・・悪魔なキミ・・
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#431 [みい]

隣だからすぐ来てくれるだろうと思ったのに…30分経った今も、玄関のインターホンは鳴らない。


「ふえっ…れん〜っ…」


名前を呼んでみても、返事はない。



その代わりに待ちに待った、ピンポーン、という、この場面にそぐわない間抜けな音。


私は急いで玄関のドアを開ける。

⏰:08/07/22 01:19 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#432 [みい]

その先には雨に濡れ、走ってきてくれたのか、息が上がっている蓮が立っていた。


私は蓮を見るなり抱きつく。


「…遅い…」
「わりい、矢野んち行ってた」


矢野君ってどこ住んでたっけ?隣町?そのまた隣だっけか…?


「つーか何?何があった?」

⏰:08/07/22 01:20 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#433 [みい]

蓮は私を自分から引き離し、小刻みに震える私の目を見る。


「か、かかか…かみな、り…」
「は?」


「だからっ!雷!嫌いなの!」


ああ、1日に2回もこの単語を口にするなんて…今日は厄日だ…。


「…雷ごときで、この俺をあのくそ強い雨ん中、走らせたってわけ?」

⏰:08/07/22 01:21 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#434 [みい]

見ると蓮の口元がヒクヒクしている。


「そ、そうだけど…?」


少し怯えながらも、肯定すると…


「…焦って損した」


はあ、と溜息をつきながらこめかみに手をやる蓮。


その態度にカッチーンときたのは、私。

⏰:08/07/22 01:22 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#435 [みい]

「なによっ!いいじゃん別に!怖かったんだもんっ…!」
「別に悪いなんて言ってねえだろ、俺はただ、」
「言いたそうだった!」
「だからそうじゃなくて。俺は、」
「もういいよ!めんどくさいなら帰ればいいじゃん!蓮じゃない他の人に来てもらうから!」


最後の私の言葉に、それまで冷静だった蓮の表情が一変した。


「それ、まじで言ってんの?」


蓮が醸し出す黒い雰囲気にたじろぎながらも、負けまいと反論する。

⏰:08/07/22 01:23 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#436 [みい]

「そうだけど!?別に蓮じゃなくてもいいもん!てゆうかさえちゃんが出なかったから仕方なく蓮に電話しただけだし!」


言い切った瞬間、ものすごい力で手首を掴まれる。


「ちょっ…痛い…!」
「…なにそれ。くそ腹立つ」


なにそれってこっちの台詞だっつーの!腹立ててるのは私のほうだもん、謝ってなんかやるもんか!

⏰:08/07/22 01:25 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#437 [みい]

キッと蓮を睨みつけると、


「その顔。最悪に不細工だから止めろ」


となじってくる。


「ちげえんだって。俺は、お前の身に何かあったんじゃねえかってすっげえ焦ってたから、雷って聞いて拍子抜けしただけ」
「…拍子抜けしたんでしょ、帰っていいよ」


はあ…、どこまでもかわいくないな、私って。

⏰:08/07/22 01:26 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#438 [みい]

「こんな状態のお前残して帰れるほど、俺も冷血じゃない。手の震え、止まんねえし」


蓮が下に目を遣ったから、私も目線を落とす。


そこには蓮の左手に強く掴まれながらも、今だ震え続けている私の右手があった。


「あ……」
「…一旦着替えに帰ってすぐ来るから。待ってろ」

⏰:08/07/22 01:29 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#439 [みい]

ポン、と一回私の頭を軽く叩くと、蓮は玄関のドアノブに手をかける。


「ま、待って!」


私は思わず蓮を引き止めてしまった。蓮は私の方に振り返る。


「…行かないで。ひ、一人に、しないで…」


だって…なにせ怖いんだもん…。

⏰:08/07/22 01:30 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#440 [我輩は匿名である]
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⏰:08/07/22 01:30 📱:D905i 🆔:PjkXNtps


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