口先輩に結構
なかされてきたやん?
山田君とメールしてて
落ち着くんやろ?
それやったら先輩と別れて
山田君にしたら?」

と,しきりに山田君をすすめる。

⏰:08/06/30 16:37 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#410 [みゅ]

でも,確かに愛の言ってる
事も間違ってはいない。

付き合い始めて7ヶ月。

何度泣いてきたのだろう。

喧嘩するたびに別れよう
と言われ,電話を切られたり
メールを無視されたり…

⏰:08/06/30 16:40 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#411 [みゅ]

2人で肌を重ねたのだって
私が泣く泣く決意したからだ。

それに私は幼馴染の
よしくんしか男の人は
知らない。

だから,外の世界が見てみたい
というのもあった。

山田君とか関係なく
よしくんと別れる
ってのもありかな…。

そう思った。

⏰:08/06/30 16:43 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#412 [みゅ]

そして…



それを行動に移してしまった。

⏰:08/06/30 16:55 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#413 [みゅ]

愛との電話を切ってすぐ
よしくんにメールした。

『他に好きな人ができたから
別れよう』

『いいよ』

あっさりした返事だった。

⏰:08/06/30 17:12 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#414 [みゅ]

…あ,終わったんだな。
こんなもんなんだ…。

自分から別れを告げた
くせに涙がとまらなかった。

心にあいた穴は初めての
彼氏だったからだと
自分にいいきかせ続けた。

⏰:08/06/30 17:16 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#415 [みゅ]

しばらくしてから
よしくんからメールがきた。

『明日,会って話したい。』

私もメールだけで終わらせる
のはなんだか嫌だったので
そこから何通かメールをして
夕方から会うことになった。

⏰:08/06/30 17:18 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#416 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

次の日…

この日私は昼から山田君
と会う約束もしていた。

山田君が私の地元まで
きてくれるということ
だったので私は駅まで
迎えにいった。

⏰:08/06/30 17:20 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#417 [みゅ]

いきなり2人で会うのは
ちょっと…とお互い思って
いたのでなぜかこの日私たちは
愛の家にお邪魔して3人で
話をすることになっていた。

駅で山田君と合流して
愛の家へ向かう。

⏰:08/06/30 17:21 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#418 [みゅ]

私と山田君を迎えた愛は
心なしかうれしそうに
みえた。

愛の家にお邪魔して
他愛ない話に花を咲かせる。

しかし私は夕方からよしくんと
会う約束をしていたので
2時間ほどで解散となった。

⏰:08/06/30 17:24 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#419 [みゅ]

愛の家を出て山田君を
駅まで送っているとき

「手,つなごっか」

と,山田君が言ってきた。
断る理由もなかったので

「うん。」

と,駅まで手をつないで
あるいた。

⏰:08/06/30 17:25 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#420 [みゅ]

駅につき,山田君を
見送ったあと…

私はそのまま駅で
よしくんを待った。

駅に現れたよしくんは
なんともいえない悲しそうな目で
私をみていた。

⏰:08/06/30 17:27 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#421 [みゅ]

私は目を合わすことが
できなかった。

人目のつかないところに
いきたかったので橋の下へ
いくことになった。

よく2人で手をつないで
歩いた道を,今は不自然な
距離をあけて歩いていく。

⏰:08/07/02 13:22 📱:PC 🆔:Y47Kp1xc


#422 [みゅ]

橋の下についてからも
不自然な間隔を保ったまま
並んで座る。

少ししてよしくんが
口を開いた。

「もう…無理なん?」

⏰:08/07/02 13:23 📱:PC 🆔:Y47Kp1xc


#423 [みゅ]

「…うん。」

「そいつは美月のこと
幸せにできるん?」

「…わかんないけど。」

すると,突然よしくんが
立ち上がり私の前にきて


…土下座したのだ。

⏰:08/07/02 13:25 📱:PC 🆔:Y47Kp1xc


#424 [みゅ]

「お願いやから,
別れんといて」

と,泣きながら言ってくれた。

正直この時私はよしくんの
ことを抱きしめたかった。

「ごめん,別れ話なんて
なかったことにしよ?」

って言いたかった。

⏰:08/07/02 13:27 📱:PC 🆔:Y47Kp1xc


#425 [みゅ]

でも私には首を横に
振ることしかできなかった。

そると立ち上がった
よしくんがおもむろに
ポケットから何かとりだした。

「これ…。」

それを見た瞬間私は自分の
最低さを痛感した。

自分で自分を恨んだ。

⏰:08/07/02 13:29 📱:PC 🆔:Y47Kp1xc


#426 [みゅ]
<Font size="-1">


それは…


ペアリングだった。



<Font>

⏰:08/07/03 13:48 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#427 [みゅ]

シンプルなシルバーの指輪。

最近喧嘩が多かった私たちの
仲直りのために買ってくれて
いたのだった。

私が別れを告げた昨日に…。

ここまできたら,私はそれを
受け取ることはできなかった。

⏰:08/07/03 13:52 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#428 [みゅ]

「ごめん。」

そういうのが精一杯で。

ものすごくつらそうな顔を
したよしくんは私の目の前で
それを川に投げ捨てた。

そして,

「わかった。もう無理なら
ちょっと一人なりたいから
先かえって。」

と,よしくんがいい放った。

⏰:08/07/03 13:57 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#429 [みゅ]

さよならを告げた私と
さよならを告げられた
よしくんはお互いに涙の
とまることのないまま

…別れた。

⏰:08/07/03 13:58 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#430 [みゅ]

私はそのまま家に帰り
無気力なまま1日を
終えようとしていた。

その時,電話が鳴った。
表示を見るとそこには
『炭川さん』の文字が。

炭川さんにはすべて
話していたので今日の事
かなぁっと思いながら
電話に出た。

⏰:08/07/03 14:01 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#431 [みゅ]

「…はい。」

「美月ちゃん?
今,家にいる?」

「はい。」

「ちょっとさ,ポスト見て
きてほしいんやけど
いいかなぁ?電話はつなげた
ままでいいから。」

「…?はい。」

⏰:08/07/03 14:04 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#432 [みゅ]

私の家はマンションなので
私は1階までポストを見に
おりていった。


⏰:08/07/03 14:10 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#433 [さ−]

>>310-500

⏰:08/07/03 23:52 📱:F703i 🆔:0HgSqESQ


#434 [ひ-こ]
 

さーさん

安価ありがとうございます

⏰:08/07/07 11:00 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#435 [みゅ]

ポストを開けると中には
見覚えのある缶の
ペンケースがあった。

「これ…。」

「開けてみてあげて?」

そう言われておそるおそる
開けてみる。

中を見た瞬間私は
その場に崩れ落ちた。

⏰:08/07/07 12:21 📱:PC 🆔:Dyy3aNxY


#436 [みゅ]

中には,初めて2人で
撮ったプリクラを貼った
携帯のバッテリー,
私の目の前で川に投げられた
はずのペアリングのかたわれ,
よく川で2人で見ていた蛍,
そして…

"やり直して下さい Byよしき"

そう書かれたノートの切れ端が
入っていた。

⏰:08/07/07 12:25 📱:PC 🆔:Dyy3aNxY


#437 [みゅ]

私は電話の向こうの炭川さんの
事を気にせず泣き叫んだ。

少したってから

「…大丈夫?」

という炭川さんの声が
聞こえた。

「…すいません。
大…丈夫です。」

何とかそれだけ言うと

「とりあえず家に戻り。
もう少し電話つないどくから。」

⏰:08/07/07 12:36 📱:PC 🆔:Dyy3aNxY


#438 [みゅ]

「ありがとうございます。」

炭川さんの優しさが
身に染みた。

1人になりたくなかったので
電話をつなげていてくれたのは
本当にありがたかった。

⏰:08/07/07 12:44 📱:PC 🆔:Dyy3aNxY


#439 [みゅ]

涙が止まるまで話を
していてもらい,落ち着いた
ところで電話を切った。

そして,私は愛に電話した。
そして今日の話を全てして
ペンケースの話もした。

すると,愛は

「先輩せこいな。」

と,言い出したのだ。

⏰:08/07/07 12:49 📱:PC 🆔:Dyy3aNxY


#440 [みゅ]

「何で?」

「だって,美月の目の前で
指輪投げるとかさぁ
美月が責任感じるに
決まってるやん!」

と,よしくんの事を
否定し続ける。

⏰:08/07/08 13:13 📱:PC 🆔:kjre4kyE


#441 [みゅ]

私の心の中でにさっきの
電話の中で炭川さんが
言ってた言葉がまわる。

『かぼちゃんがその山田君を
おすってのがなぁ…』

っと。

私も少し気にはなっていた。
応援してくれてるんじゃ…
なんて思って。

でも,愛を信用してたから
取り越し苦労だと思っていた。

⏰:08/07/08 13:22 📱:PC 🆔:kjre4kyE


#442 [みゅ]

とりあえず報告を終えると
すぐ電話を切った。

すると,すぐに電話が
かかってきた。

…よしくんから。

ドキドキしながら電話にでる。

⏰:08/07/08 13:24 📱:PC 🆔:kjre4kyE


#443 [みゅ]

「…もしもし」

「今さ,俺美月の部屋の窓の
外におるねん。」

「…え?」

あわてて窓を開けて外を見る。
すると,そこには悲しそうな
笑顔でこっちを見ている
よしくんがいた。

よしくんを見た瞬間私は
電話を切って家を飛び出し
よしくんの元へむかった。

⏰:08/07/08 13:28 📱:PC 🆔:kjre4kyE


#444 [架恋☆s.by冠那]
気になります!!

美月とよしくんの行方と、かぼちゃんが……

どうなるんかなぁヘ~

頑張ってねx

⏰:08/07/08 14:36 📱:W42K 🆔:lEhe0f0Y


#445 [みゅ]

架恋さん

ありがとうございます☆
がんばるんでできれば
最後まで読んでくださいね♪

⏰:08/07/10 14:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#446 [ひ-こ]

名前かえま〜す!!

⏰:08/07/10 15:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#447 [ひ-こ]

>>443続き…

「何で…?」

そういうのが精一杯だった。

「ごめんな,しつこくて。
でも俺やっぱ美月のこと
すきやからさ。」

私は涙が溢れてくるのを
おさえることができなかった。

そんな私をみながらよしくんは
話を続ける。

⏰:08/07/10 15:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#448 [ひ-こ]

「俺がポスト見てって言っても
よかってんけど,美月電話に
でてくれんかと思って
炭川に頼んでん。」

「これは…?」

私が指輪を指しながら聞くと

「あの時は勢いで川に
なげちゃったけどやっぱ
受け取ってほしくってさ。
美月が帰った後,川に入って
探してん!!俺のはすぐに
見つかったけど美月のは
なかなかみつからんくてさ…
罰かなって思った。」

⏰:08/07/10 15:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#449 [ひ-こ]

そして

「もう一回やり直して
もらえんかな?」

っと,私の顔をのぞきこむ。
私はこの時,私の選択は
間違っていたと
心の底から思った。

「ごめん,めっちゃ傷つけて。
美月からもお願い,やり直そう」

そうよしくんに言った。

⏰:08/07/10 15:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#450 [ひ-こ]

これで私達の関係は
元に戻った。

と,その時よしくんの
携帯が鳴った。

メールだったらしい…
何故かそれを見ている
よしくんの顔が少し
気まずそうだったので
何気なくのぞいてみる。

⏰:08/07/10 15:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#451 [ひ-こ]

すると,それは愛からの
メールで,そこに書いて
あったことを見て
私は思考回路がとまって
しまった。






『私やっぱり先輩のこと
あきらめられません』

⏰:08/07/10 15:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#452 [ひ-こ]

…え?

頭が真っ白になると同時に
私の中ですべての歯車が
かみ合った音がした。

だから山田君をすすめたんだ。
だからよしくんの悪口を
私に吹き込んだんだ。

そりゃ,好きな人の彼女が
ほかの男とメールしてるの
きにくわないよな。

でも…

⏰:08/07/10 15:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#453 [ひ-こ]

信じたくなかった。
誰かに嘘だと言って
ほしかった。

私は…


私は…


愛にずっと騙されてたんだ。

⏰:08/07/10 15:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#454 [ひ-こ]

パニックを起こしている私に
よしくんが気まずそうに
口を開く。

「実はな,かぼちゃんに
好きやっていわれててん。」

「…いつ?」

「4月くらいかな。」



…2ヶ月。
2ヶ月も私は
愛に嘘つかれてたんだ。

⏰:08/07/10 15:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#455 [ひ-こ]

その時

「よし〜,お父さんが迎えに
来てくれたから帰りなさい。」

と,私の父の声がした。

⏰:08/07/10 15:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#456 [なーき]
こんな話びっくりや・・・。
先が気になりすぎるから
これからも更新頑張ってー(*^0^*)/

⏰:08/07/10 18:45 📱:PC 🆔:Y2xRUI1E


#457 [ひ-こ]

ありがとう♪
頑張るー!!

⏰:08/07/11 14:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#458 [ひ-こ]

時計を見ると12時半。
そりゃ迎えにくるわな…。

ということで,私はまだ
ショックから立ち直れないまま
よしくんは帰ることになった。

よしくんが帰る直前お母さんに

「こんな夜中に…。あんたら
ややこしいなぁ。
何か問題あったん?
もう解決したん?」

と聞かれた。

⏰:08/07/11 14:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#459 [ひ-こ]

すると

「もう…大丈夫やんな?」

と,私を見たよしくんの顔が
なんとも悲しくて…。

うなずくことしか
できなかった。

⏰:08/07/11 14:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#460 [ひ-こ]

次の日,私は学校で
山田君にメールした。

『全部なかったことに
してください。やっぱり
よしくんが大事でした。』

と…。

恨まれると思った。
罵られると思った。

でも,

『わかった。お幸せに。』

と,言ってもらえた。

⏰:08/07/11 15:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#461 [ひ-こ]

そして…

私は愛と話をつけないと
いけなかった。

なので,愛にメールする。
なんて送っていいのか
散々悩んだあげく

『よしくんの事…
好きやったん?』

と送った。

⏰:08/07/11 15:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#462 [ひ-こ]

すると…

『うん。でも,最初にいろいろ
言ってきたのは谷口先輩やで?』

『…どーゆーこと?』

私がそういうと愛はよしくんが
愛に送ったのであろうメールを
私に転送してきた。

そこには…

⏰:08/07/11 15:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#463 [ひ-こ]

『俺は美月が大好きやけど
今は愛が1番やから』

とか,その他もろもろ…。

愛がよしくんと連絡を取っていた
4月ごろ…

私が高校生活に浮かれている間
2人は電話やメールを毎日
していたそうだ。

⏰:08/07/11 15:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#464 [ひ-こ]

しかも愛が

「かぼちゃんじゃなくて
愛って呼んでください。」

って言ったらしく2人の
間では愛と呼んでいたらしい。

そーいえばあのころよしくんと
会う度に結構な頻度で

「今日駅でかぼちゃんに
あったわー。」

とか,愛からも

「谷口先輩みたでー。」

なんて聞いたりしていた。

⏰:08/07/11 15:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#465 [ひ-こ]

その時は変に思わなかったが
今思えばあれは全部嘘で
実は私に隠れて2人で
会っていたんだな。

自分の鈍感さに呆れる
しかなかった。

『うちはちゃんともう
振られてるから。』

愛はそう言ったけど…
もうそーゆー問題じゃないんだ。

⏰:08/07/11 15:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#466 [ひ-こ]

私はこの話を1人で
かかえきれなくなり
今の1番の相談相手である
炭川さんにすべて話した。

すると

「俺今日暇だし学校終わったら
直接話し聞いてあげるよ。」

と,言ってくれた。

のでお言葉に甘える事にした。

⏰:08/07/11 15:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#467 [ひ-こ]

その日の学校での
テンションは最悪だった。

席が1番後ろだったのが
せめてもの救い。

すると,葵からメール。
きっと愛が全て話したのだろう。



『死ね』

の一言。

⏰:08/07/11 15:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#468 [ひ-こ]

落ち込んでいた私には
重い一言だった。

いつもの私ならよく
わからなくてもとにかく
謝って味方につけようと
するのだが…


このとき私の中で何かが
切れた音がした。

⏰:08/07/11 15:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#469 [杏]
続き気になるー☆

⏰:08/07/15 22:29 📱:N903i 🆔:YK/CJKYM


#470 [ひ-こ]

杏さん

ありがとうございます☆
続き書きます。

⏰:08/07/16 15:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#471 [ひ-こ]

今までためていた不満や
不安,悲しみや憎しみが
全て溢れだし
葵にぶつけてしまった。

葵は気の強い子なので
そんなことでめげたりはしない。

⏰:08/07/16 15:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#472 [ひ-こ]

そのまま喧嘩腰に
何度かやりとりを続けた後の
最後のメール…

『もうアドも番号も
存在も全部消したから』

と…。

何だか心にポッカリと
大きな穴があいた気がした。

今まで友達と喧嘩なんて
めったにしたことがなかった。

だから…

⏰:08/07/16 15:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#473 [ひ-こ]

落ち込んでいる私に
美香がそっと渡してくれたのは
プリクラだった。

打ち上げの時に
2人で抜け出して
撮ったプリクラ。

美香を見ると

"裏を見て"

とジェスチャーしていたので
裏向けてみる。


⏰:08/07/16 15:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#474 [ひ-こ]

するとそこには

『美月〜♪
今は辛いと思うけど
すぐに笑えるときがくるよ☆』

と,書いてあった。

そして…私とよしくんの
相合傘も。

このとき,ホントに
美香と友達でよかったと
思った。

⏰:08/07/16 15:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#475 [ひ-こ]

そして,とても長かった
学校を終え,ダッシュで
炭川さんと約束した
場所へと向かう。

私がついたときにはもう
炭川さんは来てくれていた。

「今日はすいません。
わざわざありがとうございます」

と,私が言うと

「全然いいよ♪
それより…大丈夫?」

そう言ってくれた。

私は炭川さんに全て話した。


⏰:08/07/16 16:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#476 [ひ-こ]

よしくんと愛が会ってたこと,
よしくんからも愛に
言い寄って行ってたこと,
よしくんが愛のことを
かぼちゃんではなく
愛とよんでいたこと,
私と葵との縁が
きれてしまったこと。

炭川さんは私の下手な話を
黙って聞いてくれていた。

そして,私が話し終わると

「ちょっと谷口に電話するから
美月ちゃんちょっとここに
いてもらっていい?」

と言い,少し離れたところで
電話をしはじめた。

⏰:08/07/16 16:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#477 [ひ-こ]

5分ほどして戻ってきて

「ちゃんと谷口には
言っといたよ。
まだ落ち着かんのやったら
明日も話聞いてあげるから。」

と,言ってくれた。

本当に炭川さんの優しさが
ありがたかった。

⏰:08/07/16 16:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#478 [我輩は匿名である]
>>1-1000

⏰:08/07/16 16:59 📱:N902i 🆔:BKUokwgA


#479 [ひ-こ]
 

匿名さん

安価ありがとうございます

⏰:08/07/20 02:12 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#480 [ひ-こ]
 

そして帰りも家まで
送ってくれた。

その間もくだらない話をしながら
私を笑わせてくれていた。

本当の兄みたいだった。


⏰:08/07/20 02:20 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#481 [ひ-こ]
 

私はその次の日も炭川さんに
会いに行った。

もちろんよしくんには
了解をとって。

さすがにまた来てもらうのは
悪いので,今度は私が
炭川さんの学校の最寄り駅まで
会いに行くことに…

⏰:08/07/20 02:23 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#482 [ひ-こ]
 

私が着くとすぐに炭川さんが
現れた。

何故か自転車で…

私が不思議に思っていると

「今この先の公園で友達と
遊んでるねんよ。
だから,美月ちゃんもいこ!
後ろのって」

と言われた。

⏰:08/07/20 03:26 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#483 [ひ-こ]
 

人生初!

よしくん以外の男の人との
チャリ2ケツ!笑

絶対よしくんが見たら怒るわ…

なんて思いながらも断れる
はずもなく後ろに立ってのる。

…恋人同士に見えるかな?

とか考えてるうちに公園ついた。

そこには5人ほど,炭川さんの
友達と思われる人がいた。

⏰:08/07/20 03:41 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#484 [ひ-こ]

そしてそこで,

「この子美月ちゃん!!
谷口の彼女☆」

と,紹介された。

…なんか,恥ずかしい。

炭川さんの友達はみんなで
野球をしていたようだった。

…なんか悪いなぁっと
思っていると私の携帯が鳴った。

⏰:08/07/20 12:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#485 [ひ-こ]

よしくんからのメールで

『今,炭川と一緒?
どこにおるん?』

と,きたので

『一緒だよー!!なんか友達も
いるけど…。場所は公園!!』

と,返すと

『俺もいく!!』

…え〜?

⏰:08/07/20 12:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#486 [ひ-こ]

何故か来ると言い張るので
私が駅まで迎えに行く
ことになってしまった。

炭川さんに

「すいません,なんか
よしくんが来たいらしいので
迎えにいってきます」

と,言い1人で来た道を
戻ることに…

⏰:08/07/20 12:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#487 [ひ-こ]

自慢じゃないが私は
極度の方向音痴でもある。

なので来た道を戻っていた
はずなのにみたことのない
お店が並んでいる通りに
入ってしまうのは
日常茶飯事…。

今回も来た道を戻るだけ
なのにどれほどの時間が
かかったことか…。

⏰:08/07/20 12:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#488 [ひ-こ]

結局よしくんをかなり
待たせてやっと駅に
たどり着いた。

駅が見えた時の喜びと
いったら…笑

ほんとに迷子になったと思った。

そして,よしくんと合流して
また公園まで戻る。

その道のりの中でいろいろ
話をしていると
よしくんはとにかく私が
炭川さんと会うのが
気にいらなかったらしい…

⏰:08/07/20 12:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#489 [ひ-こ]



…また,ちゃんと
愛されてるんだ


⏰:08/07/20 12:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#490 [ひ-こ]

公園につくと
炭川さんは友達との野球に
加わっていた。

私たちを見つけると
走ってきてくれたので
よしくんが

「俺ここにおるから
炭川と話しておいで!!」

と,言ってくれた。
が…。
炭川さんが

「話するってか話聞いて
あげるだけやったし
谷口がきいてあげたらいいから。
2人で話しとき」

と,言って野球に
戻ってしまった。

⏰:08/07/20 12:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#491 [ひ-こ]

しかたがないので2人で
ブランコに腰掛け話す事に…

ただ,お互い今回のことを
話すにはまだ気持ちの整理が
ついていなかったので
会話はぎこちない。

「あのさ…」

と,よしくんが口を開く。

「んー?」

「あの男の子と…
どこまでいったん?」

⏰:08/07/20 12:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#492 [ひ-こ]

…はい?

「どこまでって…。
たった2日や3日やで?
なんもしてへんよ!!笑」

…なんの心配やねん!!

「ちゅーも?」

「してません!!笑」

⏰:08/07/20 12:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#493 [ひ-こ]

「よかった〜♪」

「あ〜,そーいえば
そんなたいした事じゃ
ないかもやけど…」

「何?やっぱなんかしたん?」

「なんかってか…
手つないだわ!!」

「…どっちから?」

ちょっと怒りが感じられた。

「え〜っと…。むこうから」

「ふ〜ん。」

⏰:08/07/20 12:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#494 [ひ-こ]
 

少しよしくんが機嫌を
損ねているのがわかった。

なんともわかりやすい。

そして私も少し
気になっていたので
同じ質問をよしくんにしてみる。

「よしくんは愛と
どこまでいったの?」

⏰:08/07/21 00:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#495 [ひ-こ]
 

すると予想外の答えが
返ってきた。

「俺がちょっと襲っちゃった
からなあ。でもやってはないし
ちゅーもしてないから!!」

…俺が,襲っちゃった?

ちゅーはしてない?

どーゆーこと?


⏰:08/07/22 12:55 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#496 [ひ-こ]
 

「俺の中ではちゅーって
やるよりもなんか大事な
気がするねんよ。
だから,ちゅーはしてない」

…。

このとき私は現実から
目をそらしたかったのかも
しれない。

それ以上よしくんを追及するのを
やめることにした。

…襲っちゃったって言っても
押し倒したくらいで
きっと何もしてないよ。

と,自分に言い聞かせて。

⏰:08/07/23 10:43 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#497 [ひ-こ]
 

そんな話をしているうちに
家に帰らなくてはならなく
なってしまったので
みんなでぞろぞろ帰ることに。

炭川さんとは駅で
別れてよしくんが家まで
送ってくれた。

もうほんとに愛とのことが
おこる前のように戻っていた。

⏰:08/07/25 00:31 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#498 [ひ-こ]
 

この日からしばらくは
特に何も起こらなかった。

前とかわらず
平凡な日々が続いた。

相変わらず炭川さんは
私の様子を気遣って
ちょこちょこ連絡してきて
くれていたし…

実はこっそり山田君との
メールも続いていた。


⏰:08/07/25 13:40 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#499 [ひ-こ]
 

あの後,何故だかよく
わからないのだが
山田君に謝ってそれから
普通のメル友に
戻ってしまったのだった。

まるで何もなかったかのように。

よしくんには本当に悪いと
思っていた。

が,山田君にも悪いと思い
きっぱりと関係が
きれなかったのだった。

⏰:08/07/25 13:47 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#500 []
>>310

⏰:08/07/26 00:41 📱:P905i 🆔:brtNZHro


#501 [さー]
>>310-500

⏰:08/07/26 23:22 📱:F703i 🆔:Tizy1pKI


#502 [ひ-こ]
 

安価ありがとうございます

⏰:08/07/27 01:15 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#503 [ひ-こ]
 

そんなこんなで1週間ほど
経ったある日のこと…

私はいつものように
よしくんと電話をしていた。


その電話の中で,愛や山田君
の事で揉めたときの話になった。

もうやましいことなど
何もないのであの時の話は
笑い話になっていた。

⏰:08/07/27 01:22 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#504 [ひ-こ]
 

ここからたまに少し卑猥な
表現が入るときがあります。

なので苦手な方はご遠慮下さい。

⏰:08/07/27 01:23 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#505 [ひ-こ]
 

このときまたよしくんが

「俺がちょっと襲っちゃった」

と言う言葉を発した。

私は我慢の限界だった。

「襲ったって具体的に
何をしたん?」

「聞かん方がいーかもよ?」

とよしくんが渋る…

⏰:08/07/27 01:26 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#506 [ひ-こ]
 

それでもしつこく聞き続けた。

すると,よしくんが
重たい口を開いた。

…押し倒しちゃっただけ

その言葉を期待していた。
が,その期待は簡単に
打ち砕かれて絶望へと
かわっていった。

⏰:08/07/27 01:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#507 [ひ-こ]
 

「ちょっと下の方に指
いれちゃった…みたいな?」

それを聞いた瞬間思わず,まだ言葉を続けようとしていた
よしくんを遮って

「えっ,いや…」

と叫んでしまった。

⏰:08/07/27 22:33 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#508 [ひ-こ]
 

よしくんと愛にそんなことが
あったのは4月。

私が2人の事を知るまでの
2ヶ月間…

何も知らずに私はよしくんと
数回体を重ねていた。

「どーゆー気持ちで…
愛のこと触った手で
美月にふれてたの…」

ヒステリックに泣き叫ぶ。

⏰:08/07/27 22:36 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#509 [ひ-こ]
 

「ごめん…」

そんなよしくんの声も
私にはもう…届いていなかった。

予想していた範囲を
越えすぎていた。

「いや…いや…」

ただただ『いや』という
言葉を泣きながら連呼する。

よしくんも私の予想以上の
反応に戸惑っているようだった。

⏰:08/07/27 22:39 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#510 [ひ-こ]
 

もう時間は夜中の2時を
回っていた。

それでも私は泣き続けていた。

よしくんが愛に対してしたのと
同じ事を自分もされていた
と思うだけで自分が
汚らわしいと思った。

…どーゆー気持ちで

そればかりが頭の中で
ぐるぐるとまわっていた。

⏰:08/07/27 22:49 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#511 [ひ-こ]
 

「ごめん,ちょっと気持ちの
整理がつかんし,
まだ涙とまらなさそうやから
1回電話切る」

と,電話を切ろうとすると

「待って!!
お願いやから切らんといて!!
今電話切ったら美月何するか
わからへんから」

と,止められた。

何するかわからんって…。

確かにこの時一瞬自虐行為
が頭をよぎったのは事実だった。

⏰:08/07/31 00:02 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#512 [ひ-こ]
 

しかし,残念ながらと言うべきか
幸いと言うべきか…

私はそんな度胸を
持ち合わせてはいなかった。笑

「なんもせーへんから」

と言っても

「お願いやから」

と言って電話を切らせては
くれなかった。

そして,電話を切ることを
諦めた私は,ただただ
泣き続けた。

⏰:08/07/31 00:08 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#513 [ひ-こ]
 

涙が枯れることはなかった。

力尽きるまで泣き続けた。

相手が知らない人だったら
まだましだったかもしれない。

ただ…相手が愛だから。

どこで,どんな状況で
そうなったのかは全く
わからないはずなのに
頭の中に愛とよしくんの
姿が浮かぶ。

⏰:08/07/31 00:15 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#514 [ひ-こ]
 

消しても消しても少しずつ
姿をかえて浮かんでくる。

違う場所だったり…
違う体制だったり…

その度に狂ったように
泣きさけぶ。

よしくんは朝の5時まで
そんな会話にならない状況で
電話してくれていた。

⏰:08/07/31 00:22 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#515 [ひ-こ]
 

電話は2時間45分を
超えてしまうとお金が
かかるので1度切らないと
いけなかった。

そのときも

「1回切るけどすぐかけるから
お願いやからでてな。」

と,何度も言っていてかなり
心配してくれているようだった。


⏰:08/07/31 00:25 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#516 [ひ-こ]
 

5時を過ぎたころに
私の気持ちがやっと少し
落ち着いて,涙も止まったので
寝ることになった。

しかし私はその日朝から部活で
2時間ほどでまた起きなければ
ならなかった。

一晩中泣き腫らした顔と
寝不足で部活なんて
行きたくなかった。

⏰:08/07/31 00:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#517 [ひ-こ]
 

しかし親にそんな理由が
言えるはずもなかった。

どーしようか悩んでいると

「今日,美月時間あるんやったら
会って話したい」

と,よしくんが言ってくれた。

ので,部活は休むと祥子と
部長に連絡して
部活と同じようにをでて
さぼることに。

⏰:08/07/31 01:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#518 [ひ-こ]
 

間違って絵文字いれちゃった

⏰:08/07/31 01:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#519 [ひ-こ]
 

朝,普通に家をでる。
良心が少し痛んだが仕方ない。

私は駅に着くまでの10分ほど
誰かと話したくて…
山田君に電話した。

よしくんと愛のことを
話したのだが山田君は
優しく話を聞いてくれた。

そして,駅に着いたので電話を
切ってよしくんと合流した。

⏰:08/07/31 01:34 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#520 [ひ-こ]
 

私が別れ話を切り出した
時のように気まずい空気が
流れていた。

そして電車に乗り,無言のまま
どこかへと向かう。

行き先は決まっていなかった。

何駅か行ったところで
よしくんが何かを
思い出したかのように

「次で降りよ」

と,言った。

⏰:08/07/31 01:38 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#521 [ひ-こ]
 

私はそれに従う。

そして電車から降りる時,
私が携帯を電車におき忘れて
いきそうになったのを
よしくんがもってきてくれた。

その時,中を少し
見てしまったらしい。

「何で…?」

「…え?」

⏰:08/07/31 01:41 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#522 [ひ-こ]
 

「何であいつに電話したん?」

「別に誰でもよかってんけど
誰かと話してたくって。」

と,私が言うと

「誰でもいいならあいつに
だけは連絡して欲しく
なかったな」

と,悲しそうな顔をした後

「俺が悪いんやけどね」

とつけたした。

⏰:08/07/31 01:45 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#523 [ひ-こ]
 

さっきより一層微妙な
空気が流れる中
たどり着いたのはなぜか
ラブホテル。

「なんで…」

と私が呆れ顔で言うと

「ここやったらいくらでも
暴れられるやん?
美月の気持ちの発散が
できるかと思って」

と,よしくんは言った。

⏰:08/07/31 01:48 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#524 [ひ-こ]
 

でも,私は部活の用意で
でてきたので制服である。

…制服って大丈夫なのかな?

でもここまできたら
なるようになれっと
開き直り入ることに。

⏰:08/07/31 06:57 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#525 [ひ-こ]

しかし,やはり予想していた
通りにロビーのような所で

「すいません,学生のご利用は
ちょっとご遠慮ください。」

と,放送のように
聞こえてきた。

ので,しかたなく外にでる。


⏰:08/07/31 14:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#526 [ひ-こ]

「何で制服でくるかなぁ?」

「そんなこと言ったって
しかたないやんか〜。」

なんて言いながら
来た道をとぼとぼ戻る。

「どこいこっかぁ?」

「う〜ん…」

なんて言いながら結局
着いたのはいつもの川だった。

⏰:08/07/31 14:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#527 [ひ-こ]

川の近くに2人並んで
座り無言のまま
川を見つめる。

そのまま5分ほど
経った頃に

「ほんまにごめんな…」

と,よしくんが口を開いた。

するとまた,私の脳裏に
よしくんと愛の姿が
浮かんでくる。

⏰:08/08/01 08:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#528 [ひ-こ]

夜中のように泣き叫んだりは
しなかったが私の頬を
涙が静かにつたっていく。

「もう…いいよ。
今更どうにもできないし。
鈍感だった美月も悪いから」

と,言うと

「もうこんな思い絶対
させへんから!!
全部忘れさせてあげるから。
ほんとにごめん。」


⏰:08/08/01 08:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#529 [あ]
>>0―>>200
>>201−>>400
>>401−>>600

⏰:08/08/01 10:32 📱:SH905i 🆔:yQaW8Nno


#530 [あ]
>>1−200
>>201−400
>>401−600

⏰:08/08/01 10:34 📱:SH905i 🆔:yQaW8Nno


#531 [あ]
>>1-200
>>201-400
>>401-600

⏰:08/08/01 10:35 📱:SH905i 🆔:yQaW8Nno


#532 [ひ-こ]

あさん

安価ありがとうございます★

⏰:08/08/02 10:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#533 [ひ-こ]

よしくんはそう言い
優しく私の唇に触れた。

「もう,泣かないで。」

「…うん。
困らせてごめん。」

そこからはいつも通り
仲良く川で遊んだ。

何もなかったかのように。

⏰:08/08/02 10:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#534 [ひ-こ]

私は部活に行っている
ことになっていたので
部活の終わる時間が
くるまで帰れない。

その時間まで
よしくんは私の相手を
してくれていた。

もう,愛なんてどーでもいい。

よしくんさえいてくれるなら…

そう思えた。

⏰:08/08/02 10:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#535 [ひ-こ]

それからしばらくして
私は夏休みに入った。

私は毎日部活があったし
よしくんは高3で
受験生だったので
会える回数は少し減った。

でも,毎日の電話は
必ずしていたし
メールもずっとしていた。

⏰:08/08/02 10:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#536 [ひ-こ]

そして迎えた8月15日

この日は毎年かかさず
行っているよしくんの
地元のお祭りだった。

小さい時はお祭りの日になると
軽トラックの後ろにのって
太鼓たたきながら
お祭り宣伝をしていた。

男親はみんな着ぐるみを
着て,暑いのに
がんばってたなぁ。

⏰:08/08/02 11:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#537 [ひ-こ]

なんて昔を懐かしんでみる。

今はもうそんなことは
しないけど,私はどこの
お祭りよりもこのお祭りが
大好きだった。

なんせ,よしくんのお父さんの
おかげで矢倉の上で
太鼓叩けるんだもん。

やぐらの上にただいるのも
好きだった。
そこはいつも太鼓を叩く
おじさんたちが飲んでいる
ビールの缶があちこちに
転がっていた。

⏰:08/08/02 11:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#538 [ひ-こ]

そして,汗だくに
なりながらも必死に
太鼓をたたいている
人たちの熱気。

なんだかそれが
心地よかったのだった。

それになんと言っても
ここのお祭りが他と
違うところは盆踊りである。

ほかのお祭りはいつも
やぐらの周りを婦人会の
おばちゃんが踊ってる
だけだが…

⏰:08/08/02 11:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#539 [ひ-こ]

ここのお祭りは
小さい子から若者から
おじいさんまでみんなが
必ず踊っている。

もちろん,私も。

なぜかというと…
ダンレボの曲が流れるからだ。

こんなに盛り上がる盆踊りは
ここ以外ではみたことなかった。

⏰:08/08/02 11:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#540 [ひ-こ]

と,言うことで今年も
楽しみにしながら
家族で谷口家へ向かう。

1つ残念なことは
祭りの間はよしくんと
一緒にいれないと
いうことだ。

一応私たちの関係は
お互いの親以外には
秘密だったから。

⏰:08/08/02 11:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#541 [ひ-こ]

谷口家で祭りの準備を
してみんなでぞろぞろ
祭にむかう。

そして…

祭りがはじまった。

私はいつものように
やぐらにあがったり
下りたりしていた。


⏰:08/08/02 11:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#542 [ひ-こ]

そのときたまたま
やぐらの階段のところで
よしくんと鉢合せした。

すると,上から

「よし!!美月!!」

と,2人の名前が呼ばれた。

上を見てみるとよしくんの
おじちゃんが満面の笑みで
カメラを構えていた。

⏰:08/08/02 11:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#543 [ひ-こ]

「はい!!チーズ★」

…カシャッ!!

この写真が私の祭りの
1番の思い出となった。

そしてこの数日後
美香から衝撃的な
電話がかかってきた。

⏰:08/08/04 11:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#544 [ひ-こ]



「あたし,彼氏と別れたから。
ちょっと今まだ辛くて
詳しくははなせへんけど
また学校で」

と,早口でまくしあげて
電話はきられた。

⏰:08/08/07 14:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#545 [ひ-こ]
 

美香と彼氏は私とよしくんより
ずっと長い付き合いで
お互いのことよく知ってるから
絶対別れないって
心のどこかで思っていたので
すごくショックだった。

何より,美香が傷付いているのに
何もできない自分に腹が立った。


⏰:08/08/11 00:57 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#546 [ひ-こ]

自分が辛かったときは
あんなに励まして
もらっていたのに…。

なんだか申し訳なかった。

私はこの日なかなか
寝付くことができなかった。

⏰:08/08/26 12:07 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#547 [ひ-こ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

8月も終わりに近づいた頃。

私達はクラスで文化祭の
打ち上げにきたメンバー
中心に花火をしよう
ということになっていた。

みんな部活があるので
何人これるかは
わからなかったが
夏休み最後の思い出作りだ。

⏰:08/08/26 12:22 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#548 [ひ-こ]

私は盆明けに部活を
辞めていた。

理由は…

しんどかったから
先生と合わなかったから

そんなありふれた理由。
正直遊びたかったし
バイトもしたかったし。
周りもみんな辞めて
いっていたから
流されたってのもあった。

⏰:08/08/26 12:25 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#549 [ひ-こ]

だから私はこの花火に
喜んで参加した。

美香もくると言っていた
ので美香と会うのも
楽しみだった。

少しでも美香の力に
なれたらと思って。

⏰:08/08/26 12:30 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#550 [ひ-こ]

部活のある人は後から
合流することに
なっていたので
朝から遊ぶメンバーは
帰宅部組ということに
必然的になってしまう。

ということで結局
待ち合わせ場所に集まったのは

…3人


⏰:08/08/26 12:32 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#551 [ひ-こ]

私と美香ともう1人…

あの目つきの悪い
幡中君だった。

かなりの異色メンバーで
一体どこにいこうか…

悩んだ末むかったのは
カラオケ。

⏰:08/08/26 12:44 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#552 [ひーこ]

朝早くから集まったので
時間はあり余っていた。

結局幡中君は1曲も
歌わなかったので
私と美香とで
5時間歌い続けた。

⏰:08/08/28 15:32 📱:PC 🆔:NInxq5fg


#553 [ひ-こ]
 

しかし,5時間もの間
誰一人として連絡してくる人は
いなかった。

「まだ部活おわらんのー」

と,美香がいらいら気味に
言いながらのびをした。

その瞬間袖からみえた"それ"が
私に強い衝撃を与えた。


⏰:08/09/21 12:39 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#554 [ひーこ]

「"それ"どうしたん…?」

と,私が聞くと
1番聞きたくなかった
答えが返ってきた。

「あー…,"これ"?
自分で切っちゃった。」


…リスカの痕だった。

⏰:08/09/21 16:14 📱:PC 🆔:dvcXlvOg


#555 [ひ-こ]
 

美香は私が聞く前に
彼氏と別れてからの
夏休みの話をしてくれた。

美香は彼氏を他の女に
とられたのだった。
許せなくて,死にたくて
自虐行為に至ったらしい。

その白い肌に刻まれた
痛々しい赤く細い筋が
美香の心の傷を表していた。

⏰:08/09/21 18:00 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#556 [ひ-こ]
 

「…それからさ,剃刀を
持ち歩くようになってん。
私はいつでも死ねるんだ
って思えるから」

美香はそういって
ポケットから剃刀を
とりだしてみせてくれた。

私が何て言っていいか
わからなくて黙っていると
幡地君が口を開いた。

⏰:08/09/21 18:59 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#557 [ひ-こ]
 

「死んだらあかんやろ〜」

って。
今の話の流れからは
想像できないくらい
かる〜い感じで。

すると

「あ〜,いーよねー,
そーゆーかる〜い感じ!
だからこーゆーのも
話やすいねんよなあ」

と,美香が笑った。

⏰:08/09/21 19:02 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#558 [ひ-こ]
 

>>556

幡中君の間違いです

⏰:08/09/21 19:13 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#559 [ひ-こ]
 

美香の一言で暗くなりかけた
雰囲気が元にもどり
また3人で笑いあった。

それからファーストフード店へ
移動することに。

美香は隣に人が座るのが
嫌いらしく必然的に
私と幡中君が隣になる。

⏰:08/09/23 01:37 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#560 [ひ-こ]
 

そのうえ美香の元カレの
話をしてる途中で
美香が紙コップを
握り潰したりしていたので
まわりからみたら
修羅場のようだっただろう。

結局その後みんなに
ドタキャンされてしまい
花火をしないまま
解散になってしまった。

⏰:08/09/23 20:25 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#561 [ひ-こ]
 

そんなこんなで
初めての高校生としての
夏休みが終わり
学校が始まった

そして,2学期が始まって
すぐにある大きな行事…


体育祭が着々と
近づいていた。


⏰:08/10/30 09:48 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#562 [ひ-こ]
 

自慢にもならないが
私は足が速くない

ということで走る競技は
クラス全員リレーのみ

あとは騎馬戦と
学年パフォーマンスに
でることになっていた。

特に楽しみなこともなかったので
私はよくよしくんに
愚痴をこぼしていた。


⏰:08/10/30 09:52 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#563 [ひ-こ]
 

「練習めんどくさい〜」

とか

「だるい〜」

とか…。

するとよしくんが

「俺が見に行ったるから
がんばりーや!」

と,言ってくれたのだが…

⏰:08/10/30 09:55 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#564 [ひ-こ]
 

「体育祭…平日やで?」

「あっ…。
まっまあ,学校休んで
いくって!」

なんて言ってくれてたけど
よしくんは中高一貫の学校で
今まで皆勤賞。

学校休むなんて
ありえないと思ってた。

親にもすぐばれちゃうし。

⏰:08/10/30 09:59 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#565 [ひ-こ]
 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

体育祭当日


この日の朝…

よしくんからメールが
きていた。

『やっぱいけんかったわ。
ごめんな』

…やっぱりな。

元々期待はしていなかったので
あまり落ち込みはしなかったが
なんだかちょっと寂しかった。

⏰:08/10/30 10:02 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#566 [ひ-こ]

でも,ほんとは
きてくれてた。

椅子を運動場に運んでる時
電話があったんだよね

「制服で来たら
止められたやんかー」

って。

最初は何の事言ってるのか
わかんなかった。

⏰:09/01/23 11:28 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#567 [ひ-こ]

「えっ?
今どこおるん?」

「運動場がみえる
マンションの階段のとこ」

電話片手に周りを見渡すと
こっちに向かって手を振る
一つの人影が遠目に見えた。

とりあえず電話をきり
開会式を終わらせ
美香と近くまでいってみた。

⏰:09/01/23 11:34 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#568 [ひ-こ]

口では

「ほんまにきたんや!」

なんて言い方しか
できなかったけど
本当はめちゃくちゃ
嬉しかった。

美香にも

「学校さぼってまで
体育祭にきてくれるとか
めちゃ愛されてるやん!
こんな人めったにおらんで?
大事にしーよ」

って言われた。

大事に…してるつもり
だったんだけどな。


⏰:09/01/23 11:38 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#569 [ひ-こ]

この時の体育祭は
よしくんのおかげで
本当に楽しかった。

自分達の競技がないときは
運動場の隅の柵ごしに
3人でしゃべったり
写真とったり
かき氷をみんなで
わけて食べたり

お昼も学校抜け出して
3人で食べて

競技があるときは
遠くからよしくんが
見守ってくれてて。

⏰:09/01/23 11:44 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#570 [ひ-こ]

美香は気まずかった
だろうけど,嫌な顔せず
ずっと一緒に
付き合ってくれて。

本当いい友達だ。

そんでもって体育祭が終わると
学校をでて
ちょっと離れたところで
よしくんが待ってくれてて。

初めて一緒に学校から帰った。

学校が反対方向だから
一緒に帰ったことなくて。
ずっと憧れてたから
本当に嬉しかった。

⏰:09/01/23 11:51 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#571 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800
>>801-1000

⏰:09/01/24 00:31 📱:N906imyu 🆔:d4fGl2VQ


#572 [ひ-こ]
 

それからしばらくすると
1年記念日がやってきて
2人でお祝いすることになった

でもやっぱり
貧乏学生同士だから
たいしたお祝いはできないし…
よしくんは大学受験を
控えてるから塾に
行ってることになってるし…

⏰:09/02/03 17:23 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#573 [ひ-こ]
 

結局最終的には
いつもの橋の下で
いらない紙を燃やして
暖をとりながら
質素なお祝いをした。

でも,プレゼントだけは
ちゃんと用意してた。

私があげたのは
ペアのネックレス。
よしくんがくれたのは
ブレスレット。

⏰:09/02/03 17:37 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#574 [ひ-こ]
 

プレゼントは
お互いつけあいっこした。

どちらのプレゼントも
特にブランド物って
わけでもなかったけど
とても嬉しかった。

付き合って1年という
そこそこ重要な記念日も
私達らしくホントに
質素だったけど
それはそれで
幸せだった。

⏰:09/02/24 12:35 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#575 [ひ-こ]

でも,やっと手に入れた
こんな小さな小さな
幸せでさえ
長くは続かなかった。

⏰:10/12/17 15:26 📱:SH02A 🆔:o0bFP.fg


#576 [ひ-こ]

私はまだ高校1年生だが
彼は高校3年生。

そう,受験生。


私が言うのもなんだが
彼は私にかまうのに
一生懸命で
勉強なんて上の空。

もちろんその年は
あっさり浪人してしまった。

⏰:10/12/17 15:30 📱:SH02A 🆔:o0bFP.fg


#577 [碧 ゆーすけ]
久しぶりに読んだ^^*

⏰:19/07/20 16:45 📱:SC-01L 🆔:bA7IbB92


#578 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/10/02 03:12 📱:Android 🆔:Ltpo.xA.


#579 [ゆーすけ]
あげーー!ー

⏰:22/12/25 13:40 📱:SC-52B 🆔:iWqaV9hM


#580 [わをん◇◇]
>>500-600

⏰:22/12/25 16:10 📱:Android 🆔:uhzetoTA


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