・・悪魔なキミ・・
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#320 [みい]
「ちょっと、柚稀?」
お母さんの声にはっと我に返った私は、急いで笑顔を作った。
「あっ、はいはい?」
「蓮君と何かあったの?いつもと違う感じがしたけど…」
す、鋭い…;
「な、何もないよ!早く家入ろ?」
:08/07/10 22:08
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#321 [みい]
まだ不思議そうな顔をしたままのお母さんと家に入った。
「ふぁあ〜……」
部屋に入るなりベッドにダイブして、先程のことを思い出す。
『なんでわかんねえんだよ!!』
『俺が好きなのは、お前だ』
「〜〜〜っ!//」
:08/07/10 22:09
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#322 [みい]
本当だったんだ…。あの染谷蓮が、本当に私のことっ……//
私は枕をぎゅっと抱いた。
でもっ…私は会田君と付き合ってるんだもん!染谷蓮に告白されたところで…別に関係ないっ…!
それにあんな、誰とでもキスしちゃうような奴なんかっ…!
考えれば考えるほど、なぜか胸の奥が苦しく、ぎりぎりと締め付けられるような痛みが走る。
:08/07/10 22:09
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#323 [みい]
「関係ないもんっ…!」
言い聞かせるように呟いた。
………………………………
「早瀬先輩、なんか元気ないっすね」
会田君がお箸を持つ手を止めて、心配そうに私の顔を覗き込む。
「えっ?そ、んなことないよ?」
図星だった。あれこれ考え過ぎて、食欲があまり湧いてないのだ。
:08/07/10 22:10
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#324 [みい]
「ならいいんすけど……」
うーん、と会田君は唸って、何か考えているようだ。
「あ、本当に大丈夫だか…」
「先輩、明日土曜日だし、デートしませんか?」
私の言葉を遮るように会田君が口を開く。
「ああ、うん、デートね、デート…って、ぇええっ〜!?!?」
:08/07/10 22:11
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#325 [みい]
「…駄目すか?」
必要以上にオーバーリアクションしてしまった私を見て、会田君はシュンとうなだれる。
「あ、いやいや!そういう意味じゃなくて!!ちょっとびっくりしちゃっただけ!」
私は焦って否定した。
「じゃあ、オッケーですか?」
……付き合ってるんだもん!!オッケーしないわけないよ、ね…。
:08/07/10 22:12
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#326 [みい]
「うんっ!明日だよね!!楽しみだなあっ!!」
うわっ、今の大声、わざとらしかったかもっ…!!;
人はごまかすときほど声が大きくなるって聞いたことがある。なら、私は今……。
私のもやもやした心とは裏腹に、会田君は微笑みながら、
「決まりですね。またメールしますから」
:08/07/10 22:14
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#327 [みい]
と言ってくれた。
会田君につられて、私も笑う。
そうだよ、私は会田君の彼女なんだ。それが一番幸せだ。
染谷蓮なんて…関係ない…。
………………………………
明日、デートかあ…。思えばちゃんとしたデートなんて、初めてだよなあ。
晩御飯を食べながら、明日のことに思いを馳せる。
:08/07/10 22:16
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#328 [みい]
なんか…ちょっと楽しみかも。
はっ!!「ちょっと」じゃない!「すっごく」楽しみっ!!!!
「そうそう、柚?…ってあんた、何やってるの?」
一人で首をぶんぶん振っていた私に、お母さんが呆れ顔で話し掛けてきた。
「あ、いや、何でも…。どうしたの?」
:08/07/10 22:16
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#329 [みい]
あははと軽く苦笑いして、お母さんに聞き返すと、予想もしなかった言葉が返ってきた。
「染谷さんのとこ、また大阪に戻るんですって」
え……?
オオサカニ、モドル…?
:08/07/10 22:17
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