あなただけを…
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#301 [みゅ]
 

ゆう

ありがとう
また感想板の方にも
泣いたら報告よろしく

⏰:08/05/25 22:03 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#302 [みゅ]
 

この日,家に帰ると
とりあえず葵にメールした。

「帰ってきたよー!」

するとまた電話をかけて
きてくれた。

⏰:08/05/25 22:57 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#303 [みゅ]
 

「どーやった?」

「どーやったって言われても…。
とりあえず頑張った!笑」

「なんやねん,それ〜!」

と2人で笑いあった。

⏰:08/05/25 23:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#304 [みゅ]
 

そして,今日のことを
根掘り葉掘り聞かれた後,

「ありがとう,
勉強なったわ!笑」

と笑って電話を切った。

…あ〜あ,本当に私,よしくんと
やっちゃったんだなあ。

な〜んて,葵との電話の後
あらためて考えると
恥ずかしくなってきた。

⏰:08/05/25 23:11 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#305 [みゅ]
 

ちょっと前にきてた
よしくんからのメール…。

『とうとうやっちゃったな。
ごめんな,ありがとう。
んで,どーやった?』

…みんなどーやった?
って聞くんだよなー。

⏰:08/05/25 23:20 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#306 [みゅ]
 

正直…
必死すぎて残念ながら
あんまり覚えてない。汗

だからどーやった?って
漠然とした質問には
かなり答えづらい。

でも,これでよしくんを
繋ぎ止めれたという
勝手な安心感が得られたことは
はっきり覚えている

⏰:08/05/25 23:24 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#307 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

春休みに入り,自由になったので
私はよしくんと2人で
カラオケに行くことに…

しかし,私の近所のカラオケは
フリータイムでうまくいけば
6時間唄い放題である。

2人だと3時間も歌えば
ネタもつきてくる。

⏰:08/05/27 17:58 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#308 [みゅ]

そこでお互い1人ずつ
友達を呼ぶことにした。

よしくんは中山さんを
私は愛を呼ぶ。

というつもりだったのだが…


⏰:08/05/27 18:12 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#309 [みゅ]

愛の家はかなり特殊で
今日呼び出してしまうと
3日後,葵もいれてみんなで
遊ぶ日に遊べなくなってしまう
かもしれないらしい…。汗

だから愛を呼ぶことは
できなかった。

そこで,私は美佐を
よぶことにした。

⏰:08/05/27 18:18 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#310 [みゅ]

中山さんと美佐が順番に
やってきて,4人でカラオケ。
うたいながら話しながら
楽しい時間をすごした。

よしくんが私の隣に
座るので,必然的に
中山さんと美佐は隣に
座ることになる。

⏰:08/05/27 18:20 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#311 [みゅ]

美佐は彼氏ができたことも
なかったし,男慣れを
あまりしていないのでは…

と,少し心配だったが
中山さんの変キャラの
おかげで楽しそうだった
ので安心した。

そして,時間がきたので
解散することに。

⏰:08/05/27 18:27 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#312 [みゅ]

私が家に帰ってしばらくすると
美佐からメールがきた。

『今日誘ってくれて
ありがとう〜♪
中山さんバリいい人やった★
愛が好きになるのわかる
気がするわ!!んでさ,
美佐も中山さんと
メールしたいねんけど
アド教えてくれん?』

と,言われた。

⏰:08/05/27 18:30 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#313 [みゅ]

…やばい。

言っちゃ悪いが正直
美佐と愛を並べて
愛を選ぶひとはよっぽどの
物好き以外いないだろう。

とりあえず…

『でも,愛の好きな人やし…』

と送る。

⏰:08/05/27 18:42 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#314 [みゅ]

『でも,葵とか美月とかも
メールしてるやん!!
別に美佐やって好きなわけ
ちゃうねんからいいやん!!』

と,言われた。
反論できず葵に相談する。

⏰:08/05/27 18:46 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#315 [みゅ]

すると,

『なんで美佐誘ったん?!
美月アホやなぁ〜』

と怒られた。

『とりあえず愛に全部
話して,愛に美佐を
諦めさせてもらい!!』

といわれた。

ので,そのままとりあえず
葵に従い愛に全部話した。

⏰:08/05/27 18:53 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#316 [みゅ]

そして,美佐にも

『愛の好きな人やから
愛に聞いてみて,いいって
言ったらいいよ』

とメールした。

10分ほどしてから

『愛がいいって言ったから
中山さんのアドおしえて♪』


…えっ?

⏰:08/05/27 18:55 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#317 [みゅ]

美佐が嘘をつくとは
思えないが,急いで
愛に確認する。

すると…

『うん,いいって言った。』

と…。

⏰:08/05/27 18:59 📱:PC 🆔:v3k.sQQ.


#318 [みゅ]

『何で?ほんまにいいん?』

と,言っても

『うん。』

としか言わない。

愛がこの調子ではしかたが
ないのでしかたなく美佐に
アドレスを教えることになった。

⏰:08/05/27 21:21 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#319 [みゅ]




このころから私達の関係は

崩れ始める




⏰:08/05/27 21:23 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#320 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

3日後,私達は炭川さんの
地元のボーリング場へと
向かっていた。

この日,よしくんは来れず
メンバーは炭川さん,中山さん
私,葵,愛,そして優花だった。

優花はよしくんの学校の
文化祭に葵ときていた子で
名字が丸山なので
あだなをまるさんという。

⏰:08/05/27 21:35 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#321 [みゅ]

まるさんが何故突然来る
ことになったのかというと

よしくん達の同級生にも
まるさんというあだ名の
人がいるらしいのだ。

そこでせっかくだから
まるさん同士のご対面を
させようという名目で
やってきたのだ。

⏰:08/05/27 21:49 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#322 [みゅ]

本当は葵や愛の好きな人が
みたかっただけらしいが…笑

男まるさんは遅れてくると
いうことだったので
6人でボーリングをし始めた。


⏰:08/05/27 21:51 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#323 [みゅ]

正直,みんな上手では
なかった。
でも,わーわー騒いでる
だけで楽しかった。

そして,男まるさんから
連絡がきたのでボーリング場を
出て,カラオケへむかう。

ここで男まるさんと合流
することになっていた。

⏰:08/05/27 21:56 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#324 [みゅ]

すると,カラオケの前に
失礼ながらみるからに
丸い男の人がたっていた。

それを見て

「門丸〜!!」

と,中山さんが叫ぶ。

「中山〜!!」

と叫びながらよってくる
ところからしてこの
門丸さんがまるさんなんだろう。

⏰:08/05/27 22:02 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#325 [みゅ]


門丸さんの第一印象は
メガネをかけているし
丸いので,体全体から
優しさがにじみでている
ような人だった。

⏰:08/05/27 22:05 📱:PC 🆔:hUTUzn.c


#326 [みゅ]

「男まるさんですか〜?
とりあえずアドレス
教えてください!!笑」

と,優花が早口でまくしあげる。

優花は慣れないと言葉が
聞き取れないほど早口で
みんなのムードメーカー的
存在である。

⏰:08/05/28 18:31 📱:PC 🆔:EPnOgxYQ


#327 [みゅ]

とりあえずみんなで中に
入って歌いはじめる。

門丸さんは選曲がかわってる
中山さんタイプだった。

優花は…普通。
上手じゃないけど下手じゃない。


⏰:08/05/28 18:42 📱:PC 🆔:EPnOgxYQ


#328 [みゅ]

3時間ほど歌って
解散することに…

駅まで送ってもらい
さよならをする。

そうやって別れた後
ちょっとたってから
私達はとりあえず先輩達に
メールを送る。

これが毎回の決まりだった。

⏰:08/05/30 18:07 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#329 [みゅ]

私達のために時間とお金を
さいてくれたお礼メールである。

これは好きな人とか
関係なくみんなに送る。
このときくらいしか
他の先輩とメールすることなんて
なかったし…。


⏰:08/05/30 18:14 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#330 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

次の日の朝,もう春休みなので
私は10時半くらいまで
寝ていた。
その間携帯が何度も何度も
鳴っていたのだが睡魔の方が
強かったようで
起きることはできなかった。

しばらくしてからメールを開く。
メールは美佐からだった。

⏰:08/05/30 18:18 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#331 [みゅ]

『中山さんに告白っぽい
ことしちゃった…。』

そして,その後に

『中山さんと付き合うことに
なりました。愛にはちゃんと
言ったから。』

…えっ?


⏰:08/05/30 18:20 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#332 [みゅ]

寝ぼけていた頭が冴えて
ベッドから飛び起きた。

でも,頭が冴えた割には
どうしていいのかわからず
とりあえず愛に

『美佐から聞いたけど…。
大丈夫?』

と,メールした。

⏰:08/05/30 18:23 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#333 [みゅ]

その後,よしくんと葵に

『どーしよ?中山さんと
美佐が付き合っちゃった!!』

と送った。

ほんとに頭の中は
パニックだった。

…私のせいだ

⏰:08/05/30 18:25 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#334 [みゅ]

よしくんからは

『俺も中山から聞いた!!
かぼちゃん大丈夫かな…?』

と…。

葵は結構性格のきつい子なので
かなり責められてしまった。

そして,肝心の愛は…

⏰:08/05/30 18:26 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#335 [みゅ]

落ち込んではいたが
思っていたよりは元気そうで

『さっき谷口先輩もメール
くれたわ♪優しいなぁ…。
うちはまぁ大丈夫かな。
美佐ちゃん可愛いし
しょうがないわ〜』

と,もうすでに若干立ち直り
かけているかんじだった。

⏰:08/05/30 18:29 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#336 [みゅ]

私は自分が責められるのが
嫌だったので
美佐をせめて責任転嫁した。

今思うと情けないし
最低だな…


⏰:08/05/30 18:30 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#337 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

愛の話が落ち着いたと
いうころに,私の元に
葵からの電話がかかってきた。

でてみると悩ましげな声で

「さっきなー…,炭川さんに
うちのために彼女と別れた
から付き合って欲しいって
いわれてん。」

…ん?

⏰:08/05/30 18:35 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#338 [みゅ]

炭川さんが?

彼女と別れた?

葵のために?

んで葵に告白?

頭の中で?マークが交錯する。

⏰:08/05/30 18:38 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#339 [みゅ]

最近色んなことが
ありすぎて頭がついていかない。

でも,その後すぐに
喜びがこみあげてきた。

「よかったやん!!
で,もう返事はしたん?」

テンション高めに私が言うと…


⏰:08/05/30 18:48 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#340 [みゅ]

「考えさせてください
って言った。」

と,予想外の答えが…


「何で?!あんなに好き
やったやん!!」

「だってな,タイミング
悪すぎやねん。うちもーすぐ
引っ越すやん?
やから,今はこっちの友達が
一番大事やねん。
やからちょうど気持ち
冷めてきたころやって…。」

⏰:08/05/30 18:57 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#341 [みゅ]

「そっかぁ…。」

「うちのクラスの真希
おるやん?あの子にも相談
してんけど,もしかしたら
気持ち戻るかもしれんから
付き合ってみたら?
っていわれてん。
それって先輩に失礼やんな?」


⏰:08/05/30 18:59 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#342 [みゅ]

「でもさ,うちも真希ちゃんの
いうとおりやと思うよ!!
あんなにずっと好きやったやん。
付き合ってみるべきやって!!」

…正直私は葵の気持ちは
おいといて2人に付き合って
ほしかった。

キューピッドを気取りたかった
のかもしれない…

⏰:08/05/30 19:06 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#343 [みゅ]

なんやかんやいいながら
私はいつも遊ぶ6人の
メンバーが好きだった。

愛と中山さんはうまく
いかなかったけど
ほんとは6人でずっと
仲良くやっていきたかったんだ。

⏰:08/05/30 19:08 📱:PC 🆔:0uZBsI/6


#344 [みゅ]

「…わかった。付き合ってみる
ことにするわ!!確かにこれから
どーなるかわからんもんな!!
ありがとう♪」

そう葵がいって電話を切った。

私は嬉しかったのでそのまま
よしくんにすぐ連絡した。

『葵,炭川さんと付き合う
ことにするって!!』

⏰:08/06/09 18:24 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#345 [みゅ]

この頃の私とよしくんは
呆れるほどにバカップル
満開だった。

ついこの間も突然よしくんから
電話がかかってきた。

とても申し訳なさそうな声で

「あんな,俺の友達が知らん
間に女の子呼んでたみたいで
今一緒に女の子もおるねん。」

「そーなんや!!
まぁ,楽しんで〜」

⏰:08/06/09 18:29 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#346 [みゅ]

私がそう言うと

「ごめんな,ほんまごめんな」

と何度も謝りながら

「絶対何にもないからな!!」

最後はそういって電話を
きった。

その前は私があげた
ストラップがちぎれてしまったと
わざわざ謝罪の電話をくれた。

⏰:08/06/09 18:31 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#347 [みゅ]


こんな些細なことでも
わざわざ電話をくれて
本気で謝罪してくれる…。

愛されてるんだなぁって思った。


⏰:08/06/09 18:34 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#348 [みゅ]

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

葵の電話から1週間ほど
経った頃…

ちょうど私がよしくんと
2人でいたときに
葵からメールがあった。

内容は…

『炭川さんと別れたい…』

⏰:08/06/09 18:40 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#349 [みゅ]

…えっ?
まだ1週間ちょいですよ…。

なんて思いながら詳しく
話を聞く為によしくんと
葵の家へと向かった。

⏰:08/06/09 18:54 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#350 [みゅ]

葵は家の前で私達を
待ってくれていた。

「美月〜,谷口先輩〜,
わざわざすいません。」

「全然いいんやけど…。
いきなりどーしたん?」

「だってな…。」

⏰:08/06/09 18:57 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#351 [みゅ]


と,葵が話した1番の理由は
やっぱりちゃんとすきに
なれないと言う事だった。


⏰:08/06/09 19:02 📱:PC 🆔:hVvFkVQo


#352 [みゅ]
 

付き合い始めてから
電話やメールで「好き」
と何度も言われたらしいのだが
それがどーしても
気持ち悪かったらしい…。

それと,もう1つ理由があった。

それは…

⏰:08/06/13 23:03 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#353 [みゅ]
 

私たちも思っていたことだが
炭川さんの言ってることが
矛盾していたから。


⏰:08/06/13 23:06 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#354 [みゅ]

葵が炭川さんと付き合い
始めた直後に私は炭川さんに
メールをしてみた。

『いつから葵の事好き
だったんですかー?』

って。

そしたら…

⏰:08/06/17 18:12 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#355 [みゅ]

『初めてメールしてきて
くれたときからいい子やなぁ
っと思ってたよ。』

…んー?
それってちょっとおかしく
ないですか?

葵とメールし始めてから
彼女できたのに…


⏰:08/06/17 18:14 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#356 [みゅ]

葵本人もこのことは
聞いていたらしく…

調子のいいことばかり
言っているように感じたらしい。

それでやっぱり付き合っている
べきではないと思ったそうだ。

⏰:08/06/17 18:18 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#357 [みゅ]

「今から先輩にメールするから
一緒におってくれん?」

と,葵が不安そうだったので

「「いいよ♪」」

と,2人で返事した。

「なんて送ったらいいかな?」

「シンプルなんで
いいんちゃう?」

⏰:08/06/17 18:27 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#358 [みゅ]

と,いうことで

『別れてもらえませんか?』

と,メールした。

するとすぐに返事が…

『はぁ?』

のみだった。

⏰:08/06/17 18:37 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#359 [みゅ]

「何か怖いねんけど〜!!泣」

と,葵が泣きそうな声をだす。

私はよしくんと2人で葵を
励ましながら…
葵は先輩と何通か
メールを交わす。

しばらくして結局2人の
破局が成立した。


⏰:08/06/17 18:46 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#360 [みゅ]

「何かすっきりした〜。
ありがとう♪」

そういう葵の顔は
晴れ晴れしていた。

⏰:08/06/17 18:51 📱:PC 🆔:Lw7xh/z2


#361 [みゅ]
 

そしてこの日の夜,私のもとに
炭川さんからメールが届いた

『今日12時くらいなったら
電話してもいいかな?』

と。

⏰:08/06/18 22:39 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#362 [みゅ]
 

炭川さんにはよしくんと
喧嘩する度に間に立って
もらっていたので
一応よしくんに渋々承諾を得て

『いいですよ』

と返事をした。

⏰:08/06/18 22:44 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#363 [みゅ]
 

そして12時ごろ,
炭川さんからの電話。

「ごめんね,いきなり…」

「いや,いつもお世話に
なってるんでこれくらい
全然いいですよ♪」

そこからはお互い今日のことは
触れずに他愛ない世間話に
花を咲かせた。

⏰:08/06/18 23:55 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#364 [みゅ]
 

2時間ほど話した後,

「ありがとう,そろそろ
ねよっか」

ということで電話を切った。

この日からちょくちょく
炭川さんから連絡が
くるようになった。

⏰:08/06/18 23:59 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#365 [みゅ]
 

私も先輩が元気になれば…
と思い励まし続けていた。

「美月ちゃん妹みたいで
かわいいわ」

「私も先輩のことお兄ちゃん
みたいやと思ってますよ」

⏰:08/06/19 00:03 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#366 [みゅ]
 

なんて会話もしながら。

もちろんよしくんは
かなり嫌がっていたが…。

⏰:08/06/19 00:07 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#367 [みゅ]
 

葵や愛には

「狙われとんちゃうん〜?」

なんていわれたりもしたけど
そんなことありえないと
思っていた。

⏰:08/06/19 23:28 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#368 [みゅ]
 



このときはそう思っていた


⏰:08/06/19 23:33 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#369 [みゅ]
 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

そんなこんなで激動の春休みを
終えた私達は高校生になった。

葵は県外へ行ってしまい,
愛とは別々の高校だったので
みんなバラバラになった。

⏰:08/06/20 00:04 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#370 [みゅ]
 

私は高校へは中学の部活で
一緒だった祥子と行くことに。

自分で言うのもおかしいけど
私はあまり社交的な方では
ないので,友達ができるか
すごく不安だった。

⏰:08/06/20 15:24 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#371 [みゅ]
 

祥子を頼りにしていたのだが
クラスが離れてしまい,
私は6組,祥子は5組だった。

自分のクラスに入り,指定された
席に座る。

最初は近くの席の人とかと
話したりするものだが…

⏰:08/06/20 15:30 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#372 [みゅ]
 

私の席は1番右の1番前。

後ろの席は眼鏡をかけた
明らかにおとなしそうな女の子。

隣の席はものすごく目つきの
悪い男の子。

斜め後ろは話しかけるなオーラを
放っている女の子。

⏰:08/06/20 15:33 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#373 [みゅ]
 

私の夢見た華の高校生活…




…おわったな。

⏰:08/06/23 23:54 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#374 [みゅ]
 

そう思ったので最初は
クラスに友達を作らず
祥子に頼りっぱなしだった。

しかし,どんどん友達を
増やしていく祥子を見て
少し焦りを感じた。

⏰:08/06/23 23:56 📱:SH703i 🆔:☆☆☆


#375 [みゅ]

1週間ほど経った頃
さすがにこれではダメだと思い,
意を決して未だに1人でいる
話しかけるなオーラを
放っている斜め後ろの女の子に
話し掛けてみることにした。

「中学どこやった?」

それだけで精一杯だった。

⏰:08/06/27 18:17 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#376 [みゅ]

その女の子の名前は
林野美香といい,私の想像
していたような子ではなく
すぐ仲良くなれた。

友達ができて,今までと
全く違う生活に浮かれていた
からだろうか…

このころの私とよしくんは
一般的にいう倦怠期の
ようなものになっていた。

⏰:08/06/27 18:24 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#377 [みゅ]

でも,私はあまり気にして
いなかった。
どこかに変な自信が
あったのだろう。

よしくんは私から離れて
行かないという自信が…

そして私は…
やってはいけないことをした。

⏰:08/06/27 18:32 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#378 [みゅ]

それはある日,祥子の
何気ない一言から。

「うちのクラスの山田君に
アドレス聞きたいねんけど
ついてきてくれん?」

もちろん

「いいよ♪」

と,付いて行った。

⏰:08/06/27 18:36 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#379 [みゅ]

「なー,なー,山田君!
アド教えてくれん?」

祥子がそういって山田君に
言い,2人がアドレスを
交換するのを私は見ていた。

ただ,見ているだけで
よかったのに…。

⏰:08/06/27 18:44 📱:PC 🆔:d76LBJQk


#380 [みゅ]

このとき何故か私は

「ついでにうちにも
教えてー!!」

と,言ってしまったのだ。

とても軽い気持ちで。
ただの興味本位で。
よしくんへの裏切りと
わかっていながら…。

『ばれなきゃいいや。』

なんて思ったんだ。

⏰:08/06/29 14:19 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#381 [みゅ]

このころまだ倦怠期だった
私にとって,この山田君との
メールは癒しになった。

今まで同年代の男の子と
メールしたことなかった
私は,それが新鮮で…
楽しくてしかたがなかった。

⏰:08/06/29 14:22 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#382 [みゅ]

毎日毎日,授業中も…
家に帰ってからも…
朝起きてから
夜寝てしまうまでずっと
メールは続いた。

メールしない日なんて
なかった。

さすがによしくんに
罪悪感は感じていたが
やめられなかった。

⏰:08/06/29 14:24 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#383 [みゅ]

山田君にはちゃんと
私には彼氏がいることを
言っていたし,恋愛相談
したりされたりしていたので
恋愛感情は全くと
言っていいほどなかった。

友達以上恋人未満って
いうのかな…。

⏰:08/06/29 14:27 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#384 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

私は高校では祥子と
一緒にバレー部に入り
『みゆ』という
コートネームをもらった。

そんなこんなで順調な
高校生活を送っていた
のだが…。

⏰:08/06/29 14:30 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#385 [みゅ]

毎晩毎晩よしくんと電話
していると毎月の電話代
がものすごいことに
なってしまい,お互い
こっぴどくしかられて
しまった。

でも,日課になって
しまったものがそう簡単に
やめられるわけもなく…

⏰:08/06/29 14:32 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#386 [みゅ]

それでも電話をし続けた為
親の怒りが爆発。

携帯をかえることに…

2時間45分通話無料の
すぐれものである。笑


⏰:08/06/29 14:35 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#387 [みゅ]

そこで携帯を変えた直後
よしくんからアド変が…
みた瞬間恥ずかしくて
顔が赤くなりながらも
思わず笑ってしまった。

そのアドレスは…

⏰:08/06/29 14:37 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#388 [みゅ]

ローマ字で,

『美月だけずっとラブ』

…と。

⏰:08/06/29 14:38 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#389 [みゅ]

そして本文には

『美月のアドレスにも
俺の名前いれといてな!!』

と。

正直私は恥ずかしすぎて
いやだった。

⏰:08/06/29 14:40 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#390 [みゅ]

でも,私が

『イニシャルだけでいい?』

と聞くと

『いやや,ちゃんと名前で
いれてや。』

…小学生のわがままか!!笑


⏰:08/06/29 14:41 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#391 [みゅ]

しかたなく美香に
一緒に英文を考えて
もらい,

『私はよしくんにずっと
ついていきます』

的なアドレスにした。

すると,よしくんは満足
そうだった。笑

⏰:08/06/29 14:43 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#392 [みゅ]

この携帯の話で倦怠期は
ほぼ完璧になくなった。

そして,今までのように
幸せな日々が続いた。

⏰:08/06/29 14:45 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#393 [みゅ]

そして,学校のほうでは
文化祭が近づいていた。

文化祭ということで
いろいろ作業しているうちに
大分クラスにもなじむことが
でき,楽しい学校生活を
送っていた。

⏰:08/06/29 14:47 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#394 [みゅ]

あの,最初に隣の席だった
目つきの悪い男の子も
幡中君といって
話せるようになった。


⏰:08/06/29 14:48 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#395 [みゅ]

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

文化祭の日

私は愛を文化祭に
よんでいた。
愛がくるなり美香が

「私あの子嫌い。」

と,私にこそっと耳打ち
してきた。

まあ,一般の人には物凄く
理解し難い制服の着こなし
だったので仕方がないかも
しれないが…。笑

⏰:08/06/29 14:51 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#396 [みゅ]

文化祭は特にすることも
なかったので
ぶらぶら歩きまわっておわった。

打ち上げがあったのだが
始まるまでに物凄く時間が
あったので,私は一度
愛を地元まで送ってから
打ち上げに行くことに
なっていた。

⏰:08/06/29 14:54 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#397 [みゅ]

その電車の中でも私はずっと
山田君とメールしていた。

その時,愛が突然

「美月にはさあ…谷口先輩が
いるんやから山田君との
メールやめたら?」

と,言ってきた。

⏰:08/06/29 14:55 📱:PC 🆔:I7iZIRmA


#398 [み]

私は

「よしくんに悪いことしてる
のはわかってるんやけど…
今,メールやめることは
できん。」

と,いってしまった。

すると,

「谷口先輩以外とそんなに
ずっとメールしてるのが
もう浮気やん!!」

と,愛がいいだしたのだ。

⏰:08/06/29 15:48 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#399 [み]

「メールしてるだけで
別に実際話したことないし
山田君もうちに彼氏いるの
知ってるねんからこんなん
浮気ちゃうわー!!」

と,私が言ってもしきりに
愛はそれが浮気だといいはる。

⏰:08/06/29 15:50 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#400 [み]

そのうち,恋愛経験もなく
他人に影響されやすく
愛のことを信用していた
私はだんだん

『私のしていることは
浮気なのか…』

と,洗脳されていった。

⏰:08/06/29 15:52 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


#401 [み]

すると,愛が突然

「もう山田君に二股
かけられてもらえば?」

と,いいだした。

「どこに二股かけられてって
いっていいですよっていう
人がおるんよ!!笑」

⏰:08/06/29 15:54 📱:PC 🆔:i.FmiOVU


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