夢の中の私の影
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#284 [紫陽花]
『死因は首を絞められての窒息死。そして首の骨は折られていた』
優人さんの言葉がぐるぐる頭の中を駆け巡る。
目の前のスライドは全て赤一色に染まり、私は赤い世界に引きずり込まれた。
:08/06/24 23:22
:F905i
:kVepP.ak
#285 [紫陽花]
目の前が少し黒ずんだ赤に染まったとき私は唐突に理解した。
あの異常な臭いは血の臭いだったんだ。
そして、里山君、赤崎さんを殺したのは……
ワタシ?
:08/06/24 23:23
:F905i
:kVepP.ak
#286 [紫陽花]
――――――………
――――………
「夢…か……」
時計を見れば時刻は6時半。今から急いで準備をすれば陽乃と待ち合わせしている電車に乗れるだろう。
:08/06/24 23:23
:F905i
:kVepP.ak
#287 [紫陽花]
……けれど、
体を起こすこともままならないほど身体がだるい。私からは冬場にしては異常なほどの汗がパジャマ代わりのジャージを湿らせていた。
私は枕元においてあった携帯を開き陽乃宛てにメールを作る。
:08/06/24 23:24
:F905i
:kVepP.ak
#288 [紫陽花]
今日は学校を休むという事と返事はしないでいいから、と本文に書き送信ボタンを軽く押す。
送信完了
その文字を見てからゆっくりと携帯を閉じた。
:08/06/24 23:25
:F905i
:kVepP.ak
#289 [紫陽花]
それにしても……
なんてリアルな夢だったんだろう。今も自分からあの腐った血の臭いがしているようで胸くそ悪い。
鼻には血の臭い、
瞼には赤い世界、
両手には首を絞めている感触、
何もかもが身体に染み着いているようで身震いがする。
:08/06/24 23:25
:F905i
:kVepP.ak
#290 [紫陽花]
「私が2人を殺したの……?」
夢の中の私は確かに誰かの首をぎりぎりと締め付けていた。そして、時折聞こえたゴキ、ゴキと言う音は骨の砕ける音だったのか?
もう何がなんだか分からない。
:08/06/24 23:26
:F905i
:kVepP.ak
#291 [紫陽花]
久子先生は私が蟻を潰していたときの顔は狂気に満ちていたと言っていたが夢の中の私は『狂っている』という言葉がピッタリの恐ろしい、狂気に満ちた形相だった。
:08/06/24 23:27
:F905i
:kVepP.ak
#292 [紫陽花]
……ちょっと待って。
あのスライドのように写し出された私の行為は本当に夢の中の世界なのか?
私が夢の中だと思っているだけで、あれは現実に、リアルな私が存在しているこの世界で起こった事じゃないのか!?
:08/06/24 23:28
:F905i
:kVepP.ak
#293 [紫陽花]
もう分からない……
考えたくない……
「優人さん助けてよ……。本当に私が殺したの?」
部屋には時間を刻む時計の音だけが響いていた。
:08/06/24 23:28
:F905i
:kVepP.ak
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