夢の中の私の影
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#334 [紫陽花]
「あなた達は知らないでしょ?私がどれだけ優人さんの事を好きだったか」
秋野は泣いていた。
大きな瞳からこぼれ落ちる涙は止まる気配もなく頬をつたい床に落ちる。
「好きな人から疑われる気持ち分かる!?ねぇ!!姪っ子でもいいと思ってた……。優人さんの側にいられるなら、それで言いと思った」
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#335 [紫陽花]
「秋野……」
彼女の悲しみがこの部屋を満たしている。首を締められている堂本も悲しそうな目で秋野を見つめる。
「でも……もう駄目ね」
また秋野は下を向いてしゃべり出した。
だが今度は先ほどの声とは違って少し笑っているような、幼い声がした。
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#336 [紫陽花]
「もうダメよぉぉおお!!私のものにならないなら、私を疑うのなら殺してあげる!!!!キャハハハハハ!!!!!!!!」
秋野柚紀は下を向いたかと思うと、次の瞬間目つきは鋭くつり上がり、口元はさっきの2倍ほど裂け、瞳は狂気に満ちた殺人鬼の顔へと変貌した。
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#337 [紫陽花]
「ぐわッッッ!!」
一気に秋野の手が堂本の首を締め上げる。
堂本の唇が青い。
酸素が足りていないんだ!!
このままじゃ……
このままじゃ……
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#338 [紫陽花]
「やめろぉぉお!!!!!!!!」
「バイバイ、優人さん。すごく、すごく好きでした……」
ゴキ
「ぐぁ……………」
俺の叫びは虚しくも秋野には届かなかった。そして、堂本は二度と息をしなくなってしまった。
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#339 [紫陽花]
芯の抜けた堂本の体は秋野柚紀の体からスルリと落ち無気力にその場に倒れ込んだ。
すかさず俺は堂本に駆け寄り首に手を当てる。首は生きている人間ではあり得ないほどぷらぷらと左右に揺れる。
完全に首がおれていた。
「堂本!!堂本!!……お前なんて、ことを……」
秋野柚紀を睨みつける。
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#340 [紫陽花]
その時彼女は、
瞳から赤い涙を流しながら
笑っていた……。
:08/06/25 00:07
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#341 [紫陽花]
―――――――………
―――――………
3日後、俺はある精神病院にいた。あの後、多くの同僚が秋野柚紀を取り押さえその場は収まり彼女は現行犯逮捕された。
:08/06/25 00:07
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#342 [紫陽花]
だが、取り調べを行なおうにも
「優人さんは?この部屋キライ。優人さんじゃないとヤだ!!お腹すいたよ」
など堂本の事や、幼い子供のような口振りばかり口に出すので一度病院で精神異常がないか検査をすることになったのだ。
そして今日は検査の結果聞きに来た。
:08/06/25 00:08
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#343 [紫陽花]
「俺は病院ってやつが嫌いなんだよな……」
何度も足を運んだことはあるが、どうしてもこの異常なほどの清潔感と、あたりを包む薬品の臭いが嫌いだった。
俺は病院側から指定された部屋へと若いナースに案内された。
「どうぞお入りください」
:08/06/25 00:09
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