狼男にご注意を
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#113 [
マイマイ
]
「何それ〜…」
智香は面白くなさそうに頬を膨らませた。
「本当…
何なんだろうね…」
私は一つ小さく深く溜め息をついた。
「夜深も大変だね。」
.
:08/03/31 13:25
:F904i
:OA0pEh4A
#114 [
マイマイ
]
そう言って智香は私の頭をぽんぽんと撫でた。
「ぅん…」
小さく呟いた私の目線の先には先程と変わらず男女に囲まれた牙塚恭弥がいた。
ーズキッ
また少しだけ…
胸元の傷が痛んだ。
.
:08/03/31 13:30
:F904i
:OA0pEh4A
#115 [
マイマイ
]
ゆっくりと胸元の傷を撫でながら、さっき開けられたボタンを閉じた。
「痛いなぁ…」
.
:08/03/31 13:32
:F904i
:OA0pEh4A
#116 [
マイマイ
]
ー−…‥・
「深水さん…
付き合って下さい!!」
早くお昼ご飯を食べたいのに屋上に呼び出されてしまった。
「ごめんなさい…」
私はいつものように頭を深々と下げて謝る。
「そんなっ…」
.
:08/03/31 14:27
:F904i
:OA0pEh4A
#117 [
マイマイ
]
あ…っ!!!
ちなみに私の本名は
深水 夜深(シンスイ ヨミ)
「ごめんなさい…
私…竹内くんの…ことは…友達としか…。」
言葉が詰まる…
本当に私の大嫌いな時間。
昨日まで友達だった人が…
他人以下になってしまう瞬間…
.
:08/03/31 14:33
:F904i
:OA0pEh4A
#118 [
マイマイ
]
「そっか…」
ーズキッ
竹内くんが悲しそうに下を向いて呟いた。
「本当に…
ごめんなさい…」
不意に涙が目に浮かんできそうになる。
.
:08/03/31 14:35
:F904i
:OA0pEh4A
#119 [
マイマイ
]
「謝るぐらいなら…
付き合ってくれよ。」
竹内くんが本当に小さな声で呟いた。
「…っ…!!!」
竹内くんは走って言ってドアを思いっきり閉めた。
ーバァンッ!!!
.
:08/03/31 14:38
:F904i
:OA0pEh4A
#120 [
マイマイ
]
鉄の重いドアが勢い良く閉まった凄い音に、私はびくりと肩を震わせる。
「付き…合えば良かった…のかな…??…っ!」
私はその場にしゃがみ込んだ。
「そんなの俺が許さねーよ。」
.
:08/03/31 14:42
:F904i
:OA0pEh4A
#121 [
マイマイ
]
上からあの男の声が聞こえる。
「牙塚…恭弥…」
私は上をゆっくりと見上げながら言った。
「何だ??夜深??(笑)」
牙塚恭弥はゆっくりと怪しげに笑いながら私に近寄った。
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:08/03/31 14:46
:F904i
:OA0pEh4A
#122 [
マイマイ
]
「あなたは狼…??」
私は真っ直ぐ目を見つめて言った。
「やっと会えた…」
牙塚恭弥は嬉しそうに笑って私を抱き締めた。
「なんで…」
私は抵抗せずに彼の胸に身をゆだねたまま呟いた。
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:08/03/31 14:49
:F904i
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