・・悪魔なキミ・・
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#171 [みい]
――*蓮Side*――
あの日以来、なんか柚がおかしい。
『あの日』とは、俺が風邪で寝込んだ日のことだ。
「おい蓮、見ろよあれ!!」
ぼーっと考え事をしてた俺に話し掛けてきたのは、矢野聡(ヤノ サトシ)。こっちでは唯一本性を見せることができるダチだ。
「んあ?」
:08/05/19 23:16
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#172 [みい]
俺は矢野の指差す先に視線だけ移す。その先には…
最近俺を苛立たせる態度ばかりとる、柚の姿。
「今日も柚ちゃん最高!!」
「…どこが」
初めて聞いた時、心底驚いた。
矢野は柚が『お気に入り』なのだ。
「矢野ってほんと悪趣味な」
「悪趣味なんかじゃねえよ!柚ちゃんはマジかわいい!!」
:08/05/19 23:17
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#173 [みい]
あんなくそばか女のどこがいいんだか…。
「なあ!!お前本っ当に柚ちゃんと付き合ってねーの!?」
突然矢野に思い切り強く肩を掴まれた。
「だから。何回も言ってやってんだろ。俺はあんな奴、御免だ。」
毎度お馴染みの質問に、俺は深い溜息をつく。
:08/05/19 23:18
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#174 [みい]
大体初めて話し掛けてきた時も、
『お前…柚ちゃんと付き合ってんの?』
だったもんな。俺はあん時思わず飲み物吹き出しちまったっつーの。くだらなすぎてね。
「ならいいんだけどさ…。なんでいつも一緒に登下校してんだよ!?」
恨めしそうに俺を見る矢野。
「暇つぶし」
:08/05/19 23:19
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#175 [みい]
そう一言で返すと、矢野はぶーぶーと文句をたれる。
「ずりーよ…。俺も柚ちゃんと一緒に歩きてえよ……」
こいつマジで変わった奴だな。柚と歩くことなんて特に羨ましがられることでもなんでもない。
「しかも家隣とかさあ…はっ!!お前まさか!!柚ちゃんと%*★§※£なこととかしてんじゃねえだろうな!?」
「あほかっ!!んなわけねえだろ!!」
:08/05/19 23:22
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#176 [みい]
掴まれたままの肩をものすごい力で揺さ振られ、俺はぐらんぐらんになりながらも否定した。
俺が柚と?矢野、頼むから冗談は顔だけにしてくれ。
……………………………
「おい、柚」
「私、さえちゃんと帰るから!!」
…またかよ。最近柚は意地でも俺と帰ろうとしない。
…まあ別にいいんだけど。
:08/05/19 23:23
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#177 [みい]
俺は家に帰ってから、ベッドに突っ伏した。
うあー…暇だ……。
……あ。あいつがいたじゃん!
俺はおもむろに携帯を開くと、通話ボタンを押した。
……早く出ろよ…。
『なんやねん蓮!!』
…おいおい、久々の友からの電話にそれはないだろ。
:08/05/19 23:24
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#178 [みい]
「久々だっつーのに…お前も随分と薄情になったな、弘樹」
俺が柚の代わりに暇つぶしに選んだのは、石川弘樹(イシカワ ヒロキ)。大阪の高校にいたころのツレだ。
『や!!ちゃうねんて、すまんすまん!!今忙しねん!!』
「お前が忙しいだなんて珍しいな」
いっつもぼーっと加賀美あきのことばっか見てたくせに…。
『それがやな…明日!!あきと遊園地デートすんねん♪』
:08/05/19 23:25
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#179 [みい]
せやからいろいろせなあかんことあんねん〜、って…
…は?
「お前加賀美あきと付き合ってんの?いつの間に?」
『…まだ付き合ってへん…』
……はあ??
よくよく話を聞いてやると、明日は翔と吉田も来るらしい。
「…デートじゃねえだろ、それ」
『失礼やな!!れっきとしたデートやっちゅーねん!!』
:08/05/19 23:27
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#180 [みい]
…変わってねえなあ。
俺は思わず口元を緩めた。
『で、なんやねん?』
「へ?」
『なんか言いたいことあったから電話してきたんとちゃうん?』
ん〜…この状況だとまさか暇つぶしなんて言えねえしな。柚のことでも聞いてもらうか。
「…ムカつく女がいるんだよ」
:08/05/19 23:29
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