夢の中の私の影
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#254 [紫陽花]
よくよく考えてみれば、さっきの久子先生の証言でまた私は疑われることになるかもしれない……。

そう考えただけで体にゾワゾワと悪寒が走る。もう、あんなプレッシャーを感じたくない。

⏰:08/06/22 23:52 📱:F905i 🆔:N5pkM4HY


#255 [紫陽花]
「じゃあ失礼します!!」


悪寒を振り払うように私は優人さんの右袖を強く引っ張って歩き出した。

気分が悪い。

⏰:08/06/22 23:52 📱:F905i 🆔:N5pkM4HY


#256 [紫陽花]
「あわわ!!ちょ……柚紀ちゃん!!」

いきなりのことだったので優人さんも驚き後ろで何か言っている。

久子先生も何か言っているがよく聞こえない。いや、意識的に先生の言葉を耳に入れないようにしていたのかもしれない。

⏰:08/06/22 23:53 📱:F905i 🆔:N5pkM4HY


#257 [紫陽花]
これ以上私の中を引っかき回してほしくない。

こうして、私達は幼稚園を後にした。

⏰:08/06/22 23:53 📱:F905i 🆔:N5pkM4HY


#258 [紫陽花]
―――――……

―――……

帰りの電車の中、優人さんは必要以上に私に話しかけてきた。

⏰:08/06/22 23:54 📱:F905i 🆔:N5pkM4HY


#259 [紫陽花]
優人さんと少しでも長くしゃべれるのは嬉しいけれど、何か内側を探られているような私の中の何かを探しているような、変な違和感を感じる会話だった。

誕生日、血液型、好きな色……見え見えの上辺だけの会話。

⏰:08/06/22 23:54 📱:F905i 🆔:N5pkM4HY


#260 [紫陽花]
優人さんはやっぱり私を疑ってるのだろうか。
そう考えた途端に胸が締め付けられるように痛んだ。

……いやだ!!
私を捜査の対象としてみないで!!
いつもみたいに、たわいのない話で『叔父さん』と『姪っ子』と言うささやかで、でも確かな繋がりを作って!!

私は優人さんと一緒にいられるなら『彼女』じゃなくて『姪っ子』でもいいの……。

⏰:08/06/22 23:55 📱:F905i 🆔:N5pkM4HY


#261 [紫陽花]
地元の駅に着き、車内からホームへと降り立つ。しびれるような木枯らしが私の皮膚に寒さを伝え、その寒さが私の体内を一瞬で冷やしていく。

「さむっ……」

思わず口にするとより一層、身体に寒気が駆け巡る。

⏰:08/06/22 23:56 📱:F905i 🆔:N5pkM4HY


#262 [紫陽花]
「じゃあ今日はこれで帰りますね」

本当は近くのファミレスや喫茶店に入って体を暖めながら、たくさん話したかったし、もっと一緒にいたかった。

⏰:08/06/22 23:57 📱:F905i 🆔:N5pkM4HY


#263 [紫陽花]
けれど優人さんは今、仕事で私と一緒に居るわけでプライベートなことは勤務中に出来ない。

それに私自身、優人さんの近くにいたいと思う自分と今日は早く家に帰って一人になりたいと思う自分もいた。
つい30分ほど前に久子先生が話していた私の過去をちょっと整理しないと頭がおかしくなりそうだったから。

⏰:08/06/22 23:58 📱:F905i 🆔:N5pkM4HY


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