狼男にご注意を

　　

息が出来ない…

｢やっと見つけた…｣

私にそう言ったのは
転校生の牙塚恭弥だった｡

｢はぁ…っ…｣

胸元の痛みがだんだん酷くなって私はしゃがみ込みそうになる｡

.

　　

だけど私の体は床にはつかなかった…

顔をあげるとそこには大きな胸板があった｡

私の腰には手が添えてあり私を支えている｡

｢はぁ…誰な…の??｣

私は私を支えている手を掴みながら言う｡

.

　　

ゆっくりと顔をあげると私を真っ直ぐ見つめる整った顔…

｢ずっと探したんだ…
忘れるなよ…｣

牙塚恭弥は目を細めて私を見ながら空いている手で私の胸元をゆっくりとなぞった｡

｢…っ!!//｣

.

　　

ストップします

感想頂けると
嬉しいですっ

読んでますっ★

野沢ｸﾝ＝沢野ｸﾝ
ですかね

？
もし違ったらすみません;

更新ふぁいとです

　　

あひるさん

本当ですね

ご指摘ありがとう
ございますね

頑張りますっ

　　

私は目を見開きとっさにその腕を掴み離そうとするが腕はびくともしない｡

｢やっ…!｣

牙塚恭弥は胸元をなぞっていた手でゆっくりと前のボタンを開ける｡

｢何するのっ!?///｣

.

　　

私の必死の抵抗も虚しく前のボタンは３つ開けられた｡

｢やっぱり…｣

牙塚恭弥はぼそりと呟き私の胸元の傷を目を細めながら見つめる｡

｢いやっ!!!…私っ!!
あなた何か知らないっ!!｣

.

　　

私が言うと
牙塚恭弥は私の胸元に顔を埋めた｡

｢なっ///｣

誰も居ない廊下…

私はいったい何をしているんだろう…

｢俺は知ってる…｣

.

　　

牙塚恭弥は胸元に顔を埋めたまま私を見上げ言った｡

｢えっ…っ!??｣

すると牙塚恭弥は私の胸元の傷をぺろっと舐めた｡

｢もう離さない…｣

私を見上げる目は…
まるで野獣のような…
まるで…狼…

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