夢の中の私の影
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#314 [紫陽花]
中には長方形の長机が向かい合っておかれ、パイプ椅子が6つ置かれていた。
やっぱり殺風景な部屋。
だがこの前話をした部屋とは違い大きな窓が向かい側の壁に配置され、その窓の反対側には鏡が壁に作られていた。
「久しぶりです。秋野柚紀さん」
:08/06/24 23:44
:F905i
:kVepP.ak
#315 [紫陽花]
私が部屋を見回していると不意に後ろから声がした。
「あなたは確か優人さんの先輩の刑事さん……」
「浅田です。今日はわざわざ署まで来ていただいて感謝します」
「いや、あのっ、すいません……」
:08/06/24 23:44
:F905i
:kVepP.ak
#316 [紫陽花]
「あは……げほ、げほ」
浅田さんにいかにも警察っぽい言い方をされ、どうやって返事をしていいか分からず謝ってしまった。
隣で優人さんは口を押さえて堰をするふりをしながら笑っている。
:08/06/24 23:45
:F905i
:kVepP.ak
#317 [紫陽花]
優人さんに笑われるなんて……。
私は自分で顔がどんどん赤くなっているのが分かった。
:08/06/24 23:46
:F905i
:kVepP.ak
#318 [紫陽花]
「では、本題に入りましょうか。この真ん中の席へおかけください」
浅田さんが椅子へ座るよう促す。真ん中の席とは左手に大きな窓、右手には鏡が置かれていて言葉の通り部屋の中心で長机の真ん中の席だった。
椅子を引き浅田さんを目の前に座る。優人さんは私の左手、つまり窓側に手を前に組んで立っている。
:08/06/24 23:46
:F905i
:kVepP.ak
#319 [紫陽花]
それにしても……なんだかこの部屋に違和感を感じる。誰かに見られているような、それも複数の人の視線を感じる。
この部屋には私と浅田さん、優人さんしかいないのに……。
そんな私をよそに浅田さんは淡々と今分かっていること、これから調べることなどを話している。
:08/06/24 23:47
:F905i
:kVepP.ak
#320 [紫陽花]
そして最後にこう言った。
「我々警察は今あなたを一番に疑ってます。今日ここに来てもらったのは被害者の友達としての柚紀さんではなく、お友達を殺したかもしれないあなたの話が聞きたかったのです」
優人さんは歯を食いしばりながら床を見ている。浅田さんは真っ直ぐに私を見つめている。
:08/06/24 23:48
:F905i
:kVepP.ak
#321 [紫陽花]
何か言わなきゃ……。このまま黙っていたら私が疑われたまま犯人扱いされてしまう。
「いつ……から私を疑ってたんですか?」
自分の心臓の音がドクドク聞こえる。冷や汗をかいているのも分かる。そう、まるであの血の臭いの夢から覚めた朝のように……。
:08/06/24 23:49
:F905i
:kVepP.ak
#322 [紫陽花]
「疑い始めたのは最初からですよ。被害者とあなたは接点が多すぎる。それに、殺された2人は過去にあなたを殺意を持って突き落としたんだとか……」
「………え」
:08/06/24 23:49
:F905i
:kVepP.ak
#323 [紫陽花]
なんでそこまで知ってるの?
優人さんが捜査報告として浅田さんに教えたの?
優人さんに確認をとりたくて左を向くが依然として歯を食いしばり、今は下を向いているだけだった。
:08/06/24 23:50
:F905i
:kVepP.ak
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