狼男にご注意を
最新 最初 🆕
#221 [マイマイ]
  

「そっか。」

変わりに小さく呟いて私は空を見上げた。


見上げた空は…
朝よりずっと広く感じた。


「私ね…
死んだら鳥になりたいんだ。」

私は空を飛んでいる鳥を指で追いながら言った。

.

⏰:08/07/27 21:18 📱:F904i 🆔:YbrwpTiM


#222 [マイマイ]
  

「何でだ??」

恭弥は不思議そうに首を傾げ、私を見た。

「んー…
まず空を飛びたいの。」

ぐーっと伸びをして一気に両手を広げて言った。

「なら虫も同じだろう??」

.

⏰:08/07/27 21:22 📱:F904i 🆔:YbrwpTiM


#223 [マイマイ]
  

恭弥は本当に不思議そうに眉をひそめた。

「あははははっ!!
虫かぁ…フフッ…考えもしなかった!」

私は何だか可笑しくて、くすくすと笑った。

「????」

恭弥は笑われてることに首を傾げる。

.

⏰:08/07/27 21:27 📱:F904i 🆔:YbrwpTiM


#224 [マイマイ]
  

「私ね思いっ切り羽を広げていろんな空を飛びたいの。
寒い所や暑いところ。
雨や雪や快晴。
空の上からいろんな景色を見てみたい。」

自分でも何で今日会ったばっかりの恭弥にこんな事言ってるんだろう??
って思うけど。
何だか恭弥には言っておきたかったんだ。

.

⏰:08/07/27 21:33 📱:F904i 🆔:YbrwpTiM


#225 [マイマイ]
  

「じゃあまず下からも見ておかないとな。」

恭弥は私の方を向いて笑いながら言った。

「えっ…??」

私は目を見開き問い返す。

「下から全部みた後に上から見た方がいろいろな違いが解るもんだ。」

.

⏰:08/07/27 21:36 📱:F904i 🆔:YbrwpTiM


#226 [マイマイ]
  

何だか凄く泣きたくなった。

この人の何が私をこんなにも揺さぶるんだろうか??

「ねぇ…
あなたは…ンッ…」

私が話そうとした瞬間だった。恭弥が私の唇を優しく塞いだ。

.

⏰:08/07/27 21:40 📱:F904i 🆔:YbrwpTiM


#227 [マイマイ]
  

拒むことなんか出来るわけ無いと思った。

こんな優しい人を離すことなんか出来ないと思った。

何でか解らないけど涙が溢れて止まらなかった。

凄く懐かしくて…

愛しくて仕方なかった。

.

⏰:08/07/27 21:48 📱:F904i 🆔:YbrwpTiM


#228 [マイマイ]
  


この暖かい風に…

もしかしたら流されてるのかもしれない…

でも…

こんなに暖かいのなら…

流されても良いと思った。


.

⏰:08/07/27 21:51 📱:F904i 🆔:YbrwpTiM


#229 [マイマイ]
  




ストップします
感想頂けると嬉しいです

感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3389/




.

⏰:08/07/27 21:54 📱:F904i 🆔:YbrwpTiM


#230 [マイマイ]
  

「ンッ…ハァ…」

ゆっくりと唇が離される。

私は馴れない行為に息を荒くして目に涙を溜める。

「すげー…そそる…」

恭弥はそう呟くともう一度私に口づけた。

.

⏰:08/07/27 22:48 📱:F904i 🆔:YbrwpTiM


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194