あなただけを…
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#201 [みゅ]

でもちょっと不安だったので
逃げたことの謝罪とともに
メールでよしくんに
聞いてみることにした。

『さっきは思わずにげちゃった。
ごめんね。んで,のりは
どうなったん?』

すると返事はすぐにきた。

『とりあえずアイスで誰にも
言わない約束はさせといたから!!
あいつ結構口堅いから
大丈夫やとは思うけど…』

⏰:08/04/25 17:07 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#202 [みゅ]

…やっぱり買収されたんだ。笑
まぁ,まだ小学生だしね。
可愛いもんだな。

…なんて思っていたのだが,
意外にのりはずる賢く,その後
なにかあるたびにこのときの
話を出してきては私達を
脅しにかかってきたのであった。

⏰:08/04/25 17:52 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#203 [みゅ]

一応のりの買収にも成功し,
正月とは思えないほど
平和な1日を終え

明日のハードスケジュールに
耐えるためにみんなは
ぞくぞくと眠りに落ちていった。

そんな中,私は激しい睡魔に
襲われながらも今日こそは…
と必死に目を見開いていた。

⏰:08/04/25 17:57 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#204 [みゅ]

『俺今から下降りて待ってる
から,5分経ったら
降りてきて。』

待ちに待ったよしくんからの
メールがきてドキドキしながら
時間が過ぎるのを待つ。

でも,たったの5分なのに
こーゆー時に限って何度
時計を見ても時間が進まない…

⏰:08/04/25 17:59 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#205 [みゅ]

必死に目を見開いたまま
必死に5分耐え抜き
部屋をでていこうとした
そのとき…

「どこいくの?」

と,お母さんの声。

…やばっ

自慢じゃないけどウソつくの
めちゃくちゃ下手なんだよな〜汗

「ト,トイレ!!」

⏰:08/04/25 18:02 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#206 [みゅ]

とっさにでた,苦し紛れで
ありきたりなウソ…

「ふ〜ん。」

…いやいや,母さん。
ふ〜んって!!
興味ないなら聞くなよ!!

とかおもったけどまぁいいや。
まだ疑われてないんだし。
と,思い直しそろ〜っと
部屋をでてよしくんの
元へと向かった。

⏰:08/04/25 18:18 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#207 [みゅ]

「おまたせ…。」

…なんだろう,この感じ。
ものすごく緊張するんですけど。

しかし,よしくんは全くいつもと
変わらずに

「おう♪」

と,片手をかるくあげた。
そして…

「あのさ,ここからやったら
誰かがトイレに起きたら
声聞こえてばれてまうやん!!
やから,スキー用具置くとこの
奥にある倉庫みたいなところ
いかへん?」

⏰:08/04/25 18:26 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#208 [みゅ]

…まぁ確かにそうだな〜。
せっかくのりを抑えたのに
ここでばれたら嫌だしな〜。
と,思い

「うん♪」

と返事をした。

「じゃあいこか♪」

ということでとりあえず
音をたてないように
倉庫へ向かう。


⏰:08/04/25 18:35 📱:PC 🆔:.1uoOUD6


#209 [みゅ]

…ってか暗っ!!

倉庫の中は真っ暗で
すぐ側にいるはずのよしくんの
顔すらはっきりみえない…。

「ここ暗すぎん?」

と,いうと

「暗いから誰もこんなとこに
人がおるとかおもわへんやろ♪」

⏰:08/04/26 11:46 📱:PC 🆔:FeCfevSI


#210 [みゅ]




なんだかだんだん嫌な
予感がしてきた…


⏰:08/04/26 11:47 📱:PC 🆔:FeCfevSI


#211 [みゅ]

…とん,とん,とん





足音?

⏰:08/04/26 11:50 📱:PC 🆔:FeCfevSI


#212 [みゅ]

誰もこないようなところなのに
突然足音が倉庫に向かって
近付いてくる。

よしくんの顔をみると
驚きながらも顔の前に
人差し指をたて

「し〜」

っと,合図された。

⏰:08/04/26 11:53 📱:PC 🆔:FeCfevSI


#213 [我輩は匿名である]
 

あーげ

⏰:08/04/28 16:41 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#214 [みゅ]

とりあえずよしくんに従い
息を殺し,その場に
固まっていることにした。




…とん,とん,とん

⏰:08/04/28 16:57 📱:PC 🆔:EibNicz.


#215 [みゅ]

…もしも親とかだったら
どうしよう。
トイレにしたら長いからって
探しにきたりしてたら…。。。

不安が胸をよぎる。




…がらっ

⏰:08/04/28 16:59 📱:PC 🆔:EibNicz.


#216 [みゅ]

倉庫のドアが突然
開けられた。


「「あっ」」




⏰:08/04/28 17:00 📱:PC 🆔:EibNicz.


#217 [みゅ]

足音の主はペンションの
おじさんだった。

…よかった♪

よしくんの顔をみるとほっとした
ような表情をしていた。



「すいませんでした!!」


⏰:08/04/28 17:04 📱:PC 🆔:EibNicz.


#218 [みゅ]

とりあえずもう倉庫に
いるわけにもいかなく
なってしまったので,私達は
謝りながら倉庫から早足で
でていった。

「焦った〜」

「ほんまな,よかった〜
おっちゃんで!!」

⏰:08/04/28 17:07 📱:PC 🆔:EibNicz.


#219 [みゅ]

なんて笑い合いながら
とりあえず最初に
待ち合わせした場所に
戻ってきた。

「どーする?」

「もうどっこも行くとこ
ないもんなあ…。
今日はもう解散する?」

⏰:08/04/28 17:17 📱:PC 🆔:EibNicz.


#220 [みゅ]

「そーやなぁ…」

と,よしくんがちょっと
悩みながら…

「こんなこと滅多にないから
色々しようと思ってんけどな〜。
まあいっか!!笑」

「色んな事って何やねん!!笑」

「まぁ,秘密で。
じゃあ,今日はもどろっか♪」

ということでこの日は何もなく
解散することになった。

⏰:08/04/28 17:21 📱:PC 🆔:EibNicz.


#221 [みゅ]

私的にはみんなでの旅行中に
夜中にこっそり抜け出して
会えただけでもかなり満足♪

なんか,青春って感じだし…
こーゆーの憧れだったし★

ハプニングもあったけど
幸せなお正月旅行は
こんな感じで幕を閉じた
のであった。

⏰:08/04/28 17:23 📱:PC 🆔:EibNicz.


#222 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

旅行から帰ってきたら
受験生ということもあり
どこにも行くことがなく
平凡な毎日が過ぎていき
あっという間に冬休みが
終わってしまった。

⏰:08/04/28 17:29 📱:PC 🆔:EibNicz.


#223 [みゅ]

始業式の日

葵が私の元に走ってきて

「今週の土曜日,炭川さんと
約束したからちゃんと美月も
谷口先輩もあけといてな♪」

とだけ言うと私の返事も
聞かずに自分のクラスへ
走って行ってしまった。

今週の土曜かぁ…

⏰:08/04/28 17:32 📱:PC 🆔:EibNicz.


#224 [みゅ]

とりあえずよしくんに
メールしてみる。

『今週の土曜,なんか予定ある?
葵が炭川さんと遊ぶから美月らも
きてって言われたんやけど…』

と,送ると

『中山って前一緒に人生ゲーム
したやつ覚えとる?
あいつと遊ぶ約束してんねん。
でも,そっちも面白そうやし
どーしよかなぁ?』

…中山さんとか懐かしい。笑

⏰:08/04/28 17:37 📱:PC 🆔:EibNicz.


#225 [みゅ]

『あつ,かぼちゃん誘って
3:3で遊ぼうや♪』

ちなみにかぼちゃん=愛
である。
なんでかぼちゃんという
あだ名がついたかというと…

⏰:08/04/28 17:40 📱:PC 🆔:EibNicz.


#226 [みゅ]

まだみんなで遊んだことの
ないころに私がよしくんに
愛のことを

「美月の友達に鳥飼ってる子が
おるねんけど…
鳥の名前がかぼちゃとさんま
っていうねんて!!笑」

という話をしたのがきっかけで
その後,愛が話に出るたび…

⏰:08/04/28 17:44 📱:PC 🆔:EibNicz.


#227 [みゅ]

「かぼちゃとさんまの子?」

といっていたのが

「かぼちゃ?」

となり,呼び捨てはかわいそう
ということでかぼちゃちゃんが
縮んでかぼちゃんとなったのだ。

これでわかっていただけたと
思うが愛はかなりかわってる…

⏰:08/04/28 17:46 📱:PC 🆔:EibNicz.


#228 [みゅ]

『葵に聞いてみるわ!!』

と,よしくんに返事を返し
今度は私が葵のクラスまで
走っていった。

「あおい〜!!あのさ…」

と事情を説明する。

すると…

⏰:08/04/28 17:49 📱:PC 🆔:EibNicz.


#229 [みゅ]

「全然いいよ!!ってか
なんか合コンみたいやな!!笑」

…確かに。
はたからみたら合コンみたいに
見えるだろうな〜

なんて思いつつ今週の土曜は
3:3で遊ぶこととなった。

⏰:08/04/28 17:51 📱:PC 🆔:EibNicz.


#230 [みゅ]

なんやかんやですぐに
約束の土曜日に…

場所は先輩方の好意で
私達の地元のカラオケ。

受験生で中学生の私達には
かなりありがたかった。


⏰:08/04/28 17:55 📱:PC 🆔:EibNicz.


#231 [みゅ]

私だけ家が違う方向だったので
一人で待ち合わせ場所へ向かう。

10分ほどまつとみんなが
続々と集まってきた。

私とよしくんと炭川さんは
1度は全員と顔をあわせた
ことがあるので普通に

「ど〜も♪」

と、皆に挨拶した。

⏰:08/04/28 17:58 📱:PC 🆔:EibNicz.


#232 [みゅ]

他の3人は初対面なので
自己紹介などをしていた。

そして,ご対面が終わった
ところでカラオケに
入り唄うことになったのだが…


⏰:08/04/28 18:00 📱:PC 🆔:EibNicz.


#233 [みゅ]

「最初,誰がうたう…?」

初対面の人の前で歌える
度胸はみんな全くなく

ジャンケンになってしまった。

「じゃんけん…ほい!!」

と,よしくんの掛け声と
ともに皆思い思いに手を出す。

⏰:08/04/28 18:04 📱:PC 🆔:EibNicz.


#234 [みゅ]

結局よくあるパターンで
よしくんの1人負け。

ということで座ってる順
によしくんから時計まわり
で歌っていくことになった。

ちなみに私は1番最後♪

⏰:08/04/28 18:38 📱:PC 🆔:EibNicz.


#235 [みゅ]

みんなが順番に歌っていく。

葵はみんなが認めるほど
歌がうまい!!

愛は声がぶりっこのようで
若干気持ち悪い…笑

炭川さんは普通に上手。
声はちょっとくぐもった感じ。

中山さんは…選曲が変。笑
変な人とは聞いてたけど
失礼ながら雰囲気から特徴的で
愛に負けず劣らずだった。

⏰:08/04/28 18:41 📱:PC 🆔:EibNicz.


#236 [みゅ]

そして,6人で昼の12時半から
夕方6時までぶっ通しで
唄い続けカラオケをでる。

ここで誰が言い出したのか
わからないがみんなで
アドレス交換をすることになった

これが後々悲劇をうむとは
このときは誰も思っては
いなかっただろう。

⏰:08/04/28 18:59 📱:PC 🆔:EibNicz.


#237 [みゅ]

流れで私も炭川さんと
中山さんのアドレスを聞き
よしくんも葵と愛の
アドレスを聞いていた。

これで全員が全員のアドレスを
しっていることになった。

そして,

「じゃあ,また♪」

と解散していった。

⏰:08/04/28 19:02 📱:PC 🆔:EibNicz.


#238 [みゅ]

解散後,家についたころ
くらいに愛からメールがきた。

『まだわからんけど,うち
中山さん好きかもしれん!!
から,またみんなで遊ぶ機会
つくってな♪』


…早ッ!!
でもこれで丁度3:3だし
遊びやすくもなるかな★

⏰:08/04/28 19:06 📱:PC 🆔:EibNicz.


#239 [みゅ]
 




今思うとこの時から
愛は私達に嘘を
つき続けていたのかな?



⏰:08/04/30 10:28 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#240 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

それから私達はしばらく
平凡な毎日を送った。

受験生なので遊ぶ機会
は極端にへっていったが
3人とも自分の恋を
充実したものにしようと
必死だった。

⏰:08/05/01 16:52 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#241 [みゅ]

2月に入り,私立の高校受験が
近付いてきた。

しかし,私達は受験よりも
気になっていたことがあった。




バレンタインデーだ。

⏰:08/05/01 17:04 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#242 [みゅ]

試験はバレンタインの前
だったので,一応試験
優先だったけど。

愛と葵は私立専願だったし。

葵は元は県外に住んでいたので
高校はそっちにいくらしい…

…さみしくなるなぁ。



このときは本気でそう思っていた

⏰:08/05/01 17:08 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#243 [みゅ]

入試は,自分の中ではそれなりの
出来だったと思う…。

ってか思いたかった。笑

滑り止めなのに落ちたら
洒落になんないし。笑

⏰:08/05/01 17:19 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#244 [みゅ]

他の2人もそれなりのでき
だったようで,それからは
受験のことは忘れて
バレンタインの作戦を練った。

とりあえず私達みたいな
がきんちょの相手を
してくれているお礼を込めて
自分達の本命だけではなく
先輩達みんなにあげよう
ということになった。

⏰:08/05/01 17:36 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#245 [みゅ]

でも,今年のバレンタインは
平日なので私達が渡しにいくか
取りにきてもらうかしかない。

しかも,とりにきてもらうと
言っても炭川さんの家は
私達の地元とは正反対で
定期もないのでお金も時間も
かかってしまう。

さすがにそこまで図々しい
ことは頼めない…

…どーしよ。

⏰:08/05/01 17:44 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#246 [みゅ]

悩みに悩んだ末,やっぱり
渡しに行くのは私達だし…

ということで先輩達の学校まで
渡しにいくことにしたのだが。



『学校にこられるとちょっと…。
それやったらとりに行くわ!!』

と,3人共にいわれて
しまった。汗

⏰:08/05/01 17:49 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#247 [みゅ]

と,いうことで悪い気は
するがまたまた私達の地元
まで来てもらうことにした。

学校帰りそのまま来てくれる
ということだったので
3人の学ラン姿が見れる
のも密かな楽しみだった。

⏰:08/05/01 18:10 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#248 [みゅ]

〜バレンタイン当日〜

愛は何故か委員長になって
いたので委員会があった。

と,いうことで私と葵の
2人で駅まで炭川さんと
中山さんを迎えにいった。

「やっば〜!!めちゃ緊張
するんやけど…。」

と葵はめちゃめちゃ不安
そうだった。

⏰:08/05/01 18:20 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#249 [みゅ]

私はよしくんが遅れると
いうことでちょっとテンション
が低かった。

…なんでこんな日に。

葵はそんな私のことを
気にする余裕は全くないらしく
駅に近付くにつれて
しきりに鏡とにらめっこ
していた。

⏰:08/05/01 18:34 📱:PC 🆔:1Jtc26xo


#250 [みゅ]

10分ほど歩き,駅についた。

そこには先輩達はもう
来ていたようで
キョロキョロしながら
私達を探してくれていた。

「せんぱ〜い」

と,2人で叫びながら
走って近付く。

⏰:08/05/03 12:57 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#251 [みゅ]

「待たせてすいませんでした!!」

「いや,さっききたところだから
全然大丈夫だよ♪ところで…
かぼちゃんは?」

「それが…あの子何故か
委員長なんで,委員会が
あってまだ学校なんですよ。」

と,私が答えている間
葵は制服姿の先輩に
みとれていた。笑

⏰:08/05/03 13:00 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#252 [みゅ]

「そっか…。
じゃあ,美月ちゃん達が
通ってる学校までいこっか♪」

と,いうことでまたきた道を
戻っていくことに…。

中学へ向かう10分間は
緊張して先輩からの質問に
答えることしかできなかった。



⏰:08/05/03 13:06 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#253 [みゅ]

学校について,門の前で
4人で愛を待つ。

緊張で自然と葵は私と
先輩達は先輩達でと
いう風に別れて話す様に
なってしまっていた。

⏰:08/05/03 13:22 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#254 [みゅ]

しばらく待っていると

〜♪

私の携帯が鳴った。

『委員会終わった!!
今どこおるん〜?』

という愛からのメールだった。

『門の前おるから今から
ダッシュでこい!!』

と,返事を返し先輩達に

「かぼちゃん,もうきます♪」

とだけ報告した。

⏰:08/05/03 13:29 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#255 [みゅ]

2分ほどしてから愛が
息をきらして走ってきた。

「すっ,すいません…」

「走ってこなくても別に
よかったのに。」

と,中山さんがいうと

「でも,美月が…」

⏰:08/05/03 13:36 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#256 [みゅ]

…やべっ
と思った私は

「愛,委員会長かったな!!」

と余計なことを言いそうに
なった愛の言葉をさえぎった。

「あっ,うん。」

…セーフ♪

「ちょっ,そんなことよりさ…」

⏰:08/05/03 13:41 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#257 [みゅ]

「バレンタインわたさな!!」

と,葵。

…確かに。

ということで何故かまた
この場に本命のいない私が
先頭をきることに…

⏰:08/05/03 13:43 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#258 [みゅ]

「あのっ,先輩…」

「ん?」

「わざわざきてもらって
ありがとうございます。
これ…バレンタインなんで…」

と,しどろもどろいうと

「ありがとう♪でも,後で
谷口にしばかれそうやな〜」

⏰:08/05/03 13:47 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#259 [みゅ]

と笑いながら受け取ってくれた。

その後,愛や葵も先輩に
顔を赤らめながらチョコを
渡した。すると,

〜♪

メール?

⏰:08/05/03 13:49 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#260 [みゅ]

『もうすぐ駅つくで〜』

というよしくんからの
メールだった。

「よしくんもうすぐくるみたい
なんで私駅まで
行って来ますね♪」

と,いうと

「みんなで迎えにいって
あげようや」

ということでまたまた
駅までの道を今度は4人で
ぞろぞろと歩いた。

⏰:08/05/03 13:52 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#261 [みゅ]

もうやりきった〜という
こともあり,緊張がほどけて
会話は弾んだ。

駅につくとよしくんが

「お前らもまだおったん?笑
みんなしてこれからどっか
いくつもりなん?」

と,いってから私にこっそり

「今日2人でご飯いこうかと
思ってたのに…」

と耳打ちした。

⏰:08/05/03 13:58 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#262 [みゅ]

「せっかくきたしな〜」

と,男3人で色々と話はじめる。

なので,私達も3人で話しながら
結論がでるのを待つことに…

5分ほど別々に話していると…

⏰:08/05/03 14:01 📱:PC 🆔:R7QMYMTI


#263 [みゅ]

「じゃあ,またな。
美月,行くぞ!!」

「葵ちゃんとかぼちゃんも
いこっか♪」

と,どーなったのかは
よくわからないが
突然2手に別れる事になった。

「うっ,うん。じゃあ
また学校で!!」

戸惑いながら他の4人と
別れ,よしくんについていく。

⏰:08/05/04 12:35 📱:PC 🆔:46m5c2XM


#264 [みゅ]

「どーゆーことになったん?」

と聞くと

「他のみんなはせっかく
きたから4人でカラオケ
行くってさ〜」

ふ〜ん…

「じゃあ,美月らは今から
どこいくん?」

⏰:08/05/04 12:50 📱:PC 🆔:46m5c2XM


#265 [みゅ]

「だ〜か〜ら〜
ご飯いくつもりやったって
いったやろ!!」

と,呆れたように言われた。

「どこたべにいこか?」

「どこでもいいけどな〜」

2人とも優柔不断なので
話が前に進まない…

⏰:08/05/04 12:56 📱:PC 🆔:46m5c2XM


#266 [みゅ]

「じゃあ〜,じゃんけんして
俺が勝ったら回転すしで
美月が勝ったらパスタな!!」

「わかった♪」

「じゃんけんほいっ!!」

私はパー

よしくんは…



グー

⏰:08/05/05 12:03 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#267 [みゅ]

ということで私が勝ったので
パスタを食べに行くことに…

最近ほんとにお互い時間も
お金もなくて,たまに夜一緒に
ご飯を食べるとなっても
コンビニ弁当を川で食べたり
していたのでご飯を食べに行く
というのがちょっと嬉しかった。

⏰:08/05/05 12:06 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#268 [みゅ]

店に入り他愛無い話に
話を咲かせる。

1番幸せな時間。

しかし,私には門限がある

門限は9時なのでご飯を
たべていると一瞬で
返らなくてはならない時間に
なってしまう。


⏰:08/05/05 12:17 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#269 [みゅ]

でも,よしくんは毎回文句も
言わず時間通りに家まで
送ってくれる。

…優しいんだけどなぁ。

このころの私には1つ
悩み事があった。

それは…




よしくんのボディタッチが
最近エスカレートしてきたこと。

⏰:08/05/05 12:24 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#270 [みゅ]

私は中3だけど
よしくんは高2…

しかも男の子だし
私の受験のせいで会える時は
かなり限られてくる。

もう付き合いはじめて
3ヶ月半…

そろそろ我慢の限界が
きてしまったのだろう。

でも…

⏰:08/05/05 12:28 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#271 [みゅ]

私はどーしてもそれを
うけいれられなかった。

…怖い。

それがいつも頭の中にあった。

私にとっては未知の世界…
そんなところに足を
踏み入れる勇気はなかった。

それに…

よしくんには悪いが
そういうことをされている
自分が何故か汚らわしく
思えてしまっていた。

⏰:08/05/05 12:35 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#272 [みゅ]

私のまわりには経験者など
もちろんいなかった。

だから,

「どーしよ?」

と言っても

「うーん…」

とあまり参考になるアドバイス
はもらえない。

⏰:08/05/05 12:49 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#273 [みゅ]

とにかく私は毎回のように
よしくんの行為を拒否
し続け,嫌だといい続けていた。

そんな日が続いた3月の
ある日…

⏰:08/05/05 13:01 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#274 [みゅ]

何の前触れもなく
よしくんからのメールが
いきなり冷たくなった。

何を送っても

『うん』

『そーなんや』

としか返ってこなくなったのだ。

⏰:08/05/05 13:03 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#275 [みゅ]

公立高校の入試を控え,
緊張や不安で精神的に
不安定になっていた私の
癒しだったよしくんとの連絡
がそんなことになってしまい
私は半端なく落ち込んだ。

何があったのか聞いても
全然答えてくれないし
どーしていいのかも
全くわからなかった。

⏰:08/05/05 13:07 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#276 [みゅ]

そんな不安定なまま入試を
終え,自己採点では
合格してもしなくても
おかしくないような点数。

よしくんは相変わらず
冷たいまま…

精神的に少し病んでいた。


しかし,3日くらいしてから…

⏰:08/05/05 13:16 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#277 [みゅ]

突然また何の前触れもなく
よしくんが普通に戻った。

もしかしたら前よりも少し
テンションが高かったかも
しれない。

でも,相変わらず何があったのか
聞いても何も教えては
くれなかった。

…納得いかない

⏰:08/05/05 13:19 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#278 [みゅ]

…あんなに悩んで毎晩
泣いてすごしたのに
秘密なんて許せない。

そう思った私はよしくんが
酔っ払っているときに
聞き出すことにした。

「あのさ,こないだまでずっと
何か悩んでたみたいやったやん?
あれって何で悩んでたん?」

「あ〜,美月にも一応
言ってた方がいいかな〜
実はな…」

⏰:08/05/05 13:22 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#279 [みゅ]

予想通り酔っ払いのよしくんは
すらすらと何があったのかを
話してくれた。

でも,その内容はあまりに
ショックで聞かなければ
よかったかな…と後々
とても後悔した。

その内容を要約すると…

⏰:08/05/05 13:24 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#280 [みゅ]

3月に入ったある日,駅で
小学生の時の女の同級生に
であった。その人は小学生の
ころの彼女だった。
その元彼女に

「私と付き合ってくれん?」

といわれた…
でもそんときは

「そんなんどうせ冗談やろ〜」

と流したそうだ。

⏰:08/05/05 13:28 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#281 [みゅ]

でも,そのあとにその女が

「冗談やと思うんやったら
私とやってみる?」

と,言ったらしい…。

それで欲求不満で私となかなか
進まないよしくんは
とりあえず連絡先を交換し
その女に乗り換えるか
悩み続けていたんだそうだ。

⏰:08/05/05 13:32 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#282 [みゅ]

最後によしくんは

「でも,やっぱり俺は美月
じゃないとあかんなって
思ったからもう連絡先も
消したし,ちゃんと断ったで♪」

…そーゆー問題?

私はこの話を聞いている間
涙がとまらなかった。

…1週間以上も悩み続ける
ような問題だったの?
そんな程度の気持ちだったの?
結局は体が目当てなんだ。

⏰:08/05/05 13:41 📱:PC 🆔:XFhDwOPc


#283 [みゅ]

私は悲しくなったとともに
大きな不安に襲われた。

正直,よしくんはもてる方
ではない。
それに,男子校なので他の女の子
と関わることがほとんどない。

だから…安心しすぎていた。

⏰:08/05/08 21:58 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#284 [みゅ]

もしまた万が一今回のような
誘惑があると,私から簡単に
離れていってしまう可能性が
ないとは…言い切れない。

5年の片思いがやっと
実ったのだ。
もちろん,別れたくなんかない。

⏰:08/05/08 22:01 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#285 [みゅ]

私が少し勇気を持って前に進めば
よしくんは離れていかない
のではないか…。

私が我慢してこの幸せが
続くなら,私が我慢しよう。

そう考え,私は決心して
よしくんにメールした。

⏰:08/05/08 22:04 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#286 [みゅ]

『よしくん,もういいよ。』

『…えっ?』

『ずっと我慢させてられんし
またこんなことが
あったら嫌やし。』

『でも…。』

『美月がいいんだから
いいの!!』



⏰:08/05/08 22:09 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#287 [みゅ]

このメールの後,よしくんは
何度も謝ってくれた。

無理しなくてもいいよとも
言ってくれた。

でも,珍しく今回は
私の決意は固かった。

⏰:08/05/08 22:11 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#288 [みゅ]

3日後,私は運良く志望校
に合格した。

その高校へは私の中学から
14人中13人合格した。

みんなで喜びながら,
帰路につく。

その間,友達中に連絡
し続けた。もちろん先輩にも。

よしくんにはもちろん
1番に。親よりも先に連絡した。


⏰:08/05/08 22:19 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#289 [みゅ]

そして,家につき一段落
したところでよしくんから
メールがきた。

『明日,うちの家夕方4時
くらいから誰もいなく
なるねんけど…』

これだけでよしくんが何を
言いたいかは鈍感な私にも
察しがついた。

『いいよ…。いくわ』

⏰:08/05/08 22:41 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#290 [みゅ]

それだけ返事をした。

その後すぐに私は葵に
メールをした。

葵や愛にはよしくんとの
事は全て話していたから。

『明日,頑張ってくる!!』

すると葵は電話をかけて
きてくれた。

⏰:08/05/08 22:46 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#291 [みゅ]

「大丈夫?何も言って
あげれんけど…。
ムダ毛処理だけはちゃんと
していきや!!笑」

と,笑わせてくれた。

でも,やっぱりこの日の夜
はよく眠れなかった。


⏰:08/05/08 22:49 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#292 [みゅ]

翌日,3月22日。

この日の夕方3時すぎ

『今からいくね。』

と,メールして
よしくんの家へむかう。

⏰:08/05/08 22:51 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#293 [みゅ]

駅からよしくんの家までの
距離がいつもの倍くらいに
感じる…。

足がなかなか進まない。

いつもより時間をかけ
みなれた家にたどり着く。

「おじゃましまーす!!」

誰もいないとわかっているけど
緊張をほぐすために大きな声を
だしてよしくんの部屋に向かう。

⏰:08/05/08 22:57 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#294 [みゅ]

部屋に入るとよしくんは
ギターを弾いていた。

よしくんの部屋には昔から
何度も来た事があるので
自分の部屋のように
ソファベットに座り

「やっぱあの坂きついわ〜」

なんて平静を装う。

⏰:08/05/08 23:01 📱:PC 🆔:v8HQdrnI


#295 [みゅ]

態度とは裏腹に心臓は
口から出てきそうな
勢いだった。

すると,よしくんが私の隣に
座り,それと同時に2人の
唇がふれた。

「本当にいいの?」

⏰:08/05/09 18:23 📱:PC 🆔:wr3Sig2E


#296 [みゅ]
 

「まあ…そのためにきたし。
それにいまさら嫌って言っても
とまらんのちゃう?笑」

なんて笑いながら言ってみる。


本当は心臓が口から
でてきそうなのに。

強がりだからね。笑

⏰:08/05/16 00:07 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#297 [みゅ]
 




「…うん,無理。」





…とまらんのかいっ!!

⏰:08/05/21 00:13 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#298 [みゅ]
 

そのまま私達はベッドに
倒れ込み,この日初めて
1つになった。

お互い初めてだったけど…
私は心の底から

「初めてがよしくんでよかった」

と,思った。

今もそう…思ってるよ。

⏰:08/05/21 00:16 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#299 [みゅ]
 


あなただけを愛しています


そしてこれからもずっと
愛し続けます



この時は本気でそう思ったんだ

⏰:08/05/21 00:19 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#300 [ゆう§∫§]
バカ〜〜Q笑っ
なんか複雑なぁ...

あの終わり方ならまぢ泣く自信あるでG笑っ

⏰:08/05/25 19:55 📱:912SH 🆔:kVrI73KE


#301 [みゅ]
 

ゆう

ありがとう
また感想板の方にも
泣いたら報告よろしく

⏰:08/05/25 22:03 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


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