あなただけを…
最新 最初 🆕
#500 []
>>310

⏰:08/07/26 00:41 📱:P905i 🆔:brtNZHro


#501 [さー]
>>310-500

⏰:08/07/26 23:22 📱:F703i 🆔:Tizy1pKI


#502 [ひ-こ]
 

安価ありがとうございます

⏰:08/07/27 01:15 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#503 [ひ-こ]
 

そんなこんなで1週間ほど
経ったある日のこと…

私はいつものように
よしくんと電話をしていた。


その電話の中で,愛や山田君
の事で揉めたときの話になった。

もうやましいことなど
何もないのであの時の話は
笑い話になっていた。

⏰:08/07/27 01:22 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#504 [ひ-こ]
 

ここからたまに少し卑猥な
表現が入るときがあります。

なので苦手な方はご遠慮下さい。

⏰:08/07/27 01:23 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#505 [ひ-こ]
 

このときまたよしくんが

「俺がちょっと襲っちゃった」

と言う言葉を発した。

私は我慢の限界だった。

「襲ったって具体的に
何をしたん?」

「聞かん方がいーかもよ?」

とよしくんが渋る…

⏰:08/07/27 01:26 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#506 [ひ-こ]
 

それでもしつこく聞き続けた。

すると,よしくんが
重たい口を開いた。

…押し倒しちゃっただけ

その言葉を期待していた。
が,その期待は簡単に
打ち砕かれて絶望へと
かわっていった。

⏰:08/07/27 01:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#507 [ひ-こ]
 

「ちょっと下の方に指
いれちゃった…みたいな?」

それを聞いた瞬間思わず,まだ言葉を続けようとしていた
よしくんを遮って

「えっ,いや…」

と叫んでしまった。

⏰:08/07/27 22:33 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#508 [ひ-こ]
 

よしくんと愛にそんなことが
あったのは4月。

私が2人の事を知るまでの
2ヶ月間…

何も知らずに私はよしくんと
数回体を重ねていた。

「どーゆー気持ちで…
愛のこと触った手で
美月にふれてたの…」

ヒステリックに泣き叫ぶ。

⏰:08/07/27 22:36 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#509 [ひ-こ]
 

「ごめん…」

そんなよしくんの声も
私にはもう…届いていなかった。

予想していた範囲を
越えすぎていた。

「いや…いや…」

ただただ『いや』という
言葉を泣きながら連呼する。

よしくんも私の予想以上の
反応に戸惑っているようだった。

⏰:08/07/27 22:39 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#510 [ひ-こ]
 

もう時間は夜中の2時を
回っていた。

それでも私は泣き続けていた。

よしくんが愛に対してしたのと
同じ事を自分もされていた
と思うだけで自分が
汚らわしいと思った。

…どーゆー気持ちで

そればかりが頭の中で
ぐるぐるとまわっていた。

⏰:08/07/27 22:49 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#511 [ひ-こ]
 

「ごめん,ちょっと気持ちの
整理がつかんし,
まだ涙とまらなさそうやから
1回電話切る」

と,電話を切ろうとすると

「待って!!
お願いやから切らんといて!!
今電話切ったら美月何するか
わからへんから」

と,止められた。

何するかわからんって…。

確かにこの時一瞬自虐行為
が頭をよぎったのは事実だった。

⏰:08/07/31 00:02 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#512 [ひ-こ]
 

しかし,残念ながらと言うべきか
幸いと言うべきか…

私はそんな度胸を
持ち合わせてはいなかった。笑

「なんもせーへんから」

と言っても

「お願いやから」

と言って電話を切らせては
くれなかった。

そして,電話を切ることを
諦めた私は,ただただ
泣き続けた。

⏰:08/07/31 00:08 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#513 [ひ-こ]
 

涙が枯れることはなかった。

力尽きるまで泣き続けた。

相手が知らない人だったら
まだましだったかもしれない。

ただ…相手が愛だから。

どこで,どんな状況で
そうなったのかは全く
わからないはずなのに
頭の中に愛とよしくんの
姿が浮かぶ。

⏰:08/07/31 00:15 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#514 [ひ-こ]
 

消しても消しても少しずつ
姿をかえて浮かんでくる。

違う場所だったり…
違う体制だったり…

その度に狂ったように
泣きさけぶ。

よしくんは朝の5時まで
そんな会話にならない状況で
電話してくれていた。

⏰:08/07/31 00:22 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#515 [ひ-こ]
 

電話は2時間45分を
超えてしまうとお金が
かかるので1度切らないと
いけなかった。

そのときも

「1回切るけどすぐかけるから
お願いやからでてな。」

と,何度も言っていてかなり
心配してくれているようだった。


⏰:08/07/31 00:25 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#516 [ひ-こ]
 

5時を過ぎたころに
私の気持ちがやっと少し
落ち着いて,涙も止まったので
寝ることになった。

しかし私はその日朝から部活で
2時間ほどでまた起きなければ
ならなかった。

一晩中泣き腫らした顔と
寝不足で部活なんて
行きたくなかった。

⏰:08/07/31 00:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#517 [ひ-こ]
 

しかし親にそんな理由が
言えるはずもなかった。

どーしようか悩んでいると

「今日,美月時間あるんやったら
会って話したい」

と,よしくんが言ってくれた。

ので,部活は休むと祥子と
部長に連絡して
部活と同じようにをでて
さぼることに。

⏰:08/07/31 01:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#518 [ひ-こ]
 

間違って絵文字いれちゃった

⏰:08/07/31 01:29 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#519 [ひ-こ]
 

朝,普通に家をでる。
良心が少し痛んだが仕方ない。

私は駅に着くまでの10分ほど
誰かと話したくて…
山田君に電話した。

よしくんと愛のことを
話したのだが山田君は
優しく話を聞いてくれた。

そして,駅に着いたので電話を
切ってよしくんと合流した。

⏰:08/07/31 01:34 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#520 [ひ-こ]
 

私が別れ話を切り出した
時のように気まずい空気が
流れていた。

そして電車に乗り,無言のまま
どこかへと向かう。

行き先は決まっていなかった。

何駅か行ったところで
よしくんが何かを
思い出したかのように

「次で降りよ」

と,言った。

⏰:08/07/31 01:38 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#521 [ひ-こ]
 

私はそれに従う。

そして電車から降りる時,
私が携帯を電車におき忘れて
いきそうになったのを
よしくんがもってきてくれた。

その時,中を少し
見てしまったらしい。

「何で…?」

「…え?」

⏰:08/07/31 01:41 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#522 [ひ-こ]
 

「何であいつに電話したん?」

「別に誰でもよかってんけど
誰かと話してたくって。」

と,私が言うと

「誰でもいいならあいつに
だけは連絡して欲しく
なかったな」

と,悲しそうな顔をした後

「俺が悪いんやけどね」

とつけたした。

⏰:08/07/31 01:45 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#523 [ひ-こ]
 

さっきより一層微妙な
空気が流れる中
たどり着いたのはなぜか
ラブホテル。

「なんで…」

と私が呆れ顔で言うと

「ここやったらいくらでも
暴れられるやん?
美月の気持ちの発散が
できるかと思って」

と,よしくんは言った。

⏰:08/07/31 01:48 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#524 [ひ-こ]
 

でも,私は部活の用意で
でてきたので制服である。

…制服って大丈夫なのかな?

でもここまできたら
なるようになれっと
開き直り入ることに。

⏰:08/07/31 06:57 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#525 [ひ-こ]

しかし,やはり予想していた
通りにロビーのような所で

「すいません,学生のご利用は
ちょっとご遠慮ください。」

と,放送のように
聞こえてきた。

ので,しかたなく外にでる。


⏰:08/07/31 14:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#526 [ひ-こ]

「何で制服でくるかなぁ?」

「そんなこと言ったって
しかたないやんか〜。」

なんて言いながら
来た道をとぼとぼ戻る。

「どこいこっかぁ?」

「う〜ん…」

なんて言いながら結局
着いたのはいつもの川だった。

⏰:08/07/31 14:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#527 [ひ-こ]

川の近くに2人並んで
座り無言のまま
川を見つめる。

そのまま5分ほど
経った頃に

「ほんまにごめんな…」

と,よしくんが口を開いた。

するとまた,私の脳裏に
よしくんと愛の姿が
浮かんでくる。

⏰:08/08/01 08:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#528 [ひ-こ]

夜中のように泣き叫んだりは
しなかったが私の頬を
涙が静かにつたっていく。

「もう…いいよ。
今更どうにもできないし。
鈍感だった美月も悪いから」

と,言うと

「もうこんな思い絶対
させへんから!!
全部忘れさせてあげるから。
ほんとにごめん。」


⏰:08/08/01 08:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#529 [あ]
>>0―>>200
>>201−>>400
>>401−>>600

⏰:08/08/01 10:32 📱:SH905i 🆔:yQaW8Nno


#530 [あ]
>>1−200
>>201−400
>>401−600

⏰:08/08/01 10:34 📱:SH905i 🆔:yQaW8Nno


#531 [あ]
>>1-200
>>201-400
>>401-600

⏰:08/08/01 10:35 📱:SH905i 🆔:yQaW8Nno


#532 [ひ-こ]

あさん

安価ありがとうございます★

⏰:08/08/02 10:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#533 [ひ-こ]

よしくんはそう言い
優しく私の唇に触れた。

「もう,泣かないで。」

「…うん。
困らせてごめん。」

そこからはいつも通り
仲良く川で遊んだ。

何もなかったかのように。

⏰:08/08/02 10:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#534 [ひ-こ]

私は部活に行っている
ことになっていたので
部活の終わる時間が
くるまで帰れない。

その時間まで
よしくんは私の相手を
してくれていた。

もう,愛なんてどーでもいい。

よしくんさえいてくれるなら…

そう思えた。

⏰:08/08/02 10:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#535 [ひ-こ]

それからしばらくして
私は夏休みに入った。

私は毎日部活があったし
よしくんは高3で
受験生だったので
会える回数は少し減った。

でも,毎日の電話は
必ずしていたし
メールもずっとしていた。

⏰:08/08/02 10:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#536 [ひ-こ]

そして迎えた8月15日

この日は毎年かかさず
行っているよしくんの
地元のお祭りだった。

小さい時はお祭りの日になると
軽トラックの後ろにのって
太鼓たたきながら
お祭り宣伝をしていた。

男親はみんな着ぐるみを
着て,暑いのに
がんばってたなぁ。

⏰:08/08/02 11:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#537 [ひ-こ]

なんて昔を懐かしんでみる。

今はもうそんなことは
しないけど,私はどこの
お祭りよりもこのお祭りが
大好きだった。

なんせ,よしくんのお父さんの
おかげで矢倉の上で
太鼓叩けるんだもん。

やぐらの上にただいるのも
好きだった。
そこはいつも太鼓を叩く
おじさんたちが飲んでいる
ビールの缶があちこちに
転がっていた。

⏰:08/08/02 11:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#538 [ひ-こ]

そして,汗だくに
なりながらも必死に
太鼓をたたいている
人たちの熱気。

なんだかそれが
心地よかったのだった。

それになんと言っても
ここのお祭りが他と
違うところは盆踊りである。

ほかのお祭りはいつも
やぐらの周りを婦人会の
おばちゃんが踊ってる
だけだが…

⏰:08/08/02 11:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#539 [ひ-こ]

ここのお祭りは
小さい子から若者から
おじいさんまでみんなが
必ず踊っている。

もちろん,私も。

なぜかというと…
ダンレボの曲が流れるからだ。

こんなに盛り上がる盆踊りは
ここ以外ではみたことなかった。

⏰:08/08/02 11:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#540 [ひ-こ]

と,言うことで今年も
楽しみにしながら
家族で谷口家へ向かう。

1つ残念なことは
祭りの間はよしくんと
一緒にいれないと
いうことだ。

一応私たちの関係は
お互いの親以外には
秘密だったから。

⏰:08/08/02 11:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#541 [ひ-こ]

谷口家で祭りの準備を
してみんなでぞろぞろ
祭にむかう。

そして…

祭りがはじまった。

私はいつものように
やぐらにあがったり
下りたりしていた。


⏰:08/08/02 11:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#542 [ひ-こ]

そのときたまたま
やぐらの階段のところで
よしくんと鉢合せした。

すると,上から

「よし!!美月!!」

と,2人の名前が呼ばれた。

上を見てみるとよしくんの
おじちゃんが満面の笑みで
カメラを構えていた。

⏰:08/08/02 11:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#543 [ひ-こ]

「はい!!チーズ★」

…カシャッ!!

この写真が私の祭りの
1番の思い出となった。

そしてこの数日後
美香から衝撃的な
電話がかかってきた。

⏰:08/08/04 11:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#544 [ひ-こ]



「あたし,彼氏と別れたから。
ちょっと今まだ辛くて
詳しくははなせへんけど
また学校で」

と,早口でまくしあげて
電話はきられた。

⏰:08/08/07 14:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#545 [ひ-こ]
 

美香と彼氏は私とよしくんより
ずっと長い付き合いで
お互いのことよく知ってるから
絶対別れないって
心のどこかで思っていたので
すごくショックだった。

何より,美香が傷付いているのに
何もできない自分に腹が立った。


⏰:08/08/11 00:57 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#546 [ひ-こ]

自分が辛かったときは
あんなに励まして
もらっていたのに…。

なんだか申し訳なかった。

私はこの日なかなか
寝付くことができなかった。

⏰:08/08/26 12:07 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#547 [ひ-こ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

8月も終わりに近づいた頃。

私達はクラスで文化祭の
打ち上げにきたメンバー
中心に花火をしよう
ということになっていた。

みんな部活があるので
何人これるかは
わからなかったが
夏休み最後の思い出作りだ。

⏰:08/08/26 12:22 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#548 [ひ-こ]

私は盆明けに部活を
辞めていた。

理由は…

しんどかったから
先生と合わなかったから

そんなありふれた理由。
正直遊びたかったし
バイトもしたかったし。
周りもみんな辞めて
いっていたから
流されたってのもあった。

⏰:08/08/26 12:25 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#549 [ひ-こ]

だから私はこの花火に
喜んで参加した。

美香もくると言っていた
ので美香と会うのも
楽しみだった。

少しでも美香の力に
なれたらと思って。

⏰:08/08/26 12:30 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#550 [ひ-こ]

部活のある人は後から
合流することに
なっていたので
朝から遊ぶメンバーは
帰宅部組ということに
必然的になってしまう。

ということで結局
待ち合わせ場所に集まったのは

…3人


⏰:08/08/26 12:32 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#551 [ひ-こ]

私と美香ともう1人…

あの目つきの悪い
幡中君だった。

かなりの異色メンバーで
一体どこにいこうか…

悩んだ末むかったのは
カラオケ。

⏰:08/08/26 12:44 📱:PC 🆔:0eGHYQns


#552 [ひーこ]

朝早くから集まったので
時間はあり余っていた。

結局幡中君は1曲も
歌わなかったので
私と美香とで
5時間歌い続けた。

⏰:08/08/28 15:32 📱:PC 🆔:NInxq5fg


#553 [ひ-こ]
 

しかし,5時間もの間
誰一人として連絡してくる人は
いなかった。

「まだ部活おわらんのー」

と,美香がいらいら気味に
言いながらのびをした。

その瞬間袖からみえた"それ"が
私に強い衝撃を与えた。


⏰:08/09/21 12:39 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#554 [ひーこ]

「"それ"どうしたん…?」

と,私が聞くと
1番聞きたくなかった
答えが返ってきた。

「あー…,"これ"?
自分で切っちゃった。」


…リスカの痕だった。

⏰:08/09/21 16:14 📱:PC 🆔:dvcXlvOg


#555 [ひ-こ]
 

美香は私が聞く前に
彼氏と別れてからの
夏休みの話をしてくれた。

美香は彼氏を他の女に
とられたのだった。
許せなくて,死にたくて
自虐行為に至ったらしい。

その白い肌に刻まれた
痛々しい赤く細い筋が
美香の心の傷を表していた。

⏰:08/09/21 18:00 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#556 [ひ-こ]
 

「…それからさ,剃刀を
持ち歩くようになってん。
私はいつでも死ねるんだ
って思えるから」

美香はそういって
ポケットから剃刀を
とりだしてみせてくれた。

私が何て言っていいか
わからなくて黙っていると
幡地君が口を開いた。

⏰:08/09/21 18:59 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#557 [ひ-こ]
 

「死んだらあかんやろ〜」

って。
今の話の流れからは
想像できないくらい
かる〜い感じで。

すると

「あ〜,いーよねー,
そーゆーかる〜い感じ!
だからこーゆーのも
話やすいねんよなあ」

と,美香が笑った。

⏰:08/09/21 19:02 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#558 [ひ-こ]
 

>>556

幡中君の間違いです

⏰:08/09/21 19:13 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#559 [ひ-こ]
 

美香の一言で暗くなりかけた
雰囲気が元にもどり
また3人で笑いあった。

それからファーストフード店へ
移動することに。

美香は隣に人が座るのが
嫌いらしく必然的に
私と幡中君が隣になる。

⏰:08/09/23 01:37 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#560 [ひ-こ]
 

そのうえ美香の元カレの
話をしてる途中で
美香が紙コップを
握り潰したりしていたので
まわりからみたら
修羅場のようだっただろう。

結局その後みんなに
ドタキャンされてしまい
花火をしないまま
解散になってしまった。

⏰:08/09/23 20:25 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#561 [ひ-こ]
 

そんなこんなで
初めての高校生としての
夏休みが終わり
学校が始まった

そして,2学期が始まって
すぐにある大きな行事…


体育祭が着々と
近づいていた。


⏰:08/10/30 09:48 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#562 [ひ-こ]
 

自慢にもならないが
私は足が速くない

ということで走る競技は
クラス全員リレーのみ

あとは騎馬戦と
学年パフォーマンスに
でることになっていた。

特に楽しみなこともなかったので
私はよくよしくんに
愚痴をこぼしていた。


⏰:08/10/30 09:52 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#563 [ひ-こ]
 

「練習めんどくさい〜」

とか

「だるい〜」

とか…。

するとよしくんが

「俺が見に行ったるから
がんばりーや!」

と,言ってくれたのだが…

⏰:08/10/30 09:55 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#564 [ひ-こ]
 

「体育祭…平日やで?」

「あっ…。
まっまあ,学校休んで
いくって!」

なんて言ってくれてたけど
よしくんは中高一貫の学校で
今まで皆勤賞。

学校休むなんて
ありえないと思ってた。

親にもすぐばれちゃうし。

⏰:08/10/30 09:59 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#565 [ひ-こ]
 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

体育祭当日


この日の朝…

よしくんからメールが
きていた。

『やっぱいけんかったわ。
ごめんな』

…やっぱりな。

元々期待はしていなかったので
あまり落ち込みはしなかったが
なんだかちょっと寂しかった。

⏰:08/10/30 10:02 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#566 [ひ-こ]

でも,ほんとは
きてくれてた。

椅子を運動場に運んでる時
電話があったんだよね

「制服で来たら
止められたやんかー」

って。

最初は何の事言ってるのか
わかんなかった。

⏰:09/01/23 11:28 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#567 [ひ-こ]

「えっ?
今どこおるん?」

「運動場がみえる
マンションの階段のとこ」

電話片手に周りを見渡すと
こっちに向かって手を振る
一つの人影が遠目に見えた。

とりあえず電話をきり
開会式を終わらせ
美香と近くまでいってみた。

⏰:09/01/23 11:34 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#568 [ひ-こ]

口では

「ほんまにきたんや!」

なんて言い方しか
できなかったけど
本当はめちゃくちゃ
嬉しかった。

美香にも

「学校さぼってまで
体育祭にきてくれるとか
めちゃ愛されてるやん!
こんな人めったにおらんで?
大事にしーよ」

って言われた。

大事に…してるつもり
だったんだけどな。


⏰:09/01/23 11:38 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#569 [ひ-こ]

この時の体育祭は
よしくんのおかげで
本当に楽しかった。

自分達の競技がないときは
運動場の隅の柵ごしに
3人でしゃべったり
写真とったり
かき氷をみんなで
わけて食べたり

お昼も学校抜け出して
3人で食べて

競技があるときは
遠くからよしくんが
見守ってくれてて。

⏰:09/01/23 11:44 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#570 [ひ-こ]

美香は気まずかった
だろうけど,嫌な顔せず
ずっと一緒に
付き合ってくれて。

本当いい友達だ。

そんでもって体育祭が終わると
学校をでて
ちょっと離れたところで
よしくんが待ってくれてて。

初めて一緒に学校から帰った。

学校が反対方向だから
一緒に帰ったことなくて。
ずっと憧れてたから
本当に嬉しかった。

⏰:09/01/23 11:51 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#571 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800
>>801-1000

⏰:09/01/24 00:31 📱:N906imyu 🆔:d4fGl2VQ


#572 [ひ-こ]
 

それからしばらくすると
1年記念日がやってきて
2人でお祝いすることになった

でもやっぱり
貧乏学生同士だから
たいしたお祝いはできないし…
よしくんは大学受験を
控えてるから塾に
行ってることになってるし…

⏰:09/02/03 17:23 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#573 [ひ-こ]
 

結局最終的には
いつもの橋の下で
いらない紙を燃やして
暖をとりながら
質素なお祝いをした。

でも,プレゼントだけは
ちゃんと用意してた。

私があげたのは
ペアのネックレス。
よしくんがくれたのは
ブレスレット。

⏰:09/02/03 17:37 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#574 [ひ-こ]
 

プレゼントは
お互いつけあいっこした。

どちらのプレゼントも
特にブランド物って
わけでもなかったけど
とても嬉しかった。

付き合って1年という
そこそこ重要な記念日も
私達らしくホントに
質素だったけど
それはそれで
幸せだった。

⏰:09/02/24 12:35 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#575 [ひ-こ]

でも,やっと手に入れた
こんな小さな小さな
幸せでさえ
長くは続かなかった。

⏰:10/12/17 15:26 📱:SH02A 🆔:o0bFP.fg


#576 [ひ-こ]

私はまだ高校1年生だが
彼は高校3年生。

そう,受験生。


私が言うのもなんだが
彼は私にかまうのに
一生懸命で
勉強なんて上の空。

もちろんその年は
あっさり浪人してしまった。

⏰:10/12/17 15:30 📱:SH02A 🆔:o0bFP.fg


#577 [碧 ゆーすけ]
久しぶりに読んだ^^*

⏰:19/07/20 16:45 📱:SC-01L 🆔:bA7IbB92


#578 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/10/02 03:12 📱:Android 🆔:Ltpo.xA.


#579 [ゆーすけ]
あげーー!ー

⏰:22/12/25 13:40 📱:SC-52B 🆔:iWqaV9hM


#580 [わをん◇◇]
>>500-600

⏰:22/12/25 16:10 📱:Android 🆔:uhzetoTA


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