狼男にご注意を
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#241 [
マイマイ
]
:08/08/03 22:46
:F904i
:EWcLxc7g
#242 [
マイマイ
]
ー−ー…‥・
重たい瞼をゆっくりと開いてゆく。
月明かりが私を照らす。
私はどうやらベッドの上に眠っているようだ。
「んっ…」
私は顔をゆっくりと傾ける。
.
:08/08/03 22:55
:F904i
:EWcLxc7g
#243 [
マイマイ
]
息が詰まる…
時が止まったような気がする…
体が…動かない…
「あぁ…夜深…
起きていたのか。」
声が出ない…
私の目の前にいたのは、灰色の瞳に、白っぽくなった髪色をした恭弥の姿だった。
.
:08/08/03 23:05
:F904i
:EWcLxc7g
#244 [
マイマイ
]
「驚いているのか??
まぁ…無理もないか。」
恭弥は私の頬を撫でながら小さく笑う。
私の目から自然と涙がこぼれ落ちる。
何で涙が零れるのか自分でもわからない…
恐怖から??驚きから??
懐かしさか…ら…??
.
:08/08/03 23:12
:F904i
:EWcLxc7g
#245 [
マイマイ
]
ベッドが少し軋んだ音と共に恭弥が少し覆い被さった体制になる。
「ずっと探してた…」
恭弥は私の涙を拭うように目元を舐めた。
「ッ!!…」
私は突然のことに固く目を瞑る。
「もう…
気づいているだろう??」
.
:08/08/05 00:22
:F904i
:bIul7EjI
#246 [
マイマイ
]
ードキンッ…
私の胸が音を立てて暴れ出す。
「俺の真の姿…
ちょうど今宵は綺麗な満月…御披露目させて頂くとしよう…」
そう言って恭弥は小さく微笑んだ。
.
:08/08/05 00:29
:F904i
:bIul7EjI
#247 [
マイマイ
]
目の前が急に真っ暗になった。
と、思ったら部屋中が徐々に月明かりに照らされてゆく。
「ッ!?…ッ…」
私の前に居たのは…
恭弥ではなく…
あの時より遙かに大きくなった狼だった。
「久しいな…夜深…」
.
:08/08/05 00:34
:F904i
:bIul7EjI
#248 [
マイマイ
]
あの時の声…!!!
「やっ!!いやぁっ!!!」
私は勢い良くベッドから起き上がってドアへと走る。
ドアノブに手をかけたとき私は腰を引かれ、顔の横には勢い良く手が伸びてきた。
ーバンッ!!
静かな部屋に、大きな音が響き渡る…
.
:08/08/05 00:42
:F904i
:bIul7EjI
#249 [
マイマイ
]
「逃がすかよ…」
恭弥が耳元で少し小馬鹿にしたように笑いながら言った。
「いやぁ…ぃ…ゃ…」
私の抵抗も虚しく人間の姿の恭弥によって軽々とベッドへ戻される。
「ぃ…ゃ…」
.
:08/08/05 00:46
:F904i
:bIul7EjI
#250 [
マイマイ
]
「夜深…」
私に跨った状態で髪をかきあげ、薄ら笑いを浮かべる恭弥…
月明かりに照らされた恭弥は美しかった…
「全て…俺のものだ…」
そう言って恭弥は私の胸元に顔を埋めた。
.
:08/08/05 00:51
:F904i
:bIul7EjI
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