・・悪魔なキミ・・
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#621 [みい]
こっ、この男…!騙しやがったな…!
「俺は平気だけど、お前は大丈夫か?」
「は!?」
蓮の言っている意味がわからなくて、少々強気に聞き返すと、
「…顔、真っ赤」
という声と同時に、私の頬が両手で包み込まれた。
…完敗、です…。
:08/08/12 23:08
:SH905i
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#622 [みい]
「何かあった?なんでそんな赤いわけ?」
明らかに面白がっている蓮の質問。
くそー…。答えるまい!てゆーか答えられません!
両頬を蓮の手に支配され、顔を動かすことができないので、かろうじて視線だけでも下に落とす。
「…さっきの、さ」
:08/08/12 23:09
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#623 [みい]
蓮はそこまで言うと、右手を私の頬から離す。
不思議に思ったが、視線を動かさないでいると、不意に唇に何かが触れて、思わずビクッとしてしまった。
「こっちの方がよかった?」
低く囁くような声と共に、蓮の指先が私の唇をなぞる。
「…っ!」
:08/08/12 23:12
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#624 [みい]
驚きに思わず顔を上げると、お馴染みの、あの嫌ーな微笑みを浮かべる悪魔。
「そ、んなこと、ない…」
強気に振り払いたかったが、正直言うと少々図星だった私は、再び俯き弱々しい否定をする。
「あ、そ。俺はこっちのがよかったんだけどな」
そんなことを言いながら私の唇をなぞり続ける蓮。
:08/08/12 23:14
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#625 [みい]
私の顔は沸点に達したやかんのように、湯気までたってしまいそうな勢いだ。
「……っ!」
俯いた私の両頬が蓮の手の平によって再び包まれ、反射的に少しだけ顔を上げた瞬間だった。
間近に蓮の顔が見えた直後、軽く触れ合う自分達の唇。
間もなく入ってくる蓮の舌。
:08/08/12 23:15
:SH905i
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#626 [みい]
まるで命を持っているように、自在に私の咥内を侵していく。
「ふ……あっ……」
思わず声が漏れる。何かに頼らなければ瞬時に倒れ込んでしまいそうな私は、蓮のパジャマの襟元を掴むのに精一杯だ。
…それなのに。私はこんなにもいっぱいいっぱいなのに、も関わらず。
「……っ!?」
:08/08/12 23:17
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#627 [みい]
敵はまだまだ余裕なのか、私の後頭部に手を回し、更に深く舌を侵入させてきたのだ。
…死ぬかも。
苦しみにもがきながらもぼんやりと冷静にそう思った時、
「蓮っ!…ぅわぁあああっ!!」
ガラッと音を立て、勢いよく病室に飛び込んで来た不運な人は…、矢野君です…。
:08/08/12 23:19
:SH905i
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#628 [みい]
私は蓮が矢野君の登場により少しだけひるんだ隙に、蓮から即座に離れた。
…かなり恥ずかしいけど、グッドタイミングだよ、矢野君…。あなたは正真正銘、私の命の恩人です…。
「…ノックくらいしろよ」
思い切り不機嫌丸だしの蓮が、矢野君を睨み据えながら言う。
「おまっ、お前なあっ!病院のベッドはそういうことに使うものではっ……」
:08/08/12 23:20
:SH905i
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#629 [みい]
対して矢野くんは、私と同じくらい顔を赤くして、蓮を指差しながら大声を出す。あわあわ、という擬態語がぴったりだ。
「うるせえな、まだ使ってねえだろうが」
心底面倒そうな顔をする蓮。
まだって!言っておきますけども、今後も使うつもりなんてないからね、私は!!
うう、と悔しそうに唸ったあと、矢野君は急に思い出したように神妙な顔つきになる。
:08/08/12 23:21
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#630 [みい]
「ちょっと待ってて」
そう言って一度病室を出て、再び入って来た矢野君が連れてきたのは…
「……淕…」
雨宮淕、だった。
「どうしてやろうか悩んだんだけどさ、俺じゃ決めかねたから蓮に引き渡そうと思って」
矢野君はそう言い、淕を蓮のほうへ少し荒っぽく押し出す。
:08/08/12 23:23
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