夢の中の私の影
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#299 [紫陽花]
なぜなら……
私の妄想という名の甘い期待は見事に現実のものとなって私に近づいた。


そう、優人さんからメールが来たのだ。

⏰:08/06/24 23:33 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#300 [紫陽花]
いつも仕事に追われ深夜しか空き時間のない優人さんから平日の昼間にメールが来るなんてすごく珍しい事。
ということは、緊急の連絡か何かだろうか。

頭では私的なメールではなく公的な、捜査に関わるメールだと分かっていても優人さんからのメールだと言うだけで私の脈拍は2倍近く増えてしまう。

⏰:08/06/24 23:34 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#301 [紫陽花]
はやる気持ちで内容を読み上げる。もちろん内容は捜査のことで今から警察署に来てほしいというものだった。

「ごめん、陽乃!!急用入ったから先に帰るね。ホントごめん!!」

教科書を手に取り、無造作に鞄につっこむ。陽乃には悪いが、今は一秒でも惜しい。早く優人さんに会いに行かなきゃ。

⏰:08/06/24 23:34 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#302 [紫陽花]
「そっかぁ〜って本当は悪いと思ってないでしょ!?メールが来てから柚紀ちゃんのほっぺた緩みすぎ!!」

「……うそ」

「ホント!!よっぽど嬉しい急用みたいだね〜」

陽乃は少し疑り深い目、いや、冷やかしの目でこちらを見てくる。

⏰:08/06/24 23:35 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#303 [紫陽花]
そんなにニヤニヤしていたのだろうか。右手でほっぺたをさすってみる。

「ほら、自分の顔で遊んでないでとっとと急用とやらをすませておいで!!」

陽乃に背中を押され教室から一歩、また一歩と押し出される。

⏰:08/06/24 23:36 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#304 [紫陽花]
「バイバイ!!」

陽乃もこちらに向かって手をひらりひらりと振る。


そして私は夕焼けの光が差し込む廊下を優人さんに会うために一人駅へと駆け出した。

⏰:08/06/24 23:37 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#305 [紫陽花]
――――――………

――――………



「やっぱり……逮捕するんですか?」

「今、彼女は限りなく黒に近いグレーだ。今日話を聞いてみて怪しい部分があれば逮捕とまでは行かないが上に逮捕状を申請していいか審議にかけるよ」

⏰:08/06/24 23:37 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#306 [紫陽花]
「そうっすか……」

「そう気を落とすな。まぁ、お前はかわいい姪っ子が逮捕されるかもしれないって事で落ち着かないだろうが、あくまでも今は仕事中なんだ。よけいな私情は持ち込まない方がいい。……余計、辛くなるからな」


「先輩……、分かりました」

⏰:08/06/24 23:38 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#307 [紫陽花]
――――――………

―――――……

優人さんからメールをもらって30分後私はやっと警察署に着いた。私の口から洩れる息は少し荒くそして真っ白で、どれだけ急いだかをあからさまに表していた。

⏰:08/06/24 23:39 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#308 [紫陽花]
「柚紀ちゃん!!」

建物の中から優人さんがこちらへ駆けてくる。夕暮れ時の鮮やかな太陽の光で優人さんの着ている黒のスーツが少し橙に染まり何とも言えない綺麗な影を出している。

⏰:08/06/24 23:40 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


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