・・悪魔なキミ・・
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#509 [みい]
「そ、そんなのどこで…」
覚えたの?と言い終わる前に、蓮が答える。
「向こうの高校の連れの口癖」
…ははあ、すごい人とつるんでたんだなあ…;
「えっと、一応聞くけどその人って…」
「族とかじゃねえよ。最近念願の女と付き合えて浮かれてるただのあほだ」
:08/08/02 00:41
:SH905i
:T7ettLIc
#510 [みい]
「あ、意外とかわいらしいお方で…」
好きだった女の子と付き合えて浮かれる男の子の口癖があんなだなんて、あまり想像できないけど…;
「最近彼女といると理性吹っ飛んじまってやばいっつってたぜ?それでもかわいらしいか?」
にやりと笑う蓮。
…男ってやつはどいつもこいつも〜!//
:08/08/02 00:42
:SH905i
:T7ettLIc
#511 [みい]
「かわいくないっ!//」
蓮はそいつに言っといてやるよ、と笑いながら答える。
この時、私達はまだ気付いていなかった。
忍び寄る第2の悪魔の影に…。
「誰がデブだ…!にしても…へへっ、おもしろいもん見つけちまったな…」
:08/08/02 00:43
:SH905i
:T7ettLIc
#512 [みい]
………………………………
――*蓮Side*――
最近、とゆうか柚と映画を見に行ったあの日以来、誰かにつけられている気がしてならない。
登下校中、気配を感じる。何者かに盗み見されているような気分なのだ。
「まじかよ、おい、大丈夫なのか?」
そう漏らすと、珍しく矢野が真剣な顔をして聞いてくる。
:08/08/02 00:45
:SH905i
:T7ettLIc
#513 [みい]
「お前に心配されるほど柔じゃねえよ」
いつもどおり毒づくが、矢野は眉間に皺を寄せたまま。
「蓮は男だから大丈夫だろうけど、柚ちゃんは…」
「わかってる。できるだけ1人で行動させねえようにしとく」
そう、問題は柚だ。
どこのどいつだかも、目的が何なのかも知らないが、柚に何かあったらもちろんただじゃおかねえ。
:08/08/02 00:46
:SH905i
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#514 [みい]
「蓮…」
矢野の震える声が聞こえ顔を上げると、いつかのように勢いよく肩を掴まれる。
「なんだよ?」
「俺が柚ちゃん守りたかったあ〜!なんでお前なんだよ!さっきのかっこいい台詞、俺に譲れ!」
この期に及んでこの男は…。まじどうしようもねえ奴。
泣き叫ぶ矢野を尻目に、俺はまだ見ぬ敵に思いを馳せていた。
:08/08/02 00:47
:SH905i
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#515 [みい]
………………………………
「知らねえ奴来ても絶対玄関開けんなよ」
「うん」
「宅配便だったら俺んちに預かってもらうように言え」
「うん」
「変な電話かかってきたらすぐ切れ」
「はいはい」
「一人でふらふら出歩くな」
「はーい」
「…ちゃんと聞いてんのか」
:08/08/02 00:48
:SH905i
:T7ettLIc
#516 [みい]
「聞いてるってば!てゆうかもう暗記しちゃったし…。最近、蓮そればっか言うんだもん」
柚が不服そうに口を尖らせる。
俺はそんな柚の文句を無視し、さらに念を押した。
「外歩いてるとき、怪しい奴にはついてくなよ」
「幼稚園児じゃないんだからそれくらいわかってる!バイバイ!」
もう、と頬を小さく膨らませながら柚は家に入っていった。
:08/08/02 00:48
:SH905i
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#517 [みい]
…まあ、家にいれば何されることもないだろうし安心なんだけど。万が一何かあったらすぐ連絡するように言ってあるし。
RRR……
ポケットの携帯が震え、少しドキっとした自分が情けなくなる。
画面を見ると、『石川弘樹』の文字。
…ちょうどよかった。こないだこいつの口癖が役立ったことに礼でも言っておくか。
:08/08/02 00:49
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#518 [みい]
俺は通話ボタンを押した。
…………………………………
――*柚稀Side*――
私は夕刊を取りに階段を降りていく途中、最近の蓮について考えていた。
蓮ったら、最近何を思ってあんな口うるさく言ってくるんだろ。
「なんで?」って聞いても「なんでも」って言って取り合ってくれないし…。
:08/08/02 00:50
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