・・悪魔なキミ・・
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#340 [みい]
「はあっ、はあ…」
息を切らしながら、明かりが消えた染谷連の家を見上げる。
「ふぇっ…くっ……」
遅かった。間に合わなかった…。
私がもたもたしてるから。真っ正面からぶつかってきてくれたのに、私はそれから逃げていた。
自業自得……。
:08/07/10 22:34
:SH905i
:0De4jBQ2
#341 [みい]
「ひっく…ひっ…」
もう…駄目なのかな。好きなんだ、って、やっと気付いたのに。遅すぎたよね。自分勝手だよね…。
マンションの前の道路でひたすら泣き続けていたら、
「…何、泣いてんの」
……なんで、ここにいるの?
:08/07/11 02:45
:SH905i
:XC9l/Qeo
#342 [みい]
特徴のある、低く落ち着いた声に振り向くと、そこには…
「んなとこで何泣いてんだよ、ばかゆず」
いつもどおり仏頂面の…私が、好きな人が立っていた。
また、ぶわっと涙が溢れ出す。「泣き止め」って言う声が耳に入るけど、そんなの逆効果。余計に涙腺が緩む。
堪らず勢いよく染谷蓮の胸に飛びこんだ。
:08/07/11 02:46
:SH905i
:XC9l/Qeo
#343 [みい]
「おい、どうしたんだよ」
頭のすぐ上で響く、やっぱり不機嫌そうな声。でも、今日は恐くなんかない。
私が何も言わないままだから、染谷蓮は観念したのか、一つ息をつくと私の頭に手を置き、微かだけどぽんぽんって撫でてくれる。
何台か車が私達の横を通り過ぎていったけれど、それさえ気にならなかった。
:08/07/11 02:47
:SH905i
:XC9l/Qeo
#344 [みい]
「行かないで…」
しばらくしてから、私はようやく言葉を発した。染谷蓮の胸の中で、下を向いたままだけど。
「は?どこに?」
「大阪…」
「…………」
ちょっとの沈黙のあと、私はまた泣きそうになりながら付け加えた。
「どこにも行かないで。ここに…、そばに、いて…下さ…」
:08/07/11 02:48
:SH905i
:XC9l/Qeo
#345 [みい]
最後のほうはもう、声が震えて言葉にならなかった。
「…俺、行かねえよ?どこにも」
………へ?
拍子抜けして顔を上げると、笑いを堪えるような顔をした染谷蓮がいた。
「お前、勘違い。大阪に戻るの親父だけだから」
……………ぇぇえええ〜〜っ!?!?
:08/07/11 02:48
:SH905i
:XC9l/Qeo
#346 [みい]
「えっ、だって…」
お母さんが…
『染谷さんのとこ(のお父さん)、また大阪に戻るんですって』
……そーゆーことぉお!?!?
えっ、私のはやとちりってことですか!?
「まじ馬鹿。お前いつまでたっても頭弱いのな」
:08/07/11 02:49
:SH905i
:XC9l/Qeo
#347 [みい]
くすくすと、頭上で馬鹿にするような厭味な笑い声がする。
「〜〜っ!!!!///」
ものすごく恥ずかしくなって、悪魔から無理矢理離れようとしたら、逆にさらに引き寄せられてしまった。
「ちょっ…//」
「そばにいろっつったのはお前だろ?」
耳元で楽しそうな声が低く響いて、思わずぞくっとしてしまった。
:08/07/11 02:50
:SH905i
:XC9l/Qeo
#348 [みい]
「そうゆう意味じゃないもん!//」「ふーん、どーだか」
…ああ、私は何だってこんな男が好きなんだろうか…。
「ところで」
私を抱きしめたまま、染谷蓮は話を切り出す。
「この俺に許可なく抱き着いてくるなんて、いい度胸してんじゃねえか」
:08/07/11 02:51
:SH905i
:XC9l/Qeo
#349 [みい]
体中の血の気がすーっと引いていくのがわかった。
「いや、あの、それはつい勢いで…ごめんなさ…」
急いで離れようとしても、腰に回された染谷蓮の腕が、それを阻止する。
「ばかゆずの分際で、ちょーっと生意気なんじゃねえの?」
だから謝ってるじゃないのよーっ!!!
:08/07/11 02:52
:SH905i
:XC9l/Qeo
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