あなただけを…
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#310 [みゅ]

中山さんと美佐が順番に
やってきて,4人でカラオケ。
うたいながら話しながら
楽しい時間をすごした。

よしくんが私の隣に
座るので,必然的に
中山さんと美佐は隣に
座ることになる。

⏰:08/05/27 18:20 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#311 [みゅ]

美佐は彼氏ができたことも
なかったし,男慣れを
あまりしていないのでは…

と,少し心配だったが
中山さんの変キャラの
おかげで楽しそうだった
ので安心した。

そして,時間がきたので
解散することに。

⏰:08/05/27 18:27 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#312 [みゅ]

私が家に帰ってしばらくすると
美佐からメールがきた。

『今日誘ってくれて
ありがとう〜♪
中山さんバリいい人やった★
愛が好きになるのわかる
気がするわ!!んでさ,
美佐も中山さんと
メールしたいねんけど
アド教えてくれん?』

と,言われた。

⏰:08/05/27 18:30 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#313 [みゅ]

…やばい。

言っちゃ悪いが正直
美佐と愛を並べて
愛を選ぶひとはよっぽどの
物好き以外いないだろう。

とりあえず…

『でも,愛の好きな人やし…』

と送る。

⏰:08/05/27 18:42 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#314 [みゅ]

『でも,葵とか美月とかも
メールしてるやん!!
別に美佐やって好きなわけ
ちゃうねんからいいやん!!』

と,言われた。
反論できず葵に相談する。

⏰:08/05/27 18:46 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#315 [みゅ]

すると,

『なんで美佐誘ったん?!
美月アホやなぁ〜』

と怒られた。

『とりあえず愛に全部
話して,愛に美佐を
諦めさせてもらい!!』

といわれた。

ので,そのままとりあえず
葵に従い愛に全部話した。

⏰:08/05/27 18:53 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#316 [みゅ]

そして,美佐にも

『愛の好きな人やから
愛に聞いてみて,いいって
言ったらいいよ』

とメールした。

10分ほどしてから

『愛がいいって言ったから
中山さんのアドおしえて♪』


…えっ?

⏰:08/05/27 18:55 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#317 [みゅ]

美佐が嘘をつくとは
思えないが,急いで
愛に確認する。

すると…

『うん,いいって言った。』

と…。

⏰:08/05/27 18:59 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#318 [みゅ]

『何で?ほんまにいいん?』

と,言っても

『うん。』

としか言わない。

愛がこの調子ではしかたが
ないのでしかたなく美佐に
アドレスを教えることになった。

⏰:08/05/27 21:21 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#319 [みゅ]




このころから私達の関係は

崩れ始める




⏰:08/05/27 21:23 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#320 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

3日後,私達は炭川さんの
地元のボーリング場へと
向かっていた。

この日,よしくんは来れず
メンバーは炭川さん,中山さん
私,葵,愛,そして優花だった。

優花はよしくんの学校の
文化祭に葵ときていた子で
名字が丸山なので
あだなをまるさんという。

⏰:08/05/27 21:35 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#321 [みゅ]

まるさんが何故突然来る
ことになったのかというと

よしくん達の同級生にも
まるさんというあだ名の
人がいるらしいのだ。

そこでせっかくだから
まるさん同士のご対面を
させようという名目で
やってきたのだ。

⏰:08/05/27 21:49 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#322 [みゅ]

本当は葵や愛の好きな人が
みたかっただけらしいが…笑

男まるさんは遅れてくると
いうことだったので
6人でボーリングをし始めた。


⏰:08/05/27 21:51 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#323 [みゅ]

正直,みんな上手では
なかった。
でも,わーわー騒いでる
だけで楽しかった。

そして,男まるさんから
連絡がきたのでボーリング場を
出て,カラオケへむかう。

ここで男まるさんと合流
することになっていた。

⏰:08/05/27 21:56 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#324 [みゅ]

すると,カラオケの前に
失礼ながらみるからに
丸い男の人がたっていた。

それを見て

「門丸〜!!」

と,中山さんが叫ぶ。

「中山〜!!」

と叫びながらよってくる
ところからしてこの
門丸さんがまるさんなんだろう。

⏰:08/05/27 22:02 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#325 [みゅ]


門丸さんの第一印象は
メガネをかけているし
丸いので,体全体から
優しさがにじみでている
ような人だった。

⏰:08/05/27 22:05 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#326 [みゅ]

「男まるさんですか〜?
とりあえずアドレス
教えてください!!笑」

と,優花が早口でまくしあげる。

優花は慣れないと言葉が
聞き取れないほど早口で
みんなのムードメーカー的
存在である。

⏰:08/05/28 18:31 📱:PC 🆔:EPnOgxYQ


#327 [みゅ]

とりあえずみんなで中に
入って歌いはじめる。

門丸さんは選曲がかわってる
中山さんタイプだった。

優花は…普通。
上手じゃないけど下手じゃない。


⏰:08/05/28 18:42 📱:PC 🆔:EPnOgxYQ


#328 [みゅ]

3時間ほど歌って
解散することに…

駅まで送ってもらい
さよならをする。

そうやって別れた後
ちょっとたってから
私達はとりあえず先輩達に
メールを送る。

これが毎回の決まりだった。

⏰:08/05/30 18:07 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#329 [みゅ]

私達のために時間とお金を
さいてくれたお礼メールである。

これは好きな人とか
関係なくみんなに送る。
このときくらいしか
他の先輩とメールすることなんて
なかったし…。


⏰:08/05/30 18:14 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#330 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

次の日の朝,もう春休みなので
私は10時半くらいまで
寝ていた。
その間携帯が何度も何度も
鳴っていたのだが睡魔の方が
強かったようで
起きることはできなかった。

しばらくしてからメールを開く。
メールは美佐からだった。

⏰:08/05/30 18:18 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#331 [みゅ]

『中山さんに告白っぽい
ことしちゃった…。』

そして,その後に

『中山さんと付き合うことに
なりました。愛にはちゃんと
言ったから。』

…えっ?


⏰:08/05/30 18:20 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#332 [みゅ]

寝ぼけていた頭が冴えて
ベッドから飛び起きた。

でも,頭が冴えた割には
どうしていいのかわからず
とりあえず愛に

『美佐から聞いたけど…。
大丈夫?』

と,メールした。

⏰:08/05/30 18:23 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#333 [みゅ]

その後,よしくんと葵に

『どーしよ?中山さんと
美佐が付き合っちゃった!!』

と送った。

ほんとに頭の中は
パニックだった。

…私のせいだ

⏰:08/05/30 18:25 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#334 [みゅ]

よしくんからは

『俺も中山から聞いた!!
かぼちゃん大丈夫かな…?』

と…。

葵は結構性格のきつい子なので
かなり責められてしまった。

そして,肝心の愛は…

⏰:08/05/30 18:26 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#335 [みゅ]

落ち込んではいたが
思っていたよりは元気そうで

『さっき谷口先輩もメール
くれたわ♪優しいなぁ…。
うちはまぁ大丈夫かな。
美佐ちゃん可愛いし
しょうがないわ〜』

と,もうすでに若干立ち直り
かけているかんじだった。

⏰:08/05/30 18:29 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#336 [みゅ]

私は自分が責められるのが
嫌だったので
美佐をせめて責任転嫁した。

今思うと情けないし
最低だな…


⏰:08/05/30 18:30 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#337 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

愛の話が落ち着いたと
いうころに,私の元に
葵からの電話がかかってきた。

でてみると悩ましげな声で

「さっきなー…,炭川さんに
うちのために彼女と別れた
から付き合って欲しいって
いわれてん。」

…ん?

⏰:08/05/30 18:35 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#338 [みゅ]

炭川さんが?

彼女と別れた?

葵のために?

んで葵に告白?

頭の中で?マークが交錯する。

⏰:08/05/30 18:38 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#339 [みゅ]

最近色んなことが
ありすぎて頭がついていかない。

でも,その後すぐに
喜びがこみあげてきた。

「よかったやん!!
で,もう返事はしたん?」

テンション高めに私が言うと…


⏰:08/05/30 18:48 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#340 [みゅ]

「考えさせてください
って言った。」

と,予想外の答えが…


「何で?!あんなに好き
やったやん!!」

「だってな,タイミング
悪すぎやねん。うちもーすぐ
引っ越すやん?
やから,今はこっちの友達が
一番大事やねん。
やからちょうど気持ち
冷めてきたころやって…。」

⏰:08/05/30 18:57 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#341 [みゅ]

「そっかぁ…。」

「うちのクラスの真希
おるやん?あの子にも相談
してんけど,もしかしたら
気持ち戻るかもしれんから
付き合ってみたら?
っていわれてん。
それって先輩に失礼やんな?」


⏰:08/05/30 18:59 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#342 [みゅ]

「でもさ,うちも真希ちゃんの
いうとおりやと思うよ!!
あんなにずっと好きやったやん。
付き合ってみるべきやって!!」

…正直私は葵の気持ちは
おいといて2人に付き合って
ほしかった。

キューピッドを気取りたかった
のかもしれない…

⏰:08/05/30 19:06 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#343 [みゅ]

なんやかんやいいながら
私はいつも遊ぶ6人の
メンバーが好きだった。

愛と中山さんはうまく
いかなかったけど
ほんとは6人でずっと
仲良くやっていきたかったんだ。

⏰:08/05/30 19:08 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#344 [みゅ]

「…わかった。付き合ってみる
ことにするわ!!確かにこれから
どーなるかわからんもんな!!
ありがとう♪」

そう葵がいって電話を切った。

私は嬉しかったのでそのまま
よしくんにすぐ連絡した。

『葵,炭川さんと付き合う
ことにするって!!』

⏰:08/06/09 18:24 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#345 [みゅ]

この頃の私とよしくんは
呆れるほどにバカップル
満開だった。

ついこの間も突然よしくんから
電話がかかってきた。

とても申し訳なさそうな声で

「あんな,俺の友達が知らん
間に女の子呼んでたみたいで
今一緒に女の子もおるねん。」

「そーなんや!!
まぁ,楽しんで〜」

⏰:08/06/09 18:29 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#346 [みゅ]

私がそう言うと

「ごめんな,ほんまごめんな」

と何度も謝りながら

「絶対何にもないからな!!」

最後はそういって電話を
きった。

その前は私があげた
ストラップがちぎれてしまったと
わざわざ謝罪の電話をくれた。

⏰:08/06/09 18:31 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#347 [みゅ]


こんな些細なことでも
わざわざ電話をくれて
本気で謝罪してくれる…。

愛されてるんだなぁって思った。


⏰:08/06/09 18:34 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#348 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

葵の電話から1週間ほど
経った頃…

ちょうど私がよしくんと
2人でいたときに
葵からメールがあった。

内容は…

『炭川さんと別れたい…』

⏰:08/06/09 18:40 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#349 [みゅ]

…えっ?
まだ1週間ちょいですよ…。

なんて思いながら詳しく
話を聞く為によしくんと
葵の家へと向かった。

⏰:08/06/09 18:54 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#350 [みゅ]

葵は家の前で私達を
待ってくれていた。

「美月〜,谷口先輩〜,
わざわざすいません。」

「全然いいんやけど…。
いきなりどーしたん?」

「だってな…。」

⏰:08/06/09 18:57 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#351 [みゅ]


と,葵が話した1番の理由は
やっぱりちゃんとすきに
なれないと言う事だった。


⏰:08/06/09 19:02 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#352 [みゅ]
 

付き合い始めてから
電話やメールで「好き」
と何度も言われたらしいのだが
それがどーしても
気持ち悪かったらしい…。

それと,もう1つ理由があった。

それは…

⏰:08/06/13 23:03 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#353 [みゅ]
 

私たちも思っていたことだが
炭川さんの言ってることが
矛盾していたから。


⏰:08/06/13 23:06 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#354 [みゅ]

葵が炭川さんと付き合い
始めた直後に私は炭川さんに
メールをしてみた。

『いつから葵の事好き
だったんですかー?』

って。

そしたら…

⏰:08/06/17 18:12 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#355 [みゅ]

『初めてメールしてきて
くれたときからいい子やなぁ
っと思ってたよ。』

…んー?
それってちょっとおかしく
ないですか?

葵とメールし始めてから
彼女できたのに…


⏰:08/06/17 18:14 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#356 [みゅ]

葵本人もこのことは
聞いていたらしく…

調子のいいことばかり
言っているように感じたらしい。

それでやっぱり付き合っている
べきではないと思ったそうだ。

⏰:08/06/17 18:18 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#357 [みゅ]

「今から先輩にメールするから
一緒におってくれん?」

と,葵が不安そうだったので

「「いいよ♪」」

と,2人で返事した。

「なんて送ったらいいかな?」

「シンプルなんで
いいんちゃう?」

⏰:08/06/17 18:27 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#358 [みゅ]

と,いうことで

『別れてもらえませんか?』

と,メールした。

するとすぐに返事が…

『はぁ?』

のみだった。

⏰:08/06/17 18:37 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#359 [みゅ]

「何か怖いねんけど〜!!泣」

と,葵が泣きそうな声をだす。

私はよしくんと2人で葵を
励ましながら…
葵は先輩と何通か
メールを交わす。

しばらくして結局2人の
破局が成立した。


⏰:08/06/17 18:46 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#360 [みゅ]

「何かすっきりした〜。
ありがとう♪」

そういう葵の顔は
晴れ晴れしていた。

⏰:08/06/17 18:51 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#361 [みゅ]
 

そしてこの日の夜,私のもとに
炭川さんからメールが届いた

『今日12時くらいなったら
電話してもいいかな?』

と。

⏰:08/06/18 22:39 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#362 [みゅ]
 

炭川さんにはよしくんと
喧嘩する度に間に立って
もらっていたので
一応よしくんに渋々承諾を得て

『いいですよ』

と返事をした。

⏰:08/06/18 22:44 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#363 [みゅ]
 

そして12時ごろ,
炭川さんからの電話。

「ごめんね,いきなり…」

「いや,いつもお世話に
なってるんでこれくらい
全然いいですよ♪」

そこからはお互い今日のことは
触れずに他愛ない世間話に
花を咲かせた。

⏰:08/06/18 23:55 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#364 [みゅ]
 

2時間ほど話した後,

「ありがとう,そろそろ
ねよっか」

ということで電話を切った。

この日からちょくちょく
炭川さんから連絡が
くるようになった。

⏰:08/06/18 23:59 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#365 [みゅ]
 

私も先輩が元気になれば…
と思い励まし続けていた。

「美月ちゃん妹みたいで
かわいいわ」

「私も先輩のことお兄ちゃん
みたいやと思ってますよ」

⏰:08/06/19 00:03 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#366 [みゅ]
 

なんて会話もしながら。

もちろんよしくんは
かなり嫌がっていたが…。

⏰:08/06/19 00:07 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#367 [みゅ]
 

葵や愛には

「狙われとんちゃうん〜?」

なんていわれたりもしたけど
そんなことありえないと
思っていた。

⏰:08/06/19 23:28 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#368 [みゅ]
 



このときはそう思っていた


⏰:08/06/19 23:33 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#369 [みゅ]
 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

そんなこんなで激動の春休みを
終えた私達は高校生になった。

葵は県外へ行ってしまい,
愛とは別々の高校だったので
みんなバラバラになった。

⏰:08/06/20 00:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#370 [みゅ]
 

私は高校へは中学の部活で
一緒だった祥子と行くことに。

自分で言うのもおかしいけど
私はあまり社交的な方では
ないので,友達ができるか
すごく不安だった。

⏰:08/06/20 15:24 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#371 [みゅ]
 

祥子を頼りにしていたのだが
クラスが離れてしまい,
私は6組,祥子は5組だった。

自分のクラスに入り,指定された
席に座る。

最初は近くの席の人とかと
話したりするものだが…

⏰:08/06/20 15:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#372 [みゅ]
 

私の席は1番右の1番前。

後ろの席は眼鏡をかけた
明らかにおとなしそうな女の子。

隣の席はものすごく目つきの
悪い男の子。

斜め後ろは話しかけるなオーラを
放っている女の子。

⏰:08/06/20 15:33 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#373 [みゅ]
 

私の夢見た華の高校生活…




…おわったな。

⏰:08/06/23 23:54 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#374 [みゅ]
 

そう思ったので最初は
クラスに友達を作らず
祥子に頼りっぱなしだった。

しかし,どんどん友達を
増やしていく祥子を見て
少し焦りを感じた。

⏰:08/06/23 23:56 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#375 [みゅ]

1週間ほど経った頃
さすがにこれではダメだと思い,
意を決して未だに1人でいる
話しかけるなオーラを
放っている斜め後ろの女の子に
話し掛けてみることにした。

「中学どこやった?」

それだけで精一杯だった。

⏰:08/06/27 18:17 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#376 [みゅ]

その女の子の名前は
林野美香といい,私の想像
していたような子ではなく
すぐ仲良くなれた。

友達ができて,今までと
全く違う生活に浮かれていた
からだろうか…

このころの私とよしくんは
一般的にいう倦怠期の
ようなものになっていた。

⏰:08/06/27 18:24 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#377 [みゅ]

でも,私はあまり気にして
いなかった。
どこかに変な自信が
あったのだろう。

よしくんは私から離れて
行かないという自信が…

そして私は…
やってはいけないことをした。

⏰:08/06/27 18:32 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#378 [みゅ]

それはある日,祥子の
何気ない一言から。

「うちのクラスの山田君に
アドレス聞きたいねんけど
ついてきてくれん?」

もちろん

「いいよ♪」

と,付いて行った。

⏰:08/06/27 18:36 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#379 [みゅ]

「なー,なー,山田君!
アド教えてくれん?」

祥子がそういって山田君に
言い,2人がアドレスを
交換するのを私は見ていた。

ただ,見ているだけで
よかったのに…。

⏰:08/06/27 18:44 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#380 [みゅ]

このとき何故か私は

「ついでにうちにも
教えてー!!」

と,言ってしまったのだ。

とても軽い気持ちで。
ただの興味本位で。
よしくんへの裏切りと
わかっていながら…。

『ばれなきゃいいや。』

なんて思ったんだ。

⏰:08/06/29 14:19 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#381 [みゅ]

このころまだ倦怠期だった
私にとって,この山田君との
メールは癒しになった。

今まで同年代の男の子と
メールしたことなかった
私は,それが新鮮で…
楽しくてしかたがなかった。

⏰:08/06/29 14:22 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#382 [みゅ]

毎日毎日,授業中も…
家に帰ってからも…
朝起きてから
夜寝てしまうまでずっと
メールは続いた。

メールしない日なんて
なかった。

さすがによしくんに
罪悪感は感じていたが
やめられなかった。

⏰:08/06/29 14:24 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#383 [みゅ]

山田君にはちゃんと
私には彼氏がいることを
言っていたし,恋愛相談
したりされたりしていたので
恋愛感情は全くと
言っていいほどなかった。

友達以上恋人未満って
いうのかな…。

⏰:08/06/29 14:27 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#384 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

私は高校では祥子と
一緒にバレー部に入り
『みゆ』という
コートネームをもらった。

そんなこんなで順調な
高校生活を送っていた
のだが…。

⏰:08/06/29 14:30 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#385 [みゅ]

毎晩毎晩よしくんと電話
していると毎月の電話代
がものすごいことに
なってしまい,お互い
こっぴどくしかられて
しまった。

でも,日課になって
しまったものがそう簡単に
やめられるわけもなく…

⏰:08/06/29 14:32 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#386 [みゅ]

それでも電話をし続けた為
親の怒りが爆発。

携帯をかえることに…

2時間45分通話無料の
すぐれものである。笑


⏰:08/06/29 14:35 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#387 [みゅ]

そこで携帯を変えた直後
よしくんからアド変が…
みた瞬間恥ずかしくて
顔が赤くなりながらも
思わず笑ってしまった。

そのアドレスは…

⏰:08/06/29 14:37 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#388 [みゅ]

ローマ字で,

『美月だけずっとラブ』

…と。

⏰:08/06/29 14:38 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#389 [みゅ]

そして本文には

『美月のアドレスにも
俺の名前いれといてな!!』

と。

正直私は恥ずかしすぎて
いやだった。

⏰:08/06/29 14:40 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#390 [みゅ]

でも,私が

『イニシャルだけでいい?』

と聞くと

『いやや,ちゃんと名前で
いれてや。』

…小学生のわがままか!!笑


⏰:08/06/29 14:41 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#391 [みゅ]

しかたなく美香に
一緒に英文を考えて
もらい,

『私はよしくんにずっと
ついていきます』

的なアドレスにした。

すると,よしくんは満足
そうだった。笑

⏰:08/06/29 14:43 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#392 [みゅ]

この携帯の話で倦怠期は
ほぼ完璧になくなった。

そして,今までのように
幸せな日々が続いた。

⏰:08/06/29 14:45 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#393 [みゅ]

そして,学校のほうでは
文化祭が近づいていた。

文化祭ということで
いろいろ作業しているうちに
大分クラスにもなじむことが
でき,楽しい学校生活を
送っていた。

⏰:08/06/29 14:47 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#394 [みゅ]

あの,最初に隣の席だった
目つきの悪い男の子も
幡中君といって
話せるようになった。


⏰:08/06/29 14:48 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#395 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

文化祭の日

私は愛を文化祭に
よんでいた。
愛がくるなり美香が

「私あの子嫌い。」

と,私にこそっと耳打ち
してきた。

まあ,一般の人には物凄く
理解し難い制服の着こなし
だったので仕方がないかも
しれないが…。笑

⏰:08/06/29 14:51 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#396 [みゅ]

文化祭は特にすることも
なかったので
ぶらぶら歩きまわっておわった。

打ち上げがあったのだが
始まるまでに物凄く時間が
あったので,私は一度
愛を地元まで送ってから
打ち上げに行くことに
なっていた。

⏰:08/06/29 14:54 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#397 [みゅ]

その電車の中でも私はずっと
山田君とメールしていた。

その時,愛が突然

「美月にはさあ…谷口先輩が
いるんやから山田君との
メールやめたら?」

と,言ってきた。

⏰:08/06/29 14:55 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#398 [み]

私は

「よしくんに悪いことしてる
のはわかってるんやけど…
今,メールやめることは
できん。」

と,いってしまった。

すると,

「谷口先輩以外とそんなに
ずっとメールしてるのが
もう浮気やん!!」

と,愛がいいだしたのだ。

⏰:08/06/29 15:48 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#399 [み]

「メールしてるだけで
別に実際話したことないし
山田君もうちに彼氏いるの
知ってるねんからこんなん
浮気ちゃうわー!!」

と,私が言ってもしきりに
愛はそれが浮気だといいはる。

⏰:08/06/29 15:50 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#400 [み]

そのうち,恋愛経験もなく
他人に影響されやすく
愛のことを信用していた
私はだんだん

『私のしていることは
浮気なのか…』

と,洗脳されていった。

⏰:08/06/29 15:52 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#401 [み]

すると,愛が突然

「もう山田君に二股
かけられてもらえば?」

と,いいだした。

「どこに二股かけられてって
いっていいですよっていう
人がおるんよ!!笑」

⏰:08/06/29 15:54 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#402 [み]

なんていってる間に
1日中山田君とメールして
いたからか,私の携帯の
充電がなくなりそうになった。

そこで,愛に山田君のアドレス
を送って充電が切れたことを
伝えてもらうことに…

愛は

「ついでに二股かけられて
あげてっていっとくわ」

なんていってたけど。

⏰:08/06/29 15:57 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#403 [み]

私は愛が私とよしくんの
つきあいを応援してくれて
いるはずだと思っていた
ので冗談だと思い,
あまり相手にしていなかった。

しばらくすると山田君からの
返事が返ってきた。

⏰:08/06/29 15:58 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#404 [み]

「わかったー。いいよー。
やって!!」

…ん?

このいいよーっていうのは…?

もしかして…


⏰:08/06/29 16:00 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#405 [み]

「よかったな,美月。
山田君二股かけられて
くれるってさ。笑」

「えっ,あー,うん…。」

本気で送ってるなんて
思わなかった。

しかも…

やまだくーん!!怒

⏰:08/06/29 16:01 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#406 [みゅ]

私の上に二股という
言葉が重くのしかかる。

これで本当に私は
二股をかけていることに
なってしまったのだろうか…。

このときはこれ以上考える
ことができず,愛を送り
クラス40人中13人しか
集まらなかった
これってうちあげ?!
っという打ち上げを終えて
家に帰った。

⏰:08/06/29 16:04 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#407 [みゅ]

携帯を充電し,山田君に
確認してみる。

『あのさ,愛が言ってた
ことやねんけど…。
ほんまにいいん?』

『別にいいよ〜』

軽い返事だった。

⏰:08/06/30 16:32 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#408 [みゅ]

私は2股という言葉が
ものすごくいやで
愛に相談した。



…これが間違いだった。

⏰:08/06/30 16:34 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#409 [みゅ]

愛は私に

「うちがはたから見てて
思ったことやねんけどさ〜…
美月今まで谷口先輩に結構
なかされてきたやん?
山田君とメールしてて
落ち着くんやろ?
それやったら先輩と別れて
山田君にしたら?」

と,しきりに山田君をすすめる。

⏰:08/06/30 16:37 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#410 [みゅ]

でも,確かに愛の言ってる
事も間違ってはいない。

付き合い始めて7ヶ月。

何度泣いてきたのだろう。

喧嘩するたびに別れよう
と言われ,電話を切られたり
メールを無視されたり…

⏰:08/06/30 16:40 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#411 [みゅ]

2人で肌を重ねたのだって
私が泣く泣く決意したからだ。

それに私は幼馴染の
よしくんしか男の人は
知らない。

だから,外の世界が見てみたい
というのもあった。

山田君とか関係なく
よしくんと別れる
ってのもありかな…。

そう思った。

⏰:08/06/30 16:43 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#412 [みゅ]

そして…



それを行動に移してしまった。

⏰:08/06/30 16:55 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#413 [みゅ]

愛との電話を切ってすぐ
よしくんにメールした。

『他に好きな人ができたから
別れよう』

『いいよ』

あっさりした返事だった。

⏰:08/06/30 17:12 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#414 [みゅ]

…あ,終わったんだな。
こんなもんなんだ…。

自分から別れを告げた
くせに涙がとまらなかった。

心にあいた穴は初めての
彼氏だったからだと
自分にいいきかせ続けた。

⏰:08/06/30 17:16 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#415 [みゅ]

しばらくしてから
よしくんからメールがきた。

『明日,会って話したい。』

私もメールだけで終わらせる
のはなんだか嫌だったので
そこから何通かメールをして
夕方から会うことになった。

⏰:08/06/30 17:18 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#416 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

次の日…

この日私は昼から山田君
と会う約束もしていた。

山田君が私の地元まで
きてくれるということ
だったので私は駅まで
迎えにいった。

⏰:08/06/30 17:20 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#417 [みゅ]

いきなり2人で会うのは
ちょっと…とお互い思って
いたのでなぜかこの日私たちは
愛の家にお邪魔して3人で
話をすることになっていた。

駅で山田君と合流して
愛の家へ向かう。

⏰:08/06/30 17:21 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#418 [みゅ]

私と山田君を迎えた愛は
心なしかうれしそうに
みえた。

愛の家にお邪魔して
他愛ない話に花を咲かせる。

しかし私は夕方からよしくんと
会う約束をしていたので
2時間ほどで解散となった。

⏰:08/06/30 17:24 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#419 [みゅ]

愛の家を出て山田君を
駅まで送っているとき

「手,つなごっか」

と,山田君が言ってきた。
断る理由もなかったので

「うん。」

と,駅まで手をつないで
あるいた。

⏰:08/06/30 17:25 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#420 [みゅ]

駅につき,山田君を
見送ったあと…

私はそのまま駅で
よしくんを待った。

駅に現れたよしくんは
なんともいえない悲しそうな目で
私をみていた。

⏰:08/06/30 17:27 📱:PC 🆔:mkd3t2I.


#421 [みゅ]

私は目を合わすことが
できなかった。

人目のつかないところに
いきたかったので橋の下へ
いくことになった。

よく2人で手をつないで
歩いた道を,今は不自然な
距離をあけて歩いていく。

⏰:08/07/02 13:22 📱:PC 🆔:Y47Kp1xc


#422 [みゅ]

橋の下についてからも
不自然な間隔を保ったまま
並んで座る。

少ししてよしくんが
口を開いた。

「もう…無理なん?」

⏰:08/07/02 13:23 📱:PC 🆔:Y47Kp1xc


#423 [みゅ]

「…うん。」

「そいつは美月のこと
幸せにできるん?」

「…わかんないけど。」

すると,突然よしくんが
立ち上がり私の前にきて


…土下座したのだ。

⏰:08/07/02 13:25 📱:PC 🆔:Y47Kp1xc


#424 [みゅ]

「お願いやから,
別れんといて」

と,泣きながら言ってくれた。

正直この時私はよしくんの
ことを抱きしめたかった。

「ごめん,別れ話なんて
なかったことにしよ?」

って言いたかった。

⏰:08/07/02 13:27 📱:PC 🆔:Y47Kp1xc


#425 [みゅ]

でも私には首を横に
振ることしかできなかった。

そると立ち上がった
よしくんがおもむろに
ポケットから何かとりだした。

「これ…。」

それを見た瞬間私は自分の
最低さを痛感した。

自分で自分を恨んだ。

⏰:08/07/02 13:29 📱:PC 🆔:Y47Kp1xc


#426 [みゅ]
<Font size="-1">


それは…


ペアリングだった。



<Font>

⏰:08/07/03 13:48 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#427 [みゅ]

シンプルなシルバーの指輪。

最近喧嘩が多かった私たちの
仲直りのために買ってくれて
いたのだった。

私が別れを告げた昨日に…。

ここまできたら,私はそれを
受け取ることはできなかった。

⏰:08/07/03 13:52 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#428 [みゅ]

「ごめん。」

そういうのが精一杯で。

ものすごくつらそうな顔を
したよしくんは私の目の前で
それを川に投げ捨てた。

そして,

「わかった。もう無理なら
ちょっと一人なりたいから
先かえって。」

と,よしくんがいい放った。

⏰:08/07/03 13:57 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#429 [みゅ]

さよならを告げた私と
さよならを告げられた
よしくんはお互いに涙の
とまることのないまま

…別れた。

⏰:08/07/03 13:58 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#430 [みゅ]

私はそのまま家に帰り
無気力なまま1日を
終えようとしていた。

その時,電話が鳴った。
表示を見るとそこには
『炭川さん』の文字が。

炭川さんにはすべて
話していたので今日の事
かなぁっと思いながら
電話に出た。

⏰:08/07/03 14:01 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#431 [みゅ]

「…はい。」

「美月ちゃん?
今,家にいる?」

「はい。」

「ちょっとさ,ポスト見て
きてほしいんやけど
いいかなぁ?電話はつなげた
ままでいいから。」

「…?はい。」

⏰:08/07/03 14:04 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#432 [みゅ]

私の家はマンションなので
私は1階までポストを見に
おりていった。


⏰:08/07/03 14:10 📱:PC 🆔:YzM7J1.A


#433 [さ−]

>>310-500

⏰:08/07/03 23:52 📱:F703i 🆔:0HgSqESQ


#434 [ひ-こ]
 

さーさん

安価ありがとうございます

⏰:08/07/07 11:00 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#435 [みゅ]

ポストを開けると中には
見覚えのある缶の
ペンケースがあった。

「これ…。」

「開けてみてあげて?」

そう言われておそるおそる
開けてみる。

中を見た瞬間私は
その場に崩れ落ちた。

⏰:08/07/07 12:21 📱:PC 🆔:Dyy3aNxY


#436 [みゅ]

中には,初めて2人で
撮ったプリクラを貼った
携帯のバッテリー,
私の目の前で川に投げられた
はずのペアリングのかたわれ,
よく川で2人で見ていた蛍,
そして…

"やり直して下さい Byよしき"

そう書かれたノートの切れ端が
入っていた。

⏰:08/07/07 12:25 📱:PC 🆔:Dyy3aNxY


#437 [みゅ]

私は電話の向こうの炭川さんの
事を気にせず泣き叫んだ。

少したってから

「…大丈夫?」

という炭川さんの声が
聞こえた。

「…すいません。
大…丈夫です。」

何とかそれだけ言うと

「とりあえず家に戻り。
もう少し電話つないどくから。」

⏰:08/07/07 12:36 📱:PC 🆔:Dyy3aNxY


#438 [みゅ]

「ありがとうございます。」

炭川さんの優しさが
身に染みた。

1人になりたくなかったので
電話をつなげていてくれたのは
本当にありがたかった。

⏰:08/07/07 12:44 📱:PC 🆔:Dyy3aNxY


#439 [みゅ]

涙が止まるまで話を
していてもらい,落ち着いた
ところで電話を切った。

そして,私は愛に電話した。
そして今日の話を全てして
ペンケースの話もした。

すると,愛は

「先輩せこいな。」

と,言い出したのだ。

⏰:08/07/07 12:49 📱:PC 🆔:Dyy3aNxY


#440 [みゅ]

「何で?」

「だって,美月の目の前で
指輪投げるとかさぁ
美月が責任感じるに
決まってるやん!」

と,よしくんの事を
否定し続ける。

⏰:08/07/08 13:13 📱:PC 🆔:kjre4kyE


#441 [みゅ]

私の心の中でにさっきの
電話の中で炭川さんが
言ってた言葉がまわる。

『かぼちゃんがその山田君を
おすってのがなぁ…』

っと。

私も少し気にはなっていた。
応援してくれてるんじゃ…
なんて思って。

でも,愛を信用してたから
取り越し苦労だと思っていた。

⏰:08/07/08 13:22 📱:PC 🆔:kjre4kyE


#442 [みゅ]

とりあえず報告を終えると
すぐ電話を切った。

すると,すぐに電話が
かかってきた。

…よしくんから。

ドキドキしながら電話にでる。

⏰:08/07/08 13:24 📱:PC 🆔:kjre4kyE


#443 [みゅ]

「…もしもし」

「今さ,俺美月の部屋の窓の
外におるねん。」

「…え?」

あわてて窓を開けて外を見る。
すると,そこには悲しそうな
笑顔でこっちを見ている
よしくんがいた。

よしくんを見た瞬間私は
電話を切って家を飛び出し
よしくんの元へむかった。

⏰:08/07/08 13:28 📱:PC 🆔:kjre4kyE


#444 [架恋☆s.by冠那]
気になります!!

美月とよしくんの行方と、かぼちゃんが……

どうなるんかなぁヘ~

頑張ってねx

⏰:08/07/08 14:36 📱:W42K 🆔:lEhe0f0Y


#445 [みゅ]

架恋さん

ありがとうございます☆
がんばるんでできれば
最後まで読んでくださいね♪

⏰:08/07/10 14:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#446 [ひ-こ]

名前かえま〜す!!

⏰:08/07/10 15:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#447 [ひ-こ]

>>443続き…

「何で…?」

そういうのが精一杯だった。

「ごめんな,しつこくて。
でも俺やっぱ美月のこと
すきやからさ。」

私は涙が溢れてくるのを
おさえることができなかった。

そんな私をみながらよしくんは
話を続ける。

⏰:08/07/10 15:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#448 [ひ-こ]

「俺がポスト見てって言っても
よかってんけど,美月電話に
でてくれんかと思って
炭川に頼んでん。」

「これは…?」

私が指輪を指しながら聞くと

「あの時は勢いで川に
なげちゃったけどやっぱ
受け取ってほしくってさ。
美月が帰った後,川に入って
探してん!!俺のはすぐに
見つかったけど美月のは
なかなかみつからんくてさ…
罰かなって思った。」

⏰:08/07/10 15:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#449 [ひ-こ]

そして

「もう一回やり直して
もらえんかな?」

っと,私の顔をのぞきこむ。
私はこの時,私の選択は
間違っていたと
心の底から思った。

「ごめん,めっちゃ傷つけて。
美月からもお願い,やり直そう」

そうよしくんに言った。

⏰:08/07/10 15:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#450 [ひ-こ]

これで私達の関係は
元に戻った。

と,その時よしくんの
携帯が鳴った。

メールだったらしい…
何故かそれを見ている
よしくんの顔が少し
気まずそうだったので
何気なくのぞいてみる。

⏰:08/07/10 15:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#451 [ひ-こ]

すると,それは愛からの
メールで,そこに書いて
あったことを見て
私は思考回路がとまって
しまった。






『私やっぱり先輩のこと
あきらめられません』

⏰:08/07/10 15:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#452 [ひ-こ]

…え?

頭が真っ白になると同時に
私の中ですべての歯車が
かみ合った音がした。

だから山田君をすすめたんだ。
だからよしくんの悪口を
私に吹き込んだんだ。

そりゃ,好きな人の彼女が
ほかの男とメールしてるの
きにくわないよな。

でも…

⏰:08/07/10 15:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#453 [ひ-こ]

信じたくなかった。
誰かに嘘だと言って
ほしかった。

私は…


私は…


愛にずっと騙されてたんだ。

⏰:08/07/10 15:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#454 [ひ-こ]

パニックを起こしている私に
よしくんが気まずそうに
口を開く。

「実はな,かぼちゃんに
好きやっていわれててん。」

「…いつ?」

「4月くらいかな。」



…2ヶ月。
2ヶ月も私は
愛に嘘つかれてたんだ。

⏰:08/07/10 15:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#455 [ひ-こ]

その時

「よし〜,お父さんが迎えに
来てくれたから帰りなさい。」

と,私の父の声がした。

⏰:08/07/10 15:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#456 [なーき]
こんな話びっくりや・・・。
先が気になりすぎるから
これからも更新頑張ってー(*^0^*)/

⏰:08/07/10 18:45 📱:PC 🆔:Y2xRUI1E


#457 [ひ-こ]

ありがとう♪
頑張るー!!

⏰:08/07/11 14:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#458 [ひ-こ]

時計を見ると12時半。
そりゃ迎えにくるわな…。

ということで,私はまだ
ショックから立ち直れないまま
よしくんは帰ることになった。

よしくんが帰る直前お母さんに

「こんな夜中に…。あんたら
ややこしいなぁ。
何か問題あったん?
もう解決したん?」

と聞かれた。

⏰:08/07/11 14:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#459 [ひ-こ]

すると

「もう…大丈夫やんな?」

と,私を見たよしくんの顔が
なんとも悲しくて…。

うなずくことしか
できなかった。

⏰:08/07/11 14:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#460 [ひ-こ]

次の日,私は学校で
山田君にメールした。

『全部なかったことに
してください。やっぱり
よしくんが大事でした。』

と…。

恨まれると思った。
罵られると思った。

でも,

『わかった。お幸せに。』

と,言ってもらえた。

⏰:08/07/11 15:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#461 [ひ-こ]

そして…

私は愛と話をつけないと
いけなかった。

なので,愛にメールする。
なんて送っていいのか
散々悩んだあげく

『よしくんの事…
好きやったん?』

と送った。

⏰:08/07/11 15:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#462 [ひ-こ]

すると…

『うん。でも,最初にいろいろ
言ってきたのは谷口先輩やで?』

『…どーゆーこと?』

私がそういうと愛はよしくんが
愛に送ったのであろうメールを
私に転送してきた。

そこには…

⏰:08/07/11 15:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#463 [ひ-こ]

『俺は美月が大好きやけど
今は愛が1番やから』

とか,その他もろもろ…。

愛がよしくんと連絡を取っていた
4月ごろ…

私が高校生活に浮かれている間
2人は電話やメールを毎日
していたそうだ。

⏰:08/07/11 15:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#464 [ひ-こ]

しかも愛が

「かぼちゃんじゃなくて
愛って呼んでください。」

って言ったらしく2人の
間では愛と呼んでいたらしい。

そーいえばあのころよしくんと
会う度に結構な頻度で

「今日駅でかぼちゃんに
あったわー。」

とか,愛からも

「谷口先輩みたでー。」

なんて聞いたりしていた。

⏰:08/07/11 15:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#465 [ひ-こ]

その時は変に思わなかったが
今思えばあれは全部嘘で
実は私に隠れて2人で
会っていたんだな。

自分の鈍感さに呆れる
しかなかった。

『うちはちゃんともう
振られてるから。』

愛はそう言ったけど…
もうそーゆー問題じゃないんだ。

⏰:08/07/11 15:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#466 [ひ-こ]

私はこの話を1人で
かかえきれなくなり
今の1番の相談相手である
炭川さんにすべて話した。

すると

「俺今日暇だし学校終わったら
直接話し聞いてあげるよ。」

と,言ってくれた。

のでお言葉に甘える事にした。

⏰:08/07/11 15:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#467 [ひ-こ]

その日の学校での
テンションは最悪だった。

席が1番後ろだったのが
せめてもの救い。

すると,葵からメール。
きっと愛が全て話したのだろう。



『死ね』

の一言。

⏰:08/07/11 15:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#468 [ひ-こ]

落ち込んでいた私には
重い一言だった。

いつもの私ならよく
わからなくてもとにかく
謝って味方につけようと
するのだが…


このとき私の中で何かが
切れた音がした。

⏰:08/07/11 15:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#469 [杏]
続き気になるー☆

⏰:08/07/15 22:29 📱:N903i 🆔:YK/CJKYM


#470 [ひ-こ]

杏さん

ありがとうございます☆
続き書きます。

⏰:08/07/16 15:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#471 [ひ-こ]

今までためていた不満や
不安,悲しみや憎しみが
全て溢れだし
葵にぶつけてしまった。

葵は気の強い子なので
そんなことでめげたりはしない。

⏰:08/07/16 15:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#472 [ひ-こ]

そのまま喧嘩腰に
何度かやりとりを続けた後の
最後のメール…

『もうアドも番号も
存在も全部消したから』

と…。

何だか心にポッカリと
大きな穴があいた気がした。

今まで友達と喧嘩なんて
めったにしたことがなかった。

だから…

⏰:08/07/16 15:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#473 [ひ-こ]

落ち込んでいる私に
美香がそっと渡してくれたのは
プリクラだった。

打ち上げの時に
2人で抜け出して
撮ったプリクラ。

美香を見ると

"裏を見て"

とジェスチャーしていたので
裏向けてみる。


⏰:08/07/16 15:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#474 [ひ-こ]

するとそこには

『美月〜♪
今は辛いと思うけど
すぐに笑えるときがくるよ☆』

と,書いてあった。

そして…私とよしくんの
相合傘も。

このとき,ホントに
美香と友達でよかったと
思った。

⏰:08/07/16 15:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#475 [ひ-こ]

そして,とても長かった
学校を終え,ダッシュで
炭川さんと約束した
場所へと向かう。

私がついたときにはもう
炭川さんは来てくれていた。

「今日はすいません。
わざわざありがとうございます」

と,私が言うと

「全然いいよ♪
それより…大丈夫?」

そう言ってくれた。

私は炭川さんに全て話した。


⏰:08/07/16 16:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#476 [ひ-こ]

よしくんと愛が会ってたこと,
よしくんからも愛に
言い寄って行ってたこと,
よしくんが愛のことを
かぼちゃんではなく
愛とよんでいたこと,
私と葵との縁が
きれてしまったこと。

炭川さんは私の下手な話を
黙って聞いてくれていた。

そして,私が話し終わると

「ちょっと谷口に電話するから
美月ちゃんちょっとここに
いてもらっていい?」

と言い,少し離れたところで
電話をしはじめた。

⏰:08/07/16 16:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#477 [ひ-こ]

5分ほどして戻ってきて

「ちゃんと谷口には
言っといたよ。
まだ落ち着かんのやったら
明日も話聞いてあげるから。」

と,言ってくれた。

本当に炭川さんの優しさが
ありがたかった。

⏰:08/07/16 16:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#478 [我輩は匿名である]
>>1-1000

⏰:08/07/16 16:59 📱:N902i 🆔:BKUokwgA


#479 [ひ-こ]
 

匿名さん

安価ありがとうございます

⏰:08/07/20 02:12 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#480 [ひ-こ]
 

そして帰りも家まで
送ってくれた。

その間もくだらない話をしながら
私を笑わせてくれていた。

本当の兄みたいだった。


⏰:08/07/20 02:20 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#481 [ひ-こ]
 

私はその次の日も炭川さんに
会いに行った。

もちろんよしくんには
了解をとって。

さすがにまた来てもらうのは
悪いので,今度は私が
炭川さんの学校の最寄り駅まで
会いに行くことに…

⏰:08/07/20 02:23 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#482 [ひ-こ]
 

私が着くとすぐに炭川さんが
現れた。

何故か自転車で…

私が不思議に思っていると

「今この先の公園で友達と
遊んでるねんよ。
だから,美月ちゃんもいこ!
後ろのって」

と言われた。

⏰:08/07/20 03:26 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#483 [ひ-こ]
 

人生初!

よしくん以外の男の人との
チャリ2ケツ!笑

絶対よしくんが見たら怒るわ…

なんて思いながらも断れる
はずもなく後ろに立ってのる。

…恋人同士に見えるかな?

とか考えてるうちに公園ついた。

そこには5人ほど,炭川さんの
友達と思われる人がいた。

⏰:08/07/20 03:41 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#484 [ひ-こ]

そしてそこで,

「この子美月ちゃん!!
谷口の彼女☆」

と,紹介された。

…なんか,恥ずかしい。

炭川さんの友達はみんなで
野球をしていたようだった。

…なんか悪いなぁっと
思っていると私の携帯が鳴った。

⏰:08/07/20 12:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#485 [ひ-こ]

よしくんからのメールで

『今,炭川と一緒?
どこにおるん?』

と,きたので

『一緒だよー!!なんか友達も
いるけど…。場所は公園!!』

と,返すと

『俺もいく!!』

…え〜?

⏰:08/07/20 12:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#486 [ひ-こ]

何故か来ると言い張るので
私が駅まで迎えに行く
ことになってしまった。

炭川さんに

「すいません,なんか
よしくんが来たいらしいので
迎えにいってきます」

と,言い1人で来た道を
戻ることに…

⏰:08/07/20 12:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#487 [ひ-こ]

自慢じゃないが私は
極度の方向音痴でもある。

なので来た道を戻っていた
はずなのにみたことのない
お店が並んでいる通りに
入ってしまうのは
日常茶飯事…。

今回も来た道を戻るだけ
なのにどれほどの時間が
かかったことか…。

⏰:08/07/20 12:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#488 [ひ-こ]

結局よしくんをかなり
待たせてやっと駅に
たどり着いた。

駅が見えた時の喜びと
いったら…笑

ほんとに迷子になったと思った。

そして,よしくんと合流して
また公園まで戻る。

その道のりの中でいろいろ
話をしていると
よしくんはとにかく私が
炭川さんと会うのが
気にいらなかったらしい…

⏰:08/07/20 12:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#489 [ひ-こ]



…また,ちゃんと
愛されてるんだ


⏰:08/07/20 12:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#490 [ひ-こ]

公園につくと
炭川さんは友達との野球に
加わっていた。

私たちを見つけると
走ってきてくれたので
よしくんが

「俺ここにおるから
炭川と話しておいで!!」

と,言ってくれた。
が…。
炭川さんが

「話するってか話聞いて
あげるだけやったし
谷口がきいてあげたらいいから。
2人で話しとき」

と,言って野球に
戻ってしまった。

⏰:08/07/20 12:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#491 [ひ-こ]

しかたがないので2人で
ブランコに腰掛け話す事に…

ただ,お互い今回のことを
話すにはまだ気持ちの整理が
ついていなかったので
会話はぎこちない。

「あのさ…」

と,よしくんが口を開く。

「んー?」

「あの男の子と…
どこまでいったん?」

⏰:08/07/20 12:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#492 [ひ-こ]

…はい?

「どこまでって…。
たった2日や3日やで?
なんもしてへんよ!!笑」

…なんの心配やねん!!

「ちゅーも?」

「してません!!笑」

⏰:08/07/20 12:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#493 [ひ-こ]

「よかった〜♪」

「あ〜,そーいえば
そんなたいした事じゃ
ないかもやけど…」

「何?やっぱなんかしたん?」

「なんかってか…
手つないだわ!!」

「…どっちから?」

ちょっと怒りが感じられた。

「え〜っと…。むこうから」

「ふ〜ん。」

⏰:08/07/20 12:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#494 [ひ-こ]
 

少しよしくんが機嫌を
損ねているのがわかった。

なんともわかりやすい。

そして私も少し
気になっていたので
同じ質問をよしくんにしてみる。

「よしくんは愛と
どこまでいったの?」

⏰:08/07/21 00:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#495 [ひ-こ]
 

すると予想外の答えが
返ってきた。

「俺がちょっと襲っちゃった
からなあ。でもやってはないし
ちゅーもしてないから!!」

…俺が,襲っちゃった?

ちゅーはしてない?

どーゆーこと?


⏰:08/07/22 12:55 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#496 [ひ-こ]
 

「俺の中ではちゅーって
やるよりもなんか大事な
気がするねんよ。
だから,ちゅーはしてない」

…。

このとき私は現実から
目をそらしたかったのかも
しれない。

それ以上よしくんを追及するのを
やめることにした。

…襲っちゃったって言っても
押し倒したくらいで
きっと何もしてないよ。

と,自分に言い聞かせて。

⏰:08/07/23 10:43 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#497 [ひ-こ]
 

そんな話をしているうちに
家に帰らなくてはならなく
なってしまったので
みんなでぞろぞろ帰ることに。

炭川さんとは駅で
別れてよしくんが家まで
送ってくれた。

もうほんとに愛とのことが
おこる前のように戻っていた。

⏰:08/07/25 00:31 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#498 [ひ-こ]
 

この日からしばらくは
特に何も起こらなかった。

前とかわらず
平凡な日々が続いた。

相変わらず炭川さんは
私の様子を気遣って
ちょこちょこ連絡してきて
くれていたし…

実はこっそり山田君との
メールも続いていた。


⏰:08/07/25 13:40 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#499 [ひ-こ]
 

あの後,何故だかよく
わからないのだが
山田君に謝ってそれから
普通のメル友に
戻ってしまったのだった。

まるで何もなかったかのように。

よしくんには本当に悪いと
思っていた。

が,山田君にも悪いと思い
きっぱりと関係が
きれなかったのだった。

⏰:08/07/25 13:47 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#500 []
>>310

⏰:08/07/26 00:41 📱:P905i 🆔:brtNZHro


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