あなただけを…
最新 最初 全
#1 [みゅ]
:08/03/27 10:42 :SH703i :☆☆☆
#2 [みゅ]
:08/03/27 10:45 :SH703i :☆☆☆
#3 [みゅ]
なんやかんやで小学5年から
ずっと片思い。
もう中3の秋…
高校生になったらこの恋は
卒業しよう!!
そう心に決めていた。
:08/03/27 10:47 :SH703i :☆☆☆
#4 [みゅ]
だって叶わぬ恋だから。
私の好きな人…
幼なじみの2つ上のお兄ちゃん。
:08/03/27 10:49 :SH703i :☆☆☆
#5 [みゅ]
幼なじみの家族とは
本当の家族みたいに仲良し。
旅行はたいがい一緒にいくし
誕生日は必ずみんなで祝うし…
本当の兄妹みたいで…
近すぎて,叶わぬ恋。
きっと妹としか見られてない。。
:08/03/27 10:54 :SH703i :☆☆☆
#6 [みゅ]
私の好きな人…
谷口良樹 17歳
そしてその弟
谷口信宏 16歳
そして私の3人は年子
だったこともありずっと一緒
にあそんでいた。
家は車で30分くらい離れてた。
:08/03/27 11:05 :SH703i :☆☆☆
#7 [みゅ]
11月3日。
私の好きな人,よしくんの
学校の文化祭の日
私立の男子校で,よしくんは
ギター部だった。
文化祭は舞台でライブだと
言っていたので乗り気で
なかった友達を連れ
こっそり見にやってきたのである
:08/03/27 11:17 :SH703i :☆☆☆
#8 [みゅ]
「美月,どの人?」
「愛,ほら,あそこの黒い服!!」
「遠すぎて全然顔わからん〜」
友達の愛と会話しながらも
…顔なんて見えなくても
やっぱかっこいいな。
なんて思ったり。
:08/03/27 11:21 :SH703i :☆☆☆
#9 [みゅ]
「美月,愛!!」
「あっ,葵と優香!!」
「せっかくだし一緒にみよ〜」
…結局4人でみることに。
:08/03/27 11:34 :SH703i :☆☆☆
#10 [みゅ]
「ドラムの人かっこい〜」
なーんて葵は言ってるけど
私には他の人は目に入らない。
…よしくんだけみれればいい
:08/03/27 11:36 :SH703i :☆☆☆
#11 [みゅ]
ライブも終わり,幸せな時間
が過ぎ去ってしまった帰り道
「美月!!」
「美樹おばちゃん」
よしくん達のお母さんだ。
「今夜森川家もうちでご飯
だから乗せてってあげようか?」
:08/03/27 11:46 :SH703i :☆☆☆
#12 [みゅ]
ということで,友達と別れて
谷口家へ…
すると,そこには
『ドラムの人だあ〜』
とか心の中で叫ぶ。
ライブの後遊びに来てたらしい
:08/03/27 12:27 :SH703i :☆☆☆
#13 [みゅ]
その他にももう1人来ていて
ドラムの人は炭川さん
眼鏡の人は中山さん
というらしい。
2人ともとてもいい人で
一緒に人生ゲームまでした。
まさか,また会う事になる
とは全く思わずに…
:08/03/27 13:18 :SH703i :☆☆☆
#14 [みゅ]
次の日…
「え〜,あのドラムの人と
会ったの?」
「うっ,うん。たまたまだけど」
葵…そんなに気にいってたんだ。
「美月の好きな人の友達でしょ?
お願い,アドレス聞いてきて!!」
:08/03/27 13:50 :SH703i :☆☆☆
#15 [みゅ]
「いいよ!!」
葵は積極的だなあ。
〜その夜〜
「よしくんにメールしなきゃ」
メールする口実できたし
葵にちょっと感謝。
:08/03/27 14:15 :SH703i :☆☆☆
#16 [みゅ]
その次の日から葵と炭川さんは
メールをし始めた。
炭川さんの話をする葵は
幸せそうで輝いていた。
積極的な葵が…
うらやましかった。
行動を起こせない自分が
もどかしかった。
:08/03/27 14:40 :SH703i :☆☆☆
#17 [みゅ]
そして11月6日 運命の日
この日の夜,突然めったに
メールしないよしくんから
メールが届いた。
「まだ起きてる?」
:08/03/27 15:34 :SH703i :☆☆☆
#18 [みゅ]
急いで返事を返す
「起きてるよ!!どーしたの?」
「話があるんだけど…いい?」
:08/03/27 15:53 :SH703i :☆☆☆
#19 [みゅ]
なんかしちゃったっけ?
なんて事を考えながら
「いいよ」
と返した。
10分たっても返事がこない。
だんだん不安になってきたころ…
:08/03/27 21:17 :SH703i :☆☆☆
#20 [みゅ]
返事が来た。
不安になりながら
メールをひらける。
友達紹介してとか言われたら
どーしようかと…
でも,そこには予想外な
事が書かれていた。
:08/03/27 21:20 :SH703i :☆☆☆
#21 [みゅ]
「俺,美月の事どーしようもない
くらい好きなんだけど
俺らみたいな幼なじみが
付き合うとかどう思う?」
…好き?
よしくんが?
私を?
:08/03/27 21:23 :SH703i :☆☆☆
#22 [ゆん☆]
頑張ってください。
:08/03/27 21:26 :W42S :t.F5O796
#23 [みゅ]
頭がパニックになった。
ずっと片思いだと思ってたから
…返事かえさなきゃ
「ちょっとまだ頭が混乱
してて美月達のことは
わかんないけど幼なじみが
付き合うのはありだと思う」
と,わけのわからない返事を
かえしてしまった…
:08/03/27 21:27 :SH703i :☆☆☆
#24 [みゅ]
すると今度は3分ほどで
返事が返ってきた
「ずっと,俺達が付き合っても
いいんかな?って思って
言えなかったけどもう
そんなんどーでもよくなる
くらい好きやねん」
…まじですかー!!
やばい,ドキドキとまんない。
:08/03/27 21:35 :SH703i :☆☆☆
#25 [みゅ]
ゆんさん
見逃してましたー
読んでもらって嬉しいです
ありがとうございます
がんばります
:08/03/27 21:41 :SH703i :☆☆☆
#26 [我輩は匿名である]
美月って私と
同じ名前
なんかうれしい
:08/03/27 21:57 :F903i :xmns28oM
#27 [みゅ]
でも,私が1番悩んでる事
を言ってみることにした。
「美月もよしくんが好き。
だけど,お兄ちゃんとして
好きなのか,男の人として
好きなのかわかんない」
…私の今の正直な気持ち。
:08/03/27 22:13 :SH703i :☆☆☆
#28 [みゅ]
匿名さん
ほんとですか?
美月って名前綺麗ですよね
:08/03/27 22:21 :SH703i :☆☆☆
#29 [みゅ]
それでもよしくんは
「俺もにたようなこと
悩んでた。
でも,自分が抑えられない
くらい美月が好きなんだ」
って言ってくれた。
心から嬉しかった。
だから…
「美月もやっぱりよしくん
のことすきです」
:08/03/27 23:18 :SH703i :☆☆☆
#30 [みゅ]
そしたら…
「じゃあ今からマジ告りするね。
俺と付き合ってください」
「はい,お願いします」
私はもちろんこう答えた
:08/03/27 23:21 :SH703i :☆☆☆
#31 [みゅ]
「まじ?
ほんとに俺でいいの?」
…いまさら何言ってんだ
「当たり前じゃん」
「やったー!!
よろしくね」
こうして11月6日は
私たちの記念日になった
:08/03/27 23:27 :SH703i :☆☆☆
#32 [みゅ]
次の日
私は学校に行ってさっそく
クラスで一緒にいる愛と
美佐に話した
すると2人は私が長い間
片思いしていたことを
知っていたのですごく
喜んでくれた。
…幸せだった
:08/03/27 23:31 :SH703i :☆☆☆
#33 [みゅ]
「あ〜あ,とうとう美月にも
男ができちゃったかー」
と歎く美佐。
実は私たち3人共
彼氏いない歴=年齢だったんです
私は卒業したけど…笑
美佐は可愛いのになんで
できないのかな?
愛は変人だから納得だけど。笑
:08/03/28 00:17 :SH703i :☆☆☆
#34 [みゅ]
その日はテストだったにも
関わらずテンションが
下がることはなかった。
幸せすぎたから
でも私は中3,いわゆる受験生
遊んでばかりいられない…はず
明日と明後日はオープン
ハイスクールだし。
:08/03/28 00:25 :SH703i :☆☆☆
#35 [みゅ]
でも,オープンハイ=電車にのる
ということは帰りが
いつもより遅くても怪しくない!!
これを利用しない手はなかった
なんせ親には内緒の
付き合いだから。
:08/03/28 00:29 :SH703i :☆☆☆
#36 [みゅ]
オープンハイスクールの日
正直高校見学とかどーでもいい
はやく地元に帰って会いたい
…よしくんに。
:08/03/28 00:31 :SH703i :☆☆☆
#37 [みゅ]
私の願い通り高校見学は
予定より少し早くおわった
よしくんとの待ち合わせは
私の家の最寄り駅。
私が着いた時にはまだ
よしくんはきてなかった。
〜♪
メールが届いた
「今ついた〜」
…どーしよ,ドキドキとまんない
:08/03/28 00:35 :SH703i :☆☆☆
#38 [みゅ]
階段を降りてきて
「やっほー♪」
そー言った彼氏として
初めて会ったよしくんは
より一層かっこよくみえて
やばかった…笑
「とっ,とりあえず公園
にでも行く?」
顔がみれなーい。
:08/03/28 00:45 :SH703i :☆☆☆
#39 [みゅ]
初めてのデート…
とりあえず近くの公園の
ベンチに腰をおろす
なんで今まで幼なじみと
して会っていたときの
ように普通にできないのか…
沈黙の苦手な私は
ひたすらくだらない事を
しゃべり続けた
:08/03/28 01:12 :SH703i :☆☆☆
#40 [みゅ]
2時間ほどしゃべったころ
〜♪
『今どこなの?』
お母さんだ…
「誰から?」
「お母さん…」
「じゃあそろそろかえろっか」
帰りたくないな。
:08/03/28 09:19 :SH703i :☆☆☆
#41 [みゅ]
お母さんに
『すぐ帰る』
と返事を返し,遠回りして
家の近くまで送ってもらった
バイバイしたくない…
そのときよしくんが
「美月,明日も
高校見学だよな?」
「そーだよ。」
「じゃあ,俺明日も同じ時間に
こっちくるから明日も会おうよ」
やったー,幸せ…笑
:08/03/28 09:27 :SH703i :☆☆☆
#42 [みゅ]
その日の夜
よしくんからのメールで
『最後バイバイするとき
ちゅーしようかと思った
けどできんかった〜』
…ちゅー?
『そーなんだ〜』
ちゅーなんて心の準備が…笑
:08/03/28 10:15 :SH703i :☆☆☆
#43 [みゅ]
昔は,よくちゅーしてたな…
私はずっと普通だと思ってたが
谷口家と遊びに行った帰りは
毎回子供がお互いの家族全員と
おやすみとさよならのちゅーを
するのがしきたりだった
:08/03/28 11:47 :SH703i :☆☆☆
#44 [みゅ]
物心ついたころから
そうしてきたので
当たり前だと思っていた
小学校3年くらいかな
ちゅーしなくなったの。
私が小3のときよしくんは小5
当たり前っちゃ当たり前か。
あのころはなんだか寂しかったな
なんてことを考えながら
眠りについた
:08/03/28 11:53 :SH703i :☆☆☆
#45 [みゅ]
次の日も高校見学
本命の高校ではなかったので
ほとんど見てるふり。
でも楽しみなことがあると
時間が経つのは遅い
…まだおわんないの?
:08/03/28 17:27 :SH703i :☆☆☆
#46 [みゅ]
やっと長かった高校見学もおわり
地元に帰ってきた
「美月〜,帰ろうか」
と声をかけてくれたのは
幼稚園からの親友の由里だ
「由里,実は…」
と事情を説明すると由里は
「まじ!!やったじゃん!!
おめでとう。じゃあ先
帰っとくね」
と言って笑顔で帰っていった
:08/03/28 18:26 :SH703i :☆☆☆
#47 [みゅ]
みんなが喜んでくれる
ってうれしいな
とか思いつつよしくんを待つ
…おそーい。
15分ほどしてからメールがきた
『あと10分くらいでつく』
:08/03/28 19:03 :SH703i :☆☆☆
#48 [みゅ]
まだあと10分もかかるのか…
寒いなあ〜
とか考えながら1人寂しく
待ち続けた。
しばらくして,聞き慣れた声。
「悪い,遅くなった」
:08/03/28 20:04 :SH703i :☆☆☆
#49 [みゅ]
「遅いよ〜,寒かったし」
なんて言いながら昨日と
同じ公園へ移動。
「寒かった?ごめんな」
とよしくんが言ってベンチに
座った瞬間,私の肩に暖かい
何かが触れた。
隣をみるとセーターの
よしくんが微笑んでいた。
「これで大丈夫?」
:08/03/28 21:00 :SH703i :☆☆☆
#50 [みゅ]
私の肩に触れた物は
〜よしくんの学ラン〜
私はよしくんの優しさと
気遣いに顔が真っ赤になった
「ありがとう」
としか言えなかった。
:08/03/28 21:18 :SH703i :☆☆☆
#51 [みゅ]
ここからは昨日と同じ
相変わらず私がしゃべりまくって
親からメールがきて
遠回りして送ってもらった…
違うのは私の肩によしくんの
学ランがかかっていることだけ
:08/03/28 22:57 :SH703i :☆☆☆
#52 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
次の日から私は学校に携帯を
持っていくようになった。
できるだけずっとよしくんと
連絡をとっていたいから
授業中でもかまわずメールした
くだらない話でも楽しかった
:08/03/29 23:29 :SH703i :☆☆☆
#53 [みゅ]
『明日,俺学校早くおわるんだ
けど…会いにいっていい?
前に美月が言ってた川に
連れていってよ』
お昼時に突然の
よしくんからのお誘いメール。
嫌なわけないじゃん
『いいよ,明日楽しみにしてる』
私…明日,デートするんだ
…へへへ。笑
:08/03/30 00:16 :SH703i :☆☆☆
#54 [みゅ]
授業中なのに顔がにやける
…ヘヘヘ。笑
多分正面からみてたら
気持ち悪いだろうな
でもそんなこと気にしない
だって…ねぇ。笑
:08/03/30 13:57 :SH703i :☆☆☆
#55 [みゅ]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〜デート当日〜
約束通り私は前々から
言っていた川によしくんを
連れていってあげた。
川は特に何もないので
2人でいろんな話をした
学校であったこと
家でのこと…など
2人で行った川 [jpg/30KB]
:08/03/31 10:20 :SH703i :☆☆☆
#56 [みゅ]
日が暮れて辺りが暗く
なってきたころ
〜♪
美月の携帯がなった
「メールだ!誰だろ?」
…よしくん?
なんで一緒にいるのにメール?
疑問に思いながらも
メールを開いてみると…
:08/03/31 10:43 :SH703i :☆☆☆
#57 [みゅ]
『ちゅーしてもいい?』
…思わず,微笑んでしまった
:08/03/31 10:45 :SH703i :☆☆☆
#58 [みゅ]
「なんで笑ってるん!!
…返事は?」
可愛いな〜
なんて思いながら返事を返した
『いいよ』
:08/03/31 11:15 :SH703i :☆☆☆
#59 [みゅ]
よしくんの顔が近づいてくる
…心臓が口からでてきそう
ちゅっと優しく私の唇に
よしくんの唇が触れた
と,そのとき
「んっ」
:08/03/31 11:18 :SH703i :☆☆☆
#60 [みゅ]
よしくんの舌が私の口に
入ってきた…
「ん〜」
初めての事なのでどーしていいか
わからず,されるがままに
しているしかなかった。
:08/03/31 12:06 :SH703i :☆☆☆
#61 [みゅ]
唇が離れた後,2人は
照れ笑いをしながら
帰路についた。
「順番,逆になっちゃったけど…
手つなご?」
と,よしくんが私の顔を
のぞきこむ
「…うん」
多分あたし,顔真っ赤だ
:08/04/02 11:10 :SH703i :☆☆☆
#62 [みゅ]
差し出された手を握る
するとよしくんの体温が
伝わってきた
「美月,手冷たすぎ!笑」
なんていいながら一生懸命
手を暖めてくれるよしくんが
今,何よりも愛おしい。
:08/04/06 09:59 :SH703i :☆☆☆
#63 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
〜学校にて〜
「美月〜,聞いて聞いて!」
と,廊下の端から葵がすごい
勢いで走ってきた
「わかったから落ち着いて!笑
そんな焦らなくても聞くから。
どーしたの?」
:08/04/06 10:23 :SH703i :☆☆☆
#64 [みゅ]
「今度の日曜…遊ぶことに
なっちゃった!」
「え?誰と?」
「炭川さんだよ!もう忘れたの」
…忘れてた〜
そーいえば葵,炭川さんと
メールしてたんだった
遊ぶ約束までしたんだ
:08/04/06 13:12 :SH703i :☆☆☆
#65 [みゅ]
「まじ〜!やったね!
頑張って♪」
「ありがと♪美月と美月の
彼氏さんのおかげだよ!」
…私,役に立てたかな
このままうまくいくといいな
:08/04/06 14:23 :SH703i :☆☆☆
#66 [みゅ]
久々に更新
誰かみてくれるかな?
:08/04/11 00:17 :SH703i :☆☆☆
#67 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして迎えた日曜日
この日からかな…
おかしくなっちゃったの。
:08/04/11 00:18 :SH703i :☆☆☆
#68 [みゅ]
その日私はたまたま愛と
お菓子を作る約束をして
材料を2人で買いに行く
ところだった
〜♪
…んっ,葵から電話?
珍しいなあ
なーんて思いながら電話に
でてみる
「葵,どーしたの?」
「…今から会うけど緊張
しすぎて無理!!ちょっ,
今から来て〜」
:08/04/11 00:26 :SH703i :☆☆☆
#69 [みゅ]
「今から?愛もいるんだけど…」
「愛ならいいよ!!笑
今駅だから!!まってるね」
…ツー,ツー,ツー
私まだ行くって言って
ないのに…
と思いながらもちょっと
楽しくなってきて愛と
予定変更して駅へ向かった
:08/04/12 11:42 :SH703i :☆☆☆
#70 [みゅ]
駅へ向かう途中
私はよしくんにメールした
炭川さんと友達だしね
『今日炭川さんと美月の友達
が会うんだって!!』
これが間違いの始まりだった
:08/04/12 11:48 :SH703i :☆☆☆
#71 [みゅ]
私と愛が駅につくと
ちょっとお洒落した葵が
固い顔をしていた
「葵,大丈夫?」
というと声を震わせながら
「炭川さん,次の電車に
乗ってるんだって…
どーしよ?」
どーしよって…汗
:08/04/12 11:52 :SH703i :☆☆☆
#72 [みゅ]
会うしかないでしょ〜
とか思ってたら突然
思ってもないことばが…
「あっ,そーだ!!美月1回会った
ことあるんだよね?」
…嫌な予感
「先に会って話してきてよ」
やっぱり…
ってかなんでだよ!!汗
:08/04/12 11:56 :SH703i :☆☆☆
#73 [みゅ]
「いやいや,それは
おかしいでしょ」
って言っても葵と愛は
きいてない…
結局私が先に1人で
会いにいくことに…泣
なんでこーなるんだ。。
:08/04/12 12:14 :SH703i :☆☆☆
#74 [みゅ]
なんてことをわいわい
やってたら炭川さんの乗ってる
電車がやってきた
「改札でたところで待ってる
ってメール来た!!美月お願い!!」
…お願いって。汗
私は観念して渋々改札に向かった
何故か私,愛,葵の順で
縦に並んで
:08/04/12 13:01 :SH703i :☆☆☆
#75 [みゅ]
改札の近くの角で2人は
覗いて待ってると言って
そこからは1人で炭川さんの元へ
1度会っただけだが顔は
なんとか覚えていた
ってか気まずいだろ!!汗
とりあえず会釈して
「お久しぶりです」
と言うのが精一杯だった
「久しぶりだね」
覚えてくれてたんだろうか?
そう優しく言った炭川さんの
後ろに何故か見覚えのある顔が…
:08/04/12 13:06 :SH703i :☆☆☆
#76 [みゅ]
「よしくん?なんで?」
「美月がメールくれたから♪」
…あほ
「すっちゃんと会う子
はどこ?」
すっちゃん=炭川さんなんだろう
「あの角の向こうに…」
:08/04/12 14:27 :SH703i :☆☆☆
#77 [我輩は匿名である]
頑張って下さい
:08/04/13 02:53 :F705i :☆☆☆
#78 [みゅ]
匿名さん
ありがとうございます
励みになります
頑張ります
:08/04/13 10:46 :SH703i :☆☆☆
#79 [みゅ]
私は葵を角から
ひっぱりだした
「葵ちゃん?」
炭川さんが優しく声をかける
炭川さんは身長175pくらいで
眼鏡をかけていていいお兄さん
って雰囲気である
:08/04/13 10:57 :SH703i :☆☆☆
#80 [みゅ]
「…はっ,はい」
葵が顔を赤らめながら
返事をする
2人の初対面が終わった
ところで私,愛,よしくんは
ひきあげようとした
「じゃあ,ごゆっくり♪」
すると…
「えっ,せっかくだし一緒に
いたらいいじゃん」
と炭川さん
:08/04/13 11:14 :SH703i :☆☆☆
#81 [みゅ]
「そんな…悪いですよ」
と言って後ろをみると
葵が目で「2人にしないで」
っと訴えていた
よしくんもまんざらでも
なさそうだし…
愛はニヤニヤ楽しそうだし…
…はあ
「じゃあ5人で遊びましょうか」
…なんでこーなるんだ
:08/04/13 11:25 :SH703i :☆☆☆
#82 [みゅ]
でも私達の地元は田舎
どこにも行く場所がなかった
「どこいきましょ?」
なーんて言ってるとよしくんが
「あっ,もっちゃん家いこか」
…もっちゃん?
なんだかわからないまま
私達は全く知らない人の家に
行くことになってしまった
:08/04/13 12:08 :SH703i :☆☆☆
#83 [みゅ]
もっちゃんと呼ばれる人の
家によしくんと炭川さんは
「もっちゃん,入るでー」
と叫んでずかずかと入っていき
勝手に入ったくせに私達に
自分の家のように
「どうぞ。和室でいい?」
なんて言っていた
:08/04/14 16:04 :SH703i :☆☆☆
#84 [みゅ]
…おーい
なんて心で思いながらも
体と口は
「おじゃましまーす」
なんていいながら入って
いってしまっていた
:08/04/14 16:08 :SH703i :☆☆☆
#85 [みゅ]
和室に案内してもらうと
机をはさみ男と女に別れて座った
最初は軽く話しをしたり
トランプやウノをしたりしてた
そして大分馴染んできたころ
誰がいいだしたのかわからないが
電気をけし,窓を閉め
部屋を真っ暗にした
そして,
「美月」
と耳元でよしくんにささやかれ
振り返った瞬間
「んっ?!」
:08/04/14 16:17 :SH703i :☆☆☆
#86 [みゅ]
私の唇によしくんの唇がふれた
「んっ,ちょっ,みんないるやん」
と私が囁くと
「真っ暗やからみえへんって
それに…」
「それに?」
「人おるともえるやろ♪」
…あほー(涙)
:08/04/14 16:44 :SH703i :☆☆☆
#87 [はる]
めっちゃおもろい
更新頑張ってください
:08/04/14 17:08 :SH704i :58NyXEpE
#88 [みゅ]
はるさん
そんなこと言ってもらえて
感激です
ありがとうございます
:08/04/14 17:14 :SH703i :☆☆☆
#89 [みゅ]
なんて言ってると突然
「まぶしっ」
光が私達を照らした
よくみると愛が携帯で
私達を照らしていた
そして愛,葵,炭川さんの順で並び
こっちを見つめていた
「なっ,何…?」
:08/04/14 17:27 :SH703i :☆☆☆
#90 [みゅ]
「今,なにしてたんー?笑」
「驚き方尋常じゃなかったで?」
っと,愛,葵に言われどきっとした
慌ててごまかそうと
「なんにも『ちゅー♪笑』
…ん?
:08/04/14 17:51 :SH703i :☆☆☆
#91 [みゅ]
なにか聞こえたような…
聞こえなかったことに
したいような…
「ちゅーとか2人の
ときにしろよなー笑」
と炭川さんの声…
…やっぱり(泣)
「よしくんー」
:08/04/14 17:55 :SH703i :☆☆☆
#92 [みゅ]
「だから今度はいきなり
光当てんといてな!
次は何してるかわからんから♪」
…って何無視しとるねん!
とかつっこんでみたけど
効果はもちろんなし。
3人はニヤニヤしながら光を
消して部屋はまた暗闇に戻った
:08/04/14 18:06 :SH703i :☆☆☆
#93 [ゎか]
ばりおもろいやん★笑
ニヤけたわ〜(^_^)!!
:08/04/14 19:06 :W51P :☆☆☆
#94 [みゅ]
ありがと
なかなかリアルやろ?笑
:08/04/14 20:05 :SH703i :☆☆☆
#95 [みゅ]
…よしくんの隣は危険だ
そう判断した私は移動しようと
思い,立ち上がろうとした
そのとき
「うわあっ」
突然ぐいっと腕が引っ張られた
:08/04/15 09:21 :SH703i :☆☆☆
#96 [みゅ]
「どこいくの?」
…ドキッ
「いや,ちょっと…汗」
「ふーん。」
なんか嫌な予感…。
:08/04/15 16:51 :SH703i :☆☆☆
#97 [みゅ]
すると,突然腕を掴まれ
そのまま畳みに押し倒された。
…嫌な予感的中。
「何してんの」
っと小声で抗議する。
が…
:08/04/15 19:39 :SH703i :☆☆☆
#98 [ゆな]
続き気になるー!!!
楽しみにしてるんで
また更新して下さいね☆
:08/04/15 20:28 :PC :ymVCiBEQ
#99 [みゅ]
ゆなさん
ありがとうございます☆
頑張ります
:08/04/15 20:49 :SH703i :☆☆☆
#100 [みゅ]
「声だしたらみんなに
ばれちゃうよ?」
…鬼だ,悪魔だ。
そう思ったが,言い返す言葉
がなく黙っていると
それが同意の合図だと
思ったのか…
唇を塞がれた
:08/04/15 20:59 :SH703i :☆☆☆
#101 [みゅ]
「んっ,…ん?」
突然腹部に違和感が。。
…えっ?まさか?
そのまさかだった
:08/04/15 21:43 :SH703i :☆☆☆
#102 [みゅ]
私の服の中によしくんの手が
侵入しようとしていた
「見られたらどーするんよ」
と抗議してもやっぱり効果なし…
「そんときはそんときやろ♪」
…なんか,楽しそう。。汗
:08/04/16 09:27 :SH703i :☆☆☆
#103 [みゅ]
他の3人は私が今どーゆー
状況にあるかなんてことは
知らないので,呑気に
世間話に花を咲かせていた。
…ホッとしたような〜
気付いて欲しいような〜
なんて思ってる間にも
よしくんの手は胸元へと
向かっていく。
と,そのとき
「もう6時やん!帰らな!」
:08/04/16 10:24 :SH703i :☆☆☆
#104 [みゅ]
愛が叫んだ。
それと同時によしくんの
手の侵入もとまり,
部屋に明かりがついた。
「じゃあ送ってくよ」
と言いながら炭川さんが
立ち上がり,みんな
それに続いた。
「おじゃましましたー!」
と,知らない人に挨拶して
その家を後にした
:08/04/16 15:04 :SH703i :☆☆☆
#105 [みゅ]
駅から私の家は愛や葵の家とは
別方向だったので
私,よしくん。
炭川さん,愛,葵というふうに
別れて帰った
:08/04/16 15:17 :SH703i :☆☆☆
#106 [みゅ]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
家に帰ってから
葵からメールがきた。
『今日は来てくれてありがと♪
たすかったー!2人とか緊張
しすぎてまだ無理やわ。汗
やから今度も谷口先輩
連れて5人とかであそんでな☆』
…えっ?今度もですか?
それは微妙…
とか思いながらも
『うん!もちろん!』
と返信してしまうのが
私の性格…
:08/04/16 15:24 :SH703i :☆☆☆
#107 [みゅ]
ちなみに〜
谷口先輩=よしくんである。
私がこの時愛と遊んで
いなければ…
後悔するのはもっと先の
話である
:08/04/16 15:29 :SH703i :☆☆☆
#108 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
半月ほど何もなく平和に
過ぎていっていた。
そんなある日衝撃的な話を聞いた
それは葵からで,泣きそうに
なりながら話す彼女に
私は声をかけれなかった。
:08/04/16 22:30 :SH703i :☆☆☆
#109 [みゅ]
:08/04/16 22:30 :SH703i :☆☆☆
#110 [みゅ]
「えっ,ど…,え?」
あまりに突然だったので
言葉がでなかった。汗
「なんか,電車で一目惚れ
した人に告白したんやって!
30の人やで?ありえんっ…」
と,葵は怒りをぶちまけた。
この日私は葵の話を聞いて
あげることしかできなかった
:08/04/17 15:58 :SH703i :☆☆☆
#111 [みゅ]
とりあえず家に帰ってすぐ
よしくんにメールした。
『炭川さん彼女出来たって
聞いた?なんでなん?』
すると,返事はすぐきた
『らしいな!俺もさっき聞いた!
詳しく聞いたらまたメールする』
そこで,私はおとなしくよしくん
からの連絡を待つことにした。
:08/04/17 16:04 :SH703i :☆☆☆
#112 [みゅ]
しばらくしてからきた
連絡の内容をまとめると
葵と会う前から好きだった人
電車で一目惚れ
相手は12歳年上
炭川さんから告白
と,ゆーことだった
:08/04/18 11:32 :SH703i :☆☆☆
#113 [みゅ]
ちょっとパソコンから…
:08/04/18 18:17 :PC :CWndRrUs
#114 [みゅ]
私はすぐに葵にメールした。
すると思っていたより元気そうに
『彼女できててもメールは
しててくれてるみたいやし
彼女と別れるまで待ってみるわ』
と,言っていた。
…葵は強いな。。。
:08/04/18 18:23 :PC :CWndRrUs
#115 [みゅ]
私は改めて葵を尊敬すると共に
恋する女の子って強いなぁ
っと実感していた。
そして,炭川さんがに
腹がたった。
葵が炭川さんの事好きなのを
知っていたはずなのに…
何を考えているのだろう。
:08/04/18 18:40 :PC :CWndRrUs
#116 [みゅ]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
それからは特に何もなく
私とよしくんの関係も順調
だったし,葵も炭川さんとの
メールは続いていた。
そして12月も半ばとなり,
最大のイベント…
クリスマスを迎えようと
していた。
:08/04/18 18:40 :PC :CWndRrUs
#117 [みゅ]
私とよしくんは付き合う前から
幼馴染という関係で毎年一緒に
クリスマスも過ごしていた。
多分,今年も一緒は一緒だが
皆ですごすことになるだろう…
そう思い私はクリスマスには
特に何も期待していなかった。
:08/04/18 20:13 :PC :fDJHRSNw
#118 [みゅ]
まあ,一緒に過ごせるし…
そんな考えだった。
プレゼントは何かしなくちゃ。
とは思っていた
でも,恋愛経験がほぼゼロの私
には何がいいのかなんて全く
わからなかった。
プレゼントなんてもちろん
したことなかったから…
:08/04/18 20:20 :PC :fDJHRSNw
#119 [みゅ]
色んな人に相談したりした。
アクセサリー,服,香水など…
正直私はあまりお洒落に
興味があった方ではないので
アクセサリーや服を買う
勇気がなかった。
気に入ってもらえなかったら…
と思ってしまうのである。
:08/04/18 20:28 :PC :fDJHRSNw
#120 [みゅ]
結局…失敗もないだろうと
いうことでクッキーにした。
今思えば質素なクリスマス
プレゼントだと思うが…
そのときの私には精一杯だった。
:08/04/18 20:35 :PC :fDJHRSNw
#121 [みゅ]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
クリスマス1週間前
久々によしくんが私の家にきた。
「お邪魔しまーす!!」
「そんな元気よく言っても
誰もおらんからなー。笑」
「あっ,そーなん!?損したー」
なんてふざけたりして。
:08/04/18 20:47 :PC :fDJHRSNw
#122 [みゅ]
たいしてすることもなかったし
2人で私の勉強机に落書きした。
『ずっと一緒にいようね』
なんて書いたりして…笑
バカップル満開で
相合傘も書いた♪笑
幸せなひととき。
:08/04/18 21:31 :PC :fDJHRSNw
#123 [みゅ]
まだ,付き合い始めて
1ヶ月ちょっと。
これくらいいいよね♪笑
でも,幸せな時間は
あっという間に過ぎ去って
いってしまうもの…
:08/04/18 22:01 :PC :fDJHRSNw
#124 [みゅ]
すぐによしくんが帰る時間に
なってしまった。
寂しい別れ際…
「あのさ,ちょっと早いけど。
多分,クリスマス2人じゃ
会えないからさ。
こんなもんやけど。汗」
と言って,クッキーに手紙を
添えた物を渡した。
:08/04/18 22:31 :PC :fDJHRSNw
#125 [みゅ]
「えっ,ほんまにくれるん?」
「もちろんやん!!でもほんまに
形とかぐちゃぐちゃやねん。汗
こんなんでごめんな。」
私が謝るとよしくんは笑顔で…
「いや,めっちゃ嬉しいねんけど!
ほんまありがとう!!
食べんとおいとこっかな♪」
:08/04/18 22:49 :PC :fDJHRSNw
#126 [みゅ]
「せっかくやからちゃんと
たべてや〜!!笑」
なんていいながらも
よしくんの言葉がものすごく
嬉しかった。
こんな風にこっちが恥ずかしく
なりそうなこともさらっと
言ってくれるとこ…
好きだなぁって実感した。
:08/04/18 22:53 :PC :fDJHRSNw
#127 [みゅ]
「その袋の中に手紙も入ってる
からまたゆっくり読んでな!!」
「わかった。ほんまありがとう♪
じゃあ,またメールするわ!!」
と,よしくんは帰っていった。
寂しくなった部屋に1人でいると
〜♪
メールがきた。
『我慢できんくて電車で
クッキーたべっちゃった♪
おいしかったよ☆』
よしくんからだった。
:08/04/18 23:05 :PC :fDJHRSNw
#128 [みゅ]
このメールが嬉しくて嬉しくて
本当に幸せで幸せで
よしくんのことが好きで好きで
しかたがなかった。
:08/04/18 23:07 :PC :fDJHRSNw
#129 [みゅ]
読んで下さってる方
誤字多すぎてすいません
:08/04/19 00:06 :SH703i :☆☆☆
#130 [みゅ]
<Font="-1">
その夜,よしくんから
メールがきた。
『次の日曜なんかある?いつも
地元やから遠出してみよ♪』
確かにずっと地元でしか
遊んでいない。
私たちは学生でお互いバイトも
していない。
私なんかお小遣いは月に
3千円…
</Font>
:08/04/19 10:43 :PC :6B/NMikY
#131 [みゅ]
:08/04/19 10:47 :PC :6B/NMikY
#132 [みゅ]
1回遊びに行くとすぐに
なくなってしまう。
だからずっとデートは地元
かどちらかの家だった。
『暇だよ♪どっかいきたーい!!』
と返信して,遠出ってどこかなぁ
っとわくわくしながら
考えていた。
:08/04/19 10:51 :PC :6B/NMikY
#133 [みゅ]
〜♪
返事きた!!と思い,わくわく
しながらメールをひらくと…
『でも俺あんま金ないから…
ハーバーでいい?』
がくっ
:08/04/19 10:57 :PC :6B/NMikY
#134 [みゅ]
…結局金ないんかい!!
と思ったけど,正直私も
なかったし2人でハーバーに
行ったこともなかったので
『いいよ〜☆じゃあ楽しみに
してるね♪』
とメールを返しこの日は
そのまま眠りについた。
:08/04/19 11:00 :PC :6B/NMikY
#135 [みゅ]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして待ちにまった日曜日
私は約束した電車に乗り
よしくんが乗ってくるのを
待っていた。
…こんな風にどっか行くの
初めてだし,なんか変に
緊張してきた。。
私が電車にのった駅から
よしくんが乗ってくる駅までは
6駅ある。時間にして約15分。
:08/04/19 11:08 :PC :6B/NMikY
#136 [みゅ]
:08/04/19 11:16 :PC :6B/NMikY
#137 [みゅ]
私は15分を妄想に費やし
時間が経つのを待った。
幸い,私の激しい被害妄想
のおかげで時間はあっという間
に過ぎていきよしくんが
電車に乗ってきた。
「おはよ〜」
:08/04/19 11:25 :PC :6B/NMikY
#138 [みゅ]
「おはよ♪」
…いつもよりちょっと,,,
かっこいいかも。笑
恥ずかしいから絶対
言わないけど。
なんて思いながら
私たちはハーバーへむかった。
:08/04/19 11:28 :PC :6B/NMikY
#139 [みゅ]
ハーバーは日曜という事
もあり,人であふれていた。
「すごい人やな〜。
迷子なりそう」
と,私が言うと
「美月方向音痴やもんな!笑
はぐれたあかんで。」
と手を握ってくれた。
そんな些細なことでも
幸せだと感じる
:08/04/19 11:36 :PC :6B/NMikY
#140 [みゅ]
わたし達は何をするとかいう
目的は全くなかったので
とりあえずモザイクへむかった。
そこで初めての
プリクラをとることに…
あの狭い中に2人で入るのが
あんなにも緊張するなんて
思ってもみなかったけど。
「ちゅーしてるのとろな♪」
:08/04/19 11:53 :PC :6B/NMikY
#141 [みゅ]
…えっ。
「絶対いや〜」
そんな恥ずかしい事
できるわけないじゃん。
「え〜。とろうよ〜」
なんて言ってるけどもう無視。
3,2…
ぐいっ。
:08/04/19 12:04 :PC :6B/NMikY
#142 [みゅ]
:08/04/19 12:54 :PC :6B/NMikY
#143 [有輝]
:08/04/19 13:00 :SH903i :KNJ8wkvk
#144 [みゅ]
…えっ
画面を見てから恨めしい目で
よしくんを見る
すると,よしくんは
ニヤニヤしながら
「美月が無視するから
悪いねんで〜」
:08/04/19 13:02 :PC :6B/NMikY
#145 [みゅ]
有輝
気付かんかったー
ありがと
下手くそやけどよろしく
:08/04/19 13:48 :SH703i :☆☆☆
#146 [みゅ]
「も〜!!」
なんて怒ってみた。
でも,実は嬉しかったり…笑
まあ,そんなこんなで
プリクラ機を後にし,
ゲーセンへ向かった。
:08/04/20 12:56 :PC :3Bfk8W9M
#147 [みゅ]
ゲーセンに入ってすぐ
「これめっちゃ可愛い〜♪」
と私が見つけたのはUFO
キャッチャーのミッキー
のキーホルダー。
…欲しいなぁ〜と
眺めていると,,,
「俺こーゆーの得意やから
とったるわ!!」
:08/04/20 13:14 :PC :3Bfk8W9M
#148 [みゅ]
「えっ,ほんまに??」
「当たり前やん!!
ちょっと鞄もっといて♪」
そういうと100円を入れ
一発でミッキーを掴んだ。
でも…
:08/04/20 13:26 :PC :3Bfk8W9M
#149 [みゅ]
ミッキーがUFOキャッチャーの
掴むところにひっかかり
もちあがったくせに
落ちてこなかった。
「こんなことあるねんなぁ〜」
とかいいながら,
いまだにぶらさがっている
ミッキーを2人で眺める。
「あっ,すいません!!」
ちょうど店員さんが通りかかった
のでとってもらった。
:08/04/20 13:33 :PC :3Bfk8W9M
#150 [みゅ]
こうしてミッキーはたったの
100円で私の物に…
「ほんまに得意やねんなぁ!!
ちょっと尊敬するわ。笑」
と私がいうと
「こんなんで尊敬されてもな〜」
とかいいながら顔は
嬉しそうに微笑んでいた。
:08/04/20 13:37 :PC :3Bfk8W9M
#151 [みゅ]
次に私が見つけたのは
ナイトメアのキーホルダー。
「ナイトメアもメジャーに
なってんなぁ〜」
すると横からよしくんが
「こーゆーやつはうまくいったら
2つはとれるわ」
といいつつ100円をいれていた。
:08/04/20 13:41 :PC :3Bfk8W9M
#152 [みゅ]
すると本当にキーホルダー
が2つもちあがっていく。
私がぽけーとみてる間に
簡単にとってしまった。
のだが…
おちてきたのは1つだけ。
もう1つはおちてくるはずの
枠にひっかかってしまっていた。
「またかよ〜」
:08/04/20 13:46 :PC :3Bfk8W9M
#153 [みゅ]
また,さっきと同じ
店員さんに取ってもらう。
無事に2つ手に入ったので
1つずつわけっこした。
「ちょっと俺今日調子
いいんかもしれん♪」
「調子乗ったら痛い目
みるで〜!!笑」
「あっ,スティッチ発見♪」
:08/04/20 13:49 :PC :3Bfk8W9M
#154 [みゅ]
よしくんが見つけたスティッチは
うさぎの着ぐるみをかぶって
いてものすごく可愛かった。
「今の俺やったらいけるかも。」
と言っていたのだが…
1回目は失敗だった。
「あ〜あ,残念!!笑」
:08/04/20 13:52 :PC :3Bfk8W9M
#155 [みゅ]
「ちょっと待って!!
もう1回だけ!!」
そういいながら100円を費やす。
3回目くらいでようやく
もちあがったのだが…
:08/04/20 13:55 :PC :3Bfk8W9M
#156 [みゅ]
今日はそういう日なのだろう。
やはりひっかかって
すんなりと落ちては
きてくれなかった。
「…ぷっ」
思わず2人で顔をみあわして笑う
その後,結局また店員さんの
お世話になったのだが
何故か3回とも同じ
店員さんだったので
みんなで苦笑いだった。
:08/04/20 13:59 :PC :3Bfk8W9M
#157 [みゅ]
キーホルダーも手に入り
満足してゲーセンをでた。
「どこいく〜??」
「俺三ノ宮行きたいねんけど…
いってもいい??」
「いいよ♪」
ということで三ノ宮に
いくことに。
:08/04/20 14:15 :PC :3Bfk8W9M
#158 [みゅ]
三ノ宮もやはり…
人,人,人でビル,ビル,ビル
って感じだった。
…なんかすごい威圧感。
よしくんはそんなこと気にも
せずにどんどん歩いていく。
…来慣れてるんだろうな。
:08/04/20 14:18 :PC :3Bfk8W9M
#159 [みゅ]
そして,アクセサリーばかり
売っている店にはいった。
すると突然よしくんが…
「あのさ,クリスマスの
プレゼント。どーしようか
悩んだんやけど美月が
どんなん好きかわからんくって…
美月が欲しいもの選んで??」
と申し訳なさそうな顔で
言った。
:08/04/20 14:26 :PC :3Bfk8W9M
#160 [みゅ]
「そんなん全然いいのに!!
ってか美月なんてクッキー
やで??こんな高い物
選ばれへんって。汗」
と言うと
「クッキーおいしかったし
気持ちこもってるやん♪
俺はそんなんできひんから。
そんなめちゃくちゃ高いのは
さすがに無理やけど…
ある程度やったら大丈夫。」
:08/04/20 14:29 :PC :3Bfk8W9M
#161 [みゅ]
「ほんまにいいん??」
「うん!!ってか選んで
くれないと困るから。」
ということで私は素直に
よしくんの言葉に甘える
ことにした。
けど,ここで私の欠点が
顔をだす。
:08/04/20 15:00 :PC :3Bfk8W9M
#162 [みゅ]
私は極度の優柔不断だった。
「これ可愛いなぁ〜。
でもこっちも…」
なんて悩み続けること
30分。。
しびれをきらしたよしくんが
「じゃあ,この2つから
選んで?」
とネックレスを2つ
もってきてくれた。
:08/04/20 15:07 :PC :3Bfk8W9M
#163 [みゅ]
どっちも可愛かったが
ここでまた悩んでは
だめだと思い,
「じゃあ〜,こっち!!」
と,うっすらピンク
がかっている方を指さした。
「わかった!!じゃあ,待ってて」
:08/04/20 15:14 :PC :3Bfk8W9M
#164 [みゅ]
そういってよしくんはレジ
へむかっていった。
…いくらやったんやろ??
ほんとによかったんかなぁ??
ちょっと不安になる。
あんなに口癖のように
「お金がない〜」って
言っていたから。
:08/04/20 15:18 :PC :3Bfk8W9M
#165 [みゅ]
そんな私の不安を知らず
会計を済ませて戻ってきた
よしくんは早速私に
ネックレスをつけてくれた。
そして,若干照れながら
「学校行く時も寝る時も
絶対はずさんといてな。
ずっとつけてて。」
と言ってくれた。
:08/04/20 15:24 :PC :3Bfk8W9M
#166 [みゅ]
「うん。ずっとつけとく!!」
…ほんとにありがとう。
この日の帰り道は
お互いなんだか照れくさくて
会話がぎこちなかった。
でも,2人の間には
暖かい空気が流れていた。
:08/04/20 22:16 :PC :MwdI6vlk
#167 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
クリスマスはやはり例年通り
4家族ほどが集まって
プレゼント交換をしたりして
わいわいすごした。
私とよしくんはいつもより
少し距離を置き誰にも
関係がばれないように
していた。
:08/04/20 22:28 :PC :MwdI6vlk
#168 [みゅ]
この日,メールで葵は炭川さんが
彼女とクリスマスを過ごしている
ことをかなり嘆いていた。
しかし,
「炭川さんに,まだ諦め
ませんからってメール
おくった!!」
と,言っていた。
まだまだ気持ちは
かわらないらしい…
強いなぁ〜
:08/04/20 22:34 :PC :MwdI6vlk
#169 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その後,学校も冬休みを向かえて
年越しシーズンとなってきた。
私の家族は年末によしくん家族と
長野までスキーしに行くことに
なっていた。
年越しもそこでする予定
になっていた。
:08/04/20 22:46 :PC :MwdI6vlk
#170 [みゅ]
夜の10時頃に高速前で
待ち合わせをして出発。
もちろん車は別々。
まあ夜だからすぐ寝るし
一緒でも意味ないけど…
朝起きてスキー場で
会うのが楽しみだった。
:08/04/21 21:23 :PC :eQTlHNmQ
#171 [みゅ]
途中私の寝ている間に
ちょっとずつ休憩をとり
私が起こされた頃には
もう着く直前だった。
急いでパンなどを食べ
スキーウェアを着る。
:08/04/21 21:32 :PC :eQTlHNmQ
#172 [みゅ]
なんやかんや準備して
結局子供達だけ先に
すべりにいくことに…
ちなみに子供達とは
私,よしくん,
のぶちゃん(よしくんの弟)
のり(私の5つ下の弟)
の4人である。
:08/04/21 21:52 :PC :eQTlHNmQ
#173 [みゅ]
たいていいつも遊ぶと
なったらこの4人で
遊んでいる。
しかし,私の弟の
のりはよしくんのことが
かなり好きらしく
いつもべったりだった。
だから,2人組になるとしたら
私はのぶちゃんとなるのが
いつものパターンだった。
:08/04/21 22:00 :PC :eQTlHNmQ
#174 [みゅ]
小さい時からずっと
そうだった。
なのにいまさらよしくんと
2人になれるはずもなく
リフトにのるのもやはり
よしくんの隣には
当たり前のようにのりがいた。
:08/04/21 22:02 :PC :eQTlHNmQ
#175 [みゅ]
結局この日,私がよしくんと
2人きりになるときは
1度もなく,私達の泊まる
ペンションに戻ることに
なってしまった。
ペンションでは
谷口家と森川家の部屋は
向かい合わせになっていた。
:08/04/21 22:14 :PC :eQTlHNmQ
#176 [みゅ]
みんなくたくただったので
とりあえず風呂に入り,
部屋でごろごろしていた。
しばらくすると
「そろそろご飯たべよか〜」
と,美樹おばちゃんの声。
「は〜い」
とお母さんが返事をし,
みんなのそのそと重たい体
をひきずって食堂へむかった。
:08/04/22 17:47 :PC :L61BUB9E
#177 [みゅ]
食堂では私とよしくんは
向かい合わせに座った。
ご飯を食べている間
みんなに気付かれないように
目を合わせたり,
足を絡ませてみたり…
顔が赤くなってないか
だけが心配だったけど。笑
:08/04/22 17:52 :PC :L61BUB9E
#178 [みゅ]
ご飯を食べ終わった後
今日が12月31日だったことも
あり,みんな部屋に戻らずに
K-1をみていたのだが…
朝から晩までスキーを
していたのでカウントダウン
するまえに,順番にダウン
していってしまった。
:08/04/22 17:58 :PC :L61BUB9E
#179 [みゅ]
私も結局ダウンし,部屋に
戻って爆睡してしまった。
朝起きるとよしくんからの
メールが5件ほど…
開いてみると
『夜中こっそり部屋でれる?』
『おーい!!ねちゃったの?』
などなど。
そして最後が…
:08/04/22 18:00 :PC :L61BUB9E
#180 [みゅ]
『下のところでまってるから。』
…やばっ!!汗
早く返事しなきゃ!!
でも,もう朝だし意味ないかなぁ
なんて悩みながらとりあえず
『ごめん,寝てた。もしかして
待っててくれてた?』
と送ってみた。
:08/04/22 18:03 :PC :L61BUB9E
#181 [みゅ]
が…
もちろん返事はなかった。
…よしくんに会うの怖いなぁ。
そう思っていても時間は
とまってくれない。
すぐに朝食の時間に
なってしまった。
:08/04/22 18:05 :PC :L61BUB9E
#182 [みゅ]
…怒ってるんだろうなぁ。
そう思いながら朝食の席につく。
しかし,私の心配をよそに
いつもと変わらない様子で
よしくんは,
「おはよう♪」
と挨拶してくれた。
でも,目だけは…
悲しそうな…
寂しそうな…
なんともいえない目をしていた。
:08/04/22 18:23 :PC :L61BUB9E
#183 [みゅ]
このとき,私は
よしくんにもうこんな顔は
絶対にしてほしくないし
させちゃだめだ。
そう思った。
そして今日も長くハードな
1日がはじまった。
:08/04/22 18:25 :PC :L61BUB9E
#184 [みゅ]
言い忘れていたが,正直
私はスキーがかなり下手だ。
びびりなのでスピードが
でるのが怖くて常に八の字
でないとすべれない。
よしくんはそんな私とは正反対。
今まで出会ってきた人たちの中で
ダントツで上手だった。
:08/04/22 18:29 :PC :L61BUB9E
#185 [みゅ]
のぶちゃんもよしくんほど
とはいかないがなかなか
上手だった。
のりはまだ小学生なので
怖いものしらず。
よしくんについていくのが
楽しいらしく,私とは
比べ物にならないほどの
スピードで上達していた。
:08/04/22 18:31 :PC :L61BUB9E
#186 [みゅ]
これでおわかりのように
4人のなかで一番へたくそ
なのはもちろん私である。
しかも,とろい。汗
滑っているときはだいたい
心優しいのぶちゃんが
私がちゃんとついてきているか
確認しながら滑ってくれていた。
:08/04/22 18:33 :PC :L61BUB9E
#187 [みゅ]
しかし,よしくん的にはそれが
気に食わなかったらしい…
昨日とは違い今日は突然
「俺が美月に教えたるから
先行ってていいで。」
と,2人を追い払った。
…明らかに怪しいでしょー
って思ったけど。。。
まあいっか。
:08/04/22 18:36 :PC :L61BUB9E
#188 [みゅ]
のり達に続きリフトに乗る。
私達が乗ったリフトには
カバーのようなものが
ついていてた。
「み〜つ〜き♪」
と,よしくんに呼ばれて
顔を向けると…
:08/04/24 21:21 :PC :Z9ttr9ME
#189 [みゅ]
ちゅ〜…
そして唇が離れた後に
「やっと2人になれたな♪」
そして…
「今日また夜メールするから
今日は起きといてな。」
「頑張る…。汗
昨日はほんまごめんな。」
:08/04/24 21:27 :PC :Z9ttr9ME
#190 [みゅ]
こんな会話をしていると
すぐに頂上までついてしまった。
上ではのり達も待って
くれていた。
「いこか〜」
とのよしくんの一声で
みんな滑りはじめる。
でもやはり,私が足を引っ張る…
:08/04/24 21:33 :PC :Z9ttr9ME
#191 [みゅ]
それを気にして,
またいつものように
のぶちゃんが待ってくれる。
が,今日はやはり
「俺が美月教えたるから
お前はのり見とけ!!」
と,よしくんが追い払う。
:08/04/24 21:37 :PC :Z9ttr9ME
#192 [みゅ]
「わかった〜
じゃあ,下で待ってるわ〜」
と,言いながらのぶちゃんは
先に滑っていったのり
の後を追っていった。
私は正直よしくんと2人
で滑りたくない…
:08/04/24 21:39 :PC :Z9ttr9ME
#193 [みゅ]
だって…
劣等感はんぱない…笑
でもこの日のよしくんは
根気よく私の相手をしてくれた。
「美月も頑張ってうまくなって
来年は2人でスキー旅行
いこ〜や♪」
何度もこういいながら…
:08/04/24 21:43 :PC :Z9ttr9ME
#194 [みゅ]
そして,今日も夕方まで
なんとか滑りきり
ペンションに戻った。
昨日より疲れはましだった
のでご飯も昨日より
元気よくたべた。笑
:08/04/24 21:53 :PC :Z9ttr9ME
#195 [みゅ]
そして,ご飯が食べ終わり
みんなでぞろぞろと部屋に
引き返そうとしていた時
…ぐっ
後ろからよしくんに服を
引っ張られる。
そして目で合図された。
…ゆっくり1番最後まで残って
:08/04/24 22:02 :PC :Z9ttr9ME
#196 [みゅ]
合図された通り階段を
とろとろのぼる…
そして,みんなが先に
行ったのを確認すると
本日2回目!!笑
ちゅっ
すると…
:08/04/24 22:13 :PC :Z9ttr9ME
#197 [みゅ]
「「あっ」」
何故か階段の下に隠れている
のりと目が合う。
…みられたっ
3人ともが一瞬思考停止
したあと突然
:08/04/24 23:07 :SH703i :☆☆☆
#198 [みゅ]
「ラブシーンや!!」
と思い出したかのように
のりがニヤニヤしながら
叫びだした。
「ちょっ,しー!!怒」
とよしくんがのりをだまらせて
いる間に,私は恥ずかしさの
あまりに2人を残してその場から
逃げ出してしまった。
…どーしよ。ばれちゃった。汗
:08/04/25 16:56 :PC :.1uoOUD6
#199 [みゅ]
…やばいよ〜泣
2人を残しとりあえず部屋
に戻ってきたのはいいものの
さっきのことが頭から離れず,
思わず布団に突っ伏した。
…これからのりにどんな顔して
接したらいいんだろ?
:08/04/25 17:00 :PC :.1uoOUD6
#200 [みゅ]
しばらくするとニヤニヤ
したままののりが
アイスを片手に戻ってきた。
…買収されたのかな。笑
親に言うつもりはなさそう
だったのでとりあえずは
安心しても大丈夫…だよね?
:08/04/25 17:02 :PC :.1uoOUD6
#201 [みゅ]
でもちょっと不安だったので
逃げたことの謝罪とともに
メールでよしくんに
聞いてみることにした。
『さっきは思わずにげちゃった。
ごめんね。んで,のりは
どうなったん?』
すると返事はすぐにきた。
『とりあえずアイスで誰にも
言わない約束はさせといたから!!
あいつ結構口堅いから
大丈夫やとは思うけど…』
:08/04/25 17:07 :PC :.1uoOUD6
#202 [みゅ]
…やっぱり買収されたんだ。笑
まぁ,まだ小学生だしね。
可愛いもんだな。
…なんて思っていたのだが,
意外にのりはずる賢く,その後
なにかあるたびにこのときの
話を出してきては私達を
脅しにかかってきたのであった。
:08/04/25 17:52 :PC :.1uoOUD6
#203 [みゅ]
一応のりの買収にも成功し,
正月とは思えないほど
平和な1日を終え
明日のハードスケジュールに
耐えるためにみんなは
ぞくぞくと眠りに落ちていった。
そんな中,私は激しい睡魔に
襲われながらも今日こそは…
と必死に目を見開いていた。
:08/04/25 17:57 :PC :.1uoOUD6
#204 [みゅ]
『俺今から下降りて待ってる
から,5分経ったら
降りてきて。』
待ちに待ったよしくんからの
メールがきてドキドキしながら
時間が過ぎるのを待つ。
でも,たったの5分なのに
こーゆー時に限って何度
時計を見ても時間が進まない…
:08/04/25 17:59 :PC :.1uoOUD6
#205 [みゅ]
必死に目を見開いたまま
必死に5分耐え抜き
部屋をでていこうとした
そのとき…
「どこいくの?」
と,お母さんの声。
…やばっ
自慢じゃないけどウソつくの
めちゃくちゃ下手なんだよな〜汗
「ト,トイレ!!」
:08/04/25 18:02 :PC :.1uoOUD6
#206 [みゅ]
とっさにでた,苦し紛れで
ありきたりなウソ…
「ふ〜ん。」
…いやいや,母さん。
ふ〜んって!!
興味ないなら聞くなよ!!
とかおもったけどまぁいいや。
まだ疑われてないんだし。
と,思い直しそろ〜っと
部屋をでてよしくんの
元へと向かった。
:08/04/25 18:18 :PC :.1uoOUD6
#207 [みゅ]
「おまたせ…。」
…なんだろう,この感じ。
ものすごく緊張するんですけど。
しかし,よしくんは全くいつもと
変わらずに
「おう♪」
と,片手をかるくあげた。
そして…
「あのさ,ここからやったら
誰かがトイレに起きたら
声聞こえてばれてまうやん!!
やから,スキー用具置くとこの
奥にある倉庫みたいなところ
いかへん?」
:08/04/25 18:26 :PC :.1uoOUD6
#208 [みゅ]
…まぁ確かにそうだな〜。
せっかくのりを抑えたのに
ここでばれたら嫌だしな〜。
と,思い
「うん♪」
と返事をした。
「じゃあいこか♪」
ということでとりあえず
音をたてないように
倉庫へ向かう。
:08/04/25 18:35 :PC :.1uoOUD6
#209 [みゅ]
…ってか暗っ!!
倉庫の中は真っ暗で
すぐ側にいるはずのよしくんの
顔すらはっきりみえない…。
「ここ暗すぎん?」
と,いうと
「暗いから誰もこんなとこに
人がおるとかおもわへんやろ♪」
:08/04/26 11:46 :PC :FeCfevSI
#210 [みゅ]
:08/04/26 11:47 :PC :FeCfevSI
#211 [みゅ]
:08/04/26 11:50 :PC :FeCfevSI
#212 [みゅ]
誰もこないようなところなのに
突然足音が倉庫に向かって
近付いてくる。
よしくんの顔をみると
驚きながらも顔の前に
人差し指をたて
「し〜」
っと,合図された。
:08/04/26 11:53 :PC :FeCfevSI
#213 [我輩は匿名である]
:08/04/28 16:41 :SH703i :☆☆☆
#214 [みゅ]
とりあえずよしくんに従い
息を殺し,その場に
固まっていることにした。
…とん,とん,とん
:08/04/28 16:57 :PC :EibNicz.
#215 [みゅ]
…もしも親とかだったら
どうしよう。
トイレにしたら長いからって
探しにきたりしてたら…。。。
不安が胸をよぎる。
…がらっ
:08/04/28 16:59 :PC :EibNicz.
#216 [みゅ]
:08/04/28 17:00 :PC :EibNicz.
#217 [みゅ]
足音の主はペンションの
おじさんだった。
…よかった♪
よしくんの顔をみるとほっとした
ような表情をしていた。
「すいませんでした!!」
:08/04/28 17:04 :PC :EibNicz.
#218 [みゅ]
とりあえずもう倉庫に
いるわけにもいかなく
なってしまったので,私達は
謝りながら倉庫から早足で
でていった。
「焦った〜」
「ほんまな,よかった〜
おっちゃんで!!」
:08/04/28 17:07 :PC :EibNicz.
#219 [みゅ]
なんて笑い合いながら
とりあえず最初に
待ち合わせした場所に
戻ってきた。
「どーする?」
「もうどっこも行くとこ
ないもんなあ…。
今日はもう解散する?」
:08/04/28 17:17 :PC :EibNicz.
#220 [みゅ]
「そーやなぁ…」
と,よしくんがちょっと
悩みながら…
「こんなこと滅多にないから
色々しようと思ってんけどな〜。
まあいっか!!笑」
「色んな事って何やねん!!笑」
「まぁ,秘密で。
じゃあ,今日はもどろっか♪」
ということでこの日は何もなく
解散することになった。
:08/04/28 17:21 :PC :EibNicz.
#221 [みゅ]
私的にはみんなでの旅行中に
夜中にこっそり抜け出して
会えただけでもかなり満足♪
なんか,青春って感じだし…
こーゆーの憧れだったし★
ハプニングもあったけど
幸せなお正月旅行は
こんな感じで幕を閉じた
のであった。
:08/04/28 17:23 :PC :EibNicz.
#222 [みゅ]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
旅行から帰ってきたら
受験生ということもあり
どこにも行くことがなく
平凡な毎日が過ぎていき
あっという間に冬休みが
終わってしまった。
:08/04/28 17:29 :PC :EibNicz.
#223 [みゅ]
始業式の日
葵が私の元に走ってきて
「今週の土曜日,炭川さんと
約束したからちゃんと美月も
谷口先輩もあけといてな♪」
とだけ言うと私の返事も
聞かずに自分のクラスへ
走って行ってしまった。
今週の土曜かぁ…
:08/04/28 17:32 :PC :EibNicz.
#224 [みゅ]
とりあえずよしくんに
メールしてみる。
『今週の土曜,なんか予定ある?
葵が炭川さんと遊ぶから美月らも
きてって言われたんやけど…』
と,送ると
『中山って前一緒に人生ゲーム
したやつ覚えとる?
あいつと遊ぶ約束してんねん。
でも,そっちも面白そうやし
どーしよかなぁ?』
…中山さんとか懐かしい。笑
:08/04/28 17:37 :PC :EibNicz.
#225 [みゅ]
『あつ,かぼちゃん誘って
3:3で遊ぼうや♪』
ちなみにかぼちゃん=愛
である。
なんでかぼちゃんという
あだ名がついたかというと…
:08/04/28 17:40 :PC :EibNicz.
#226 [みゅ]
まだみんなで遊んだことの
ないころに私がよしくんに
愛のことを
「美月の友達に鳥飼ってる子が
おるねんけど…
鳥の名前がかぼちゃとさんま
っていうねんて!!笑」
という話をしたのがきっかけで
その後,愛が話に出るたび…
:08/04/28 17:44 :PC :EibNicz.
#227 [みゅ]
「かぼちゃとさんまの子?」
といっていたのが
「かぼちゃ?」
となり,呼び捨てはかわいそう
ということでかぼちゃちゃんが
縮んでかぼちゃんとなったのだ。
これでわかっていただけたと
思うが愛はかなりかわってる…
:08/04/28 17:46 :PC :EibNicz.
#228 [みゅ]
『葵に聞いてみるわ!!』
と,よしくんに返事を返し
今度は私が葵のクラスまで
走っていった。
「あおい〜!!あのさ…」
と事情を説明する。
すると…
:08/04/28 17:49 :PC :EibNicz.
#229 [みゅ]
「全然いいよ!!ってか
なんか合コンみたいやな!!笑」
…確かに。
はたからみたら合コンみたいに
見えるだろうな〜
なんて思いつつ今週の土曜は
3:3で遊ぶこととなった。
:08/04/28 17:51 :PC :EibNicz.
#230 [みゅ]
なんやかんやですぐに
約束の土曜日に…
場所は先輩方の好意で
私達の地元のカラオケ。
受験生で中学生の私達には
かなりありがたかった。
:08/04/28 17:55 :PC :EibNicz.
#231 [みゅ]
私だけ家が違う方向だったので
一人で待ち合わせ場所へ向かう。
10分ほどまつとみんなが
続々と集まってきた。
私とよしくんと炭川さんは
1度は全員と顔をあわせた
ことがあるので普通に
「ど〜も♪」
と、皆に挨拶した。
:08/04/28 17:58 :PC :EibNicz.
#232 [みゅ]
他の3人は初対面なので
自己紹介などをしていた。
そして,ご対面が終わった
ところでカラオケに
入り唄うことになったのだが…
:08/04/28 18:00 :PC :EibNicz.
#233 [みゅ]
「最初,誰がうたう…?」
初対面の人の前で歌える
度胸はみんな全くなく
ジャンケンになってしまった。
「じゃんけん…ほい!!」
と,よしくんの掛け声と
ともに皆思い思いに手を出す。
:08/04/28 18:04 :PC :EibNicz.
#234 [みゅ]
結局よくあるパターンで
よしくんの1人負け。
ということで座ってる順
によしくんから時計まわり
で歌っていくことになった。
ちなみに私は1番最後♪
:08/04/28 18:38 :PC :EibNicz.
#235 [みゅ]
みんなが順番に歌っていく。
葵はみんなが認めるほど
歌がうまい!!
愛は声がぶりっこのようで
若干気持ち悪い…笑
炭川さんは普通に上手。
声はちょっとくぐもった感じ。
中山さんは…選曲が変。笑
変な人とは聞いてたけど
失礼ながら雰囲気から特徴的で
愛に負けず劣らずだった。
:08/04/28 18:41 :PC :EibNicz.
#236 [みゅ]
そして,6人で昼の12時半から
夕方6時までぶっ通しで
唄い続けカラオケをでる。
ここで誰が言い出したのか
わからないがみんなで
アドレス交換をすることになった
これが後々悲劇をうむとは
このときは誰も思っては
いなかっただろう。
:08/04/28 18:59 :PC :EibNicz.
#237 [みゅ]
流れで私も炭川さんと
中山さんのアドレスを聞き
よしくんも葵と愛の
アドレスを聞いていた。
これで全員が全員のアドレスを
しっていることになった。
そして,
「じゃあ,また♪」
と解散していった。
:08/04/28 19:02 :PC :EibNicz.
#238 [みゅ]
解散後,家についたころ
くらいに愛からメールがきた。
『まだわからんけど,うち
中山さん好きかもしれん!!
から,またみんなで遊ぶ機会
つくってな♪』
…早ッ!!
でもこれで丁度3:3だし
遊びやすくもなるかな★
:08/04/28 19:06 :PC :EibNicz.
#239 [みゅ]
今思うとこの時から
愛は私達に嘘を
つき続けていたのかな?
:08/04/30 10:28 :SH703i :☆☆☆
#240 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
それから私達はしばらく
平凡な毎日を送った。
受験生なので遊ぶ機会
は極端にへっていったが
3人とも自分の恋を
充実したものにしようと
必死だった。
:08/05/01 16:52 :PC :1Jtc26xo
#241 [みゅ]
2月に入り,私立の高校受験が
近付いてきた。
しかし,私達は受験よりも
気になっていたことがあった。
バレンタインデーだ。
:08/05/01 17:04 :PC :1Jtc26xo
#242 [みゅ]
試験はバレンタインの前
だったので,一応試験
優先だったけど。
愛と葵は私立専願だったし。
葵は元は県外に住んでいたので
高校はそっちにいくらしい…
…さみしくなるなぁ。
このときは本気でそう思っていた
:08/05/01 17:08 :PC :1Jtc26xo
#243 [みゅ]
入試は,自分の中ではそれなりの
出来だったと思う…。
ってか思いたかった。笑
滑り止めなのに落ちたら
洒落になんないし。笑
:08/05/01 17:19 :PC :1Jtc26xo
#244 [みゅ]
他の2人もそれなりのでき
だったようで,それからは
受験のことは忘れて
バレンタインの作戦を練った。
とりあえず私達みたいな
がきんちょの相手を
してくれているお礼を込めて
自分達の本命だけではなく
先輩達みんなにあげよう
ということになった。
:08/05/01 17:36 :PC :1Jtc26xo
#245 [みゅ]
でも,今年のバレンタインは
平日なので私達が渡しにいくか
取りにきてもらうかしかない。
しかも,とりにきてもらうと
言っても炭川さんの家は
私達の地元とは正反対で
定期もないのでお金も時間も
かかってしまう。
さすがにそこまで図々しい
ことは頼めない…
…どーしよ。
:08/05/01 17:44 :PC :1Jtc26xo
#246 [みゅ]
悩みに悩んだ末,やっぱり
渡しに行くのは私達だし…
ということで先輩達の学校まで
渡しにいくことにしたのだが。
『学校にこられるとちょっと…。
それやったらとりに行くわ!!』
と,3人共にいわれて
しまった。汗
:08/05/01 17:49 :PC :1Jtc26xo
#247 [みゅ]
と,いうことで悪い気は
するがまたまた私達の地元
まで来てもらうことにした。
学校帰りそのまま来てくれる
ということだったので
3人の学ラン姿が見れる
のも密かな楽しみだった。
:08/05/01 18:10 :PC :1Jtc26xo
#248 [みゅ]
〜バレンタイン当日〜
愛は何故か委員長になって
いたので委員会があった。
と,いうことで私と葵の
2人で駅まで炭川さんと
中山さんを迎えにいった。
「やっば〜!!めちゃ緊張
するんやけど…。」
と葵はめちゃめちゃ不安
そうだった。
:08/05/01 18:20 :PC :1Jtc26xo
#249 [みゅ]
私はよしくんが遅れると
いうことでちょっとテンション
が低かった。
…なんでこんな日に。
葵はそんな私のことを
気にする余裕は全くないらしく
駅に近付くにつれて
しきりに鏡とにらめっこ
していた。
:08/05/01 18:34 :PC :1Jtc26xo
#250 [みゅ]
10分ほど歩き,駅についた。
そこには先輩達はもう
来ていたようで
キョロキョロしながら
私達を探してくれていた。
「せんぱ〜い」
と,2人で叫びながら
走って近付く。
:08/05/03 12:57 :PC :R7QMYMTI
#251 [みゅ]
「待たせてすいませんでした!!」
「いや,さっききたところだから
全然大丈夫だよ♪ところで…
かぼちゃんは?」
「それが…あの子何故か
委員長なんで,委員会が
あってまだ学校なんですよ。」
と,私が答えている間
葵は制服姿の先輩に
みとれていた。笑
:08/05/03 13:00 :PC :R7QMYMTI
#252 [みゅ]
「そっか…。
じゃあ,美月ちゃん達が
通ってる学校までいこっか♪」
と,いうことでまたきた道を
戻っていくことに…。
中学へ向かう10分間は
緊張して先輩からの質問に
答えることしかできなかった。
:08/05/03 13:06 :PC :R7QMYMTI
#253 [みゅ]
学校について,門の前で
4人で愛を待つ。
緊張で自然と葵は私と
先輩達は先輩達でと
いう風に別れて話す様に
なってしまっていた。
:08/05/03 13:22 :PC :R7QMYMTI
#254 [みゅ]
しばらく待っていると
〜♪
私の携帯が鳴った。
『委員会終わった!!
今どこおるん〜?』
という愛からのメールだった。
『門の前おるから今から
ダッシュでこい!!』
と,返事を返し先輩達に
「かぼちゃん,もうきます♪」
とだけ報告した。
:08/05/03 13:29 :PC :R7QMYMTI
#255 [みゅ]
2分ほどしてから愛が
息をきらして走ってきた。
「すっ,すいません…」
「走ってこなくても別に
よかったのに。」
と,中山さんがいうと
「でも,美月が…」
:08/05/03 13:36 :PC :R7QMYMTI
#256 [みゅ]
…やべっ
と思った私は
「愛,委員会長かったな!!」
と余計なことを言いそうに
なった愛の言葉をさえぎった。
「あっ,うん。」
…セーフ♪
「ちょっ,そんなことよりさ…」
:08/05/03 13:41 :PC :R7QMYMTI
#257 [みゅ]
「バレンタインわたさな!!」
と,葵。
…確かに。
ということで何故かまた
この場に本命のいない私が
先頭をきることに…
:08/05/03 13:43 :PC :R7QMYMTI
#258 [みゅ]
「あのっ,先輩…」
「ん?」
「わざわざきてもらって
ありがとうございます。
これ…バレンタインなんで…」
と,しどろもどろいうと
「ありがとう♪でも,後で
谷口にしばかれそうやな〜」
:08/05/03 13:47 :PC :R7QMYMTI
#259 [みゅ]
と笑いながら受け取ってくれた。
その後,愛や葵も先輩に
顔を赤らめながらチョコを
渡した。すると,
〜♪
メール?
:08/05/03 13:49 :PC :R7QMYMTI
#260 [みゅ]
『もうすぐ駅つくで〜』
というよしくんからの
メールだった。
「よしくんもうすぐくるみたい
なんで私駅まで
行って来ますね♪」
と,いうと
「みんなで迎えにいって
あげようや」
ということでまたまた
駅までの道を今度は4人で
ぞろぞろと歩いた。
:08/05/03 13:52 :PC :R7QMYMTI
#261 [みゅ]
もうやりきった〜という
こともあり,緊張がほどけて
会話は弾んだ。
駅につくとよしくんが
「お前らもまだおったん?笑
みんなしてこれからどっか
いくつもりなん?」
と,いってから私にこっそり
「今日2人でご飯いこうかと
思ってたのに…」
と耳打ちした。
:08/05/03 13:58 :PC :R7QMYMTI
#262 [みゅ]
「せっかくきたしな〜」
と,男3人で色々と話はじめる。
なので,私達も3人で話しながら
結論がでるのを待つことに…
5分ほど別々に話していると…
:08/05/03 14:01 :PC :R7QMYMTI
#263 [みゅ]
「じゃあ,またな。
美月,行くぞ!!」
「葵ちゃんとかぼちゃんも
いこっか♪」
と,どーなったのかは
よくわからないが
突然2手に別れる事になった。
「うっ,うん。じゃあ
また学校で!!」
戸惑いながら他の4人と
別れ,よしくんについていく。
:08/05/04 12:35 :PC :46m5c2XM
#264 [みゅ]
「どーゆーことになったん?」
と聞くと
「他のみんなはせっかく
きたから4人でカラオケ
行くってさ〜」
ふ〜ん…
「じゃあ,美月らは今から
どこいくん?」
:08/05/04 12:50 :PC :46m5c2XM
#265 [みゅ]
「だ〜か〜ら〜
ご飯いくつもりやったって
いったやろ!!」
と,呆れたように言われた。
「どこたべにいこか?」
「どこでもいいけどな〜」
2人とも優柔不断なので
話が前に進まない…
:08/05/04 12:56 :PC :46m5c2XM
#266 [みゅ]
「じゃあ〜,じゃんけんして
俺が勝ったら回転すしで
美月が勝ったらパスタな!!」
「わかった♪」
「じゃんけんほいっ!!」
私はパー
よしくんは…
グー
:08/05/05 12:03 :PC :XFhDwOPc
#267 [みゅ]
ということで私が勝ったので
パスタを食べに行くことに…
最近ほんとにお互い時間も
お金もなくて,たまに夜一緒に
ご飯を食べるとなっても
コンビニ弁当を川で食べたり
していたのでご飯を食べに行く
というのがちょっと嬉しかった。
:08/05/05 12:06 :PC :XFhDwOPc
#268 [みゅ]
店に入り他愛無い話に
話を咲かせる。
1番幸せな時間。
しかし,私には門限がある
門限は9時なのでご飯を
たべていると一瞬で
返らなくてはならない時間に
なってしまう。
:08/05/05 12:17 :PC :XFhDwOPc
#269 [みゅ]
でも,よしくんは毎回文句も
言わず時間通りに家まで
送ってくれる。
…優しいんだけどなぁ。
このころの私には1つ
悩み事があった。
それは…
よしくんのボディタッチが
最近エスカレートしてきたこと。
:08/05/05 12:24 :PC :XFhDwOPc
#270 [みゅ]
私は中3だけど
よしくんは高2…
しかも男の子だし
私の受験のせいで会える時は
かなり限られてくる。
もう付き合いはじめて
3ヶ月半…
そろそろ我慢の限界が
きてしまったのだろう。
でも…
:08/05/05 12:28 :PC :XFhDwOPc
#271 [みゅ]
私はどーしてもそれを
うけいれられなかった。
…怖い。
それがいつも頭の中にあった。
私にとっては未知の世界…
そんなところに足を
踏み入れる勇気はなかった。
それに…
よしくんには悪いが
そういうことをされている
自分が何故か汚らわしく
思えてしまっていた。
:08/05/05 12:35 :PC :XFhDwOPc
#272 [みゅ]
私のまわりには経験者など
もちろんいなかった。
だから,
「どーしよ?」
と言っても
「うーん…」
とあまり参考になるアドバイス
はもらえない。
:08/05/05 12:49 :PC :XFhDwOPc
#273 [みゅ]
とにかく私は毎回のように
よしくんの行為を拒否
し続け,嫌だといい続けていた。
そんな日が続いた3月の
ある日…
:08/05/05 13:01 :PC :XFhDwOPc
#274 [みゅ]
何の前触れもなく
よしくんからのメールが
いきなり冷たくなった。
何を送っても
『うん』
『そーなんや』
としか返ってこなくなったのだ。
:08/05/05 13:03 :PC :XFhDwOPc
#275 [みゅ]
公立高校の入試を控え,
緊張や不安で精神的に
不安定になっていた私の
癒しだったよしくんとの連絡
がそんなことになってしまい
私は半端なく落ち込んだ。
何があったのか聞いても
全然答えてくれないし
どーしていいのかも
全くわからなかった。
:08/05/05 13:07 :PC :XFhDwOPc
#276 [みゅ]
そんな不安定なまま入試を
終え,自己採点では
合格してもしなくても
おかしくないような点数。
よしくんは相変わらず
冷たいまま…
精神的に少し病んでいた。
しかし,3日くらいしてから…
:08/05/05 13:16 :PC :XFhDwOPc
#277 [みゅ]
突然また何の前触れもなく
よしくんが普通に戻った。
もしかしたら前よりも少し
テンションが高かったかも
しれない。
でも,相変わらず何があったのか
聞いても何も教えては
くれなかった。
…納得いかない
:08/05/05 13:19 :PC :XFhDwOPc
#278 [みゅ]
…あんなに悩んで毎晩
泣いてすごしたのに
秘密なんて許せない。
そう思った私はよしくんが
酔っ払っているときに
聞き出すことにした。
「あのさ,こないだまでずっと
何か悩んでたみたいやったやん?
あれって何で悩んでたん?」
「あ〜,美月にも一応
言ってた方がいいかな〜
実はな…」
:08/05/05 13:22 :PC :XFhDwOPc
#279 [みゅ]
予想通り酔っ払いのよしくんは
すらすらと何があったのかを
話してくれた。
でも,その内容はあまりに
ショックで聞かなければ
よかったかな…と後々
とても後悔した。
その内容を要約すると…
:08/05/05 13:24 :PC :XFhDwOPc
#280 [みゅ]
3月に入ったある日,駅で
小学生の時の女の同級生に
であった。その人は小学生の
ころの彼女だった。
その元彼女に
「私と付き合ってくれん?」
といわれた…
でもそんときは
「そんなんどうせ冗談やろ〜」
と流したそうだ。
:08/05/05 13:28 :PC :XFhDwOPc
#281 [みゅ]
でも,そのあとにその女が
「冗談やと思うんやったら
私とやってみる?」
と,言ったらしい…。
それで欲求不満で私となかなか
進まないよしくんは
とりあえず連絡先を交換し
その女に乗り換えるか
悩み続けていたんだそうだ。
:08/05/05 13:32 :PC :XFhDwOPc
#282 [みゅ]
最後によしくんは
「でも,やっぱり俺は美月
じゃないとあかんなって
思ったからもう連絡先も
消したし,ちゃんと断ったで♪」
…そーゆー問題?
私はこの話を聞いている間
涙がとまらなかった。
…1週間以上も悩み続ける
ような問題だったの?
そんな程度の気持ちだったの?
結局は体が目当てなんだ。
:08/05/05 13:41 :PC :XFhDwOPc
#283 [みゅ]
私は悲しくなったとともに
大きな不安に襲われた。
正直,よしくんはもてる方
ではない。
それに,男子校なので他の女の子
と関わることがほとんどない。
だから…安心しすぎていた。
:08/05/08 21:58 :PC :v8HQdrnI
#284 [みゅ]
もしまた万が一今回のような
誘惑があると,私から簡単に
離れていってしまう可能性が
ないとは…言い切れない。
5年の片思いがやっと
実ったのだ。
もちろん,別れたくなんかない。
:08/05/08 22:01 :PC :v8HQdrnI
#285 [みゅ]
私が少し勇気を持って前に進めば
よしくんは離れていかない
のではないか…。
私が我慢してこの幸せが
続くなら,私が我慢しよう。
そう考え,私は決心して
よしくんにメールした。
:08/05/08 22:04 :PC :v8HQdrnI
#286 [みゅ]
『よしくん,もういいよ。』
『…えっ?』
『ずっと我慢させてられんし
またこんなことが
あったら嫌やし。』
『でも…。』
『美月がいいんだから
いいの!!』
:08/05/08 22:09 :PC :v8HQdrnI
#287 [みゅ]
このメールの後,よしくんは
何度も謝ってくれた。
無理しなくてもいいよとも
言ってくれた。
でも,珍しく今回は
私の決意は固かった。
:08/05/08 22:11 :PC :v8HQdrnI
#288 [みゅ]
3日後,私は運良く志望校
に合格した。
その高校へは私の中学から
14人中13人合格した。
みんなで喜びながら,
帰路につく。
その間,友達中に連絡
し続けた。もちろん先輩にも。
よしくんにはもちろん
1番に。親よりも先に連絡した。
:08/05/08 22:19 :PC :v8HQdrnI
#289 [みゅ]
そして,家につき一段落
したところでよしくんから
メールがきた。
『明日,うちの家夕方4時
くらいから誰もいなく
なるねんけど…』
これだけでよしくんが何を
言いたいかは鈍感な私にも
察しがついた。
『いいよ…。いくわ』
:08/05/08 22:41 :PC :v8HQdrnI
#290 [みゅ]
それだけ返事をした。
その後すぐに私は葵に
メールをした。
葵や愛にはよしくんとの
事は全て話していたから。
『明日,頑張ってくる!!』
すると葵は電話をかけて
きてくれた。
:08/05/08 22:46 :PC :v8HQdrnI
#291 [みゅ]
「大丈夫?何も言って
あげれんけど…。
ムダ毛処理だけはちゃんと
していきや!!笑」
と,笑わせてくれた。
でも,やっぱりこの日の夜
はよく眠れなかった。
:08/05/08 22:49 :PC :v8HQdrnI
#292 [みゅ]
翌日,3月22日。
この日の夕方3時すぎ
『今からいくね。』
と,メールして
よしくんの家へむかう。
:08/05/08 22:51 :PC :v8HQdrnI
#293 [みゅ]
駅からよしくんの家までの
距離がいつもの倍くらいに
感じる…。
足がなかなか進まない。
いつもより時間をかけ
みなれた家にたどり着く。
「おじゃましまーす!!」
誰もいないとわかっているけど
緊張をほぐすために大きな声を
だしてよしくんの部屋に向かう。
:08/05/08 22:57 :PC :v8HQdrnI
#294 [みゅ]
部屋に入るとよしくんは
ギターを弾いていた。
よしくんの部屋には昔から
何度も来た事があるので
自分の部屋のように
ソファベットに座り
「やっぱあの坂きついわ〜」
なんて平静を装う。
:08/05/08 23:01 :PC :v8HQdrnI
#295 [みゅ]
態度とは裏腹に心臓は
口から出てきそうな
勢いだった。
すると,よしくんが私の隣に
座り,それと同時に2人の
唇がふれた。
「本当にいいの?」
:08/05/09 18:23 :PC :wr3Sig2E
#296 [みゅ]
「まあ…そのためにきたし。
それにいまさら嫌って言っても
とまらんのちゃう?笑」
なんて笑いながら言ってみる。
本当は心臓が口から
でてきそうなのに。
強がりだからね。笑
:08/05/16 00:07 :SH703i :☆☆☆
#297 [みゅ]
:08/05/21 00:13 :SH703i :☆☆☆
#298 [みゅ]
そのまま私達はベッドに
倒れ込み,この日初めて
1つになった。
お互い初めてだったけど…
私は心の底から
「初めてがよしくんでよかった」
と,思った。
今もそう…思ってるよ。
:08/05/21 00:16 :SH703i :☆☆☆
#299 [みゅ]
あなただけを愛しています
そしてこれからもずっと
愛し続けます
この時は本気でそう思ったんだ
:08/05/21 00:19 :SH703i :☆☆☆
#300 [ゆう§∫§]
バカ〜〜Q笑っ
なんか複雑なぁ...
あの終わり方ならまぢ泣く自信あるでG笑っ
:08/05/25 19:55 :912SH :kVrI73KE
#301 [みゅ]
ゆう
ありがとう
また感想板の方にも
泣いたら報告よろしく
:08/05/25 22:03 :SH703i :☆☆☆
#302 [みゅ]
この日,家に帰ると
とりあえず葵にメールした。
「帰ってきたよー!」
するとまた電話をかけて
きてくれた。
:08/05/25 22:57 :SH703i :☆☆☆
#303 [みゅ]
「どーやった?」
「どーやったって言われても…。
とりあえず頑張った!笑」
「なんやねん,それ〜!」
と2人で笑いあった。
:08/05/25 23:04 :SH703i :☆☆☆
#304 [みゅ]
そして,今日のことを
根掘り葉掘り聞かれた後,
「ありがとう,
勉強なったわ!笑」
と笑って電話を切った。
…あ〜あ,本当に私,よしくんと
やっちゃったんだなあ。
な〜んて,葵との電話の後
あらためて考えると
恥ずかしくなってきた。
:08/05/25 23:11 :SH703i :☆☆☆
#305 [みゅ]
ちょっと前にきてた
よしくんからのメール…。
『とうとうやっちゃったな。
ごめんな,ありがとう。
んで,どーやった?』
…みんなどーやった?
って聞くんだよなー。
:08/05/25 23:20 :SH703i :☆☆☆
#306 [みゅ]
正直…
必死すぎて残念ながら
あんまり覚えてない。汗
だからどーやった?って
漠然とした質問には
かなり答えづらい。
でも,これでよしくんを
繋ぎ止めれたという
勝手な安心感が得られたことは
はっきり覚えている
:08/05/25 23:24 :SH703i :☆☆☆
#307 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
春休みに入り,自由になったので
私はよしくんと2人で
カラオケに行くことに…
しかし,私の近所のカラオケは
フリータイムでうまくいけば
6時間唄い放題である。
2人だと3時間も歌えば
ネタもつきてくる。
:08/05/27 17:58 :PC :v3k.sQQ.
#308 [みゅ]
そこでお互い1人ずつ
友達を呼ぶことにした。
よしくんは中山さんを
私は愛を呼ぶ。
というつもりだったのだが…
:08/05/27 18:12 :PC :v3k.sQQ.
#309 [みゅ]
愛の家はかなり特殊で
今日呼び出してしまうと
3日後,葵もいれてみんなで
遊ぶ日に遊べなくなってしまう
かもしれないらしい…。汗
だから愛を呼ぶことは
できなかった。
そこで,私は美佐を
よぶことにした。
:08/05/27 18:18 :PC :v3k.sQQ.
#310 [みゅ]
中山さんと美佐が順番に
やってきて,4人でカラオケ。
うたいながら話しながら
楽しい時間をすごした。
よしくんが私の隣に
座るので,必然的に
中山さんと美佐は隣に
座ることになる。
:08/05/27 18:20 :PC :v3k.sQQ.
#311 [みゅ]
美佐は彼氏ができたことも
なかったし,男慣れを
あまりしていないのでは…
と,少し心配だったが
中山さんの変キャラの
おかげで楽しそうだった
ので安心した。
そして,時間がきたので
解散することに。
:08/05/27 18:27 :PC :v3k.sQQ.
#312 [みゅ]
私が家に帰ってしばらくすると
美佐からメールがきた。
『今日誘ってくれて
ありがとう〜♪
中山さんバリいい人やった★
愛が好きになるのわかる
気がするわ!!んでさ,
美佐も中山さんと
メールしたいねんけど
アド教えてくれん?』
と,言われた。
:08/05/27 18:30 :PC :v3k.sQQ.
#313 [みゅ]
…やばい。
言っちゃ悪いが正直
美佐と愛を並べて
愛を選ぶひとはよっぽどの
物好き以外いないだろう。
とりあえず…
『でも,愛の好きな人やし…』
と送る。
:08/05/27 18:42 :PC :v3k.sQQ.
#314 [みゅ]
『でも,葵とか美月とかも
メールしてるやん!!
別に美佐やって好きなわけ
ちゃうねんからいいやん!!』
と,言われた。
反論できず葵に相談する。
:08/05/27 18:46 :PC :v3k.sQQ.
#315 [みゅ]
すると,
『なんで美佐誘ったん?!
美月アホやなぁ〜』
と怒られた。
『とりあえず愛に全部
話して,愛に美佐を
諦めさせてもらい!!』
といわれた。
ので,そのままとりあえず
葵に従い愛に全部話した。
:08/05/27 18:53 :PC :v3k.sQQ.
#316 [みゅ]
そして,美佐にも
『愛の好きな人やから
愛に聞いてみて,いいって
言ったらいいよ』
とメールした。
10分ほどしてから
『愛がいいって言ったから
中山さんのアドおしえて♪』
…えっ?
:08/05/27 18:55 :PC :v3k.sQQ.
#317 [みゅ]
美佐が嘘をつくとは
思えないが,急いで
愛に確認する。
すると…
『うん,いいって言った。』
と…。
:08/05/27 18:59 :PC :v3k.sQQ.
#318 [みゅ]
『何で?ほんまにいいん?』
と,言っても
『うん。』
としか言わない。
愛がこの調子ではしかたが
ないのでしかたなく美佐に
アドレスを教えることになった。
:08/05/27 21:21 :PC :hUTUzn.c
#319 [みゅ]
:08/05/27 21:23 :PC :hUTUzn.c
#320 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
3日後,私達は炭川さんの
地元のボーリング場へと
向かっていた。
この日,よしくんは来れず
メンバーは炭川さん,中山さん
私,葵,愛,そして優花だった。
優花はよしくんの学校の
文化祭に葵ときていた子で
名字が丸山なので
あだなをまるさんという。
:08/05/27 21:35 :PC :hUTUzn.c
#321 [みゅ]
まるさんが何故突然来る
ことになったのかというと
よしくん達の同級生にも
まるさんというあだ名の
人がいるらしいのだ。
そこでせっかくだから
まるさん同士のご対面を
させようという名目で
やってきたのだ。
:08/05/27 21:49 :PC :hUTUzn.c
#322 [みゅ]
本当は葵や愛の好きな人が
みたかっただけらしいが…笑
男まるさんは遅れてくると
いうことだったので
6人でボーリングをし始めた。
:08/05/27 21:51 :PC :hUTUzn.c
#323 [みゅ]
正直,みんな上手では
なかった。
でも,わーわー騒いでる
だけで楽しかった。
そして,男まるさんから
連絡がきたのでボーリング場を
出て,カラオケへむかう。
ここで男まるさんと合流
することになっていた。
:08/05/27 21:56 :PC :hUTUzn.c
#324 [みゅ]
すると,カラオケの前に
失礼ながらみるからに
丸い男の人がたっていた。
それを見て
「門丸〜!!」
と,中山さんが叫ぶ。
「中山〜!!」
と叫びながらよってくる
ところからしてこの
門丸さんがまるさんなんだろう。
:08/05/27 22:02 :PC :hUTUzn.c
#325 [みゅ]
門丸さんの第一印象は
メガネをかけているし
丸いので,体全体から
優しさがにじみでている
ような人だった。
:08/05/27 22:05 :PC :hUTUzn.c
#326 [みゅ]
「男まるさんですか〜?
とりあえずアドレス
教えてください!!笑」
と,優花が早口でまくしあげる。
優花は慣れないと言葉が
聞き取れないほど早口で
みんなのムードメーカー的
存在である。
:08/05/28 18:31 :PC :EPnOgxYQ
#327 [みゅ]
とりあえずみんなで中に
入って歌いはじめる。
門丸さんは選曲がかわってる
中山さんタイプだった。
優花は…普通。
上手じゃないけど下手じゃない。
:08/05/28 18:42 :PC :EPnOgxYQ
#328 [みゅ]
3時間ほど歌って
解散することに…
駅まで送ってもらい
さよならをする。
そうやって別れた後
ちょっとたってから
私達はとりあえず先輩達に
メールを送る。
これが毎回の決まりだった。
:08/05/30 18:07 :PC :0uZBsI/6
#329 [みゅ]
私達のために時間とお金を
さいてくれたお礼メールである。
これは好きな人とか
関係なくみんなに送る。
このときくらいしか
他の先輩とメールすることなんて
なかったし…。
:08/05/30 18:14 :PC :0uZBsI/6
#330 [みゅ]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
次の日の朝,もう春休みなので
私は10時半くらいまで
寝ていた。
その間携帯が何度も何度も
鳴っていたのだが睡魔の方が
強かったようで
起きることはできなかった。
しばらくしてからメールを開く。
メールは美佐からだった。
:08/05/30 18:18 :PC :0uZBsI/6
#331 [みゅ]
『中山さんに告白っぽい
ことしちゃった…。』
そして,その後に
『中山さんと付き合うことに
なりました。愛にはちゃんと
言ったから。』
…えっ?
:08/05/30 18:20 :PC :0uZBsI/6
#332 [みゅ]
寝ぼけていた頭が冴えて
ベッドから飛び起きた。
でも,頭が冴えた割には
どうしていいのかわからず
とりあえず愛に
『美佐から聞いたけど…。
大丈夫?』
と,メールした。
:08/05/30 18:23 :PC :0uZBsI/6
#333 [みゅ]
その後,よしくんと葵に
『どーしよ?中山さんと
美佐が付き合っちゃった!!』
と送った。
ほんとに頭の中は
パニックだった。
…私のせいだ
:08/05/30 18:25 :PC :0uZBsI/6
#334 [みゅ]
よしくんからは
『俺も中山から聞いた!!
かぼちゃん大丈夫かな…?』
と…。
葵は結構性格のきつい子なので
かなり責められてしまった。
そして,肝心の愛は…
:08/05/30 18:26 :PC :0uZBsI/6
#335 [みゅ]
落ち込んではいたが
思っていたよりは元気そうで
『さっき谷口先輩もメール
くれたわ♪優しいなぁ…。
うちはまぁ大丈夫かな。
美佐ちゃん可愛いし
しょうがないわ〜』
と,もうすでに若干立ち直り
かけているかんじだった。
:08/05/30 18:29 :PC :0uZBsI/6
#336 [みゅ]
私は自分が責められるのが
嫌だったので
美佐をせめて責任転嫁した。
今思うと情けないし
最低だな…
:08/05/30 18:30 :PC :0uZBsI/6
#337 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
愛の話が落ち着いたと
いうころに,私の元に
葵からの電話がかかってきた。
でてみると悩ましげな声で
「さっきなー…,炭川さんに
うちのために彼女と別れた
から付き合って欲しいって
いわれてん。」
…ん?
:08/05/30 18:35 :PC :0uZBsI/6
#338 [みゅ]
炭川さんが?
彼女と別れた?
葵のために?
んで葵に告白?
頭の中で?マークが交錯する。
:08/05/30 18:38 :PC :0uZBsI/6
#339 [みゅ]
最近色んなことが
ありすぎて頭がついていかない。
でも,その後すぐに
喜びがこみあげてきた。
「よかったやん!!
で,もう返事はしたん?」
テンション高めに私が言うと…
:08/05/30 18:48 :PC :0uZBsI/6
#340 [みゅ]
「考えさせてください
って言った。」
と,予想外の答えが…
「何で?!あんなに好き
やったやん!!」
「だってな,タイミング
悪すぎやねん。うちもーすぐ
引っ越すやん?
やから,今はこっちの友達が
一番大事やねん。
やからちょうど気持ち
冷めてきたころやって…。」
:08/05/30 18:57 :PC :0uZBsI/6
#341 [みゅ]
「そっかぁ…。」
「うちのクラスの真希
おるやん?あの子にも相談
してんけど,もしかしたら
気持ち戻るかもしれんから
付き合ってみたら?
っていわれてん。
それって先輩に失礼やんな?」
:08/05/30 18:59 :PC :0uZBsI/6
#342 [みゅ]
「でもさ,うちも真希ちゃんの
いうとおりやと思うよ!!
あんなにずっと好きやったやん。
付き合ってみるべきやって!!」
…正直私は葵の気持ちは
おいといて2人に付き合って
ほしかった。
キューピッドを気取りたかった
のかもしれない…
:08/05/30 19:06 :PC :0uZBsI/6
#343 [みゅ]
なんやかんやいいながら
私はいつも遊ぶ6人の
メンバーが好きだった。
愛と中山さんはうまく
いかなかったけど
ほんとは6人でずっと
仲良くやっていきたかったんだ。
:08/05/30 19:08 :PC :0uZBsI/6
#344 [みゅ]
「…わかった。付き合ってみる
ことにするわ!!確かにこれから
どーなるかわからんもんな!!
ありがとう♪」
そう葵がいって電話を切った。
私は嬉しかったのでそのまま
よしくんにすぐ連絡した。
『葵,炭川さんと付き合う
ことにするって!!』
:08/06/09 18:24 :PC :hVvFkVQo
#345 [みゅ]
この頃の私とよしくんは
呆れるほどにバカップル
満開だった。
ついこの間も突然よしくんから
電話がかかってきた。
とても申し訳なさそうな声で
「あんな,俺の友達が知らん
間に女の子呼んでたみたいで
今一緒に女の子もおるねん。」
「そーなんや!!
まぁ,楽しんで〜」
:08/06/09 18:29 :PC :hVvFkVQo
#346 [みゅ]
私がそう言うと
「ごめんな,ほんまごめんな」
と何度も謝りながら
「絶対何にもないからな!!」
最後はそういって電話を
きった。
その前は私があげた
ストラップがちぎれてしまったと
わざわざ謝罪の電話をくれた。
:08/06/09 18:31 :PC :hVvFkVQo
#347 [みゅ]
こんな些細なことでも
わざわざ電話をくれて
本気で謝罪してくれる…。
愛されてるんだなぁって思った。
:08/06/09 18:34 :PC :hVvFkVQo
#348 [みゅ]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
葵の電話から1週間ほど
経った頃…
ちょうど私がよしくんと
2人でいたときに
葵からメールがあった。
内容は…
『炭川さんと別れたい…』
:08/06/09 18:40 :PC :hVvFkVQo
#349 [みゅ]
…えっ?
まだ1週間ちょいですよ…。
なんて思いながら詳しく
話を聞く為によしくんと
葵の家へと向かった。
:08/06/09 18:54 :PC :hVvFkVQo
#350 [みゅ]
葵は家の前で私達を
待ってくれていた。
「美月〜,谷口先輩〜,
わざわざすいません。」
「全然いいんやけど…。
いきなりどーしたん?」
「だってな…。」
:08/06/09 18:57 :PC :hVvFkVQo
#351 [みゅ]
と,葵が話した1番の理由は
やっぱりちゃんとすきに
なれないと言う事だった。
:08/06/09 19:02 :PC :hVvFkVQo
#352 [みゅ]
付き合い始めてから
電話やメールで「好き」
と何度も言われたらしいのだが
それがどーしても
気持ち悪かったらしい…。
それと,もう1つ理由があった。
それは…
:08/06/13 23:03 :SH703i :☆☆☆
#353 [みゅ]
私たちも思っていたことだが
炭川さんの言ってることが
矛盾していたから。
:08/06/13 23:06 :SH703i :☆☆☆
#354 [みゅ]
葵が炭川さんと付き合い
始めた直後に私は炭川さんに
メールをしてみた。
『いつから葵の事好き
だったんですかー?』
って。
そしたら…
:08/06/17 18:12 :PC :Lw7xh/z2
#355 [みゅ]
『初めてメールしてきて
くれたときからいい子やなぁ
っと思ってたよ。』
…んー?
それってちょっとおかしく
ないですか?
葵とメールし始めてから
彼女できたのに…
:08/06/17 18:14 :PC :Lw7xh/z2
#356 [みゅ]
葵本人もこのことは
聞いていたらしく…
調子のいいことばかり
言っているように感じたらしい。
それでやっぱり付き合っている
べきではないと思ったそうだ。
:08/06/17 18:18 :PC :Lw7xh/z2
#357 [みゅ]
「今から先輩にメールするから
一緒におってくれん?」
と,葵が不安そうだったので
「「いいよ♪」」
と,2人で返事した。
「なんて送ったらいいかな?」
「シンプルなんで
いいんちゃう?」
:08/06/17 18:27 :PC :Lw7xh/z2
#358 [みゅ]
と,いうことで
『別れてもらえませんか?』
と,メールした。
するとすぐに返事が…
『はぁ?』
のみだった。
:08/06/17 18:37 :PC :Lw7xh/z2
#359 [みゅ]
「何か怖いねんけど〜!!泣」
と,葵が泣きそうな声をだす。
私はよしくんと2人で葵を
励ましながら…
葵は先輩と何通か
メールを交わす。
しばらくして結局2人の
破局が成立した。
:08/06/17 18:46 :PC :Lw7xh/z2
#360 [みゅ]
「何かすっきりした〜。
ありがとう♪」
そういう葵の顔は
晴れ晴れしていた。
:08/06/17 18:51 :PC :Lw7xh/z2
#361 [みゅ]
そしてこの日の夜,私のもとに
炭川さんからメールが届いた
『今日12時くらいなったら
電話してもいいかな?』
と。
:08/06/18 22:39 :SH703i :☆☆☆
#362 [みゅ]
炭川さんにはよしくんと
喧嘩する度に間に立って
もらっていたので
一応よしくんに渋々承諾を得て
『いいですよ』
と返事をした。
:08/06/18 22:44 :SH703i :☆☆☆
#363 [みゅ]
そして12時ごろ,
炭川さんからの電話。
「ごめんね,いきなり…」
「いや,いつもお世話に
なってるんでこれくらい
全然いいですよ♪」
そこからはお互い今日のことは
触れずに他愛ない世間話に
花を咲かせた。
:08/06/18 23:55 :SH703i :☆☆☆
#364 [みゅ]
2時間ほど話した後,
「ありがとう,そろそろ
ねよっか」
ということで電話を切った。
この日からちょくちょく
炭川さんから連絡が
くるようになった。
:08/06/18 23:59 :SH703i :☆☆☆
#365 [みゅ]
私も先輩が元気になれば…
と思い励まし続けていた。
「美月ちゃん妹みたいで
かわいいわ」
「私も先輩のことお兄ちゃん
みたいやと思ってますよ」
:08/06/19 00:03 :SH703i :☆☆☆
#366 [みゅ]
なんて会話もしながら。
もちろんよしくんは
かなり嫌がっていたが…。
:08/06/19 00:07 :SH703i :☆☆☆
#367 [みゅ]
葵や愛には
「狙われとんちゃうん〜?」
なんていわれたりもしたけど
そんなことありえないと
思っていた。
:08/06/19 23:28 :SH703i :☆☆☆
#368 [みゅ]
:08/06/19 23:33 :SH703i :☆☆☆
#369 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
そんなこんなで激動の春休みを
終えた私達は高校生になった。
葵は県外へ行ってしまい,
愛とは別々の高校だったので
みんなバラバラになった。
:08/06/20 00:04 :SH703i :☆☆☆
#370 [みゅ]
私は高校へは中学の部活で
一緒だった祥子と行くことに。
自分で言うのもおかしいけど
私はあまり社交的な方では
ないので,友達ができるか
すごく不安だった。
:08/06/20 15:24 :SH703i :☆☆☆
#371 [みゅ]
祥子を頼りにしていたのだが
クラスが離れてしまい,
私は6組,祥子は5組だった。
自分のクラスに入り,指定された
席に座る。
最初は近くの席の人とかと
話したりするものだが…
:08/06/20 15:30 :SH703i :☆☆☆
#372 [みゅ]
私の席は1番右の1番前。
後ろの席は眼鏡をかけた
明らかにおとなしそうな女の子。
隣の席はものすごく目つきの
悪い男の子。
斜め後ろは話しかけるなオーラを
放っている女の子。
:08/06/20 15:33 :SH703i :☆☆☆
#373 [みゅ]
:08/06/23 23:54 :SH703i :☆☆☆
#374 [みゅ]
そう思ったので最初は
クラスに友達を作らず
祥子に頼りっぱなしだった。
しかし,どんどん友達を
増やしていく祥子を見て
少し焦りを感じた。
:08/06/23 23:56 :SH703i :☆☆☆
#375 [みゅ]
1週間ほど経った頃
さすがにこれではダメだと思い,
意を決して未だに1人でいる
話しかけるなオーラを
放っている斜め後ろの女の子に
話し掛けてみることにした。
「中学どこやった?」
それだけで精一杯だった。
:08/06/27 18:17 :PC :d76LBJQk
#376 [みゅ]
その女の子の名前は
林野美香といい,私の想像
していたような子ではなく
すぐ仲良くなれた。
友達ができて,今までと
全く違う生活に浮かれていた
からだろうか…
このころの私とよしくんは
一般的にいう倦怠期の
ようなものになっていた。
:08/06/27 18:24 :PC :d76LBJQk
#377 [みゅ]
でも,私はあまり気にして
いなかった。
どこかに変な自信が
あったのだろう。
よしくんは私から離れて
行かないという自信が…
そして私は…
やってはいけないことをした。
:08/06/27 18:32 :PC :d76LBJQk
#378 [みゅ]
それはある日,祥子の
何気ない一言から。
「うちのクラスの山田君に
アドレス聞きたいねんけど
ついてきてくれん?」
もちろん
「いいよ♪」
と,付いて行った。
:08/06/27 18:36 :PC :d76LBJQk
#379 [みゅ]
「なー,なー,山田君!
アド教えてくれん?」
祥子がそういって山田君に
言い,2人がアドレスを
交換するのを私は見ていた。
ただ,見ているだけで
よかったのに…。
:08/06/27 18:44 :PC :d76LBJQk
#380 [みゅ]
このとき何故か私は
「ついでにうちにも
教えてー!!」
と,言ってしまったのだ。
とても軽い気持ちで。
ただの興味本位で。
よしくんへの裏切りと
わかっていながら…。
『ばれなきゃいいや。』
なんて思ったんだ。
:08/06/29 14:19 :PC :I7iZIRmA
#381 [みゅ]
このころまだ倦怠期だった
私にとって,この山田君との
メールは癒しになった。
今まで同年代の男の子と
メールしたことなかった
私は,それが新鮮で…
楽しくてしかたがなかった。
:08/06/29 14:22 :PC :I7iZIRmA
#382 [みゅ]
毎日毎日,授業中も…
家に帰ってからも…
朝起きてから
夜寝てしまうまでずっと
メールは続いた。
メールしない日なんて
なかった。
さすがによしくんに
罪悪感は感じていたが
やめられなかった。
:08/06/29 14:24 :PC :I7iZIRmA
#383 [みゅ]
山田君にはちゃんと
私には彼氏がいることを
言っていたし,恋愛相談
したりされたりしていたので
恋愛感情は全くと
言っていいほどなかった。
友達以上恋人未満って
いうのかな…。
:08/06/29 14:27 :PC :I7iZIRmA
#384 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
私は高校では祥子と
一緒にバレー部に入り
『みゆ』という
コートネームをもらった。
そんなこんなで順調な
高校生活を送っていた
のだが…。
:08/06/29 14:30 :PC :I7iZIRmA
#385 [みゅ]
毎晩毎晩よしくんと電話
していると毎月の電話代
がものすごいことに
なってしまい,お互い
こっぴどくしかられて
しまった。
でも,日課になって
しまったものがそう簡単に
やめられるわけもなく…
:08/06/29 14:32 :PC :I7iZIRmA
#386 [みゅ]
それでも電話をし続けた為
親の怒りが爆発。
携帯をかえることに…
2時間45分通話無料の
すぐれものである。笑
:08/06/29 14:35 :PC :I7iZIRmA
#387 [みゅ]
そこで携帯を変えた直後
よしくんからアド変が…
みた瞬間恥ずかしくて
顔が赤くなりながらも
思わず笑ってしまった。
そのアドレスは…
:08/06/29 14:37 :PC :I7iZIRmA
#388 [みゅ]
:08/06/29 14:38 :PC :I7iZIRmA
#389 [みゅ]
そして本文には
『美月のアドレスにも
俺の名前いれといてな!!』
と。
正直私は恥ずかしすぎて
いやだった。
:08/06/29 14:40 :PC :I7iZIRmA
#390 [みゅ]
でも,私が
『イニシャルだけでいい?』
と聞くと
『いやや,ちゃんと名前で
いれてや。』
…小学生のわがままか!!笑
:08/06/29 14:41 :PC :I7iZIRmA
#391 [みゅ]
しかたなく美香に
一緒に英文を考えて
もらい,
『私はよしくんにずっと
ついていきます』
的なアドレスにした。
すると,よしくんは満足
そうだった。笑
:08/06/29 14:43 :PC :I7iZIRmA
#392 [みゅ]
この携帯の話で倦怠期は
ほぼ完璧になくなった。
そして,今までのように
幸せな日々が続いた。
:08/06/29 14:45 :PC :I7iZIRmA
#393 [みゅ]
そして,学校のほうでは
文化祭が近づいていた。
文化祭ということで
いろいろ作業しているうちに
大分クラスにもなじむことが
でき,楽しい学校生活を
送っていた。
:08/06/29 14:47 :PC :I7iZIRmA
#394 [みゅ]
あの,最初に隣の席だった
目つきの悪い男の子も
幡中君といって
話せるようになった。
:08/06/29 14:48 :PC :I7iZIRmA
#395 [みゅ]
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
文化祭の日
私は愛を文化祭に
よんでいた。
愛がくるなり美香が
「私あの子嫌い。」
と,私にこそっと耳打ち
してきた。
まあ,一般の人には物凄く
理解し難い制服の着こなし
だったので仕方がないかも
しれないが…。笑
:08/06/29 14:51 :PC :I7iZIRmA
#396 [みゅ]
文化祭は特にすることも
なかったので
ぶらぶら歩きまわっておわった。
打ち上げがあったのだが
始まるまでに物凄く時間が
あったので,私は一度
愛を地元まで送ってから
打ち上げに行くことに
なっていた。
:08/06/29 14:54 :PC :I7iZIRmA
#397 [みゅ]
その電車の中でも私はずっと
山田君とメールしていた。
その時,愛が突然
「美月にはさあ…谷口先輩が
いるんやから山田君との
メールやめたら?」
と,言ってきた。
:08/06/29 14:55 :PC :I7iZIRmA
#398 [み]
私は
「よしくんに悪いことしてる
のはわかってるんやけど…
今,メールやめることは
できん。」
と,いってしまった。
すると,
「谷口先輩以外とそんなに
ずっとメールしてるのが
もう浮気やん!!」
と,愛がいいだしたのだ。
:08/06/29 15:48 :PC :i.FmiOVU
#399 [み]
「メールしてるだけで
別に実際話したことないし
山田君もうちに彼氏いるの
知ってるねんからこんなん
浮気ちゃうわー!!」
と,私が言ってもしきりに
愛はそれが浮気だといいはる。
:08/06/29 15:50 :PC :i.FmiOVU
#400 [み]
そのうち,恋愛経験もなく
他人に影響されやすく
愛のことを信用していた
私はだんだん
『私のしていることは
浮気なのか…』
と,洗脳されていった。
:08/06/29 15:52 :PC :i.FmiOVU
#401 [み]
すると,愛が突然
「もう山田君に二股
かけられてもらえば?」
と,いいだした。
「どこに二股かけられてって
いっていいですよっていう
人がおるんよ!!笑」
:08/06/29 15:54 :PC :i.FmiOVU
#402 [み]
なんていってる間に
1日中山田君とメールして
いたからか,私の携帯の
充電がなくなりそうになった。
そこで,愛に山田君のアドレス
を送って充電が切れたことを
伝えてもらうことに…
愛は
「ついでに二股かけられて
あげてっていっとくわ」
なんていってたけど。
:08/06/29 15:57 :PC :i.FmiOVU
#403 [み]
私は愛が私とよしくんの
つきあいを応援してくれて
いるはずだと思っていた
ので冗談だと思い,
あまり相手にしていなかった。
しばらくすると山田君からの
返事が返ってきた。
:08/06/29 15:58 :PC :i.FmiOVU
#404 [み]
「わかったー。いいよー。
やって!!」
…ん?
このいいよーっていうのは…?
もしかして…
:08/06/29 16:00 :PC :i.FmiOVU
#405 [み]
「よかったな,美月。
山田君二股かけられて
くれるってさ。笑」
「えっ,あー,うん…。」
本気で送ってるなんて
思わなかった。
しかも…
やまだくーん!!怒
:08/06/29 16:01 :PC :i.FmiOVU
#406 [みゅ]
私の上に二股という
言葉が重くのしかかる。
これで本当に私は
二股をかけていることに
なってしまったのだろうか…。
このときはこれ以上考える
ことができず,愛を送り
クラス40人中13人しか
集まらなかった
これってうちあげ?!
っという打ち上げを終えて
家に帰った。
:08/06/29 16:04 :PC :i.FmiOVU
#407 [みゅ]
携帯を充電し,山田君に
確認してみる。
『あのさ,愛が言ってた
ことやねんけど…。
ほんまにいいん?』
『別にいいよ〜』
軽い返事だった。
:08/06/30 16:32 :PC :mkd3t2I.
#408 [みゅ]
私は2股という言葉が
ものすごくいやで
愛に相談した。
…これが間違いだった。
:08/06/30 16:34 :PC :mkd3t2I.
#409 [みゅ]
愛は私に
「うちがはたから見てて
思ったことやねんけどさ〜…
美月今まで谷口先輩に結構
なかされてきたやん?
山田君とメールしてて
落ち着くんやろ?
それやったら先輩と別れて
山田君にしたら?」
と,しきりに山田君をすすめる。
:08/06/30 16:37 :PC :mkd3t2I.
#410 [みゅ]
でも,確かに愛の言ってる
事も間違ってはいない。
付き合い始めて7ヶ月。
何度泣いてきたのだろう。
喧嘩するたびに別れよう
と言われ,電話を切られたり
メールを無視されたり…
:08/06/30 16:40 :PC :mkd3t2I.
#411 [みゅ]
2人で肌を重ねたのだって
私が泣く泣く決意したからだ。
それに私は幼馴染の
よしくんしか男の人は
知らない。
だから,外の世界が見てみたい
というのもあった。
山田君とか関係なく
よしくんと別れる
ってのもありかな…。
そう思った。
:08/06/30 16:43 :PC :mkd3t2I.
#412 [みゅ]
:08/06/30 16:55 :PC :mkd3t2I.
#413 [みゅ]
愛との電話を切ってすぐ
よしくんにメールした。
『他に好きな人ができたから
別れよう』
『いいよ』
あっさりした返事だった。
:08/06/30 17:12 :PC :mkd3t2I.
#414 [みゅ]
…あ,終わったんだな。
こんなもんなんだ…。
自分から別れを告げた
くせに涙がとまらなかった。
心にあいた穴は初めての
彼氏だったからだと
自分にいいきかせ続けた。
:08/06/30 17:16 :PC :mkd3t2I.
#415 [みゅ]
しばらくしてから
よしくんからメールがきた。
『明日,会って話したい。』
私もメールだけで終わらせる
のはなんだか嫌だったので
そこから何通かメールをして
夕方から会うことになった。
:08/06/30 17:18 :PC :mkd3t2I.
#416 [みゅ]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次の日…
この日私は昼から山田君
と会う約束もしていた。
山田君が私の地元まで
きてくれるということ
だったので私は駅まで
迎えにいった。
:08/06/30 17:20 :PC :mkd3t2I.
#417 [みゅ]
いきなり2人で会うのは
ちょっと…とお互い思って
いたのでなぜかこの日私たちは
愛の家にお邪魔して3人で
話をすることになっていた。
駅で山田君と合流して
愛の家へ向かう。
:08/06/30 17:21 :PC :mkd3t2I.
#418 [みゅ]
私と山田君を迎えた愛は
心なしかうれしそうに
みえた。
愛の家にお邪魔して
他愛ない話に花を咲かせる。
しかし私は夕方からよしくんと
会う約束をしていたので
2時間ほどで解散となった。
:08/06/30 17:24 :PC :mkd3t2I.
#419 [みゅ]
愛の家を出て山田君を
駅まで送っているとき
「手,つなごっか」
と,山田君が言ってきた。
断る理由もなかったので
「うん。」
と,駅まで手をつないで
あるいた。
:08/06/30 17:25 :PC :mkd3t2I.
#420 [みゅ]
駅につき,山田君を
見送ったあと…
私はそのまま駅で
よしくんを待った。
駅に現れたよしくんは
なんともいえない悲しそうな目で
私をみていた。
:08/06/30 17:27 :PC :mkd3t2I.
#421 [みゅ]
私は目を合わすことが
できなかった。
人目のつかないところに
いきたかったので橋の下へ
いくことになった。
よく2人で手をつないで
歩いた道を,今は不自然な
距離をあけて歩いていく。
:08/07/02 13:22 :PC :Y47Kp1xc
#422 [みゅ]
橋の下についてからも
不自然な間隔を保ったまま
並んで座る。
少ししてよしくんが
口を開いた。
「もう…無理なん?」
:08/07/02 13:23 :PC :Y47Kp1xc
#423 [みゅ]
「…うん。」
「そいつは美月のこと
幸せにできるん?」
「…わかんないけど。」
すると,突然よしくんが
立ち上がり私の前にきて
…土下座したのだ。
:08/07/02 13:25 :PC :Y47Kp1xc
#424 [みゅ]
「お願いやから,
別れんといて」
と,泣きながら言ってくれた。
正直この時私はよしくんの
ことを抱きしめたかった。
「ごめん,別れ話なんて
なかったことにしよ?」
って言いたかった。
:08/07/02 13:27 :PC :Y47Kp1xc
#425 [みゅ]
でも私には首を横に
振ることしかできなかった。
そると立ち上がった
よしくんがおもむろに
ポケットから何かとりだした。
「これ…。」
それを見た瞬間私は自分の
最低さを痛感した。
自分で自分を恨んだ。
:08/07/02 13:29 :PC :Y47Kp1xc
#426 [みゅ]
<Font size="-1">
それは…
ペアリングだった。
<Font>
:08/07/03 13:48 :PC :YzM7J1.A
#427 [みゅ]
シンプルなシルバーの指輪。
最近喧嘩が多かった私たちの
仲直りのために買ってくれて
いたのだった。
私が別れを告げた昨日に…。
ここまできたら,私はそれを
受け取ることはできなかった。
:08/07/03 13:52 :PC :YzM7J1.A
#428 [みゅ]
「ごめん。」
そういうのが精一杯で。
ものすごくつらそうな顔を
したよしくんは私の目の前で
それを川に投げ捨てた。
そして,
「わかった。もう無理なら
ちょっと一人なりたいから
先かえって。」
と,よしくんがいい放った。
:08/07/03 13:57 :PC :YzM7J1.A
#429 [みゅ]
さよならを告げた私と
さよならを告げられた
よしくんはお互いに涙の
とまることのないまま
…別れた。
:08/07/03 13:58 :PC :YzM7J1.A
#430 [みゅ]
私はそのまま家に帰り
無気力なまま1日を
終えようとしていた。
その時,電話が鳴った。
表示を見るとそこには
『炭川さん』の文字が。
炭川さんにはすべて
話していたので今日の事
かなぁっと思いながら
電話に出た。
:08/07/03 14:01 :PC :YzM7J1.A
#431 [みゅ]
「…はい。」
「美月ちゃん?
今,家にいる?」
「はい。」
「ちょっとさ,ポスト見て
きてほしいんやけど
いいかなぁ?電話はつなげた
ままでいいから。」
「…?はい。」
:08/07/03 14:04 :PC :YzM7J1.A
#432 [みゅ]
私の家はマンションなので
私は1階までポストを見に
おりていった。
:08/07/03 14:10 :PC :YzM7J1.A
#433 [さ−]
:08/07/03 23:52 :F703i :0HgSqESQ
#434 [ひ-こ]
:08/07/07 11:00 :SH703i :☆☆☆
#435 [みゅ]
ポストを開けると中には
見覚えのある缶の
ペンケースがあった。
「これ…。」
「開けてみてあげて?」
そう言われておそるおそる
開けてみる。
中を見た瞬間私は
その場に崩れ落ちた。
:08/07/07 12:21 :PC :Dyy3aNxY
#436 [みゅ]
中には,初めて2人で
撮ったプリクラを貼った
携帯のバッテリー,
私の目の前で川に投げられた
はずのペアリングのかたわれ,
よく川で2人で見ていた蛍,
そして…
"やり直して下さい Byよしき"
そう書かれたノートの切れ端が
入っていた。
:08/07/07 12:25 :PC :Dyy3aNxY
#437 [みゅ]
私は電話の向こうの炭川さんの
事を気にせず泣き叫んだ。
少したってから
「…大丈夫?」
という炭川さんの声が
聞こえた。
「…すいません。
大…丈夫です。」
何とかそれだけ言うと
「とりあえず家に戻り。
もう少し電話つないどくから。」
:08/07/07 12:36 :PC :Dyy3aNxY
#438 [みゅ]
「ありがとうございます。」
炭川さんの優しさが
身に染みた。
1人になりたくなかったので
電話をつなげていてくれたのは
本当にありがたかった。
:08/07/07 12:44 :PC :Dyy3aNxY
#439 [みゅ]
涙が止まるまで話を
していてもらい,落ち着いた
ところで電話を切った。
そして,私は愛に電話した。
そして今日の話を全てして
ペンケースの話もした。
すると,愛は
「先輩せこいな。」
と,言い出したのだ。
:08/07/07 12:49 :PC :Dyy3aNxY
#440 [みゅ]
「何で?」
「だって,美月の目の前で
指輪投げるとかさぁ
美月が責任感じるに
決まってるやん!」
と,よしくんの事を
否定し続ける。
:08/07/08 13:13 :PC :kjre4kyE
#441 [みゅ]
私の心の中でにさっきの
電話の中で炭川さんが
言ってた言葉がまわる。
『かぼちゃんがその山田君を
おすってのがなぁ…』
っと。
私も少し気にはなっていた。
応援してくれてるんじゃ…
なんて思って。
でも,愛を信用してたから
取り越し苦労だと思っていた。
:08/07/08 13:22 :PC :kjre4kyE
#442 [みゅ]
とりあえず報告を終えると
すぐ電話を切った。
すると,すぐに電話が
かかってきた。
…よしくんから。
ドキドキしながら電話にでる。
:08/07/08 13:24 :PC :kjre4kyE
#443 [みゅ]
「…もしもし」
「今さ,俺美月の部屋の窓の
外におるねん。」
「…え?」
あわてて窓を開けて外を見る。
すると,そこには悲しそうな
笑顔でこっちを見ている
よしくんがいた。
よしくんを見た瞬間私は
電話を切って家を飛び出し
よしくんの元へむかった。
:08/07/08 13:28 :PC :kjre4kyE
#444 [架恋☆s.by冠那]
気になります!!
美月とよしくんの行方と、かぼちゃんが……
どうなるんかなぁヘ~
頑張ってねx
:08/07/08 14:36 :W42K :lEhe0f0Y
#445 [みゅ]
架恋さん
ありがとうございます☆
がんばるんでできれば
最後まで読んでくださいね♪
:08/07/10 14:49 :PC :☆☆☆
#446 [ひ-こ]
:08/07/10 15:16 :PC :☆☆☆
#447 [ひ-こ]
>>443続き…
「何で…?」
そういうのが精一杯だった。
「ごめんな,しつこくて。
でも俺やっぱ美月のこと
すきやからさ。」
私は涙が溢れてくるのを
おさえることができなかった。
そんな私をみながらよしくんは
話を続ける。
:08/07/10 15:19 :PC :☆☆☆
#448 [ひ-こ]
「俺がポスト見てって言っても
よかってんけど,美月電話に
でてくれんかと思って
炭川に頼んでん。」
「これは…?」
私が指輪を指しながら聞くと
「あの時は勢いで川に
なげちゃったけどやっぱ
受け取ってほしくってさ。
美月が帰った後,川に入って
探してん!!俺のはすぐに
見つかったけど美月のは
なかなかみつからんくてさ…
罰かなって思った。」
:08/07/10 15:27 :PC :☆☆☆
#449 [ひ-こ]
そして
「もう一回やり直して
もらえんかな?」
っと,私の顔をのぞきこむ。
私はこの時,私の選択は
間違っていたと
心の底から思った。
「ごめん,めっちゃ傷つけて。
美月からもお願い,やり直そう」
そうよしくんに言った。
:08/07/10 15:32 :PC :☆☆☆
#450 [ひ-こ]
これで私達の関係は
元に戻った。
と,その時よしくんの
携帯が鳴った。
メールだったらしい…
何故かそれを見ている
よしくんの顔が少し
気まずそうだったので
何気なくのぞいてみる。
:08/07/10 15:35 :PC :☆☆☆
#451 [ひ-こ]
すると,それは愛からの
メールで,そこに書いて
あったことを見て
私は思考回路がとまって
しまった。
『私やっぱり先輩のこと
あきらめられません』
:08/07/10 15:38 :PC :☆☆☆
#452 [ひ-こ]
…え?
頭が真っ白になると同時に
私の中ですべての歯車が
かみ合った音がした。
だから山田君をすすめたんだ。
だからよしくんの悪口を
私に吹き込んだんだ。
そりゃ,好きな人の彼女が
ほかの男とメールしてるの
きにくわないよな。
でも…
:08/07/10 15:43 :PC :☆☆☆
#453 [ひ-こ]
信じたくなかった。
誰かに嘘だと言って
ほしかった。
私は…
私は…
愛にずっと騙されてたんだ。
:08/07/10 15:45 :PC :☆☆☆
#454 [ひ-こ]
パニックを起こしている私に
よしくんが気まずそうに
口を開く。
「実はな,かぼちゃんに
好きやっていわれててん。」
「…いつ?」
「4月くらいかな。」
…2ヶ月。
2ヶ月も私は
愛に嘘つかれてたんだ。
:08/07/10 15:48 :PC :☆☆☆
#455 [ひ-こ]
その時
「よし〜,お父さんが迎えに
来てくれたから帰りなさい。」
と,私の父の声がした。
:08/07/10 15:50 :PC :☆☆☆
#456 [なーき]
こんな話びっくりや・・・。
先が気になりすぎるから
これからも更新頑張ってー(*^0^*)/
:08/07/10 18:45 :PC :Y2xRUI1E
#457 [ひ-こ]
:08/07/11 14:33 :PC :☆☆☆
#458 [ひ-こ]
時計を見ると12時半。
そりゃ迎えにくるわな…。
ということで,私はまだ
ショックから立ち直れないまま
よしくんは帰ることになった。
よしくんが帰る直前お母さんに
「こんな夜中に…。あんたら
ややこしいなぁ。
何か問題あったん?
もう解決したん?」
と聞かれた。
:08/07/11 14:48 :PC :☆☆☆
#459 [ひ-こ]
すると
「もう…大丈夫やんな?」
と,私を見たよしくんの顔が
なんとも悲しくて…。
うなずくことしか
できなかった。
:08/07/11 14:59 :PC :☆☆☆
#460 [ひ-こ]
次の日,私は学校で
山田君にメールした。
『全部なかったことに
してください。やっぱり
よしくんが大事でした。』
と…。
恨まれると思った。
罵られると思った。
でも,
『わかった。お幸せに。』
と,言ってもらえた。
:08/07/11 15:07 :PC :☆☆☆
#461 [ひ-こ]
そして…
私は愛と話をつけないと
いけなかった。
なので,愛にメールする。
なんて送っていいのか
散々悩んだあげく
『よしくんの事…
好きやったん?』
と送った。
:08/07/11 15:10 :PC :☆☆☆
#462 [ひ-こ]
すると…
『うん。でも,最初にいろいろ
言ってきたのは谷口先輩やで?』
『…どーゆーこと?』
私がそういうと愛はよしくんが
愛に送ったのであろうメールを
私に転送してきた。
そこには…
:08/07/11 15:12 :PC :☆☆☆
#463 [ひ-こ]
『俺は美月が大好きやけど
今は愛が1番やから』
とか,その他もろもろ…。
愛がよしくんと連絡を取っていた
4月ごろ…
私が高校生活に浮かれている間
2人は電話やメールを毎日
していたそうだ。
:08/07/11 15:16 :PC :☆☆☆
#464 [ひ-こ]
しかも愛が
「かぼちゃんじゃなくて
愛って呼んでください。」
って言ったらしく2人の
間では愛と呼んでいたらしい。
そーいえばあのころよしくんと
会う度に結構な頻度で
「今日駅でかぼちゃんに
あったわー。」
とか,愛からも
「谷口先輩みたでー。」
なんて聞いたりしていた。
:08/07/11 15:21 :PC :☆☆☆
#465 [ひ-こ]
その時は変に思わなかったが
今思えばあれは全部嘘で
実は私に隠れて2人で
会っていたんだな。
自分の鈍感さに呆れる
しかなかった。
『うちはちゃんともう
振られてるから。』
愛はそう言ったけど…
もうそーゆー問題じゃないんだ。
:08/07/11 15:26 :PC :☆☆☆
#466 [ひ-こ]
私はこの話を1人で
かかえきれなくなり
今の1番の相談相手である
炭川さんにすべて話した。
すると
「俺今日暇だし学校終わったら
直接話し聞いてあげるよ。」
と,言ってくれた。
のでお言葉に甘える事にした。
:08/07/11 15:31 :PC :☆☆☆
#467 [ひ-こ]
その日の学校での
テンションは最悪だった。
席が1番後ろだったのが
せめてもの救い。
すると,葵からメール。
きっと愛が全て話したのだろう。
『死ね』
の一言。
:08/07/11 15:34 :PC :☆☆☆
#468 [ひ-こ]
落ち込んでいた私には
重い一言だった。
いつもの私ならよく
わからなくてもとにかく
謝って味方につけようと
するのだが…
このとき私の中で何かが
切れた音がした。
:08/07/11 15:37 :PC :☆☆☆
#469 [杏]
続き気になるー☆
:08/07/15 22:29 :N903i :YK/CJKYM
#470 [ひ-こ]
:08/07/16 15:34 :PC :☆☆☆
#471 [ひ-こ]
今までためていた不満や
不安,悲しみや憎しみが
全て溢れだし
葵にぶつけてしまった。
葵は気の強い子なので
そんなことでめげたりはしない。
:08/07/16 15:38 :PC :☆☆☆
#472 [ひ-こ]
そのまま喧嘩腰に
何度かやりとりを続けた後の
最後のメール…
『もうアドも番号も
存在も全部消したから』
と…。
何だか心にポッカリと
大きな穴があいた気がした。
今まで友達と喧嘩なんて
めったにしたことがなかった。
だから…
:08/07/16 15:43 :PC :☆☆☆
#473 [ひ-こ]
落ち込んでいる私に
美香がそっと渡してくれたのは
プリクラだった。
打ち上げの時に
2人で抜け出して
撮ったプリクラ。
美香を見ると
"裏を見て"
とジェスチャーしていたので
裏向けてみる。
:08/07/16 15:50 :PC :☆☆☆
#474 [ひ-こ]
するとそこには
『美月〜♪
今は辛いと思うけど
すぐに笑えるときがくるよ☆』
と,書いてあった。
そして…私とよしくんの
相合傘も。
このとき,ホントに
美香と友達でよかったと
思った。
:08/07/16 15:52 :PC :☆☆☆
#475 [ひ-こ]
そして,とても長かった
学校を終え,ダッシュで
炭川さんと約束した
場所へと向かう。
私がついたときにはもう
炭川さんは来てくれていた。
「今日はすいません。
わざわざありがとうございます」
と,私が言うと
「全然いいよ♪
それより…大丈夫?」
そう言ってくれた。
私は炭川さんに全て話した。
:08/07/16 16:04 :PC :☆☆☆
#476 [ひ-こ]
よしくんと愛が会ってたこと,
よしくんからも愛に
言い寄って行ってたこと,
よしくんが愛のことを
かぼちゃんではなく
愛とよんでいたこと,
私と葵との縁が
きれてしまったこと。
炭川さんは私の下手な話を
黙って聞いてくれていた。
そして,私が話し終わると
「ちょっと谷口に電話するから
美月ちゃんちょっとここに
いてもらっていい?」
と言い,少し離れたところで
電話をしはじめた。
:08/07/16 16:08 :PC :☆☆☆
#477 [ひ-こ]
5分ほどして戻ってきて
「ちゃんと谷口には
言っといたよ。
まだ落ち着かんのやったら
明日も話聞いてあげるから。」
と,言ってくれた。
本当に炭川さんの優しさが
ありがたかった。
:08/07/16 16:16 :PC :☆☆☆
#478 [我輩は匿名である]
:08/07/16 16:59 :N902i :BKUokwgA
#479 [ひ-こ]
匿名さん
安価ありがとうございます
:08/07/20 02:12 :SH703i :☆☆☆
#480 [ひ-こ]
そして帰りも家まで
送ってくれた。
その間もくだらない話をしながら
私を笑わせてくれていた。
本当の兄みたいだった。
:08/07/20 02:20 :SH703i :☆☆☆
#481 [ひ-こ]
私はその次の日も炭川さんに
会いに行った。
もちろんよしくんには
了解をとって。
さすがにまた来てもらうのは
悪いので,今度は私が
炭川さんの学校の最寄り駅まで
会いに行くことに…
:08/07/20 02:23 :SH703i :☆☆☆
#482 [ひ-こ]
私が着くとすぐに炭川さんが
現れた。
何故か自転車で…
私が不思議に思っていると
「今この先の公園で友達と
遊んでるねんよ。
だから,美月ちゃんもいこ!
後ろのって」
と言われた。
:08/07/20 03:26 :SH703i :☆☆☆
#483 [ひ-こ]
人生初!
よしくん以外の男の人との
チャリ2ケツ!笑
絶対よしくんが見たら怒るわ…
なんて思いながらも断れる
はずもなく後ろに立ってのる。
…恋人同士に見えるかな?
とか考えてるうちに公園ついた。
そこには5人ほど,炭川さんの
友達と思われる人がいた。
:08/07/20 03:41 :SH703i :☆☆☆
#484 [ひ-こ]
そしてそこで,
「この子美月ちゃん!!
谷口の彼女☆」
と,紹介された。
…なんか,恥ずかしい。
炭川さんの友達はみんなで
野球をしていたようだった。
…なんか悪いなぁっと
思っていると私の携帯が鳴った。
:08/07/20 12:25 :PC :☆☆☆
#485 [ひ-こ]
よしくんからのメールで
『今,炭川と一緒?
どこにおるん?』
と,きたので
『一緒だよー!!なんか友達も
いるけど…。場所は公園!!』
と,返すと
『俺もいく!!』
…え〜?
:08/07/20 12:28 :PC :☆☆☆
#486 [ひ-こ]
何故か来ると言い張るので
私が駅まで迎えに行く
ことになってしまった。
炭川さんに
「すいません,なんか
よしくんが来たいらしいので
迎えにいってきます」
と,言い1人で来た道を
戻ることに…
:08/07/20 12:31 :PC :☆☆☆
#487 [ひ-こ]
自慢じゃないが私は
極度の方向音痴でもある。
なので来た道を戻っていた
はずなのにみたことのない
お店が並んでいる通りに
入ってしまうのは
日常茶飯事…。
今回も来た道を戻るだけ
なのにどれほどの時間が
かかったことか…。
:08/07/20 12:33 :PC :☆☆☆
#488 [ひ-こ]
結局よしくんをかなり
待たせてやっと駅に
たどり着いた。
駅が見えた時の喜びと
いったら…笑
ほんとに迷子になったと思った。
そして,よしくんと合流して
また公園まで戻る。
その道のりの中でいろいろ
話をしていると
よしくんはとにかく私が
炭川さんと会うのが
気にいらなかったらしい…
:08/07/20 12:37 :PC :☆☆☆
#489 [ひ-こ]
:08/07/20 12:40 :PC :☆☆☆
#490 [ひ-こ]
公園につくと
炭川さんは友達との野球に
加わっていた。
私たちを見つけると
走ってきてくれたので
よしくんが
「俺ここにおるから
炭川と話しておいで!!」
と,言ってくれた。
が…。
炭川さんが
「話するってか話聞いて
あげるだけやったし
谷口がきいてあげたらいいから。
2人で話しとき」
と,言って野球に
戻ってしまった。
:08/07/20 12:44 :PC :☆☆☆
#491 [ひ-こ]
しかたがないので2人で
ブランコに腰掛け話す事に…
ただ,お互い今回のことを
話すにはまだ気持ちの整理が
ついていなかったので
会話はぎこちない。
「あのさ…」
と,よしくんが口を開く。
「んー?」
「あの男の子と…
どこまでいったん?」
:08/07/20 12:48 :PC :☆☆☆
#492 [ひ-こ]
…はい?
「どこまでって…。
たった2日や3日やで?
なんもしてへんよ!!笑」
…なんの心配やねん!!
「ちゅーも?」
「してません!!笑」
:08/07/20 12:51 :PC :☆☆☆
#493 [ひ-こ]
「よかった〜♪」
「あ〜,そーいえば
そんなたいした事じゃ
ないかもやけど…」
「何?やっぱなんかしたん?」
「なんかってか…
手つないだわ!!」
「…どっちから?」
ちょっと怒りが感じられた。
「え〜っと…。むこうから」
「ふ〜ん。」
:08/07/20 12:54 :PC :☆☆☆
#494 [ひ-こ]
少しよしくんが機嫌を
損ねているのがわかった。
なんともわかりやすい。
そして私も少し
気になっていたので
同じ質問をよしくんにしてみる。
「よしくんは愛と
どこまでいったの?」
:08/07/21 00:29 :SH703i :☆☆☆
#495 [ひ-こ]
すると予想外の答えが
返ってきた。
「俺がちょっと襲っちゃった
からなあ。でもやってはないし
ちゅーもしてないから!!」
…俺が,襲っちゃった?
ちゅーはしてない?
どーゆーこと?
:08/07/22 12:55 :SH703i :☆☆☆
#496 [ひ-こ]
「俺の中ではちゅーって
やるよりもなんか大事な
気がするねんよ。
だから,ちゅーはしてない」
…。
このとき私は現実から
目をそらしたかったのかも
しれない。
それ以上よしくんを追及するのを
やめることにした。
…襲っちゃったって言っても
押し倒したくらいで
きっと何もしてないよ。
と,自分に言い聞かせて。
:08/07/23 10:43 :SH703i :☆☆☆
#497 [ひ-こ]
そんな話をしているうちに
家に帰らなくてはならなく
なってしまったので
みんなでぞろぞろ帰ることに。
炭川さんとは駅で
別れてよしくんが家まで
送ってくれた。
もうほんとに愛とのことが
おこる前のように戻っていた。
:08/07/25 00:31 :SH703i :☆☆☆
#498 [ひ-こ]
この日からしばらくは
特に何も起こらなかった。
前とかわらず
平凡な日々が続いた。
相変わらず炭川さんは
私の様子を気遣って
ちょこちょこ連絡してきて
くれていたし…
実はこっそり山田君との
メールも続いていた。
:08/07/25 13:40 :SH703i :☆☆☆
#499 [ひ-こ]
あの後,何故だかよく
わからないのだが
山田君に謝ってそれから
普通のメル友に
戻ってしまったのだった。
まるで何もなかったかのように。
よしくんには本当に悪いと
思っていた。
が,山田君にも悪いと思い
きっぱりと関係が
きれなかったのだった。
:08/07/25 13:47 :SH703i :☆☆☆
#500 []
:08/07/26 00:41 :P905i :brtNZHro
#501 [さー]
:08/07/26 23:22 :F703i :Tizy1pKI
#502 [ひ-こ]
安価ありがとうございます
:08/07/27 01:15 :SH703i :☆☆☆
#503 [ひ-こ]
そんなこんなで1週間ほど
経ったある日のこと…
私はいつものように
よしくんと電話をしていた。
その電話の中で,愛や山田君
の事で揉めたときの話になった。
もうやましいことなど
何もないのであの時の話は
笑い話になっていた。
:08/07/27 01:22 :SH703i :☆☆☆
#504 [ひ-こ]
ここからたまに少し卑猥な
表現が入るときがあります。
なので苦手な方はご遠慮下さい。
:08/07/27 01:23 :SH703i :☆☆☆
#505 [ひ-こ]
このときまたよしくんが
「俺がちょっと襲っちゃった」
と言う言葉を発した。
私は我慢の限界だった。
「襲ったって具体的に
何をしたん?」
「聞かん方がいーかもよ?」
とよしくんが渋る…
:08/07/27 01:26 :SH703i :☆☆☆
#506 [ひ-こ]
それでもしつこく聞き続けた。
すると,よしくんが
重たい口を開いた。
…押し倒しちゃっただけ
その言葉を期待していた。
が,その期待は簡単に
打ち砕かれて絶望へと
かわっていった。
:08/07/27 01:30 :SH703i :☆☆☆
#507 [ひ-こ]
「ちょっと下の方に指
いれちゃった…みたいな?」
それを聞いた瞬間思わず,まだ言葉を続けようとしていた
よしくんを遮って
「えっ,いや…」
と叫んでしまった。
:08/07/27 22:33 :SH703i :☆☆☆
#508 [ひ-こ]
よしくんと愛にそんなことが
あったのは4月。
私が2人の事を知るまでの
2ヶ月間…
何も知らずに私はよしくんと
数回体を重ねていた。
「どーゆー気持ちで…
愛のこと触った手で
美月にふれてたの…」
ヒステリックに泣き叫ぶ。
:08/07/27 22:36 :SH703i :☆☆☆
#509 [ひ-こ]
「ごめん…」
そんなよしくんの声も
私にはもう…届いていなかった。
予想していた範囲を
越えすぎていた。
「いや…いや…」
ただただ『いや』という
言葉を泣きながら連呼する。
よしくんも私の予想以上の
反応に戸惑っているようだった。
:08/07/27 22:39 :SH703i :☆☆☆
#510 [ひ-こ]
もう時間は夜中の2時を
回っていた。
それでも私は泣き続けていた。
よしくんが愛に対してしたのと
同じ事を自分もされていた
と思うだけで自分が
汚らわしいと思った。
…どーゆー気持ちで
そればかりが頭の中で
ぐるぐるとまわっていた。
:08/07/27 22:49 :SH703i :☆☆☆
#511 [ひ-こ]
「ごめん,ちょっと気持ちの
整理がつかんし,
まだ涙とまらなさそうやから
1回電話切る」
と,電話を切ろうとすると
「待って!!
お願いやから切らんといて!!
今電話切ったら美月何するか
わからへんから」
と,止められた。
何するかわからんって…。
確かにこの時一瞬自虐行為
が頭をよぎったのは事実だった。
:08/07/31 00:02 :SH703i :☆☆☆
#512 [ひ-こ]
しかし,残念ながらと言うべきか
幸いと言うべきか…
私はそんな度胸を
持ち合わせてはいなかった。笑
「なんもせーへんから」
と言っても
「お願いやから」
と言って電話を切らせては
くれなかった。
そして,電話を切ることを
諦めた私は,ただただ
泣き続けた。
:08/07/31 00:08 :SH703i :☆☆☆
#513 [ひ-こ]
涙が枯れることはなかった。
力尽きるまで泣き続けた。
相手が知らない人だったら
まだましだったかもしれない。
ただ…相手が愛だから。
どこで,どんな状況で
そうなったのかは全く
わからないはずなのに
頭の中に愛とよしくんの
姿が浮かぶ。
:08/07/31 00:15 :SH703i :☆☆☆
#514 [ひ-こ]
消しても消しても少しずつ
姿をかえて浮かんでくる。
違う場所だったり…
違う体制だったり…
その度に狂ったように
泣きさけぶ。
よしくんは朝の5時まで
そんな会話にならない状況で
電話してくれていた。
:08/07/31 00:22 :SH703i :☆☆☆
#515 [ひ-こ]
電話は2時間45分を
超えてしまうとお金が
かかるので1度切らないと
いけなかった。
そのときも
「1回切るけどすぐかけるから
お願いやからでてな。」
と,何度も言っていてかなり
心配してくれているようだった。
:08/07/31 00:25 :SH703i :☆☆☆
#516 [ひ-こ]
5時を過ぎたころに
私の気持ちがやっと少し
落ち着いて,涙も止まったので
寝ることになった。
しかし私はその日朝から部活で
2時間ほどでまた起きなければ
ならなかった。
一晩中泣き腫らした顔と
寝不足で部活なんて
行きたくなかった。
:08/07/31 00:30 :SH703i :☆☆☆
#517 [ひ-こ]
しかし親にそんな理由が
言えるはずもなかった。
どーしようか悩んでいると
「今日,美月時間あるんやったら
会って話したい」
と,よしくんが言ってくれた。
ので,部活は休むと祥子と
部長に連絡して
部活と同じようにをでて
さぼることに。
:08/07/31 01:29 :SH703i :☆☆☆
#518 [ひ-こ]
間違って絵文字いれちゃった
:08/07/31 01:29 :SH703i :☆☆☆
#519 [ひ-こ]
朝,普通に家をでる。
良心が少し痛んだが仕方ない。
私は駅に着くまでの10分ほど
誰かと話したくて…
山田君に電話した。
よしくんと愛のことを
話したのだが山田君は
優しく話を聞いてくれた。
そして,駅に着いたので電話を
切ってよしくんと合流した。
:08/07/31 01:34 :SH703i :☆☆☆
#520 [ひ-こ]
私が別れ話を切り出した
時のように気まずい空気が
流れていた。
そして電車に乗り,無言のまま
どこかへと向かう。
行き先は決まっていなかった。
何駅か行ったところで
よしくんが何かを
思い出したかのように
「次で降りよ」
と,言った。
:08/07/31 01:38 :SH703i :☆☆☆
#521 [ひ-こ]
私はそれに従う。
そして電車から降りる時,
私が携帯を電車におき忘れて
いきそうになったのを
よしくんがもってきてくれた。
その時,中を少し
見てしまったらしい。
「何で…?」
「…え?」
:08/07/31 01:41 :SH703i :☆☆☆
#522 [ひ-こ]
「何であいつに電話したん?」
「別に誰でもよかってんけど
誰かと話してたくって。」
と,私が言うと
「誰でもいいならあいつに
だけは連絡して欲しく
なかったな」
と,悲しそうな顔をした後
「俺が悪いんやけどね」
とつけたした。
:08/07/31 01:45 :SH703i :☆☆☆
#523 [ひ-こ]
さっきより一層微妙な
空気が流れる中
たどり着いたのはなぜか
ラブホテル。
「なんで…」
と私が呆れ顔で言うと
「ここやったらいくらでも
暴れられるやん?
美月の気持ちの発散が
できるかと思って」
と,よしくんは言った。
:08/07/31 01:48 :SH703i :☆☆☆
#524 [ひ-こ]
でも,私は部活の用意で
でてきたので制服である。
…制服って大丈夫なのかな?
でもここまできたら
なるようになれっと
開き直り入ることに。
:08/07/31 06:57 :SH703i :☆☆☆
#525 [ひ-こ]
しかし,やはり予想していた
通りにロビーのような所で
「すいません,学生のご利用は
ちょっとご遠慮ください。」
と,放送のように
聞こえてきた。
ので,しかたなく外にでる。
:08/07/31 14:53 :PC :☆☆☆
#526 [ひ-こ]
「何で制服でくるかなぁ?」
「そんなこと言ったって
しかたないやんか〜。」
なんて言いながら
来た道をとぼとぼ戻る。
「どこいこっかぁ?」
「う〜ん…」
なんて言いながら結局
着いたのはいつもの川だった。
:08/07/31 14:57 :PC :☆☆☆
#527 [ひ-こ]
川の近くに2人並んで
座り無言のまま
川を見つめる。
そのまま5分ほど
経った頃に
「ほんまにごめんな…」
と,よしくんが口を開いた。
するとまた,私の脳裏に
よしくんと愛の姿が
浮かんでくる。
:08/08/01 08:46 :PC :☆☆☆
#528 [ひ-こ]
夜中のように泣き叫んだりは
しなかったが私の頬を
涙が静かにつたっていく。
「もう…いいよ。
今更どうにもできないし。
鈍感だった美月も悪いから」
と,言うと
「もうこんな思い絶対
させへんから!!
全部忘れさせてあげるから。
ほんとにごめん。」
:08/08/01 08:52 :PC :☆☆☆
#529 [あ]
>>0―>>200
>>201−>>400
>>401−>>600
:08/08/01 10:32 :SH905i :yQaW8Nno
#530 [あ]
:08/08/01 10:34 :SH905i :yQaW8Nno
#531 [あ]
:08/08/01 10:35 :SH905i :yQaW8Nno
#532 [ひ-こ]
:08/08/02 10:30 :PC :☆☆☆
#533 [ひ-こ]
よしくんはそう言い
優しく私の唇に触れた。
「もう,泣かないで。」
「…うん。
困らせてごめん。」
そこからはいつも通り
仲良く川で遊んだ。
何もなかったかのように。
:08/08/02 10:33 :PC :☆☆☆
#534 [ひ-こ]
私は部活に行っている
ことになっていたので
部活の終わる時間が
くるまで帰れない。
その時間まで
よしくんは私の相手を
してくれていた。
もう,愛なんてどーでもいい。
よしくんさえいてくれるなら…
そう思えた。
:08/08/02 10:38 :PC :☆☆☆
#535 [ひ-こ]
それからしばらくして
私は夏休みに入った。
私は毎日部活があったし
よしくんは高3で
受験生だったので
会える回数は少し減った。
でも,毎日の電話は
必ずしていたし
メールもずっとしていた。
:08/08/02 10:42 :PC :☆☆☆
#536 [ひ-こ]
そして迎えた8月15日
この日は毎年かかさず
行っているよしくんの
地元のお祭りだった。
小さい時はお祭りの日になると
軽トラックの後ろにのって
太鼓たたきながら
お祭り宣伝をしていた。
男親はみんな着ぐるみを
着て,暑いのに
がんばってたなぁ。
:08/08/02 11:02 :PC :☆☆☆
#537 [ひ-こ]
なんて昔を懐かしんでみる。
今はもうそんなことは
しないけど,私はどこの
お祭りよりもこのお祭りが
大好きだった。
なんせ,よしくんのお父さんの
おかげで矢倉の上で
太鼓叩けるんだもん。
やぐらの上にただいるのも
好きだった。
そこはいつも太鼓を叩く
おじさんたちが飲んでいる
ビールの缶があちこちに
転がっていた。
:08/08/02 11:06 :PC :☆☆☆
#538 [ひ-こ]
そして,汗だくに
なりながらも必死に
太鼓をたたいている
人たちの熱気。
なんだかそれが
心地よかったのだった。
それになんと言っても
ここのお祭りが他と
違うところは盆踊りである。
ほかのお祭りはいつも
やぐらの周りを婦人会の
おばちゃんが踊ってる
だけだが…
:08/08/02 11:09 :PC :☆☆☆
#539 [ひ-こ]
ここのお祭りは
小さい子から若者から
おじいさんまでみんなが
必ず踊っている。
もちろん,私も。
なぜかというと…
ダンレボの曲が流れるからだ。
こんなに盛り上がる盆踊りは
ここ以外ではみたことなかった。
:08/08/02 11:11 :PC :☆☆☆
#540 [ひ-こ]
と,言うことで今年も
楽しみにしながら
家族で谷口家へ向かう。
1つ残念なことは
祭りの間はよしくんと
一緒にいれないと
いうことだ。
一応私たちの関係は
お互いの親以外には
秘密だったから。
:08/08/02 11:25 :PC :☆☆☆
#541 [ひ-こ]
谷口家で祭りの準備を
してみんなでぞろぞろ
祭にむかう。
そして…
祭りがはじまった。
私はいつものように
やぐらにあがったり
下りたりしていた。
:08/08/02 11:27 :PC :☆☆☆
#542 [ひ-こ]
そのときたまたま
やぐらの階段のところで
よしくんと鉢合せした。
すると,上から
「よし!!美月!!」
と,2人の名前が呼ばれた。
上を見てみるとよしくんの
おじちゃんが満面の笑みで
カメラを構えていた。
:08/08/02 11:30 :PC :☆☆☆
#543 [ひ-こ]
「はい!!チーズ★」
…カシャッ!!
この写真が私の祭りの
1番の思い出となった。
そしてこの数日後
美香から衝撃的な
電話がかかってきた。
:08/08/04 11:50 :PC :☆☆☆
#544 [ひ-こ]
「あたし,彼氏と別れたから。
ちょっと今まだ辛くて
詳しくははなせへんけど
また学校で」
と,早口でまくしあげて
電話はきられた。
:08/08/07 14:19 :PC :☆☆☆
#545 [ひ-こ]
美香と彼氏は私とよしくんより
ずっと長い付き合いで
お互いのことよく知ってるから
絶対別れないって
心のどこかで思っていたので
すごくショックだった。
何より,美香が傷付いているのに
何もできない自分に腹が立った。
:08/08/11 00:57 :SH703i :☆☆☆
#546 [ひ-こ]
自分が辛かったときは
あんなに励まして
もらっていたのに…。
なんだか申し訳なかった。
私はこの日なかなか
寝付くことができなかった。
:08/08/26 12:07 :PC :0eGHYQns
#547 [ひ-こ]
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
8月も終わりに近づいた頃。
私達はクラスで文化祭の
打ち上げにきたメンバー
中心に花火をしよう
ということになっていた。
みんな部活があるので
何人これるかは
わからなかったが
夏休み最後の思い出作りだ。
:08/08/26 12:22 :PC :0eGHYQns
#548 [ひ-こ]
私は盆明けに部活を
辞めていた。
理由は…
しんどかったから
先生と合わなかったから
そんなありふれた理由。
正直遊びたかったし
バイトもしたかったし。
周りもみんな辞めて
いっていたから
流されたってのもあった。
:08/08/26 12:25 :PC :0eGHYQns
#549 [ひ-こ]
だから私はこの花火に
喜んで参加した。
美香もくると言っていた
ので美香と会うのも
楽しみだった。
少しでも美香の力に
なれたらと思って。
:08/08/26 12:30 :PC :0eGHYQns
#550 [ひ-こ]
部活のある人は後から
合流することに
なっていたので
朝から遊ぶメンバーは
帰宅部組ということに
必然的になってしまう。
ということで結局
待ち合わせ場所に集まったのは
…3人
:08/08/26 12:32 :PC :0eGHYQns
#551 [ひ-こ]
私と美香ともう1人…
あの目つきの悪い
幡中君だった。
かなりの異色メンバーで
一体どこにいこうか…
悩んだ末むかったのは
カラオケ。
:08/08/26 12:44 :PC :0eGHYQns
#552 [ひーこ]
朝早くから集まったので
時間はあり余っていた。
結局幡中君は1曲も
歌わなかったので
私と美香とで
5時間歌い続けた。
:08/08/28 15:32 :PC :NInxq5fg
#553 [ひ-こ]
しかし,5時間もの間
誰一人として連絡してくる人は
いなかった。
「まだ部活おわらんのー」
と,美香がいらいら気味に
言いながらのびをした。
その瞬間袖からみえた"それ"が
私に強い衝撃を与えた。
:08/09/21 12:39 :SH703i :☆☆☆
#554 [ひーこ]
「"それ"どうしたん…?」
と,私が聞くと
1番聞きたくなかった
答えが返ってきた。
「あー…,"これ"?
自分で切っちゃった。」
…リスカの痕だった。
:08/09/21 16:14 :PC :dvcXlvOg
#555 [ひ-こ]
美香は私が聞く前に
彼氏と別れてからの
夏休みの話をしてくれた。
美香は彼氏を他の女に
とられたのだった。
許せなくて,死にたくて
自虐行為に至ったらしい。
その白い肌に刻まれた
痛々しい赤く細い筋が
美香の心の傷を表していた。
:08/09/21 18:00 :SH703i :☆☆☆
#556 [ひ-こ]
「…それからさ,剃刀を
持ち歩くようになってん。
私はいつでも死ねるんだ
って思えるから」
美香はそういって
ポケットから剃刀を
とりだしてみせてくれた。
私が何て言っていいか
わからなくて黙っていると
幡地君が口を開いた。
:08/09/21 18:59 :SH703i :☆☆☆
#557 [ひ-こ]
「死んだらあかんやろ〜」
って。
今の話の流れからは
想像できないくらい
かる〜い感じで。
すると
「あ〜,いーよねー,
そーゆーかる〜い感じ!
だからこーゆーのも
話やすいねんよなあ」
と,美香が笑った。
:08/09/21 19:02 :SH703i :☆☆☆
#558 [ひ-こ]
:08/09/21 19:13 :SH703i :☆☆☆
#559 [ひ-こ]
美香の一言で暗くなりかけた
雰囲気が元にもどり
また3人で笑いあった。
それからファーストフード店へ
移動することに。
美香は隣に人が座るのが
嫌いらしく必然的に
私と幡中君が隣になる。
:08/09/23 01:37 :SH703i :☆☆☆
#560 [ひ-こ]
そのうえ美香の元カレの
話をしてる途中で
美香が紙コップを
握り潰したりしていたので
まわりからみたら
修羅場のようだっただろう。
結局その後みんなに
ドタキャンされてしまい
花火をしないまま
解散になってしまった。
:08/09/23 20:25 :SH703i :☆☆☆
#561 [ひ-こ]
そんなこんなで
初めての高校生としての
夏休みが終わり
学校が始まった
そして,2学期が始まって
すぐにある大きな行事…
体育祭が着々と
近づいていた。
:08/10/30 09:48 :SH703i :☆☆☆
#562 [ひ-こ]
自慢にもならないが
私は足が速くない
ということで走る競技は
クラス全員リレーのみ
あとは騎馬戦と
学年パフォーマンスに
でることになっていた。
特に楽しみなこともなかったので
私はよくよしくんに
愚痴をこぼしていた。
:08/10/30 09:52 :SH703i :☆☆☆
#563 [ひ-こ]
「練習めんどくさい〜」
とか
「だるい〜」
とか…。
するとよしくんが
「俺が見に行ったるから
がんばりーや!」
と,言ってくれたのだが…
:08/10/30 09:55 :SH703i :☆☆☆
#564 [ひ-こ]
「体育祭…平日やで?」
「あっ…。
まっまあ,学校休んで
いくって!」
なんて言ってくれてたけど
よしくんは中高一貫の学校で
今まで皆勤賞。
学校休むなんて
ありえないと思ってた。
親にもすぐばれちゃうし。
:08/10/30 09:59 :SH703i :☆☆☆
#565 [ひ-こ]
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
体育祭当日
この日の朝…
よしくんからメールが
きていた。
『やっぱいけんかったわ。
ごめんな』
…やっぱりな。
元々期待はしていなかったので
あまり落ち込みはしなかったが
なんだかちょっと寂しかった。
:08/10/30 10:02 :SH703i :☆☆☆
#566 [ひ-こ]
でも,ほんとは
きてくれてた。
椅子を運動場に運んでる時
電話があったんだよね
「制服で来たら
止められたやんかー」
って。
最初は何の事言ってるのか
わかんなかった。
:09/01/23 11:28 :SH703i :☆☆☆
#567 [ひ-こ]
「えっ?
今どこおるん?」
「運動場がみえる
マンションの階段のとこ」
電話片手に周りを見渡すと
こっちに向かって手を振る
一つの人影が遠目に見えた。
とりあえず電話をきり
開会式を終わらせ
美香と近くまでいってみた。
:09/01/23 11:34 :SH703i :☆☆☆
#568 [ひ-こ]
口では
「ほんまにきたんや!」
なんて言い方しか
できなかったけど
本当はめちゃくちゃ
嬉しかった。
美香にも
「学校さぼってまで
体育祭にきてくれるとか
めちゃ愛されてるやん!
こんな人めったにおらんで?
大事にしーよ」
って言われた。
大事に…してるつもり
だったんだけどな。
:09/01/23 11:38 :SH703i :☆☆☆
#569 [ひ-こ]
この時の体育祭は
よしくんのおかげで
本当に楽しかった。
自分達の競技がないときは
運動場の隅の柵ごしに
3人でしゃべったり
写真とったり
かき氷をみんなで
わけて食べたり
お昼も学校抜け出して
3人で食べて
競技があるときは
遠くからよしくんが
見守ってくれてて。
:09/01/23 11:44 :SH703i :☆☆☆
#570 [ひ-こ]
美香は気まずかった
だろうけど,嫌な顔せず
ずっと一緒に
付き合ってくれて。
本当いい友達だ。
そんでもって体育祭が終わると
学校をでて
ちょっと離れたところで
よしくんが待ってくれてて。
初めて一緒に学校から帰った。
学校が反対方向だから
一緒に帰ったことなくて。
ずっと憧れてたから
本当に嬉しかった。
:09/01/23 11:51 :SH703i :☆☆☆
#571 [我輩は匿名である]
:09/01/24 00:31 :N906imyu :d4fGl2VQ
#572 [ひ-こ]
それからしばらくすると
1年記念日がやってきて
2人でお祝いすることになった
でもやっぱり
貧乏学生同士だから
たいしたお祝いはできないし…
よしくんは大学受験を
控えてるから塾に
行ってることになってるし…
:09/02/03 17:23 :SH703i :☆☆☆
#573 [ひ-こ]
結局最終的には
いつもの橋の下で
いらない紙を燃やして
暖をとりながら
質素なお祝いをした。
でも,プレゼントだけは
ちゃんと用意してた。
私があげたのは
ペアのネックレス。
よしくんがくれたのは
ブレスレット。
:09/02/03 17:37 :SH703i :☆☆☆
#574 [ひ-こ]
プレゼントは
お互いつけあいっこした。
どちらのプレゼントも
特にブランド物って
わけでもなかったけど
とても嬉しかった。
付き合って1年という
そこそこ重要な記念日も
私達らしくホントに
質素だったけど
それはそれで
幸せだった。
:09/02/24 12:35 :SH02A :☆☆☆
#575 [ひ-こ]
でも,やっと手に入れた
こんな小さな小さな
幸せでさえ
長くは続かなかった。
:10/12/17 15:26 :SH02A :o0bFP.fg
#576 [ひ-こ]
私はまだ高校1年生だが
彼は高校3年生。
そう,受験生。
私が言うのもなんだが
彼は私にかまうのに
一生懸命で
勉強なんて上の空。
もちろんその年は
あっさり浪人してしまった。
:10/12/17 15:30 :SH02A :o0bFP.fg
#577 [碧 ゆーすけ]
久しぶりに読んだ^^*
:19/07/20 16:45 :SC-01L :bA7IbB92
#578 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/02 03:12 :Android :Ltpo.xA.
#579 [ゆーすけ]
あげーー!ー
:22/12/25 13:40 :SC-52B :iWqaV9hM
#580 [わをん◇◇]
:22/12/25 16:10 :Android :uhzetoTA
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